JPH1138692A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1138692A
JPH1138692A JP9194428A JP19442897A JPH1138692A JP H1138692 A JPH1138692 A JP H1138692A JP 9194428 A JP9194428 A JP 9194428A JP 19442897 A JP19442897 A JP 19442897A JP H1138692 A JPH1138692 A JP H1138692A
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Kenichi Mishina
憲一 三品
Masaru Mitsumizo
賢 三溝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート表裏面が反転されることなく搬送され
る記録シートの両面に各トナー像をそれぞれ転写するこ
とにより両面画像を形成し得る画像形成装置として、感
光体上でのトナー極性の切り換えを行うことなく、記録
シートの両面間において画質差のない両面画像を容易に
かつ効率よく安定して形成することができる装置を提供
する。 【解決手段】 同一の極性のトナーを用いて第1の感光
ドラム1と第2の感光ドラム2上で第1のトナー像と第
2のトナー像をそれぞれ形成するようにし、また、第1
のトナー像を一方の面に転写した記録シートPを第1の
トナー像がベルト面に接するような状態で搬送する転写
ベルト3により第2の転写位置まで搬送し、さらに、そ
の記録シートPの他方の面に第2のトナー像を転写した
後、記録シートPと転写ベルト3との間にある第1のト
ナー像を、転写補正手段7即ち除電コロトロン8と再転
写コロトロン9の作用により記録シートP側に引き寄せ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用した複写機、プリンター等の画像形成装置に係り、詳
しくは、シート表裏面を反転させることなく搬送される
記録シートの両面に各トナー像をそれぞれ転写すること
により両面画像を形成することが可能な画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の両面画像を形成することが可能な
画像形成装置は、一般に、感光体上に形成する第1のト
ナー像を記録シートの一方の面に転写・定着した後、そ
の記録シートを反転させて前記感光体の転写部に再給送
し、次いで、その感光体上に形成する第2のトナー像を
記録シートの他方の面に転写・定着して両面画像を形成
する方式を採用している。
【0003】しかし、この方式の場合には、トナー像の
転写及び定着を2度行わなければならないため、記録シ
ート1枚当たりの生産性(画像形成効率)が片面の画像
形成時に比べてほぼ半減してしまうこと、1度目の定着
時に記録シートにヒートカールが生じ、このカールが起
因して2度目の転写・定着時に転写不良や記録シートの
搬送不良が発生しやすいこと、記録シートを反転させて
再給送するための搬送路を装置内に配設しなければなら
ないこと、その反転・再給紙の際に動作騒音が発生しや
すいこと等の種々の問題がある。
【0004】そこで、このような問題を解決するため特
開平3−253881号公報には、新たな両面画像形成
方式を採用した画像形成装置が提案されている。この画
像形成装置は、図4に示すように、1つの感光体101
と中間転写体102を備え、その感光体101上で形成
する第1のトナー像T1を中間転写体102に静電転写
器103の作用により転写させた後、そのトナー像T1
が中間転写体102の回転により再度感光体101の転
写器103と対向する転写部に再来するまでの間にタイ
ミングをあわせて、感光体101上に第2のトナー像T
2を形成するとともにその第2のトナー像T2の極性を
逆極性帯電手段104により第1のトナー像T1と反対
の極性に切り換え、次いで、感光体101と中間転写体
102との間に挿通させる記録シート105の表裏両面
に対し、中間転写体102上の第1のトナー像T1と感
光体101上の第2のトナー像T2を転写器103によ
り一括して転写した後に、定着装置106により同時に
定着するようにしたものである。
【0005】つまり、この装置では、同一のトナー極性
からなる第1のトナー像T1と第2のトナー像T2とを
転写前においてその極性が互いに逆の関係になるように
極性切り換え処理を行い、極性が異なった第1及び第2
のトナー像を記録シート105の表裏両面に一括して転
写した後、同時に定着することにより両面画像を形成す
る方式を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この提
案による画像形成装置は、1度の転写及び定着により両
面画像を得ることができる反面、次のような問題があ
る。
【0007】すなわち、感光体101上で現像して形成
される第2のトナー像T2に対してコロナ放電器等の逆
極性帯電手段104により極性切り換えを行うため、そ
のトナー像T2の最上層側と最下層側との間において電
荷量が不均一となり、この結果、第2のトナー像T2の
転写効率が第1のトナー像T1に比べて異なるため、得
られる記録シート両面の画像どうしが画質上異なってし
まうことがある。
【0008】また、感光体101が逆極性帯電手段10
4により逆極性に帯電されるため、感光体の特性設定が
困難であることに加え、感光体の内部に逆極性のキャリ
アがトラップされて感光体の感度低下を招くおそれがあ
り、この感度低下により潜像ゴースト等が発生しやすく
なることがある。
【0009】ちなみに、上記の画像形成装置では、第1
と第2のトナー像を互いに逆極性に帯電させる手段とし
て第1のトナー像を形成する現像器と第2のトナー像を
形成する現像器に正負逆の極性からなるトナーをそれぞ
れ使用する構成を適用してもよいとされているが、この
場合には、同一の画像形成装置において2種類のトナー
を使用しなければならないため取り扱いが面倒になり、
また、その極性の異なった各トナーに対応する互いに異
なった現像方式により現像を行うことになるため、第1
と第2のトナー像の画像品質を互いに同じレベルにする
ことがむずかしくなる。
【0010】本発明の目的は、シート表裏面を反転させ
ることなく搬送される記録シートの両面に各トナー像を
それぞれ転写した後に定着することにより両面画像を形
成し得る画像形成装置として、感光体上でのトナー極性
の切り換えを行うことなく、記録シートの両面間におい
て画質差のない両面画像を容易にかつ効率よく安定して
形成することができる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、第1のトナー像が形成される第1の感光体と、この
第1の感光体上のトナー像を記録シートの一方の面に静
電的に転写する第1の転写手段と、この第1の転写手段
による転写が終了した後の記録シートを、転写された第
1のトナー像がベルト面に接するような状態で搬送する
ベルト方式のシート搬送手段と、このシート搬送手段の
ベルト面に接した状態で配設され、第1のトナー像の形
成に使用されるトナーと同一の極性のトナーを用いて第
2のトナー像が形成される第2の感光体と、この第2の
感光体上のトナー像を前記シート搬送手段により搬送さ
れる記録シートの他方の面に静電的に転写する第2の転
写手段と、この第2の転写手段による転写が終了した後
に、記録シートと前記シート搬送手段のベルトとの間に
ある第1のトナー像が記録シート側に引き寄せられる転
写電界を形成する転写補正手段と、この転写補正手段を
通過した後に、記録シートの両面にそれぞれ転写された
第1及び第2のトナー像を同時に定着する定着手段とを
有するものである。
【0012】このような構成の装置では、記録シートが
第1の転写手段による転写部と第2の転写手段による転
写部をこの順に通過することにより、その記録シートの
両面に第1のトナー像と第2のトナー像がそれぞれ転写
される。そして、この第2のトナー像の転写が終了した
時点では、第1のトナー像は第2の転写手段による転写
作用の影響をうけてシート搬送手段のベルト側に静電的
に引き寄せられた状態になる。しかし、この第1のトナ
ー像は、第2の転写手段による転写が終了した段階で転
写補正手段によって形成される転写電界により記録シー
ト側に引き寄せられる。この結果、第1のトナー像と第
2のトナー像が記録シートの両面にそれぞれ静電的に付
着する。なお、この転写補正手段を通過した後の第1及
び第2のトナー像は、定着手段により例えば同時に定着
される。
【0013】また、上記の画像形成装置において、転写
補正手段は、第1トナー像の極性と同一の極性で前記シ
ート搬送手段のベルトを除電する除電手段と、この除電
手段による除電後に第1トナー像の極性と反対の極性で
そのトナー像を記録シート側に引き寄せる転写電界を形
成する電界形成手段とで構成することができる。
【0014】このような構成の装置では、除電手段によ
りシート搬送手段のベルトが除電されるため、そのベル
ト側に静電的に引き寄せられる第1のトナー像のベルト
との静電的な付着力が弱まる。これにより、その後の電
界形成手段により形成される転写電界の作用が第1のト
ナー像に対してより的確におよぶことになる結果、その
トナー像が記録シート側により確実に引き寄せられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の態様について説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施態様例に係る画像
形成装置を示すものである。この画像形成装置は、矢印
方向に回転する第1の感光ドラム1と、感光ドラム1と
同速度で矢印方向に回転する第2の感光ドラム2と、複
数の支持ロール(又はドラム)3a,3bに張架されて
感光ドラム1,2とほぼ同速度で矢印方向に回転する、
シート搬送機能及び中間転写機能を兼ね備えた転写ベル
ト3と、第1の感光ドラム1と転写ベルト3の当接部近
傍のベルト内側に配設される第1の一次転写コロトロン
4と、第1の感光ドラム1と第2の感光ドラム3のほぼ
中間位置となる転写ベルト3の内側に配設される第1の
二次転写コロトロン5と、第2の感光ドラム2と転写ベ
ルト3の当接部近傍のベルト内側に配設される第2の転
写コロトロン6と、この第2の転写コロトロン6の下流
側でベルト内側に配設される転写補正手段7の一部を構
成する除電コロトロン8と、この除電コロトロン8の下
流側でベルト外側に配設される転写補正手段7の一部を
構成する再転写コロトロン9と、記録シートPが転写ベ
ルト3から剥離しやすいように除電する剥離コロトロン
10と、ロール方式の加熱加圧定着装置11とでその主
要部が構成されている。支持ロール3a,3bのうち3
aが駆動ロール、3bがテンションロールである。
【0017】また、図1において、12は第1の感光ド
ラム1の周囲に配設される現像装置、13は第2の感光
ドラム2の周囲に配設される現像装置、14は記録シー
トPを収容するシート収容トレイ、15は吸引式のシー
ト搬送ベルトである。なお、第1及び第2の感光ドラム
1,2の周囲には、図示しない電子写真方式によるトナ
ー像形成のための帯電器、像露光装置等が同様に配設さ
れている。また、像露光装置は、この画像形成装置を複
写機として使用する場合には原稿読み取り装置からの画
像情報に基づいて動作するものが使用され、プリンター
として使用する場合には外部機器や記録媒体等から入力
される画像情報に基づいて動作するものが使用される。
【0018】上記のシート搬送機能及び中間転写機能を
兼ね備えた転写ベルト3としては、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリビニリデンフルオライド(P
VdF)、ポリイミド、アクリル、塩化ビニル、ポリカ
ーボネート等の合成樹脂又は各種ゴムにカーボンブラッ
ク等の帯電防止剤を適当量含有させて、その体積抵抗率
が109 〜1016Ω・cm、その厚みが例えば75μm
となるように調整しながら無端状のベルト形態に形成し
たものが使用される。
【0019】そして、この画像形成装置においては、第
1の一次転写コロトロン4に所定の直流電流(例えば+
550μA)を印加し、第1の二次転写コロトロン5に
所定の直流電流(例えば+500μA)を印加し、第2
の転写コロトロン6に電源装置6a(図2参照)から所
定の直流電流(例えば+550μA)を印加し、剥離コ
ロトロン10に所定の交流電圧(例えば8kVP-P /6
00Hz)に直流電流(例えば−20μA)を重畳して
印加するようになっている。括弧内の数値事項は、現像
装置12,13に共に負帯電トナーを使用する場合の具
体的な例示である(以後の括弧書きの場合も同様であ
る)。
【0020】しかも、この画像形成装置では、除電コロ
トロン8に電源装置8aから所定の周波数からなる交流
電流値(例えば500Hz,550μA)と所定の直流
電圧(例えば−1.5kV)とを重畳して印加し、再転
写コロトロン9に電源装置9aから所定の直流電流(例
えば+550μA)を印加するようになっている(図2
参照)。
【0021】次に、この画像形成装置により両面画像を
形成するときの動作について説明する。
【0022】まず、第1の感光ドラム1には公知の電子
写真プロセスにより静電潜像が形成された後、その潜像
が現像装置12から供給される負帯電トナーにより現像
されて第1のトナー像T1が形成される。この第1のト
ナー像T1は、第1の一次転写コロトロン4にて形成さ
れる転写電界により感光ドラム1から転写ベルト3に静
電転写された後、その転写ベルト3の回転により第2の
二次転写コロトロン4と対向する二次転写位置に搬送さ
れる。
【0023】続いて、転写ベルト3上のトナー像T1
は、二次転写位置において、シート収容トレイ14から
シート搬送ベルト15を介して所定のタイミングで給送
される記録シートPの一方の面に、第1の二次転写コロ
トロン5にて形成される転写電界により静電転写され
る。この二次転写後の記録シートPは、そのトナー像T
1が転写ベルト3のベルト面に触れるような状態で搬送
ベルト3上にそのまま吸着され、第2の感光ドラム2と
第2の転写コロトロン6が対向する第2の転写位置まで
搬送される。図1において一点鎖線は記録シートPの搬
送経路を示す。
【0024】一方、この第1のトナー像T1の形成及び
転写が行われている間、第2の感光ドラム2には公知の
電子写真プロセスにより静電潜像が形成された後、その
潜像が現像装置13から供給される負帯電トナーにより
現像されて第2のトナー像T2が形成される。この第2
のトナー像T2は、第2の転写コロトロン6にて形成さ
れる転写電界により、感光ドラム2から転写ベルト3に
て搬送される記録シートPの他方の面に静電転写され
る。
【0025】この転写後、除電コロトロン8により転写
ベルト3の内側が除電され、その直後に、再転写コロト
ロン9にて形成されるトナー像T2側からの転写電界に
より第1のトナー像T1が記録シート9側に静電的に引
き寄せられる。これにより、記録シートPにはその片面
に第1のトナー像T1が、その反対面に第2のトナー像
T2がそれぞれ転写される。
【0026】両面にトナー像T1,T2がそれぞれ形成
された記録シートPは、転写ベルト3により剥離コロト
ロン10の位置まで搬送された後、その剥離コロトロン
10による除電作用により転写ベルト3から剥離されて
から定着装置11に送り込まれ、定着装置11によりシ
ート両面のトナー像T1,T2が同時に定着される。以
上のようにして両面画像が形成される。
【0027】特に、この画像形成装置では、第2の転写
コロトロン6による転写が行われた後に、転写ベルト3
に保持された記録シートPを(定着処理前に)転写補正
手段7としての除電コロトロン8及び再転写コロトロン
9を通過させることにより、記録シート両面間で画質差
のない両面画像を得ることができる。
【0028】図2は、この画像形成装置における第2の
転写動作時及びそれ以後の経時的状態を模式的に示した
ものである。
【0029】第1のトナー像T1は、図2の右側半分に
図示されるように、矢印A方向に回転移動する転写ベル
ト3とこのベルト3に吸着された記録シートPに挟まれ
た状態で第2の転写領域まで搬送される。第1のトナー
像T1は、第2の転写が実行されるまでの段階では、記
録シートP側に静電的に付着している。
【0030】第2の転写が実行されると、第2の転写コ
ロトロン6から正極性の電荷が転写ベルト3の内側に与
えられるため、負帯電トナーにより感光ドラム2上に形
成される第2のトナー像T2には矢印B方向の静電気力
が作用し、この結果、第2のトナー像T2は記録シート
P側に転写される。しかし、この際、記録シートPにす
でに転写されている第1のトナー像T1も負帯電トナー
により形成されたものであるため、第1のトナー像T1
にも矢印B方向の静電気力が作用してしまい、この結
果、第1のトナー像T1が転写ベルト3側に静電的に付
着してしまう。図中のT1aが転写ベルト3側に付着し
た第1のトナー像部分を示す。
【0031】この第2の転写が終了すると、図2の左半
分に図示されるように、まず除電コロトロン8から負極
性の電荷が転写ベルト3の内側に与えられる結果、転写
ベルト3内側の表面電荷が除電されるため、この転写ベ
ルト3側に付着した第1のトナー像T1aと転写ベルト
3との静電的な付着力が弱まる。また、引き続いて再転
写コロトロン9から第1トナー像T1とは逆極性(この
場合には正極性)の電荷が記録シートPの第2トナー像
転写面側から与えられる結果、第1のトナー像T1
(a)には矢印C方向の静電気力が作用するため、第1
のトナー像T1は記録シートP側へ再び転写する。
【0032】これにより、第1のトナー像T1は、第2
の転写時に転写ベルト3側に一部付着した状態になる
が、転写補正手段7としての除電コロトロン8及び再転
写コロトロン9を通過することにより、再び記録シート
P側に戻る。この結果、記録シートPには第1のトナー
像T2と第2のトナー像T2の双方が確実に転写される
ことになる。
【0033】このように、第1のトナー像T1と第2の
となー像T2は、記録シートPの表裏各面に確実に転写
される結果、記録シート両面間で画質差のない両面画像
を得ることができる。
【0034】図3は、本発明の他の実施態様例に係る画
像形成装置を示すものである。この画像形成装置は、第
1のトナー像T1を感光ドラム1から記録シートPの一
方の面に直接転写した後、その転写後の記録シートPを
第2の転写位置までベルト搬送させるように構成した以
外は前記した実施形態例に係る装置と同じ構成からなる
ものである。図3において、20は記録シートPを感光
ドラム1から剥離させるための剥離コロトロン、21は
感光ドラム1から剥離された記録シートPを第2の転写
領域に送る転写ベルト3まで搬送するためのシート搬送
ベルト、22は記録シートPを転写ベルト3に静電的に
吸着させるための吸着コロトロンである。転写ベルト3
を支持するテンション用の支持ロール3bは導電性材料
にて形成されているとともに接地されている。
【0035】また、この画像形成装置においては、現像
装置12,13に共に負帯電トナーを使用する場合に
は、例えば、第1の一次転写コロトロン4に+550μ
Aの直流電流を印加し、剥離コロトロン20にAC電圧
4.0kVPMS ,周波数600Hzの交流電圧に−15
μAの直流電流を印加し、吸着コロトロン22に−25
0μAの直流電流を印加し、第2の転写コロトロン6に
+550μAの直流電流を印加し、剥離コロトロン10
に8kVP-P /600Hzの交流電圧に−20μAの直
流電流を重畳して印加するようになっている。しかも、
この場合、除電コロトロン8には周波数500Hzから
なる550μAの交流電流値と−1.5kVの直流電圧
とを重畳して印加し、再転写コロトロン9には+550
μAの直流電流を印加するようになっている。
【0036】次に、この画像形成装置により両面画像を
形成するときの動作について説明する。
【0037】まず、第1の感光ドラム1において負帯電
トナーからなる第1のトナー像T1が形成され、そのト
ナー像T1は、感光ドラム1と第1の一次転写コロトロ
ン4の対向する転写位置に給送される記録シートPに静
電転写される。この転写後の記録シートPは、剥離コト
ロトン20の剥離作用により感光ドラム1から剥離され
た後、トナー像T1がベルト面に触れるような状態でシ
ート搬送ベルト21により転写ベルト3まで運ばれ、し
かる後、吸着コロトロン22による吸着作用によりベル
ト面に吸着された状態で転写ベルト3により第2の転写
位置まで搬送される。
【0038】この第1のトナー像T1の形成、転写及び
搬送が行われている間、第2の感光ドラム2において負
帯電トナーからなる第2のトナー像T2が形成される。
この第2のトナー像T2は、第2の転写コロトロン6に
て形成される転写電界により、転写ベルト3にて搬送さ
れる記録シートPの他方の面に静電転写される。
【0039】この転写後は、前記した実施形態例の装置
と同様に、除電コロトロン8により転写ベルト3の内側
が除電され、その直後に、再転写コロトロン9にて形成
されるトナー像T2側からの転写電界により第1のトナ
ー像T1が記録シート9側に静電的に引き寄せられる。
これにより、記録シートPにはその片面に第1のトナー
像T1が、その反対面に第2のトナー像T2がそれぞれ
転写される。その後、記録シートPは、剥離コロトロン
10による除電作用により転写ベルト3から剥離されて
から定着装置11に送り込まれ、トナー像T1,T2の
定着が同時に行われる。以上のようにして両面画像が形
成される。
【0040】そして、この画像形成装置においても、第
2の転写コロトロン6による転写が行われた後に、転写
ベルト3に保持された記録シートPを(定着処理前に)
転写補正手段7としての除電コロトロン8及び再転写コ
ロトロン9を通過させることにより、記録シート両面間
で画質差のない両面画像が得られる。
【0041】なお、前記した実施形態例では、いずれも
転写補正手段7として除電コロトロン8と再転写コロト
ロン9とで構成したものを例示したが、本発明は除電コ
ロトロン8の代わりに導電性ロール、例えば金属ロール
や導電性ブラシを転写ベルト3の裏面側に当接するよう
に設けたり、或いは、転写補正手段7を再転写コロトロ
ン9のみで構成してもよい。これらの場合にも、前記実
施形態例の場合とほぼ同様の効果が得られる。
【0042】また、前記した実施形態例では、いずれも
負帯電性のトナーを使用する場合について説明したが、
正帯電性のトナーを使用することも可能である。この場
合には、各コロトロンに印加するバイアス極性を反転さ
せるように構成することにより、同様の効果が得られ
る。また、本発明は、前記した各感光ドラム1,2上で
カラー画像をそれぞれ形成し、その各カラー画像を記録
シートの両面に転写させるように構成してもよい。
【0043】さらに、前記した実施形態例におけるコロ
ナ放電式の転写手段(コロトロン4,5,6)に代えて
ロール式の転写手段を使用するように構成してもよい。
この場合、その転写ロールとしては、例えば、転写電流
(バイアス)を印加する金属キャフトに、EPDM、ポ
リウレタン、シリコーンゴム等にカーボンブラック、ア
ルミニウム、スズ等の導電性粒子やLiCL4 等のイオ
ン導電化剤を分散させて体積抵抗率105 〜109 程度
とした被覆層を形成してなる半導電性のロールを使用す
ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、シート表裏面を反転させることなく搬送される記録
シートの両面に各トナー像をそれぞれ転写した後に同時
に定着することにより両面画像を形成する場合に、その
記録シートの両面間において画質差のない両面画像を容
易にかつ効率よく安定して形成することができる。ま
た、この両面画像を形成する場合、従来技術のように感
光体上でのトナー極性の切り換えを行うことがないた
め、その極性切り換えのために感光体に対して行うコロ
ナ帯電により感光体の感度が低下して潜像ゴーストやト
ナー散りが発生することもない。
【0045】また、転写補正手段をシート搬送手段のベ
ルトを除電する除電手段と、この除電手段による除電後
に第1のトナー像を記録シート側に引き寄せる転写電界
を形成する電界形成手段とで構成した場合には、第1の
トナー像をより確実に記録シートに引き寄せることがで
きるため、記録シート両面間において画質差のない両面
画像をより一層安定して得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様例に係る画像形成装置の
主要部の構成を示す概略図である。
【図2】 第2の転写動作時及びそれ以後の経時的状態
を模式的に示した説明図である。
【図3】 本発明の他の実施態様例に係る画像形成装置
の主要部の構成を示す概略図である。
【図4】 従来の両面画像形成可能な画像形成装置の主
な構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1…第1の感光ドラム、2…第2の感光ドラム、4,5
…第1の転写コロトロン、3…転写ベルト、6…第2の
転写コロトロン、7…転写補正手段、8…除電コロトロ
ン(除電手段)、9…再転写コロトロン(電界形成手
段)、11…定着装置、P…記録シート、T1…第1の
トナー像、T2…第2のトナー。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のトナー像が形成される第1の感光
    体と、 この第1の感光体上のトナー像を記録シートの一方の面
    に静電的に転写する第1の転写手段と、 この第1の転写手段による転写が終了した後の記録シー
    トを、転写された第1のトナー像がベルト面に接するよ
    うな状態で搬送するベルト方式のシート搬送手段と、 このシート搬送手段のベルト面に接した状態で配設さ
    れ、第1のトナー像の形成に使用されるトナーと同一の
    極性のトナーを用いて第2のトナー像が形成される第2
    の感光体と、 この第2の感光体上のトナー像を前記シート搬送手段に
    より搬送される記録シートの他方の面に静電的に転写す
    る第2の転写手段と、 この第2の転写手段による転写が終了した後に、記録シ
    ートと前記シート搬送手段のベルトとの間にある第1の
    トナー像が記録シート側に引き寄せられる転写電界を形
    成する転写補正手段とを有することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写補正手段が、第1トナー像の極
    性と同一の極性で前記シート搬送手段のベルトを除電す
    る除電手段と、この除電手段による除電後に第1トナー
    像の極性と反対の極性でそのトナー像を記録シート側に
    引き寄せる転写電界を形成する電界形成手段とで構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
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JP2011180343A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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