JPH11354953A - 携帯型電子機器の冷却構造 - Google Patents
携帯型電子機器の冷却構造Info
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- JPH11354953A JPH11354953A JP16208498A JP16208498A JPH11354953A JP H11354953 A JPH11354953 A JP H11354953A JP 16208498 A JP16208498 A JP 16208498A JP 16208498 A JP16208498 A JP 16208498A JP H11354953 A JPH11354953 A JP H11354953A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 開閉可能な表示部を持つ携帯型電子機器の冷
却構造において、表示部がいかなる回転位置にあっても
受熱部から延びた伝熱部と、表示部から延びた伝熱部と
を接続する部分が、十分な接触面積と適度な接触圧とを
得ることができる携帯型電子機器の冷却構造を提供す
る。 【解決手段】 受熱部側の伝熱部を軸心とし、当該伝熱
部に固着された熱伝導性に優れた取付け部と、当該取付
け部と嵌合して熱的接続するとともに、表示部側の伝熱
部を固着する熱伝導性に優れた回動自在なハウジングと
により双方の伝熱部を熱的に接続する伝熱ヒンジ部と、
前記受熱部側の伝熱部を軸心とし、当該伝熱部に固着さ
れた固定部と、当該固定部を挟持する表示部に取付けら
れた取付け部とにより表示部を任意の回転位置で固定す
る開閉ヒンジ部とを備え、表示部を任意の回転位置で固
定する際に、表示部の位置を保持しつつ、伝熱部に負荷
をあたえないようにする。
却構造において、表示部がいかなる回転位置にあっても
受熱部から延びた伝熱部と、表示部から延びた伝熱部と
を接続する部分が、十分な接触面積と適度な接触圧とを
得ることができる携帯型電子機器の冷却構造を提供す
る。 【解決手段】 受熱部側の伝熱部を軸心とし、当該伝熱
部に固着された熱伝導性に優れた取付け部と、当該取付
け部と嵌合して熱的接続するとともに、表示部側の伝熱
部を固着する熱伝導性に優れた回動自在なハウジングと
により双方の伝熱部を熱的に接続する伝熱ヒンジ部と、
前記受熱部側の伝熱部を軸心とし、当該伝熱部に固着さ
れた固定部と、当該固定部を挟持する表示部に取付けら
れた取付け部とにより表示部を任意の回転位置で固定す
る開閉ヒンジ部とを備え、表示部を任意の回転位置で固
定する際に、表示部の位置を保持しつつ、伝熱部に負荷
をあたえないようにする。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、開閉可能な表示
部を持つ携帯型電子機器の冷却構造に関し、特に、表示
部を任意の回転位置で固定できるとともに、表示部と本
体部との伝熱効率を向上させることができる、携帯型電
子機器の冷却構造に関するものである。
部を持つ携帯型電子機器の冷却構造に関し、特に、表示
部を任意の回転位置で固定できるとともに、表示部と本
体部との伝熱効率を向上させることができる、携帯型電
子機器の冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来技術の図を示すものである。
同図において、ノート型パソコンなどの携帯型電子機器
50は、本体部52と、本体部52に回動自在に連結さ
れる表示部51と、表示部51の背面に装着された放熱
部53とを備えている。
同図において、ノート型パソコンなどの携帯型電子機器
50は、本体部52と、本体部52に回動自在に連結さ
れる表示部51と、表示部51の背面に装着された放熱
部53とを備えている。
【0003】また、本体部52の内部には図示しない実
装基板の上面に発熱素子54が実装されており、当該発
熱素子54と前記放熱部53とは、発熱素子54の上面
に設置された受熱部55から例えばヒートパイプなどで
形成された伝熱部63と、例えばアルミニウム、あるい
は銅などの熱伝導性の良好な材料により形成された伝熱
部64とにより熱的に連結されている。さらに、前記の
伝熱部63と伝熱部64とは、表示部51を本体部52
に回動自在に連結するために設けた枢軸73を備えるヒ
ンジ部60によって熱的に連結されている。
装基板の上面に発熱素子54が実装されており、当該発
熱素子54と前記放熱部53とは、発熱素子54の上面
に設置された受熱部55から例えばヒートパイプなどで
形成された伝熱部63と、例えばアルミニウム、あるい
は銅などの熱伝導性の良好な材料により形成された伝熱
部64とにより熱的に連結されている。さらに、前記の
伝熱部63と伝熱部64とは、表示部51を本体部52
に回動自在に連結するために設けた枢軸73を備えるヒ
ンジ部60によって熱的に連結されている。
【0004】この形態において、本体部52内の発熱素
子54における発熱は、受熱部55から本体部52側の
伝熱部63を経由してヒンジ部60に伝達され、ヒンジ
部60において、表示部51側の伝熱部64に伝達され
て、伝熱部64を経由して放熱部53に伝達される。
子54における発熱は、受熱部55から本体部52側の
伝熱部63を経由してヒンジ部60に伝達され、ヒンジ
部60において、表示部51側の伝熱部64に伝達され
て、伝熱部64を経由して放熱部53に伝達される。
【0005】次に、ヒンジ部60の構造を説明する。図
5において、ヒンジ部60は、本体部52に設置した前
記の受熱部55から延びるヒートパイプなどで形成され
た伝熱部63の一端を枢軸73として、表示部51を本
体部52に回動自在に連結している。また、伝熱部63
は、アルミニウム、あるいは銅などの熱伝導性の良好な
材料で形成した取付け部61を固着している。そして当
該取付け部61と嵌合して熱的接続するとともに、表示
部側の伝熱部64を固着するアルミニウム、あるいは銅
などの熱伝導性の良好な材料で形成した回動自在なハウ
ジング62により前記伝熱部63と、伝熱部64とを熱
的に接続している。さらに、取付け部61とハウジング
62との嵌合は、表示部を任意の回転位置で固定できる
ような摩擦力を得るように締付けられている。
5において、ヒンジ部60は、本体部52に設置した前
記の受熱部55から延びるヒートパイプなどで形成され
た伝熱部63の一端を枢軸73として、表示部51を本
体部52に回動自在に連結している。また、伝熱部63
は、アルミニウム、あるいは銅などの熱伝導性の良好な
材料で形成した取付け部61を固着している。そして当
該取付け部61と嵌合して熱的接続するとともに、表示
部側の伝熱部64を固着するアルミニウム、あるいは銅
などの熱伝導性の良好な材料で形成した回動自在なハウ
ジング62により前記伝熱部63と、伝熱部64とを熱
的に接続している。さらに、取付け部61とハウジング
62との嵌合は、表示部を任意の回転位置で固定できる
ような摩擦力を得るように締付けられている。
【0006】この形態において、表示部を開閉するヒン
ジ部60は、伝熱用と開閉用との双方の機能を持つよう
に構成されている。従って、取付け部61とハウジング
62との摩擦力によって表示部を任意の回転位置で固定
するので、取付け部61とハウジング62との接触圧
は、熱伝導に必要な接触圧に比較して大きな値に設定す
る必要がある。つまり、取付け部61とハウジング62
との締付け力を大きくする必要があり、このため、取付
け部61とハウジング62との寸法公差は精度を必要と
する。
ジ部60は、伝熱用と開閉用との双方の機能を持つよう
に構成されている。従って、取付け部61とハウジング
62との摩擦力によって表示部を任意の回転位置で固定
するので、取付け部61とハウジング62との接触圧
は、熱伝導に必要な接触圧に比較して大きな値に設定す
る必要がある。つまり、取付け部61とハウジング62
との締付け力を大きくする必要があり、このため、取付
け部61とハウジング62との寸法公差は精度を必要と
する。
【0007】また、伝熱用と開閉用との双方の機能を持
つように構成された他のヒンジ部の構造としては、例え
ば、本体部52に設置した前記の受熱部55から延びる
ヒートパイプなどで形成された伝熱部63の一端を枢軸
73とし、表示部51を本体部52に回動自在に連結す
ることは前述の図5と同様であるが、前述のハウジング
62において、伝熱部63あるいは取付け部61との嵌
合部を形成する内径を伸縮自在にし、伝熱部63に対し
て空転自在に装着する。本体部側の伝熱部63から表示
部側の伝熱部64へ伝熱する際は、表示部の回転角度が
最大になる時のみハウジング62を縮径させることで、
ハウジング62と伝熱部63あるいは取付け部61とを
握持して嵌合部における熱抵抗の減少を図り熱的に接続
するようにしている。
つように構成された他のヒンジ部の構造としては、例え
ば、本体部52に設置した前記の受熱部55から延びる
ヒートパイプなどで形成された伝熱部63の一端を枢軸
73とし、表示部51を本体部52に回動自在に連結す
ることは前述の図5と同様であるが、前述のハウジング
62において、伝熱部63あるいは取付け部61との嵌
合部を形成する内径を伸縮自在にし、伝熱部63に対し
て空転自在に装着する。本体部側の伝熱部63から表示
部側の伝熱部64へ伝熱する際は、表示部の回転角度が
最大になる時のみハウジング62を縮径させることで、
ハウジング62と伝熱部63あるいは取付け部61とを
握持して嵌合部における熱抵抗の減少を図り熱的に接続
するようにしている。
【0008】この形態において、取付け部61とハウジ
ング62との寸法公差は精度を必要としないが、表示部
の使用位置を限定することになる。
ング62との寸法公差は精度を必要としないが、表示部
の使用位置を限定することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術では次のような問題点がある。
技術では次のような問題点がある。
【0010】1)表示部を任意の回転位置で固定可能と
した形態では、本体部の受熱部に接続されてヒンジ部に
延びた伝熱部と、表示部の放熱部に接続されてヒンジ部
に延びた伝熱部とを接続する部分において、部品精度と
組立て精度とを必要とする。
した形態では、本体部の受熱部に接続されてヒンジ部に
延びた伝熱部と、表示部の放熱部に接続されてヒンジ部
に延びた伝熱部とを接続する部分において、部品精度と
組立て精度とを必要とする。
【0011】2)さらに、表示部を多数回回転動作させ
ることで、アルミニウムや銅などで形成された取付け部
とハウジングとが摩耗することがあり、ヒンジ部におい
て、十分な接触面積と適度な接触圧とを得ることができ
なくなり、伝熱効率が低下することがある。
ることで、アルミニウムや銅などで形成された取付け部
とハウジングとが摩耗することがあり、ヒンジ部におい
て、十分な接触面積と適度な接触圧とを得ることができ
なくなり、伝熱効率が低下することがある。
【0012】3)表示部の使用位置を限定する形態で
は、表示部を任意の角度で使用することができない。そ
のため、表示部の視認範囲が狭くなっていた。
は、表示部を任意の角度で使用することができない。そ
のため、表示部の視認範囲が狭くなっていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次のような手段を取る。
ために、この発明では次のような手段を取る。
【0014】表示部を開閉するヒンジ部は、伝熱用に形
成されたヒンジ部と、表示部の開閉用に形成されたヒン
ジ部とで構成する。すなわち、伝熱用に形成されたヒン
ジ部は、一方の伝熱部を軸心とし、他方の伝熱部を固着
して双方の伝熱部を接続する部分に十分な接触面積と適
度な接触圧とを得るようにした嵌合部を形成して熱伝導
可能にするとともに回動自在に形成する。一方、表示部
の開閉用に形成されたヒンジ部は、前記のヒンジ部と同
様の軸心を持ち、表示部を任意の回転位置で固定するよ
うに形成する。
成されたヒンジ部と、表示部の開閉用に形成されたヒン
ジ部とで構成する。すなわち、伝熱用に形成されたヒン
ジ部は、一方の伝熱部を軸心とし、他方の伝熱部を固着
して双方の伝熱部を接続する部分に十分な接触面積と適
度な接触圧とを得るようにした嵌合部を形成して熱伝導
可能にするとともに回動自在に形成する。一方、表示部
の開閉用に形成されたヒンジ部は、前記のヒンジ部と同
様の軸心を持ち、表示部を任意の回転位置で固定するよ
うに形成する。
【0015】上記の手段を取ることにより、表示部を任
意の回転位置で固定する際に、表示部の位置を保持しつ
つ、伝熱部に負荷をあたえない状態にすることができ
る。
意の回転位置で固定する際に、表示部の位置を保持しつ
つ、伝熱部に負荷をあたえない状態にすることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示したような実
施の形態をとる。
施の形態をとる。
【0017】図1に示すように、開閉可能な表示部を持
つ本発明の携帯型電子機器の冷却構造は、一方の伝熱部
13を軸心とし、他方の伝熱部14を固着して前記双方
の伝熱部13,14を接続する部分に互いに凹凸部を持
つ嵌合部を形成して熱伝導可能にした回動自在な伝熱ヒ
ンジ部10と、一方の中実である伝熱部13を軸心と
し、表示部を任意の回転位置で固定する開閉ヒンジ部2
0とを備え、表示部を任意の回転位置で固定する際に、
表示部の位置を保持しつつ、伝熱部13に負荷をあたえ
ないようにする。
つ本発明の携帯型電子機器の冷却構造は、一方の伝熱部
13を軸心とし、他方の伝熱部14を固着して前記双方
の伝熱部13,14を接続する部分に互いに凹凸部を持
つ嵌合部を形成して熱伝導可能にした回動自在な伝熱ヒ
ンジ部10と、一方の中実である伝熱部13を軸心と
し、表示部を任意の回転位置で固定する開閉ヒンジ部2
0とを備え、表示部を任意の回転位置で固定する際に、
表示部の位置を保持しつつ、伝熱部13に負荷をあたえ
ないようにする。
【0018】さらに、図1および図2に示すように、前
記伝熱ヒンジ部10は、受熱部35側から延びる伝熱部
13を軸心とし、当該伝熱部13に固着された熱伝導性
の良好な材料で形成した取付け部11と、当該取付け部
11と嵌合して熱的接続するとともに、表示部側から延
びる伝熱部14を固着する熱伝導性の良好な材料で形成
した回動自在なハウジング12とにより前記双方の伝熱
部13,14を熱的に接続する。
記伝熱ヒンジ部10は、受熱部35側から延びる伝熱部
13を軸心とし、当該伝熱部13に固着された熱伝導性
の良好な材料で形成した取付け部11と、当該取付け部
11と嵌合して熱的接続するとともに、表示部側から延
びる伝熱部14を固着する熱伝導性の良好な材料で形成
した回動自在なハウジング12とにより前記双方の伝熱
部13,14を熱的に接続する。
【0019】さらに、図1に示すように、前記開閉ヒン
ジ部20は、前記受熱部側の伝熱部13を軸心とし、当
該伝熱部13に固着された固定部21と、当該固定部2
1を挟持する表示部に取付けられた取付け部22とによ
り表示部を任意の回転位置で固定する。
ジ部20は、前記受熱部側の伝熱部13を軸心とし、当
該伝熱部13に固着された固定部21と、当該固定部2
1を挟持する表示部に取付けられた取付け部22とによ
り表示部を任意の回転位置で固定する。
【0020】さらに、図1に示すように、前記開閉ヒン
ジ部20は、前記固定部21と取付け部22との摩擦力
によって表示部を任意の回転位置で固定する。
ジ部20は、前記固定部21と取付け部22との摩擦力
によって表示部を任意の回転位置で固定する。
【0021】さらに、図3に示すように、前記開閉ヒン
ジ部20は、固定部21と取付け部22とに形成した嵌
合部25によって多段階の固定位置を持つ。
ジ部20は、固定部21と取付け部22とに形成した嵌
合部25によって多段階の固定位置を持つ。
【0022】さらに、図1に示すように、前記開閉ヒン
ジ部20により任意の回転位置で表示部を固定する動作
と、前記伝熱ヒンジ部10により双方の伝熱部13,1
4を熱伝導する動作とは同時に作動する。
ジ部20により任意の回転位置で表示部を固定する動作
と、前記伝熱ヒンジ部10により双方の伝熱部13,1
4を熱伝導する動作とは同時に作動する。
【0023】上記の実施の形態をとることにより、以下
に示す作用が働く。
に示す作用が働く。
【0024】取付け部とハウジングとにより互いに凹凸
部を持つ嵌合部によって、表示部がいかなる回転位置に
あっても、本体部の受熱部に接続されてヒンジ部に延び
た伝熱部と、表示部の放熱部に接続されてヒンジ部に延
びた伝熱部とを接続する部分に、十分な接触面積と適度
な接触圧とを得ることができる。このため、表示部を任
意の回転位置で固定する際に、開閉ヒンジ部とは別に設
けられた伝熱ヒンジ部に与える負荷を軽減する。あるい
は、伝熱部に負荷を加えない。
部を持つ嵌合部によって、表示部がいかなる回転位置に
あっても、本体部の受熱部に接続されてヒンジ部に延び
た伝熱部と、表示部の放熱部に接続されてヒンジ部に延
びた伝熱部とを接続する部分に、十分な接触面積と適度
な接触圧とを得ることができる。このため、表示部を任
意の回転位置で固定する際に、開閉ヒンジ部とは別に設
けられた伝熱ヒンジ部に与える負荷を軽減する。あるい
は、伝熱部に負荷を加えない。
【0025】また、開閉ヒンジ部は、表示部の回転位置
を摩擦力によって無段階で固定するさらに、嵌合部によ
って多段階の固定位置を持つこともできる。
を摩擦力によって無段階で固定するさらに、嵌合部によ
って多段階の固定位置を持つこともできる。
【0026】なお、開閉ヒンジ部による表示部の固定動
作と、伝熱ヒンジ部による熱伝導動作とは同時に作動す
るので、表示部を使用する時の操作性と伝熱効率とを向
上する。
作と、伝熱ヒンジ部による熱伝導動作とは同時に作動す
るので、表示部を使用する時の操作性と伝熱効率とを向
上する。
【0027】
【実施例】この発明による代表的な実施例を図1ないし
図3によって説明する。なお、以下において、同じ箇所
は同一の符号を付して有り、詳細な説明を省略すること
がある。
図3によって説明する。なお、以下において、同じ箇所
は同一の符号を付して有り、詳細な説明を省略すること
がある。
【0028】図1および図2は本発明の実施例の図を示
す。
す。
【0029】図2において、ノート型パソコンなどの携
帯型電子機器30は、本体部32と、本体部32に回動
自在に連結される表示部31と、表示部51の背面に装
着された放熱部33とを備えている。
帯型電子機器30は、本体部32と、本体部32に回動
自在に連結される表示部31と、表示部51の背面に装
着された放熱部33とを備えている。
【0030】また、本体部32の内部には図示しない実
装基板の上面に発熱素子34が実装されており、当該発
熱素子34と前記放熱部33とは、発熱素子34の上面
に設置された受熱部35から例えばヒートパイプなどで
形成された伝熱部13と、例えばアルミニウム、あるい
は銅などの熱伝導性の良好な材料により形成された伝熱
部14とにより熱的に連結されている。さらに、前記の
伝熱部13と伝熱部14とは、表示部31を本体部32
に回動自在に連結するために設けた枢軸23を備える伝
熱ヒンジ部10によって熱的に接続するように構成され
ている。一方、前記の枢軸23を備える開閉ヒンジ部2
0によって、表示部31を任意の回転位置で固定するよ
うに構成されている。
装基板の上面に発熱素子34が実装されており、当該発
熱素子34と前記放熱部33とは、発熱素子34の上面
に設置された受熱部35から例えばヒートパイプなどで
形成された伝熱部13と、例えばアルミニウム、あるい
は銅などの熱伝導性の良好な材料により形成された伝熱
部14とにより熱的に連結されている。さらに、前記の
伝熱部13と伝熱部14とは、表示部31を本体部32
に回動自在に連結するために設けた枢軸23を備える伝
熱ヒンジ部10によって熱的に接続するように構成され
ている。一方、前記の枢軸23を備える開閉ヒンジ部2
0によって、表示部31を任意の回転位置で固定するよ
うに構成されている。
【0031】この形態において、携帯型電子機器30を
使用する時は、表示部31を任意の位置まで回転させる
ことで開閉ヒンジ部20によって回転位置を保持して固
定される。一方、本体部32内の発熱素子34における
発熱は、受熱部35から本体部32側の伝熱部13を経
由して伝熱ヒンジ部10に伝達され、伝熱ヒンジ部10
において、表示部31側の伝熱部14に伝達されて、伝
熱部14を経由して放熱部33に伝達される。
使用する時は、表示部31を任意の位置まで回転させる
ことで開閉ヒンジ部20によって回転位置を保持して固
定される。一方、本体部32内の発熱素子34における
発熱は、受熱部35から本体部32側の伝熱部13を経
由して伝熱ヒンジ部10に伝達され、伝熱ヒンジ部10
において、表示部31側の伝熱部14に伝達されて、伝
熱部14を経由して放熱部33に伝達される。
【0032】次に、伝熱ヒンジ部10および開閉ヒンジ
部20の構造を説明する。
部20の構造を説明する。
【0033】伝熱ヒンジ部10は、図1(a)および図
1(b)に示すように、本体部32に設置した前記の受
熱部35から延びるヒートパイプなどで形成された伝熱
部13の一端を枢軸23として、表示部31を本体部3
2に回動自在に連結している。また、伝熱部13は、ア
ルミニウム、あるいは銅などの熱伝導性の良好な材料で
形成した取付け部11を固着している。そして当該取付
け部11と嵌合して熱的接続するとともに、表示部31
側の伝熱部14を固着するアルミニウム、あるいは銅な
どの熱伝導性の良好な材料で形成した回動自在なハウジ
ング12により前記伝熱部13と、伝熱部14とを熱的
に接続している。
1(b)に示すように、本体部32に設置した前記の受
熱部35から延びるヒートパイプなどで形成された伝熱
部13の一端を枢軸23として、表示部31を本体部3
2に回動自在に連結している。また、伝熱部13は、ア
ルミニウム、あるいは銅などの熱伝導性の良好な材料で
形成した取付け部11を固着している。そして当該取付
け部11と嵌合して熱的接続するとともに、表示部31
側の伝熱部14を固着するアルミニウム、あるいは銅な
どの熱伝導性の良好な材料で形成した回動自在なハウジ
ング12により前記伝熱部13と、伝熱部14とを熱的
に接続している。
【0034】さらに、取付け部11とハウジング12と
の嵌合部は、伝熱のみを目的とし、双方が十分な接触面
積と適度な接触圧とを得ることができるように設定され
ている。なお、取付け部11とハウジング12との嵌合
部には、熱伝導性が良好で耐熱性に優れたオイルコンパ
ウンドなどのグリスを塗布することが好ましい。
の嵌合部は、伝熱のみを目的とし、双方が十分な接触面
積と適度な接触圧とを得ることができるように設定され
ている。なお、取付け部11とハウジング12との嵌合
部には、熱伝導性が良好で耐熱性に優れたオイルコンパ
ウンドなどのグリスを塗布することが好ましい。
【0035】この構成では、伝熱ヒンジ部は特別の寸法
精度を必要としない。また、表示部を任意の回転位置で
固定する際に、伝熱ヒンジ部10の負荷は軽減される。
あるいは、伝熱部13に負荷が加わらない。さらに、取
付け部11とハウジング12とは摩耗の発生も少なくな
る。
精度を必要としない。また、表示部を任意の回転位置で
固定する際に、伝熱ヒンジ部10の負荷は軽減される。
あるいは、伝熱部13に負荷が加わらない。さらに、取
付け部11とハウジング12とは摩耗の発生も少なくな
る。
【0036】一方、開閉ヒンジ部20は、図1(a)お
よび図1(c)に示すように、本体部32に設置した前
記の受熱部35から延びるヒートパイプなどで形成され
た伝熱部13の一端を枢軸23として、表示部31を本
体部32に回動自在に連結している。また、伝熱部13
には摩擦係数が大きく、耐摩耗性に優れたブレーキパッ
ドなどからなる固定部21を固着している。また、表示
部31側には当該固定部21を挟持する摩擦係数が大き
く、耐摩耗性に優れた材料からなる取付け部22を取付
けており、前記固定部21と取付け部22との摩擦力に
よって表示部を無段階で任意の回転位置で固定するよう
にしている。
よび図1(c)に示すように、本体部32に設置した前
記の受熱部35から延びるヒートパイプなどで形成され
た伝熱部13の一端を枢軸23として、表示部31を本
体部32に回動自在に連結している。また、伝熱部13
には摩擦係数が大きく、耐摩耗性に優れたブレーキパッ
ドなどからなる固定部21を固着している。また、表示
部31側には当該固定部21を挟持する摩擦係数が大き
く、耐摩耗性に優れた材料からなる取付け部22を取付
けており、前記固定部21と取付け部22との摩擦力に
よって表示部を無段階で任意の回転位置で固定するよう
にしている。
【0037】なお、図1で示す前記の伝熱部13は、受
熱部35から伝熱ヒンジ部10までが中空のヒートパイ
プで形成され、伝熱ヒンジ部10から開閉ヒンジ部20
までが中実で形成されている。
熱部35から伝熱ヒンジ部10までが中空のヒートパイ
プで形成され、伝熱ヒンジ部10から開閉ヒンジ部20
までが中実で形成されている。
【0038】また、開閉ヒンジ部20は、図3に示すよ
うに、固定部21と取付け部22とに形成した嵌合部2
5によって、表示部の固定位置をA点からB点までに多
段階の固定位置を持つようにしてもよい。この場合、嵌
合部25は、例えば、固定部21および取付け部22に
凹部または突出自在な凸部を形成して嵌合させる。
うに、固定部21と取付け部22とに形成した嵌合部2
5によって、表示部の固定位置をA点からB点までに多
段階の固定位置を持つようにしてもよい。この場合、嵌
合部25は、例えば、固定部21および取付け部22に
凹部または突出自在な凸部を形成して嵌合させる。
【0039】図1ないし図3の構成において、前記開閉
ヒンジ部20により表示部31を任意の回転位置で固定
する動作と、前記伝熱ヒンジ部10により双方の伝熱部
13,14を熱伝導する動作とは同時に作動するように
構成される。これにより、発熱素子34の発熱は、携帯
型電子機器30を使用する時に操作される表示部31の
回転操作のみで放熱部33に伝達されることになる。
ヒンジ部20により表示部31を任意の回転位置で固定
する動作と、前記伝熱ヒンジ部10により双方の伝熱部
13,14を熱伝導する動作とは同時に作動するように
構成される。これにより、発熱素子34の発熱は、携帯
型電子機器30を使用する時に操作される表示部31の
回転操作のみで放熱部33に伝達されることになる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
に示すような効果が期待できる。
に示すような効果が期待できる。
【0041】嵌合部によって表示部がいかなる回転位置
にあっても伝熱ヒンジ部に延びた双方の伝熱部を接続す
る部分に、十分な接触面積と適度な接触圧とを得ること
ができる。このため、表示部を任意の回転位置で固定す
る際に、伝熱ヒンジ部に与える負荷を軽減したり、伝熱
部に負荷を加えないので、伝熱効率を向上することがで
きる。
にあっても伝熱ヒンジ部に延びた双方の伝熱部を接続す
る部分に、十分な接触面積と適度な接触圧とを得ること
ができる。このため、表示部を任意の回転位置で固定す
る際に、伝熱ヒンジ部に与える負荷を軽減したり、伝熱
部に負荷を加えないので、伝熱効率を向上することがで
きる。
【0042】また、開閉ヒンジ部は、表示部の回転位置
を摩擦力によって無段階で固定することができる。さら
に、嵌合部によって多段階の固定位置を持つこともでき
る。
を摩擦力によって無段階で固定することができる。さら
に、嵌合部によって多段階の固定位置を持つこともでき
る。
【0043】またさらに、開閉ヒンジ部による表示部の
固定動作と、伝熱ヒンジ部による熱伝導動作とは同時に
作動するので、表示部を使用する時の操作性と伝熱効率
とを向上することができる。
固定動作と、伝熱ヒンジ部による熱伝導動作とは同時に
作動するので、表示部を使用する時の操作性と伝熱効率
とを向上することができる。
【図1】本発明の実施例の図である。
【図2】本発明の実施例の図である。
【図3】本発明の実施例の図である。
【図4】従来技術の図である。
【図5】従来技術の図である。
10:伝熱ヒンジ部 11:取付け部 12:ハウジング 13:伝熱部 14:伝熱部 20:開閉ヒンジ部 21:固定部 22:取付け部 25:嵌合部
Claims (6)
- 【請求項1】開閉可能な表示部を持つ携帯型電子機器の
冷却構造において、 一方の伝熱部(13)を軸心とし、他方の伝熱部(1
4)を固着して前記双方の伝熱部(13,14)を接続
する部分に十分な接触面積と適度な接触圧とを得るよう
に互いに凹凸部を持つ嵌合部を形成して熱伝導可能にし
た回動自在な伝熱ヒンジ部(10)と、 一方の中実である伝熱部(13)を軸心とし、表示部を
任意の回転位置で固定する開閉ヒンジ部(20)とを備
え、 表示部を任意の回転位置で固定する際に、表示部の位置
を保持しつつ、伝熱部(13)に負荷をあたえないよう
にする、 ことを特徴とする携帯型電子機器の冷却構造。 - 【請求項2】前記伝熱ヒンジ部(10)は、 受熱部側の伝熱部(13)を軸心とし、当該伝熱部(1
3)に固着された熱伝導性の良好な材料で形成した取付
け部(11)と、 当該取付け部(11)と嵌合して熱的接続するととも
に、表示部側の伝熱部(14)を固着する熱伝導性の良
好な材料で形成した回動自在なハウジング(12)とに
より前記双方の伝熱部(13,14)を熱的に接続す
る、 ことを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器の冷却
構造。 - 【請求項3】前記開閉ヒンジ部(20)は、 前記受熱部側の伝熱部(13)を軸心とし、当該伝熱部
(13)に固着された固定部(21)と、当該固定部
(21)を挟持する表示部に取付けられた取付け部(2
2)とにより表示部を任意の回転位置で固定する、 ことを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器の冷却
構造。 - 【請求項4】前記開閉ヒンジ部(20)は、 前記固定部(21)と取付け部(22)との摩擦力によ
って表示部を任意の回転位置で固定する、 ことを特徴とする請求項3記載の携帯型電子機器の冷却
構造。 - 【請求項5】前記開閉ヒンジ部(20)は、固定部(2
1)と取付け部(22)とに形成した嵌合部(25)に
よって多段階の固定位置を持つ、 ことを特徴とする請求項3記載の携帯型電子機器の冷却
構造。 - 【請求項6】前記開閉ヒンジ部(20)により表示部を
任意の回転位置で固定する動作と、前記伝熱ヒンジ部
(10)により双方の伝熱部(13,14)を熱伝導す
る動作とは同時に作動する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
項記載の携帯型電子機器の冷却構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16208498A JP3574566B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 携帯型電子機器の冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16208498A JP3574566B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 携帯型電子機器の冷却構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11354953A true JPH11354953A (ja) | 1999-12-24 |
JP3574566B2 JP3574566B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=15747790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16208498A Expired - Fee Related JP3574566B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 携帯型電子機器の冷却構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3574566B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007019214A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Nec Corp | 電子機器 |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP16208498A patent/JP3574566B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007019214A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Nec Corp | 電子機器 |
JP4529823B2 (ja) * | 2005-07-07 | 2010-08-25 | 日本電気株式会社 | 電子機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3574566B2 (ja) | 2004-10-06 |
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