JPH11355671A - 相関2重サンプリング装置及び相関2重サンプリング方法 - Google Patents

相関2重サンプリング装置及び相関2重サンプリング方法

Info

Publication number
JPH11355671A
JPH11355671A JP10154215A JP15421598A JPH11355671A JP H11355671 A JPH11355671 A JP H11355671A JP 10154215 A JP10154215 A JP 10154215A JP 15421598 A JP15421598 A JP 15421598A JP H11355671 A JPH11355671 A JP H11355671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
double sampling
output
ccd
conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10154215A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Ikeda
孝弘 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP10154215A priority Critical patent/JPH11355671A/ja
Publication of JPH11355671A publication Critical patent/JPH11355671A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相関2重サンプリングによる低周波ノイズの
抑制を高速に実行することを可能にし、さらに回路規模
を削減して、安価に構成可能とする。 【解決手段】 外部CCDが出力するCCD出力信号の
中の基準信号が出力されるタイミングにおいて、第1A
/D変換命令を出力し、CCD出力信号の中のデータ信
号が出力されるタイミングにおいて、第2A/D変換命
令を出力するA/D変換命令出力回路と、第1A/D変
換命令に応じて基準信号を第1ディジタルデータにA/
D変換し、第2A/D変換命令に応じてデータ信号を第
2ディジタルデータにA/D変換するA/D変換回路
と、第1ディジタルデータと第2ディジタルデータとの
差分を演算して出力する減算回路とを備えていることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCDから出力さ
れるCCD出力信号の低周波ノイズを低減する相関2重
サンプリング装置及び相関2重サンプリング方法に関す
る。本発明は、特に、相関2重サンプリング装置の部品
点数を減らし、かつ相関2重サンプリングを高速化する
のに適した相関2重サンプリング装置及び相関2重サン
プリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDは、大きく分類してラインセンサ
とエリアセンサに分けられる。周知のように、CCD
は、画像読取装置に用いられる。ラインセンサを使用し
た画像読取装置としては、透過原稿を読み取るフィルム
スキャナや反射原稿を読み取るフラットヘッドスキャナ
などがある。エリアセンサを使用した画像読取装置とし
ては、電子力メラやビデオ力メラなどがある。
【0003】これらの画像読取装置は、読み取った画像
データをパソコンやテレビジョンなどに出力する。パソ
コンやテレビジョンは、前記画像データに基づいて、画
像読取装置が読み取った画像を表示する。図4は、CC
Dから出力されるCCD出力信号の具体例を示す波形図
である。図4において、期間T1はCCD出力信号にお
ける基準信号、期間T2はCCD出力信号におけるデー
タ信号を示している。
【0004】ここで、前記基準信号のタイミングにおけ
る電位は、CCDが検出する明るさの基準となる電位で
あり、基準電位と呼ばれる。また、前記データ信号のタ
イミングにおける電位は、CCDが検出した明るさを表
す電位である。したがって、CCDが検出した明るさを
示すデータ値は、前記基準信号のタイミングにおける基
準電位から前記データ信号のタイミングにおける電位を
減算した電位差となる。具体的には、前記減算して得ら
れる電位差が大きいほど明るく(すなわち、白に近
い)、電圧差が小さいほど暗くなる(すなわち、黒に近
い)。
【0005】ところで、CCD出力信号には、通常、低
周波ノイズ(ゆらぎ)が重畳しており、画像品質に悪影
響を及ぼす。従来から、前記低周波ノイズを低減するた
め、相関2重サンプリング(CDS:Correlat
ed Double Sampling)と呼ばれる手
法が用いられている。相関2重サンプリングとは、CC
Dから出力されるCCD出力信号に重畳する低周波ノイ
ズを、前記基準信号と前記データ信号の相関関係を利用
して、低減する手法である。
【0006】図5は、従来技術による相関2重サンプリ
ング処理を実行する回路の一例を示す図である。図5に
示すように、CCD41は、CPU40の制御に基づい
て、信号処理回路42内の相関2重サンプリング装置4
21に対して、CCD出力信号を出力する。相関2重サ
ンプリング装置421は、CPU40の制御に基づい
て、CCD出力信号の基準信号とデータ信号との相関関
係を利用して、低周波ノイズを低減したCCD出力信号
を生成する。相関2重サンプリング装置421は、CP
U40の制御に基づいて、生成されたCCD出力信号を
OPアンプ423へ出力する。
【0007】他方において、信号処理回路42内の黒レ
ベル調整回路422は、CPU40の制御に基づいて、
黒レベルのオフセット電圧値をOPアンプ423へ出力
する。ここで、黒レベルのオフセット電圧値とは、黒レ
ベルを示す電圧値を適切な値に調整するものである。す
なわち、CCD41が光を全く受けないときには、本
来、前記基準信号のタイミングにおける基準電位と前記
データ信号のタイミングにおける電位との電位差は、ゼ
ロになる。しかし、実際には、前記電位差がゼロになら
ないことがあるため、黒レベル調整のためのオフセット
電圧値が用いられる。
【0008】OPアンプ423は、低周波ノイズが除去
され、かつ黒レベルが調整されたCCD出力信号を、A
/D変換回路43に出力する。A/D変換回路43は、
CPU40の制御に基づいて、入力されるCCD出力信
号をディジタルデータに変換して出力する。図5に示す
相関2重サンプリング装置421としては、大別して、
クランプ方式の相関2重サンプリング装置と、減算方式
の相関2重サンプリング装置とがある。
【0009】先ず、図5と図6と図7を用いて、クラン
プ方式の相関2重サンプリング装置について説明する。
図6は、クランプ方式の相関2重サンプリング装置の具
体例を示す図である。また、図7は、図6に示すクラン
プ方式の相関2重サンプリング装置の動作を示す波形図
である。
【0010】図6に示す相関2重サンプリング装置は、
OPアンプ51,54とコンデンサ52とアナログスイ
ッチ53とから構成される。図6に示すように、CCD
41から出力されるCCD出力信号は、OPアンプ51
を通して、コンデンサ52とカップリングされる。ま
た、CPU40は、図7に示すように、CCD出力信号
の前記基準信号のタイミングにおいて、アナログスイッ
チ53のオン/オフ制御端子にクランプパルスを出力す
る。したがって、アナログスイッチ53は、前記クラン
プパルスの入力タイミングから時刻t1の遅延時間を経
てオンし、時刻t2の遅延時間を経てオフする。アナロ
グスイッチ53のオン/オフタイミングは、図7におい
て、実際のクランプタイミングとして示している。その
結果、CCD出力信号における基準信号は、アナログス
イッチ53を通じて基準電圧(図6の例では、グラン
ド)にクランプされる。
【0011】CCD出力信号における基準信号が基準電
圧にクランプされるため、CCD出力信号の基準信号に
おける低周波ノイズ(ゆらぎ)が抑制される。また、前
記基準信号と相関関係のあるデータ信号における低周波
ノイズ(ゆらぎ)が、抑制される。低周波ノイズが抑制
されたCCD出力信号は、OPアンプ54を通して出力
される。
【0012】その後、図5に示すように、黒レベル調整
回路422とOPアンプ423の働きにより、黒レベル
を調整した後、A/D変換回路43に入力される。A/
D変換回路43は、入力されるCCD出力信号をディジ
タル信号に変換して出力する。
【0013】次に、図5と図8と図9を用いて、減算方
式の相関2重サンプリング装置について説明する。図8
は、減算方式の相関2重サンプリング装置の具体例を示
す図である。また、図9は、図8に示す減算方式の相関
2重サンプリング装置の動作を示す波形図である。
【0014】図8に示す相関2重サンプリング装置は、
OPアンプ61とサンプルホールド回路62,63と差
動回路64とから構成されている。図8において、サン
プルホールド回路62,63は、同一の構成を有してい
る。すなわち、サンプルホールド回路62は、OPアン
プ621,622とアナログスイッチ623とコンデン
サ624から構成されている。また、サンプルホールド
回路63は、OPアンプ631,632とアナログスイ
ッチ633とコンデンサ634から構成されている。
【0015】図8に示すように、CCD41から出力さ
れるCCD出力信号は、OPアンプ61を通して、サン
プルホールド回路62,63に各々入力される。CPU
40は、図9に示すように、CCD出力信号の前記基準
信号の出力タイミングにおいて、サンプルホールド回路
62のアナログスイッチ623のオン/オフ制御端子
に、サンプルホールドパルスS/H1を出力する。
【0016】したがって、サンプルホールド回路62の
アナログスイッチ623は、図9に示すように、前記サ
ンプルホールドパルスS/H1の入力タイミングから時
刻t3の遅延時間を経てオンし、時刻t4の遅延時間を
経てオフする。アナログスイッチ623のオン/オフタ
イミングは、図9において、実際の基準信号サンプルホ
ールドタイミングとして示す。その結果、CCD出力信
号の中の基準信号は、アナログスイッチ623とコンデ
ンサ624の働きにより、サンプルホールドされる。
【0017】また、CPU40は、図9に示すように、
CCD出力信号の前記データ信号の出力タイミングにお
いて、サンプルホールド回路63のアナログスイッチ6
33のオン/オフ制御端子に、サンプルホールドパルス
S/H2を出力する。したがって、サンプルホールド回
路63のアナログスイッチ633は、図9に示すよう
に、前記サンプルホールドパルスS/H2の入力タイミ
ングから時刻t5の遅延時間を経てオンし、時刻t6の
遅延時間を経てオフする。アナログスイッチ633のオ
ン/オフタイミングは、図9において、実際のデータ信
号サンプルホールドタイミングとして示す。その結果、
CCD出力信号の中のデータ信号は、アナログスイッチ
633とコンデンサ634の働きにより、サンプルホー
ルドされる。
【0018】そして、サンプルホールドされた基準信号
とデータ信号は、差動回路64に入力され、減算され
る。前記基準信号と前記データ信号は、相関のある低周
波成分(ゆらぎ)を含んでいるため、前記減算により、
低周波成分(ゆらぎ)を抑制することができる。低周波
ノイズが抑制されたCCD出力信号は、図5に示すよう
に、OPアンプ423に入力される。その後、図5に示
すように、黒レベル調整回路422とOPアンプ423
の働きにより、黒レベルを調整した後、A/D変換回路
43に入力される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来技術に
は、次のような問題点がある。すなわち、クランプ方式
の相関2重サンプリング装置及び減算方式の相関2重サ
ンプリング装置は、共に、回路として複雑であり、高価
格になるという問題点がある。
【0020】また、クランプ方式の相関2重サンプリン
グ装置においては、図7から明らかなように、クランプ
パルスの出力タイミングと実際のクランプタイミングの
間に、遅延時間t1,t2が存在する。しかも、前記遅
延時間t1,t2は、一定値ではなく、バラツキがあ
る。図7に示す遅延時間t1,t2のバラツキは、通
常、数十ns〜数百ns程度である。したがって、CP
Uは、前記遅延時間t1,t2の影響を考慮し、クラン
プ動作を正確に行うため、CCDの転送速度を遅くする
必要がある。そのため、従来技術においては、CCDの
読取時間を高速化できないという問題点があった。
【0021】前記遅延時間に関する問題は、減算方式の
相関2重サンプリング装置においても、同様に生じる。
すなわち、図9から明らかなように、サンプルホールド
パルスS/H1の出力タイミングと実際の基準信号サン
プルホールドタイミングの間に、遅延時間t3,t4が
存在する。また、サンプルホールドパルスS/H2の出
力タイミングと実際のデータ信号サンプルホールドタイ
ミングの間に、遅延時間t5,t6が存在する。しか
も、前記遅延時間t3,t4,t5,t6は、各々一定
値ではなく、バラツキがある。したがって、CPUは、
前記遅延時間t3,t4,t5,t6の影響を考慮し、
サンプルホールド動作を正確に行うため、CCDの転送
速度を遅くする必要がある。そのため、従来技術におい
ては、CCDの読取時間を高速化できないという問題点
があった。
【0022】画像読取装置の読取時間は、前記CCDの
転送速度によって大きく左右される。その結果、従来技
術による相関2重サンプリング装置は、画像読取装置の
高速な読み取りを実現する上で、大きな障害になってい
る。本発明の目的は、相関2重サンプリング装置の回路
規模を削減して、安価に構成できる相関2重サンプリン
グ装置を提供することにある。
【0023】本発明の他の目的は、相関2重サンプリン
グによる低周波ノイズの抑制を高速に実行することを可
能にする相関2重サンプリング装置を提供することにあ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の相関2重
サンプリング装置によれば、外部CCDが出力するCC
D出力信号の中の基準信号が出力されるタイミングにお
いて、第1A/D変換命令を出力し、CCD出力信号の
中のデータ信号が出力されるタイミングにおいて、第2
A/D変換命令を出力するA/D変換命令出力回路と、
第1A/D変換命令に応じて基準信号を第1ディジタル
データにA/D変換し、第2A/D変換命令に応じてデ
ータ信号を第2ディジタルデータにA/D変換するA/
D変換回路と、第1ディジタルデータと第2ディジタル
データとの差分を演算して出力する減算回路とを備えて
いることを特徴とする。
【0025】請求項2記載の相関2重サンプリング方法
によれば、外部CCDが出力するCCD出力信号の中の
基準信号が出力されるタイミングにおいて、第1A/D
変換命令を出力する第1A/D変換命令出力ステップ
と、CCD出力信号の中のデータ信号が出力されるタイ
ミングにおいて、第2A/D変換命令を出力する第2A
/D変換命令出力ステップと、第1A/D変換命令に応
じて基準信号を第1ディジタルデータにA/D変換する
第1A/D変換実行ステップと、第2A/D変換命令に
応じて前記データ信号を第2ディジタルデータにA/D
変換する第2A/D変換実行ステップと、第1ディジタ
ルデータと第2ディジタルデータとの差分を演算して出
力する減算ステップとを有していることを特徴とする。
【0026】(作用)請求項1記載の相関2重サンプリ
ング装置によれば、A/D変換命令出力回路は、外部C
CDが出力するCCD出力信号の中の基準信号が出力さ
れるタイミングにおいて、第1A/D変換命令を出力
し、CCD出力信号の中のデータ信号が出力されるタイ
ミングにおいて、第2A/D変換命令を出力し、A/D
変換回路は、第1A/D変換命令に応じて基準信号を第
1ディジタルデータにA/D変換し、第2A/D変換命
令に応じてデータ信号を第2ディジタルデータにA/D
変換し、減算回路は、第1ディジタルデータと第2ディ
ジタルデータとの差分を演算して出力する。
【0027】したがって、請求項1記載の相関2重サン
プリング装置によれば、基準信号とデータ信号のサンプ
ルホールドが、A/D変換回路に内蔵されるサンプルホ
ールド回路を利用して行われる。そのため、請求項1記
載の相関2重サンプリング装置は、従来技術と比較し
て、回路規模を大幅に縮小することが可能になる。ま
た、A/D変換回路に内蔵されるサンプルホールド回路
は、ICやLSIを使用しているため、従来技術と比較
して、遅延時間のバラツキが小さい。そのため、請求項
1記載の相関2重サンプリング装置は、従来技術と比較
して、相関2重サンプリングを高速化することができ
る。したがって、CCDの転送速度を高速化することが
可能になり、CCDの読取時間を高速化することができ
る。
【0028】請求項2記載の相関2重サンプリング方法
によれば、第1A/D変換命令出力ステップにおいて、
外部CCDが出力するCCD出力信号の中の基準信号が
出力されるタイミングで、第1A/D変換命令を出力
し、第2A/D変換命令出力ステップにおいて、CCD
出力信号の中のデータ信号が出力されるタイミングで、
第2A/D変換命令を出力し、第1A/D変換実行ステ
ップにおいて、第1A/D変換命令に応じて基準信号を
第1ディジタルデータにA/D変換し、第2A/D変換
実行ステップにおいて、第2A/D変換命令に応じて前
記データ信号を第2ディジタルデータにA/D変換し、
減算ステップにおいて、第1ディジタルデータと第2デ
ィジタルデータとの差分を演算して出力する。
【0029】したがって、請求項2記載の相関2重サン
プリング方法によれば、従来技術ではアナログ処理によ
り実行されていた処理を、ディジタル処理によって実行
することが可能になる。その結果、請求項2記載の相関
2重サンプリング方法を実行する装置は、A/D変換回
路に内蔵されるサンプルホールド回路などを利用して基
準信号とデータ信号をサンプルホールドすることが可能
になる。そのため、請求項2記載の相関2重サンプリン
グ方法を実行する装置は、従来技術と比較して、回路規
模を大幅に縮小することが可能になる。
【0030】また、A/D変換回路に内蔵されるサンプ
ルホールド回路は、ICやLSIで構成されるため、従
来技術と比較して、遅延時間のバラツキが少ない。した
がって、請求項2記載の相関2重サンプリング方法を実
行する装置は、従来技術と比較して、相関2重サンプリ
ングを高速化することができる。そのため、請求項2記
載の相関2重サンプリング方法を実行する装置は、CC
Dの転送速度を高速化することが可能になり、CCDの
読取時間を高速化することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。以下に説明する実施の形態
は、ラインセンサを使用するフィルムスキャナに本発明
を適用したものである。また、以下に説明する実施の形
態は、前記全ての請求項に対応する。
【0032】図1は、本発明の相関2重サンプリング方
法と装置が適用される画像読取システムの一例を示すブ
ロック図である。図1に示す画像読取システムは、フィ
ルムスキャナ20とパソコン30とから構成される。図
1に示すように、フィルムスキャナ20は、SCSIイ
ンタフェース2を通してパソコン30と接続されてい
る。パソコン30は、モニタ31と操作部32を備えて
いる。モニタ31は、パソコン30の指示により表示を
するものであり、CRTや液晶ディスプレイから成る。
操作部32は、キーボードやマウス等の入力機器であ
る。
【0033】フィルムスキャナ20のCPU1は、パソ
コン30からの指示をSCSIインタフェース2を通し
て受けて、フィルムスキャナ20の各部を制御する。こ
こで、CPU1は、メモリ3に格納されているプログラ
ムに基づいて、各種の処理を行う。LED駆動回路5
は、CPU1により制御され、LED光源11を駆動す
る。LED光源11は、フィルム原稿17を照明する。
LED光源11から発せられる光は、図示するように、
レンズ12により集光され、CCD13に到達する。C
CD13の結像面には、フィルム原稿17の画像が結像
する。CCD13は、フィルム原稿17上の画像を電気
的な画像信号に変換する。ここで、CCD駆動回路6
は、CPU1により制御され、CCD13を駆動する。
【0034】また、フィルム原稿17は、カートリッジ
15からの送り出しと巻取りが可能である。すなわち、
原稿駆動モータ駆動回路9は、CPU1により制御さ
れ、原稿駆動モータ16を駆動する。ここで、CPU1
が、原稿駆動モータ16の回転方向や回転速度を制御す
ることにより、フィルム原稿17の送り出しや巻き取り
が可能になる。また、フィルム原稿17の位置は、CP
U1が、原稿位置センサ14から出力される信号に基づ
いて検出する。
【0035】CCD13は、フィルム原稿17上の画像
を電気的な画像信号に変換する。CCD13から出力さ
れる画像信号は、信号処理回路7に入力される。信号処
理回路7は、CPU1により制御され、入力された画像
信号に各種の信号処理を行い、A/D変換回路8に出力
する。A/D変換回路8は、CPU1により制御され、
入力された画像信号をディジタル信号に変換する。
【0036】A/D変換回路8から出力された画像信号
は、メモリ3に記憶される。メモリ3に記憶された画像
信号は、SCSIインタフェース2を通してパソコン3
0に出力される。パソコン30は画像信号を受け取り、
モニタ31に表示する。図2は、図1に示すフィルムス
キャナ20に搭載されている相関2重サンプリング装置
の一実施の形態を示すブロック図である。
【0037】図2に示す相関2重サンプリング装置と図
5に示す従来の相関2重サンプリング装置との相違点
は、次のとおりである。すなわち、図2に示す相関2重
サンプリング装置が、A/D変換回路8の内蔵サンプル
ホールド回路81(図中、内蔵S/Hと記載する)とC
PU1とを用いて実現されている点である。したがっ
て、図2に示す信号処理回路7は、図5に示す信号処理
回路42と異なり、相関2重サンプリング装置を備えて
いない。なお、黒レベル調整回路71とOPアンプ72
の働きは、図5に示す従来技術と同様である。
【0038】図3は、図2に示す前記相関2重サンプリ
ング装置の動作を説明するためのタイムチャートであ
る。図3から明らかなように、A/D変換回路8の内蔵
サンプルホールド回路81は、CPU1から出力される
タイミング信号ADCLKが論理値“1”の時にCCD
出力信号の基準信号をサンプリングする。そして、A/
D変換回路8の内蔵サンプルホールド回路81は、前記
タイミング信号ADCLKが論理値“0”の時にサンプ
リングした基準信号をホールドする。
【0039】また、図3から明らかなように、A/D変
換回路8の内蔵サンプルホールド回路81は、CPU1
から出力されるタイミング信号ADCLKが論理値
“1”の時にCCD出力信号のデータ信号をサンプリン
グし、前記タイミング信号ADCLKが論理値“0”の
時にサンプリングしたデータ信号をホールドする。上記
基準信号のサンプリングとホールデング、及び上記デー
タ信号のサンプリングとホールデングが、交互に繰り返
し実行される。
【0040】具体的に説明すると、図3に示すように、
CCD出力信号の中のn画素の基準信号とデータ信号が
前記タイミングで順次ディジタルデータにA/D変換さ
れて、CPU1に出力される。CPU1は、n画素の基
準信号のディジタルデータとn画素のデータ信号のディ
ジタルデータの差分演算を行なう。すなわち、CCD1
3から入力された1画素分のCCD出力信号中、最初に
基準信号をA/D変換し、続いてデータ信号をA/D変
換する。そして、A/D変換回路8は、A/D変換され
た基準信号のデジタルデータとデータ信号のデジタルデ
ータをCPU1に出力する。CPU1は、1画素中の基
準信号のデジタルデータとデータ信号のデジタル差分を
演算し、相関2重サンプリングを行う。こうして、CC
D13から出力されるCCD出力信号に重畳している低
周波成分は、抑制される。
【0041】以上の説明から明らかなように、本実施の
形態によれば、従来技術で述べた減算方式の相関2重サ
ンプリング装置が、A/D変換回路8の内蔵サンプルホ
ールド回路81とCPU1とで実現される。したがっ
て、本実施の形態によれば、従来技術と比較して、回路
の大幅な削減及びコストダウンが可能になる。
【0042】さらに、本実施の形態によれば、CCD1
3の転送速度を高速化することができる。すなわち、前
記したように、図7に示す遅延時間t1,t2のバラツ
キ、及び図9に示す遅延時間t3,t4,t5,t6の
バラツキは、通常、数十ns〜数百ns程度存在する。
【0043】これに対して、図2に示す内蔵サンプルホ
ールド回路81のオン/オフ遅延時間のバラツキは数n
s程度である。したがって、内蔵サンプルホールド回路
81のオン/オフ遅延時間のバラツキは、従来技術のア
ナログスイッチの遅延時間のバラツキによりも非常に小
さい。このため、CPU1が、CCD13の転送速度を
従来技術の転送速度より速く設定した場合でも、正確な
相関2重サンプリングを実行することが可能になる。
【0044】画像読取装置の読取時間は、CCD13の
転送速度により大きく左右されるため、本実施の形態に
よれば、従来技術と比較して、高速な読み取りが可能に
なる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の相関2重サンプリング装
置によれば、基準信号とデータ信号のサンプルホールド
が、IC等で構成されるA/D変換回路に内蔵されるサ
ンプルホールド回路を利用して行われる。そのため、請
求項1記載の相関2重サンプリング装置は、従来技術と
比較して、回路規模を大幅に縮小することが可能にな
り、大幅なコストダウンが可能になる。
【0046】また、IC等で構成されるA/D変換回路
に内蔵されるサンプルホールド回路は、従来技術におい
て用いられているサンプルホールド回路(アナログスイ
ッチ)と比較して、遅延時間のバラツキが大変小さい。
そのため、請求項1記載の相関2重サンプリング装置
は、従来技術と比較して、相関2重サンプリングを高速
化することができる。したがって、CCDの転送速度を
高速化することが可能になり、CCDの読取時間を高速
化することが可能になる。
【0047】請求項2記載の相関2重サンプリング方法
によれば、従来技術ではアナログ処理により実行されて
いた相関2重サンプリングを、ディジタル処理によって
実行することが可能になる。その結果、請求項2記載の
相関2重サンプリング方法を実行する装置は、IC等に
設けられたA/D変換回路に内蔵されるサンプルホール
ド回路を利用して、基準信号とデータ信号をサンプルホ
ールドすることが可能になる。そのため、請求項2記載
の相関2重サンプリング方法を実行する装置は、従来技
術と比較して、相関2重サンプリングのためだけにサン
プルホールド回路を準備する必要がない。したがって、
請求項2記載の発明によれば方回路規模を大幅に縮小す
ることが可能になり、大幅なコストダウンが可能にな
る。
【0048】また、ICやLSI内A/D変換回路に内
蔵されるサンプルホールド回路は、従来の相関2重サン
プリング装置に用いられるサンプルホールド回路(アナ
ログスイッチ)と比較して、遅延時間のバラツキが大変
少ない。したがって、請求項2記載の相関2重サンプリ
ング方法を実行する装置は、従来技術と比較して、相関
2重サンプリングを高速化することができる。そのた
め、請求項2記載の相関2重サンプリング方法を実行す
る装置は、CCDの転送速度を高速化することが可能に
なり、CCDの読取時間を高速化することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の相関相関2重サンプリング装置が適用
される画像読取システムの一例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す画像読取システムに搭載される相関
2重サンプリング装置の一実施の形態を示すブロック図
である。
【図3】図2に示す前記相関2重サンプリング装置の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図4】CCDから出力されるCCD出力信号の具体例
を示す波形図である。
【図5】従来技術による相関2重サンプリング処理を実
行する回路の一例を示す図である。
【図6】クランプ方式の相関2重サンプリング装置の具
体例を示す図である。
【図7】図6に示すクランプ方式の相関2重サンプリン
グ装置の動作を示す波形図である。
【図8】減算方式の相関2重サンプリング装置の具体例
を示す図である。
【図9】図8に示す減算方式の相関2重サンプリング装
置の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
1,40 CPU 2 SCSIインタフェース 3 フラッシュメモリ 5 LED駆動回路 6 CCD駆動回路 7,42 信号処理回路 8,43 A/D変換回路 9 原稿駆動モータ駆動回路 11 LED光源 12 レンズ 13,41 CCD 14 原稿位置センサ 15 カートリッジ 16 原稿駆動モータ 17 フィルム原稿 20 フィルムスキャナ 30 パソコン 31 モニタ 32 操作部 42 信号処理回路 421 相関2重サンプリング装置 51,54,61,72,423,621,622,6
31,632 OPアンプ 53,623,633 アナログスイッチ 62,63 サンプルホールド回路 64 差動回路 71,422 黒レベル調整回路 81 内蔵サンプルホールド回路(内蔵S/H) 624,634 コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部CCDが出力するCCD出力信号の
    中の基準信号が出力されるタイミングにおいて、第1A
    /D変換命令を出力し、前記CCD出力信号の中のデー
    タ信号が出力されるタイミングにおいて、第2A/D変
    換命令を出力するA/D変換命令出力回路と、 前記第1A/D変換命令に応じて前記基準信号を第1デ
    ィジタルデータにA/D変換し、前記第2A/D変換命
    令に応じて前記データ信号を第2ディジタルデータにA
    /D変換するA/D変換回路と、 前記第1ディジタルデータと前記第2ディジタルデータ
    との差分を演算して出力する減算回路とを備えているこ
    とを特徴とする相関2重サンプリング装置。
  2. 【請求項2】 外部CCDが出力するCCD出力信号の
    中の基準信号が出力されるタイミングにおいて、第1A
    /D変換命令を出力する第1A/D変換命令出力ステッ
    プと、 前記CCD出力信号の中のデータ信号が出力されるタイ
    ミングにおいて、第2A/D変換命令を出力する第2A
    /D変換命令出力ステップと、 前記第1A/D変換命令に応じて前記基準信号を第1デ
    ィジタルデータにA/D変換する第1A/D変換実行ス
    テップと、 前記第2A/D変換命令に応じて前記データ信号を第2
    ディジタルデータにA/D変換する第2A/D変換実行
    ステップと、 前記第1ディジタルデータと前記第2ディジタルデータ
    との差分を演算して出力する減算ステップとを有してい
    ることを特徴とする相関2重サンプリング方法。
JP10154215A 1998-06-03 1998-06-03 相関2重サンプリング装置及び相関2重サンプリング方法 Pending JPH11355671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10154215A JPH11355671A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 相関2重サンプリング装置及び相関2重サンプリング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10154215A JPH11355671A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 相関2重サンプリング装置及び相関2重サンプリング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11355671A true JPH11355671A (ja) 1999-12-24

Family

ID=15579367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10154215A Pending JPH11355671A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 相関2重サンプリング装置及び相関2重サンプリング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11355671A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253789A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Fuji Photo Film Co Ltd 信号検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253789A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Fuji Photo Film Co Ltd 信号検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04273777A (ja) 露光制御回路
CN102158654A (zh) 摄像设备和变焦方法
JPH0560040U (ja) ディジタルカメラのアナログ兼用回路
US6982755B1 (en) Image sensing apparatus having variable noise reduction control based on zoom operation mode
JPH06261238A (ja) 撮像装置
JP2003274181A (ja) ノイズ低減装置
JP2021196643A (ja) 推論装置、撮像装置、学習装置、推論方法、学習方法、及びプログラム
JPH11355671A (ja) 相関2重サンプリング装置及び相関2重サンプリング方法
JP2000278592A (ja) 撮像装置、その制御方法および記憶媒体
JP4969349B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2000023003A (ja) ビデオカメラ装置
JPH114379A (ja) 画像信号処理装置
JPH05316413A (ja) 撮像装置
JP3449489B2 (ja) 追尾装置
JP2582269B2 (ja) 高感度カメラ装置
KR20200016086A (ko) 이미지 신호 프로세서 및 이미지 신호 프로세서를 포함하는 전자 장치
JPH1175106A (ja) 静止画カメラ
JP5094454B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
KR0167146B1 (ko) 피씨용 흑백 디지탈카메라 모듈
JP2773404B2 (ja) 動き検出回路及び手ぶれ補正装置
JP3300175B2 (ja) 撮像装置
JPH0374967A (ja) 画像補正回路
JP2001309393A (ja) 撮像装置
JPH07170461A (ja) 撮像装置
JP4691591B2 (ja) オートアイリス制御装置