JPH11355770A - 動画像データ圧縮装置 - Google Patents

動画像データ圧縮装置

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JPH11355770A
JPH11355770A JP16470498A JP16470498A JPH11355770A JP H11355770 A JPH11355770 A JP H11355770A JP 16470498 A JP16470498 A JP 16470498A JP 16470498 A JP16470498 A JP 16470498A JP H11355770 A JPH11355770 A JP H11355770A
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JP
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frame
bit
plane
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JP16470498A
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Maki Yamauchi
真樹 山内
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮率を改善しつつ処理時間を短縮して動画
像データをロスレス圧縮し、プログレッシブ性を有する
符号データを生成することのできる動画像データ圧縮装
置を提供する。 【解決手段】 本動画像データ圧縮装置は、1フレーム
の画像データを連続的に符号化することにより、複数の
フレームからなる動画像データを圧縮し符号データを生
成する。本画像データ圧縮装置では、ビットプレーン生
成部122は入力部121から入力された動画像データ
を1フレームごとにビットプレーンに分解する。領域分
割部123は、ビットプレーン生成部122で生成され
た各プレーン群のデータをフレーム内、フレーム間双方
で相関を用いて領域分割を行うことによって符号化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像データを符
号化する動画像データ圧縮装置に関し、特に、動画像デ
ータを領域分割することに基づいて動画像データを符号
化する動画像データ圧縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のネットワークに関連する技術の進
歩およびマルチメディアアプリケーションの発展に伴っ
て、市場のニーズ等から画像データのように情報量の大
きなデータを扱う必要性が増加している。画像データは
それ自体が大きな情報量を持っているため、効果的に圧
縮して伝送する必要があるが、医療用などの分野におい
てはロスレス圧縮(圧縮される前の画像の画質を損なわ
ず正確に伸長できることを保証する圧縮)が重要視され
ている。
【0003】従来の画像データの圧縮手法としては、J
PEG、MPEG等でのDCT(離散コサイン変換)を
用いた技術またDPCM(差分パルス符号変調)を用い
た技術が知られている。これらの技術を動画像に適用す
る場合、DCTではフレーム間相関を利用することがで
きず、DPCMによるフレーム間予測ではフレーム内相
関を利用することができない。また、DCT、DPCM
といった技術は性能的にも飽和しており、特にDCTを
用いた技術ではロスレス性に乏しいといった問題があ
る。そこで、最近、高い圧縮率を達成できる手法とし
て、画像をある特徴の一様性に基づいて重複しない連結
領域に分割する、領域分割による圧縮が注目されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
での領域分割によるロスレス圧縮の技術は静止画のみを
対象としており、さらに、たとえば、文献”A SEG
MENTATION−BASED LOSSLESS
IMAGE CODING METHOD FOR H
IGH−RESOLUTION MEDICAL IM
AGE COMPRESSION”(IEEE TRA
NS. MEDICAL IMAGING, VOL.
16, NO.3, JUNE 1997)に示す技術
は処理時間が非常にかかるものでプログレッシブ性(伸
長される際に鈍いレベルから精細なレベルへと画像が段
階的に再生されていくという圧縮された画像データの有
する性質)も乏しい。
【0005】一般に、領域分割による圧縮は、フレーム
内相関を非常に効率よく利用できるため静止画像の圧縮
には適しているといえる。従来の静止画像への圧縮の技
術をそのまま用いて領域分割を動画像に用いることもで
きるが、静止画での処理に増してさらに処理時間が多大
にかかるため、領域分割に基づいて動画像をロスレス圧
縮することは事実上不可能である。
【0006】また、ロスレス性を無視しても、動画像を
圧縮するためには処理時間が拘束されることから、フレ
ーム間相関など複数のフレームにまたがる処理には不向
きであり、フレーム間での処理を行うことができないた
めに、従来の領域分割に基づく動画像圧縮では圧縮率が
不十分である。本発明は、これらのような問題点を考慮
してなされたものであり、その目的は、圧縮率を改善し
つつ処理時間を短縮して動画像データをロスレス圧縮
し、プログレッシブ性を有する符号データを生成するこ
とのできる動画像データ圧縮装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る動画像データ圧縮装置は、1フレー
ム内に含まれる複数の画素の各々に対応し、複数のビッ
トからなる画像データを連続的に符号化することによ
り、複数のフレームからなる動画像データを圧縮し符号
データを生成する動画像データ圧縮装置であって、前記
複数のビットから単数または連続する複数のビット位置
を、重なることなく複数選択し、前記選択した単数また
は連続する複数のビット位置に対応する部分画像データ
から1フレームに対するビットプレーンを生成するビッ
トプレーン生成手段と、一のビットプレーンに対して行
われた領域分割の結果を用いて、前記一のビットプレー
ンと同一のフレームから生成される別のビットプレーン
を再帰的に領域分割して符号データを生成する第1の領
域分割手段と、前記第1の領域分割手段による前記一の
ビットプレーンに対して行われた領域分割の結果を用い
て、前記一のビットプレーンが生成されるフレームに後
続するフレームから前記ビットプレーン生成手段によっ
て生成され、前記一のビットプレーンと選択されるビッ
ト位置が同一のビットプレーンを領域分割して符号デー
タを生成する第2の領域分割手段とを備えている。
【0008】また、上記の目的を達成するために、本発
明に係る動画像データ圧縮装置は、1フレーム内に含ま
れる複数の画素の各々に対応し、複数のビットからなる
画像データを連続的に符号化することにより、mフレー
ム(mを2以上の整数とし、処理の順に第1フレーム、
第2フレーム、…、第mフレームとする)からなる動画
像データを圧縮し符号データを生成する動画像データ圧
縮装置であって、前記複数のビットから単数または複数
のビット位置を重なることなくかつ余ることなくn組
(nを2以上の整数とし選択に応じてのビット数の和を
前記画像データのビット数に等しいものとする)選択
し、前記n組のビット位置の各々に対応する部分画像デ
ータから1フレームに対するビットプレーンを生成する
(前記画像データの上位のビット位置を含むものから順
に第1プレーン群、第2プレーン群、…、第nプレーン
群とする)ビットプレーン生成手段と、第1フレームの
第1プレーン群をロスレスに領域分割して第1フレーム
の第1プレーン群に対する符号データを生成する第1の
領域分割手段と、p1(p1を2以上n以下の整数とす
る)の昇順に、前記第1フレームの第(p1−1)プレ
ーン群をロスレスに領域分割することにより生成される
符号データを用いて、前記第1フレームの第p1プレー
ン群をロスレスに領域分割して第1フレームの第p1プ
レーン群に対する符号データを生成する第2の領域分割
手段と、異なるp2(p2を1以上n以下の整数とす
る)に対して独立に並列してf(fを2以上m以下の整
数とする)の昇順に、第(f−1)フレームの第p2プ
レーン群をロスレスに領域分割することにより生成され
る符号データを用いて、第fフレームの第p2プレーン
群をロスレスに領域分割して第fフレームの第p2プレ
ーン群に対する符号データを生成するn個の第3の領域
分割手段とを備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態の1つである動画像データ圧縮装置につい
て説明する。まず、本発明の第1の実施の形態である動
画像データ圧縮装置について、図1〜図9を用いて説明
する。図1は、第1の実施の形態の動画像データ圧縮装
置1の構成の概略を示す図である。
【0010】動画像データ圧縮装置1は、入力装置1
1、演算装置12、記憶装置13および出力装置14と
を含んでいる。入力装置11は動画像データを入力し、
演算装置12はこの入力された動画像データに基づいて
領域分割を行い圧縮領域分割データを生成する。記憶装
置13は演算装置12により得られた領域分割結果であ
る圧縮領域分割データを一時的に記憶しまた遅延器とし
ての役割を果たし、出力装置14は圧縮領域分割データ
を出力する。
【0011】演算装置12は機能に応じてさらに各部に
分割することができる。図2は演算装置12の構成の概
略を示すブロック図であり、図3は図2に示すビットプ
レーン生成部122で生成されるビットプレーンの構成
を説明するための図である。図2に示すように、演算装
置12は、入力部121、ビットプレーン生成部12
2、領域分割部123および出力部124を含んでい
る。
【0012】入力部121は入力装置11(図1参照)
から入力された動画像データを入力し、ビットプレーン
生成部122は入力部121から入力された動画像デー
タを1フレームごとにビットプレーンに分解する。領域
分割部123はビットプレーン生成部122で生成され
た各プレーン群(次に示すように画像データの複数のビ
ット位置に対応するものとすることができ、ビットプレ
ーン複数枚分に対応させることができるため’群’とし
ている)のデータを、領域分割を行うことによって符号
化し、出力部124は領域分割部123で各プレーン群
のデータが領域分割されて生成された符号データを出力
装置14へ出力する。
【0013】ビットプレーン生成部122は、たとえ
ば、動画像データの1フレームに含まれる複数の画素の
各々が8ビットの原画像データにより表される場合、8
ビット(この原画像データのビット数については任意の
数とすることができる)の上位ビットから順に1ビット
ずつ1フレームに対応する大きさを有するビットプレー
ンを8枚生成することができ、また、図3に示すよう
に、上位ビットから順に複数のビットを割り当てること
によって8枚より少ないプレーン群を生成することがで
きる。
【0014】この図3に示すビットプレーンの構成で
は、8ビットからなる原画像データのうち、上位ビット
から順に、第1プレーン群として3ビット、第2プレー
ン群として1ビット、第3プレーン群として1ビット、
第4プレーン群として2ビットを割り当てている。ま
た、図3に示すビットプレーンの構成では、原画像デー
タから動画像の伝送に使用するビットプレーンの数bp
をbp=3+1+1+2=7としている。このようにビ
ットプレーンを構成すると、原画像データの8ビットの
うちの7ビットを符号化(領域分割)の対象としており
最下位のビットを符号化の対象としていないため、伸長
して再生する際圧縮される前の画像の画質を損なうこと
となるロッシー圧縮となるが、原画像のビット数とbp
とを一致させ、さらに各ビットプレーンに対する領域分
割をロスレスに行うことにより、動画像データをロスレ
スに圧縮することができる。
【0015】これらのようにしてビットプレーン生成部
122で生成するプレーン群の構成を、1処理単位に含
まれる複数のフレームを処理する際には変化させない。
この1処理単位として対象とする動画像データのフレー
ムの数を、圧縮の対象とする動画像データの複雑さや動
きの多さに応じて変化させることにより、より効率的な
圧縮を行うことができる。たとえば、後に説明するよう
に、30フレームからなる動画像データのうちの3フレ
ームを1処理単位としてビットプレーンの構成を変化さ
せないものとする。
【0016】続いて、図2に示す領域分割部123につ
いて詳細に説明する。図4は、図2に示す領域分割部1
23の構成の概略を示すブロック図である。領域分割部
123は、入力部1231、入出力切替部1232、領
域分割部1233、前プレーン結果使用差分領域分割部
1234、前フレーム結果使用差分領域分割部123
5、遅延部1236および出力部1237を含んでい
る。
【0017】入力部1231は、ビットプレーン生成部
122(図2参照)で生成され符号化の対象とする各プ
レーン群のデータを入力する。入出力切替部1232
は、入力部1231、遅延部1236からのデータの入
力を切り替え、領域分割部1233、前プレーン結果使
用差分領域分割部1234、前フレーム結果使用差分領
域分割部1235へのデータの出力を切り替える。
【0018】領域分割部1233は第1フレームの第1
プレーン群のデータに対して領域分割を行い、前プレー
ン結果使用差分領域分割部1234は第1フレームの第
2プレーン群以降のプレーン群のデータを第1フレーム
の前プレーン群(直前に領域分割の対象としたプレーン
群)の領域分割の結果を用いて符号化する。ここで、フ
レームについては、入力装置11(図1参照)に入力さ
れる順に第1フレーム、第2フレーム、…とし、前プレ
ーン結果使用差分領域分割部1234は、たとえば、第
1フレーム第4プレーンのデータに対しては、前プレー
ンである第1フレーム第3プレーンに対する領域分割の
結果を用いて領域分割を行う。
【0019】前フレーム結果使用差分領域分割部123
5は、第2フレーム以降のフレームのプレーン群のデー
タを前フレーム(直前に領域分割の対象としたフレー
ム)の対応するビット位置が同様のプレーン群を用いて
符号化する。この前フレーム結果使用差分領域分割部1
235は、たとえば、第3フレーム第6プレーンのデー
タに対しては、前フレームの対応するビット位置が同様
の第2フレーム第6プレーンに対する領域分割の結果を
用いて領域分割を行う。また、遅延部1236は領域分
割により生成される符号データを次に領域分割を行うプ
レーン群のために一時的に記憶し、出力部1237は出
力部124(図2参照)との出力インターフェースとな
る。
【0020】領域分割部123の主動作部である領域分
割部1233、前プレーン結果使用差分領域分割部12
34、前フレーム結果使用差分領域分割部1235によ
って生成された領域分割符号化データは、遅延部123
6と出力部1237とに同時に出力される。次に、この
領域分割部1233、前プレーン結果使用差分領域分割
部1234、前フレーム結果使用差分領域分割部123
5で行われる領域分割を図5〜図7を用いて説明する。
【0021】ここでは、領域分割として4分木分割が行
われるものとするが、他の領域分割を用いることもでき
る。領域分割の対象とするプレーン群は画素に対応させ
て1ビットからなるものとしているが、複数のビットか
らなるプレーン群を用いることもできる。また、始めに
領域分割の対象とする領域Sを16×16の画素からな
るものとしているが、この領域Sとして4096×40
96程度の大きさのものを用いることができる。
【0022】図5は領域分割部123で用いられる4分
木分割の概略を説明するための図であり、図6は領域分
割部1233(図4参照)で行われる4分木分割を説明
するための図であり、図7は前プレーン結果使用差分領
域分割部1234、前フレーム結果使用差分領域分割部
1235で行われる、あるプレーン群(同一フレームの
前プレーン群または前フレームの対応するプレーン群)
に対する領域分割結果を用いての4分木分割を説明する
ための図である。
【0023】4分木分割を領域分割に用いる際には、あ
る領域に含まれる画像データが所定の条件を満たすか否
かによって領域を4つのセグメントに均等に分割し、分
割を行うか否かによって、符号”1”、”0”を割り当
てる。1度分割された領域のセグメントをさらに上記の
所定の条件を満たすか否かの判断の対象とし、条件を満
たす際に1つのセグメントからさらに4つの小さなセグ
メントに分割していき、これらのセグメントへの分割と
符号の割り当てを繰り返す。
【0024】ある領域に含まれる複数の画素の各々に対
する画像データが1ビットで表現される際、4分木分割
を用いた領域分割では、画像データが一様であるか否か
によって領域をセグメントに分割していき、分割を行う
か否かによって符号”1”、”0”を割り当てていくこ
とができる。領域Sが、たとえば、16×16の画素か
ら構成されるものとするとき、図5に示すように、ま
ず、この領域Sが一様であるか否か(領域Sを構成する
画素がすべて1またはすべて0であるか否か)を判断す
る。ここで、領域Sが一様でないときには、領域Sを8
×8の画素から構成される4つのセグメントである領域
S1〜S4(左から右、上から下の位置に対応して順に
領域を特定する番号を付している)に分割し、符号”
1”を生成する。
【0025】続いて、領域S1〜S4の各々が一様であ
るか否かを判断し、一様であるときには領域の分割を止
め、一様でないときには領域の分割を進めて、これらに
応じて符号を生成する。ここでは、領域S1〜S3をそ
れぞれ4×4の画素から構成される領域S11〜S1
4、領域S21〜S24、領域S31〜S34に分割
し、領域S4に対する領域の分割を止め、領域S1〜S
4に対して符号”1”、”1”、”1”、”0”を生成
する。
【0026】さらに、同様に、領域S11〜S14、領
域S21〜S24、領域S31〜S34の各々が一様で
あるか否かを判断する。この一様であるか否かの判断に
応じて領域S13を領域S131〜S134に、領域S
14を領域S141〜S144に、領域S23を領域S
231〜S234に、領域S32を領域S321〜S3
24に、領域S33を領域S331〜S334に分割
し、領域S11〜S14、領域S21〜S24、領域S
31〜S34に対して、符号”0”、”0”、”
1”、”1”、”0”、”0”、”1”、”0”、”
0”、”1”、”1”、”0”を生成する。
【0027】実際には、これらの領域を分割するか否か
の情報に、分割を終えた際に一様となった領域の画素が
有する画像データが所定の規則により挿入されて、原画
像に対する符号データが生成される。領域分割部123
3は、図6に示すように、上述のような4分木分割を用
いて、4×4の画素からなり各画素が1ビットの画像デ
ータを有する原データ(画素が1ビットのデータに対応
して生成されるプレーン群(ビットプレーン))からの
符号データ(圧縮領域分割データ)の生成を次のように
して行うものとすることができる。
【0028】まず、原データの表す領域Sのデータが一
様であるか否かが判断される。図6に示す領域Sのデー
タは一様ではないために、4×4の画素からなる領域S
は2×2の画素からなる領域S1〜S4に分割され、領
域Sに対して符号”1”が生成される。続いて、領域S
1〜S4の各々が一様であるか否かが判断され、一様で
あるときには領域の分割が止められ、一様でないときに
は領域の分割が進められて、これらに応じて符号が生成
される。ここでは、領域S1〜S3に対しては領域の分
割が止められ、領域S4はそれぞれ1つの画素から構成
される領域S41〜S44に分割される。領域S1〜S
4に対しては、それぞれ符号”01”、”00”、”0
0”、”1”が生成される。この符号”01”、”0
0”、”00”の共通する上位ビットの”0”は分割を
行わないことを示し、下位ビットの”1”、”0”、”
0”はそれぞれ対応する画素のデータを示している。
【0029】また、領域S41〜S44には、画素が1
つしか含まれないため、これらの画素の各々に対して、
その画素の有するデータが符号”0”、”1”、”
0”、”0”として生成される。これらのようにして4
×4の画素に対応する16ビットの原データは、領域S
に対応する1ビットと、領域S1〜S4に対応する7ビ
ットと、領域S41〜S44に対応する4ビットとを足
し合わせた12ビットの符号データに圧縮される。
【0030】また、前プレーン結果使用差分領域分割部
1234、前フレーム結果使用差分領域分割部1235
では、図6を用いて示したような領域分割部1233で
の処理の結果分割された領域が用いられ、差分を示す符
号データが生成される。前プレーン結果使用差分領域分
割部1234は、第1フレーム内の第2プレーン以降の
データを前プレーンの領域分割の結果を用いて符号化
し、前フレーム結果使用差分領域分割部1235は、第
2フレーム以降のフレームのプレーン群のデータを、前
フレームの対応するビット位置が同様の、同一のプレー
ン群番号を有するプレーン群を用いて符号化する。
【0031】これら前プレーン結果使用差分領域分割部
1234、前フレーム結果使用差分領域分割部1235
は、同様に、図7に示すように、上述のようにして分割
された領域を用いて、原データからの符号データの生成
を次のようにして行うものとすることができる。ここで
は、図6のようにして分割された結果得られた分割領域
が参照され、原データが同様に分割され、この分割され
た領域をもとにして図6を用いて説明した領域分割と同
様の領域分割が始められる。
【0032】まず、原データの表す領域S1のデータが
一様であるか否かが判断される。図7に示す領域S1の
データは一様ではないために、2×2の画素からなる領
域S1はそれぞれ1つの画素から構成される領域S11
〜S14に分割され領域S1に対して符号”1”が生成
される。領域S11〜S14の各々に対しては、その画
素の有するデータが符号”1”、”1”、”1”、”
0”として生成される。
【0033】続いて、領域S2、S3に対しては、それ
ぞれ符号”00”、”01”が生成される。この符号”
00”、”01”の共通する上位ビットの”0”は分割
を行わないことを示し、下位ビットの”0”、”1”は
それぞれ対応する画素のデータを示している。また、領
域S41〜S44には、画素が1つしか含まれないた
め、これらの画素の各々に対して、その画素の有するデ
ータが符号”1”、”0”、”1”、”1”として生成
される。
【0034】これらのようにして4×4の画素に対応す
る16ビットの原データは、領域S1に対応する1ビッ
トと、領域S11〜S14に対応する4ビットと、領域
S2に対応する2ビットと、領域S3に対応する2ビッ
トと、領域S41〜S44に対応する4ビットとを足し
合わせた13ビットの符号データに圧縮される。ここ
で、このような差分を用いた圧縮を行わず、図6に示し
た圧縮と同様の圧縮を行った場合には、符号データは、
Sに対して符号化を行うことを示す符号”1”と、S4
に対して符号化を行うことを示す符号”1”との2ビッ
トが加えられて15ビットとなるので、このようなプレ
ーン群間の相関を用いた圧縮が有効であることが確認さ
れる。
【0035】以上の例によると、16ビットの原データ
から10数ビットの符号データが生成されることとなっ
たが、実際には、始めに対象とする領域Sは256×2
56画素、もしくはそれ以上である。また、特に画像デ
ータの上位ビットに対応して生成されるプレーン群で
は、近隣画素との相関が強く符号データは領域S1〜S
4までの分割で止められることが多いため、圧縮率を1
/4程度とすることができる。これによって、相関が強
い上位ビットから相関が弱い下位ビットにわたってプレ
ーン群を生成する画像データに対して、全体として1/
2程度の圧縮率を得ることができる。
【0036】次に領域分割部123(図4参照)での動
画像データに対する制御の手順を説明する。図8は、領
域分割部123での動画像データに対する制御の手順を
示すフローチャートである。以下で用いる記号は、次に
示すような意味で用いる。 m:1処理単位に含まれるフレームの総数 n:1フレームに含まれるプレーン群の総数 f:現在処理中のフレームを示すフレーム番号 p:現在処理中のプレーン群を示すプレーン群番号 FP(s,t):第sフレームの第tプレーン LS(s,t):FP(s,t)をロスレス領域分割に
より符号化(ロスレス領域分割の手法は任意であり、図
6を用いて示した処理はLS(s,t)の例の1つを示
す) DLS(s,t;u,v):FP(u,v)の領域分割
結果を用いて、FP(s,t)をロスレス領域分割によ
り符号化(図7を用いて示した処理はDLS(s,t;
u,v)の例の1つを示す) OM(s,t):FP(s,t)のロスレス領域分割結
果を出力部1237(図4参照)に出力し、遅延部12
36に相応するメモリに記憶 ここで、1処理単位内に含まれる複数のフレームの各々
を処理順の先頭から、第1フレーム、第2フレーム、
…、第mフレームとし、1フレーム内に含まれる複数の
プレーン群の各々を上位のビット位置を含むものから、
第1プレーン、第2プレーン、…、第nプレーンとす
る。
【0037】また、たとえば、30フレームからなる動
画像データについて1処理単位のフレーム数m=3とし
て処理を行う場合、1フレーム目を第1フレーム(f=
1)、2フレーム目を第2フレーム(f=2)、3フレ
ーム目を第3フレーム(f=3)とし、ここまでを1処
理単位とする。4フレーム目は改めて第1フレーム(f
=1)とし以下同様にして処理単位を刻み、必要に応じ
てビットプレーン生成部122(図2参照)でビットプ
レーンの構成を変化させる。
【0038】以下に示す領域分割部123の動画像デー
タに対する制御ではm>1、n>1とする。領域分割部
123では、まず、処理の対象としているフレームのフ
レーム番号fが1であるか否かが判断される(ステップ
1(以下、ステップをSと略す))。fが1であれば
(S1にて、yes)、続いて、処理の対象としている
プレーン群のプレーン群番号pが1であるか否かが判断
される(S2)。pが1であれば(S2にて、ye
s)、LS(f,p)およびOM(f,p)によって、
ロスレス領域分割および領域分割結果(図6に示すよう
な符号データ)の出力、メモリ記憶が行われる(S
3)。
【0039】新たに入力される動画像データに対して
は、始めに、FP(1,1)が処理の対象とされ、上述
のような処理によって、FP(1,1)に対するロスレ
ス領域分割による符号化が行われ、符号データが出力部
1237に出力され遅延部1236に記憶される。続い
て、pに1が加えられ(S4)、DLS(f,p;f,
p−1)およびOM(f,p)によって、FP(f,p
−1)に対する領域分割結果をもとにしたFP(f,
p)に対するロスレス領域分割および領域分割結果(図
7に示すような符号データ)の出力、メモリ記憶が行わ
れる(S5)。この後、pが1フレームに含まれるプレ
ーン群の総数nに等しいか否かが判断され、pがnに等
しくなければ(S6にて、no)、S4からの処理が繰
り返される。
【0040】これらのような処理によって、FP(1,
2)からFP(1,n)に対してそれぞれロスレス領域
分割による符号化が行われ、第1フレームに対してのロ
スレス領域分割による符号化が終了し、第1フレームで
のフレーム内処理が終了する。次に、フレーム間処理が
行われる。pがnに等しければ(S6にて、yes)、
fに1が加えられまたpが1とされ(S7)、DLS
(f,p;f−1,p)およびOM(f,p)によっ
て、FP(f−1,p)に対する領域分割結果をもとに
したFP(f,p)に対するロスレス領域分割および領
域分割結果(図7に示すような符号データ)の出力、メ
モリ記憶が行われる(S8)。この後、pがnに等しい
か否かが判断され、pがnに等しくなければ(S9に
て、no)、pに1が加えられ(S10)、S8からの
処理が繰り返される。
【0041】これらのような処理によって、FP(2,
1)からFP(2,n)に対してそれぞれロスレス領域
分割による符号化が行われ、第2フレームに対してのロ
スレス領域分割による符号化が終了する。これらの後、
fが1処理単位に含まれるフレームの総数mに等しくな
ければ(S11にて、no)、S7からの処理が繰り返
され、fがmに等しければ(S11にて、yes)、本
処理は終了する。これらのS7からの処理の繰り返しに
よって、第2フレームに対するロスレス領域分割と同様
にして、第3フレームから第mフレームに含まれるプレ
ーン群に対してロスレス領域分割による符号化が行われ
る。
【0042】また、fが1でないとき(S1にて、n
o)、pが1でないとき(S2にて、no)には、適切
な領域分割が行われるよう、それぞれ、S5、S8へと
処理が移される。以上のようにして1処理単位のフレー
ムについてのロスレス領域分割が行われ、後続するフレ
ームに対してはf=1とされS1より新たに処理が行わ
れる。
【0043】図9は、上述のような1処理単位での処理
の結果領域分割されて符号化されるビットプレーンに用
いられている相関を示す図である。FP(1,1)〜F
P(1,n)(フレーム内)では、連続する互いに2つ
のビットプレーンは、画像データを構成するビットの上
位ビットに対応するビットプレーンから下位ビットに対
応するビットプレーンへと相関を用いて領域分割され、
FP(1,1)〜FP(m,1)、FP(1,2)〜F
P(m,2)、…、FP(1,n)〜FP(m,n)
(フレーム間)では、フレーム方向に連続する互いに2
つのビットプレーンは、フレームの流れに従って相関を
用いてフレーム内と同様に領域分割される。
【0044】これらにより、圧縮率を改善しつつ処理時
間を短縮して動画像データをロスレス圧縮し、プログレ
ッシブ性を有する符号データを生成することが可能にな
る。次に、本発明の第2の実施の形態である動画像デー
タ圧縮装置について図10〜図14を用いて説明する。
第2の実施の形態の動画像データ圧縮装置の全体構成、
生成されるビットプレーンの構成、具体的な領域分割の
手法、動画像データの処理単位等は、第1の実施の形態
の動画像データ圧縮装置に準ずるものである。
【0045】図10は、第2の実施の形態の動画像デー
タ圧縮装置の演算装置(図1に示す第1の実施の形態の
動画像データ圧縮装置の演算装置12に対応する)の構
成の概略を示すブロック図である。本演算装置は、入力
部21、ビットプレーン生成部22、第1フレーム領域
分割部23、n(生成されるプレーン群の枚数)個の領
域分割部24〜27(図10には4個しか示していない
が、実際にはn個設けられる)および出力部28を含ん
でいる。
【0046】入力部21は入力された動画像データを入
力し、ビットプレーン生成部22は入力部21から入力
された動画像データを1フレームごとにビットプレーン
に分解する。第1フレーム領域分割部23はビットプレ
ーン生成部22で生成された第1フレームの各プレーン
群のデータを、領域分割を行うことによって符号化し、
それぞれ対応するn個の領域分割部に並列に入力すると
ともに出力部28に出力する。また、第1フレーム領域
分割部23は、ビットプレーン生成部22から出力され
る第2フレーム以降のフレームに含まれるプレーン群を
領域分割処理せず、そのまま、それぞれのプレーン群に
対応する領域分割部に出力する。
【0047】n個の領域分割部24〜27は、n個のプ
レーン群の各々に1対1に対応し、第1フレーム領域分
割部23で領域分割されたn個のプレーン群に関する領
域分割結果の各々をそれぞれ独立に並列に入力して領域
分割を行い領域分割結果を出力し、出力部28は、第1
フレーム領域分割部23およびn個の領域分割部24〜
27で生成される符号データを出力する。
【0048】続いて、図10に示す第1フレーム領域分
割部23、領域分割部24について詳細に説明する。図
11は、図10に示す第1フレーム領域分割部23の構
成の概略を示すブロック図である。第1フレーム領域分
割部23は、入力部231、第1出力切替部232、差
分領域分割部233、出力部234、遅延部235およ
び第2出力切替部236を含んでいる。
【0049】入力部231はビットプレーン生成部22
(図10参照)で生成された各プレーン群のデータを入
力し、第1出力切替部232は各プレーン群の属するフ
レームに応じて第1フレームであれば差分領域分割部2
33へデータを出力し第2フレーム以降であれば直接第
2出力切替部236へデータを出力する。領域分割部2
33は、第1フレームの第1プレーン群のデータに対し
て(図6に示す領域分割に対応する)領域分割を行い、
領域分割によって生成される符号データを出力部23
4、遅延部235に出力する。また、領域分割部233
は、第1フレームの第2プレーン群以降のプレーン群の
データに対し前プレーン群のデータに対する領域分割結
果を用いて(図7に示す領域分割に対応する)領域分割
を行い、領域分割によって生成される符号データを遅延
部235、第2出力切替部236に出力する。
【0050】出力部234は第1フレーム第1プレーン
群のデータに対する領域分割の結果生成される符号デー
タを出力部28(図10参照)に出力し、遅延部235
は領域分割により生成される符号データを一時的に記憶
し第1出力切替部232に出力する。また、第2出力切
替部236は、第1出力切替部232から入力されるデ
ータのプレーン群番号に基づいて、対応するn個の領域
分割部24〜27のいずれかを選択し、入力されるデー
タをそのまま出力する。
【0051】図12は、図10に示す領域分割部24の
構成の概略を示すブロック図である。以下では、領域分
割部24の構成(後に動作)について説明するが、これ
以外に設けられる(n−1)個の領域分割部25〜27
についても同様の構成である。領域分割部24は、入力
部241、差分領域分割部242、遅延部243および
出力部244を含んでいる。
【0052】入力部241は、第1フレーム領域分割部
23の第2出力切替部236(図11参照)より第1フ
レームから第mフレームまでの第1プレーン群のデータ
を順次入力する。(領域分割部25の入力部は第2プレ
ーン群のデータを順次入力し、領域分割部26の入力部
は第3プレーン群のデータを順次入力し、…、領域分割
部27の入力部は第nプレーン群のデータを順次入力す
る。)差分領域分割部242は、入力部241から入力
されたデータを、遅延部243に格納されている前フレ
ームのプレーン群での領域分割結果をもとに符号化し、
この符号化によって得られた符号データを遅延部243
と出力部244とに出力する。ここで、入力部241か
ら入力されたデータが第1フレームのプレーン群に対す
る領域分割結果を示すデータである場合には、このデー
タに対する領域分割は行われず遅延部243に記憶さ
れ、第2フレームのプレーン群の入力に備えられる。
【0053】遅延部243は、入力部241から入力さ
れる第1フレームの符号データを一時的に記憶し、差分
領域分割部242で領域分割により生成される第2フレ
ーム以降の符号データを一時的に記憶する。出力部24
4は、領域分割の結果生成される符号データを出力部2
8(図10参照)に出力する。次に、これらのような構
成の第1フレーム領域分割部23(図10参照)とn個
の領域分割部24〜27との動作を説明する。
【0054】図13は第1フレーム領域分割部23での
動画像データに対する制御の手順を示すフローチャート
であり、図14は領域分割部24での動画像データに対
する制御の手順を示すフローチャートである。以下で用
いる記号は、次に示すような意味で用いる。 M(s,t):FP(s,t)の領域分割結果を遅延部
235(図11参照)に相応するメモリに記憶 EACH_OUT(s):F(1,s)の領域分割結果
を、sに対応するn個の領域分割部24〜27と出力部
28とに出力 SIMPLE_OUT(s):第sフレームの各プレー
ン群をsに対応するn個の領域分割部24〜27にその
まま出力(第1フレーム以外のプレーン群のデータを対
象としている) また、これらのような記号の他に第1の実施の形態の動
画像データ圧縮装置で用いた記号をここでも用いる。こ
れらの記号を再掲する。 m:1処理単位に含まれるフレームの総数 n:1フレームに含まれるプレーン群の総数 f:現在処理中のフレームを示すフレーム番号 p:現在処理中のプレーン群を示すプレーン群番号 FP(s,t):第sフレームの第tプレーン LS(s,t):FP(s,t)をロスレス領域分割に
より符号化 DLS(s,t;u,v):FP(u,v)の領域分割
結果を用いて、FP(s,t)をロスレス領域分割によ
り符号化 OM(s,t):FP(s,t)のロスレス領域分割結
果を出力部244(図12参照)に出力し、遅延部24
3に相応するメモリに記憶 以下に示す第1フレーム領域分割部23の動画像データ
に対する制御では、m>1、n>1とする。
【0055】第1フレーム領域分割部23では、まず、
処理の対象としているフレームのフレーム番号fが1で
あるか否かが判断される(S201)。fが1であれば
(S201にて、yes)、続いて、処理の対象として
いるフレームが属するプレーン群pが1であるか否かが
判断される(S202)。pが1であれば(S202に
て、yes)、LS(1,p)およびM(1,p)によ
って、ロスレス領域分割および領域分割結果のメモリ記
憶が行われ(S203)、EACH_OUT(p)によ
って、領域分割結果の出力が行われる(S204)。
【0056】新たに入力される動画像データに対して
は、始めに、FP(1,1)が処理の対象とされ、上述
のような処理によって、FP(1,1)に対するロスレ
ス領域分割による符号データが行われ、符号データが遅
延部235(図11参照)に出力され符号化が終了す
る。続いて、pに1が加えられ(S205)、DLS
(1,p;f,p−1)およびM(1,p)によって、
ロスレス領域分割および領域分割結果のメモリ記憶が行
われ(S206)、EACH_OUT(p)によって、
領域分割結果の出力が行われる(S207)。この後、
pが1フレームに含まれるプレーン群の総数nに等しい
か否かが判断され、pがnに等しくなければ(S208
にて、no)、S205からの処理が繰り返される。
【0057】これらのような処理によって、FP(1,
2)からFP(1,n)に対してそれぞれロスレス領域
分割による符号化が行われ、第1フレームに含まれるプ
レーン群に対するロスレス領域分割による符号データが
対応する(n−1)個の領域分割部25〜27のいずれ
かと出力部28とに出力され、第1フレームに対しての
ロスレス領域分割による符号化が終了する。
【0058】また、pが1でないときには(S202に
て、no)、適切な領域分割が行われるようS206へ
と処理は移され、fが1でないときには(S201に
て、no)、SIMPLE_OUT(f)によって、第
2フレーム以降のプレーン群のデータは、領域分割され
ることなくそのままn個の領域分割部24〜27のうち
のプレーン群に対応するものに出力される(S20
9)。
【0059】これらのような第1フレーム領域分割部2
3(図11参照)での動画像データに対する処理を受け
て、n個の領域分割部24〜27の各々では次に示すよ
うな動画像データに対する処理が行われる。領域分割部
24(他の(n−1)個の領域分割部25〜27につい
ても同様)では、まず、DLS(f,p;f−1,p)
およびOM(f,p)によって、FP(f,p−1)に
対する領域分割結果をもとにしたFP(f,p)に対す
る領域分割および領域分割結果の出力、メモリ記憶が行
われる(S301)。
【0060】続いて、fが1処理単位に含まれるフレー
ムの総数mに等しいか否かが判断され、fがmに等しく
なければ(S302にて、no)、fに1が加えられ
(S303)、S301からの処理が繰り返され、fが
mに等しければ(S302にて、yes)、本処理は終
了する。特に、現在処理中のフレームを示すフレーム番
号fが1のとき、先述のようにして、既に第1フレーム
領域分割部23によって領域分割がなされ領域分割結果
が出力されており、S301での処理では、第1フレー
ムの領域分割結果は、第2フレーム以降の処理のために
遅延部243(図12参照)に記憶されるのみである。
【0061】領域分割部24での処理は第1プレーン群
に対して行われるものとし、対象とするフレームが第2
フレーム以降である場合、たとえばf=2として、DL
S(f,p;f−1,p)によって、FP(1,1)に
対するロスレス領域分割結果をもとにFP(2,1)に
対するロスレス領域分割が行われ符号データが生成され
る。新たに得られたFP(2,1)に対する領域分割結
果を示す符号データは、OM(2,1)により出力され
メモリに記憶される。以降、これらの処理が第mフレー
ムまで繰り返され、FP(2,1)からFP(m,1)
に対する領域分割によって符号データが生成される。
【0062】以上のようにして、1処理単位のフレーム
についてのロスレス領域分割が行われ、後続するフレー
ムに対してはf=1とされS1より新たに処理が行われ
る。これらにより、圧縮率を改善しつつ処理時間を短縮
して動画像データをロスレス圧縮し、プログレッシブ性
を有する符号データを生成することが可能になる。さら
に、フレーム間での処理を各ビットプレーンごとに独立
に並列して行うことにより、より処理時間を短縮するこ
とができる。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る動画像データ圧縮装置は、
1フレーム内に含まれる複数の画素の各々に対応し、複
数のビットからなる画像データを連続的に符号化するこ
とにより、複数のフレームからなる動画像データを圧縮
し符号データを生成する動画像データ圧縮装置であっ
て、前記複数のビットから単数または連続する複数のビ
ット位置を、重なることなく複数選択し、前記選択した
単数または連続する複数のビット位置に対応する部分画
像データから1フレームに対するビットプレーンを生成
するビットプレーン生成手段と、一のビットプレーンに
対して行われた領域分割の結果を用いて、前記一のビッ
トプレーンと同一のフレームから生成される別のビット
プレーンを再帰的に領域分割して符号データを生成する
第1の領域分割手段と、前記第1の領域分割手段による
前記一のビットプレーンに対して行われた領域分割の結
果を用いて、前記一のビットプレーンが生成されるフレ
ームに後続するフレームから前記ビットプレーン生成手
段によって生成され、前記一のビットプレーンと選択さ
れるビット位置が同一のビットプレーンを領域分割して
符号データを生成する第2の領域分割手段とを備えてい
る。
【0064】本動画像データ圧縮装置によると、前記複
数のビットから単数または連続する複数のビット位置が
重なることなく複数選択され、選択された単数または連
続する複数のビット位置に対応する部分画像データから
1フレームに対するビットプレーンが生成され、一のビ
ットプレーンに対して行われた領域分割の結果が用いら
れて、前記一のビットプレーンと同一のフレームから生
成される別のビットプレーンが再帰的に(ここでは、こ
の”再帰的”を、あるビットプレーンに対して行われた
領域分割の結果が用いられて別のビットプレーンに対す
る領域分割が行われるという意味を明確にするために用
いている)領域分割されて符号データが生成され、前記
一のビットプレーンに対して行われた領域分割の結果が
用いられて、前記一のビットプレーンが生成されるフレ
ームに後続するフレームから生成され、前記一のビット
プレーンと選択されるビット位置が同一のビットプレー
ンが領域分割されて符号データが生成される。
【0065】これにより、空間的なフレーム内での画像
の相関と時間的な連続するフレーム間での画像の相関と
の双方を利用しビットプレーンを用いて符号化を行なう
ため、圧縮率を改善しつつ処理時間を短縮して動画像デ
ータを圧縮し符号データを生成することができる。上記
の動画像データ圧縮装置を、前記ビットプレーン生成手
段は、前記複数のビット位置の選択を前記画像データを
構成する複数のビット位置が余ることなく行い、前記第
1の領域分割手段は、前記ビットプレーン生成手段によ
って生成された前記複数のビットプレーンの各々に対し
て順に再帰的に領域分割を行い符号データを生成し、か
つ、前記第1の領域分割手段および前記第2の領域分割
手段は領域分割をロスレスに行うものすることができ
る。
【0066】本動画像データ圧縮装置によると、前記複
数のビットから単数または連続する複数のビット位置が
重なることなくかつ余ることなく選択され、選択された
単数または連続する複数のビット位置に対応する部分画
像データから1フレームに対するビットプレーンが生成
され、一のビットプレーンに対して行われたロスレスな
領域分割の結果が用いられて、前記一のビットプレーン
と同一のフレームから生成される別のビットプレーンが
順に再帰的にロスレスに領域分割されて、生成された複
数のビットプレーンの各々が領域分割され、前記複数の
ビットプレーンの各々に対して行われた領域分割の結果
が用いられて、前記複数のビットプレーンの各々が生成
されるフレームに後続するフレームから生成され、前記
複数のビットプレーンの各々と選択されるビット位置が
同一のビットプレーンが領域分割されて符号データが生
成される。
【0067】これにより、空間的なフレーム内での画像
の相関と時間的な連続するフレーム間での画像の相関と
の双方を利用しビットプレーンを用いて符号化を行なう
ため、圧縮率を改善しつつ処理時間を短縮して動画像デ
ータをロスレス圧縮し符号データを生成することができ
る。さらに、上記の動画像データ圧縮装置を、前記第1
の領域分割手段は、前記ビットプレーン生成手段によっ
て生成されるビットプレーンのうち一のビットプレーン
に対して行われた領域分割の結果を用いて、前記一のビ
ットプレーンと同一のフレームから生成され、前記一の
ビットプレーンのビット位置に連続し、より下位のビッ
ト位置が対応するビットプレーンを領域分割して符号デ
ータを生成するものとすることができる。
【0068】本動画像データ圧縮装置によると、前記複
数のビットから単数または連続する複数のビット位置が
重なることなくかつ余ることなく選択され、選択された
単数または連続する複数のビット位置に対応する部分画
像データから1フレームに対するビットプレーンが生成
され、一のビットプレーンに対して行われたロスレスな
領域分割の結果が用いられて、前記一のビットプレーン
と同一のフレームから生成され、前記一のビットプレー
ンのビット位置に連続し、より下位のビット位置が対応
するビットプレーンがロスレスに領域分割されて、生成
された複数のビットプレーンの各々が順に再帰的に領域
分割され、前記複数のビットプレーンの各々に対して行
われた領域分割の結果が用いられて、前記複数のビット
プレーンの各々が生成されるフレームに後続するフレー
ムから生成され、前記複数のビットプレーンの各々と選
択されるビット位置が同一のビットプレーンが領域分割
されて符号データが生成される。
【0069】これにより、空間的なフレーム内での画像
の相関と時間的な連続するフレーム間での画像の相関と
の双方を利用しビットプレーンを用いて符号化を行なう
ため、圧縮率を改善しつつ処理時間を短縮して動画像デ
ータをロスレス圧縮し、符号データを生成することがで
きる。この符号データは、画像データのうちより大きな
重みを有する上位ビットから順に生成され、プログレッ
シブ性を有するものとなる。
【0070】また、本発明に係る動画像データ圧縮装置
は、1フレーム内に含まれる複数の画素の各々に対応
し、複数のビットからなる画像データを連続的に符号化
することにより、mフレーム(mを2以上の整数とし、
処理の順に第1フレーム、第2フレーム、…、第mフレ
ームとする)からなる動画像データを圧縮し符号データ
を生成する動画像データ圧縮装置であって、前記複数の
ビットから単数または複数のビット位置を重なることな
くかつ余ることなくn組(nを2以上の整数とし選択に
応じてのビット数の和を前記画像データのビット数に等
しいものとする)選択し、前記n組のビット位置の各々
に対応する部分画像データから1フレームに対するビッ
トプレーンを生成する(前記画像データの上位のビット
位置を含むものから順に第1プレーン群、第2プレーン
群、…、第nプレーン群とする)ビットプレーン生成手
段と、第1フレームの第1プレーン群をロスレスに領域
分割して第1フレームの第1プレーン群に対する符号デ
ータを生成する第1の領域分割手段と、p1(p1を2
以上n以下の整数とする)の昇順に、前記第1フレーム
の第(p1−1)プレーン群をロスレスに領域分割する
ことにより生成される符号データを用いて、前記第1フ
レームの第p1プレーン群をロスレスに領域分割して第
1フレームの第p1プレーン群に対する符号データを生
成する第2の領域分割手段と、異なるp2(p2を1以
上n以下の整数とする)に対して独立に並列してf(f
を2以上m以下の整数とする)の昇順に、第(f−1)
フレームの第p2プレーン群をロスレスに領域分割する
ことにより生成される符号データを用いて、第fフレー
ムの第p2プレーン群をロスレスに領域分割して第fフ
レームの第p2プレーン群に対する符号データを生成す
るn個の第3の領域分割手段とを備えている。
【0071】本動画像データ圧縮装置によると、前記複
数のビットから単数または複数のビット位置が重なるこ
となくかつ余ることなくn組選択され、前記n組のビッ
ト位置の各々に対応する部分画像データから1フレーム
に対するビットプレーンが生成され、第1フレームの第
1プレーン群はロスレスに領域分割され第1フレームの
第1プレーン群に対する符号データが生成され、p1の
昇順に、前記第1フレームの第(p1−1)プレーン群
がロスレスに領域分割されることにより生成される符号
データが用いられて、前記第1フレームの第p1プレー
ン群がロスレスに領域分割されて第1フレームの第p1
プレーン群に対する符号データが生成され、異なるp2
に対して独立に並列してfの昇順に、第(f−1)フレ
ームの第p2プレーン群がロスレスに領域分割されるこ
とにより生成される符号データが用いられて、第fフレ
ームの第p2プレーン群がロスレスに領域分割されて第
fフレームの第p2プレーン群に対する符号データが生
成される。
【0072】これにより、空間的なフレーム内での画像
の相関と時間的な連続するフレーム間での画像の相関と
の双方を利用しビットプレーンを用いて符号化を行なう
ため、圧縮率を改善しつつ処理時間を短縮して動画像デ
ータをロスレス圧縮し、プログレッシブ性を有する符号
データを生成することができる。さらに、処理を各プレ
ーン群ごとに独立に並列して行うことにより、より処理
時間を短縮することができる。
【0073】上記の画像データ圧縮装置を、前記領域分
割は4分木分割であるものとすることができる。本動画
像データ圧縮装置によると、領域分割は4分木分割によ
り行われる。これにより、圧縮率を改善しつつ処理時間
を短縮して動画像データをロスレス圧縮し、プログレッ
シブ性を有する符号データを生成することができる。
【0074】また、本発明をソフトウェアによって構成
することも可能である。本発明に係る動画像データ圧縮
のためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体は、1フレーム内に含まれる複数の画素の
各々に対応し、複数のビットからなる画像データを連続
的に符号化することにより、mフレーム(mを2以上の
整数とし、処理の順に第1フレーム、第2フレーム、
…、第mフレームとする)からなる動画像データを圧縮
し符号データを生成する、動画像データ圧縮のためのプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体であって、前記複数のビットから単数または連続する
複数のビット位置を重なることなくかつ余ることなくn
組(nを2以上の整数とし選択に応じてのビット数の和
を前記画像データのビット数に等しいものとする)選択
し、前記n組のビット位置の各々に対応する部分画像デ
ータから1フレームに対するビットプレーンを生成し
(前記画像データの上位のビット位置を含むものから順
に第1プレーン群、第2プレーン群、…、第nプレーン
群とする)、第1フレームの第1プレーン群をロスレス
に領域分割して第1フレームの第1プレーン群に対する
符号データを生成し、p1(p1を2以上n以下の整数
とする)の昇順に、前記第1フレームの第(p1−1)
プレーン群をロスレスに領域分割することにより生成さ
れる符号データを用いて、前記第1フレームの第p1プ
レーン群をロスレスに領域分割して第1フレームの第p
1プレーン群に対する符号データを生成し、f(fを2
以上m以下の整数とする)、p2(p2を1以上n以下
の整数とする)の昇順に、第(f−1)フレームの第p
2プレーン群をロスレスに領域分割することにより生成
される符号データを用いて、第fフレームの第p2プレ
ーン群をロスレスに領域分割して第fフレームの第p2
プレーン群に対する符号データを生成することを特徴と
している。
【0075】本動画像データ圧縮のためのプログラムに
よると、前記複数のビットから単数または連続する複数
のビット位置が重なることなくかつ余ることなくn組選
択され、前記n組のビット位置の各々に対応する部分画
像データから1フレームに対するビットプレーンが生成
され、第1フレームの第1プレーン群がロスレスに領域
分割されて第1フレームの第1プレーン群に対する符号
データが生成され、p1の昇順に、前記第1フレームの
第(p1−1)プレーン群がロスレスに領域分割される
ことにより生成される符号データが用いられて、前記第
1フレームの第p1プレーン群がロスレスに領域分割さ
れて第1フレームの第p1プレーン群に対する符号デー
タが生成され、f、p2の昇順に、第(f−1)フレー
ムの第p2プレーン群がロスレスに領域分割されること
により生成される符号データが用いられて、第fフレー
ムの第p2プレーン群が領域分割されて第fフレームの
第p2プレーン群に対する符号データが生成される。
【0076】これにより、空間的なフレーム内での画像
の相関と時間的な連続するフレーム間での画像の相関と
の双方を利用しビットプレーンを用いて符号化を行なう
ため、圧縮率を改善しつつ処理時間を短縮して動画像デ
ータをロスレス圧縮し、プログレッシブ性を有する符号
データを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の動画像データ圧縮装置1の
構成の概略を示す図である。
【図2】演算装置12の構成の概略を示すブロック図で
ある。
【図3】図2に示すビットプレーン生成部122で生成
されるビットプレーンの構成を説明するための図であ
る。
【図4】図2に示す領域分割部123の構成の概略を示
すブロック図である。
【図5】領域分割部123で用いられる4分木分割の概
略を説明するための図である。
【図6】領域分割部1233で行われる4分木分割を説
明するための図である。
【図7】前プレーン結果使用差分領域分割部1234、
前フレーム結果使用差分領域分割部1235で行われ
る、あるプレーン群に対する領域分割結果を用いての4
分木分割を説明するための図である。
【図8】領域分割部123での動画像データに対する制
御の手順を示すフローチャートである。
【図9】1処理単位での処理の結果領域分割されて符号
化されるビットプレーンに用いられている相関を示す図
である。
【図10】第2の実施の形態の動画像データ圧縮装置の
演算装置の構成の概略を示すブロック図である。
【図11】図10に示す第1フレーム領域分割部23の
構成の概略を示すブロック図である。
【図12】図10に示す領域分割部24の構成の概略を
示すブロック図である。
【図13】第1フレーム領域分割部23での動画像デー
タに対する制御の手順を示すフローチャートである。
【図14】領域分割部24での動画像データに対する制
御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 動画像データ圧縮装置 11 入力装置 12 演算装置 13 記憶装置 14 出力装置 121 入力部 122 ビットプレーン生成部 123 領域分割部 124 出力部 1231 入力部 1232 入出力切替部 1233 領域分割部 1234 前プレーン結果使用差分領域分割部 1235 前フレーム結果使用差分領域分割部 1236 遅延部 1237 出力部 1123

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フレーム内に含まれる複数の画素の各
    々に対応し、複数のビットからなる画像データを連続的
    に符号化することにより、複数のフレームからなる動画
    像データを圧縮し符号データを生成する動画像データ圧
    縮装置であって、 前記複数のビットから単数または連続する複数のビット
    位置を、重なることなく複数選択し、前記選択した単数
    または連続する複数のビット位置に対応する部分画像デ
    ータから1フレームに対するビットプレーンを生成する
    ビットプレーン生成手段と、 一のビットプレーンに対して行われた領域分割の結果を
    用いて、前記一のビットプレーンと同一のフレームから
    生成される別のビットプレーンを再帰的に領域分割して
    符号データを生成する第1の領域分割手段と、 前記第1の領域分割手段による前記一のビットプレーン
    に対して行われた領域分割の結果を用いて、前記一のビ
    ットプレーンが生成されるフレームに後続するフレーム
    から前記ビットプレーン生成手段によって生成され、前
    記一のビットプレーンと選択されるビット位置が同一の
    ビットプレーンを領域分割して符号データを生成する第
    2の領域分割手段とを備える動画像データ圧縮装置。
  2. 【請求項2】 前記ビットプレーン生成手段は、前記複
    数のビット位置の選択を前記画像データを構成する複数
    のビット位置が余ることなく行い、 前記第1の領域分割手段は、前記ビットプレーン生成手
    段によって生成された前記複数のビットプレーンの各々
    に対して順に再帰的に領域分割を行い符号データを生成
    し、 かつ、前記第1の領域分割手段および前記第2の領域分
    割手段は領域分割をロスレスに行う請求項1に記載の動
    画像データ圧縮装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の領域分割手段は、 前記ビットプレーン生成手段によって生成されるビット
    プレーンのうち一のビットプレーンに対して行われた領
    域分割の結果を用いて、 前記一のビットプレーンと同一のフレームから生成さ
    れ、前記一のビットプレーンのビット位置に連続し、よ
    り下位のビット位置が対応するビットプレーンを領域分
    割して符号データを生成する請求項1または請求項2に
    記載の動画像データ圧縮装置。
  4. 【請求項4】 1フレーム内に含まれる複数の画素の各
    々に対応し、複数のビットからなる画像データを連続的
    に符号化することにより、mフレーム(mを2以上の整
    数とし、処理の順に第1フレーム、第2フレーム、…、
    第mフレームとする)からなる動画像データを圧縮し符
    号データを生成する動画像データ圧縮装置であって、 前記複数のビットから単数または複数のビット位置を重
    なることなくかつ余ることなくn組(nを2以上の整数
    とし選択に応じてのビット数の和を前記画像データのビ
    ット数に等しいものとする)選択し、前記n組のビット
    位置の各々に対応する部分画像データから1フレームに
    対するビットプレーンを生成する(前記画像データの上
    位のビット位置を含むものから順に第1プレーン群、第
    2プレーン群、…、第nプレーン群とする)ビットプレ
    ーン生成手段と、 第1フレームの第1プレーン群をロスレスに領域分割し
    て第1フレームの第1プレーン群に対する符号データを
    生成する第1の領域分割手段と、 p1(p1を2以上n以下の整数とする)の昇順に、前
    記第1フレームの第(p1−1)プレーン群をロスレス
    に領域分割することにより生成される符号データを用い
    て、前記第1フレームの第p1プレーン群をロスレスに
    領域分割して第1フレームの第p1プレーン群に対する
    符号データを生成する第2の領域分割手段と、 異なるp2(p2を1以上n以下の整数とする)に対し
    て独立に並列してf(fを2以上m以下の整数とする)
    の昇順に、第(f−1)フレームの第p2プレーン群を
    ロスレスに領域分割することにより生成される符号デー
    タを用いて、第fフレームの第p2プレーン群をロスレ
    スに領域分割して第fフレームの第p2プレーン群に対
    する符号データを生成するn個の第3の領域分割手段と
    を備える動画像データ圧縮装置。
  5. 【請求項5】 前記領域分割は4分木分割である請求項
    1から請求項4のいずれかに記載の動画像データ圧縮装
    置。
  6. 【請求項6】 1フレーム内に含まれる複数の画素の各
    々に対応し、複数のビットからなる画像データを連続的
    に符号化することにより、mフレーム(mを2以上の整
    数とし、処理の順に第1フレーム、第2フレーム、…、
    第mフレームとする)からなる動画像データを圧縮し符
    号データを生成する、動画像データ圧縮のためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
    あって、 前記複数のビットから単数または連続する複数のビット
    位置を重なることなくかつ余ることなくn組(nを2以
    上の整数とし選択に応じてのビット数の和を前記画像デ
    ータのビット数に等しいものとする)選択し、前記n組
    のビット位置の各々に対応する部分画像データから1フ
    レームに対するビットプレーンを生成し(前記画像デー
    タの上位のビット位置を含むものから順に第1プレーン
    群、第2プレーン群、…、第nプレーン群とする)、 第1フレームの第1プレーン群をロスレスに領域分割し
    て第1フレームの第1プレーン群に対する符号データを
    生成し、 p1(p1を2以上n以下の整数とする)の昇順に、前
    記第1フレームの第(p1−1)プレーン群をロスレス
    に領域分割することにより生成される符号データを用い
    て、前記第1フレームの第p1プレーン群をロスレスに
    領域分割して第1フレームの第p1プレーン群に対する
    符号データを生成し、 f(fを2以上m以下の整数とする)、p2(p2を1
    以上n以下の整数とする)の昇順に、第(f−1)フレ
    ームの第p2プレーン群をロスレスに領域分割すること
    により生成される符号データを用いて、第fフレームの
    第p2プレーン群をロスレスに領域分割して第fフレー
    ムの第p2プレーン群に対する符号データを生成するこ
    とを特徴とする、動画像データ圧縮のためのプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140074805A (ko) 2012-12-07 2014-06-18 삼성테크윈 주식회사 영상 신호 압축 장치, 영상 신호 신장 장치, 영상 신호 압축 방법 및 영상 신호 신장 방법
JP5948480B1 (ja) * 2015-09-11 2016-07-06 大豊精機株式会社 2次元または3次元の形状情報を表示・操作するシステム、方法及びコンピュータソフトウエアプログラム

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