JPH1137397A - 実験室用等のメディア配給装置及びこれに使用する配給ユニット - Google Patents
実験室用等のメディア配給装置及びこれに使用する配給ユニットInfo
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Abstract
気等のメディアを供給するための配給装置を、実験室の
広さ・間取りに応じた長さ及び形態に簡単に製造できる
ようにする。 【手段】複数の配給ユニット25a,25b を接続することに
よって配給装置1を構成し、配給ユニット25bに、メデ
ィア供給媒体としてのパイプ類5やコード・ケーブル類
6を下方に引き出すための引き出し穴33,34 を設ける。
Description
の作業空間に設けた装置や機器・設備類に、ガス類や液
体類、或いは電力・通信信号等の種々のメディアを分配
供給するための装置に関するものである。
装置や機器・設備類が設置されている。これらの装置や
機器・設備類には、これを機能させるため、ガスや水、
電力等の種々のメディアを供給しなければならない。こ
れらのメディアは、大雑把に言って、液体系メディア、
気体系(ガス系)メディア、電力・通信系メディアに大
別される。
媒、燃料、蒸気発生、殺菌(消毒)、消火等に用いられ
る。その例として、冷水、温水、脱塩水、純水、超純水
等の水系メディアや、アルコール、エーテルなどが挙げ
られる。気体系メディアは燃料用や反応用、触媒用、検
査用等に用いられる。その例としては、例えばプロパン
ガスや都市ガス、ブタンガス、天然ガス、水素、二酸化
炭素や窒素・アルゴン等の不活性ガス、笑気ガス、酸
素、圧縮空気、蒸気等が挙げられる。気体系メディアに
ついて高い純度が要求される場合もある。
に使用されている 100V又は 200Vの電力、電話信号、
コンピュータ等の通信・計算機用信号、データバンクシ
ステムにおけるデータ信号、装置や機器・設備類の制御
用信号などが挙げられる。これらの各種メディアのうち
液体系メディア及び気体系メディアはパイプやホース、
チューブのような管路によって供給され、電気・通信系
のメディアはコードやケーブルによって供給される。
源があり、そこから配管やコード等のメディア供給媒体
によって実験室に導かれ、更に、実験室内で個々の装置
や設備等に分配される。一つの建物に複数の実験室を備
えている場合には、建物に、各実験室に隣接した状態で
延びるメインダクトを設けて、このメインダクトに多数
のパイプ類やコード類を集合した状態で通し、メインダ
クトからパイプやコード等を枝分かれした状態で実験室
に引き出されることが多い。
パイプ類やコード類はまとめた状態で室内に通され、そ
こから枝分かれして各種装置や設備類に接続される。こ
の場合、パイプ類やコード類を室内にまとめた状態で室
内に通す配給手段として従来は、パイプ類やコード類を
壁に這わしたり、建物の基礎天井と吊り天井との間(す
なわち天井裏)に配置したり、壁や床に形成した溝に収
納(すなわち壁や床に埋設)したりしている。
は、作業内容の変化に対応して装置や設備類の設置レイ
アウトを変更したり、同種又は別種のものを増設したり
することが頻繁に行われている。このため、メディア供
給用のパイプ類やコード類を装置や設備類に引き出す位
置を変更したり、新たにパイプやコード類をメインダク
トから実験室内に引き込んだりする必要が生じる。
コード類の引き出し位置の変更や新設・増設の工事に際
しては、既に設置した作業机や設備類を移動させたり天
井板を取り外したりしなければならないため、メディア
の配給形態を変更する工事が厄介であった。特に、パイ
プ類やコード類を壁や床に埋設する配給手段では、容量
を増やすことができないため新設・増設を行えない場合
があるという致命的な欠陥があった。
昭 64-5950号公報、実公平3-33142号公報などには、配
線用のケーブルラックを天井から吊り下げることが記載
されているが、これらは単なる配線用のダクトに過ぎ
ず、適用範囲が限られるためメディア配給装置として完
全とは言い難い。本発明はこのような実情に鑑みなされ
たもので、各種メディアの配給形態の変更をごく簡単に
行えると共に、実験室等の広さ・間取りの違いにも簡単
に対応できるようにした配給装置を提供することを目的
とするものである。
業空間の適当な高さ位置に略水平状に配置して、パイプ
類やコード・ケーブル類等のメディア供給媒体を落下不
能に支持することにより、前記作業空間に設けた装置・
機器・設備類に対してガス系や液体系、電気・通信系等
のメディアを分配供給する配給装置を提供する。
下方から殆ど又は全く見えない状態に支持できるシェル
状等の複数個の配給ユニットを備えており、これら複数
の配給ユニットを平面視で直線状や十字状等に延びるよ
うに接続し、複数個の配給ユニットのうち全部又は一部
に、前記メディア供給媒体の引き出し部を設けている。
いた状態で配置するものであるから、パイプ類やコード
類等の引き出し位置を変更したりパイプ類やコード類を
新設・増設したりする作業を、作業台や設備等に邪魔さ
れることなく簡単に行うことができる。換言すると、メ
ディア供給媒体の引き出し位置を変更したり新設したり
するに際して、作業机や機器類を移動させる必要はな
い。
ア供給媒体は下方からは全く又は殆ど見えないため、美
感を損なうこともない。配給装置が作業机や機器類の設
置の邪魔になったり作業の邪魔になったりすることもな
い。そして、配給装置は複数の配給ユニットより成って
いるから、種々の長さの配給装置を簡単に組み立てるこ
とができる。配給装置を平面視でL字状やT字状、十字
状等の形態にすることも簡単である。
の配給形態の変更が簡単で美観に優れると共に設備の設
置・作業の邪魔にならず、且つ、実験室等の面積や間取
りの違いにも的確に対応できる。配給ユニットを請求項
2のように構成すると、本体の両端がエンドプレートに
よって補強されるため、配給装置の剛性を向上できる利
点がある。また、隣合った配給ユニットを接続するに際
しては、隣合った配給ユニットのエンドプレートを互い
に重ね合わせて、両エンドプレートをボルトで締結すれ
ば良いため、配給ユニットの接続作業が簡単で、しか
も、強固に接続できる利点もある。
をねじ込みできる厚さであるため、当該エンドプレート
を本体に締結することもごく簡単に行える。他の補助部
材をエンドプレートに簡単に取付けることも簡単に行え
る。ところで、複数の配給ユニットを接続して配給装置
を構成した場合、最端部に位置した配給ユニットの端面
が外部に露出する場合がある。この場合、露出した部分
を塞ぐ必要がある。この点、請求項3のように構成する
と、各配給ユニットの一端部にエンドカバーが取付けら
れているため、配給装置の最端部に位置した配給ユニッ
トを、そのエンドカバーが外側に露出する状態で隣の配
給ユニットに接続するだけで、配給装置の端部を美麗な
状態に保持される。このため、最端部が美麗に処理され
た配給装置でありながら、組み立て作業を簡単に行え
る。
づいて説明する。 (1).第1実施形態(図1〜11) .実験室の概要 図1〜図11で第1実施形態を示している。このうち図1
は配給装置1を下から見た斜視図、図2は実験室の縦断
面図、図3は図2の概略平面図、図4は図3のIV−IV視
図である。先ず、これらの図に基づいて実験室の概略を
説明する。
井C1から吊り天井C2が吊り下げられており、本願発明の
配給装置1は、吊り天井C2から吊り棒2で吊り下げられ
ている。なお、吊り棒2に代えてワイヤー等の他の吊り
具を使用しても良い。図1に示すように、配給装置1は
飛行機の翼のような偏平な形態であり、人の背丈よりも
高い高さに位置において水平方向に長く延びている。こ
の配給装置1の下方に、背中合わせに配置した2つの作
業机3の対を多数並設している。
一端は実験室の壁Wに固着されており、壁Wを挟んで配
給装置1と反対側の部位に、上下方向に延びるメインダ
クト4を設けている。メインダクト4内には、気体系メ
ディアや液体系メディアを供給するためのパイプ類5
や、電気・通信系メディアを供給するためのコード・ケ
ーブル類6がまとめて通されている。これらのパイプ類
5やコード・ケーブル類6は、メインダクト4から枝分
かれした状態で(或いは枝分かれすることなく)配給装
置1に引き出される。
1に通されたパイプ類5やコード・ケーブル類6は下方
に引き出されて、作業机3に設けたり床Fに置いたりし
た各種装置や機器・設備類に接続される。装置類の例と
して、図2及び図4では、電源コンセント7とガス差し
込み口8を示している。図4に示すように、水道水等の
水9、蒸気10、都市ガスや二酸化炭素等のガス11、圧縮
空気12、交流電源13等の各種メディアは、メインダクト
4の外部の供給源から供給されたり、メインダクト4内
に設置したガスボンベ14から供給されたりする。
ャビネット15を配置しており、このキャビネット15にガ
スボンベ16や他のメディア供給手段17を収納して、ガス
等のメディアをパイプ類5によって配給装置1に引き込
んでいる。また、キャビネット15の上端には排気ダクト
18が接続されている。この排気ダクト18は、基礎天井C1
の下面に取り付けた集合ダクト19に引き込まれ、集合ダ
クト19からメインダクト4に引き出されて真空ポンプ20
に接続されている。
の吹き出し口21と照明具22とを設けている。空調の吹き
出し口21に接続された送気管23は、集合ダクト19及びメ
インダクト4を通っている。なお、空調用の吹き出し口
21及び送気管23を配給装置1に設けても良い。 .配給装置の概要 次に、配給装置1の構造を主として図5〜図11に基づい
て説明する。図5は配給装置1の部分平面図、図6のう
ち (A)は配給装置1の分離平面図、(B) は(A)の B-B視
断面図、図7は図1の VII-VII視断面図、図8は図7の
VIII-VIII視断面図、図9は配給装置1のうち壁Wに取
付く部分の平面図、図10は図9の各部位の断面図、図11
は図9の XI-XI視断面図である。
室の壁Wに固着した第1配給ユニット25aと、これを除
いた複数の第2配給ユニット25bとで構成されている。
第1配給ユニット25aには、壁Wに重なる第1エンドカ
バー26が固着されており、配給ユニット1の最端部に位
置した第2配給ユニット25bの露出部には第2エンドカ
バー27を装着している。
でシェル状に形成された本体28を備えている。本体28
は、例えば図7に示すように、長手中心線に沿って延び
る下向き開口樋状のセンターメンバー28aと、その左右
両側に固着したサイドメンバー28bとから成っている。
サイドメンバー28bは、その縁部が上方に折り返されて
略横向きJ字状の断面形状になっている。このため、本
体28は、全体として上向き開口の略C字状になってい
る。更に、サイドメンバー28bの先端縁28b′は下向き
に折曲げられている。
ターメンバー28a内には、灯具(蛍光灯)30とルーバ31
と反射鏡(笠)32とを設けている。サイドメンバー28b
には、パイプ類5やコード・ケーブル類6を下方に引き
出すための引き出し穴33,34 を列状に並べて多数形成し
ている。他方、第1配給ユニット25aのセンターメンバ
ー28aは図1及び図11に示すように盲板35で塞がれてい
る。図示してないが、各第2配給ユニット25bのセンタ
ーメンバー28aには放熱穴を空けている。
4 を形成するにおいて、例えばコネクタを付けたままで
コード・ケーブル類6を下方に引き出せるような大きな
面積の角形の引き出し穴33と、主としてパイプ類5を引
き出す小さい面積の円形の引き出し穴34とを前後左右対
称状に配置している。このため、コード・ケーブル類6
やパイプ類5をバランス良く引き出せる。なお、引き出
し穴33,34 は他の形状でも良い。
るサイドメンバー28bの両端にはフランジ29を折り曲げ
形成している。隣合った第2配給ユニット25bの合わせ
面の個所には、下向き開口樋状(角形等の他の断面形状
でも良い)の連結部材38が、配給ユニット25bを横切る
ような姿勢で配置されている。この連結部材38の側面に
は、サイドメンバー28bの内面に溶接等によって固着し
た第1ブラケット39をねじ40で締結している。
イドメンバー28bの下向き先端縁28b′は、連結部材38
の両端にねじ止めされた一対ずつの第2ブラケット41に
ねじ42で固定されている。このように、連結部材38と第
1及び第2ブラケット39,41 とをねじ止めすることによ
り、隣合った2つの第2配給ユニット25bを強固に連結
できる。従って、第2配給ユニット25bを多数製造して
おき、これを必要な個数だけ接続(連結)することによ
り、長さの異なる配給装置1を低コストで製造できる。
吊り棒2が取付いており、このようにすると、配給装置
1の本体28に吊り下げ用の部材を取り付ける必要がない
ため、構造が簡単になる利点がある。例えば図7に示す
ように、連結部材38はセンターメンバー28aの上面より
も下方に位置している。このため、図6(B)に示すよう
に、本体28におけるセンターメンバー28aの両端には、
連結部材38が嵌まる凹所28a′を形成している。
コード・ケーブル類6は連結部材38の上方に這わせてお
り、パイプ類5はねじ式等の固定具45で連結部材38に固
定されている。図示していないが、コード・ケーブル類
6は、連結部材38に取り付けた樋状のダクトに這わせて
いる。なお、パイプ類5及びコード・ケーブル類6は連
結部材38の下方に這わせても良いが、連結部材38の上方
に這わせると配管・配線作業が楽である。
最端部を構成する第2エンドカバー27には、第2配給ユ
ニット25bの第1ブラケット39に重なり合う第3ブラケ
ット43を固着しており、この第3ブラケット43と第1ブ
ラケット39とをねじ40で締結している。第3ブラケット
43には吊り棒2を取り付けている。このように第2エン
ドカバー27を第2配給ユニット25bに取付ける構造にす
ると、配給装置1を構成する第2配給ユニット25bは全
て同じ構造のものを使用できる。換言すると、最端部用
の配給ユニットを別に製造する必要がない。このため、
配給ユニットを共通化できて配給装置1の製造コストを
低減できる。
aの構造を説明する。なお、図10のうち(A) は図9の矢
印Aで示した部位の拡大図、(B) は図9の矢印Bで示し
た部位の拡大図、(C) は図9のC-C 視断面図である。こ
れらの図に示すように、第1配給ユニット25aのサイド
メンバー28bは、その外縁部を中心にして回動するよう
に、第1エンドカバー26と第2配給ユニット25bとに対
してピン46で取り付けられている。第1エンドカバー26
は壁Wにねじで固着されている。
25bとのセンターメンバー28aは互いにねじ等によって
締結されており、また、図9及び図11に示すように、第
2配給ユニット25bのサイドメンバー28bと第1エンド
カバー26とは補強部材47で連結されている。補強部材47
には吊り棒2を取り付けている。第1配給ユニット25a
のサイドメンバー28bを閉じた状態に保持する手段とし
ては、図10(C) に示すように、センターメンバー28aに
係合穴48を設ける一方、本体28に、前記係合穴48に弾性
的に嵌脱する板ばね製の引っかけ爪49を設けている。ね
じで固定したり、ラッチ爪を使用したりしても良い。
の箇所には、パイプ類5の元バルブ50を設けている。第
1配給ユニット25aのサイドメンバー28bを開けると、
元バルブ50を簡単に開閉操作できる。なお、第1配給ユ
ニット25aに灯具30を設けることも可能である。 .利点 以上の説明から容易に理解できるように、複数の配給ユ
ニット25a,25b を接続(連結)することにより、所望の
長さの配給装置を簡単に製造できる。また、配給装置1
は作業空間の上方に吊り下げられているため、パイプ類
5やコード・ケーブル類6の引き出し位置の変更・新設
などを頗る簡単に行える。
に折り返すと、リブ効果により、本体28が薄板製であっ
ても頑丈な構造になる利点がある。更に、先端縁28b′
を下向きに折り返すと、剛性が一層向上して好適であ
る。また、吊り棒2が取付いた連結部材38はサイドメン
バー28bの内部に嵌まり込んだ状態になるため、連結部
材38が本体28から外れることが皆無となる利点もある。
構成する必要はない。配給装置1を壁Wに取付けない場
合は、第2配給ユニット25bだけで構成することになろ
う。第2配給ユニット25bの下面を開閉できるように構
成しても良い。配給ユニット25a,25b の下面を開閉式に
する場合、サイドメンバー28bの全体を回動式に構成す
ることには限らず、部分的に回動する構造でも良い。ま
た、本体28の一部をスライドさせることによって開閉さ
せても良い。
開口部を覆う開閉式又は固定式の上カバーを設けても良
い。更に、センターメンバー28aに引き出し穴33,34 を
設けて、サイドメンバー28bに灯具30を配置しても良
い。 (2).第2実施形態(図12) 図12に示す第2実施形態では、配給ユニット25を接続
(連結)する手段として、単に本体28に折曲げ形成した
フランジ28cをねじ51で締結している。フランジ28cは
溶接やねじ止めで本体28に取付けても良い。
を左右一対の部材28′で構成して、両部材28′を回動で
きるようにしている。もとより、両部材28′は固定式で
も良い。また、本体28を単一体としても良いことは言う
までもない。 (4).第4実施形態(図14,15) 図14及び図15では第4実施形態を示している。図14は側
面図、図15は図14のXV-XV 正面図である。この実施形態
では、配給装置1を壁Wから張り出した状態に設けてお
り、作業机3を壁Wに沿って配置している場合に便利で
ある。図15に示すように配給装置1は複数の配給ユニッ
ト25で構成されている。配給ユニット25の本体28を開閉
式に構成しても良い。
図、図17は図16のXVII−XVII視図である。この実施形態
では、平面視四角形の継手ユニット52を使用して配給ユ
ニット25を平面視十字状に接続している。継手ユニット
52の各面には、配給ユニット25の端面の形状に合わせた
接続口52aを形成している。このような継手ユニット52
を使用すると、配給装置1を平面視T字状やL字状の形
態にすることも簡単にできる。なお、継手ユニット52は
平面四角形には限らず、三角形や円形など、必要に応じ
て適当な形状を選択できる。
を示している。図18は上方から見た斜視図、図19は配給
ユニット25の一端部の分離斜視図、図20は配給ユニット
25の他端部の分離斜視図、図21(A) は配給装置1の部分
平面図、図22は配給ユニットの連結状態を示す分離平面
図、図21(B) は連結個所の一部破断平面図、図23は縦断
側面図、図24は配給装置の配置状態を示す平面図であ
る。
ユニット25bとほぼ類似した構造であり、本体28は、セ
ンターメンバー28aと左右一対のサイドメンバー28bと
を備えている。図21に示すように、各サイドメンバー28
bには、引き出し穴33,34 を空けている(図18〜20では
引き出し穴33,34 は省略している)。
きに開口しており、この点は第1実施形態とは異なって
いる。本体28のサイドメンバー28bの内側縁28b″は、
センターメンバー28aの外側面と重なり合うように上向
きに折曲げられている。 .エンドプレート 本体28におけるサイドメンバー28bの両端部位には、外
周面にビスをねじ込みできる程度の厚さ(例えば20mm
前後)のエンドプレートバー28bを嵌合している。エン
ドプレート54は接着剤によってサイドメンバー28bに固
着されており、更に、適宜個数のビス55によってサイド
メンバー28bをエンドプレート54に締結している。
bとは、図19〜21に示すように、複数個所をボルト55a
とナット55bとで締結している。なお、図19及び図20で
一点鎖線で示すように、センターメンバー28aとサイド
メンバー28bとをエンドプレート54にビス55で締結して
も良い。図示の例では、サイドメンバー28bの上向き内
側縁28b″と下向き外側縁28b′とをビス55でエンドプ
レート54に締結して、ビス55の頭を人目から隠すことに
より、美感の向上を図っている。もとより、サイドメン
バー28bの下面又は上面からエンドプレート54に対して
ビス55をねじ込んでも良い。
じのように先端が尖ったビスを直接にねじ込みできる素
材からなっており、例えば、メラニン樹脂板のようなあ
まり脆くない合成樹脂板や木製板、合板などを使用でき
る。エンドプレート54に予め雌ねじ穴を空けておいて、
この雌ねじ穴にビス55をねじ込んでも良い。エンドプレ
ート54を金属板製とした場合には、その外周にフランジ
を折曲げ形成し、このフランジにビス55をねじ込めば良
い。
ー28bの端面とは略同一平面を成している。また、セン
ターメンバー28aとサイドメンバー28bとは長手方向に
沿った中途部でもビス(図示せず)で締結されている。
なお、実施形態のように厚い板材を素材しとてエンドプ
レート54を製造すると、サイドメンバー28bの断面形状
に合わせて切削加工するだけで良いため、サイドメンバ
ー28bの内面が曲線の場合でも簡単に製造できる。
にわたって塞ぐエンドカバー56を重ね合わせている。各
エンドカバー56と各エンドプレート54とには、それらを
締結するボルト57が嵌まるボルト挿通穴58が適宜個数空
けられている。ボルト挿通穴58は左右対称の位置に設け
ている。従って、本体28の一端と他端とのいずれにもエ
ンドカバー56を固着できる。
曲げ形成している。例えば図18に示すように、エンドカ
バー56の水平片56aに吊り棒2が取付く。また、図23に
示すように、パイプ類5やコード類6を支持する受け部
材59もエンドカバー56の水平片56aに取付けられる。な
お、エンドカバー56は接着剤やビス等を使用してエンド
プレート54に固着しておいても良い。
ニット25のエンドカバー54とエンドプレート54とが重な
るように姿勢を揃えた状態で直列状に並べ、重なり合っ
た2枚のエンドプレート54と1枚のエンドカバー56とを
ボルト57とナット60で一体に締結することにより、配給
装置1が組み立てられる。図24で配給装置1の配置形態
の例を示しており、このうち (A)では、一端部を壁Wに
固定した状態を示し、(B)では両端を開放した状態を示
している。この外に、両端を壁に当てた状態での配置も
可能である。
バー56が取付けられているため、例えば図24(A) で示す
配置状態では、全く同じ構造の配給ユニット25を必要な
個数だけ接続するだけで、端部を美麗に処理した状態の
配給装置1を組み立てることができる。このため、組み
立て作業が簡単であると共に、製造コストも抑制でき
る。
1の一方の端部でエンドプレート54が露出するため、こ
の部分のみに別のエンドカバー56を取付ければ良く、こ
の場合も、1枚のエンドカバー56を追加使用するだけで
足りるから、組み立て作業が簡単であると共に製造コス
トを抑制できる。更に、サイドメンバー28bの両端に固
着した左右一ずつのエンドプレート54と、左右エンドプ
レート54に締結されたエンドカバー56とによって本体28
の端部が補強されるため、全体として頑丈な構造にな
る。また、エンドプレート54の端面に各種の部材をビス
で締結できるため、配給装置1への部材の取付けも簡単
である。
隣合った2つの配給ユニット25でエンドカバー56を共有
した状態になるため、配給ユニット25の一端部だけにエ
ンドカバー56を設けたに過ぎないにも拘わらず、配給装
置1を吊り棒2によって安定した状態に吊り下げること
ができる。なお、エンドプレート56で本体28の端面全体
を覆うように形成すると、必ずしもエンドカバー54は必
要ない。
この実施形態では、継手ユニット52の接続口にエンドプ
レート54とエンドカバー56とを取付けている。継手ユニ
ット52には、第7実施形態と同じ構造の配給ユニット25
が接続される。継手ユニット52のうち配給ユニット25を
接続しない接続口はエンドカバー56で塞がれているの
で、体裁が悪くなることはない。
体28の断面形状の別例である。このうち (A)では本体28
を左右一対の部材28′で構成しており、 (B)では本体28
を第1実施形態と同じ構造にしている。また、 (C)では
本体28を1枚の金属板で一体に形成している。 (C)の場
合はエンドプレート54がカバーの役割を兼用するので、
エンドカバーは無くても良い。
されたパイプ類5やコード・ケーブル類6をまとめた状
態に保持する保持装置62を示している。このうち図27
(A) は保持装置62を図3の矢印C方向から見た図、図27
(B) は図27(A) のB-B視平断面図、図28は部分斜視図、
図29は詳細を示す図である。図27の符号63は実験用の機
器を抽象的に表示したものであり、この機器63にパイプ
類5が接続されている。
多数個の吊り具64と、適当な間隔をおいて吊り具64に取
付けた平面視略C字状のホルダー65とから成っている。
ホルダー65は、合成樹脂製(金属板製でも良い)であ
り、簡単に撓み変形させることができる。
いる。図29のうち (A)は吊り具64を一方向から見た斜視
図、 (B)は吊り具64を他方向から見た斜視図、 (C)は連
結の仕方を示す分離側面図、 (D)は連結した状態での側
断面図である。吊り具64は合成樹脂製によって側面視略
S字状に形成されている。吊り具64の上端縁のうち左右
中央部に、丸棒状の突起66を形成している。他方、吊り
具64の下端縁のうち左右中央部には、下方に位置した吊
り具64の突起66が嵌まる断面円弧状の凹所67を形成して
いる。突起66の左右中間部には大径部66aが形成されて
いる一方、凹所67には、突起66の大径部66aに対応して
溝67aが形成されている。
他方の吊り具64の凹所67に弾性に抗して嵌め入れること
により、一体に連結される。このようにして、配給装置
1の高さに合わせて吊り具64を必要な個数だけ連結する
ことができる。また、突起66の大径部66aと凹所67の溝
67aとの存在により、隣合った吊り具64が水平方向にず
れ動くことが防止される。上下に隣合った吊り具64をあ
る程度の力で上下方向に引っ張ると、突起66と凹所67と
の嵌まり合いが解除される。吊り具64の上端部には貫通
穴68が空いている。
数の吊り具64を接続しても良い。各吊り具64はその上下
中間部を挟んだ上下に空間69が空いているため、図27
(B) に示すように、ホルダー65は、その両端の間隔が広
がるように変形させてから、両端部を吊り具64の空間69
に嵌め入れることにより、任意の吊り具64に取付けるこ
とができる。もちろん、取り外しも簡単にできる。
際しては、ホルダー64の一端部を先に吊り具64の空間69
に嵌めておいてから、他端部を変形させても良い。 .配給装置への取付け 最上段に位置した吊り具64は配給装置1に取付けられて
いる。その取付け方法の例を図30及び図31で示してい
る。このうち図30で示す例では、配給装置1における本
体28の底面にブラケット70をタッピンねじ等で固定し、
このブラケット70に形成した凹所71に、最上段に位置し
た吊り具64の突起66を嵌め入れている。
を配給装置1の引き出し穴33,34 に嵌め入れて引っ掛
け、吊り具64の貫通穴68に通した紐72で吊り下げてい
る。配給装置1の下面に固着したブラケットに紐や針金
等で吊り具64を縛り付けるなどしても良い。 .使用態様・利点 図27に示すように、適当な高さ位置の吊り具64にホルダ
ー64を取付けて、ホルダー64の内側に適当な本数のパイ
プ類5を囲うことにより、パイプ類5が大きく揺れ動く
ことを防止できる。また、複数本のパイプ類5をまとめ
た状態に保持できるため、体裁も良い(図示していない
が、コード・ケーブル類6もまとめた状態に保持できる
ことは言うまでもない)。
きるから、配給装置1の高さや器具63の高さ位置に合わ
せて長さを簡単に設定できる。また、ホルダー64はその
弾性に抗して変形させることによって吊り具64に着脱自
在であるから、取り扱いも簡単である。また、吊り具64
は1個ずつバラバラになるので、運搬や保管に便利であ
る。
々の形態に変更できる。例えば配給ユニットは断面角形
又は半円状の樋状に形成したり、パイプ状や板状に形成
するなどしても良い。また、配給ユニットは接続(連
結)できる状態にあれば足り、場合によっては1個だけ
を使用しても良いのである。メディア供給媒体の引き出
し部は実施形態のような穴には限らず、例えば長いスリ
ットを形成するなどしても良い。実施形態のように本体
を上向き開口した状態に形成した場合、その上向き開口
部を引き出し部と成して、パイプ等を本体の上面から側
方に垂らしても良い。
視図である。
B 視図である。
である。
の拡大図、(C) は図9のC-C 視断面図である。
である。
の一部破断平面図である。
る。
平面図である。
印C方向から見た図、(B)は (A)の B-B視平断面図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】実験室等の作業空間の適当な高さ位置に略
水平状に配置して、パイプ類やコード・ケーブル類等の
メディア供給媒体を落下不能に支持することにより、前
記作業空間に設けた装置・機器・設備類に対してガス系
や液体系、電気・通信系等のメディアを分配供給する配
給装置であって、 この配給装置は、前記メディア供給媒体を下方から殆ど
又は全く見えない状態に支持できるシェル状等の複数個
の配給ユニットを備えており、これら複数の配給ユニッ
トを平面視で直線状や十字状等に延びるように接続し、
複数個の配給ユニットのうち全部又は一部に、前記メデ
ィア供給媒体の引き出し部を設けていること、を特徴と
する実験室用等のメディア配給装置。 - 【請求項2】「請求項1」のメディア配給装置に使用す
る配給ユニットであって、 上面及び両端面を開口した薄肉でシェル状の本体を備え
ており、この本体の両端の開口部内に、外周面にビスを
ねじ込みできる程度の厚さの板材からなるエンドプレー
トを、当該エンドプレートの外面と本体の端面とを略揃
えた状態で固着していることを特徴とする配給ユニッ
ト。 - 【請求項3】「請求項2」において、 前記本体の両端のうちいずれか一方に、当該本体の一方
の開口部を全体的に覆う薄板状のエンドカバーを、前記
エンドプレートの外面と重なるようにした装着し、この
エンドカバーに、吊りボルト等の吊り下げ具が取付く支
持部を設けていることを特徴とする配給ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3903398A JPH1137397A (ja) | 1997-05-20 | 1998-02-20 | 実験室用等のメディア配給装置及びこれに使用する配給ユニット |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12972497 | 1997-05-20 | ||
JP9-129724 | 1997-05-20 | ||
JP3903398A JPH1137397A (ja) | 1997-05-20 | 1998-02-20 | 実験室用等のメディア配給装置及びこれに使用する配給ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1137397A true JPH1137397A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=26378347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3903398A Pending JPH1137397A (ja) | 1997-05-20 | 1998-02-20 | 実験室用等のメディア配給装置及びこれに使用する配給ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1137397A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003009364A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-10 | Itoki Co Ltd | 配線装置 |
KR101117157B1 (ko) | 2011-07-18 | 2012-03-07 | 주식회사씨애치씨랩 | 실험에 필요한 설비 라인이 포집된 유틸리티 서비스 장치 |
-
1998
- 1998-02-20 JP JP3903398A patent/JPH1137397A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003009364A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-10 | Itoki Co Ltd | 配線装置 |
KR101117157B1 (ko) | 2011-07-18 | 2012-03-07 | 주식회사씨애치씨랩 | 실험에 필요한 설비 라인이 포집된 유틸리티 서비스 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040930 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070919 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080521 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081126 |