JPH1138114A - Gps受信装置 - Google Patents

Gps受信装置

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JPH1138114A
JPH1138114A JP19850497A JP19850497A JPH1138114A JP H1138114 A JPH1138114 A JP H1138114A JP 19850497 A JP19850497 A JP 19850497A JP 19850497 A JP19850497 A JP 19850497A JP H1138114 A JPH1138114 A JP H1138114A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理負荷を増加させることなく、且つ、エフ
ェメリスデータの更新を最適なタイミングで行うことが
できるGPS受信装置を提供する。 【解決手段】 CPUは、GPS衛星から送信される電
波信号を受信すると(ステップS3)IODEを含むエ
フェメリスデータを復調して取得し、メモリにデータの
有効時間終了時刻と共に書込む(ステップS4)。ま
た、DGPS基準局がFM多重送信局を介して送信する
DGPS補正データを受信すると(ステップS10)、
測定した疑似距離を補正データによって補正する(ステ
ップS5,S6)。そして、その補正データ中に含まれ
ているIODEをメモリが保有しているIODEと比較
して更新されていると判断すると、各GPS衛星より送
信される電波信号から新たなエフェメリスデータを取得
して更新する(ステップS11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のGPS衛星
によって送信される電波信号から得られる情報に基づい
て受信点の測位を行うGPS受信装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】GPS(Global Positi
oning System) は、地球上から20000km以上の高
度の衛星軌道上を周回している複数個のGPS衛星が送
信する電波信号を、例えば地球上を移動する移動体にお
いて受信することにより、その電波信号に含まれている
情報から、自動車や航空機或いは船舶など移動体の現在
位置を、地図上での緯度,経度及び高度などのデータと
して高精度に測定するために使用されている。
【0003】GPS衛星が送信する電波信号に含まれて
いる情報には、C/A(Coarse/Acquisition)コード並び
にオルマナック(Almanac) データ及びエフェメリス(Eph
emeris) データなどからなる航法メッセージが含まれて
いる。この内、エフェメリスデータは、電波を送信した
そのGPS衛星の軌道上の位置を検出するための詳細な
データであるが、GPS衛星の移動に伴う検出精度の劣
化を防止するために、データとしての有効時間が通常4
時間に設定されている。
【0004】そこで、GPS衛星からは、エフェメリス
データを通常2時間毎に更新して送信しており、エフェ
メリスデータの有効時間をオーバーラップさせることに
より、GPS受信装置が有効なデータを継続して使用で
きるようにしている。
【0005】ところで、従来のGPS受信装置において
は、送信されるエフェメリスデータに対して更新処理を
常に行うか、或いは、例えば1時間毎に定期的に行うよ
うにしていた。しかしながら、エフェメリスデータの更
新処理を常に行う方式では、GPS衛星側で更新があっ
た時に合わせて迅速に更新したエフェメリスデータを用
いることができる反面、受信装置のリアルタイム処理負
荷が重くなり、測位間隔を短くしたり、或いは測定精度
をより高めるためなどに処理時間を割くことが困難とな
る不具合がある。
【0006】また、エフェメリスデータの更新を定期的
に行う方式では、リアルタイム処理負荷を軽くすること
はできるが、最新のデータに更新されるタイミングが遅
くなるという不具合があり、両者はトレードオフの関係
となっている。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、処理負荷を増加させることなく、且
つ、エフェメリスデータの更新を最適なタイミングで行
うことができるGPS受信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のGPS受
信装置によれば、データ更新手段は、DGPS基準局が
送信する補正信号を受信すると、その補正信号中に含ま
れているデータ発行番号と記憶手段が保有しているデー
タ発行番号とを比較してエフェメリスデータが更新され
ていると判断すると、前記各GPS衛星によって送信さ
れる電波信号から新たなエフェメリスデータを取得して
記憶手段に記憶させることにより、エフェメリスデータ
を更新する。
【0009】従って、復調が容易なDGPS基準局の補
正信号中に含まれているデータ発行番号を参照すること
によって、GPS衛星から送信されるエフェメリスデー
タが更新されているか否かを判断することが容易にでき
るようになり、処理負荷を増加させることなく、エフェ
メリスデータの更新処理を最適なタイミングで行うこと
ができる。
【0010】請求項2記載のGPS受信装置によれば、
データ更新手段は、記憶手段が保有しているエフェメリ
スデータがGPS衛星側において更新されていると予測
すると、新たなエフェメリスデータを取得して記憶手段
に記憶させることにより更新処理を行う。
【0011】従って、例えば、受信点の位置によって、
DGPS基準局の補正信号が受信不能な状態に陥って
も、前回のデータ更新時から一定時間が経過することに
よって、GPS衛星側においてエフェメリスデータが更
新されていると予測すると更新処理を実施してエフェメ
リスデータは更新されるので、斯様な場合であっても、
測位精度を劣化させずに維持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照して説明する。図2は、DGPS(ディファ
レンシャル方式GPS)のシステム構成を概念的に表し
た図である。この図2において、例えば自動車1に搭載
されているGPS受信装置2は、その時点で上空に位置
するGPS衛星3の内例えば4個のGPS衛星3から送
信される電波信号を捕捉・受信し、後述するように自動
車1の地球上での緯度,経度及び高度を測位して、例え
ばカーナビゲーションシステムの位置表示情報などに反
映させるようになっている。
【0013】GPS衛星3から送信される電波信号は、
地上の固定局であるDGPS基準局4にも受信されるよ
うになっている。電波信号を受信したDGPS基準局4
は、予め取得している自身が位置する緯度,経度及び高
度のデータと、複数個のGPS衛星3から受信した電波
信号に基づいて計算した衛星位置データと計測した疑似
距離データとを比較することによって、GPS衛星3か
ら受信する電波信号に基づく測位データの計算を補正す
るためのDGPS補正データを作成し、その、DGPS
補正データをDGPSデータ送信局たるFM多重送信局
5に送出するようになっている。
【0014】FM多重送信局5は、通常の放送番組に併
せて、文字情報等を同時に送信するFM多重放送を行っ
ているFM局であり、DGPS補正データは、文字情報
等と同様にデータパケットの一種として扱われて多重化
され、送信アンテナ6からFM放送波として送信される
ようになっている。
【0015】そして、自動車1に搭載されているGPS
受信装置2は、FM放送波により補正信号として送信さ
れたDGPS補正データを受信することにより、そのD
GPS補正データを計算パラメータに加えて測位データ
を後述のように算出するようになっている。
【0016】図1は、GPS受信装置2の電気的構成を
概略的に示す機能ブロック図である。GPSアンテナ7
は、GPS衛星3から送信される電波信号を受信するも
のであり、受信された電波信号は高周波部8に与えられ
る。GPS衛星3から送信される電波信号は、周波数1
575.42MHzの搬送波をSS(Spread Spectrum)
変調したスペクトル拡散信号を用いている。
【0017】高周波部8は、受信した電波信号を増幅し
た後適当な中間周波数に変換して、データ復調部9に出
力するようになっている。データ復調部9は、与えられ
た受信信号を、搬送波成分を除去して各GPS衛星3毎
に割当てられているC/Aコードを同期させることによ
って逆拡散した後、受信信号に含まれているエフェメリ
スデータ及びオルマナックデータなどからなる航法メッ
セージを復調してCPU10に出力するようになってい
る。
【0018】尚、C/Aコードは、1023ビット(チ
ップ)のデータシーケンスで構成され、1.023Mb
psの伝送速度(チップ率)で1ms周期で送信されて
いる。また、航法メッセージは、転送速度が50bps
でC/Aコードに比較して低速であり、1フレーム15
00ビットからなるデータである。従って、全ての航法
メッセージを受信するには、30秒を要する。この内、
前半の18秒分がエフェメリスデータであり、後半の1
2秒がオルマナックデータとなっている。
【0019】CPU10は、内部のROM(図示せず)
に記憶されている制御プログラムに従って動作するよう
になっている。メモリ(記憶手段)11は、SRAMな
どで構成されており、CPU10の作業領域として使用
されるものである。また、RTC(リアルタイムクロッ
ク)12は、時刻を計時して時刻データをCPU10に
与えるようになっている。
【0020】一方、FMアンテナ13は、前述のよう
に、FM多重送信局5から送信される周波数76M〜9
0MHz程度のFM放送波を受信して、DGPS補正デ
ータ復調部14に与えるようになっている。DGPS補
正データ復調部14は、FM放送波に含まれているDG
PS補正データを復調して、CPU10に出力するよう
になっている。
【0021】ここで、DGPS補正データのフォーマッ
トを図3(a)及び(b)に示す。DGPS補正データ
は、図3(a)に示すように、288ビットを1単位と
しており、以下の項目からなる。 DGPSデータID:コミュニケーションデータの内容
項目を切替える。 補正タイム :補正データセットの補正時刻基準
を表す。 補正データセット :#1〜8までの8個のGPS衛星
3の補正データセット コミュニケーションデータ:全てのGPS衛星3の及び
DGPS基準局の健康状態(正常に動作しているか)な
どを表す。
【0022】また、図3(b)は、34ビットの補正デ
ータセットの内容を表しており、以下の項目からなる。 スケールファクタ:PRC,RRCのダイナミックレン
ジを指定する。 UDRE :ユーザーディファレンシャル距離誤
差指数 GPS衛星ID :GPS衛星3のID番号 PRC :疑似距離補正値 RRC :疑似距離変化率補正値 IODE :エフェメリスデータ発行番号
【0023】次に、本実施例の作用について図3及び図
4をも参照して説明する。図4は、CPU10の制御内
容を示すフローチャートである。この図4において、C
PU10は、先ず、「捕捉・追跡する衛星を選択」の処
理ステップS1において、メモリ11に記憶させておい
たオルマナックデータを読出す。
【0024】ここで、オルマナックデータとは、全ての
GPS衛星3に関する軌道の概略が記述されているデー
タである。そして、CPU10は、オルマナックデータ
と、自動車1のおおよその現在位置及びRTC12によ
る現在時刻から、現在上空に位置しているGPS衛星3
を予測して、どれを捕捉して追跡すべきかを選択する。
選択を行うと、「新しい衛星が選択されたか?」の判断
ステップS2に移行する。尚、捕捉するGPS衛星3の
数は、例えば4個とする。
【0025】判断ステップS2において、CPU10
は、ステップS1で選択したGPS衛星3のうち、新し
く選択された衛星があるか否かを判断する。新しく選択
された衛星がある場合は「YES」と判断して、「新し
く選択した衛星を捕捉」の処理ステップS3に移行す
る。
【0026】処理ステップS3において、CPU10
は、データ復調部9に、中間周波数に変換された搬送波
周波数と、選択したGPS衛星3に夫々割当てられてい
る1023ビットのC/Aコードを与える。データ復調
部9は、搬送波周波数を同期させ、与えられたC/Aコ
ードのシーケンスが、受信信号に含まれているC/Aコ
ードシーケンスに同相で一致するように位相を調整する
ことにより、選択したGPS衛星3が送信している電波
信号を捕捉する。
【0027】この選択したGPS衛星3を捕捉する過程
において、上記位相の調整結果から、選択したGPS衛
星3とGPS受信装置2との間における電波信号の伝搬
時間が検出されるようになっている。GPS衛星3を捕
捉すると、次の「エフェメリスデータを収集(更新)」
の処理ステップS4に移行する。
【0028】選択したGPS衛星3が送信している電波
信号を捕捉すると、データ復調部9は、前述したよう
に、電波信号に含まれている航法メッセージの復調を行
う。そして、CPU10は、処理ステップS4におい
て、航法メッセージ中のエフェメリスデータを収集し
て、メモリ11に書込んで記憶させる。この時、通常エ
フェメリスデータの有効時間は、エフェメリスデータ中
に含まれるデータの基準時刻(toe) に対し±2時間であ
るため、データの基準時刻に有効時間の2時間を加算し
た時刻を、エフェメリスデータの有効時間の終了時刻と
してメモリ11に共に書込んで記憶させる。
【0029】尚、エフェメリスデータには、データ発行
番号である8ビットのIODEが含まれている。エフェ
メリスデータは、前述のように2時間毎に更新されるの
で、その更新に伴って、IODEも更新されるようにな
っている。CPU10は、このIODEもメモリ11に
書込むようになっている。前述したDGPS補正データ
に含まれているIODEは、ここでのIODEと同じ番
号が付されるようになっている。
【0030】また、オルマナックデータも、ステップS
4で同時に取得するが、精度の低い概略的なデータであ
り頻繁に書替える必要がないことから、数時間に1度の
割合で取得すれば良い。次は、「疑似距離を測定」の処
理ステップS5に移行する。
【0031】処理ステップS5において、CPU10
は、ステップS3で捕捉した4個のGPS衛星3が送信
した電波信号の伝搬時間から、各GPS衛星3と自動車
1との間の疑似距離R′n(n=1〜4,nは選択され
たGPS衛星3の番号)を計算する。尚、n=1〜4
は、図3(a)のDGPS補正データのフォーマットに
おいて示したGPS衛星3の番号#1〜4と同じもので
はなく独立の番号である。
【0032】疑似距離R′nは、光速をc,上記伝搬時
間をTnとすると、 R′n=c×(Tn+Δt) …(1) で求められる。ここで、Δtは、GPS衛星3が有して
いる原子時計と、GPS受信装置2のRTC12との間
の誤差時間であり、この時点では未知数である。尚、ス
テップS5は、疑似距離測定手段に対応する。次に、
「疑似距離を補正」の処理ステップS6に移行する。
【0033】処理ステップS6において、CPU10
は、ステップS5で求めた疑似距離R′nを、DGPS
補正データによって補正する。ここでは、前回受信して
メモリ11に記憶されているDGPS補正データが既に
あるものとする。ステップS5において疑似距離R′n
を測定した時刻をtとすると、補正値PRCn(t)
は、次式で表される。 PRCn(t)=PRCn(t0)+RRCn×(t−t0) …(2) ここで、時刻t0は、DGPS補正データの基準時刻で
ある。そして、(2)式で求めたPRCn(t)を、疑
似距離R′nに加算することによって補正距離Rnが得
られる。即ち、 Rn=R′n+PRCn(t) …(3) となる。尚、ステップS6は、補正手段に対応する。次
に、「衛星位置を計算」の処理ステップS7に移行す
る。
【0034】処理ステップS7において、CPU10
は、ステップS4で得たエフェメリスデータから各GP
S衛星3の軌道上の位置Pn(Xn,Yn,Zn)を計
算すると、次の「受信装置の位置を計算」の処理ステッ
プS8に移行する。尚、ステップS7は、衛星位置計算
手段に対応する。
【0035】処理ステップS8において、CPU10
は、各GPS衛星3の軌道上の位置Pnと補正距離Rn
とから、GPS受信装置2(自動車1)の地球上におけ
る位置(受信点)P0(X0,Y0,Z0)、即ち、緯
度,経度,高度に対応する位置データを以下の式によっ
て計算する。 (Xn−X0)+(Yn−Y0)+(Zn−Z0)=Rn …(3)
【0036】(3)式は、n=1〜4に応じて4元連立
方程式となるため、その4元連立方程式を解くことによ
って、4つの未知数X0,Y0,Z0及びΔtを求める
ことができる。そして、座標系変換によりGPS受信装
置2(自動車1)の地球上における緯度,経度,高度が
求められる。位置P0を計算すると、次の「捕捉・追跡
する衛星を選択し直す必要あり?」の判断ステップS9
に移行する。
【0037】判断ステップS9において、CPU10
は、例えばステップS3でGPS衛星3を捕捉した時点
から一定時間(例えば1分)が経過したか否かによっ
て、現在捕捉・追跡しているGPS衛星3を選択し直す
必要があるか否かを判断する。GPS衛星3は、軌道上
を高速(約12時間周期)で移動しているので、自動車
1の上空にあるGPS衛星3の配置も時々刻々と変化す
るため、一定時間毎に捕捉・追跡する衛星を選択し直す
必要がある。
【0038】判断ステップS9において一定時間が経過
し、CPU10が「YES」と判断するとステップS1
に移行して、その時点で上空に存在するGPS衛星3の
内、捕捉すべきものを選択し直す。そして、次のステッ
プS2において、前述のように、選択し直したGPS衛
星3のうち新しく選択した衛星があるか否かが判断され
る。新しく選択した衛星がなければ、CPU10は「N
O」と判断してステップS5に移行し、GPS衛星3の
位置計算には既に取得済みのエフェメリスデータを用い
るようにする。
【0039】また、判断ステップS9において一定時間
が経過しておらず、CPU10が「NO」と判断する
と、「DGPS補正データを受信?」の判断ステップS
10に移行する。判断ステップS10において、CPU
10は、DGPS基準局4からFM多重送信局5を介し
て送信される、DGPS補正データを含むFM放送波が
受信できているか否かを判断する。受信できていれば
「YES」と判断して、「保持しているエフェメリスデ
ータが古い?」の判断ステップS11に移行する。この
時、CPU10は、DGPS補正データ復調部14から
与えられるDGPS補正データを得て、メモリ11に書
込み記憶するようになっている。
【0040】判断ステップS11において、CPU10
は、メモリ11に記憶されているエフェメリスデータの
IODEと、DGPS補正データに含まれているIOD
Eとを衛星毎に比較することによって、GPS衛星3側
のエフェメリスデータが既に更新されており、メモリ1
1に保持しているエフェメリスデータが古くなっている
か否かを判断する。両方のIODEが一致しており、
「NO」と判断すると、ステップS5に移行して、エフ
ェメリスデータを更新することなく、現在受信している
GPS衛星3の電波信号から疑似距離R′nを求め、以
降のステップS6〜S8により測位を行う。このステッ
プS5〜S11のループは、通常1秒程度の周期で回る
ことによって、自動車1の測位を行うようになってい
る。
【0041】また、判断ステップS11において、両方
のIODEが一致せず、CPU10が「YES」と判断
すると、ステップS4に移行して、GPS衛星3の航法
メッセージからエフェメリスデータを新たに取得してメ
モリ11に書込み、更新処理を行う。
【0042】一方、判断ステップS10において、自動
車1が、FM多重送信局5から送信されるFM放送波を
受信できない環境(山間部やトンネル内など)にある場
合や、FM放送波の受信状態が悪く多重化されているデ
ータの復調に失敗している場合などには、CPU10は
「NO」と判断して、「保持しているデータの残り有効
時間<2時間?」の判断ステップS12に移行する。
【0043】判断ステップS12において、CPU10
は、RTC12の現在時刻と、ステップS4でメモリ1
1に書込んだエフェメリスデータの有効時間の終了時刻
とを比較して、両者の差が2時間より小となったか否か
を判断する。現在時刻と前記終了時刻との差が2時間以
上ある場合は、GPS衛星3側のエフェメリスデータは
未だ更新されていないと予測されるため、CPU10は
「NO」と判断してステップS5に移行する。
【0044】また、判断ステップS12において、両者
の差が2時間より小となりCPU10が「YES」と判
断すると、ステップS4に移行する。即ち、通常状態で
は、ステップS10でDGPS補正データのIODEを
参照し、そのIODEが切替わったタイミングで略同時
にステップS4でエフェメリスデータを更新しているの
で、メモリ11に書込んだ有効時間の終了時刻から残り
2時間を切った場合は、GPS衛星3側においてエフェ
メリスデータが既に更新されていると予測される。従っ
て、この場合ステップS4に移行して、航法メッセージ
を復調して新たなエフェメリスデータを得て更新処理を
行う。尚、ステップS11及びS12は、データ更新手
段に対応する。
【0045】ところで、IODEは、GPS衛星3から
送信される電波信号の航法メッセージにも含まれている
が、その中からIODEだけを読出そうとしても、最低
でも300ビットのサブフレームを6秒間に渡って受信
し、パリティビットをも得てチェックしないと、正しい
データが受信できているかどうかを判断することができ
ない。従って、非常に時間を要することになる。
【0046】それに対して、FM多重送信局5から送信
されるFM放送波を受信してIODEを復調して得る方
が容易であり且つ極めて短時間で行うことができるの
で、CPU10の処理負担は極めて僅かで済むのであ
る。
【0047】以上のように本実施例によれば、CPU1
0は、DGPS基準局4がFM多重送信局5を介して送
信するDGPS補正データを受信すると、その補正デー
タ中に含まれているIODEを、メモリ11が保有して
いるIODEと比較して更新されていると判断すると、
各GPS衛星3によって送信される電波信号から新たな
エフェメリスデータを取得してメモリ11に書込んで更
新処理を行うようにした。
【0048】従って、DGPS基準局4で作成されFM
多重送信局5から送信される復調が容易なDGPS補正
データ中に含まれているIODEを参照することによっ
て、CPU10の処理負荷を増加させることなく、エフ
ェメリスデータの更新を最適なタイミングで行うことが
できる。
【0049】また、本実施例によれば、CPU10は、
メモリ11が保有しているエフェメリスデータがGPS
衛星3側において更新されていると予測すると、新たな
エフェメリスデータを取得して更新処理を行うので、自
動車1の位置によって、DGPS基準局4から与えられ
るDGPS補正データが受信不能な状態に陥っても、前
回のデータ更新時から一定時間が経過することによっ
て、GPS衛星3側においてエフェメリスデータが更新
されていると予測すればエフェメリスデータは更新され
る。従って、斯様な場合でも、測位精度を劣化させずに
維持することができる。
【0050】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。GPS衛星3の電波信号からエフェ
メリスデータを取得した際に、エフェメリスデータの有
効時間終了時刻をメモリ11に書込む方法に限らず、ス
テップS12において、CPU10がRTC12の現在
時刻とデータの更新が予想されるエフェメリスデータの
基準時刻とを比較して、現在時刻が更新予想時刻を超え
た場合に「YES」と判断する方法でも良い。
【0051】自動車1に限ることなく、その他の車両や
航空機や船舶などの移動体の測位を行っても良い。ま
た、携帯用のGPS受信装置を携帯している人間が居る
位置を測位しても良い。更に、測位を行いたい特定の地
点にGPS受信装置を設置して、当該地点の測位を行っ
ても良い。捕捉するGPS衛星3の数は4個に限らず、
5個以上のGPS衛星3を捕捉することにより、3次元
の測位計算に最低限必要な4個のGPS衛星3の内受信
不能となったものの予備や、測位精度をより高めるため
などに使用しても良い。自動車1の測位計算を行う間隔
及び捕捉するGPS衛星3を選択し直す時間は1秒及び
1分に限らず、適宜変更して実施して良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すGPS受信装置の電気
的構成図
【図2】DGPSのシステム構成を概念的に示す図
【図3】DGPS補正データのフォーマットを示す図で
あり、(a)は全体のフォーマット、(b)は補正デー
タセットの詳細なフォーマットを示す
【図4】CPUの制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
2はGPS受信装置、3はGPS衛星、4はDGPS基
準局、10はCPU、11はメモリ(記憶手段)を示
す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のGPS衛星によって送信される電
    波信号から得られる情報に基づいて受信点と各GPS衛
    星との間の疑似距離を測定する疑似距離測定手段と、前
    記疑似距離をDGPS基準局から送信される補正信号に
    基づいて補正する補正手段と、前記各GPS衛星によっ
    て送信される電波信号から得られるエフェメリスデータ
    及び当該データの発行番号を記憶手段に記憶させて保有
    すると共に、そのエフェメリスデータによって前記各G
    PS衛星の軌道上の位置を計算する衛星位置計算手段
    と、前記補正された疑似距離及び前記各GPS衛星の軌
    道上の位置に基づいて前記受信点の測位を行うGPS受
    信装置において、 前記DGPS基準局が送信する前記補正信号を受信した
    場合、当該補正信号中に含まれているデータ発行番号を
    前記記憶手段が保有しているデータ発行番号と比較する
    ことによりデータ発行番号が更新されていると判断する
    と、前記各GPS衛星によって送信される電波信号から
    新たなエフェメリスデータを取得して前記記憶手段に記
    憶させるデータ更新手段を備えたことを特徴とするGP
    S受信装置。
  2. 【請求項2】 前記データ更新手段は、前記記憶手段が
    保有している前記エフェメリスデータがGPS衛星側に
    おいて更新されていると予測すると、新たなエフェメリ
    スデータを取得して前記記憶手段に記憶させることを特
    徴とする請求項1記載のGPS受信装置。
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