JPH11356095A - 発電器の出力特性制御装置 - Google Patents

発電器の出力特性制御装置

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JPH11356095A
JPH11356095A JP10169152A JP16915298A JPH11356095A JP H11356095 A JPH11356095 A JP H11356095A JP 10169152 A JP10169152 A JP 10169152A JP 16915298 A JP16915298 A JP 16915298A JP H11356095 A JPH11356095 A JP H11356095A
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JP10169152A
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Takehiko Nakagawa
武彦 中川
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NAKAGAWA DENKI SEISAKUSHO KK
TOOTASU KK
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NAKAGAWA DENKI SEISAKUSHO KK
TOOTASU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電器の出力特性を制御し、幅広い回転レン
ジで高い出力が得られる構成を提供せんとするものであ
る。 【解決手段】 発電器へ加えられる回転の回転数を検出
するタコゼネレータと、検出された回転数に応じて、発
電器を構成する複数の電機子の電流経路の変更を行うリ
レーRL1、RL2、RL3とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電器の出力特性
を制御し、幅広い回転レンジで出力が得られる出力特性
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電器は、一般に、外部から回転などの
負荷が加えられて起こるロータとステータとの相対的な
回転により、少なくともそのどちらか一方に設けられた
電機子に起電力を生じて、発電を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような発電器を風
力発電用に用いた場合、その出力は、風車の特性上、風
速の3乗に比例することが知られている(株式会社パワ
ー社発行、「小型風車ハンドブック」牛山泉、三野正洋
著、第79頁参照)。また常に一定の風力が得られるわ
けではないので、風力発電では、低風速でカットイン
(発電器によって得られる電圧が定格電圧に達した時を
言う)できる発電器の開発が望まれ、そのため低速回転
にて立ち上がれる特性を有する発電器が求められること
になる。その傾向は、風向きに応じて風車本体を風上方
向に向ける横軸型の風車を用いたものよりも、風向きに
関係なく回転力が得られる縦軸型の風車の方が、回転数
が低い分高くなる。
【0004】他方、低速回転にて立ち上がれる発電器で
は、後述する図6に示すように、回転数が上昇すると共
に、得られる出力はすぐに飽和してしまい、大きな出力
が得られないといった問題がある。
【0005】本発明は従来技術の以上のような問題に鑑
み創案されたもので、発電器の出力特性を制御し、幅広
い回転レンジで高い出力が得られる構成を提供せんとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため本願請求項1に
記載された発電器の出力特性制御装置の構成は、発電器
へ負荷される入力の大きさ又は発電器から取り出される
出力の大きさを検出する検出手段と、検出された入力の
大きさ又は出力の大きさに応じて、発電器を構成する複
数の電機子の電流経路の変更を行うサーキット変更手段
とを有することを基本的特徴としている。
【0007】発電器を構成する複数の電機子を直列に接
続する割合を増やした場合は、比較的低い回転域でも出
力が得られ、従って低回転域でのカットインが可能であ
る。他方、上述のように、回転数が上昇すると、得られ
る出力はすぐに飽和してしまい、大きな出力が得られな
い問題がある。これに対し、電機子を並列に接続する割
合を増やした場合は、低回転域でのカットインは困難で
あるが、高い回転域では、直列接続の場合に比べ、さら
に高い出力が得られるようになる。そこで請求項1の構
成では、発電器に与えられる回転がどの回転域に達して
いるかにより、サーキット変更手段によって電機子の電
流経路を変更し、始動時や比較的低い回転域では、電機
子を直列に接続する割合を増やし、他方高い回転域で
は、電機子を並列に接続する割合を増やすようにし、幅
広い回転レンジで出力が得られるようにしたものであ
る。
【0008】ただし発電器の回転数を検知する場合、発
電器への入力の大きさだけでなく、出力の大きさを検知
しても良いことは言うまでもない。すなわち発電器への
入力の大きさを検知するとは、発電器に加えられる回転
の回転数を検出することなどが含まれ、また発電器の出
力の大きさを検知するとは、発電器から取り出される出
力の電流値、電圧値又は電力値を検出することなどが含
まれる。
【0009】また検出値に対応する回転域をどのように
設定し、これらの回転域に応じて電機子の電流経路の変
更によって、どのように接続方法の設定を行うかの具体
的方法は請求項2〜5の構成に示されるとおりである。
【0010】すなわち請求項2の構成では、任意の回
転数までの低回転域に相当する値が検出された場合は、
複数の電機子を直列接続させ、該回転数を超え所定の回
転数に達するまでの範囲を更に1乃至複数の回転域に設
定してその回転域に相当する値が検出された場合は、直
列・並列混合接続させると共に、回転数が高い程並列接
続の割合を高めるように、電流経路の変更を行う。
【0011】請求項3の構成では、任意の回転数に達
するまでの範囲を1乃至複数の回転域に設定してその回
転域内に相当する値が検出された場合は、複数の電機子
を直列・並列混合接続させると共に、回転数が高い程並
列接続の割合を高め、更に上記任意の回転数を超える高
回転域に相当する値が検出された場合は、電機子を全て
並列接続せしめるように、電流経路の変更を行う。
【0012】請求項4の構成では、任意の回転数まで
の低回転域に相当する値が検出された場合は、複数の電
機子を直列接続させ、該回転数を超える高回転域に相当
する値が検出された場合は、電機子を全て並列接続せし
めるように、電流経路の変更を行う。
【0013】請求項5の構成では、任意の回転数まで
の低回転域に相当する値が検出された場合は、複数の電
機子を直列接続させ、該回転数を超え所定の回転数に達
するまでを更に1乃至複数の回転域に設定してその回転
域に相当する値が検出された場合は、直列・並列混合接
続させると共に、回転数が高い程並列接続の割合を高
め、更に上記所定の回転数を超える高回転域に相当する
値が検出された場合は、電機子を全て並列接続せしめる
ように、電流経路の変更を行う。
【0014】上記の〜の結線方法は、発電器の電機
子をデルタ結線やスター結線により複数組に分けて結線
している構成でも、適用できる。図13のスター結線で
3組の電機子群中、各組の電機子が全て直列接続される
構成の他、図14のように、同じスター結線ながら、各
組の電機子が直列接続と並列接続の混合接続される構成
や、図15のように、同じスター結線ながら、各組の電
機子が全て並列接続される構成などを、一例としてあげ
ることができる。もちろん図16のように電機子群がデ
ルタ結線で結線されている場合についても、同様な接続
方法が実施できる。そこで請求項6の構成では、複数の
前記電機子を、デルタ結線又はスター結線で複数の組に
分けて結線しており、これらの組毎に、検出された入力
の大きさ又は出力の大きさに応じて、電流経路の変更を
行う構成としている。
【0015】他方このスター結線やデルタ結線自身も、
発電器の出力に影響を与える。すなわち、スター結線で
電機子を接続した場合、比較的低い回転域でも出力が得
られ、従って低回転域でのカットインが可能である。他
方、回転数が上昇すると、得られる出力はすぐに飽和し
てしまい、大きな出力が得られない。これに対し、電機
子をデルタ結線で接続した場合は、スター結線の場合に
比べ、低回転域でのカットインは困難であるが、高い回
転域では、さらに高い出力が得られるようになる。そこ
で請求項7の構成では、検出された入力の大きさ又は出
力の大きさが所定の値より低い場合に、複数の前記電機
子をスター結線させ、それより大きい場合に該電機子を
デルタ結線させるように、電流経路の変更を行う構成と
している。さらにデルタ結線において、各電機子を直列
接続させた上、直並列混合、並列接続へと切り替えれ
ば、広範囲な制御が可能となる。
【0016】さらに直列接続の割合を増やしたり、スタ
ー結線で接続して、出力を得ようとする場合でも、回転
当初の出力はあまり大きくはなく、早く回転を上昇させ
て、カットインに達するようにする必要がある。コック
フロスト回路は、段数を切り替えることで電圧を上昇さ
せる倍電圧整流を行えるので、該回路を発電器の出力側
に接続し、高い方の電圧を取り出せば、回転の上昇カー
ブを急激にしなくても、早い内に、カットインに達せら
れるようになる。そこで請求項8の構成は、発電器の出
力側の整流用に使用されるコックフロスト回路からなる
倍電圧整流回路と、該発電器へ負荷される入力の大きさ
又は発電器から取り出される出力の大きさを検出する検
出手段と、検出された入力の大きさ又は出力の大きさに
応じて、前記倍電圧整流回路の段数を切り替えて、出力
として取り出す電圧値を変更する切り替え手段とを有す
る構成とし、特に低回転域に相当する値が検出される場
合、上記回路の段数切り替えにより高い電圧の方を取り
出すことで、早めにカットインに達せられるようにする
と良い。
【0017】また上記の構成でも、発電器の回転数を検
知する場合は、発電器への入力の大きさだけでなく、出
力の大きさを検知しても良いことは言うまでもない。す
なわち発電器への入力の大きさを検知するとは、発電器
に加えられる回転の回転数を検出することなどが含ま
れ、また発電器の出力の大きさを検知するとは、発電器
から取り出される出力の電流値、電圧値又は電力値を検
出することなどが含まれる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1〜図5は、本発
明の請求項5の構成に係る一実施形態を示している。本
構成では、発電器に加えられる回転の回転数を検出する
タコゼネレータ(若しくはエンコーダでも良い)からな
る検出手段(図示なし)と、検出された回転数に応じ
て、発電器を構成する複数の電機子の電流経路の変更を
行うサーキット変更手段とを有している。前記検出手段
として、タコゼネレータではなく、電機子に使用される
コイルの1つ(例えば後述するコイルL1に)乃至複数
に検出コイルを入れ、その周波数を検出することで回転
数を検出するようにしても良い。
【0019】図2〜図5に示される回路構成に適用され
る上記サーキット変更手段は、リレーRL1〜RL3で
構成され、該リレーによる接点変更により電流経路が変
更されることで、図1(a)〜(d)に示されるように、発
電器のロータ側の電機子に使用されたコイルL1〜L8
の結線方法が変わることになる。
【0020】図1(a)のように全コイルL1〜L8を直
列に接続するには、具体的には図2のような回路構成に
より実現される。すなわちコイルL1、L3、L5及び
L7の−側接点は、リレーRL1の接点S11につなげ
られ、コイルL2、L4、L6及びL8の+側接点は、
リレーRL1の接点S13につなげられる。またリレー
RL1出力側接点S15〜S18については、リレーR
L2の接点S21とS23に夫々つなげられる。さらに
リレーRL2出力側接点S25及びS26については、
リレーRL3の接点S31とS33に夫々つなげられ
る。
【0021】図1(b)のようにコイルL1〜L4とコイ
ルL5〜L8とを各直列に接続し、さらにこれら2つの
コイル群を並列接続するには、具体的には図3のような
回路構成により実現される。すなわちコイルL1、L
3、L5及びL7の−側接点は、リレーRL1の接点S
12につなげられ、コイルL2、L4、L6及びL8の
+側接点は、リレーRL1の接点S14につなげられ
る。またリレーRL1出力側接点S15〜S18につい
ては、リレーRL2の接点S21とS23に夫々つなげ
られる。さらにリレーRL2出力側接点S25及びS2
6については、リレーRL3の接点S31とS33に夫
々つなげられる。
【0022】図1(c)のようにコイルL1とL2、コイ
ルL3とL4、コイルL5とコイル6、コイルL7とコ
イルL8とを各直列に接続し、さらにこれら4つのコイ
ル群を並列接続するには、具体的には図4のような回路
構成により実現される。すなわちコイルL1、L3、L
5及びL7の−側接点は、リレーRL1の接点S12に
つなげられ、コイルL2、L4、L6及びL8の+側接
点は、リレーRL1の接点S14につなげられる。また
リレーRL1出力側接点S15〜S18については、リ
レーRL2の接点S22とS24に夫々つなげられる。
さらにリレーRL2出力側接点S25及びS26につい
ては、リレーRL3の接点S31とS33に夫々つなげ
られる。
【0023】図1(d)のように全コイルL1〜L8を並
列に接続するには、具体的には図5のような回路構成に
より実現される。すなわちコイルL1、L3、L5及び
L7の−側接点は、リレーRL1の接点S12につなげ
られ、コイルL2、L4、L6及びL8の+側接点は、
リレーRL1の接点S14につなげられる。またリレー
RL1出力側接点S15〜S18については、リレーR
L2の接点S22とS24に夫々つなげられる。さらに
リレーRL2出力側接点S25及びS26については、
リレーRL3の接点S32とS34に夫々つなげられ
る。
【0024】図6は、発電器の電機子のコイルの接続の
仕方が、以上のような接続の仕方に固定されて、発電が
行われた場合の出力電流の推移を示すグラフである。図
1(a)及び図2のように8個のコイルL1〜L8を全て
直列に接続した場合は、75rpmくらいから出力が得
られ、250rpmくらいからその出力が飽和する。図
1(b)及び図3のようにコイルL1〜L4とコイルL5
〜L8とを各直列に接続し、さらにこれら2つのコイル
群を並列接続した場合は、125rpmくらいから出力
が得られ、350rpmくらいからその出力が飽和す
る。前記の接続の仕方と交差する点は250rpmあた
りである。図1(c)及び図4のようにコイルL1とL
2、コイルL3とL4、コイルL5とコイル6、コイル
L7とコイルL8とを各直列に接続し、さらにこれら4
つのコイル群を並列接続した場合は、180rpmくら
いから出力が得られ、650rpmくらいからその出力
が飽和する。前記の接続の仕方と交差する点は350r
pmあたりである。さらに図1(d)及び図5のように全
コイルL1〜L8を並列に接続した場合は、400rp
mくらいから出力が得られ、1200rpmくらいでも
出力が飽和することはない。前記の接続の仕方と交差す
る点は625rpmあたりである。
【0025】図7は、本発明の構成により、発電器に加
えられる回転数に応じて上述のようにコイルの接続方法
を変更した場合の出力としての電流値(A)、電圧値(V)
及び電力値(W)の推移を示すグラフである。回転開始か
ら250rpmまでは、コイルL1〜L8を全て直列に
接続している。250rpmから350rpmまでは、
コイルL1〜L4とコイルL5〜L8とを各直列に接続
し、これら2つのコイル群を並列接続している。また3
50rpmから625rpmまでは、コイルL1とL
2、コイルL3とL4、コイルL5とコイル6、コイル
L7とコイルL8とを各直列に接続し、これら4つのコ
イル群を並列接続している。さらに625rpm以上で
は、全コイルL1〜L8を並列に接続している。電圧値
は75rpm時に13.5Vで飽和し、それ以上では一
定の電圧値となる。但しこの電圧値は、後述する実施例
3で示すように、コックフロスト回路により電圧値を上
昇させている。このように、75rpmの低回転域から
出力が得られ、さらに回転が上昇して1000rpm以
上の高回転域に達しても、出力が飽和することはなく、
幅広い回転レンジで出力が得られるようになった。
【0026】(実施例2)図8及び図9は、本発明の請
求項7の構成に係る一実施形態を示している。本構成で
は、発電器に加えられる回転の回転数を検出するエンコ
ーダからなる検出手段(図示なし)と、検出された回転
数に応じて、発電器を構成する複数の電機子の電流経路
の変更を行うサーキット変更手段とを有している。もち
ろんこの場合も、前記検出手段として、エンコーダでは
なく、電機子に使用されるコイルの1つ(例えば後述す
るコイルL1に)乃至複数に検出コイルを入れ、その周
波数を検出することで回転数を検出するようにしても良
い。
【0027】図8及び図9に示される回路構成に適用さ
れる上記サーキット変更手段は、リレーRL4で構成さ
れ、該リレーによる接点変更により電流経路が変更され
ることで、これらの図面に示されるように、発電器のロ
ータ側の電機子の結線方法を、スター結線とデルタ結線
との間で変更している。
【0028】図10は、発電器の電機子のコイルの結線
の仕方が、以上のようなスター結線(Y)とデルタ結線
(Δ)に固定されて、発電が行われた場合の出力電流の
推移を示すグラフである。スター結線の場合は、300
rpmくらいから出力が得られ、700rpmくらいか
らその出力が飽和する。デルタ結線の場合は、475r
pmくらいから出力が得られ、1300rpmくらいか
らその出力が飽和する。前記の接続の仕方と交差する点
は675rpmあたりである。
【0029】図11は、本発明の構成により、発電器に
加えられる回転数に応じて上述のようにコイルの結線方
法をスター結線とデルタ結線との間で変更した場合に、
電流値(A)、電圧値(V)及び電力値(W)の推移を示すグ
ラフである。回転開始から675rpmまでは、スター
結線させ、それ以上の回転数になった場合は、デルタ結
線させている。電圧値は300rpm時に27Vで飽和
し、それ以上では一定の電圧値となる。但しこの電圧値
は、後述する実施例3で示すように、コックフロスト回
路により電圧値を上昇させている。このように、300
rpmの低回転域から出力が得られ、さらに回転が上昇
して1300rpmくらいになって始めて、出力が飽和
することになり、幅広い回転レンジで出力が得られるよ
うになった。
【0030】(実施例3)図12は、本発明の請求項8
の構成に係る一実施形態を示している。本構成では、発
電器のコイルL1〜L3をスター結線し、その出力側
に、コックフロスト回路からなる倍電圧整流回路CF1
〜CF3が夫々接続されている。この回路以外に、本構
成では、発電器に加えられる回転の回転数を検出するエ
ンコーダからなる検出手段(図示なし)と、検出された
回転数に応じて、前記倍電圧整流回路の1〜4の段数を
切り替えて、出力として取り出す電圧値を変更する切り
替え手段RL5とを有している。もちろんこの場合も、
前記検出手段として、エンコーダではなく、電機子に使
用されるコイルの1つ(例えば後述するコイルL1に)
乃至複数に検出コイルを入れ、その周波数を検出するこ
とで回転数を検出するようにしても良い。
【0031】上記構成に適用される切り替え手段RL5
は、リレーで構成され、該リレーによる接点変更により
段数1〜4が変更され、段数1に接点がつながっている
場合は電圧値V1、段数2に接点がつながっている場合
はその倍電圧の電圧値V2、段数3に接点がつながって
いる場合は前記V1の3倍の電圧値V3、段数4に接点
がつながっている場合は前記V1の4倍の電圧値V4と
して、出力を取り出すことができる。
【0032】スター結線で接続して、出力を得ようとす
る場合、回転当初の出力はあまり大きくはなく、そのた
め通常は、早く回転を上昇させて、カットインに達する
ようにする必要がある。本構成では、コックフロスト回
路を発電器の出力側に接続し、高い方の電圧を取り出す
ようにすることで、回転の上昇カーブを急激にしなくて
も、早い内に、カットインに達せられるようになる。例
えば前記図11に示された電圧値では、50回転から3
00回転の間に急激に立ち上がっているが、これは該コ
ックフロスト回路によるものである。
【0033】
【発明の効果】以上詳述した請求項1乃至6記載の発明
の構成によれば、始動時や比較的低い回転域では、電機
子を直列に接続する割合を増やし、他方高い回転域で
は、電機子を並列に接続する割合を増やすようにするこ
とで、幅広い回転レンジで高出力が得られるようにな
る。請求項7の構成では、検出された入力の大きさ又は
出力の大きさが所定の値より低い場合に、複数の前記電
機子をスター結線させ、それより大きい場合に該電機子
をデルタ結線させるように、電流経路の変更を行うこと
で、同様に、幅広い回転レンジで高出力が得られるよう
になる。さらに請求項8の構成では、コックフロスト回
路を発電器の出力側に接続し、高い方の電圧を取り出せ
ば、回転の上昇カーブを急激にしなくても、早い内に、
カットインに達せられるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項5の構成に係る一実施形態を示
す回路概略図である。
【図2】全コイルL1〜L8を直列に接続する場合の回
路構成を示す回路図である。
【図3】コイルを直・並列混合接続する場合の回路構成
を示す回路図である。
【図4】コイルを直・並列混合接続する場合の他の回路
構成を示す回路図である。
【図5】全コイルL1〜L8を並列に接続する場合の回
路構成を示す回路図である。
【図6】発電器の電機子のコイルの接続の仕方が、図1
の夫々の接続の仕方に固定されて、発電が行われた場合
の出力電流の推移を示すグラフである。
【図7】発電器に加えられる回転数に応じてコイルの接
続方法を図1の夫々のように変更した場合の出力の推移
を示すグラフである。
【図8】本発明の請求項7の構成に係る一実施形態を示
す回路図である。
【図9】同じく本発明の請求項7の構成に係る一実施形
態を示す回路図である。
【図10】発電器の電機子のコイルの結線の仕方が、ス
ター結線とデルタ結線に固定されて、発電が行われた場
合の出力電流の推移を示すグラフである。
【図11】発電器に加えられる回転数に応じてコイルの
結線方法をスター結線からデルタ結線に変更した場合の
出力の推移を示すグラフである。
【図12】本発明の請求項8の構成に係る一実施形態を
示す回路図である。
【図13】スター結線で3組の電機子群が全て直列接続
される一構成例を示す回路概略図である。
【図14】スター結線で3組の電機子群が直列接続と並
列接続の混合接続される一構成例を示す回路概略図であ
る。
【図15】スター結線で3組の電機子群が全て並列接続
される一構成例を示す回路概略図である。
【図16】デルタ結線で3組の電機子群が接続される一
構成例を示す回路概略図である。
【符号の説明】
RL1、RL2、RL3、RL4、RL5
リレー L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8
コイル S11、S12、S13、S14、S15、S16、S
17、S18、S21、 S22、S23、S24、S
25、S26、S31、S32、S33、S34
接点 CF1、CF2、CF3
倍電圧整流回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電器へ負荷される入力の大きさ又は発
    電器から取り出される出力の大きさを検出する検出手段
    と、検出された入力の大きさ又は出力の大きさに応じ
    て、発電器を構成する複数の電機子の電流経路の変更を
    行うサーキット変更手段とを有することを特徴とする発
    電器の出力特性制御装置。
  2. 【請求項2】 任意の回転数までの低回転域に相当する
    値が検出された場合は、複数の電機子を直列接続させ、
    該回転数を超え所定の回転数に達するまでの範囲を更に
    1乃至複数の回転域に設定してその回転域に相当する値
    が検出された場合は、直列・並列混合接続させると共
    に、回転数が高い程並列接続の割合を高めるように、電
    流経路の変更を行うことを特徴とする請求項1記載の発
    電器の出力特性制御装置。
  3. 【請求項3】 任意の回転数に達するまでの範囲を1乃
    至複数の回転域に設定してその回転域内に相当する値が
    検出された場合は、複数の電機子を直列・並列混合接続
    させると共に、回転数が高い程並列接続の割合を高め、
    更に上記任意の回転数を超える高回転域に相当する値が
    検出された場合は、電機子を全て並列接続せしめるよう
    に、電流経路の変更を行うことを特徴とする請求項1記
    載の発電器の出力特性制御装置。
  4. 【請求項4】 任意の回転数までの低回転域に相当する
    値が検出された場合は、複数の電機子を直列接続させ、
    該回転数を超える高回転域に相当する値が検出された場
    合は、電機子を全て並列接続せしめるように、電流経路
    の変更を行うことを特徴とする請求項1記載の発電器の
    出力特性制御装置。
  5. 【請求項5】 任意の回転数までの低回転域に相当する
    値が検出された場合は、複数の電機子を直列接続させ、
    該回転数を超え所定の回転数に達するまでを更に1乃至
    複数の回転域に設定してその回転域に相当する値が検出
    された場合は、直列・並列混合接続させると共に、回転
    数が高い程並列接続の割合を高め、更に上記所定の回転
    数を超える高回転域に相当する値が検出された場合は、
    電機子を全て並列接続せしめるように、電流経路の変更
    を行うことを特徴とする請求項1記載の発電器の出力特
    性制御装置。
  6. 【請求項6】 複数の前記電機子を、デルタ結線又はス
    ター結線で複数の組に分けて結線しており、これらの組
    毎に、検出された入力の大きさ又は出力の大きさに応じ
    て、電流経路の変更を行うことを特徴とする請求項2、
    3、4又は5記載の発電器の出力特性制御装置。
  7. 【請求項7】 検出された入力の大きさ又は出力の大き
    さが所定の値より低い場合に、複数の前記電機子をスタ
    ー結線させ、それより大きい場合に該電機子をデルタ結
    線させるように、電流経路の変更を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の発電器の出力特性制御装置。
  8. 【請求項8】 発電器の出力側の整流用に使用されるコ
    ックフロスト回路からなる倍電圧整流回路と、該発電器
    へ負荷される入力の大きさ又は発電器から取り出される
    出力の大きさを検出する検出手段と、検出された入力の
    大きさ又は出力の大きさに応じて、前記倍電圧整流回路
    の段数を切り替えて、出力として取り出す電圧値を変更
    する切り替え手段とを有することを特徴とする発電器の
    出力特性制御装置。
  9. 【請求項9】 発電器に加えられる回転の回転数を、前
    記検出手段で検出することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7又は8記載の発電器の出力特性制御
    装置。
  10. 【請求項10】 発電器から取り出される出力の電流
    値、電圧値又は電力値を、前記検出手段で検出すること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8
    記載の発電器の出力特性制御装置。
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