JPH1138452A - 液晶表示装置及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

液晶表示装置及びそれを用いた電子機器

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JPH1138452A
JPH1138452A JP9194497A JP19449797A JPH1138452A JP H1138452 A JPH1138452 A JP H1138452A JP 9194497 A JP9194497 A JP 9194497A JP 19449797 A JP19449797 A JP 19449797A JP H1138452 A JPH1138452 A JP H1138452A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
light
display layer
display device
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JP9194497A
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Kanemitsu Kubota
兼充 久保田
Hidekazu Kobayashi
英和 小林
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133528Polarisers
    • G02F1/133536Reflective polarizers
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
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    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133528Polarisers
    • G02F1/133545Dielectric stack polarisers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 明るく、視認性の高い高分子分散型の、白黒
及びカラーの反射型液晶表示装置、及びそれを用いた電
子機器を提供する。 【解決手段】 液晶材7と高分子樹脂材8を少なくとも
含む液晶表示層9の下方に偏光分離板5を配置し、散乱
光を効率良く反射させ白表示の明るさを確保するととも
に、透過光の約半分を光吸収させて黒表示画質を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置にかか
わり、特に液晶層中に高分子樹脂材料を含む明るい反射
型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】反射型液晶表示装置は、微小電力で動作
させることができるため、ウオッチ、電卓、携帯電話、
携帯型小型情報機器などの各種電子機器用の表示デバイ
スとして広く普及してきた。
【0003】従来の反射型液晶表示装置として最も一般
的な液晶表示体としてTN型(ツイスティド・ネマチッ
ク型)やSTN型(スーパーツイスティド・ネマチック
型)があるが、これらはいずれも偏光板を2枚使用する
ため、それにより入射光量の約60〜70%が吸収され
てしまうため暗くて視認性の余り良くない表示画面しか
得られなかった。更に反射型カラー表示の場合には、カ
ラーフィルターによる光吸収損失(約60%)も加わ
り、特に暗い環境下では、その見にくさが問題であっ
た。
【0004】そこで、偏光板を使わず、明るい表示画面
を得る試みとして高分子分散型液晶表示装置が提案され
ている。高分子分散型液晶表示装置の従来例として、特
開昭63ー271233号公報に記載されている液晶光
学素子があった。この液晶光学素子は、高分子樹脂とネ
マチック液晶との混合液を二枚の基板間に封入して表示
パネルが構成される。ここではネマチック液晶分子が有
する複屈折性に起因する二つの屈折率のうち電圧印加時
の液晶材の屈折率と、高分子樹脂の屈折率とが一致する
ようにあらかじめ各材料を選定しておく。よって、電圧
印加時に於いては該表示パネルは透明状態となる。一
方、電圧無印加時においては液晶材と高分子樹脂材とで
屈折率が異なるために両材の界面で入射光が屈折、反射
を受け結果的に散乱される。従って、この状態に於いて
は表示パネルは白濁状態となる。
【0005】このようにして電圧印加の有無により透明
状態と白濁状態とを切り替えることにより表示機能が発
現できる。このように、上述した従来の液晶表示素子に
於いては、偏光板を使用しないため明るい反射型液晶表
示装置が実現できる期待があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記高分子分
散型の液晶表示素子を使って反射型の白黒表示を実現さ
せるためには、従来からこの表示パネルの下方に黒色板
を配置する方法と、鏡面反射板を配置する方法とがあっ
た。
【0007】黒色板を配置した場合には、透明時の黒画
質は優れているものの、散乱時には、前方散乱光は該黒
色板で吸収されてしまうため、後方散乱光のみが白色表
示に寄与する。しかし、この後方散乱度が低く暗い白色
表示しか得られないという欠点を有していた。後方散乱
度とは、入射光が光散乱状態の液晶層で光散乱を受け、
表示観察者側に戻ってくる散乱光の割合をいう。この値
が高いほど明るい表示となる。前述した従来例では、こ
の後方散乱度は高くても約20%程度であった。新聞紙
の白地部分の後方散乱度が約70%である事と比較すれ
ば、いかに暗いかがわかる。
【0008】一方、表示パネルの下方に鏡面反射板を配
置した場合には、前方散乱光は該鏡面により反射され後
方散乱光となり表示観察者側に戻されるため、後方散乱
度は約90%にも達し、新聞紙よりも明るい白色表示が
得られる。しかし、透明状態においては、入射光は該鏡
面反射板により正反射され、表示観察者の眼には正反射
方向の物体が映って見えることになる。この場合、表示
観察者の正反射方向に黒色体があれば黒表示となるが、
例えば、白い天井などがあった場合には白色が反射され
て白表示となってしまい表示コントラストが全く得られ
なくなってしまう。このように、鏡面反射板を用いた場
合にも、周囲の環境により表示の見易さが大きく変動し
てしまうという欠点を有していた。
【0009】上述した鏡面反射板による不安定な黒表示
を改善する提案として、特開平8ー95009に示され
た高分子分散型液晶表示素子がある。この液晶表示素子
では、液晶表示層として前述した液晶材、高分子樹脂材
の他、二色性染料を加えた混合液を用いている。更に、
画素電極に反射膜の機能を持たせている。この液晶表示
装置の表示動作について説明すると、電圧無印加時に於
いては、ランダムな方向に向いた液晶分子及び二色性染
料分子により入射光は散乱されるとともに該二色性分子
により吸収されるため黒表示の外観が得られる。一方、
電圧印加時に於いては、液晶分子と二色性染料分子はと
もに基板面に対して略垂直方向に配列されるため、光散
乱状態は消滅して透明状態になるとともに二色性染料に
よる光吸収能力が失われるため、全体として透明状態と
なり、入射光はそのまま液晶表示層を通過して画素電極
に達しそこで反射されて観察者側に戻されるため明表示
状態となる。この時、画素電極には、やはり鏡面性があ
るため表示観察者には鏡面反射像を見る事になるため、
周囲の環境に左右され、安定した白表示が得られない。
また、黒表示についても、通常、液晶分子はドメイン構
造(ドメイン内では液晶分子の配列方向は揃っている
が、ドメイン間では方向が異なっている)を取るため、
二色性染料の光吸収性が各ドメイン間で異なるためムラ
のある黒表示となってしまう。更に、該二色性染料分子
は一方向の偏光のみを吸収するため、十分な黒さを持っ
た黒表示が得られないという欠点を有していた。本発明
は上述した問題を解決して、周囲の環境によらない安定
した明るい白表示と黒表示とをバランスよく両立させ
た、明るく表示コントラスト比の高い高分子分散型の反
射型液晶表示装置を実現させるとともに、それにカラー
フィルター層を加えて視認性の高い明るい反射型カラー
液晶表示装置を提供する事を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、少な
くとも液晶材料と高分子樹脂とを含む液晶表示層、及び
該液晶表示層の下部に配置された偏光分離板、及び更に
下部に配置された光吸収部、及び該液晶表示層を少なく
とも挟持する二枚の基板とから少なくとも構成された事
を特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0011】上記構成によれば、偏光分離板により、偏
光された散乱光を効率良く反射させるとともに、透過光
の約半分を吸収して、明るい白色表示と、より安定した
黒表示ととが両立した表示外観が得られるという効果が
得られる。請求項2によれば、少なくとも液晶材料と二
色性染料と高分子樹脂とを含む液晶表示層、及び該液晶
表示層の下部に配置された偏光分離板、及び更に下部に
配置された光吸収部、及び少なくとも該液晶表示層を挟
持する二枚の基板とから少なくとも構成された事を特徴
とする液晶表示装置が提供される。
【0012】上記構成によれば、さらに安定した黒表示
品質となるという効果がある。
【0013】請求項3によれば、少なくとも液晶材料と
二色性染料と高分子樹脂とを含む液晶表示層、及び該液
晶表示層の下部に配置された偏光分離板、及びさらに下
部に配置された白色反射部、及び少なくとも該液晶表示
層を挟持する二枚の基板とから少なくとも構成された事
を特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0014】上記構成によれば、黒表示の黒色度は低下
するものの、表示環境によらず安定した黒表示品質が得
られるとともに、白表示の明るさが更に増して、特に暗
い環境下で見る反射型表示装置に適するという効果が得
られる。
【0015】請求項4によれば、前記液晶表示層を構成
する液晶材料は、正の誘電異方性(△ε>0)を有する
とともに、電圧無印加時に於いて前記基板面に対して水
平方向に配向方位づけ(ホモジーニャス配向)られてい
る事を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載
の液晶表示装置が提供される。
【0016】上記構成によれば、液晶表示層中の高分子
樹脂の分子方向を揃え、安定した複屈折性が得られると
いう効果がある。
【0017】請求項5によれば、前記液晶表示層を構成
する液晶材料及び高分子樹脂は各々複屈折性を有すると
ともに、同一偏光方向に対応する各々の屈折率を略一致
(nLCX≒nPX、nLCY≒nPY)させた事を特徴とする請
求項1乃至4のいずれか一項に記載の液晶表示装置が提
供される。
【0018】上記構成によれば、散乱光に偏光性が付与
されるという効果がある。
【0019】請求項6によれば、前記液晶材料を構成す
る液晶分子の水平配向(ホモジーニャス配向)時におけ
る分子長軸方向と前記偏光分離板の透過偏光軸とを略直
交させた事を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項
に記載の液晶表示装置が提供される。
【0020】上記構成によれば、偏光分離板により散乱
光が最も効率良く反射されるという効果を有する。
【0021】請求項7によれば、請求項1乃至6のいず
れかに記載の液晶表示装置において、前記液晶表示層の
下方に偏光分離板及びカラーフィルター層及び反射層を
順次積層させた事を特徴とする液晶表示装置が提供され
る。
【0022】上記構成は、明るい反射型カラー表示を実
現する一つの構成である。
【0023】請求項8によれば、前記、少なくとも液晶
表示層を挟持する二枚の基板のうち一方の基板面上にカ
ラーフィルター層を配したことを特徴とする請求項1乃
至6のいずれか一項に記載の液晶表示装置が提供され
る。
【0024】上記構成は、もう一つの明るい反射型カラ
ー表示を実現する構成である。
【0025】請求項9によれば、請求項1乃至8のいず
れかに記載の液晶表示装置において、前記偏光分離板を
下基板の内面(液晶表示層側の面)上に配置させた事を
特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0026】上記構成によれば、混色がなく色純度の高
い反射型カラー液晶表示が実現できるという効果を有す
る。
【0027】請求項10によれば、前記請求項1乃至9
のいずれかに記載の液晶表示装置を表示部に有する事を
特徴とする時計、電卓、携帯電話、携帯情報機器等の電
子機器が提供される。
【0028】上記構成によれば、暗い環境下でも表示視
認性の高い電子機器が実現できるという効果を有する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液晶表示装置の構
造及び動作を、図面を参照して説明する。
【0030】(実施例1)図1(a)に実施例1の液晶
表示装置の構造を説明する一部断面図を示す。1、2は
それぞれ上、下基板でガラス又はプラスチック板から構
成されている。3、4はそれぞれ該上、下基板1、2の
互いに対向する面上に形成された透明電極で酸化インジ
ウムや酸化錫などから構成されている。9は液晶表示層
で、少なくとも液晶材料と高分子樹脂材料の混合物から
構成されている。7は、該液晶材料を構成するネマチッ
ク液晶分子を表している。ネマチック液晶分子は細長い
棒状の分子形状をなし、図に於いては、それを細長い線
で表現するとともに、線の長軸方向を液晶分子の長軸方
向としている。図示するように、ここでは液晶分子7を
基板1、2面に水平(ホモジーニャス配向)、且つX方
向(図示するように、紙面に平行な方向をX方向とし、
紙面に垂直な方向をY方向とする。以後、今後出てくる
図面に於いてもX,Y方向とは上記方向を指すものとす
る。)に配向させている。更に、液晶分子7の複屈折率
(nLCX、nLCY、nLCX>nLCY)と高分子樹脂材の複屈
折率(nPX、nPY、nPX>nPY)とを各々あらかじめ略
一致(nLCX≒nPX、nLCY≒nPY)するように、各材料
を選定しておく。
【0031】次に、上記液晶表示層9の作成法について
説明する。基板1、2の内面上に、あらかじめ配向膜と
してポリイミド樹脂(図面上では省略)をコーティン
グ、焼成した後、ラビング処理を施しておき、図示する
ようにX方向に液晶分子を配向させる能力を付与させて
おく。この際、ラビング方向(ここではX方向)を後に
説明する偏光分離板5の透過偏光軸(ここではY方向)
と略直交させておくことが、良好な表示を得るために重
要となる。次に上基板1と下基板2とをスペーサー、シ
ール材を介して約5μm〜10μmのギャップをもって
貼り合わせる。このギャップ中に正の誘電異方性(△ε
>0)を有するネマチック液晶材料(ここではTL21
5、メルク社製)とモノマー(例えば、4ーベンゾイロ
キシフェニルメタクリレート)とを95:5(重量比)
で混合した液を封入し、50℃で紫外線(0.07mW
/cm2)を2時間照射して、液晶中から高分子樹脂材8
を析出させた。この時、ネマチック液晶分子がラビング
方向に従って水平配向するとともに、高分子樹脂材8も
液晶分子7より規制を受けて方向性を持って析出される
事が確認されるとともに上述した複屈折性(nLCX≒nP
X、nLCY≒nPY)が得られる事も確かめられた。
【0032】5は偏光分離板、6は光吸収部で黒色体も
しくは黒色層からなる。
【0033】上記偏光分離板5の一例としては、PCT
公開のWO95/17692に開示されたものがある。
その機能を図2を用いて説明する。図2は偏光分離板5
の断面図の一部を示したもので2種類のフィルム、フィ
ルムAとフィルムBとが交互に複数層積層(通常100
層〜500層)された構造を有している。2種類のフィ
ルムのうち一方(ここではフィルムAとする)は複屈折
性(nAX、nAY、nAX>nAY)を有し、他方のフィル
ム(ここではフィルムBとする)は複屈折性のない等方
性のフィルム(屈折率nBXYとする)からなり、双方の
フィルムの屈折率の関係を、nAY=nBXYとすると、入
射光のうちY方向の偏光は偏光分離板5を透過するが、
X方向の偏光は、多層膜干渉反射の条件に従って反射さ
れる。この様にして、偏光分離板5は偏光分離機能を有
する。前述したように、偏光分離板5をその透過偏光軸
(Y軸)がラビング方向すなわち液晶分子の長軸方向
(X方向)とは直交するように配置させる事が良好な表
示品位を得るために重要である。
【0034】以上が、本発明に基づく実施例1の液晶表
示装置の構造である。
【0035】次に、図1(b)を用いて、本液晶表示装
置の動作を説明する。図1(a)と共通する部材につい
ては、その符号も共通にしてあり説明を省略する。領域
10は上、下電極3、4間の電圧が無印加もしくはスレ
ッショルド電圧以下の領域、領域11は上、下電極3、
4間に十分な電圧(もしくは飽和電圧以上)が印加され
た領域である。領域10に入った入射光AはX偏光とY
偏光の合成波と考えてよく、そのうちX偏光は、液晶表
示層9に入射するが、前述したように液晶材7と高分子
樹脂材8の双方のX軸方向の屈折率が一致(nLCX≒nP
X)するため2つの材料の界面で屈折、反射を受けずに
そのまま透過して偏光分離板5に達する。前述したよう
に偏光分離板5はX軸方向の偏光を干渉反射するように
配置されているため、該X偏光は、そこで反射されて表
示観察者方向に戻される。この反射光は鏡面的な反射光
と考えてよい。一方、Y偏光も、やはり前述したように
液晶材7と高分子樹脂材8の双方のY方向の屈折率が一
致(nLCY≒nPY)するため2つの材料の界面で屈折、
反射を受けずにそのまま透過して偏光分離板5に達す
る。ここで偏光分離板5の透過軸は、前述したようにY
方向に設定されているためY偏光はそのまま偏光分離板
5を透過して光吸収層6に達しそこで吸収される。この
ようにして電圧無印加領域10では、入射光Aのうち約
半分の光が表示観察者側に戻され、あたかもハーフミラ
ーのような表示外観が得られる。
【0036】次に、電圧印加領域11では液晶分子7は
正の誘電異方性(△ε>0)を持つため基板1、2面に
対して略垂直方向に配列する。従って、入射光Bに対す
る液晶材7の屈折率はX,Y偏光方向ともnLCYとな
る。このため、入射光BのうちX偏光は高分子樹脂の屈
折率(nPX)と液晶材の屈折率(nLCY)とが異なる
(nPX≠nLCY)ため、2つの材料の界面でX偏光は屈
折、反射を受けて結果的には散乱されて、そのうち一部
は後方散乱光となって表示観察者に達し、残りの散乱光
は前方散乱光となって偏光分離板5に達し、そこで前述
と同様に反射され、後方散乱光となって表示観察者側に
戻ってくる。従って、白濁した外観つまり白色表示が領
域11では得られる。一方入射光BのY偏光は、前述し
たとおり、2つの材料のY偏光に対する屈折率の違いが
ないために殆ど散乱を受けずにそのまま偏光分離板5に
達するが、実際には、この時複屈折性のある高分子樹脂
材でわずかではあるが偏光軸の回転(楕円偏光化)が起
こって偏光分離板5に達するため、そのうちのY方向偏
光成分はそのまま偏光分離板5を通過して光吸収部6に
達して吸収されるが、X方向偏光成分はやはり該偏光分
離板5で反射されて表示観察者側に戻される。このよう
にして、本発明においては、電圧印加領域11では白
色、電圧無印加領域10ではハーフミラーながら黒色が
得られ、白黒表示が実現できる。
【0037】上述したように本発明による液晶表示装置
に於いては偏光板を用いていないため明るい白色表示が
得られる。実際、電圧印加時の反射率は標準白色板に対
して97%であった。なお、この測定では入射光Bの方
向は表示体の法線から20度傾いた方向とし、散乱反射
光強度は法線方向で測定した。同様に新聞紙の散乱反射
光の強度を測定すると約75%となった。従って、新聞
紙よりも明るい白色表示が実現できた。また、現在最も
一般的なTN型の反射型液晶表示装置の白色表示画素の
反射率が約40%であることを考え合せると、本発明に
よる液晶表示装置がいかに明るいかがわかる。次に、電
圧無印加領域10における黒色度は本発明に於いては前
述したようにハーフミラーとして入射光Aのうち約半分
の光がもどってしまい十分な黒表示とは言えないが、表
示観察者の正反射(鏡面反射)方向に黒い物体があれば
良好な黒表示となることは明らかである。一般的には、
黒表示画質もしくは表示コントラスト比が周囲の環境に
左右される事は余り好ましくない。が、しかし、従来の
高分子分散型液晶表示装置では、白表示の明るさを重視
して液晶表示層の下部に鏡面反射板を配するため、例え
ば正反射方向に白い天井などがあった場合には表示コン
トラストは全く得られなくなった事に対して、本発明の
液晶表示装置では確かに表示コントラスト比は低下する
が表示が見えなくなる事は無くなった。実際に反射型液
晶表示装置の画質(視認性)を決める一番大事な要素は
明るさであり、次に大事な要素は表示コントラスト比で
ある。本発明の液晶表示装置により、実際に、明るさと
表示コントラスト比のバランスの取れたより見易い反射
型液晶表示装置が実現できた。
【0038】更に、本発明で用いた偏光分離板5を構成
するフィルムA,Bの積層する層数を変えることによっ
ても、反射率と透過率の比を変えることができ、実際、
X偏光の反射率を100%近くから70%、50%(こ
の時、X偏光の透過率は逆に、0%、30%、50%と
各々増える)と任意に設定でき、これによっても、明る
さと黒表示の表示バランスを最適化させることが可能に
なる。
【0039】また、偏光分離板についても、前述したフ
ィルムA,Bを積層させた偏光分離板の他にも、円偏光
二色性フィルムと4分の1ラムダ板とを組み合わせた偏
光分離板(詳細は、Asia Display '95,p735-738 を参
照)を用いても勿論本発明の目的は達成できる。
【0040】(実施例2)本発明の実施例2は、前述し
た実施例1の黒表示を更に確実にして、周囲の環境によ
らず安定した表示コントラスト比を達成させるために発
明されたものである。図3を用いて、本発明の実施例2
に基づく液晶表示装置の一部断面構造を示すとともにそ
の表示動作の説明する。
【0041】ここでも図1と共通する部材については、
同一の符号を用いているため説明は省略する。本実施例
においては、液晶表示層22として、液晶材7と高分子
樹脂材8に加えて二色性を有する染料21を混合させて
構成する。ここで用いる二色性染料はゲストホスト型液
晶表示装置に於いて一般的に使用されているものであ
り、通常、細長い分子形状を持ち、染料分子固有の吸収
波長帯で且つ染料分子の略長軸方向の偏光のみを選択吸
収する性質を有する。また、吸収色は黒色が好ましい
が、単独で黒色を示す二色性染料は殆ど無く、赤、緑、
青色、その他の色を示す二色性染料を混合して使用する
方が現実的である。本実施例で用いる液晶材7及び高分
子樹脂材8の各材料、そして配向方向の設定等について
は実施例1と同じと考えてよい。10は電圧無印加領域
でここでは実施例1と同様にあらかじめ液晶分子7は
上、下基板1、2面に平行、且つ分子長軸方向をX方向
(紙面に平行方向)に配向(ホモジーニャス配向)する
ように方位づけられている。従って、二色性染料分子2
1もゲストホスト効果により染料分子長軸を液晶分子と
同様にほぼ基板1、2面に平行に且つX方向に向きをと
って配向している。この領域10に入射する入射光Aは
図示するようにX偏光とY偏光の合成波と考えてよく、
このうちX偏光は液晶表示層22に達すると二色性染料
分子21により吸収される。一方、Y偏光は、二色性染
料分子21の光吸収軸とは直交するため殆ど吸収を受け
ずにそのまま液晶表示層22を透過し偏光分離板5に達
するが、前実施例と同様にこの偏光分離板5の透過偏光
軸をY方向に設定しておけば、該Y偏光は、偏光分離板
を透過して光吸収部6に達しそこで吸収される。従っ
て、電圧無印加領域10では、入射光Aの2つの成分で
あるX,Y偏光とも吸収されて反射されないため、周囲
の環境によらず安定した好ましい黒表示が得られる。
【0042】一方、電圧印加領域11では、液晶表示層
22内の液晶分子7は印加電圧により基板にほぼ垂直に
並ぶが、同時に二色性染料21もその分子長軸を略垂直
に向けて配列する。この領域11への入射光Bの内、X
偏光は液晶表示層22では、実施例1と同様、液晶分子
7と高分子樹脂8との界面で屈折、反射を受けて結果的
に散乱され、一部は後方散乱光となって表示前面に戻さ
れ、残りのX偏光は前方散乱光となって液晶表示層中を
進むが、この時二色性染料分子21が略垂直方向に向
き、その光吸収軸とX偏光軸とが略直交するため吸収さ
れる光量はわずかで、殆ど散乱光として偏光分離板5に
達しそこで反射されて散乱光として表示前面(表示観察
者側)に戻される。従って、この領域11では白濁、す
なわち白色表示が得られる。また入射光BのうちY偏光
は、実施例1と同様に光散乱を受ける事無く、そして二
色性染料21による吸収も殆ど受ける事無く液晶表示層
22を透過して偏光分離板5に達し、透過偏光軸と一致
するためそのまま光吸収部6に到達してそこで吸収され
る。しかし、実施例1でも述べた通り、液晶表示層22
を通過する時に僅かではあるが複屈折により偏光軸の回
転(楕円偏光化)が起こるため、そのうちのX成分光
は、液晶/高分子樹脂界面や偏光分離板5により反射さ
れて表示前面に戻される。
【0043】以上、実施例2の構造及び表示動作を説明
したが、本実施例では、実施例1よりも白色度の明るさ
の点ではやや劣るが、実施例1ではまだ残っていた黒表
示領域での鏡面反射による周囲物体の映り込みを全くな
くし、どのような表示環境でも安定した黒表示が得られ
表示コントラスト比の高い明るい反射型液晶表示装置が
実現できる。上述した実施例2における二色性染料21
の濃度は、3%以下、好ましくは1%以下にすること
が、明るい白表示と好ましい黒表示とがバランス良く両
立した反射型液晶表示装置の実現にとって望ましい。
【0044】(実施例3)本発明の実施例3は、実施例
2を基本に置き、白表示と黒表示とのバランス点をより
明るい方に置いた例である。従って、液晶表示層22の
構成は前述した実施例2と同じと考えてよい。
【0045】図4を用いて、本発明の実施例3に基づく
液晶表示装置の一部断面構造を示すとともにその表示動
作を説明する。
【0046】22は液晶表示層で液晶材7と高分子樹脂
材8と二色性染料21との混合物から構成され、電圧無
印加時において液晶分子7は基板面に平行且つその長軸
はX方向に方位づけられている。5は偏光分離板でその
透過偏光軸はY方向に設定されている。以上は実施例2
と共通であるが、本実施例では該偏光分離板5の下方に
白色反射板31を配置している。この白色反射板31と
しては白色紙または鏡面反射板の上に透明光散乱板を配
したものなどがよい。本実施例に於いては、電圧無印加
領域10に入射した入射光Aは前述と同様にX偏光とY
偏光の各成分に分解できるが、そのうちX偏光は液晶表
示層22中の二色性染料21に吸収される。一方Y偏光
は二色性染料21には殆ど吸収されずに(二色性染料分
子の長軸がX方向に向いてY偏光と直交するため)、偏
光分離板5に達し、該偏光分離板の透過軸(Y方向)と
一致するためそこを通過して、白色反射板31に到達す
る。該白色反射板31内で該Y偏光は屈折、反射を受け
結果的に散乱される。この散乱時に、Y偏光は少しでは
あるが偏光軸の回転を受けるが、多くはY偏光となって
再び偏光分離板5および液晶表示層22を通過し表示前
面に戻される。従って、電圧無印加領域10では、入射
光Aの内、半分(X偏光)は吸収されるため半黒表示と
なる。前述の実施例1でも、やはり半分の光(X偏光)
が鏡面反射されたが、本実施例では該反射光は鏡面反射
ではなく散乱光として反射される。従って、実施例1の
ように周囲の環境により黒色度が変わったり表示コント
ラスト比が大きく変わる事は無くより安定した黒表示が
得られる。
【0047】一方、電圧印加領域11では、実施例2と
同様に液晶分子7及び二色性染料分子21とも上、下基
板1、2面に対して略垂直に配列する。ここに入射した
入射光BのうちX偏光は二色性染料分子21には殆ど吸
収されることなく液晶材7と高分子樹脂材8の界面で散
乱され、一部は後方散乱光となって表示前面に戻される
が、残りは前方散乱光となって偏光分離板5に達しそこ
で反射されてやはり表示前面側に後方散乱光となって戻
される。更に、Y偏光も二色性染料分子7により殆ど吸
収されずに液晶表示層22を通過、更に偏光分離板5を
透過して白色反射板31に達しそこで散乱反射され、や
はり後方散乱光となって表示前面側に戻される。従っ
て、電圧印加領域11では、入射光Bの殆どは光吸収を
受ける事無く表示前面側に散乱光となって反射されるた
め明るい白色表示が実現できる。
【0048】このように、本実施例3では、黒表示部に
ついては入射光の半分近い光が反射して灰色がかった黒
表示となるが、実施例1のように鏡面反射がなくなり周
りの環境によらず安定した黒表示が得られる。一方、白
表示については入射光のほとんどが散乱反射されるため
特に明るい白色表示が実現できる。これにより、反射型
表示の見栄えや視認性を決める最も重要な要素である明
るさを生かした見易い液晶表示装置が実現できる。本実
施例3に基づく液晶表示装置は、特に、カラーフィルタ
ー層を追加した反射型カラー液晶表示装置の明るさ向上
には有効な手段となる。
【0049】(実施例4)実施例4は、実施例2、3で
示した二色性染料を含む高分子分散型液晶表示を基本と
した反射型カラー液晶表示装置の実施例である。
【0050】図5は、実施例4の一部断面図で、これを
用いて表示動作を説明する。前実施例と共通する部材に
は同一の符号を用いているので説明は省略する。また、
液晶表示層22を構成する液晶材7、高分子樹脂材8、
二色性染料21や、それらの初期の配向設定等は前述し
た実施例2、3と同一と考えてよい。51、52、53
はそれぞれ赤、緑、青色からなるカラーフィルター層で
偏光分離板5と鏡面反射板55との間に挟持されてい
る。電圧無印加部10に入射した光、入射光AのうちX
偏光は液晶表示層22中の二色性染料21により吸収さ
れる。一方、Y偏光は二色性染料21には殆ど吸収され
ずに偏光分離板5に達するが、偏光軸(Y方向)と偏光
分離板5の透過軸とが一致するため、そこを透過し赤色
のカラーフィルター層51に達する。そこで赤色以外の
波長光は吸収されて赤色の波長光のみが鏡面反射板55
で反射されて再び偏光分離板5及び液晶表示層22を透
過し、表示装置の前面に達する。従って、該電圧無印加
領域10の表示外観は黒と赤の混色である暗赤色とな
る。通常、カラー液晶表示装置に於いては、色の3原色
である赤、緑、青色の細かい画素の組み合わせにより任
意のカラー表示を実現させているが、上述した電圧無印
加領域では画素毎に暗緑色、暗青色となり、全体として
は暗灰色となる。次に、電圧印加領域11に入射した
光、入射光BのうちX偏光は、前実施例と同様、略垂直
に配列した二色性染料分子21では殆ど光吸収を受けず
に液晶表示層22を進み、途中、液晶材7と高分子樹脂
材8との界面で散乱され一部は後方散乱光となって表示
装置前面に戻されるが、残りは散乱光となって偏光分離
板5に達しそこで殆ど反射されて後方散乱光となって表
示前面に戻される。従って、このX偏光だけを見ると白
色に観察される。一方入射光BのY偏光は、液晶表示層
22に進むと殆ど光散乱を受けず、また二色性染料21
による光吸収も受けずに偏光分離板5に達しそこを通過
して緑色のカラーフィルター層52に達しそこで緑色以
外の波長光は吸収されるが、緑色光は鏡面反射板55で
反射されて結果的に表示装置の前面に戻される。従っ
て、該電圧印加領域11の表示外観は、戻されたX,Y
偏光の和となり、明るい緑色が得られる。また、隣接す
る赤、緑、青色の各画素とも電圧印加領域となれば明る
い赤、緑、青色の混合色となり全体として明るい白色が
得られる。このように、実施例4によれば、暗灰色と明
るい各色(赤、緑、青など)と明るい白色が電圧印加の
有無により自由に得られる反射型カラー液晶表示装置が
実現できる。特に、本実施例では従来の液晶表示装置で
は得られなかった明るい反射型カラー液晶表示装置が実
現できた。そして特に暗い場所では、従来よりも格段に
カラー表示視認性の向上が図られた。
【0051】(実施例5)実施例5は、反射型カラー液
晶表示装置の第2の実施例である。
【0052】図6に、実施例5に基づく反射型カラー液
晶表示装置の一部断面図を示すとともに、これを用いて
表示動作を説明する。前実施例と共通する部材には同一
の符号を用いているので説明は省略する。また、液晶表
示層22を構成する液晶材7、高分子樹脂材8、二色性
染料21や、それらの初期の配向設定等は前述した実施
例4と同一と考えてよい。本実施例では、カラーフィル
ター層は上基板1の内面上に形成されている。61は赤
色、62は緑色、63は青色の各色カラーフィルター層
である。64は白色反射板で、図4で示された白色反射
板31と同一の部材と考えてよい。電圧無印加領域10
に入射した入射光AのうちX偏光は、赤色のカラーフィ
ルター層61を通過して赤色光となって液晶表示層22
に達するが、そこで二色性染料分子7により光吸収され
る。一方のY偏光は赤色のカラーフィルター層を通過し
て赤色光となり液晶表示層22に達するが、二色性染料
分子21には殆ど吸収されずに偏光分離板5に達し該偏
光分離板5の透過偏光軸と一致するためそこを通過して
白色反射板64で散乱反射されて再び液晶表示装置前面
に赤色光となって戻される。よって、該電圧無印加領域
10の表示外観は、黒色と赤色の混合した暗赤色が得ら
れるが、ここでも実施例4と同様、隣接する他の色の電
圧無印加画素と合わさると全体として暗灰色に見える。
【0053】次に、電圧印加領域11では、入射光Bの
うちX偏光は緑色のカラーフィルター層62を通過し緑
色光となって液晶表示層22に進み、そこで液晶材7と
高分子樹脂材8との界面で光散乱され、一部は後方散乱
光となって液晶表示装置前面に戻されるが、残りは前方
散乱光となって偏光分離板5に達しそこで殆ど反射され
て再び液晶表示層22及びカラーフィルター層62を通
過して液晶表示装置前面から緑色光となって放出され
る。一方、Y偏光は、緑色のカラーフィルター層62を
通過し緑色光となって液晶表示層22達し、そこでは、
屈折率の違いによる光散乱や二色性染料21による光吸
収も殆ど受けずに偏光分離板5まで達し、該偏光分離板
5の透過偏光軸と一致するためそこを通過して白色反射
板64で散乱反射され、再び偏光分離板5、液晶表示層
22、カラーフィルター層62を通過して、緑色散乱光
となって液晶表示装置の前面側に放出される。よって、
該電圧印加領域11では、入射光Bはカラーフィルター
以外では殆ど光吸収による損失を受けずに液晶表示装置
前面に戻されるため明るい緑色表示が可能となる。実施
例4と同様、隣接する赤、青色の画素も同時に電圧印加
状態になれば、それらと合わせて明るい白色が実現でき
る。
【0054】このように、本実施例によれば明るい反射
型カラー液晶表示装置が実現でき、特に暗い環境下での
カラー視認性の優れた液晶表示が可能となる。
【0055】(実施例6)上述した実施例4、5に於い
ては、液晶表示層として二色性染料21を含む構成とし
たが、この代わりに実施例1で示した二色性染料を含ま
ない液晶表示層を使用しても上述した効果を達成でき
る。
【0056】実施例6は、実施例1で示された反射型液
晶表示装置を基本におき、それにカラーフィルター層を
加えて反射型カラー液晶表示装置を実現させたものであ
る。図7に、実施例6の一部断面図を示し、これを用い
て表示動作を説明する。前述したように、実施例1を基
本においているため、カラーフィルター層(赤色:6
1、緑色:62、青色:63)以外、共通する部材には
全て実施例1と同一の符号を符すとともに、液晶表示層
9の材料、構成も同じと考えてよい。電圧無印加領域1
0に入射した入射光AのうちX偏光は赤色のカラーフィ
ルター層61を通過して赤色光となって液晶表示層9に
達するが、ここでは液晶材7と高分子樹脂材8双方のX
偏光方向の屈折率が略同一であるため光散乱を受ける事
無く偏光分離板5に達しそこで鏡面反射されて赤色光と
なって表示装置前面側に戻される。一方、Y偏光は、赤
色カラーフィルター層61を通過して赤色光となって液
晶表示層9に進むが、ここでもやはりY偏光方向での屈
折率の境界面が殆ど存在しないため、光散乱を受けずに
偏光分離板5に達し、該偏光分離板の透過偏光軸が一致
するためそこを通過して光吸収板(ここでは黒色体)に
到達してそこで吸収される。よって、電圧無印加領域1
0では、入射光Aのうち赤色フィルター61を通過した
X偏光のみが反射されるため暗い赤色の表示外観が得ら
れる。ここでも実施例4、5と同様に、隣接する他の色
の電圧無印加画素と合わさると全体として暗灰色に見え
る。また、この暗灰色の外観は実施例1で述べたように
ハーフミラー的な鏡面反射色を呈す。従って、表示観察
者から見て正反射方向に黒い物体が存在する時には黒表
示として表示観察者には視認される。
【0057】次に、電圧印加領域11への入射光Bのう
ちX偏光は緑色のカラーフィルター層62を通過して緑
色光となって液晶表示層9に達し、そこで実施例1で述
べたように液晶材7と高分子樹脂材8との界面で屈折率
の違いに基づいて光散乱を受け、そのうち一部は後方散
乱光となって表示装置前面に戻されるが、残りは前方散
乱光となって偏光分離板5に達し、そこで殆ど反射され
て後方散乱光として再び液晶表示層9、緑色カラーフィ
ルター層62を通過して表示装置前面に戻される。一
方、Y偏光は、やはり緑色カラーフィルター層62を通
過して緑色光となって液晶表示層9を進み更に偏光分離
板5に達する。この時液晶表示層9中にわずかながら存
在する複屈折性により偏光軸の回転(結果として楕円偏
光化)を受けて、そのうちの一部ではあるがX成分光が
偏光分離板5で反射され再び表示装置前面側に戻され
る。しかし、大半はY偏光となって偏光分離板5を通過
して光吸収部6(ここでは黒色体)に達してそこで吸収
される。このようにして、電圧印加領域11に於いて
は、明るい緑色散乱光が得られる。更に隣接する各色の
画素も同時に電圧印加領域となれば、それらを合わせて
明るい白色表示外観が得られる。本実施例6では実際、
白色表示部の反射率を測定すると(測定方法は前述した
方法と同じ)約35%にも達し、従来のTN型反射カラ
ー液晶表示装置の反射率15%に比べて格段に明るくな
り、これにより明るさが最も画質を決める反射型液晶表
示装置の見栄え、視認性が一段と向上できた。
【0058】(実施例7)これまで述べてきた各実施例
に於いては、偏光分離板5を下基板2の下側、つまり液
晶表示層9もしくは22と反対側の面に配置してきた。
これは、通常、偏光分離板はプラスチックフィルムから
構成されているため耐熱性も150℃程度で、液晶表示
層9もしくは22の側に配置した場合、透明電極やポリ
イミド樹脂による配向膜の形成時にそれ以上の温度で処
理できず、製造工程の時間が長くなる、製造工程の条件
管理が厳しくなる等、主に製造性の低下を回避するため
にこのような配置を行ってきた。しかし、偏光分離板5
の偏光反射面を、より液晶表示層に接近させる事は表示
品質の向上に有効である。特に、細かい赤、緑、青色の
画素の集合からから構成される反射型カラー液晶表示装
置に於いては反射面がした基板2を挟んで反対側に配置
された場合には、入射光Aが例えば赤色のカラーフィル
ターを通過して赤色光となって液晶表示層9もしくは2
2を通過するとともに散乱され更に偏光分離板5で反射
されて表示観察者方向にもどされる時、隣のカラーフィ
ルター層を通過して出射される光線が存在する。この混
色の割合はカラーフィルター層と反射部との距離が増え
るほど大きくなることは明らかである。従って、混合色
が出て所望の色が表現できないとか、視角方向によって
色が変わってしまうといった不都合が生じてしまう。画
素サイズが0.2mm、下基板2の厚みが1mmといっ
た小型携帯情報機器の表示体の場合には上記色の混合は
重大なカラー品質の低下をもたらす。
【0059】実施例7は上述した課題を解決するために
発明された実施例である。
【0060】図8に実施例7の一部断面図を示す。ここ
では、偏光分離板5を下基板2の内面つまり液晶表示層
9側に配置している。作成方法としては、あらかじめ表
面に透明電極4を形成しておいた偏光分離板5をアクリ
ル系接着剤を介して下基板2上に貼り合せたた後、スペ
ーサー、シール材を介して上基板1と貼り合わせる。こ
の後の工程は前述と同様である。
【0061】本実施例7の表示動作は実施例6と基本的
に同様であるが、偏光分離板5が液晶表示層9に隣接し
ているため、入射光Bの散乱反射光が異なる色を持つ隣
の画素から出射されることは殆ど無い。なぜなら、液晶
表示層9の厚みが5〜10μmであるため、一つの画素
サイズが0.2mm(200μm)でも、電圧印加領域
11を通過した緑色光は殆ど全て該領域11つまり緑色
のカラーフィルター層62を通って散乱光として出射さ
れる。従って、色の混じりのない所望の反射型カラー液
晶表示装置が実現できる。本実施例7で用いた液晶表示
層9では二色性染料を混合しないもので説明したが、先
述した二色性染料が混合された液晶表示層をもつ反射型
液晶表示装置にも本発明が有効なことは明らかである。
更に、カラーフィルターを使用しない先述した実施例
1、2、3による白黒表示の反射型液晶表示装置に於い
ても、本実施例で述べたように偏光分離板5を液晶表示
層側に配することは、黒表示部の反射像のよる二重像
(パララックスともいう)を防ぎ、スッキリした外周形
状をもった表示像が得られる効果がある。
【0062】以上、これまで述べた各実施例では、液晶
表示層9又は22は電圧無印加時に於いて全て水平配向
(ホモジーニャス配向)としたが、電圧印加の有無によ
り光散乱状態と透過状態が切り替えられる他の高分子分
散型液晶表示装置にも本発明が有効である事は当然であ
る。
【0063】(実施例8)図9に、前述した本発明に基
づく反射型液晶表示装置90を表示部に搭載した携帯電
話の例を示す。
【0064】また、図10にやはり本発明に基づく反射
型液晶表示装置100を携帯型情報機器(PDA、携帯
入出力機器、ハンディ・パソコン等)の表示部として搭
載した例を示す。
【0065】これら携帯機器は、通常使われる場所が一
定せず、特に暗い環境下での視認性の良さが表示装置と
して重要な要素となる。よって、本発明による白表示の
明るさを向上させた反射型液晶表示装置は特に有効な表
示装置となる。特に、実施例1、8、9で述べた反射型
液晶表示装置は二色性染料も使用していないため、特に
暗い環境下での視認性が高まり、より好ましい反射型液
晶表示装置である。
【0066】また、携帯型電子機器としてこの他にも時
計、電卓などいずれも表示を見る環境が一定しない機器
にも、本発明による反射型液晶表示装置が有効なことは
明らかである。
【0067】
【発明の効果】以上、本発明によれば、反射型の高分子
分散型液晶表示装置に於いて、反射層として従来の鏡面
反射板または黒色体の代わりに偏光分離板を用いること
により、散乱光を効率良く表示前面に戻して明るい白表
示が実現できるとともに、約半分の光を透過して吸収さ
せるため従来の鏡面反射板を用いた場合に比べ安定した
黒表示となり、表示バランスの取れた明るく視認性の優
れた反射型液晶表示装置が実現できる。特に、散乱光に
偏光性が高い場合には散乱光のみ効率良く反射されるた
めその効果は尚一層高くなる。また、液晶表示層に二色
性染料を加えれば、透過光を効率良く吸収できるため更
に黒表示部の品質が向上して表示コントラスト比の高い
表示外観が可能となる。本発明に基づく明るい反射型液
晶表示装置を用いる事により、表示環境が変わりやすい
ウオッチ、電卓、携帯電話等、携帯型電子機器の液晶表
示装置には特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(実施例1)の液晶表示装置の構造と表
示動作を説明する一部断面図である。
【図2】本発明に用いた偏光分離板の構造と機能を説明
する一部断面図である。
【図3】本発明(実施例2)の液晶表示装置の構造と表
示動作を説明する一部断面図である。
【図4】本発明(実施例3)の液晶表示装置の構造と表
示動作を説明する一部断面図である。
【図5】本発明(実施例4)の液晶表示装置の構造と表
示動作を説明する一部断面図である。
【図6】本発明(実施例5)の液晶表示装置の構造と表
示動作を説明する一部断面図である。
【図7】本発明(実施例6)の液晶表示装置の構造と表
示動作を説明する一部断面図である。
【図8】本発明(実施例7)の液晶表示装置の構造と表
示動作を説明する一部断面図である。
【図9】本発明に基づく反射型液晶表示装置を搭載した
携帯電話の外観図である。
【図10】本発明に基づく反射型液晶表示装置を搭載し
た携帯型情報機器の外観図である。
【符号の説明】
1・・・上基板 2・・・下基板 3、4・・・透明電極 5・・・偏向分離板 6・・・光吸収部 7・・・液晶材(又は液晶分子) 8・・・高分子樹脂(材) 9・・・液晶表示層 10・・・電圧無印加領域 11・・・電圧印加領域

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも液晶材料と高分子樹脂とを含む
    液晶表示層、及び該液晶表示層の下部に配置された偏光
    分離板、及び更に下部に配置された光吸収部、及び該液
    晶表示層を少なくとも挟持する二枚の基板とから少なく
    とも構成された事を特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】少なくとも液晶材料と二色性染料と高分子
    樹脂とを含む液晶表示層、及び該液晶表示層の下部に配
    置された偏光分離板、及び更に下部に配置された光吸収
    部、及び少なくとも該液晶表示層を挟持する二枚の基板
    とから少なくとも構成された事を特徴とする液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】少なくとも液晶材料と二色性染料と高分子
    樹脂とを含む液晶表示層、及び該液晶表示層の下部に配
    置された偏光分離板、及びさらに下部に配置された白色
    反射部、及び少なくとも該液晶表示層を挟持する二枚の
    基板とから少なくとも構成された事を特徴とする液晶表
    示装置。
  4. 【請求項4】前記液晶表示層を構成する液晶材料は、正
    の誘電異方性(△ε>0)を有するとともに、電圧無印
    加時に於いて前記基板面に対して水平方向に配向方位づ
    け(ホモジーニャス配向)られている事を特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記液晶表示層を構成する液晶材料及び高
    分子樹脂は各々複屈折性を有するとともに、同一偏光方
    向に対応する各々の屈折率を略一致(nLCX≒nPX、nL
    CY≒nPY)させた事を特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか一項に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記液晶材料を構成する液晶分子の水平配
    向(ホモジーニャス配向)時における分子長軸方向と前
    記偏光分離板の透過偏光軸とを略直交させた事を特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液晶表示装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の液晶表
    示装置において、前記液晶表示層の下方に偏光分離板及
    びカラーフィルター層及び反射層を順次積層させた事を
    特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記、少なくとも液晶表示層を挟持する二
    枚の基板のうち一方の基板面上にカラーフィルター層を
    配したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項
    に記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載の液晶表
    示装置において、前記偏光分離板を下基板の内面(液晶
    表示層側の面)上に配置させた事を特徴とする液晶表示
    装置。
  10. 【請求項10】前記請求項1乃至9のいずれかに記載の
    液晶表示装置を表示部に有する事を特徴とする時計、電
    卓、携帯電話、携帯情報機器等の電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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