JPH1138148A - X線検出器 - Google Patents
X線検出器Info
- Publication number
- JPH1138148A JPH1138148A JP20829797A JP20829797A JPH1138148A JP H1138148 A JPH1138148 A JP H1138148A JP 20829797 A JP20829797 A JP 20829797A JP 20829797 A JP20829797 A JP 20829797A JP H1138148 A JPH1138148 A JP H1138148A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power supply
- ray detector
- preamplifier
- voltage power
- connector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高電圧電源とプリアンプを検出手段と共通の
ケースに収容して、これらの配置を工夫することで、高
電圧ケーブルを不要とし、かつ、X線検出器を小型化す
る。 【解決手段】 ケース20の内部には光電子増倍管22
と高電圧電源24とプリアンプ26が収容されている。
光電子増倍管22は概略円筒形であり、その正面側の端
面には、シンチレータ28が設けられている。光電子増
倍管22をまたぐように2組のコの字状の支持枠30が
ケース20に固定されている。この支持枠30の上面に
高電圧電源24が固定されている。高電圧電源24は偏
平な直方体の形状をしており、円筒状の光電子増倍管2
2と並べて配置されている。光電子増倍管22の背面側
には偏平状のプリアンプ26が配置されていて、両者は
プリント基板33を介してコネクタ32、34で接続さ
れている。
ケースに収容して、これらの配置を工夫することで、高
電圧ケーブルを不要とし、かつ、X線検出器を小型化す
る。 【解決手段】 ケース20の内部には光電子増倍管22
と高電圧電源24とプリアンプ26が収容されている。
光電子増倍管22は概略円筒形であり、その正面側の端
面には、シンチレータ28が設けられている。光電子増
倍管22をまたぐように2組のコの字状の支持枠30が
ケース20に固定されている。この支持枠30の上面に
高電圧電源24が固定されている。高電圧電源24は偏
平な直方体の形状をしており、円筒状の光電子増倍管2
2と並べて配置されている。光電子増倍管22の背面側
には偏平状のプリアンプ26が配置されていて、両者は
プリント基板33を介してコネクタ32、34で接続さ
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線を電気パル
スに変換して出力する検出手段と高電圧電源とを共通の
ケースの内部に収容したX線検出器に関する。
スに変換して出力する検出手段と高電圧電源とを共通の
ケースの内部に収容したX線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のシンチレーションカウンタ
の斜視図である。このシンチレーションカウンタのケー
ス10の内部には、シンチレータ12と光電子増倍管1
4が収容されている。ケース10の背面側の端面には、
高電圧コネクタ16があり、この高電圧コネクタ16に
高電圧ケーブル18が接続している。また、ケース10
の側面には制御用コネクタ17があり、この制御用コネ
クタ17に制御ケーブル19を接続している。
の斜視図である。このシンチレーションカウンタのケー
ス10の内部には、シンチレータ12と光電子増倍管1
4が収容されている。ケース10の背面側の端面には、
高電圧コネクタ16があり、この高電圧コネクタ16に
高電圧ケーブル18が接続している。また、ケース10
の側面には制御用コネクタ17があり、この制御用コネ
クタ17に制御ケーブル19を接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のシンチ
レーションカウンタは高電圧ケーブル18を接続してい
るので次のような不都合がある。(1)高電圧コネクタ
は絶縁性を高めるために大型になっており、そのため
に、X線検出器の全体が大きくなる。(2)高電圧ケー
ブルは重くて柔軟性も劣っているので、この高電圧ケー
ブルを接続した状態のX線検出器は、移動をするのに大
きな力を必要とする。例えば、このX線検出器をX線デ
ィフラクトメータのゴニオメータに搭載した場合、X線
検出器をゴニオメータの回転中心の回りに回転させるの
に、大きなトルクが必要になる。(3)X線検出器には
高電圧ケーブル以外に制御ケーブルも接続しているの
で、ケーブルの接続本数が増加する。(4)X線検出器
と高電圧電源との間を高電圧ケーブルを引き回している
ので、危険である。
レーションカウンタは高電圧ケーブル18を接続してい
るので次のような不都合がある。(1)高電圧コネクタ
は絶縁性を高めるために大型になっており、そのため
に、X線検出器の全体が大きくなる。(2)高電圧ケー
ブルは重くて柔軟性も劣っているので、この高電圧ケー
ブルを接続した状態のX線検出器は、移動をするのに大
きな力を必要とする。例えば、このX線検出器をX線デ
ィフラクトメータのゴニオメータに搭載した場合、X線
検出器をゴニオメータの回転中心の回りに回転させるの
に、大きなトルクが必要になる。(3)X線検出器には
高電圧ケーブル以外に制御ケーブルも接続しているの
で、ケーブルの接続本数が増加する。(4)X線検出器
と高電圧電源との間を高電圧ケーブルを引き回している
ので、危険である。
【0004】ところで、放射線検出器の分野において
は、二次電子増倍管とその電源部と計数装置とを共通の
ケースに内蔵した放射線検出用探針が知られている(特
開昭52−33781号公報の第7図の実施例)。この
放射線検出用探針は、生体内の悪性腫瘍に集中した放射
性物質から放出されるβ線(電子線)やγ線などの放射
線を検出するものである。この放射線検出用探針は、二
次電子増倍管と、これに高電圧を供給するための電源部
とを、共通のケースに内蔵しているので、高電圧ケーブ
ルを放射線検出器に接続した場合の問題は生じない。
は、二次電子増倍管とその電源部と計数装置とを共通の
ケースに内蔵した放射線検出用探針が知られている(特
開昭52−33781号公報の第7図の実施例)。この
放射線検出用探針は、生体内の悪性腫瘍に集中した放射
性物質から放出されるβ線(電子線)やγ線などの放射
線を検出するものである。この放射線検出用探針は、二
次電子増倍管と、これに高電圧を供給するための電源部
とを、共通のケースに内蔵しているので、高電圧ケーブ
ルを放射線検出器に接続した場合の問題は生じない。
【0005】しかしながら、上述の従来の放射線検出用
探針は、ケースの内部に、二次電子増倍管と電源部と計
数装置とをどのように配置しているのか、出願公開公報
の記載からは不明である。
探針は、ケースの内部に、二次電子増倍管と電源部と計
数装置とをどのように配置しているのか、出願公開公報
の記載からは不明である。
【0006】この発明の目的は、X線を電気パルスに変
換して出力する検出手段と高電圧電源とを共通のケース
に収容できて、かつ、それらの配置を最適化して小型化
を図ったX線検出器を提供することにある。
換して出力する検出手段と高電圧電源とを共通のケース
に収容できて、かつ、それらの配置を最適化して小型化
を図ったX線検出器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のX線検出器
は、共通のケースの内部に、X線を電気パルスに変換し
て出力する検出手段と、高電圧電源と、プリアンプとを
収容したものであり、さらに、これらの部品の配置を工
夫することで、小型化を図っている。すなわち、このX
線検出器は、X線を電気パルスに変換して出力する検出
手段と、検出手段に高電圧を印加する高電圧電源と、検
出手段の出力を増幅するプリアンプとを備えたX線検出
器において、検出手段と高電圧電源とプリアンプとを共
通のケースの内部に収容している。そして、ケースの壁
面に電気信号用のコネクタを設けている。また、円筒状
の検出手段の軸線方向と、偏平状の高電圧電源の厚さ方
向とが、互いに垂直になるように、高電圧電源を検出手
段に並べて配置している。さらに、円筒状の検出手段の
背面側の端面に対向するように偏平状のプリアンプを配
置している。このように構成することで、高電圧電源等
を検出手段と同じケースに収容したにもかかわらず、X
線検出器の小型化が達成できた。
は、共通のケースの内部に、X線を電気パルスに変換し
て出力する検出手段と、高電圧電源と、プリアンプとを
収容したものであり、さらに、これらの部品の配置を工
夫することで、小型化を図っている。すなわち、このX
線検出器は、X線を電気パルスに変換して出力する検出
手段と、検出手段に高電圧を印加する高電圧電源と、検
出手段の出力を増幅するプリアンプとを備えたX線検出
器において、検出手段と高電圧電源とプリアンプとを共
通のケースの内部に収容している。そして、ケースの壁
面に電気信号用のコネクタを設けている。また、円筒状
の検出手段の軸線方向と、偏平状の高電圧電源の厚さ方
向とが、互いに垂直になるように、高電圧電源を検出手
段に並べて配置している。さらに、円筒状の検出手段の
背面側の端面に対向するように偏平状のプリアンプを配
置している。このように構成することで、高電圧電源等
を検出手段と同じケースに収容したにもかかわらず、X
線検出器の小型化が達成できた。
【0008】さらに、検出手段の背面側の端面のコネク
タに、プリアンプのコネクタを直結するのが好ましい。
こうすることで、検出手段とプリアンプの間の配線が不
要になる。
タに、プリアンプのコネクタを直結するのが好ましい。
こうすることで、検出手段とプリアンプの間の配線が不
要になる。
【0009】高電圧電源を検出手段と並べて配置するた
めの工夫として、検出手段をまたぐようにコの字形の支
持枠を設けて、この支持枠に高電圧電源を固定すること
ができる。
めの工夫として、検出手段をまたぐようにコの字形の支
持枠を設けて、この支持枠に高電圧電源を固定すること
ができる。
【0010】本発明のX線検出器は、高電圧ケーブルを
介して外部の高電圧電源と接続する従来のX線検出器と
比較して、次のような利点がある。(1)高電圧ケーブ
ルが不要になったので、高電圧ケーブルで引き回すこと
の危険性がなくなる。(2)X線検出器とコントローラ
(計数回路部等を含む)とを接続する制御ケーブルが細
くて柔軟なもので済み、X線検出器回りのスペースが節
約できる。(3)柔軟な制御ケーブルだけが接続されて
いるので、X線検出器の移動が簡単である。(4)X線
ディフラクトメータのゴニオメータの検出器アームにX
線検出器を載せた場合に、検出器アームの回転トルクが
小さくて済み、ゴニオメータの測角精度の低下などの不
都合が生じない。(5)高電圧電源とプリアンプを光電
子増倍管と共通のケースに収容したにもかかわらず、そ
れらの配置を工夫したことで、X線検出器の小型化が達
成できた。(6)高電圧ケーブル用の大型のコネクタを
ケースに設ける必要がなくなり、これによっても、ケー
スの小型化が図れた。
介して外部の高電圧電源と接続する従来のX線検出器と
比較して、次のような利点がある。(1)高電圧ケーブ
ルが不要になったので、高電圧ケーブルで引き回すこと
の危険性がなくなる。(2)X線検出器とコントローラ
(計数回路部等を含む)とを接続する制御ケーブルが細
くて柔軟なもので済み、X線検出器回りのスペースが節
約できる。(3)柔軟な制御ケーブルだけが接続されて
いるので、X線検出器の移動が簡単である。(4)X線
ディフラクトメータのゴニオメータの検出器アームにX
線検出器を載せた場合に、検出器アームの回転トルクが
小さくて済み、ゴニオメータの測角精度の低下などの不
都合が生じない。(5)高電圧電源とプリアンプを光電
子増倍管と共通のケースに収容したにもかかわらず、そ
れらの配置を工夫したことで、X線検出器の小型化が達
成できた。(6)高電圧ケーブル用の大型のコネクタを
ケースに設ける必要がなくなり、これによっても、ケー
スの小型化が図れた。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態のX線
検出器の内部構造を示す斜視図であり、図2は内部構造
の側面図、図3は内部構造の正面図である。このX線検
出器はシンチレーションカウンタである。
検出器の内部構造を示す斜視図であり、図2は内部構造
の側面図、図3は内部構造の正面図である。このX線検
出器はシンチレーションカウンタである。
【0012】図1において、概略直方体のケース20の
内部には光電子増倍管22と高電圧電源24とプリアン
プ26が収容されている。光電子増倍管22は概略円筒
形であり、その正面側の端面には、シンチレータ28が
設けられている。このシンチレータ28と光電子増倍管
11の組み合わせが、本発明における検出手段に相当す
る。光電子増倍管22をまたぐように2組のコの字状の
支持枠30がケース20に固定されている。この支持枠
30の上面に高電圧電源24が固定されている。高電圧
電源24は偏平な直方体の形状をしており、その厚さ方
向は図面の上下方向である。一方、円筒状の光電子増倍
管22の軸線は水平に延びている。したがって、偏平状
の高電圧電源24の厚さ方向は、光電子増倍管22の軸
線方向に対して垂直になっている。このように、円筒状
の光電子増倍管22と偏平状の高電圧電源24とを並べ
て配置することで、これらを共通のケース20の内部に
コンパクトに配置できる。
内部には光電子増倍管22と高電圧電源24とプリアン
プ26が収容されている。光電子増倍管22は概略円筒
形であり、その正面側の端面には、シンチレータ28が
設けられている。このシンチレータ28と光電子増倍管
11の組み合わせが、本発明における検出手段に相当す
る。光電子増倍管22をまたぐように2組のコの字状の
支持枠30がケース20に固定されている。この支持枠
30の上面に高電圧電源24が固定されている。高電圧
電源24は偏平な直方体の形状をしており、その厚さ方
向は図面の上下方向である。一方、円筒状の光電子増倍
管22の軸線は水平に延びている。したがって、偏平状
の高電圧電源24の厚さ方向は、光電子増倍管22の軸
線方向に対して垂直になっている。このように、円筒状
の光電子増倍管22と偏平状の高電圧電源24とを並べ
て配置することで、これらを共通のケース20の内部に
コンパクトに配置できる。
【0013】光電子増倍管22の背面側には概略正方形
の偏平状のプリアンプ26が配置されている。このプリ
アンプ26の中身は、1枚の回路基板に各種の電子部品
を搭載したものである。偏平状のプリアンプ26の厚さ
方向は光電子増倍管22の軸線方向と平行である。図3
に示すように、光電子増倍管22の背面側(シンチレー
タ28とは反対側)の端面には電気コネクタ32が一体
的に形成されている。この電気コネクタ32は、プリン
ト基板33に形成した電気コネクタ34に差し込むこと
ができる。プリント基板33とプリアンプ26は4本の
支柱35を介して結合されている。プリント基板33は
高電圧の電位にあり、プリアンプ26はアース電位にあ
るので、支柱35によってプリント基板33とプリアン
プ26との間の空間を確保している。これにより、プリ
ント基板33とプリアンプ26との間に放電が生じるの
を防いでいる。また、この支柱35は光電子増倍管22
の出力信号をプリアンプ26に伝える役目もしている。
の偏平状のプリアンプ26が配置されている。このプリ
アンプ26の中身は、1枚の回路基板に各種の電子部品
を搭載したものである。偏平状のプリアンプ26の厚さ
方向は光電子増倍管22の軸線方向と平行である。図3
に示すように、光電子増倍管22の背面側(シンチレー
タ28とは反対側)の端面には電気コネクタ32が一体
的に形成されている。この電気コネクタ32は、プリン
ト基板33に形成した電気コネクタ34に差し込むこと
ができる。プリント基板33とプリアンプ26は4本の
支柱35を介して結合されている。プリント基板33は
高電圧の電位にあり、プリアンプ26はアース電位にあ
るので、支柱35によってプリント基板33とプリアン
プ26との間の空間を確保している。これにより、プリ
ント基板33とプリアンプ26との間に放電が生じるの
を防いでいる。また、この支柱35は光電子増倍管22
の出力信号をプリアンプ26に伝える役目もしている。
【0014】図1において、ケース20の正面側の端面
には窓36が形成されていて、この窓36を通してX線
がシンチレータ28に入射する。ケース20の側面の後
端近傍には、電気信号用のコネクタ38が設けられてい
る。ケース20の内部では、コネクタ38と高電圧電源
24及びプリアンプ26との間に電気配線が接続されて
いる。ケース20の外部では、コネクタ38に制御ケー
ブル40のコネクタ42を接続する。制御ケーブル40
には、高電圧電源への電力供給線、高電圧指令の信号
線、プリアンプへの電力供給線、プリアンプからの出力
信号線などが含まれている。この制御ケーブル40は直
径4mm程度の柔軟なケーブルであり、高電圧ケーブル
と比較して自由に曲げることができる。また、コネクタ
38は、高電圧ケーブル用のコネクタよりも小型であ
る。
には窓36が形成されていて、この窓36を通してX線
がシンチレータ28に入射する。ケース20の側面の後
端近傍には、電気信号用のコネクタ38が設けられてい
る。ケース20の内部では、コネクタ38と高電圧電源
24及びプリアンプ26との間に電気配線が接続されて
いる。ケース20の外部では、コネクタ38に制御ケー
ブル40のコネクタ42を接続する。制御ケーブル40
には、高電圧電源への電力供給線、高電圧指令の信号
線、プリアンプへの電力供給線、プリアンプからの出力
信号線などが含まれている。この制御ケーブル40は直
径4mm程度の柔軟なケーブルであり、高電圧ケーブル
と比較して自由に曲げることができる。また、コネクタ
38は、高電圧ケーブル用のコネクタよりも小型であ
る。
【0015】このX線検出器の動作を説明する。制御ケ
ーブル40を通して外部から高電圧電源24に指令が伝
達される。高電圧電源24では指令に基づいて高電圧
(通常は700〜800V)を発生し、これが光電子増
倍管22に印加される。ケース20の窓36を通してシ
ンチレータ28にX線が入射すると、入射X線の強度に
応じてシンチレータ28から光が放出される。この光が
光電子増倍管22の内部で電気パルスに変換されて、背
面側のコネクタ32から出力される。その電気パルス
は、プリアンプ26で増幅されてから、ケース20のコ
ネクタ38と制御ケーブル40とを介して、X線検出器
のコントローラ(計数回路部等を含む)に送られる。
ーブル40を通して外部から高電圧電源24に指令が伝
達される。高電圧電源24では指令に基づいて高電圧
(通常は700〜800V)を発生し、これが光電子増
倍管22に印加される。ケース20の窓36を通してシ
ンチレータ28にX線が入射すると、入射X線の強度に
応じてシンチレータ28から光が放出される。この光が
光電子増倍管22の内部で電気パルスに変換されて、背
面側のコネクタ32から出力される。その電気パルス
は、プリアンプ26で増幅されてから、ケース20のコ
ネクタ38と制御ケーブル40とを介して、X線検出器
のコントローラ(計数回路部等を含む)に送られる。
【0016】図1のシンチレーションカウンタの寸法例
を説明すると、ケース20の長さL=140mm、幅W
=45mm、高さH=65mmである。このように、高
電圧電源24とプリアンプ26をケース20の内部に収
容したにもかかわらず、コンパクトに収まっている。窓
36の大きさは20mm×10mmである。
を説明すると、ケース20の長さL=140mm、幅W
=45mm、高さH=65mmである。このように、高
電圧電源24とプリアンプ26をケース20の内部に収
容したにもかかわらず、コンパクトに収まっている。窓
36の大きさは20mm×10mmである。
【0017】本発明のX線検出器を、X線ディフラクト
メータのゴニオメータの検出器アーム(ゴニオメータの
回転中心の回りを回転する)に載せると、次のような利
点がある。従来のX線検出器は柔軟性の劣る高電圧ケー
ブルが接続されていたので、検出器アームを回転させる
のに大きなトルクを必要としていた。また、それゆえ
に、ゴニオメータの測角精度が低下したり、X線光学系
の光学軸がずれたりする不都合があった。これに対し
て、本発明のX線検出器では、高電圧ケーブルが不要に
なって、柔軟な制御ケーブルだけが接続されているの
で、ゴニオメータの検出器アームの回転トルクが小さく
て済み、ゴニオメータの測角精度が低下するなどの不都
合が生じない。
メータのゴニオメータの検出器アーム(ゴニオメータの
回転中心の回りを回転する)に載せると、次のような利
点がある。従来のX線検出器は柔軟性の劣る高電圧ケー
ブルが接続されていたので、検出器アームを回転させる
のに大きなトルクを必要としていた。また、それゆえ
に、ゴニオメータの測角精度が低下したり、X線光学系
の光学軸がずれたりする不都合があった。これに対し
て、本発明のX線検出器では、高電圧ケーブルが不要に
なって、柔軟な制御ケーブルだけが接続されているの
で、ゴニオメータの検出器アームの回転トルクが小さく
て済み、ゴニオメータの測角精度が低下するなどの不都
合が生じない。
【0018】本発明のX線検出器は、上述のシンチレー
ションカウンタ以外にも各種のX線検出器に適用でき
る。例えば、ガイガーミュラー管、比例計数管、電離
箱、半導体検出器などに適用できる。
ションカウンタ以外にも各種のX線検出器に適用でき
る。例えば、ガイガーミュラー管、比例計数管、電離
箱、半導体検出器などに適用できる。
【0019】
【発明の効果】この発明のX線検出器は、検出手段と高
電圧電源とプリアンプとを共通のケースに収容して、こ
れらの配置を工夫したことにより、高電圧ケーブルが不
要になって、高電圧ケーブルをX線検出器に接続するこ
とに起因する様々の不都合を解消できた。しかも、高電
圧電源等を内蔵したにもかかわらず、X線検出器を小型
化できた。
電圧電源とプリアンプとを共通のケースに収容して、こ
れらの配置を工夫したことにより、高電圧ケーブルが不
要になって、高電圧ケーブルをX線検出器に接続するこ
とに起因する様々の不都合を解消できた。しかも、高電
圧電源等を内蔵したにもかかわらず、X線検出器を小型
化できた。
【図1】本発明の一実施形態のX線検出器の内部構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1のX線検出器の内部構造を示す側面図であ
る。
る。
【図3】図1のX線検出器の内部構造を示す正面図であ
る。
る。
【図4】従来のシンチレーションカウンタの斜視図であ
る。
る。
20 ケース 22 光電子増倍管 24 高電圧電源 26 プリアンプ 28 シンチレータ 30 支持枠 32 光電子増倍管のコネクタ 33 プリント基板 34 プリント基板のコネクタ 35 支柱 36 窓 38 ケース側面のコネクタ 40 制御ケーブル 42 制御ケーブルのコネクタ
Claims (4)
- 【請求項1】 X線を電気パルスに変換して出力する検
出手段と、前記検出手段に高電圧を印加する高電圧電源
と、前記検出手段の出力を増幅するプリアンプとを備え
たX線検出器において、 前記検出手段と前記高電圧電源と前記プリアンプとを共
通のケースの内部に収容し、 前記ケースの壁面に電気信号用のコネクタを設け、 円筒状の前記検出手段の軸線方向と、偏平状の前記高電
圧電源の厚さ方向とが、互いに垂直になるように、高電
圧電源を検出手段に並べて配置し、 円筒状の前記検出手段の背面側の端面に対向するように
偏平状のプリアンプを配置したことを特徴とするX線検
出器。 - 【請求項2】 前記検出手段の背面側の端面にコネクタ
を形成し、このコネクタを、前記プリアンプに固定した
プリント基板のコネクタに直結したことを特徴とする請
求項1記載のX線検出器。 - 【請求項3】 前記検出手段をまたぐようにコの字形の
支持枠を設けて、この支持枠に前記高電圧電源を固定し
たことを特徴とする請求項1または2に記載のX線検出
器。 - 【請求項4】 前記検出手段は円筒状の光電子増倍管を
備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのい
ずれか1項に記載のX線検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20829797A JPH1138148A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | X線検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20829797A JPH1138148A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | X線検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1138148A true JPH1138148A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16553924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20829797A Pending JPH1138148A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | X線検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1138148A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6545256B1 (en) | 2000-04-20 | 2003-04-08 | Hamamatsu Photonics K.K. | Light receiving module and radiation detecting apparatus equipped with the same |
KR20160090610A (ko) * | 2015-01-22 | 2016-08-01 | 서준석 | SMT 패키지 SiPM센서 |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP20829797A patent/JPH1138148A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6545256B1 (en) | 2000-04-20 | 2003-04-08 | Hamamatsu Photonics K.K. | Light receiving module and radiation detecting apparatus equipped with the same |
KR20160090610A (ko) * | 2015-01-22 | 2016-08-01 | 서준석 | SMT 패키지 SiPM센서 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7745795B2 (en) | Radiation detector, radiation detector element, and radiation imaging apparatus | |
KR100875858B1 (ko) | 방사선 검출 및 양전자 방사 엑스선 단층촬영 장치 및 방법 | |
JP4594624B2 (ja) | 放射線検出装置および核医学診断装置 | |
EP2909654B1 (en) | Portable gamma camera | |
SE519092C2 (sv) | Detektion av joniserande strålning | |
WO2009149593A1 (zh) | 用于辐射探测的阵列固体探测器 | |
EP3425427A1 (en) | Large-area x-ray gas detector | |
JP4582022B2 (ja) | 放射線検出器,放射線検出素子及び放射線撮像装置 | |
WO2015176000A1 (en) | Large-area detector apparatus for photosensor, radiation detector, and medical pet scanner applications | |
JP2022095735A (ja) | ハウジング内に分析器を有する放射線検出装置 | |
JPH1138148A (ja) | X線検出器 | |
EP0097403B1 (en) | Radiation detector | |
JP2012122841A (ja) | 電子カセッテ | |
CN110477942B (zh) | 一种pet探测器以及医学影像设备 | |
WO1999061880A2 (en) | Integrated radiation detector probe | |
JP2007155561A (ja) | 放射線画像検出モジュールおよび放射線画像検出装置 | |
JP3815468B2 (ja) | 放射線検出器,放射線検出素子及び放射線撮像装置 | |
RU161514U1 (ru) | Блок детекторов | |
JP3351541B2 (ja) | 放射線検出装置及びx線コンピュータ断層撮影装置 | |
CN216955801U (zh) | 一种模块化背散射成像仪 | |
CN110596743B (zh) | 用于磁约束聚变装置中的双膜软x射线荧光高速成像系统 | |
JPH06242249A (ja) | ラジオグラフィックイメージ検出装置 | |
CN217278958U (zh) | 一种便携式放射性气体活度测量装置 | |
JP7427441B2 (ja) | 放射線撮影装置 | |
JPH1114757A (ja) | ガンマカメラ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051107 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051122 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060411 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |