JPH113639A - パッファ式ガス遮断器 - Google Patents

パッファ式ガス遮断器

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JPH113639A
JPH113639A JP15236897A JP15236897A JPH113639A JP H113639 A JPH113639 A JP H113639A JP 15236897 A JP15236897 A JP 15236897A JP 15236897 A JP15236897 A JP 15236897A JP H113639 A JPH113639 A JP H113639A
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JP
Japan
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puffer
fixed
arc contact
hollow
pin
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JP15236897A
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English (en)
Inventor
Katsuichi Kashimura
勝一 樫村
Masanori Tsukushi
正範 筑紫
Yoichi Oshita
陽一 大下
Kenichi Natsui
健一 夏井
Isao Takahashi
高橋  功
Koji Ishikawa
孝二 石川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パッファ圧力を効率よく利用して、遮断性能の
向上を図ったパッファ式ガス遮断器を提供する。 【解決手段】固定アーク接触子7と、中空状シャフト部
1bを有するパッフアシリンダ1と、パッフアシリンダ
1の端部に設けられ、消弧性ガスの流路を形成する絶縁
ノズル4と、中空状シャフト部1の開口部1fに設けら
れ、固定アーク接触子7と接離する可動アーク接触子2
と、固定ピストン5と、固定アーク接触子7から可動ア
ーク接触子2を開離する方向に操作する操作部1eとか
ら構成され、操作部1eを操作することにより、固定ピ
ストン5により、パッフアシリンダ1内の消弧性ガスを
圧縮し、両接触子2,7間にアークを吹き付けて消弧す
るパッファ式ガス遮断器において、中空状シャフト部1
bのガス流路面積を、可動アーク接触子2のガス流路面
積の4倍以上とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッファ式ガス遮
断器に係り、特に、パッファ圧力を効率よく利用して、
遮断性能の向上を図ったパッファ式ガス遮断器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パッファ式ガス遮断器は、SF6ガスの
優れた消弧能力および絶縁性能を利用して高電圧、大電
流の遮断を行うもので、24KV級の発電機用遮断器か
ら1000KV級のUHV(UItra High Voltage)用遮断
器まで幅広く用いられている。
【0003】パッファ式ガス遮断器は、遮断動作と共に
圧縮した高圧のパッファ圧力を、遮断時に電極間に発生
するアークに吹付て消弧させるもので、限られたパッフ
ァ室容積において高いパッファ圧力を得て、アークに効
率良く吹付けることが重要である。
【0004】図16は、従来技術に係わるパッファ式ガ
ス遮断器の遮断部断面図を示す。
【0005】図において、遮断部は、投入状態を示して
おり、消弧性ガスが充填された図示されていない容器の
中に収納されている。シリンダ部1aとシャフト部1b
で形成されるパッファシリンダ1に中空状可動アーク接
触子2とカバー3と絶縁ノズル4が取り付けられてお
り、このパッファシリンダ1と固定ピストン5とで圧力
生成部であるパッファ室6を構成している。中空状可動
アーク接触子2の可動子中空部2aには脱着可能な固定
アーク接触子7が挿入されている。1cはシャフトの広
がり部、4aは絶縁ノズルスロート部、8は通電用接触
子、9はシャフト中空部、1dはガス排気孔、1eはピ
ンで、図示されていない操作器に絶縁操作ロッドを介し
て接続されている。なお、5aは固定ピストン5のガイ
ド部である。
【0006】遮断動作は、図示しない操作器によってピ
ン1eを図示右方向に駆動すると、パッファシリンダ1
も図示右方向に移動し、パッファ室6内のガスが圧縮さ
れて高い圧力が得られる。この圧縮動作と共に中空状可
動アーク接触子2も同時に図示右方向に移動し、固定ア
ーク接触子7と開離することにより中空状可動アーク接
触子2と固定アーク接触子7間にはアークが発生する。
このアークにパッファ室6で圧縮された消弧性高圧ガス
が吹き付けられ、この消弧性高圧ガスは、一方は絶縁ノ
ズルスロート部4a、他方は可動子中空部2aを通って
ガス排気孔1dより排出される。この消弧性高圧ガスの
吹き付けによりアークは消弧する。
【0007】遮断性能を向上させるには、パッファ室6
の圧縮圧力を高くして強力な消弧性高圧ガスを得るこ
と、吹付効率を向上させて高圧ガスを有効に利用するこ
と等が重要である。圧縮圧力を高くする方法としては、
シリンダ部1aの寸法を大きくすることや開離速度を増
加させることが考えられる。また、投入状態及び開極初
期においてガス排気孔1dをガイド部5aで閉じてお
き、距離L開離後開放することで高圧ガスの無駄な排出
を防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、シリンダ部1aの寸法を大きくすることや
開離速度を増加させることは、遮断部の大形化や操作力
の増加を招く等の問題がある。また、中空状可動アーク
接触子2の断面積Aに対しシャフト中空部9の断面積B
の断面積比が小さいので、高圧ガスの吹付効率が悪く、
ガス排気孔1dの位置が可動子中空部2aから離れてい
るためシャフト中空部9が高圧ガス空間となる等の問題
があった。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑みて、遮断部
の大形化や操作力を増加をすることなく、遮断性能の向
上を図ったパッファ式ガス遮断器を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次のような手段を採用した。
【0011】消弧性ガスを充填した容器と、該容器内に
固定された固定アーク接触子と、前記容器内に配設さ
れ、中空状シャフト部を有するパッフアシリンダと、該
パッフアシリンダの端部に設けられ、該パッフアシリン
ダから流出する前記消弧性ガスの流路を形成する絶縁ノ
ズルと、前記中空状シャフト部の開口部に設けられ、前
記固定アーク接触子と接離する中空状可動アーク接触子
と、前記容器に固定され、前記パッフアシリンダ内を移
動する固定ピストンと、前記固定アーク接触子に対し
て、前記中空状可動アーク接触子を開離する方向に操作
する操作部と、から構成され、前記操作部を操作するこ
とにより、前記固定ピストンにより、前記パッフアシリ
ンダ内の消弧性ガスを圧縮し、前記固定アーク接触子と
前記中空状可動アーク接触子間のアークに吹き付けて消
弧するパッファ式ガス遮断器において、前記中空状シャ
フト部のガス流路面積を、前記中空状可動アーク接触子
のガス流路面積の4倍以上とすることを特徴とする。
【0012】また、前記中空状シャフト部のガス流路面
積を、前記中空状可動アーク接触子のガス流路面積の6
倍以上とすることを特徴とする。
【0013】また、消弧性ガスを充填した容器と、該容
器内に固定された固定アーク接触子と、前記容器内に配
設され、中空状シャフト部を有するパッフアシリンダ
と、該パッフアシリンダの端部に設けられ、該パッフア
シリンダから流出する前記消弧性ガスの流路を形成する
絶縁ノズルと、前記中空状シャフト部の開口部に設けら
れ、前記固定アーク接触子と接離する中空状可動アーク
接触子と、前記容器に固定され、前記パッフアシリンダ
内を移動する固定ピストンと、前記固定アーク接触子に
対して、前記中空状可動アーク接触子を開離する方向に
操作する操作部と、から構成され、前記操作部を操作す
ることにより、前記固定ピストンにより、前記パッフア
シリンダ内の消弧性ガスを圧縮し、前記固定アーク接触
子と前記中空状可動アーク接触子間のアークに吹き付け
て消弧するパッファ式ガス遮断器において、前記中空状
シャフト部のガス流路面積が、前記開口部より所定開き
角をもって一様に拡大されることを特徴とする。
【0014】また、前記中空状シャフト内に前記開口部
を開閉する弁機構を設け、該弁機構は、前記固定アーク
接触子に対して、前記中空状可動アーク接触子を開離す
る方向に操作する時、前記固定アーク接触子が前記中空
状可動アーク接触子と接触状態においては閉弁し、所定
距離開離した位置で開弁することを特徴とする。
【0015】また、前記操作部は、操作ロッド部と、該
操作ロッドに結合され長孔を有する連結金具と、から構
成され、前記弁機構は、前記開口部を開閉する弁体と、
該弁体を操作するロッド部と、該ロッド部に結合され前
記長孔内を移動可能に挿入されるピンと、一端が該ピン
に結合され他端が前記容器に回動自在に結合されるトグ
ルパネと、から構成され、前記固定アーク接触子と前記
中空状可動アーク接触子とが前記所定距離開離した位置
で、前記トグルバネは前記弁体を開弁方向に駆動するこ
とを特徴とする。
【0016】また、前記操作部は、操作ロッド部と、該
操作ロッドに結合され、長孔を有する連結金具と、から
構成され、前記弁機構は、前記開口部を開閉する弁体
と、該弁体を操作するロッド部と、該ロッド部に結合さ
れ前記長孔内を移動可能に挿入されるピンと、一端が該
ピンと回動自在に結合され、中間部において前記容器と
回動自在に結合される略V字状リンクと、一端が該略V
字状リンクの他端と回動自在に結合され他端が前記容器
に回動自在結合されるトグルバネと、から構成され、前
記固定アーク接触子と前記中空状可動アーク接触子とが
前記所定距離開離した位置で、前記トグルバネは前記弁
体を開弁方向に駆動することを特徴とする。
【0017】また、前記操作部は、操作ロッド部と、該
操作ロッドに結合され、長溝を有する連結金具と、から
構成され、前記弁機構は、前記開口部を開閉する弁体
と、該弁体を操作し前記長溝内を移動可能に設けられた
ロッド部と、一端が該ロッド部に回動自在に結合され他
端にピンが結合される第1のリンクと、一端が前記連結
金具に回動自在に結合され他端が前記ピンと結合される
第2のリンクと、前記ピンが挿入され、該ピンが移動す
る時、前記第1のリンクと第2のリンクがなす角度を変
化させることのできる案内溝を備え、前記容器に固定さ
れる固定板と、から構成され、前記固定アーク接触子と
前記中空状可動アーク接触子とが前記所定距離開離した
位置で、前記第1のピンと第2のピンのなす角度を縮小
し、前記弁体を開弁方向に駆動することを特徴とする。
【0018】また、前記弁機構の弁体の材質は金属であ
ることを特徴とする。
【0019】また、前記弁機構の弁体の材質は絶縁物で
あることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施形態
を図1〜図2を用いて説明する。
【0021】図1は、本実施形態に係わるパッファ式ガ
ス遮断器の遮断部断面図である。
【0022】図において、1はパッファシリンダで、シ
リンダ部1aとシャフト部1bで形成される。1dはパ
ッファシリンダに形成したガス排気口で矢印方向に排気
される。1eはピンで、図示されていない操作器に絶縁
操作ロッドを介して接続される。2は中空状可動アーク
接触子、2aは中空状可動アーク接触子2の可動中空
部、1cはシャフト部1bの広がり部、1fはシャフト
部1bの開口部、3はカバー、4は絶縁ノズル、4aは
絶縁ノズルスロート部であり、パッファシリンダ1に中
空状可動アーク接触子2とカバー3と絶縁ノズル4が取
り付けられる。5は固定ピストンである。6はパッファ
室で、パッファシリンダ1と固定ピストン5とで圧力生
成部であるパッフア室6を構成する。7は固定アーク接
触子で、中空状可動アーク接触子2の中空部2aに着脱
可能に挿入される。8は通電用接触子、9はシャフト中
空部である。Aは中空状可動アーク接触子2の断面積、
Bはシャフト中空部の断面積を示す。
【0023】本実施形態と図16に示した従来技術との
構造上の相違点は、シャフト部1bを大きくしてシャフ
ト中空部9の断面積を大きくした点にある。
【0024】図2は、管路内の流体の広がりを考えた場
合の断面積Aと断面積Bの比に対する圧力損失ζの関係
を次式で示す。
【0025】ζ=(1−A/B)2 この式によれば、遮断動作時、ピン1eを図示右方向に
操作すると、パッフアシリンダ1も図示右方向に移動
し、パッフア室6のガスが圧縮される。A/Bの値が1
に近いと圧力損失ζは0に近いため、シャフト中空部9
の圧力は可動子中空部2aの圧力とほぼ同じとなり、ガ
ス吹付は非常に弱く、アークに対する消弧能力は低い。
圧力損失ζを少なくとも0.5以上とするにはA/Bの
値を0.25以下とする必要がある。
【0026】即ち、本実施形態によれば、シャフト中空
部9の断面積Bを可動子アーク接触子2の最小断面積A
の4倍以上とすることにより、圧力損失ζを0.5以上
とすることが出来、シャフト中空部9の圧力は可動子中
空部2aの圧力より十分低くなり、強力な吹付ガスを得
ることが出来る。
【0027】また、圧力損失により低下した圧力は、容
器内に充填したガスの圧力、即ち、ベース圧力まで下が
るのが理想的であるが、ベース圧力が低いパッファ式ガ
ス遮断器やパッファ圧力が高いパッファ式ガス遮断器の
場合は、圧力損失ζを0.7程度まで大きくした方がよ
い。この場合は、図2に示すように、A/Bの値を0.
17以下とする必要があるので、シャフト中空部9の断
面積Bを可動子アーク接触子2部分の断面積Aの6倍以
上とする必要がある。
【0028】次に、本発明の第2の実施形態を図3およ
び図4を用いて説明する。
【0029】図3は本実施形態に係わるパッファ式ガス
遮断器の遮断部断面図である。
【0030】図において、シャフト中空部9の断面形状
は可動子中空部2aの断面積Aより一様に断面積が拡大
して、ガス排気孔1d付近で最大の断面積Bが形成され
る。θは可動中空部2aから見たシャフト中空部9の開
き角を示す。
【0031】その他の各構成部分は図1に示すものと略
同一であるので説明を省略する。
【0032】定格電圧300kV以上の大容量パッファ
式ガス遮断器のように、パッファ室ガス圧力が高くて流
速がマッハ1を超える場合には、図1の構造ではシャフ
ト中空部9に衝撃波が生じて、衝撃波の後方では圧力が
上昇し十分なガス吹付が行われない。
【0033】この様子を図4に示す。図4は開き角θに
対する広がり管の効率ηを示す。効率ηは、断面積A部
の圧力をp1、断面積B部の理論上の圧力をp2、実際
の圧力p2’とすると、(p2’−p1)/(p2−p
1)で示される。ここで、圧力p2は粘性に基づく損失
があって、圧力が低い圧力p2’までしか上昇しないこ
とを示す。これはθを増し、管の断面を急激に拡大する
と、流れが流管の断面にそれ程広がらぬため、圧力p2
が十分回復できないことを示す。従って、図4に示すよ
うに、効率よく流体を流すには開き角θが15°以下が
望ましく、本実施形態では開き角θを15°以下になる
ように設定する。その結果、効率ηが0.75以上にな
るので、アークに対するガス吹付が十分に行われる。
【0034】次に、本発明の第3の実施形態を図5〜図
11を用いて説明する図5は本実施形態に係わるパッフ
ァ式ガス遮断器の遮断部投入状態の断面図である。
【0035】本実施形態は、図16に示す従来技術のガ
ス排気口1dとガイド部5aによって構成される同期排
気機能を有する弁機構を、弁体11と開口部1fで構成
したものである。
【0036】図において、11は弁体でロッド部12、
ピン13、ピン14a、ピン14bを介してトグルバネ
15a、15bに連結する。5c、5dはピン軸で固定
ピストン5に固定されている、16a、16bはピンで
トグルバネ15a、15bの回転軸となる。17はロッ
ド部12が軸方向に移動する場合の半径方向の振れを規
制するガイドである。1gはシャフト部1eと絶縁操作
ロッド18を連結する連結金具である。19はその中を
ピン13が移動することができる長孔である。その他の
各構成部分は図1に示すものと略同一であるので説明を
省略する。
【0037】図6は図5のY−Y’断面の左方向視図を
示し、17aはリブ、17bはガス通路部である。
【0038】図7はトグルバネ15a,15bの詳細図
であり、21、22は連結金具、23はバネ、21aは
連結金具21の筒部、22aは連結金具22の棒部であ
る。連結金具21と連結金具22の間にバネ23をはさ
み、筒部21aと棒部22aは軸方向に摺動可能に構成
されている。図8は、図5を上方から見た排気孔1d付
近の断面図を示す。連結金具1gには長孔19があり、
ロッド部12に設けたピン13は長孔19を移動可能に
構成されている。またピン13の両端にはトグルバネ1
5a、15bが結合されている。
【0039】図9は、図8のY−Y’断面の右方向視図
である。
【0040】次に、本実施形態の動作を図5、図10〜
図11を用いて説明する。
【0041】なお、図10〜図11は図5に示すものと
同一構成である。
【0042】はじめに、図5に示す投入状態では、ピン
13はトグルバネ15により長孔19の左方向に押圧さ
れ、弁体11は開口部1fと接触して可動子中空部2a
とシャフト中空部9は閉弁されている。
【0043】次に、図16に示した従来技術と同様に、
図示されていない操作器によってピン1eを図示右方向
に操作し、パッファ室6内のガスを圧縮すると同時に中
空状可動アーク接触子2と固定アーク接触子7を開離さ
せる。この時、トグルバネ15aはピン16aを回転軸
として反時計方向に回転し、トグルバネ15bはピン1
6bを回転軸として時計方向に回転する。弁体11は、
トグルバネ15a、15bが垂直、即ち、両トグルバネ
15a,15bがほぼ一直線になるまでは開口部1fと
接触している。ピン1eがさらに図示右方向に移動する
と、図10に示すように、ピン14a、14bがピン1
6a,16bより右側に移動し、トグルバネのピン13
にかかる力は図示右方向となるので、ピン13は長孔1
9内を右方向に押圧されて移動する。これにより弁体1
1は開口部1fから離れて可動子中空部2aとシャフト
中空部9が連通され、さらに、図11に示すように、ピ
ン1eを図示する右方向に操作することにより、急速に
多量のガス流を発生させることができ、その結果、両接
触子2,7間のアークはパッファ室6のガス圧縮が充分
行われているので、アークを消弧するに充分なガス吹付
を行うことが出来る。
【0044】次に、本発明の第4の実施形態を図12〜
図13を用いて説明する。
【0045】本実施形態は、第3の実施形態と比べて、
弁体11の開放手段が異なる点で相違する。
【0046】図12は本実施態様に係わるパッファ式ガ
ス遮断器のを示す遮断部投入状態の断面図である。
【0047】図において、31はリンク、33はVリン
ク、33a、33bはVリンク33の第1、第2の腕で
ある。ロッド部12は、Vリンク33の第1の腕33a
にピン13、リンク31、ピン32を介して連結され
る。Vリンク33の第2の腕33bはピン35を介して
トグルバネ37と連結されている。Vリンク33は固定
ピストン5に設けられたピン34によって回動自在に連
結されている。トグルバネ37の他端は回転軸となるピ
ン36と連結されている。Vリンク33はトグルバネ3
7により反時計方向に押圧されるので、リンク31に設
けたピン13は連結金具1gに設けた長孔19の左端に
あり、弁体11は左側に押圧されて開口部1fと接触し
て可動子中空部2aとシャフト中空部9を閉弁する。そ
の他の各構成部分は図1に示されるものと略同一である
ので説明を省略する。次に、本実施形態の遮断動作を図
12〜図13を用いて説明する。なお、図13は図12
に示すものと同一構成である。
【0048】はじめに、図12において、図示しない操
作器によってピン1eを図示右方向に操作し、パッファ
室6内のガスを圧縮すると同時に中空状可動アーク接触
子2と固定アーク接触子7を開離させる。この時、Vリ
ンク33は時計方向に回転し、トグルバネ37は反時計
方向に回転する。Vリンクの第2の腕33bとトグルバ
ネ37はほぼ一直線になるまでは弁体11は開口部1f
と接触している。さらに図示右方向に操作すると、図1
3に示すように、Vリンク33がさらに時計方向に回転
し、Vリンク33はトグルバネ37により時計方向の回
転力が働き、ピン13は長孔19の右端に押圧され、弁
体11は開口部1fから離れて可動子中空部2aとシャ
フト中空部9が連通され、急速に多量のガス流が発生す
る。その結果、パッファ室6のガス圧縮が充分行われて
いるので、両接触子2,7間のアークを消弧するのに充
分なガス吹付を行うことが出来る。
【0049】次に、本発明の第4の実施形態を図14〜
図15を用いて説明する。
【0050】本実施形態では、第3および第4の実施形
態と比べて、弁体11の開放手段が異なる点で相違す
る。
【0051】図14は本実施形態に係わるパッファ式ガ
ス遮断器の遮断部投入状態の断面図である。
【0052】図において、41は第1リンク、43は第
2リンク、45は固定板、46は固定板に設けた案内溝
である。ロッド部12はピン13を介して第1リンク4
1と、第1リンク41はピン42を介して第2リンク4
3と、さらに第2リンク43はピン44を介して連結金
具1gに連結される。ピン42は固定板45に設けられ
た案内溝46に摺動可能に設けられる。
【0053】次に、本実施形態の遮断動作を図14〜図
15を用いて説明する。なお、図15は図14に示すも
のと同一構成である。
【0054】はじめに、図14に示す投入状態において
は、ピン42は案内溝46のほぼ左端にあり弁体11は
開口部1fと接触して、可動子中空部2aとシャフト中
空部9は閉弁されている。
【0055】次に、図示しない操作器によってピン1e
を図示右方向に操作すると、ピン42は案内溝46に沿
って右方向に移動するが、ここで第1リンク41と第2
リンク43で形成される角度αcは変わらないように案
内溝46を形成しておくので、弁体11と開口部1fは
接触したままでパッファ室6内のガスを圧縮すると同時
に中空状可動アーク接触子2と固定アーク接触子7を開
離する。
【0056】さらに、所定の距離開離してから、図15
に示すように、第1リンク41と第2リンク43で形成
する角度を前記αcより小さい角度αoとなるように案
内溝46を形成しておくので、弁体11は開口部1fか
ら離れて可動子中空部2aとシャフト中空部9が連通さ
れ、急速に多量のガス流が発生する。この状態では、パ
ッファ室6のガス圧縮が充分行われているので、両接触
子2,7間のアークを消弧するに充分なガス吹付を行う
ことが出来る。
【0057】なお、第3から第5の実施形態において、
弁体11の材質は金属であっても、絶縁物であってもよ
い。金属の場合は、広がり部1cを絶縁物で形成して、
アークが弁体11の先端表面のガス吹付の最も強い場所
に付着するようにすることで、遮断性能を向上させるこ
とが出来る。また、絶縁物の場合は、アークが絶縁物に
触れることで絶縁物の蒸発圧力が発生し、パッファ室圧
力が高くなったと同じ効果を発揮して、遮断性能を向上
させることが出来る。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、パッフ
ァシリンダの形状は従来とほぼ同じ大きさとし、パッフ
ァシリンダの中空シャフト部の断面積を大きくすること
により、パッフア圧力を効率よく利用して遮断性能を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパッファ式ガス
遮断器の遮断部断面図である。
【図2】管路内流体の広がり管における断面積比に対す
る圧力損失の関係を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るパッファ式ガス
遮断器の遮断部断面図である。
【図4】管路内流体の広がり管における開き角に対する
効率の関係を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係るパッファ式ガス
遮断器の遮断部断面図である。
【図6】図5におけるY−Y’断面の左方向視図であ
る。
【図7】図5に示すトグルバネ15a,15bの詳細を
示す図である。
【図8】図5におけるパッファシリンダ1のシャフト部
1b付近の詳細を示す図である。
【図9】図8におけるY−Y’断面の右方向視図であ
る。
【図10】図5に示す遮断部の動作説明図である。
【図11】図5に示す遮断部の動作説明図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係るパッファ式ガ
ス遮断器の遮断部断面図である。
【図13】図13に示す遮断部の動作説明図である。
【図14】本発明の第5の実施形態に係るパッファ式ガ
ス遮断器の遮断部断面図である。
【図15】図15に示す遮断部の動作説明図である。
【図16】従来技術に係わるパッファ式ガス遮断器の遮
断部断面図である。
【符号の説明】
1 パッファシリンダ 1a シリンダ部 1b シャフト部 1c 広がり部 1e 連結金具 1f ピン 1g 連結金具 2 中空状可動アーク接触子 4 絶縁ノズル 5 固定ピストン 6 パッファ室 7 固定アーク接触子 9 シャフト中空部 11 弁体 12 ロッド部 13、42 ピン 15a,15b トグルバネ 18 絶縁操作ロッド 19 長孔 31 リンク 33 Vリンク 41,43 リンク 45 固定板 46 案内溝 A 中空状可動アーク接触子の断面積 B シャフト中空部の断面積 θ 開き角
フロントページの続き (72)発明者 夏井 健一 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 高橋 功 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 石川 孝二 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消弧性ガスを充填した容器と、 該容器内に固定された固定アーク接触子と、 前記容器内に配設され、中空状シャフト部を有するパッ
    フアシリンダと、 該パッフアシリンダの端部に設けられ、該パッフアシリ
    ンダから流出する前記消弧性ガスの流路を形成する絶縁
    ノズルと、 前記中空状シャフト部の開口部に設けられ、前記固定ア
    ーク接触子と接離する中空状可動アーク接触子と、 前記容器に固定され、前記パッフアシリンダ内を移動す
    る固定ピストンと、 前記固定アーク接触子に対して、前記中空状可動アーク
    接触子を開離する方向に操作する操作部と、から構成さ
    れ、 前記操作部を操作することにより、前記固定ピストンに
    より、前記パッフアシリンダ内の消弧性ガスを圧縮し、
    前記固定アーク接触子と前記中空状可動アーク接触子間
    のアークに吹き付けて消弧するパッファ式ガス遮断器に
    おいて、 前記中空状シャフト部のガス流路面積を、前記中空状可
    動アーク接触子のガス流路面積の4倍以上とすることを
    特徴とするパッファ式ガス遮断器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 前記中空状シャフト部のガス流路面積を、前記中空状可
    動アーク接触子のガス流路面積の6倍以上とすることを
    特徴とするパッファ式ガス遮断器。
  3. 【請求項3】 消弧性ガスを充填した容器と、 該容器内に固定された固定アーク接触子と、 前記容器内に配設され、中空状シャフト部を有するパッ
    フアシリンダと、 該パッフアシリンダの端部に設けられ、該パッフアシリ
    ンダから流出する前記消弧性ガスの流路を形成する絶縁
    ノズルと、 前記中空状シャフト部の開口部に設けられ、前記固定ア
    ーク接触子と接離する中空状可動アーク接触子と、 前記容器に固定され、前記パッフアシリンダ内を移動す
    る固定ピストンと、 前記固定アーク接触子に対して、前記中空状可動アーク
    接触子を開離する方向に操作する操作部と、から構成さ
    れ、 前記操作部を操作することにより、前記固定ピストンに
    より、前記パッフアシリンダ内の消弧性ガスを圧縮し、
    前記固定アーク接触子と前記中空状可動アーク接触子間
    のアークに吹き付けて消弧するパッファ式ガス遮断器に
    おいて、 前記中空状シャフト部のガス流路面積が、前記開口部よ
    り所定開き角をもって一様に拡大されることを特徴とす
    るパッファ式ガス遮断器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1つ
    の請求項記載において、 前記中空状シャフト内に前記開口部を開閉する弁機構を
    設け、 該弁機構は、前記固定アーク接触子に対して、前記中空
    状可動アーク接触子を開離する方向に操作する時、前記
    固定アーク接触子が前記中空状可動アーク接触子と接触
    状態においては閉弁し、所定距離開離した位置で開弁す
    ることを特徴とするパッファ式ガス遮断器。
  5. 【請求項5】 請求項4項の記載において、 前記操作部は、操作ロッド部と、該操作ロッドに結合さ
    れ長孔を有する連結金具と、から構成され、 前記弁機構は、 前記開口部を開閉する弁体と、 該弁体を操作するロッド部と、 該ロッド部に結合され前記長孔内を移動可能に挿入され
    るピンと、 一端が該ピンに結合され他端が前記容器に回動自在に結
    合されるトグルパネと、から構成され、 前記固定アーク接触子と前記中空状可動アーク接触子と
    が前記所定距離開離した位置で、前記トグルバネは前記
    弁体を開弁方向に駆動することを特徴とするパッファ式
    ガス遮断器。
  6. 【請求項6】 請求項4項の記載において、 前記操作部は、操作ロッド部と、該操作ロッドに結合さ
    れ、長孔を有する連結金具と、から構成され、 前記弁機構は、 前記開口部を開閉する弁体と、 該弁体を操作するロッド部と、 該ロッド部に結合され前記長孔内を移動可能に挿入され
    るピンと、 一端が該ピンと回動自在に結合され、中間部において前
    記容器と回動自在に結合される略V字状リンクと、 一端が該略V字状リンクの他端と回動自在に結合され、
    他端が前記容器に回動自在に結合されるトグルバネと、
    から構成され、 前記固定アーク接触子と前記中空状可動アーク接触子と
    が前記所定距離開離した位置で、前記トグルバネは前記
    弁体を開弁方向に駆動することを特徴とするパッファ式
    ガス遮断器。
  7. 【請求項7】 請求項4項の記載において、 前記操作部は、操作ロッド部と、該操作ロッドに結合さ
    れ、長溝を有する連結金具と、から構成され、 前記弁機構は、 前記開口部を開閉する弁体と、 該弁体を操作し前記長溝内を移動可能に設けられたロッ
    ド部と、 一端が該ロッド部に回動自在に結合され他端にピンが結
    合される第1のリンクと、 一端が前記連結金具に回動自在に結合され他端が前記ピ
    ンと結合される第2のリンクと、 前記ピンが挿入され、該ピンが移動する時、前記第1の
    リンクと第2のリンクのなす角度を変化させることので
    きる案内溝を備え、前記容器に固定される固定板と、か
    ら構成され、 前記固定アーク接触子と前記中空状可動アーク接触子と
    が前記所定距離開離した位置で、前記第1のピンと第2
    のピンのなす角度を縮小し、前記弁体を開弁方向に駆動
    することを特徴とするパッファ式ガス遮断器。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし請求項7のいずれか1つ
    の請求項記載において、前記弁機構の弁体の材質が金属
    であることを特徴とするパッファ式ガス遮断器。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし請求項7のいずれか1つ
    の請求項記載において、前記弁機構の弁体の材質が絶縁
    物であることを特徴とするパッファ式ガス遮断器。
JP15236897A 1997-06-10 1997-06-10 パッファ式ガス遮断器 Pending JPH113639A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012164506A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Toshiba Corp ガス遮断器

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