JPH1137815A - 発熱抵抗式流量測定装置およびその温度誤差補正手段 - Google Patents

発熱抵抗式流量測定装置およびその温度誤差補正手段

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JPH1137815A
JPH1137815A JP9189450A JP18945097A JPH1137815A JP H1137815 A JPH1137815 A JP H1137815A JP 9189450 A JP9189450 A JP 9189450A JP 18945097 A JP18945097 A JP 18945097A JP H1137815 A JPH1137815 A JP H1137815A
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泰生 牧絵
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菅家  厚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発熱抵抗式流量測定装置による流量検出におい
て、流体温度と回路温度が異なる環境下にても、温度変
化による計測誤差を低減した流量値を得ること。 【解決手段】発熱抵抗式流量測定装置の流体の温度変化
による計測誤差を流量によらず一定比率となるように調
整し、流体の温度を基に補正する。一方、回路の温度特
性はほぼ0%となるように調整する。 【効果】発熱抵抗式流量測定装置の温度変化による計測
誤差をさらに低減可能となり、制御システムの高精度化
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱抵抗式流量測
定装置を用いて流体の質量流量を計測するときの、流体
の温度変化により生じる流量計測誤差の補正手段であっ
て、特に内燃機関に吸入される空気流量を計測し、その
空気流量に応じた機関の制御を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に近い公知例として、発熱抵抗式
空気流量測定装置の温度特性を電子回路の温度特性によ
り相殺する構成とした特開平8−278178 号記載の発熱抵
抗式流量測定装置がある。特開平8−278178 号記載の発
熱抵抗式流量測定装置は、温度変化による計測誤差の空
気流量に対する依存性を、発熱抵抗式流量測定装置が有
する基準電圧発生回路の温度特性に、前記計測誤差を相
殺するような流量依存性を持たせ補正したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、流体
の温度変化により生じる発熱抵抗体,感温抵抗体等によ
り形成されたブリッジ回路の流量に対応した出力が持つ
温度誤差を、電子回路が持つ温度特性により相殺するも
のである。従って、流体の温度と電子回路の温度に差が
生じる場合には、その補正は機能しないという問題を有
している。
【0004】本発明は、流体の温度変化により生じる発
熱抵抗式流量測定装置の温度誤差を流体の温度により容
易に補正可能としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、発熱抵抗式流
量測定装置の流体の温度変化により生じる計測誤差を、
流体の温度を基に補正するものであって、その補正を温
度信号のみで一元的に行えるように、発熱抵抗式流量測
定装置の温度誤差を流量によらず一定比率したものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1〜図
17を用いて説明する。
【0007】本発明の代表的な実施例である温度誤差補
正手段を用いた制御システムの構成図を図1に示す。
【0008】発熱抵抗式流量測定装置1は、流量検出用
の発熱抵抗体11と流体の温度に応じた抵抗値となる感
温抵抗体であり発熱抵抗体の加熱温度の基準となる基準
抵抗体12が流体通路40の内部に位置するように取り
付けられ、発熱抵抗体11,基準抵抗体12とその他の
抵抗17,18とでブリッジ回路を構成しており、発熱
抵抗体11は、基準抵抗体12が検出している流体温度
に対して常に一定温度高くなるように制御される。従っ
て、発熱抵抗体11から流体への放熱量と等しい加熱量
を得られるように発熱抵抗体11に電流が供給されるた
め、発熱抵抗体11を流れる電流値は流体の流量に対応
した信号となる。この電流を固定抵抗である抵抗17で
電圧として置き換え、出力特性調整回路14により調整
されて、流量信号15を出力するものである。
【0009】一方、流体温度検出装置2は、サーミスタ
等の感温抵抗体21を流体通路40内に配したもので、
その抵抗値自体、あるいは一定電流を供給した時の電圧
値を温度信号22として出力するものである。
【0010】上記の流量信号15及び温度信号22は、
その他の信号31と共に、コントロールユニット4に入
力される。入力された各信号はA/Dコンバータ7によ
りディジタル値に変換され、マイコン9内で処理され
る。ここで、流量信号は実際には流量に対して非線形な
電圧信号であるため、ディジタル値に変換後さらに流量
変換部6においてリニアな流量値に換算され、さらに、
温度補正部3において、流体の温度変化による計測誤差
を補正した流量信号となり、温度誤差を低減した流量値
が得られる。この温度補正後の流量信号,温度信号及び
その他の信号を制御部5に入力し、その機関あるいは設
備の制御信号32をD/Aコンバータ等のインターフェ
ース8を介してコントロールユニット4により出力する
ことができる。
【0011】次に、本発明に用いる発熱抵抗式流量測定
装置の一実施例として、内燃機関の吸入空気流量を測定
するための発熱抵抗式空気流量測定装置の構造につい
て、図2に示す横断面図と図3の上流側から見た外観図
を用いて説明する。
【0012】発熱抵抗式空気流量測定装置の構造は、従
来品と変える必要はなく、ここでは本実施例の概略のみ
説明する。発熱抵抗式流量測定装置は、電子回路を構成
する回路基板52を内装するハウジング51、ハウジン
グ51と固定された副通路構成部材56、流体通路とな
るボディ41により構成される。流量検出用の発熱抵抗
体11及び基準抵抗体12は、両端に導電性のリード5
4を有し、リード54の両端をターミナル53に固定す
ることにより副通路43の内部に配置固定される。ター
ミナル53は導電性部材であり、ハウジング51の内部
へ連通して回路基板52とワイヤ57にて接続される。
計測対象である吸入空気44は、ボディ41にて形成さ
れる流体通路を主通路42とし、その一部の流れが副通
路43に分岐され発熱抵抗体11の放熱量を基に電子回
路にて空気流量に対応した信号を得る。この信号をコネ
クタ55より外部機器へ出力するものである。
【0013】また、上記発熱抵抗式空気流量測定装置の
電子回路図を図4に示す。電子回路は、発熱抵抗体11
の加熱温度を制御し、流量に対応した信号19が得られ
る制御回路61と、ツェナーダイオード64,ダイオー
ド65の温度特性を利用して温度変化による出力変化を
補正するための温度補償回路62と、前記流量に対応し
た信号19のゼロレベルとゲインを調整して所定の流量
特性に合わせるための出力特性調整回路63に大別され
る。
【0014】制御回路61は、図1に示した単純ブリッ
ジ回路とは構成が異なるが、基準抵抗体12の抵抗値に
対応する空気温度に対して発熱抵抗体11が一定温度高
くなるように制御するもので、単純ブリッジと同じ機能
を有する回路である。
【0015】温度補償回路62は、ツェナーダイオード
64とダイオード65の温度特性を利用して、抵抗66
または抵抗67を調整することにより、任意の温度特性
を有する出力特性調整回路63の基準電圧68が得られ
るものである。
【0016】出力特性調整回路63は、制御回路61の
流量に対応した信号19を入力して、オペアンプ69に
よりゼロスパン調整して所定の流量特性に合わせた流量
信号15を得るものである。ここで、ゼロ点調整の基準
となる電圧は温度補償回路62により任意の温度特性に
調整されたものであるため、流量信号15の温度特性が
調整可能となる。
【0017】上記の発熱抵抗式流量測定装置の流量信号
の持つ温度特性を、20℃における出力特性を誤差0%
として、80℃及び−40℃と温度を変化させた時の計
測誤差として、従来の温度誤差調整を行った場合を図5
から図7に示す。
【0018】図5は、回路基板上の抵抗や素子の温度特
性を無視して、流体の温度のみが80℃または−40℃
に変化した時の計測誤差を示したものである。流体の温
度が変化した時の流量計測誤差は、その流体の熱伝導率
や動粘性係数等の物性値が変化すること、また、リード
等の熱伝導率等も影響を受けることから、図5に示すよ
うに流量により異なる計測誤差、すなわち流量依存性を
持つ。
【0019】この計測誤差は、基準抵抗体12と直列に
配された抵抗13によって調整可能であり、従来、その
計測誤差が全流量域でゼロに近付くように、図5に示す
程度に抵抗13を設定していた。
【0020】一方、回路基板上の抵抗や素子の温度特性
は、各素子,各抵抗の温度特性の総和として現れるが、
前述のように温度補償回路により調整可能である。その
温度特性は流量によらず一定電圧となるが、流量に換算
した時の計測誤差は低流量で大きく、高流量で小さくな
る。従って、図5に示した計測誤差の流量依存性を少し
でも打ち消すように、図6に示すように若干の計測誤差
を持たせた温度特性となるように調整する。
【0021】上記により、実際に流体と回路が同じ温度
に変化した時の計測誤差は図7のようになる。発熱抵抗
式流量測定装置は流体温度を基準とした放熱量により流
量を計測しているため、他の流量計測法と比べて温度変
化による計測誤差は小さく、図7に示した最大誤差は数
%であり、従来あまり問題視されていなかった。
【0022】しかし、近年さらなる高精度化が要求され
ており、温度変化による計測誤差の低減が必要となっ
た。この手段のひとつとして前述の従来技術として挙げ
た特開平8−278178 号記載の発熱抵抗式流量測定装置が
ある。これは、温度補償回路62の出力となる基準電圧
68の温度特性に流量依存性を持たせ、流体温度変化に
より生じる計測誤差の流量依存性を相殺するようにした
ものである。
【0023】すなわち、前述の従来の温度誤差調整を行
った場合に対して、流体の温度変化による計測誤差は同
じ(図8)であるが、回路基板の温度特性を図9のよう
に調整可能とし、流体と回路が同じ温度に変化した時の
計測誤差を図10のようにほぼ0%としたものである。
【0024】しかし、特開平8−278178 号記載の調整法
においても、流体の温度と回路の温度がほぼ等しい場合
には有効であるが、両者に温度差が生じると適切な補正
はできなくなる。例えば、自動車のエンジンに吸入され
る空気流量を測定する発熱抵抗式空気流量測定装置で
は、発熱抵抗式空気流量測定装置がエンジンルーム内に
装着されエンジンからの熱を受けて回路部が加熱された
状態で冷気を吸入した時等は、吸入空気の温度は20℃
程度でありながら回路部が80℃程度まで加熱されてい
るような状況が考えられる。また、十分にエンジンが暖
機された後、極寒の屋外に出た時等は、逆に回路部は2
0℃程度でありながら吸入空気の温度は−40℃程度と
いう状況も考えられる。
【0025】従って、前述の例では、回路基板の温度特
性がそのまま、流量信号の計測誤差となり、後述の例で
は吸入空気の温度変化による計測誤差が回路の温度特性
で補正されずにそのまま流量信号の計測誤差として現れ
る。
【0026】そこで、本発明は流体の温度変化により生
じる計測誤差を、流体の温度により補正することで低減
し、回路基板の抵抗や素子の温度特性は、前述の温度補
償回路62にてほぼ0%となるように調整することによ
り、流体の温度と回路部の温度が異なる場合において
も、常に温度誤差を抑えた流量値が得られるようにした
ものである。
【0027】しかし、流体の温度変化により生じる計測
誤差には、前述のように従来の調整では流量依存性を持
つため、流量と温度のマップにより補正係数を求める等
のやや負荷のかかる補正が必要となる。
【0028】本発明は、この補正を非常に容易に行うた
めに、流体の温度変化による計測誤差を、あえて0%を
狙わず流量依存性が無くなるように、流量によらず一定
の計測誤差を生じるように発熱抵抗式流量測定装置を調
整したものである。反対に、回路の温度特性は、流体の
温度変化による計測誤差を打ち消すような調整は行わ
ず、計測誤差が生じない(ほぼ0%となる)ように調
整、あるいは設定すれば良い。
【0029】上記の流体の温度変化による計測誤差の調
整は、例えば基準抵抗体12と直列に配置された抵抗1
3の抵抗値を変えることにより行える。抵抗13の抵抗
値を変更した時の流体の温度を20℃から80℃また
は、−40℃とした時の計測誤差を図11に従来の調整
と比較して示す。抵抗13の抵抗値を変更した開発品
は、流体の温度変化による計測誤差が、80℃でマイナ
ス誤差となるが流量によらずほぼ一定比率であり、−4
0℃ではプラス誤差で一定比率となる。この流体の温度
変化による計測誤差が流量依存性を持たずフラットにな
る時の計測誤差は、発熱抵抗体11や基準抵抗体12の
構成材料や構造によっても異なるが、性能,信頼性の面
から0%でフラットとするのは困難なことがあるため、
あえて0%にせずとも、設定の容易な抵抗値の変更で流
量依存性がなくなるように調整することが、本発明のポ
イントである。
【0030】また、この一定比率の計測誤差は、温度に
対して図12に示すようにほぼ直線的な相関を示す。従
って、この流体の温度変化による計測誤差の補正は、例
えば実測された流体温度と基準温度(本実施例では20
℃)との温度差に図12の傾き係数をかけ合わせること
で補正誤差が得られ、その誤差分発熱抵抗式流量測定装
置から得られた流量を補正してやれば、流量によらず流
体の温度変化による計測誤差を補正した流量が得られ
る。このように、本発明は簡単な一次式にて流体の温度
変化による計測誤差の補正が可能なため、その補正処理
が非常に容易で処理部の負荷が小さくてすむ。
【0031】一方、回路の温度特性は、前述のように基
準電圧回路62により、回路の温度特性がほぼ0%とな
るように調整するか、あるいは、抵抗や素子の温度特性
がほとんどないように設定することで、図13に示すよ
うに計測誤差をほぼ0%とする。
【0032】従って、前述流体の温度変化による計測誤
差の補正手段を発熱抵抗式流量測定装置の外部の処理装
置や制御装置で行う場合、発熱抵抗式流量測定装置の総
合温度誤差は図14に示すように流体温度による計測誤
差とほぼ等しい。しかし、流体温度による計測誤差は補
正処理部で流体の温度を基に補正されるため、補正後の
流量値は図15に示すように温度変化による誤差がほぼ
0%となる。この方法によれば、流体温度と回路温度の
影響を独立に補正しているため、前述のように流体温度
と回路温度が異なる環境においても、温度による計測誤
差を低減した流量が得られる。
【0033】次に、前述の流体温度による計測誤差の補
正処理部を有する発熱抵抗式流量測定装置の一実施例に
ついて、その発熱抵抗式流量測定装置の横断面図である
図16を用いて説明する。
【0034】流量を検出する発熱抵抗体11及び流体の
発熱抵抗体の加熱温度の基準となる基準抵抗体12は、
電子回路52を内装するハウジング51に一体に形成さ
れた副通路43の内部に配置され、ターミナル53及び
ワイヤ57を介して電子回路52と電気的に接続してい
る。
【0035】電子回路52は、前述の制御回路61,基
準電圧回路62,出力特性調整回路63に加えて、cp
u71,A/Dコンバータ72,メモリ73,インター
フェース74等を有し、電子回路内でディジタル変換
し、演算処理することを可能としたものである。また、
流体の温度計測にはサーミスタ等を別に配置する方法が
考えられるが、前記の基準抵抗体12の両端電圧から流
体温度を求めることも可能である。基準抵抗体12の両
端電圧は流量によりそこを流れる電流が変化するため、
そのまま流体温度を得ることはできない。しかし、本実
施例ではcpu71 による演算処理が可能であり、また、流
量信号が得られるため、基準抵抗体12の両端電圧から
流量に対応した値を演算処理することにより流体温度に
対応した信号を求めることが可能となる。従って、A/
Dコンバータによりディジタル変換された流量信号の流
体の温度変化による計測誤差を前述のように流量によら
ず一定比率となるように調整しておき、cpu71によ
り流体の温度を基に補正することにより、温度誤差を低
減することが可能となる。
【0036】また、本実施例では、回路基板52が主通
路42の内部に設置されているため、外部に置かれた場
合より回路温度も流体温度に近付くので、流体温度と回
路温度をほぼ等しいものとして、総合的に温度誤差を補
正することも可能である。しかし、回路温度は流体より
も外部の熱をハウジングを伝わる熱伝導により受けやす
いことや、回路の抵抗や素子等からの自己加熱もあるた
め、流体と回路は全く同じ温度とはならないので、前述
のように回路の温度特性は、個別に温度誤差がほぼ0%
となるように調整しておくことが望ましい。
【0037】このように、cpu71により演算補正さ
れた流量信号や、流体の温度信号は、インターフェース
74を介してコネクタターミナル75から外部機器へ出
力される。また、演算処理のための係数等の数値データ
はメモリ73に保管されているため、このメモリ73内
のデータを書き替えることで個別に調整することも可能
である。
【0038】最後に、本発明を内燃機関の制御に用いた
時の実施例を内燃機関の構成図である図17を基に説明
する。
【0039】エンジンシリンダ101に吸入される空気
は、スロットルバルブ102及びアイドルコントロール
バルブ103により制御される。その吸入空気110は
外部よりエアクリーナ104に吸入され、フィルタ10
5を介して発熱抵抗式流量測定装置1,スロットルボデ
ィ115を通過して、エンジンシリンダ101に吸入さ
れ、燃焼後排気111として排出される。また、エアク
リーナ104の内部には吸気温度センサ106が、排気
管には空燃比センサ107が、またエンジンにはクラン
ク角センサ108が、スロットルボディ115にはスロ
ットル開度センサ109が設置され、コントロールユニ
ット112に、空気流量信号,吸気温度信号,空燃比信
号,クランク角度(エンジン回転数)信号,スロットル
開度信号が入力される。コントロールユニット112は
これらの入力信号を基に機関を最適に制御するためのイ
ンジェクタ113の燃料制御信号やアイドルコントロー
ルバルブ103の開度信号を出力するものである。
【0040】ここで、発熱抵抗式流量測定装置1の吸気
温度変化により生じる計測誤差を流量によらず一定比率
となるように調整しておくことにより、コントロールユ
ニット112内で吸気温度信号を基に補正可能となるた
め、吸気温度による計測誤差を低減した流量値が得ら
れ、機関のより高精度な制御が可能となる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、発熱抵抗式流量測定装
置の流体の温度変化による計測誤差を流体温度により容
易に補正できるので、発熱抵抗式流量測定装置の回路の
温度特性を計測誤差を生じないように調整することによ
り、流体の温度と回路温度が異なる環境下においても、
計測誤差を大幅に低減した流量値を得ることが可能とな
り、発熱抵抗式流量測定装置を用いたシステムの高精度
化が、システムの大きな変更を必要とせずに容易に達成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例である制御システムの
構成図。
【図2】本発明に用いる発熱抵抗式流量測定装置の一実
施例の横断面図。
【図3】図2を上流側から見た外観図。
【図4】図2の発熱抵抗式流量測定装置の電子回路図。
【図5】発熱抵抗式流量測定装置の流体温度による計測
誤差の一従来例。
【図6】発熱抵抗式流量測定装置の回路温度特性の一従
来例。
【図7】発熱抵抗式流量測定装置の総合温度誤差の一従
来例。
【図8】発熱抵抗式流量測定装置の流体温度による計測
誤差の一従来例。
【図9】発熱抵抗式流量測定装置の回路温度特性の一従
来例。
【図10】発熱抵抗式流量測定装置の総合温度誤差の一
従来例。
【図11】本発明の発熱抵抗式流量測定装置の流体温度
による計測誤差。
【図12】本発明の発熱抵抗式流量測定装置の流体温度
と計測誤差の関係。
【図13】本発明の発熱抵抗式流量測定装置の回路温度
特性。
【図14】本発明の発熱抵抗式流量測定装置の補正前の
総合温度誤差。
【図15】本発明の発熱抵抗式流量測定装置の補正後の
総合温度誤差。
【図16】本発明の補正処理部を有する発熱抵抗式流量
測定装置の一実施例の横断面図。
【図17】本発明を用いた内燃機関の制御システム構成
図。
【符号の説明】
1…発熱抵抗式流量測定装置、2…流体温度検出装置、
3…温度補正部、4…コントロールユニット、5…制御
部、6…流量変換部、7…A/Dコンバータ、8…イン
ターフェース、9…マイコン、11…発熱抵抗体、12
…基準抵抗体、13…抵抗、15…流量信号、16…電
源端子、17…ブリッジ抵抗1、18…ブリッジ抵抗
2、19…流量に対応したブリッジ信号、21…感温抵
抗体、22…温度信号、40…流体通路、41…ボデ
ィ、42…主通路、43…副通路、51…ハウジング、
53…ターミナル、54…リード、55…コネクタ、5
6…副通路構成部材、57…ワイヤ、61…制御回路、
63…出力特性調整回路、64…ツェナーダイオード、
65…ダイオード、66,67…抵抗、68…基準電
圧、69…オペアンプ、101…エンジンシリンダ、1
02…スロットルバルブ、103…アイドルコントロー
ルバルブ、104…エアクリーナ、105…フィルタ、
115…スロットルボディ、106…吸気温度センサ、
107…空燃比センサ、108…クランク角センサ、1
09…スロットル開度センサ、110…吸入空気、11
1…排気、112…コントロールユニット、113…イ
ンジェクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 健治 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 菅家 厚 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 角廣 崇 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱抵抗式流量測定装置の流体の温度変化
    により生じる流量計測誤差を、流量によらず一定比率と
    なるように調整し、その流量計測値を流体の温度により
    流量によらず一率に補正することを特徴とする発熱抵抗
    式流量測定装置の温度誤差補正手段。
  2. 【請求項2】発熱抵抗式流量測定装置の流体の温度変化
    により生じる流量計測誤差を、流量によらず一定比率と
    なるように調整し、その流量計測値と流体温度の関数に
    より前記流量計測誤差を補正することを特徴とする発熱
    抵抗式流量測定装置の温度誤差補正手段。
  3. 【請求項3】発熱抵抗式流量測定装置の流体の温度変化
    により生じる流量計測誤差を、流量によらず一定比率と
    なるように調整し、その流量計測値の補正係数を流体温
    度の一次関数として求め、前記流量計測誤差を補正する
    ことを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置の温度誤差補
    正手段。
  4. 【請求項4】発熱抵抗式流量測定装置の流体の温度変化
    により生じる流量測定誤差を、流量によらず一定比率と
    なるように調整し、流量に対応した信号を出力する発熱
    抵抗式流量測定装置と、 流体の温度を検出し、温度に対応した信号を出力する温
    度測定装置と、 発熱抵抗式流量測定装置の出力信号と温度測定装置の出
    力信号を入力し、その温度信号を基に発熱抵抗式流量測
    定装置の流体の温度変化により生じる流量計測誤差を補
    正する請求項1項乃至3項のいずれか記載の温度誤差補
    正手段と、を備えた流量計測システム。
  5. 【請求項5】請求項4記載の流量計測システムと、前記
    発熱抵抗式流量測定装置の温度誤差を補正して得られた
    流量に応じた設備や機関の制御を行う手段と、を備えた
    制御システム。
  6. 【請求項6】発熱抵抗式流量測定装置の出力信号と流体
    温度検出装置の出力信号を入力し、発熱抵抗式流量測定
    装置の流体の温度変化により生じる流量計測誤差を補正
    した流量値を出力する処理装置を有するユニットと、補
    正した流体に応じた設備や機関の制御信号を出力するコ
    ントロールユニットと、を備えた制御システム。
  7. 【請求項7】請求項1から3のいずれか記載の温度誤差
    補正を行うために、流体の温度変化により生じる流量計
    測誤差を流量によらず一定比率となるように調整してい
    ることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  8. 【請求項8】発熱抵抗体からの放熱量、あるいは加熱さ
    れた抵抗体の温度を基に、流体の流量に対応した信号を
    出力する発熱抵抗式流量測定装置において、その流量計
    測部と、流体の温度を検出する温度測定部と、流体の温
    度変化により生じる流量計測誤差を請求項1から3のい
    ずれか記載の温度誤差補正手段により補正する機能を持
    つ処理部をひとつのユニットに一体化していることを特
    徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の発熱抵抗式流量測定装置に
    おいて、発熱(加熱)抵抗体と共にブリッジ回路を構成
    し、流体の温度に対応した抵抗値となる感温抵抗体であ
    り発熱抵抗体の加熱温度の基準となる基準抵抗体により
    流体の温度を求め、その温度により流体の温度変化によ
    り生じる流量計測誤差を補正することを特徴とする発熱
    抵抗式流量測定装置。
  10. 【請求項10】請求項8または請求項9に記載の発熱抵
    抗式流量測定装置において、前記処理部に入力される流
    量に対応した信号の流体の温度変化により生じる流量計
    測誤差を、流量によらず一定比率となるように調整し
    て、その流量計測誤差を流体の温度により補正した流量
    信号と、流体の温度に対応した温度信号を出力すること
    を特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし請求項10において、流
    量測定用の発熱抵抗体と共にブリッジ回路を構成し発熱
    抵抗体の加熱温度の基準となる前記基準抵抗体と直列に
    配した抵抗の抵抗値により、流体の温度変化により生じ
    る流量計測誤差を、流量によらず一定比率となるように
    調整していることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置
    または温度誤差手段または制御システムまたは流量計測
    システム。
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