JPH1136384A - 耐震貯水槽用緊急弁の復帰システム - Google Patents

耐震貯水槽用緊急弁の復帰システム

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JPH1136384A
JPH1136384A JP19446897A JP19446897A JPH1136384A JP H1136384 A JPH1136384 A JP H1136384A JP 19446897 A JP19446897 A JP 19446897A JP 19446897 A JP19446897 A JP 19446897A JP H1136384 A JPH1136384 A JP H1136384A
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JP
Japan
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valve
pipe
main pipe
water
storage tank
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JP19446897A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kitsutaka
豊 橘鷹
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動復帰構造が有している様々な問題点を解
決し、配水本管の修復時に配水本管内に取り込まれた土
砂などを含む泥水が耐震貯水槽内に流入するのを確実に
防止するとともに、応急給水用の飲料水として供給する
ことができる耐震貯水槽用緊急弁の復帰システムを提供
する。 【解決手段】 異常事態の発生から配水本管1の修復完
了までの所要時間Tと、配水本管1の修復時に配水本管
1内に取り込まれた土砂などを含む泥水を下流側本管1
B側に流下させる所要時間T2との和に相当する時間T
3を予測し、この予測時間T3以上の設定時間が異常事
態の発生から経過した時点で、圧力取出管9に介設した
時限弁20を弁開して、耐震貯水槽用緊急弁を構成して
いる流入弁4、流出弁6およびバイパス弁8を平常状態
に自動復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道施設の配水本
管と耐震貯水槽の間の管路に介設して、配水本管の破損
等の異常事態発生時に緊急に作動させ、耐震貯水槽への
汚水の流入を防止し、配水本管の通水を確保する耐震貯
水槽用緊急弁の復帰システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば図5に示すような水
道施設における配水本管1の上流側本管1Aと耐震貯水
槽2の入口2Aとを連通させる流入管3に介設した流入
弁4と、耐震貯水槽2の出口2Bと配水本管1の下流側
本管1Bとを連通させる流出管5に介設した流出弁6
と、流入管3における流入弁4の上流位置と流出管5に
おける流出弁6の下流位置、つまり流入管3の一次側3
Aと流出管5の二次側5Bとを連通させるバイパス管7
に介設したバイパス弁8との3個の弁4、6、8によっ
て構成した耐震貯水槽用緊急弁が知られている。なお、
図中V1、V2、V3は制水弁を示す。
【0003】前記構成の従来の貯水槽用緊急弁におい
て、配水本管1の圧力が作動設定値を超えている平常時
には、図5のようにバイパス弁8と制水弁V1が弁閉さ
れ、流入弁4と流出弁6および制水弁V3、V3が弁開
される。このため、水は矢印で示すように、配水本管1
の上流側本管1A→流入管3の一次側3A→流入弁4→
流入管3の二次側3Bの経路で耐震貯水槽2に流入して
貯水される。また、耐震貯水槽2から出た水は、流出管
5の一次側5A→流出弁6→流出管5の二次側5B→配
水本管1の下流側本管1Bの経路で流下する。この状態
で耐震貯水槽2は水道管路の一部として機能する。
【0004】たとえば、地震などにより配水本管1に破
損等の異常事態が発生して、配水本管1の圧力が作動設
定値以下に低下すると、この圧力を検知して、図6に示
すように、流入弁4と流出弁6が弁閉され、バイパス弁
8が弁開する。このため、水は矢印で示すように、配水
本管1の上流側本管1A→流入管3の一次側3A→バイ
パス管7→流出管5の二次側5B→配水本管1の下流側
本管1Bの経路で流下する。これにより、耐震貯水槽2
内の水道水の流出と耐震貯水槽2内への汚水の流入を防
止して、応急給水用の飲料水を耐震貯水槽2内に確保す
るとともに、配水本管1の通水を確保することにより、
配水本管1に接続されている消火栓(図示省略)などの
使用可能な状態を得ることができる。
【0005】耐震貯水槽用緊急弁を構成している流入弁
4、流出弁6およびバイパス弁8は、地震などによる配
水本管1の破損箇所等の修復後に手動復帰手段もしくは
自動復帰手段により、図5に示す平常状態に復帰させて
次の異常事態の発生に備える。
【0006】しかし、手動復帰手段では、耐震貯水槽用
緊急弁が設置されている現地まで作業者を出向させて、
復帰操作させる煩わしい仕事が要求される。また、図5
に示す平常状態において、たとえば配水本管1に接続さ
れている消火栓から大量の消火用水を使用することで、
配水本管1の圧力が作動設定値以下に低下すると、配水
本管1に破損等の異常事態が発生していないのにもかか
わらず、耐震貯水槽用緊急弁は図6の状態になる。この
ような場合、往々にして手動復帰手段による耐震貯水槽
用緊急弁の復帰操作を失念し易く、復帰操作の失念によ
って図5の状態が継続されると、耐震貯水槽2の水の出
入りが長時間にわたって遮断され、耐震貯水槽2内の貯
水の残塩濃度が低下して貯水を汚染させ、応急給水用の
飲料水として供給し得なくなるとともに、汚染後におい
て誤って耐震貯水槽用緊急弁を復帰操作すると、配水本
管1の下流側本管1Bに汚染された水を流下させる重大
な不都合が発生する虞れもある。
【0007】自動復帰手段により図5に示す平常状態に
復帰させるように構成した耐震貯水槽用緊急弁における
流入弁4および流出弁6を図7に示す。この図におい
て、流入弁4および流出弁6は、弁孔10の周囲に弁座
11を設けた弁箱12と、弁箱12の軸線に直交する軸
線を有する弁棒13と、弁棒13の一端側に一体に取付
けられ、弁箱12内で弁座11に接離して弁孔10を開
閉する弁体14と、弁棒13の他端側に一体に取付けら
れ、パイロット室15内で進退移動するピストン16
と、スプリング室17内に収容されて弁体14および弁
棒13を常時弁閉方向に付勢するスプリング18とを備
え、弁箱12に貫設した圧力取出口19とパイロット室
15のパイロットポート15Aは、圧力取出管9を介し
て互いに接続されている。
【0008】圧力取出管9は、圧力取出口19とパイロ
ットポート15Aを結ぶ第1配管9Aと、この第1配管
9Aの分岐点P1から分岐された第2配管9Bとを有
し、第1配管9Aにおける分岐点P1よりも圧力取出口
19側に偏った位置に第1ダイヤフラム弁91が介設さ
れ、第2配管9Bに第2ダイヤフラム弁92が介設され
ている。第1配管9Aにおける第1ダイヤフラム弁91
よりも圧力取出口19側に偏った位置の分岐点P2から
常閉ストップ弁93を介設した第1排水管9Cが分岐さ
れ、第1配管9Aにおける分岐点P1よりもパイロット
ポート15A側に偏った位置の分岐点P3から常閉スト
ップ弁94を介設した第2排水管9Cが分岐されてい
る。第1ダイヤフラム弁91は、第1配管9Aの圧力を
パイロット圧として取込み、配水本管1の圧力が作動設
定値を超えている平常時には弁開し、配水本管1の圧力
が作動設定値以下に低下した異常事態発生時には弁閉す
るように構成され、第2ダイヤフラム弁92は、第1配
管9Aの圧力をパイロット圧として取込み、配水本管1
の圧力が作動設定値を超えている平常時には弁閉し、配
水本管1の圧力が作動設定値以下に低下した異常事態発
生時には弁開するように構成されている。
【0009】したがって、配水本管1の圧力が作動設定
値を超えている平常時には、作動設定値を超えている配
水本管1の圧力が圧力取出管9の第1配管9Aを介し
て、第1ダイヤフラム弁91と第2ダイヤフラム弁92
に作用し、第1ダイヤフラム弁91を弁開させ、第2ダ
イヤフラム弁92を弁閉させる。このため、作動設定値
を超えている配水本管1の圧力が第1配管9Aを介して
パイロット室15に作用し、スプリング17の付勢に抗
してピストン16、弁棒13および弁体14を押上げ、
弁体14を弁座11から離間させて弁孔10を開放した
弁開状態になる。
【0010】一方、配水本管1の圧力が作動設定値以下
に低下した異常事態発生時には、作動設定値以下に低下
した配水本管1の圧力が圧力取出管9の第1配管9Aを
介して、第1ダイヤフラム弁91と第2ダイヤフラム弁
92に作用し、第1ダイヤフラム弁91を弁閉させ、第
2ダイヤフラム弁92を弁開させ、パイロットポート1
5Aから分岐点P1までの第1配管9Aと、第2配管9
Bおよび第1配水管9Cを介してパイロット室15の圧
力を消失させる。このため、スプリング17の付勢によ
り弁体14、弁棒13およびピストン16を押下げ、弁
体14を弁座11に密着させて弁孔10を閉塞した弁閉
状態になる。
【0011】他方、配水本管1の破損箇所等の修復が完
了して、配水本管1の圧力が作動設定値を超える値に回
復すると、流入弁4および流出弁6は即時自動復帰して
弁開する。
【0012】自動復帰手段により図5に示す平常状態に
復帰させるように構成した耐震貯水槽用緊急弁における
バイパス弁8を図8に示す。この図において、バイパス
弁8は、弁孔10の周囲に弁座11を設けた弁箱12
と、弁箱12の軸線に直交する軸線を有する弁棒13
と、弁棒13の他端側に一体に取付けられ、弁箱12内
で弁座11に接離して弁孔10を開閉する弁体14と、
弁体14の他端部に一体に設けられ、パイロット室15
内で進退移動するピストン16と、スプリング室17内
に収容されて弁棒13、弁体14およびピストン16を
常時弁開方向に付勢するスプリング18とを備え、弁箱
12に貫設した圧力取出口19とパイロット室15のパ
イロットポート15Aは、圧力取出管9を介して互いに
接続されている。
【0013】圧力取出管9は、圧力取出口19とパイロ
ットポート15Aを結ぶ第1配管9Aと、この第1配管
9Aの分岐点P1から分岐された第2配管9Bとを有
し、第1配管9Aにおける分岐点P1よりも圧力取出口
19側に偏った位置に第1ダイヤフラム弁91が介設さ
れ、第2配管9Bに第2ダイヤフラム弁92が介設され
ている。第1配管9Aにおける第1ダイヤフラム弁91
よりも圧力取出口19側に偏った位置の分岐点P2から
常閉ストップ弁93を介設した第1排水管9Cが分岐さ
れ、第1配管9Aにおける分岐点P1よりもパイロット
ポート15A側に偏った位置の分岐点P3から常閉スト
ップ弁94を介設した第2排水管9Cが分岐されてい
る。第1ダイヤフラム弁91は、第1配管9Aの圧力を
パイロット圧として取込み、配水本管1の圧力が作動設
定値を超えている平常時には弁開し、配水本管1の圧力
が作動設定値以下に低下した異常事態発生時には弁閉す
るように構成され、第2ダイヤフラム弁92は、第1配
管9Aの圧力をパイロット圧として取込み、配水本管1
の圧力が作動設定値を超えている平常時には弁閉し、配
水本管1の圧力が作動設定値以下に低下した異常事態発
生時には弁開するように構成されている。
【0014】したがって、配水本管1の圧力が作動設定
値を超えている平常時には、作動設定値を超えている配
水本管1の圧力が圧力取出管9の第1配管9Aを介し
て、第1ダイヤフラム弁91と第2ダイヤフラム弁92
に作用し、第1ダイヤフラム弁91を弁開させ、第2ダ
イヤフラム弁92を弁閉させる。このため、作動設定値
を超えている配水本管1の圧力が第1配管9Aを介して
パイロット室15に作用し、スプリング17の付勢に抗
してピストン16、弁棒13および弁体14を押上げ、
弁体14を弁座11に密着させて弁孔10を閉塞した弁
閉状態になる。
【0015】一方、配水本管1の圧力が作動設定値以下
に低下した異常事態発生時には、作動設定値以下に低下
した配水本管1の圧力が圧力取出管9の第1配管9Aを
介して、第1ダイヤフラム弁91と第2ダイヤフラム弁
92に作用し、第1ダイヤフラム弁91を弁閉させ、第
2ダイヤフラム弁92を弁開させ、パイロットポート1
5Aから分岐点P1までの第1配管9Aと、第2配管9
Bおよび第1配水管9Cを介してパイロット室15の圧
力を消失させる。このため、スプリング17の付勢によ
り弁体14、弁棒13およびピストン16を押下げ、弁
体14を弁座11から離間させて弁孔10を開放した弁
開状態になる。
【0016】他方、配水本管1の破損箇所等の修復が完
了して、配水本管1の圧力が作動設定値を超える値に回
復すると、バイパス弁8は即時自動復帰して弁閉する。
【0017】このように、自動復帰手段を備えた耐震貯
水槽用緊急弁を採用することで、手動復帰に委ねている
耐震貯水槽用緊急弁を採用した場合に必要とされていた
煩わしい仕事が不要になるとともに、復帰操作の失念に
よって耐震貯水槽2内の貯水を応急給水用の飲料水とし
て供給し得なくなる不都合や配水本管1の下流側本管1
Bに汚染された水を流下させる重大な不都合の発生を確
実に防止することができる。
【0018】しかし、従来の自動復帰手段を備えた耐震
貯水槽用緊急弁では、配水本管1の破損箇所等の修復に
よって、配水本管1の圧力が作動設定値を超える値にま
で回復すると、即時に自動復帰することになるので、修
復時に配水本管1内に取り込まれた土砂などを含む泥水
が耐震貯水槽2内に流入して、耐震貯水槽2内の水を応
急給水用の飲料水として供給し得なくなる事態が生じる
虞れを有している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の自動
復帰手段を備えた耐震貯水槽用緊急弁では、手動復帰手
段を備た耐震貯水槽用緊急弁が有している様々な問題点
を解決できるものの、地震などによる配水本管の破損箇
所等の修復によって、配水本管の圧力が作動設定値を超
える値にまで回復すると、即時に自動復帰して修復時に
配水本管内に取り込まれた土砂などを含む「泥水」が耐
震貯水槽内に流入して、応急給水用の飲料水として供給
し得なくなる事態が生じる虞れを有している。
【0020】そこで、本発明は、自動復帰手段を採用す
ることにより、手動復帰手段を備えた耐震貯水槽用緊急
弁が有している様々な問題点を解決するとともに、配水
本管の修復時に配水本管内に取り込まれた土砂などを含
む泥水が耐震貯水槽内に流入するのを確実に防止して、
応急給水用の飲料水として供給することができる耐震貯
水槽用緊急弁の復帰システムを提供することを目的とし
ている。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、水道施設における配水本管の上流側本管
と耐震貯水槽の入口とを連通させる流入管、前記耐震貯
水槽の出口と前記配水本管の下流側本管とを連通させる
流出管および場合によっては前記流入管と前記流出管と
を連通させるバイパス管にも介設されて、前記配水本管
の圧力が作動設定値を超えている平常時には、圧力取出
管により取出された作動設定値を超えている圧力の直接
作用または間接作用により、前記配水本管の上流側本管
→前記耐震貯水槽の入口→前記耐震貯水槽→前記耐震貯
水槽の出口→前記配水本管の下流側本管の経路を形成し
て、前記耐震貯水槽を配水管路の一部として機能させる
とともに、前記配水本管の圧力が前記作動設定値以下に
低下した異常事態発生時には、前記圧力取出管により取
出された作動設定値以下に低下した圧力の直接作用また
は間接作用あるいは直接作用と間接作用の消失により、
前記耐震貯水槽を通さずに前記流入管と前記流出管を連
通させて、耐震貯水槽への汚水の流入を防止し、該耐震
貯水槽内に飲料水を確保するとともに、前記配水本管の
通水を確保するように開閉制御される耐震貯水槽用緊急
弁において、前記圧力取出管に時限弁を介設し、この時
限弁は前記平常時に弁開させ、前記異常事態の発生によ
り前記耐震貯水槽を通さずに前記流入管と前記流出管が
連通した直後に弁閉させ、この弁閉から設定時間が経過
した時点で弁開させるように制御することを特徴として
いる。
【0022】本発明によれば、異常事態の発生から配水
本管の修復完了までの所要時間と、配水本管の修復時に
配水本管内に取り込まれた土砂などを含む泥水が下流側
本管側に流下する所要時間との和に相当する時間を予測
し、異常事態の発生から前記予測時間以上の設定時間が
経過した時点で時限弁を弁開させて、耐震貯水槽用緊急
弁を平常状態に自動復帰させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は耐震貯水槽用緊急弁にお
ける流入弁および流出弁の断面図、図2は耐震貯水槽用
緊急弁におけるバイパス弁の断面図である。なお、図5
ないし図8に示す従来の自動復帰手段を備えた流入弁
4、流出弁6、バイパス弁8および圧力取出管9などと
同一もしくは相当部分には同一符号を付して、これらの
説明は省略する。
【0024】図1および図2において、圧力取出管9に
おける第1配管9Aの第1排出管9Cとの分岐点P2
と、圧力取出口19との間に電磁弁によってなる時限弁
20が介設されている。また、時限弁20と圧力取出口
19との間の分岐点P4から圧力検出管21が分岐さ
れ、この圧力検出管21に圧力検出センサ22が設けら
れている。圧力検出センサ22によって検出した圧力信
号は制御器23に入力され、制御器23は圧力検出セン
サ22から入力された圧力信号値に基づいて、圧力信号
値の大きい平常時には時限弁20に弁開信号を出力して
弁開させ、圧力信号値の小さい異常事態発生時には時限
弁20に弁閉信号を出力して弁閉させるとともに、タイ
マ−24にスタート信号を出力して、タイマ−24をス
タートさせるように制御する。スタートしたタイマ−2
4は、予め入力されている設定時間が経過した時点で時
限弁20に弁開信号を出力して弁開させるように構成さ
れている。
【0025】前記構成において、配水本管1の圧力が作
動設定値を超えている平常時に流入弁4と流出弁6は弁
開し、バイパス弁8は弁閉し、時限弁20は弁開してい
る。地震などにより配水本管1に破損等の異常事態が発
生して、配水本管1の水圧が設定値以下に低下した場合
に、流入弁4と流出弁6は弁閉し、バイパス弁8は弁開
し、時限弁20は弁閉するとともに、タイマ−24はス
タートする。
【0026】配水本管1の破損箇所等の修復が完了し
て、配水本管1の圧力が作動設定値を超える値に回復し
ても、配水本管1に破損等の異常事態が発生してから破
損箇所等の修復が完了するまでの時間がタイマ−24に
入力されている設定時間内であれば、時限弁20は弁閉
しているので、流入弁4と流出弁6およびバイパス弁8
は自動復帰することはない。
【0027】タイマ−24に入力されている設定時間が
経過すると、タイマ−24から出力される弁開信号によ
り時限弁20を弁開させ、流入弁4と流出弁6およびバ
イパス弁8を平常状態に自動復帰させる。したがって、
異常事態の発生から配水本管1の修復完了までの所要時
間T1と、配水本管1の修復時に配水本管1内に取り込
まれた土砂などを含む泥水を下流側本管1B側に流下さ
せる所要時間T2との和に相当する時間T3を予測し、
この予測時間T3以上の時間を設定時間とすることによ
り、泥水が耐震貯水槽2内に流入するのを確実に防止す
ることができる。
【0028】すなわち、本発明は、従来のように手動復
帰に委ねている耐震貯水槽用緊急弁を採用した場合に必
要とされていた煩わしい仕事が不要になるとともに、復
帰操作の失念によって耐震貯水槽2内の貯水を応急給水
用の飲料水として供給し得なくなる不都合や配水本管1
の下流側本管1Bに汚染された水を流下させる重大な不
都合の発生を確実に防止することができる。
【0029】なお、前記実施の形態では、流入弁4と流
出弁6およびバイパス弁8の3つの弁で耐震貯水槽用緊
急弁を構成し、圧力取出管9により取出された圧力をパ
イロット室15に直接作用させるようにしているが、図
3および図4に示すように、ロータリー弁体25Aに流
入弁4と流出弁6の機能を持たせ、バイパス管7および
バイパス弁8の使用を省略した1つのロータリー弁25
によって耐震貯水槽用緊急弁を構成してもよい。また、
軸方向に進退移動する往復弁によって流入弁4と流出弁
6の機能を持たせ、バイパス管7およびバイパス弁8の
使用を省略した1つの往復移動弁によって耐震貯水槽用
緊急弁を構成してもよい。
【0030】なお、前記流入弁4と流出弁6およびバイ
パス弁8の3つの弁で構成した耐震貯水槽用緊急弁およ
び1つの往復移動弁によって構成した耐震貯水槽用緊急
弁では、圧力取出管9により取出された圧力をパイロッ
ト室15に直接作用させるように構成できるが、1つの
ロータリー弁25によって構成した耐震貯水槽用緊急弁
では、圧力取出管9により取出された圧力をロータリー
弁25に直接作用させることなく、たとえばシリンダな
どにようって構成されるロータリー弁体25の作動用ア
クチュエータ(図示省略)の正逆作動切換部に作用させ
るように構成する必要がある。つまり、圧力取出管9に
より取出された圧力をロータリー弁25によってなる耐
震貯水槽用緊急弁に対して間接作用させるように構成す
る必要がある。
【0031】また、図1および図2の実施の形態では、
異常事態発生時に圧力取出管9により取出された作動設
定値以下に低下した圧力を消失させているが、このよう
に消失させることなく、低下した圧力をパイロット室1
5に直接作用させるかあるいは作動用アクチュエータに
作用させることで、耐震貯水槽用緊急弁に対して低下し
た圧力を間接作用させるようにしてもよい。
【0032】さらに、時限弁20として電磁弁を使用し
ているが、電動弁あるいは機械的作動によって開閉され
る切換弁によって時限弁20を構成してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、従来の
ように手動復帰に委ねている耐震貯水槽用緊急弁を採用
した場合に必要とされていた煩わしい仕事が不要になる
とともに、復帰操作の失念によって耐震貯水槽内の貯水
を応急給水用の飲料水として供給し得なくなる不都合や
配水本管の下流側本管に汚染された水を流下させる重大
な不都合の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す流入弁および流出
弁の断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示すバイパス弁の断面
図である。
【図3】本発明の適用可能なロータリー弁使用時の平常
時における形態を示す構成図である。
【図4】本発明の適用可能なロータリー弁使用時の異常
事態発生時における形態を示す構成図である。
【図5】従来例の平常時における形態を示す構成図であ
る。
【図6】従来例の異常事態発生時における形態を示す構
成図である。
【図7】従来の流入弁および流出弁の断面図である。
【図8】従来のバイパス弁の断面図である。
【符号の説明】
1 配水本管 1A 上流側本管 1B 下流側本管 2 耐震貯水槽(貯水槽) 2A 入口 2B 出口 3 流入管 5 流出管 7 バイパス管 9 圧力取出管 20 時限弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道施設における配水本管の上流側本管
    と耐震貯水槽の入口とを連通させる流入管、前記耐震貯
    水槽の出口と前記配水本管の下流側本管とを連通させる
    流出管および場合によっては前記流入管と前記流出管と
    を連通させるバイパス管にも介設されて、前記配水本管
    の圧力が作動設定値を超えている平常時には、圧力取出
    管により取出された作動設定値を超えている圧力の直接
    作用または間接作用により、前記配水本管の上流側本管
    →前記耐震貯水槽の入口→前記耐震貯水槽→前記耐震貯
    水槽の出口→前記配水本管の下流側本管の経路を形成し
    て、前記耐震貯水槽を配水管路の一部として機能させる
    とともに、前記配水本管の圧力が前記作動設定値以下に
    低下した異常事態発生時には、前記圧力取出管により取
    出された作動設定値以下に低下した圧力の直接作用また
    は間接作用あるいは直接作用と間接作用の消失により、
    前記耐震貯水槽を通さずに前記流入管と前記流出管を連
    通させて、耐震貯水槽への汚水の流入を防止し、該耐震
    貯水槽内に飲料水を確保するとともに、前記配水本管の
    通水を確保するように開閉制御される耐震貯水槽用緊急
    弁において、前記圧力取出管に時限弁を介設し、この時
    限弁は前記平常時に弁開させ、前記異常事態の発生によ
    り前記耐震貯水槽を通さずに前記流入管と前記流出管が
    連通した直後に弁閉させ、この弁閉から設定時間が経過
    した時点で弁開させるように制御することを特徴とする
    耐震貯水槽用緊急弁の復帰システム。
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