JPH1138877A - 電磁式タグ励磁用アンテナ - Google Patents

電磁式タグ励磁用アンテナ

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JPH1138877A
JPH1138877A JP9196731A JP19673197A JPH1138877A JP H1138877 A JPH1138877 A JP H1138877A JP 9196731 A JP9196731 A JP 9196731A JP 19673197 A JP19673197 A JP 19673197A JP H1138877 A JPH1138877 A JP H1138877A
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exciting
antenna
tag
antennas
comb
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JP9196731A
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Kenichiro Ota
健一郎 太田
Teruaki Matsumoto
輝明 松本
Masahito Fukunaga
雅人 福永
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Glory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IDタグの読出領域のどの位置に対しても均
等な強さの励磁電界・磁束を発生することができると共
に、不要輻射電波の発生を軽減することが電磁式タグ励
磁用アンテナを提供する。 【解決手段】 導線を平行且つ均等に線間間隔を設けて
櫛形形状とした櫛形励磁アンテナ21を等間隔且つ平行
に3個並べて敷設して励磁面を構成するとともに、各励
磁アンテナ21a,21b,21cの励磁電流I1 ,I
2 ,I3 を2π/3周期づつ異ならせて励磁する励磁手
段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食堂において料金
を演算し、演算された料金を表示するためのレジ清算シ
ステムに使用するIDタグ読出装置のIDタグ励磁用ア
ンテナの設置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁式の非接触IDタグを用いた食堂の
レジ清算システムとして、例えば特開平8−11547
5号公報に示されるものがある。図14は、この食堂シ
ステムのレジ精算所の外観購成の一例を示す斜視図であ
り、レジ精算所には、励磁用のアンテナ3a及び図示さ
れない制御部が内設された読出台3と、レジ用コンピュ
ータ4とが設けられている。制御部は、CPU,メモリ
等を備えた制御回路と、変調回路や励振回路から成る発
信手段,及び復調器やデコーダから成る受信手段を備え
た読出装置から構成され、読出台3に置かれたトレー2
上の各食器1に埋設又は貼設された非接触IDタグ10
のIDデータを読込み、レジ用コンピュータ4に通知す
るようになっている。レジ用コンピュータ4としてはパ
ーソナルコンピュータが使用され、IDデータに基づい
て求めた料金の情報を自動料金精算機又はレジスタ装置
(図示せず)に送り、キャッシュカード又は現金で料金
を精算するようになっている。
【0003】図15は、上述のような食堂レジシステム
に採用されている従来のアンテナの配置例を示してい
る。図15において、矩形状の基板3cに敷設されてい
る中央の円形のコイル3bは読出用のアンテナ(以下、
検出コイルと呼ぶ)であり、コネクタ3dを介して1個
づつが増幅回路を経て復調器に接続されている。外周に
巻回されている枠状のコイル3aは励磁用のアンテナで
あり、数百KHzの周波数の高周波電流が流される。従
来は、このような構成のアンテナモジュールを読出台3
に内設し、励磁用のアンテナコイル3aに数百KHzの
正弦波の高周波電流を流して磁界を発生させ、各食器1
のIDタグ10から放射されるIDデータを読出すよう
にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な枠状のコイルを励磁用アンテナとして用いた場合、読
出台3の読出面に対して均等な強さの励磁電界・磁束が
発生しない為、IDタグのアンテナコイルに誘起される
電圧は、IDタグの置かれる位置によって変動するとい
う欠点があった。ここで、誘起電圧がIDタグの位置に
よって変動する理由について説明する。図16の励磁用
アンテナ3aの平面図に示すように、幅Lの励磁用アン
テナ3aのa−a’のライン上のlの位置にICタグ1
0が置かれた場合を想定すると、同図の矢印Y方向から
見た場合、IDタグ10は、図17に示すアンテナ線a
1,a2の上方(距離h)のA〜B〜Cの位置に配置さ
れることになる。この場合、図17中に示すように、ア
ンテナ線a1,a2とIDタグ10の中心部とをそれぞ
れ結んだ線分と垂直線とが成す角度をθ1 ,θ2 とする
と、励磁用アンテナ3a(a1,a2)に励磁電流I=
0 cosωtを流した時のIDタグ10のアンテナコ
イルに誘起される電圧VE は、IDタグ10を上下に通
過する磁力線に比例するので、次の数1で与えられる。
【0005】
【数1】 VE =Va1+Va2 =K1 *cosωtsinθ1 +K2 *cosωtsinθ2 但し、θ1 =tan-1(l/h),θ2 =tan
-1((L−l)/h)、K1,K2 は、各アンテナ線か
らの距離の2乗に反比例する係数である。
【0006】従って、この誘起電圧VE をグラフに示す
と図18の様になり、IDタグの誘起電圧VE は、
θ1 ,θ2 の変化即ちIDタグの置かれる位置により同
図の様に変動することがわかる。尚、図18において外
側の波形部分(斜線部)は不要輻射電波を示している。
このように、トレーを静止させた状態で載置されている
食器に貼付或いは埋設された非接触IDタグの読出しを
するにあたり、トレイの外周を取り巻く様に読出台に励
磁用アンテナを配設した状態で使用した場合には、トレ
イの中央部の電界強度が弱くなるので、アンテナに流す
高周波出力を強くする必要がある。しかし、この様な場
合には外部に影響を与える放射電波の電界強度も強くな
り、法的な規制をクリアできない場合も起きるなど、他
の問題を生じる原因となることがあった。また、一般に
図15の従来例のように検知部の周辺に枠状のコイル3
aを形成して励振アンテナとした場合には、導線の部分
から距離の2乗に反比例してその電界強度は弱くなる。
従って中央部に位置するIDタグを読出す為には励磁電
力を大きくする必要があるが、この場合には外部に輻射
される電波が強くなり、不要輻射電波の規制もあり好ま
しいことでは無い。
【0007】本発明は上述のような事情より成されたも
のであり、本発明の目的は、上述の如き従来のIDタグ
読出装置の欠点を改善し、IDタグの読出領域のどの位
置に対しても均等な強さの励磁電界・磁束を発生するこ
とができると共に、不要輻射電波の発生を軽減すること
ができる電磁式タグ励磁用アンテナを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、装置の上面に
置かれる食器トレイの上におかれた食器に埋設又は貼設
された非接触IDタグの読出装置に関するものであり、
本発明の上記目的は、導線を平行且つ均等に線間間隔を
設けて櫛形形状とした櫛形励磁アンテナを等間隔且つ平
行に3個並べて敷設して励磁面を構成するとともに、各
励磁アンテナの励磁電流を2π/3周期づつ異ならせて
励磁する励磁手段を設けることによって達成される。ま
た、前記並べられた3個の櫛形の励磁アンテナの励磁電
流の位相が相対的に+0、+2π/3、+4π/3の順
にずれて駆動されることによって、より効果的に達成さ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】先ず、本発明に係る電磁式の非接
触IDタグについて説明する。IDタグはそれぞれが固
有の番号(ID番号)を有し、非接触的なアンテナの電
磁結合により電力を受けた際には自らが特定の周波数で
IDデータをシリアル出力する。図11はIDタグ10
の構造例を示しており、円盤状の樹脂ホルダ11の中央
部には円形の凹部が設けられ、凹部内の底部には電子素
子を内蔵したICチップ12及びアンテナコイル13が
配設され、その上部は平面となるように樹脂モールド1
4でカバーされている。尚、ここではICチップ12が
矩形であり、ICチップ12の外周に円形のアンテナコ
イル13が配設されているが、ICチップ12、アンテ
ナコイル13の形状や配置は適宜変更可能である。
【0010】図12はICチップ12の内部構成及びア
ンテナコイル13の接続関係を示しており、ICチップ
12は、アンテナコイル13からの誘導電流iを整流す
る整流回路12Aと、整流回路12Aの出力を平滑化す
ると共に充電する充電コンデンサ12Bと、充電コンデ
ンサ12Bに充電された電力で作動しIDデータDAを
出力するID送信回路12Cとで構成されている。アン
テナコイル13は例えば400KHzの電波で電磁誘導
され、IDデータDAがアンテナコイル13から放射さ
れる。又、アンテナコイル13から例えば400KHz
のクロック信号CLがID送信回路12Cに入力されて
いる。ID送信回路12Cは充電コンデンサ12Bに充
電された電力で動作し、クロック信号CLを1/8(例
えば50KHz)に分周する分周回路12C1と、クロ
ック信号CLを1/10(例えば40KHz)に分周す
る分周回路12C2と、分周回路12C1の分周出力D
1を入力するゲート回路G1と、分周回路12C2の分
周出力D2を入力するゲート回路G2とを有している。
ID送信回路12Cは更に、クロック信号CLを所定周
波数に分周してIDビットROM12C4用の読出アド
レスを生成する分周回路12C3と、分周回路12C3
からの読出アドレスに従ってIDビットBTを出力する
IDビットROM12C4とを具備し、IDビットBT
はゲート回路G1に入力される共に、IDビットBTの
否定信号がゲート回路G2に入力され、ゲートG1及び
G2の論理和出力がIDデータDAとして出力される。
【0011】ID送信回路12Cの動作は図13のよう
になっており、同図(A)に示すクロック信号CLは分
周回路12C1で同図(B)の分周出力D1に分周され
ると共に、分周回路12C2で同図(C)の分周出力D
2に分周される。分周回路12C3で読出されるIDビ
ットROM12C4からは、図13(E)に示すような
IDビットBTが出力されるので、ゲート回路G1及び
G2の論理和出力であるIDデータDAは同図(D)の
ようになる。
【0012】本発明は、上述のような原理で動作するI
Dタグの読出装置の励磁用アンテナに係る発明であり、
3種類の励磁アンテナを設けて後述する配置構成により
検知面に敷設し、各励磁アンテナに対して2π/3周期
づつ異なる3相の電流を流して励磁することにより、ア
ンテナ上の全面で均等な強さの電磁界を発生し得るよう
にしたものである。以下、食堂レジシステムに適用した
場合を例として本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0013】食堂のレジ精算システムでは、IDタグ読
出装置によって励磁用の例えば400KHzの電波をI
Dタグに向けて発射し、IDタグのアンテナコイルから
放射される電波(FSK変調波)を受信してIDデータ
を読出し、読出台に置かれたトレイ上の食器を対象とし
て当該料理の価格及び合計金額を求めて料金を精算する
ようにしている。
【0014】図1は、本発明のIDタグの読出台内の励
磁用アンテナの並びを平面図で示している。励磁用アン
テナ21は、同図のように長手方向に櫛形部を重ねた3
つの櫛形の励磁アンテナ21a,21b,21cから成
り、それぞれの電線間が均等な間隔を空けて検知面に櫛
状に敷設されている。また、電源AV1 ,AV2 ,AV
3 から各励磁アンテナ21a,21b,21cに供給さ
れる励磁電流I1 ,I2 ,I3 の位相が相対的に+0、
+2π/3、+4π/3の順に繰り返されるように敷設
されている。
【0015】図2は、図1中の破線枠内の検知領域21
AをA−A’線矢印方向(水平方向)から見たもので、
矢の先と矢の羽の記号が、励磁電流I=I0 cos(ω
t+α)でt=0の時の電流の流れる向きを示してい
る。また、±a,±b,±cは、それぞれ励磁アンテナ
21a,21b,21cの電線を電流の向きに対応させ
て示している。本発明では、第1の励磁アンテナ21a
に流す電流I1 をI1 =I0 cos(ωt)、第2の励
磁アンテナ21bに流す電流をI2 =I0 cos(ωt
+2π/3)、第3の励磁アンテナ21cに流す電流を
3 =I0 cos(ωt+4π/3)としている。即
ち、IDタグのデータを読出す際、2π/3周期づつ位
相の異なる励磁電流を各励磁アンテナ21a,21b,
21cに流して励磁するようにしている。このような励
磁用アンテナと励磁手段を設けることにより、IDタグ
の読出台のどの位置に対しても均等な強さの励磁電界・
磁束が供給されることになる。以下に、その理由を説明
する。
【0016】図3に示すように、同一アンテナの櫛形の
長辺にある電線で同位相となるものの間隔、例えば図3
中の櫛形アンテナ21aのPA −PC の間隔を“L”と
する。そして、その2本の電線の間にある逆向きに電流
が流れる電線の位置(図3中のPB の位置)から左右に
向かった距離をlとする。そして、同図のようにIDタ
グ10が電線の近傍上空にあるプレート上に位置して置
かれているとする。この場合、IDタグ10は自身を通
過する上下方向の電磁力線によって内部に電圧を誘起す
るようになっているので、図4のような電力分布を形成
する。θ=2π*l/Lとおけば、櫛形アンテナ21a
の上では誘起電圧は周期的に表され、正弦波の関数で近
似することができる。ここで、IDタグ10の位置をθ
で表すことにし、第1の励磁アンテナ21aに電流I1
(=I0 cosωt)を流すことにすると、アンテナ2
1aによってIDタグ10に誘起される電圧V1 は、次
の数2で表される。尚、sinとなるのは、IDタグ1
0を垂直に通過する電磁界が誘起される電圧に比例する
ことからである。
【0017】
【数2】V1 =K*I1 sinθ 但し、Kは結合係数及び効率からなる定数。
【0018】同様に、位相を2π/3づつずらして励磁
電流I2 ,I3 を第2,第3の励磁アンテナ21b,2
1cに流すと、アンテナ21b,21cによってIDタ
グ10に誘起される電圧V2 ,V3 は、それぞれ次の数
3,数4で表される。
【数3】V2 =K*I2 sin(θ+2π/3)
【数4】V3 =K*I3 sin(θ+4π/3)
【0019】ここで、励磁電流をI1 =I0 cosω
t,I2 =I0 cos(ωt+2π/3),I3 =I0
cos(ωt+4π/3)として上記の数2,数3,数
4に代入し、合成された誘起電圧V=V1 +V2 +V3
を求めると次の数5のように展開できる。尚、IDタグ
10に誘起される電圧V1 ,V2 ,V3 は、タグがアン
テナ面に対して平行に位置しているので、垂直方向に変
化する電磁成分のみがタグに発生する電力に寄与するこ
とになる。即ち検知面上の各点におけるIDタグ10の
誘起電圧は、励磁アンテナ21a,21b,21cの上
部における各電界のベクトル和の上下方向の成分に依存
することになる。
【0020】
【数5】 V=V1 +V2 +V3 =K*I0 *{cosωtsinθ +cos(ωt+2π/3)sin(θ+2π/3) +cos(ωt+4π/3)sin(θ+4π/3)} =K*I0 *{cosωtsinθ +(−1/2cosωt−√3/2sinωt) *(−1/2sinθ−√3/2cosθ) +(−1/2cosωt+√3/2sinωt) *(−1/2sinθ+√3/2cosθ)} =K*I0 *{3/2cosωtsinθ +3/2sinωtcosθ} =K*I0 *{3/2sin(ωt+θ)}
【0021】上記数5を整理すると、θの位置に存在す
るIDタグ10に対して誘起される電圧Vは、結局、次
の数6で表される。尚、前述のように、食器に取り付け
られているIDタグの励振用の周波数は一般的に数百K
Hzであり、波長λ=750m付近であり、一方食器を
乗せるトレイの大きさは1辺が高々30cmであるた
め、アンテナからの距離によって電波の位相が変化する
といったことを考える必要はない。
【数6】V=(I0 *3K/2)*sin(ωt+θ) 従って、振幅の項には、θの項が含まれず、本発明の電
磁式タグ励磁用アンテナの上面のどの位置にタグがあっ
ても均一な合成電圧が発生することが期待できることと
なる。図5は各励磁アンテナ21a,21b,21cに
よってIDタグ10に誘起される電圧V1 ,V2 ,V3
の各波形と、上記の合成された電圧Vの波形をそれぞれ
示しており、同図(A)はωt=0の時の波形例、同図
(B)はωt=π/4の時の波形例である。
【0022】次に、本発明を適用したIDタグ読出装置
の構成の具体例について図6〜図10を参照して説明す
る。図6は、本発明の電磁式タグ励磁用アンテナを適用
したアンテナモジュールの構成の第1の例を示してい
る。この例は、図15に示した従来のアンテナモジュー
ルの励磁用アンテナ3aの代わりに本発明の励磁用アン
テナ21を設けた例である。すなわち、図8に示す様
に、読出台20Aに置かれたトレイ1上の各食器2に埋
設又は貼設されたIDタグ10を、静止した状態で読取
る装置に適用する場合の構成例を示している。この場
合、図6の様にアンテナモジュール20の励磁用アンテ
ナ21と検出コイル22は、食器トレイの底面部を全て
カーバするように矩形状の基板23に敷設される。
【0023】図7は、本発明の電磁式タグ励磁用アンテ
ナを適用したアンテナモジュールの構成の第2の例を示
している。この例は、読出部に対して相対的に移動して
行く状態でIDタグを読取る装置(例えば、本出願人に
よる特願平8−229765号に記載のIDタグ読出装
置)に適用する場合の構成例を示したもので、アンテナ
モジュール20’の励磁用アンテナ21と検出コイル2
2は、食器トレイの搬送幅を全てカバーするように設け
られている。図9は、このアンテナモジュール20’の
設置状況を示している。同図に示すIDタグ読出装置の
場合、各種食器1を載せたトレイ2は、コンベア式の搬
送レール201上を導入ガイド202に沿って搬送され
るようになっており、アンテナモジュール20’は、長
軸がトレイ搬送方向に直交して配置されている。また、
この例では、読取ったIDデータの正当性を2重にチェ
ックするために、2つのアンテナモジュール20’(#
1、#2)が搬送路に2列に配置されている。そして、
表示操作部210と共に図示されない制御ユニットに接
続され、食器1に装着されたIDタグの読出及び清算の
制御が行われるようになっている。
【0024】図10は、本発明に係るアンテナモジュー
ル20(20’)の励磁/読出部の構成の一例をブロッ
ク図で示している。図10において、3相電流発生器2
5は、励磁用アンテナ21の第1〜第3の励磁アンテナ
部に対して2π/3周期づつ異なる励磁電流を流す励磁
手段であり、本例では3相電源を用いている。センシン
グ制御部27は、3相電流発生器25に制御信号を送出
して励磁用アンテナ21を励磁すると共に、コイル切替
部26により検出コイル22の各コイルからの入力信号
を切替え、FSK変調された「0」と「1」の信号を復
調器を介して入力する。その際、同時並列処理して入力
に変化があったポイントのみをデータ(変化状態と時間
データ)としてFIFOメモリに取込み、FIFOメモ
リがフルになった時点でCPUにより読出を実行する。
そして、食堂レジシステムでは、かかる励磁/読出部で
読出したIDデータに基づいて当該料理の価格及び合計
金額を求め、精算処理を実施する。
【0025】尚、上述した実施の形態では、3つの励磁
アンテナを用いる場合を例として説明したが、励磁用ア
ンテナの数は3つに限るものではなく、例えば5つの励
磁アンテナと5相電源を用いて励磁するようにしても良
い。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の電磁式
タグ励磁用アンテナによれば、IDタグの読出台のどの
位置に対しても均等な強さの励磁電界・磁束を発生させ
ることができるようになり、安定した検出性能を有する
IDタグ読出装置を提供することが可能となる。また、
小電力で励磁することが可能なので、小電力化が図れる
と共に、不要輻射の問題が軽減されるといった効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるIDタグの読出台内の励磁用ア
ンテナの並びを示す平面図である。
【図2】図1の励磁用アンテナをA−A’線矢印方向か
ら見た図である。
【図3】本発明における励磁用アンテナとIDタグとの
位置関係を示す図である。
【図4】1つの櫛形アンテナによりIDタグに誘起され
る電力分布を示す図である。
【図5】本発明の励磁用アンテナの上部における電界を
示す図である。
【図6】本発明の励磁用アンテナを適用したアンテナモ
ジュールの構成の第1の例を示す平面図である。
【図7】本発明の励磁用アンテナを適用したアンテナモ
ジュールの構成の第2の例を示す平面図である。
【図8】IDタグ読出装置の構造の第1の例を示す外観
斜視図である。
【図9】IDタグ読出装置の構造の第2の例を示す外観
斜視図である。
【図10】本発明に係るアンテナモジュールの励磁/読
出部の構成の一例を示すブロック図である。
【図11】本発明に係るIDタグの構造例を示す図であ
り、同図(A)は平面断面図、同図(B)は側面断面図
である。
【図12】IDタグ内のICチップの内部構成及びアン
テナコイルとの接続関係を示す結線図である。
【図13】ICチップの動作例を示すタイムチャートで
ある。
【図14】IDタグを用いた食堂システムのレジ精算所
の外観購成の一例を示す斜視図である。
【図15】従来の励磁用アンテナ及び読出用アンテナの
配置例を示す平面図である。
【図16】従来の励磁用アンテナとIDタグとの位置関
係を示す平面図である。
【図17】従来の励磁用アンテナとIDタグとの位置関
係を示す正面図である。
【図18】従来の励磁用アンテナにおける誘起電圧を示
す図である。
【符号の説明】 10 IDタグ 12 ICチップ 13 アンテナコイル 20A 読出台 20,20’ アンテナモジュール 21 励磁用アンテナ 22 読出用アンテナ(検出コイル) 23 基板 24 コネクタ 25 3相電流発生器 26 コイル切替部 27 センシング制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置の上面に置かれる食器トレイの上に
    おかれた食器に埋設又は貼設された非接触IDタグの読
    出装置において、導線を平行且つ均等に線間間隔を設け
    て櫛形形状とした櫛形励磁アンテナを等間隔且つ平行に
    3個並べて敷設して励磁面を構成するとともに、各励磁
    アンテナの励磁電流を2π/3周期づつ異ならせて励磁
    する励磁手段を設けたことを特徴とする電磁式タグ励磁
    用アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記並べられた3個の櫛形の励磁アンテ
    ナの励磁電流の位相が相対的に+0、+2π/3、+4
    π/3の順にずれて駆動されることを特徴とする請求項
    1に記載の電磁式タグ励磁用アンテナ。
JP9196731A 1997-07-23 1997-07-23 電磁式タグ励磁用アンテナ Pending JPH1138877A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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