JPH1136068A - スパッタリング用カソードマグネット取付け構造 - Google Patents

スパッタリング用カソードマグネット取付け構造

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JPH1136068A
JPH1136068A JP19242097A JP19242097A JPH1136068A JP H1136068 A JPH1136068 A JP H1136068A JP 19242097 A JP19242097 A JP 19242097A JP 19242097 A JP19242097 A JP 19242097A JP H1136068 A JPH1136068 A JP H1136068A
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JP
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magnet
cathode
cover
mounting structure
support member
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JP19242097A
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Motosuke Omi
元祐 大海
Yoshiaki Owada
義明 大和田
Naoji Nada
直司 名田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタリング装置のカソードユニットにカ
ソードマグネットを組み込む構造において、冷却水の作
用とマグネットの作用とを有効に得ることができ、耐久
性やメンテナンス性の改善、低コスト化を図る。 【解決手段】 ターゲット12を保持したプレート30
と冷却部14との間に冷却水を通す流体室44を設け
る。冷却部14側に凹部14Aを設け、この凹部14A
にカソードマグネット24を収容し、この凹部14Aの
開口部をマグネットカバー50で閉蓋する。マグネット
カバー50と冷却部14との間にOリング36、40を
介在させ、ボルト38、42によってマグネットカバー
50を冷却部14に締め付け固定することにより、カソ
ードマグネット24を密封し、流体室44の冷却水が浸
入しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリング法
を使用した薄膜形成装置のカソードユニットに配置され
るカソードマグネットの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スパッタリング法を用いた薄
膜形成装置が各種提供されている。この薄膜形成装置で
は、真空容器内に放電用ガスを導入して電極間に電圧を
印加することでプラズマ放電を発生させ、このプラズマ
中の正のイオンをカソード側に配置したターゲットに衝
突させて、ターゲット粒子をはじき出すスパッタ現象を
利用して、基板上に薄膜を形成するものである。
【0003】また、上述したターゲットが組み込まれる
カソードユニットは、基板に対向してターゲットを保持
する保持プレート(いわゆるバックプレート)を有し、
この保持プレートの背面、すなわちターゲットと反対側
に、ターゲットを冷却するための冷却液を流通するため
の流体室を設けるとともに、プラズマを有効に制御する
ためのカソードマグネットを設けた構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した冷
却液による冷却作用と、カソードマグネットによる磁力
の作用とをターゲットに有効に与えるためには、流体室
とカソードマグネットの双方を保持プレートの背面に近
接して配置することが必要である。しかしながら、流体
室内に露出した状態でカソードマグネットを配置したの
では、冷却液によってカソードマグネットが錆びたり、
腐食等が発生し、冷却液による冷却効果の低下やカソー
ドマグネットによる磁力線分布の変化等を生じ、有効な
スパッタリングが妨げられる問題がある。
【0005】そこで従来は、例えばカソードマグネット
の外周面をエポキシ系樹脂等を用いて覆った状態で、流
体室内に配置する方法が採用されている。しかしなが
ら、この方法では、長期間(例えば1年から1.5年)
の使用で、マグネットの錆びや腐食が生じてしまい、耐
久性の点で問題がある。また、マグネットをエポキシ系
樹脂等で覆うため、製造コストが高くなる。さらに、こ
の方法では、エポキシ系樹脂等で覆うため、マグネット
の破損や欠け、腐食等が生じた場合に、その交換が煩雑
となる等の問題があった。
【0006】また、カソードマグネットを流体室より完
全に分離して後方に配置するような構造とした場合に
は、マグネットの錆びや腐食の問題はなくなるものの、
カソードマグネットのターゲットからの距離が遠くな
る。このため、カソードマグネットによる有効な磁力の
作用を得るためには、強力なマグネットを使用すること
が必要となって、装置の大型化やコストアップを招く問
題がある。
【0007】そこで本発明の目的は、冷却液による冷却
作用と、カソードマグネットによる磁力の作用とをター
ゲットに有効に与えることができ、かつ耐久性やメンテ
ナンス性に優れ、さらに低コストのカソードマグネット
取付け構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、真空容器の所定部位にターゲットを組み込ん
だカソードユニットを配置するとともに、前記真空容器
内に前記ターゲットと対向した状態で基板を配置し、前
記真空容器内でプラズマ放電により生成したイオンを前
記ターゲットに衝突させて、ターゲット粒子を飛散させ
ることにより、前記基板上に薄膜を形成するスパッタリ
ング法を使用した薄膜形成装置のカソードマグネット取
付け構造において、前記カソードユニットは、前記真空
容器の所定部位に取付けられるカソードハウジングと、
前記ターゲットを前記真空容器内に臨む状態で保持する
保持プレートと、前記カソードハウジングに絶縁状態で
取付けられるとともに、前記保持プレートを着脱可能に
保持する支持部材と、前記支持部材及び保持プレートを
介して前記ターゲットにカソード電圧を印加する通電部
材と、前記保持プレートと前記支持部材との間に形成さ
れ、冷却流体が供給される流体室と、前記流体室に冷却
流体を供給する冷却流体供給部と、前記流体室からの冷
却流体を排出する冷却流体排出部と、前記支持部材の前
記保持プレートに対向する面に設けられるカソードマグ
ネットと、前記カソードマグネットを覆う状態で前記支
持部材に装着されるマグネットカバーと、前記マグネッ
トカバーと前記支持部材との間をシールし、前記カソー
ドマグネットと前記流体室内の冷却流体とを遮断するシ
ール部材と、前記マグネットカバーと前記支持部材との
間に前記シール部材を介在させた状態で前記マグネット
カバーを着脱自在に前記支持部材に締め付け固定する固
定部材とを有することを特徴とする。
【0009】本発明のカソードマグネット取付け構造で
は、支持部材と保持プレートとを分離した状態で、支持
部材にカソードマグネットを取付ける。そして、シール
部材を介在させた状態でマグネットカバーを固定部材に
よって支持部材に締め付け固定することにより、カソー
ドマグネットを密閉状態とする。そして、この支持部材
を保持プレートやカソードハウジング等と接合し、カソ
ードユニットとして組み立て、このカソードユニットを
真空容器の所定部位にネジ止め等によって組み付ける。
【0010】また、スパッタリング法を使用して成膜処
理を行う場合に、支持部材と保持プレートの間に設けた
流体室内に冷却流体が供給された状態でも、カソードマ
グネットは、マグネットカバー、シール部材、固定部材
によって密閉状態に維持され、冷却流体より遮断した状
態に保持される。特に、マグネットカバー、シール部
材、固定部材は、一定以上の強度で支持部材に組み付け
ることが可能であるので、カソードマグネットを強固な
密閉状態に長く保持することができ、耐久性に優れた構
造を提供できる。
【0011】また、カソードマグネットは、流体室内に
臨む位置に配置されるため、ターゲットと近い距離に置
かれる。よって、カソードマグネットの磁力を効率よく
ターゲットに作用させることができ、強力なマグネット
を用いなくてもよくなり、小型のマグネットによって十
分な効果を得ることができ、カソードユニットの小型化
及びコストダウンを達成できる。
【0012】また、カソードマグネットを交換する場合
には、支持部材と保持プレートとを分離し、固定部材の
締め付けを弛めてマグネットカバーを支持部材より外す
ことで、容易に作業を行うことができる。また、カソー
ドマグネットには、エポキシ系樹脂皮膜等を施す必要が
ないので、低コストであり、また取扱いも容易で、直接
支持部材にネジ止め等で固定でき、容易に交換すること
が可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるカソードマグ
ネット取付け構造の実施の形態例について説明する。図
1は、本発明によるカソードマグネット取付け構造の第
1の例を適用した薄膜形成装置の全体構造を示す断面図
である。図1において、本発明によるカソードマグネッ
ト取付け構造を有するカソードユニット2は、Oリング
8Aを介してスパッタリング装置の真空容器4に取付け
られている。
【0014】真空容器4は、図示しない真空排気系によ
って排気孔4Aより真空排気され、その後、図示しない
ガス供給系によってガス導入孔4Bよりスパッタガスが
導入される。また、真空容器4内のカソードユニット2
と対抗する位置には、図示しない基板保持手段が設けら
れ、この基板保持手段によって基板6が保持されてい
る。真空容器4内にスパッタガスを導入し、カソードユ
ニット2側のターゲット12と基板6との間に電圧を印
加することにより、真空容器4内にプラズマが発生し、
ターゲット12よりターゲット粒子が飛び出し、基板6
のターゲット12と対向する面に堆積することによって
成膜される。
【0015】このプラズマを保持するために、カソード
ユニット2にはカソードマグネット24が組み込まれて
おり、また、スパッタリング中にターゲット12に温度
上昇が生じるため、カソードユニット2には、ターゲッ
ト12に温度上昇を抑制するための冷却水を流通する流
体室44が設けられている。なお、冷却水によってター
ゲット12に温度上昇を抑制する方法としては、流体室
44を冷却水の流通路として用い、冷却水を常時循環さ
せる構成のものと、流体室44を冷却水の貯留室として
用い、冷却水を一定時間貯留させる構成のものとがある
が、本発明ではどちらの構成をも含むものとする。
【0016】次に、カソードユニット2の詳細な構造に
ついて説明する。図2は、カソードユニット2の詳細を
示す拡大要部断面図である。カソードユニット2は、真
空容器4の一側部に設けた開口部4Aに設けられるもの
であり、この開口部4Aを塞ぐ状態で取付けられるカソ
ードハウジング10を有する。カソードハウジング10
は、複数の止めネジ28Aによって真空容器4に締め付
け固定されている。また、カソードハウジング10と真
空容器4との間には、Oリング8Aが介在しており、真
空容器4の密閉構造を維持するようになっている。
【0017】また、各止めネジ28Aのうち、1つの止
めネジ28Aにはアース線28aが接続され、カソード
ハウジング10および真空容器4は接地されている。ま
た、カソードハウジング10の内側面には、絶縁性の板
体16を介して、支持部材を構成する冷却部14が配置
されており、この冷却部14に上述したカソードマグネ
ット24が取付けられている。また、冷却部14には、
保持プレートとしてのバックプレート30が取付けら
れ、冷却部14とバックプレート30との間に、上述し
た流体室44が設けられている。また、バックプレート
30の内側、すなわち基板6と対向する面にターゲット
12が装着されている。
【0018】カソードハウジング10及び板体16に
は、冷却部14等の固定用ボルト26を装着するための
複数の装着孔10Aが貫通形成されており、これら装着
孔10Aには、それぞれ絶縁性の円筒体22が装着さ
れ、各円筒体22に固定用ボルト26が装着されてい
る。各固定用ボルト26は、カソードハウジング10の
外側から内側方向に挿入され、先端部が冷却部14のネ
ジ孔と螺合し、カソードハウジング10、板体16、及
び冷却部14を締め付け固定している。また、カソード
ハウジング10と板体16、並びに板体16と冷却部1
4の間には、Oリング8B、8Cが介在しており、装着
孔10A等によって真空容器4の密閉構造が損なわれる
のを防止する。
【0019】また、固定用ボルト26のうち、1つの固
定用ボルト26には、電力導入線26aが接続されてお
り、この電力導入線26aにより、冷却部14、バック
プレート30及びターゲット12に電圧を印加するよう
になっている。また、絶縁性の板体16及び円筒体22
は、このような電圧がカソードハウジング10及び真空
容器4に印加されるのを阻止するものである。
【0020】また、カソードハウジング10と板体16
には、ターゲット12の中心と基板6の中心とを結ぶ対
向軸αの延長線上に、貫通孔10Bが形成されており、
この貫通孔10Bには、絶縁性の円筒体18がネジ止め
により装着され、この円筒体18には、流体室44に冷
却水を供給するための供給パイプ20が接続具20aを
介して接続されている。また、冷却部14には、供給パ
イプ20と連通する連通孔14aが形成されており、こ
の連通孔14aより流体室44に冷却水が供給される。
なお、絶縁性の円筒体18は、供給パイプ20への電圧
の印加を阻止するものである。また、図1及び図2に示
す例では省略しているが、流体室44には冷却水を排出
するための排出孔が形成され、この排出孔には排出パイ
プが接続されているものとする。
【0021】また、冷却部14には、バックプレート3
0に対向する側の面に、上述したカソードマグネット2
4を収容するための凹部14Aが形成されている。本例
のカソードマグネット24は、ほぼ直方体上に形成した
複数のマグネット24をターゲット12と基板6との対
向軸αに対し、その軸と直交する放射方向に分散して設
けたものである。したがって、冷却部14の凹部14A
も、このような各マグネット24を完全に収容可能な断
面形状を有し、上述した対向軸αの軸回り方向に円環状
に形成されている。各マグネット24が凹部14Aに収
容された状態で、冷却部14のバックプレート30に対
向する面は、ほぼ面一の状態になる。
【0022】各マグネット24は、中心部に固定ネジ3
4を挿通する挿通孔を有し、この挿通孔に固定ネジ34
を挿通して、冷却部14に設けたネジ孔14Bに螺合さ
せることにより、それぞれ冷却部14(凹部14A)に
固定される。したがって、この固定ネジ34を弛めるこ
とで、各マグネット24を1つずつ冷却部14より外し
て交換することが可能である。
【0023】そして、このようなマグネット24を収容
した凹部14Aは、マグネットカバー50、シール部材
であるOリング36、40、固定部材であるボルト3
8、42によって密閉状態で閉蓋されるようになってい
る。マグネットカバー50は、凹部14Aを閉蓋する円
環状に形成された十分な強度を有する平板状のものであ
り、中心部には上述した連通孔14aと流体室44とを
連通させるための孔50aが形成されている。
【0024】また、各Oリング36、40は、それぞれ
冷却部14に形成した円環状の溝部に装着されている。
一方のOリング36は、マグネット24及び凹部14A
の外周側に設けられ、他方のOリング40は、マグネッ
ト24及び凹部14Aの内周側に設けられている。ま
た、一方のボルト38は、マグネットカバー50の外周
縁部をOリング36の更に外側で冷却部14に締め付け
固定するものであり、マグネットカバー50の外周に沿
って所定の間隔おきに複数設けられている。また、他方
のボルト42は、マグネットカバー50の内周縁部をO
リング40の更に内側で冷却部14に締め付け固定する
ものであり、マグネットカバー50の内周に沿って所定
の間隔おきに複数設けられている。
【0025】したがって、冷却部14とマグネットカバ
ー50との間に、Oリング36、40を介在させた状態
で、複数のボルト38、42によってマグネットカバー
50を冷却部14に締め付け固定することで、凹部14
Aを強力な密閉状態とすることができ、流体室44から
の冷却水の浸入を有効に阻止するものである。また、ボ
ルト38、42を弛めることで、容易にマグネットカバ
ー50を外すことができ、マグネット24の交換等を行
うことができる。
【0026】また、バックプレート30は、複数の止め
ネジ28Bによって冷却部14に取付けられている。ま
た、バックプレート30と冷却部14との間には、Oリ
ング32が介在しており、連通孔14a等によって真空
容器4の密閉構造が損なわれるのを防止する。また、カ
ソードハウジング10には、上述した冷却部14、バッ
クプレート30、ターゲット12等の周囲を包囲するフ
レーム体60が設けられ、このフレーム体60の開口部
60Aに臨む位置にターゲット16が配置され、基板6
と対向している。
【0027】以上のような構成により、冷却水による冷
却作用と、カソードマグネット24による磁力の作用と
をターゲット12に有効に与えることができ、かつ耐久
性やメンテナンス性に優れ、さらに低コストのカソード
マグネット取付け構造を提供できる。
【0028】次に、本発明の変形例について説明する。
図3は、本発明の第1の変形例によるカソードユニット
2の詳細を示す拡大要部断面図である。なお、図1及び
図2に示す例と共通の構成については共通の符号を付し
て個々の説明は省略する。この例は、流体室44に冷却
水を供給するための供給パイプ20や連通孔14aを、
マグネットカバー50Aよりも外側に設けたものであ
る。
【0029】このため、マグネットカバー50Aに上述
のような孔50aを形成する必要がないので、マグネッ
トカバー50Aは円板状のものとなる。また、孔50a
がないため、マグネット24及び凹部14Aの内周側を
シールする必要がなく、上述したOリング40及びボル
ト42が不要となり、図1及び図2に示す例と比べて部
品点数の削減や構造の簡素化、マグネット交換の容易化
等を図ることができる。
【0030】図4は、本発明の第2の変形例によるカソ
ードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図である。な
お、図1及び図2に示す例と共通の構成については共通
の符号を付して個々の説明は省略する。この例は、冷却
部14のバックプレート30の対向面に凹部14Aを設
けずに、平坦面の状態で、マグネット24を取付けたも
のである。したがって、マグネット24は、流体室44
内に突出しており、上述した例よりも更にバックプレー
ト30側に近接して配置されている。
【0031】また、これに合わせて、マグネットカバー
50Bの形状は、マグネット24をその周面に沿って包
囲する円環容器状に形成されている。なお、マグネット
24を取付けるための固定ネジ34や、Oリング36、
40とボルト38、42による密閉構造等は上述の例と
同様である。この例では、マグネット24の磁力を、よ
り有効にターゲット12に作用させることができる。
【0032】図5は、本発明の第3の変形例によるカソ
ードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図である。な
お、図1及び図2に示す例と共通の構成については共通
の符号を付して個々の説明は省略する。この例は、図3
の例と図4の例を組み合わせたものであり、流体室44
に冷却水を供給するための供給パイプ20や連通孔14
をマグネットカバー50Cの外側に配置するとともに、
マグネット24をバックプレート30側に近接配置した
ものである。
【0033】これに合わせて、マグネットカバー50C
は、有底円筒容器状に形成され、内周側のOリング40
及びボルト42が不要となる。この結果、図3に示す例
と比べてマグネット24の磁力を効率良く作用させるこ
とができ、かつ、図4に示す例と比べて部品点数の削減
や構造の簡素化、マグネット交換の容易化等を図ること
ができる。
【0034】図6は、本発明の第4の変形例によるカソ
ードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図である。な
お、図1及び図2に示す例と共通の構成については共通
の符号を付して個々の説明は省略する。本例は、上述し
た直方体状のマグネット24に代えて、円環状のマグネ
ット24A、24Bを設けたものである。各マグネット
24A、24Bは、冷却部14に設けた円環状の凹部1
4C内に嵌め込まれる状態で装着されている。詳しく
は、マグネット24Aは、大きい径を有し、凹部14C
の外周側の面に嵌合する状態で配置され、一方、マグネ
ット24Bは、小さい径を有し、凹部14Cの内周側の
面に嵌合する状態で配置されている。そして、各マグネ
ット24A、24Bは、円環状のマグネットカバー50
Dによって凹部14C内に押圧固定されている。
【0035】本例は、上述した各例に比べて、基板6及
びターゲット12の幅が大きい場合に対するカソードユ
ニット2の例であり、内外の2つのマグネット24A、
24Bによって広い範囲で磁力をターゲット12に与え
る構造である。これに合わせて、凹部14Cやマグネッ
トカバー50Dも全体として径方向に幅が広いものとな
っており、マグネットカバー50Dの中心の孔50aも
広く開口している。なお、マグネット24A、24Bを
取付けるための固定ネジ34や、Oリング36、40と
ボルト38、42による密閉構造等は上述の例と同様で
ある。
【0036】図7は、本発明の第5の変形例によるカソ
ードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図である。な
お、図1及び図2に示す例と共通の構成については共通
の符号を付して個々の説明は省略する。この例は、図6
に示した円環状のマグネット24A、24Bを、上述し
た図4の例のように、バックプレート30側に突出した
状態で設けたものである。マグネットカバー50Eは、
バックプレート30側に突出したマグネット24A、2
4Bを包囲する円環容器状に形成されている。なお、マ
グネット24A、24Bを取付けるための固定ネジ34
や、Oリング36、40とボルト38、42による密閉
構造等は上述の例と同様である。この例では、図6の例
に比べて、マグネット24A、24Bの磁力を、より有
効にターゲット12に作用させることができる。
【0037】図8は、本発明の第6の変形例によるカソ
ードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図である。な
お、図1及び図2に示す例と共通の構成については共通
の符号を付して個々の説明は省略する。本例は、図6で
示した円環状のマグネット24A、24Bの中間のスペ
ースを利用して、冷却水の供給と排出を行うようにした
ものである。各マグネット24A、24Bの直径の差
は、上述した図6の例よりを大きくなっており、冷却部
14には、各マグネット24A、24Bを収容する2つ
の凹部14D、14Eが形成されている。そして、外側
のマグネット24Aを収容する凹部14Dは円環容器状
に形成され、内側のマグネット24Bを収容する凹部1
4Eは円筒容器状に形成されている。また、冷却部14
には、2つのマグネット24A、24Bの中間スペース
に、2つの連通孔14a、14bが形成されている。
【0038】一方、カソードハウジング10と板体16
には、2つの連通孔14a、14bに対応して2つの貫
通孔10B、10Cが形成され、各貫通孔10B、10
Cには、それぞれ絶縁性の円筒体18、18Aがネジ止
めにより装着されている。そして、一方の円筒体18に
は供給パイプ20が接続され、この供給パイプ20から
の冷却水が連通孔14aより流体室44に供給される。
また、他方の円筒体18Aには排出パイプ20Aが接続
され、流体室44の冷却水が連通孔14bより排出パイ
プ20Aに排出される。また、マグネットカバー50F
は、2つのマグネット24A、24Bを覆うほぼ円板状
に形成されているが、連通孔14a、14bに対応する
位置に孔50aが形成されている。
【0039】また、マグネットカバー50Fの外周側に
は、Oリング36が設けられ、その外側にボルト38が
所定間隔で設けられている。マグネットカバー50Fの
内径側には、各連通孔14a、14bに対応して2つの
Oリング40A、40Bが設けられ、各連通孔14a、
14bと各Oリング40A、40Bの中間にボルト42
A、42Bが所定間隔で設けられている。このようなO
リング36、40A、40Bとボルト38、42A、4
2Bの配置によって、マグネットカバー50Fを冷却部
14に密閉状態で締め付け固定し、流体室44内の冷却
水が侵入しない構造となっている。
【0040】図9は、本発明の第7の変形例によるカソ
ードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図である。な
お、図1及び図2に示す例と共通の構成については共通
の符号を付して個々の説明は省略する。本例は、図8で
示したマグネット24A、24Bを、凹部14D、14
Eに収容するのではなく、バックプレート30側に突出
させた例である。これに合わせて、マグネットカバー5
0Gは、外側のマグネット24Aを包囲する円環容器状
の部分と、内側のマグネット24Bを包囲する円筒容器
状の部分とを有する。なお、冷却水の給排用パイプ2
0、20Aに接続される連通孔14a、14bの配置
や、Oリング36、40A、40Bとボルト38、42
A、42Bの配置等は図8に示した例と同様である。
【0041】図10は、本発明の第8の変形例によるカ
ソードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図である。
なお、図1及び図2に示す例と共通の構成については共
通の符号を付して個々の説明は省略する。本例は、2つ
の円環状のマグネット24A、24Bを、底の浅い円筒
容器状の凹部14Fに収容し、円板状のマグネットカバ
ー50H、外側のOリング36及びボルト38で密閉し
たものであり、流体室44に冷却水を供給するための供
給パイプ20や連通孔14aを、マグネットカバー50
Hよりも外側に設けたものである。このようにすれば、
マグネット24A、24Bを極めて簡素な構成で密閉で
きる。なお、凹部14F内における各マグネット24
A、24Bの固定は、例えば各マグネット24A、24
Bの間にスペーサ(図示せず)を介在させるようにした
り、内側のマグネット24Bについてだけネジ止めする
等、種々の方法を採用できる。
【0042】図11は、本発明の第9の変形例によるカ
ソードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図である。
なお、図1及び図2に示す例と共通の構成については共
通の符号を付して個々の説明は省略する。本例は、図1
0で示したマグネット24A、24Bを、凹部14Fに
収容するのではなく、バックプレート30側に突出させ
た例である。これに合わせて、マグネットカバー50I
は、2つのマグネット24A、24Bを包囲する円筒容
器状に形成されている。その他は、図10に示した例と
同様である。
【0043】図12は、本発明の第10の変形例による
カソードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図であ
る。なお、図1及び図2に示す例と共通の構成について
は共通の符号を付して個々の説明は省略する。本例は、
図8に示す例において、内側の円環状のマグネット24
Bの代わりに、円柱状のマグネット24Cを設けたもの
である。マグネット24Cを収容する凹部14Gは、上
述した図8の凹部14Eに比べて幅の小さいものとなっ
ている。なお、マグネット24Aを収容する凹部14D
は共通である。
【0044】また、マグネットカバー50Jは、図8に
示すマグネットカバー50Fに比べて中心部分の幅が狭
いものとなっているが、全体としては図8に示す例と類
似した構成となっており、マグネット24Aとマグネッ
ト24Cとの中間スペースを用いて冷却水の供給、排出
を行う構成も同様である。したがって、冷却水の給排用
パイプ20、20Aに接続される連通孔14a、14b
の配置や、Oリング36、40A、40Bとボルト3
8、42A、42Bの配置等も図8に示した例と同様で
ある。
【0045】図13は、本発明の第11の変形例による
カソードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図であ
る。なお、図1及び図2に示す例と共通の構成について
は共通の符号を付して個々の説明は省略する。本例は、
図12で示したマグネット24A、24Cを、凹部14
D、14Gに収容するのではなく、バックプレート30
側に突出させた例である。これに合わせて、マグネット
カバー50Kは、外側のマグネット24Aを包囲する円
環容器状の部分と、内側のマグネット24Cを包囲する
円筒容器状の部分とを有する。その他は、図12に示し
た例と同様である。
【0046】図14は、本発明の第12の変形例による
カソードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図であ
る。なお、図1及び図2に示す例と共通の構成について
は共通の符号を付して個々の説明は省略する。本例は、
図10に示す例において、内側の円環状のマグネット2
4Bの代わりに、円柱状のマグネット24Cを設けたも
のである。マグネット24A、24Cを収容する凹部1
4Hは、上述した図10の凹部14Fに比べて幅の小さ
いものとなっている。また、マグネットカバー50L
は、図10に示すマグネットカバー50Hに比べて幅の
狭いものとなっているが、全体としては図10に示す例
と類似した構成となっており、Oリング36とボルト3
8の配置等も図10に示した例と同様である。
【0047】図15は、本発明の第13の変形例による
カソードユニット2の詳細を示す拡大要部断面図であ
る。なお、図1及び図2に示す例と共通の構成について
は共通の符号を付して個々の説明は省略する。本例は、
図14で示したマグネット24A、24Cを、凹部14
Hに収容するのではなく、バックプレート30側に突出
させた例である。これに合わせて、マグネットカバー5
0Mは、マグネット24A、24Cを包囲する底浅円筒
容器状に形成されている。その他は、図14に示した例
と同様である。
【0048】以上のように、本発明によるカソードマグ
ネット取付け構造は、例えばカソードマグネットの形状
や配置、あるいは冷却水の供給、排出の経路の構造等、
必要とする設備の特性似応じて種々の変形が可能であ
り、各変形例において様々な固有の特性を得ることがで
きる。また、以上の説明では言及していないが、例えば
上述した対向軸α方向に視たカソードユニット2乃至真
空容器4の正面形状は、円形であってもよいし、矩形で
あってもよく、さらには、その他の多角形を含む異形構
造のものであってもよい。また、上述した例では、カソ
ードユニット2の背面、すなわち基板6と反対側の面か
ら各パイプ20、20Aによる冷却水の供給や排出を行
ったが、カソードユニット2の上下、左右方向、すなわ
ち対向軸αと直交する方向から各パイプ20、20Aを
接続して冷却水の供給や排出を行う構成であってもよ
い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカソードマ
グネット取付け構造では、ターゲットの保持プレートと
この保持プレートを支持した支持部材との間に冷却用の
流体室を設け、前記支持部材の流体室に臨む位置にカソ
ードマグネットを配置した構造において、前記カソード
マグネットを流体室内の冷却流体より遮断する方法とし
て、カソードマグネットを覆うマグネットカバーを設
け、マグネットカバーと支持部材との間にシール部材を
介在させた状態で、固定部材により、マグネットカバー
を支持部材に着脱自在に締め付け固定するようにした。
【0050】このため、マグネットカバー、シール部
材、固定部材によってカソードマグネットを強固な密閉
状態に長く保持することができ、耐久性に優れた構造を
提供できる。また、カソードマグネットは、流体室内に
臨む位置に配置されるため、ターゲットと近い距離に置
くことが可能である。よって、カソードマグネットの磁
力を効率よくターゲットに作用させることができ、強力
なマグネットを用いる必要性を小さくでき、小型のマグ
ネットによって十分な効果を得ることができるので、カ
ソードユニットの小型化及びコストダウンを達成でき
る。
【0051】また、カソードマグネットを交換する場合
には、固定部材の締め付けを弛めてマグネットカバーを
支持部材より外すことにより、容易に作業を行うことが
できる。さらに、カソードマグネットには、エポキシ系
樹脂皮膜等を施す必要がないので、低コストであり、ま
た取扱いも容易で、直接支持部材にネジ止め等で固定で
き、容易に交換することが可能であり、コストの低減と
ともに、メンテナンス性の向上を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカソードマグネット取付け構造の
一例を適用した薄膜形成装置の全体構造を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示す薄膜形成装置におけるカソードユニ
ットの詳細を示す拡大要部断面図である。
【図3】本発明の第1の変形例によるカソードユニット
の詳細を示す拡大要部断面図である。
【図4】本発明の第2の変形例によるカソードユニット
の詳細を示す拡大要部断面図である。
【図5】本発明の第3の変形例によるカソードユニット
の詳細を示す拡大要部断面図である。
【図6】本発明の第4の変形例によるカソードユニット
の詳細を示す拡大要部断面図である。
【図7】本発明の第5の変形例によるカソードユニット
の詳細を示す拡大要部断面図である。
【図8】本発明の第6の変形例によるカソードユニット
の詳細を示す拡大要部断面図である。
【図9】本発明の第7の変形例によるカソードユニット
の詳細を示す拡大要部断面図である。
【図10】本発明の第8の変形例によるカソードユニッ
トの詳細を示す拡大要部断面図である。
【図11】本発明の第9の変形例によるカソードユニッ
トの詳細を示す拡大要部断面図である。
【図12】本発明の第10の変形例によるカソードユニ
ットの詳細を示す拡大要部断面図である。
【図13】本発明の第11の変形例によるカソードユニ
ットの詳細を示す拡大要部断面図である。
【図14】本発明の第12の変形例によるカソードユニ
ットの詳細を示す拡大要部断面図である。
【図15】本発明の第13の変形例によるカソードユニ
ットの詳細を示す拡大要部断面図である。
【符号の説明】
2……カソードユニット、4……真空容器、6……基
板、10……カソードハウジング、12……ターゲッ
ト、14……冷却部、14A……凹部14、24……カ
ソードマグネット、30……バックプレート、36、4
0……Oリング、38、42……ボルト、44……流体
室、50……マグネットカバー。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器の所定部位にターゲットを組み
    込んだカソードユニットを配置するとともに、前記真空
    容器内に前記ターゲットと対向した状態で基板を配置
    し、 前記真空容器内でプラズマ放電により生成したイオンを
    前記ターゲットに衝突させて、ターゲット粒子を飛散さ
    せることにより、前記基板上に薄膜を形成するスパッタ
    リング法を使用したスパッタリング用カソードマグネッ
    ト取付け構造において、 前記カソードユニットは、 前記真空容器の所定部位に取付けられるカソードハウジ
    ングと、 前記ターゲットを前記真空容器内に臨む状態で保持する
    保持プレートと、 前記カソードハウジングに絶縁状態で取付けられるとと
    もに、前記保持プレートを着脱可能に保持する支持部材
    と、 前記支持部材及び保持プレートを介して前記ターゲット
    にカソード電圧を印加する通電部材と、 前記保持プレートと前記支持部材との間に形成され、冷
    却流体が供給される流体室と、 前記流体室に冷却流体を供給する冷却流体供給部と、 前記流体室からの冷却流体を排出する冷却流体排出部
    と、 前記支持部材の前記保持プレートに対向する面に設けら
    れるカソードマグネットと、 前記カソードマグネットを覆う状態で前記支持部材に装
    着されるマグネットカバーと、 前記マグネットカバーと前記支持部材との間をシール
    し、前記カソードマグネットと前記流体室内の冷却流体
    とを遮断するシール部材と、 前記マグネットカバーと前記支持部材との間に前記シー
    ル部材を介在させた状態で前記マグネットカバーを着脱
    自在に前記支持部材に締め付け固定する固定部材と、 を有することを特徴とするカソードマグネット取付け構
    造。
  2. 【請求項2】 前記固定部材は、前記マグネットカバー
    を前記支持部材にネジによって固定するものであること
    を特徴とする請求項1記載のカソードマグネット取付け
    構造。
  3. 【請求項3】 前記シール部材は、前記マグネットカバ
    ーと前記支持部材との間に介在するOリングを有し、前
    記支持部材は、前記Oリングを係止するための溝部を有
    することを特徴とする請求項1記載のカソードマグネッ
    ト取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記カソードマグネットは、ネジ止めに
    よって前記支持部材に取付けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のカソードマグネット取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記カソードマグネットは、前記ターゲ
    ットと前記半導体基板との対向軸に対し、その軸と直交
    する放射方向に分散して設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のカソードマグネット取付け構造。
  6. 【請求項6】 前記カソードマグネットは、前記ターゲ
    ットと前記半導体基板との対向軸に対し、その軸回り方
    向に沿って円環状に形成されていることを特徴とする請
    求項1記載のカソードマグネット取付け構造。
  7. 【請求項7】 前記カソードマグネットは、前記ターゲ
    ットと前記半導体基板との対向軸に対し、その軸回り方
    向に沿って円環状に形成された第1のマグネットと、前
    記第1のマグネットの内径側に設けられた第2のマグネ
    ットより構成されていることを特徴とする請求項1記載
    のカソードマグネット取付け構造。
  8. 【請求項8】 前記第2のマグネットは、前記第1のマ
    グネットと同心状の円環状に形成されていることを特徴
    とする請求項7記載のカソードマグネット取付け構造。
  9. 【請求項9】 前記マグネットカバーは、前記カソード
    マグネットを全体的に覆う板状に形成され、前記シール
    部材は、前記マグネットカバーの外周部に沿って前記マ
    グネットカバーと前記支持部材との間をシールすること
    を特徴とする請求項1記載のカソードマグネット取付け
    構造。
  10. 【請求項10】 前記マグネットカバーは、前記カソー
    ドマグネットをその配置に沿って覆う環状に形成され、
    前記シール部材は、前記マグネットカバーの内周部に沿
    って前記マグネットカバーと前記支持部材との間をシー
    ルする第1のシール部材と、前記マグネットカバーの外
    周部に沿って前記マグネットカバーと前記支持部材との
    間をシールする第2のシール部材とを有することを特徴
    とする請求項1記載のカソードマグネット取付け構造。
  11. 【請求項11】 前記支持部材は、前記環状に形成され
    たマグネットカバーの内径側に位置する部位に、前記冷
    却流体供給部または前記冷却流体排出部と前記流体室と
    を連通する連通孔を有することを特徴とする請求項10
    記載のカソードマグネット取付け構造。
  12. 【請求項12】 前記支持部材は、前記環状に形成され
    たマグネットカバーの外径側に位置する部位に、前記冷
    却流体排出部または前記冷却流体供給部と前記流体室と
    を連通する連通孔を有することを特徴とする請求項11
    記載のカソードマグネット取付け構造。
  13. 【請求項13】 前記支持部材は、前記第1のマグネッ
    トと前記第2のマグネットとの中間スペースに対応する
    部位に、前記冷却流体供給部および/または前記冷却流
    体排出部と前記流体室とを連通する連通孔を有すること
    を特徴とする請求項7記載のカソードマグネット取付け
    構造。
  14. 【請求項14】 前記マグネットカバーは、前記第1の
    マグネットと前記第2のマグネットとを覆うものであ
    り、前記連通孔に対応する部位に孔を形成したことを特
    徴とする請求項13記載のカソードマグネット取付け構
    造。
  15. 【請求項15】 前記第1のマグネットと前記連通孔と
    の間、および前記第2のマグネットと前記連通孔との間
    が、前記シール部材と固定部材とによってシールされて
    いることを特徴とする請求項14記載のカソードマグネ
    ット取付け構造。
  16. 【請求項16】 前記支持部材は、前記保持プレートと
    の対向面に前記カソードマグネットを収容する凹部を有
    し、前記マグネットカバーは、前記カソードマグネット
    が収容された前記凹部の開口を閉蓋する平板状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のカソードマグ
    ネット取付け構造。
  17. 【請求項17】 前記カソードマグネットは、前記支持
    部材の前記保持プレートとの対向面に取り付けられて、
    前記流体室内に突出した状態で配置され、前記マグネッ
    トカバーは、前記カソードマグネットをその周面に沿っ
    て包囲する略容器状に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載のカソードマグネット取付け構造。
  18. 【請求項18】 前記冷却流体供給部は、前記支持部材
    を貫通して前記流体室に連通する貫通孔に接続されるパ
    イプより前記冷却流体を流体室に供給し、前記冷却流体
    排出部は、前記支持部材を貫通して前記流体室に連通す
    る貫通孔に接続されるパイプより前記冷却流体を流体室
    より排出することを特徴とする請求項1記載のカソード
    マグネット取付け構造。
  19. 【請求項19】 前記冷却流体供給部と前記冷却流体排
    出部とを兼用したことを特徴とする請求項1記載のカソ
    ードマグネット取付け構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0899572A4 (en) * 1996-05-01 2005-02-02 Sanko Junyaku Kk AUTOMATIC IMMUNOLOGICAL ANALYSIS METHOD AND DEVICE
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