JPH11354898A - プリント回路基板 - Google Patents

プリント回路基板

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JPH11354898A
JPH11354898A JP17220598A JP17220598A JPH11354898A JP H11354898 A JPH11354898 A JP H11354898A JP 17220598 A JP17220598 A JP 17220598A JP 17220598 A JP17220598 A JP 17220598A JP H11354898 A JPH11354898 A JP H11354898A
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component
circuit board
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printed circuit
measurement
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JP17220598A
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Tetsuhiro Furukawa
鉄弘 古川
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCBをリサイクルで再使用する際、再使用
が可能か否かの判定が必要な部品の測定の効率化、測定
ミスの低減を図るプリント回路基板を提供する。 【解決手段】 プリント回路基板に、再使用が可能か否
かの判定が必要な部品の近傍に、その部品の特性を測定
する旨の表示、再使用が可能か否かの判定基準の表示、
使用が可能か否かの判定に際し該当部品の取り外しが必
要であることの旨の表示を行う。また、再使用が可能か
否かの判定が必要な電気部品のパターンが半田吸い取り
により回路的に分離されるように構成する。さらに、新
品時の部品の特性値を表示する。これにより、再使用が
可能か否かの判定が必要な部品の測定の効率化および測
定ミスの低減を図るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント回路基板
に関し、特に、プリント回路基板全般において使用済の
製品に搭載されているプリント回路基板で再使用可能な
プリント回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント回路基板は、一般にリサ
イクルされていない。しかし、地球環境保全の観点から
もリサイクルが注目を浴びている。近い将来リサイクル
される可能性のある製品においては、それに付随するプ
リント回路基板も再使用製品に適用できる可能性があ
る。
【0003】特開平6−260731号公報において
は、リサイクル使用可能な部品の配置領域表示が特徴で
あり、プリント回路基板を分割してリサイクル部品と非
リサイクル部品に分別回収するものが開示されている。
しかし、プリント回路基板の中の交換部品を示し、交換
作業の効率化を図り、プリント回路基板全体を再使用す
るためのものではない。また、個々の部品をアドレスで
区分できていない。
【0004】プリント回路基板(部品が搭載されている
状態のもの:以下PCBとも言う)においては、搭載さ
れる部品の数、種類の多さから適切なリサイクルによる
再使用は難しい。特に、有限寿命部品と非有限寿命部品
が混在するPCBにおいては、リサイクル再使用時、有
限寿命部品だけを交換することにより、新規製造PCB
と同等の寿命、品質を確保することができ有効な方法で
ある。
【0005】ここで言う有限寿命部品とは、例えばアル
ミ電解コンデンサのように寿命が周囲温度に対して経験
上10℃2倍則、リップル電流による発熱に対して条
件、形状により5〜10℃2倍則が成立すると言われる
ものや、リチウム電池のようにメモリバックアップ用に
使用され、主電源SWがOFF時消費されるものや、リ
レー、スイッチ等の有接点部品でリレー、スイッチ等の
メーカーが寿命を規定している部品、あるいは、バリス
タ、アレスタ、ヒューズ等の実使用時のストレス経歴を
把握することが困難な部品をPCBにおける有限寿命部
品と言う。また、非有限寿命部品とは、熱ストレスを多
く受けない使われ方の半導体部品や、放熱板、ブラケッ
ト等の機械的構成部品や、プリント回路基板そのもの
(部品が搭載されていない状態のもの:以下PWBとも
言う)などを言う。
【0006】一般的には、非有限寿命部品の方が有限寿
命部品より多い。有限寿命部品の中で、例えばアルミ電
解コンデンサのように静電容量やtanδ(損失角の正
接)で、また、リチウム電池のように出力電圧で、消費
度合い、劣化の度合いをある程度評価できる部品があ
る。アルミ電解コンデンサの寿命は、その使用温度、リ
ップル電流等の条件により、また、リチウム電池の寿命
は、公称容量、消費電流等の条件によりある程度推測が
可能であるが、PCBの搭載された、例えば、複写機、
FAX等の機器の使われ方、設置環境等によって、同じ
経過年数であっても、部品毎にその消費、劣化の度合い
は大きく異なることが多い。
【0007】従って、PCB再使用時に、個々の部品の
寿命評価特性を測定することにより、その部品が交換必
要か否か判断し、寿命に達していない(再使用時の必要
寿命は充分ある)と判断された場合は、その部品は交換
せず、寿命に達している(再使用時の必要寿命に満たな
い)と判断された場合は、その部品は交換するというリ
サイクル方法が行われることがある。
【0008】特開平6−260731号公報において
は、再使用できる部分を集約して、その部分だけを分別
回収し、PCBに搭載されている部品のみを再使用する
ものが開示されている。しかし、部品が搭載され、製品
に搭載できる完成されたPCB全体を再使用できる方が
リサイクルのメリットが高い。
【0009】再使用時の必要寿命に心配がある部品は、
部品の特性いかんに関わらず全て交換することも方法の
ひとつである。しかし、交換せずに使用できることが最
も望ましいことである。また、予め機器の予測寿命に対
して数倍の部品寿命を持たせるような部品選定、回路設
計が必要とも考えられる。しかし、余剰設計すぎるとコ
ストアップとなりやすい。
【0010】寿命に達しているか否かの判定のための測
定には容量計、電圧計等が使用され、そのテストリード
を該当箇所に接触させて測定する。しかし、部品面に部
品のリード線が出ていない場合(片面PWBで部品面と
半田面に完全に別れているようなもの)や、部品点数が
多く回路が込み合っているPCB場合は、どこにテスト
リードを接触させなければならないかを探しあてること
は大変である。また、間違った箇所にテストリードを当
てて誤測定する可能性もある。また、同じアルミ電解コ
ンデンサであっても、使用される回路、条件等により予
測寿命が全く問題にならないほど長い場合もある。手順
書、指示書等により、半田面の図を図示することも可能
であるが、手順書作成の工数、現品と対比させて見る等
の煩雑さが生じる。
【0011】地球環境保全の観点からもリサイクルが注
目を浴びているが、プリント回路基板(部品が搭載され
ている状態のもの/PCB)においては、既述の通り搭
載される部品の数、種類の多さから適切なリサイクルに
よる再使用は難しい。一般的には、非有限寿命部品の方
が有限寿命部品より多い。
【0012】有限寿命部品の中で、例えばアルミ電解コ
ンデンサのように静電容量やtanδ(損失角の正接)
で、また、リチウム電池のように出力電圧で電池の消費
度合い、劣化の度合いを評価できる部品があるが、例え
ばアルミ電解コンデンサの場合1枚のPCBで多くの種
類のコンデンサが使用されることが多い。同じ定格電
圧、定格容量のアルミ電解コンデンサであっても、コン
デンサメーカー、コンデンサの型番、耐熱温度、コンデ
ンサ形状等によって初期の規格値も異なる場合があり、
また、寿命規定も例えば1000時間のものから500
0時間以上のものまで多種多様である。
【0013】再使用時の良否判定される規格値は、新品
時の規格値でも、コンデンサメーカーが規定している
(JIS等で規定している)劣化、寿命判定の規格値で
もなく、PCBとしてあるいはPCBが搭載される機器
として、例えば、もう1サイクルの使用に耐えうる規格
値が予め個々のアルミ電解コンデンサによって設定され
る。初期の規格値も異なる場合が多いのであるから、経
時的な規格値は、さらに多種多様になる。手順書、指示
書等により、各アルミ電解コンデンサのアドレス毎に、
規格値を記入しておき、それと対比させて見て判断する
ことも可能である。しかし、手順書作成の工数、現品と
対比させて見る等の煩雑さが生じ、誤判断も起こしやす
い。
【0014】アルミ電解コンデンサの場合、回路上同じ
アルミ電解コンデンサを並列接続して使用したり、その
他の回路構成部品によってPCBに装着された状態では
静電容量、tanδ等の特性を適切に評価できない場合
がある。その場合、アルミ電解コンデンサをPCBから
外して単品測定を行なわなければならない。外さなくて
も測定できるものと、外して測定しなければならないも
のが混在すると作業、評価する作業者に余分な負担を強
いることになる。手順書、指示書等により、各アルミ電
解コンデンサのアドレス毎に、外さなくても測定できる
ものと、外して測定しなければならないものを記入して
おき、それと対比させて見て判断することも可能である
が、手順書作成の工数、現品と対比させて見る等の煩雑
さが生じ、誤作業、誤判断も起こしやすい。
【0015】上記の静電容量、tanδ等の特性を適切
に評価できない場合に、アルミ電解コンデンサを外して
測定することは可能であるが、外す工数、取付け工数が
かかる。取付けの場合、測定結果がOKであれば外した
コンデンサをそのまま再取付けし、NGであれば新品の
アルミ電解コンデンサが取り付けられる。また、取り外
し、取付けの際、アルミ電解コンデンサに半田こてによ
る熱ストレス、取り外し取付け時の機械的ストレスが加
わりやすく、劣化、破損させることもある。また、再取
付けの際に極性を逆にして取り付けてしまうミスも考え
られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では、印刷されたラベル等の貼付け、インクジェ
ットあるいはレーザーマーカ等による表示も可能である
が、ラベルであれば、ラベル作成版代、ラベル代、貼付
け工数等がかかり、また、貼付けミス等も生じやすく得
策でない。また、インクジェット、レーザーマーカ等に
よる表示も、表示装置代、表示工数等がかかってしまう
という問題がある。
【0017】アルミ電解コンデンサの場合、静電容量の
許容差は初期的にも一般に±20%持っており、またt
anδも、例えば0.1以下や0.16以下という規定
になっている。例えば、100μF±20%のアルミ電
解コンデンサの場合80μFから120μFのものが使
用される可能性があり、経時劣化の判断基準として一般
に初期値の±20%であるから、64μFから144μ
Fまで再使用時には判定規格値として考慮しなければな
らないことになる。通常の使われかたであれば、静電容
量は減少する方向に推移する。同種のアルミ電解コンデ
ンサであっても、その製造されるロット間、ロット内で
ばらつきを持っており、リサイクル再使用時の規格値を
決定するには、初期の静電容量、tanδが個々に判っ
ていた方が良い。
【0018】本発明の第1の目的は、上記課題に鑑みP
CBをリサイクルで再使用する際に、再使用が可能か否
かの判定が必要な部品の近傍にその測定を行なう表示を
設けることにより、測定の効率化、測定ミスの低減を図
るプリント回路基板を提供することにある。
【0019】本発明の第2の目的は、再使用が可能か否
かの判定が必要な部品の近傍にその規格値の表示を設け
ることにより、測定の効率化、測定ミスの低減を図るプ
リント回路基板を提供することにある。
【0020】本発明の第3の目的は、再使用が可能か否
かの判定が必要な電気部品の特性測定に際し、その部品
の取り外しが必要な部品の近傍にその旨の表示を設ける
ことにより、測定の効率化、測定ミスの低減を図るプリ
ント回路基板を提供することにある。
【0021】本発明の第4の目的は、再使用が可能か否
かの判定が必要な電気部品の特性測定に際し、その部品
の取り外しが必要な部品の回路の片側パターン部に回路
的に開(不導通)となるスリットを設け、その部分に半
田盛り、半田除去を行なうことで電気的に接続、非接続
を可能にし、特定測定の際にはその部分の半田を除去す
るだけで測定を行なえるようにすることにより、測定の
効率化、測定ミス、作業ミスの低減、部品へのストレス
の低減を図るプリント回路基板を提供することにある。
【0022】本発明のは第5の目的は、PWBをもとも
と構成する要素であるシルクスクリーン印刷形状、レジ
スト処理形状、パターン形状によって表示形態を形成す
ることにより、コスト、工数のかからない、また、作業
者によるミスの少ない品質の良いプリント回路基板を提
供することにある。
【0023】本発明の第6の目的は、初期の静電容量、
tanδ等の特性値をアルミ電解コンデンサの近傍に表
示しておくことによって、精度の良い再使用が可能か否
かの判定をおこなうプリント回路基板を提供することに
ある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、再使用可能な部品と再使用
が可能か否かの判定が必要な部品とを搭載するプリント
回路基板において、再使用が可能か否かの判定が必要な
部品の近傍に、該部品の特性を測定する旨の表示がされ
ていることを特徴とする。
【0025】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、再使用が可能か否かの判定が必要な部品の
近傍に再使用が可能か否かの判定基準が表示されている
ことを特徴とする。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、再使用が可能か否かの判定に際し該当部品
の取り外しが必要であることの旨が表示されていること
を特徴とする。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、再使用が可能か否かの判定が必要な電気部
品のパターンが半田吸い取りにより回路的に分離される
ことを特徴とする。
【0028】請求項5記載の発明は、請求項1から3の
いずれか1項に記載の発明において、表示形態がシルク
スクリーン印刷あるいはレジスト処理形状、またはパタ
ーン形状により形成されることを特徴とする。
【0029】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、新品時の部品の特性値を表示することを特
徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よるプリント回路基板の実施の形態を詳細に説明する。
図1を参照すると本発明のプリント回路基板の実施形態
が示されている。
【0031】(第1の実施例)図1に基づいて本発明の
第1の実施例を説明する。図1は、PWB部品面のシル
クスクリーン印刷図の一部の例であり、符号1aはPW
Bである。
【0032】このPWB1aに、電気部品アドレス表示
に相当する電気部品が半田付けされたPCBが、ある製
品(例えば複写機)に搭載された状態で、買い替え等に
より使用済となり、この使用済製品が回収された場合を
想定する。
【0033】回収された製品は、リサイクルに廻され、
使用できる部品と使用できない部品とに分別される。こ
こで、このPCBに個々の搭載された部品としては、あ
まり価値の高いものではないので、電気部品毎に分解分
別してリサイクル使用するメリットは少ない。しかし、
PCB全体としてはリサイクルにて再使用するメリット
があるので、PCB全体としてリサイクル使用する。
【0034】その際、符号1bに示すアルミ電解コンデ
ンサ(アドレス表示ではC7)は、有限寿命部品であり
PCB全体を再使用するにはアルミ電解コンデンサが経
時劣化していないか、測定にて判定が必要な部品とす
る。
【0035】しかし、電界コンデンサC7以外にもアル
ミ電解コンデンサはあり(例えばC101や図示しない
ものもある)、PCBを見て作業する作業者は、予めP
CBの種類毎に測定判定が必要なPCBおよびその中の
どのアドレスNoの部品かを覚えておくか、あるいは手
順書、指示書等によって明記し、それと対比させ手作業
をおこなう必要がある。
【0036】そこで、符号1cに示すように、例えば
「再使用時測定」と明示し、矢印等で該当する部品を示
しておくことによって、どの部品が測定判定が必要であ
るかが一目瞭然で判る。また、図2は、図1に該当する
部分の裏側の半田面の例であり、符号2aはPWBであ
る。
【0037】図1のアドレスNo.C7のアルミ電解コ
ンデンサは、符号2b部でPWBに半田付けされる。測
定に際してここでは、ラジアルリードタイプのアルミ電
解コンデンサで部品面からの測定はできず半田面からの
測定になり、符号2b部に例えば容量計のテストリード
を接触させて測定することになる。そこで、符号2cに
示すように、例えば「再使用時測定」と明示し矢印等で
該当する部品を示しておくことによって、どの箇所の測
定判定が必要かが一目瞭然で判る。
【0038】また、「再使用時測定」のような表示がな
くても、予め定められたマーク等で表示してもよい。ま
た、電気部品に限らず、PCBを構成する機械的な部品
でも構わない。例えば、放熱板にネジ止めで締結された
トランジスタ等の発熱素子部のネジのゆるみトルクや、
高温、あるいはヒートサイクルの激しい部分の半田クラ
ックの目視、拡大鏡による確認等も指示が可能である。
また、PCBに搭載される有接点SWの接触抵抗の類い
であっても構わない。
【0039】さらに、PCBに搭載される部品だけでな
く、PCBが他の電気的、機械的部品とユニット構成に
なっている場合などは、そのPCBの近傍部品に対して
もPCB上で表記が可能である。
【0040】(第2の実施例)図1及び図2に基づいて
本発明の第2の実施例を説明する。「再使用時測定」と
いう表示の代わりに、例えば「≧80μF、tanδ≦
0.15」のように測定判定される部品の判定規格値を
表示しておく。作業者は、「再使用時測定」という表示
がなくても判定規格値が表示されていることが、リサイ
クル再使用に際し部品の特性を測定し、再使用できるか
否か判定が必要であることが教育されていれば「≧80
μF、tanδ≦0.15」という表示を見ただけで、
測定判定すべき部品であることと判定基準値まで判るこ
とになる。
【0041】(第3の実施例)図1及び図2に基づいて
本発明の第3の実施例を説明する。「再使用時測定」と
いう表示の代わりに、例えば「測定時取り外し」のよう
に表示しておく。作業者は、この「測定時取り外し」と
いう表示を見て、リサイクル再使用に際し部品の特性を
測定し再使用できるか否か判定が必要であり、且つその
測定に際しては、該当部品をPCBから取り外さなけれ
ばならないことが認識できる。
【0042】(第4の実施例)図3に基づいて本発明の
第4の実施例を説明する。図3は、PWBのパターン面
を示す図の例である。符号3aは、部品面に装着されて
いるアルミ電解コンデンサである。また、符号3b(真
っ黒い部分全て)は銅等で形成されたパターン部、符号
3c(白丸部は全て)は部品装着のための半田付け部を
示す。符号3e部から左側へは、他の回路にさらにパタ
ーンが延長されている。符号3aのアルミ電解コンデン
サにつながる途中に、符号3dのレジスト処理が施され
ていないパターンが僅かな隙間を設けて形成されてい
る。符号3d部の隙間をまたぐように斜線部に半田を乗
せた状態が通常の状態で、符号3aのアルミ電解コンデ
ンサと電気的に接続される。
【0043】符号3aのアルミ電解コンデンサの静電容
量、tanδ等の特性をPWBに装着された状態では、
他の回路構成部品によって正確に評価できない。そこ
で、符号3d部に盛られた半田を半田吸い取り器等で除
去することによって、他の回路と分断され、符号3aの
アルミ電解コンデンサの静電容量、tanδ等の特性を
正確に測定評価することができる。パターンレイアウト
上、あるいは回路構成上、この半田除去による回路分断
が1個所だけでは適切な特性評価ができない場合は、複
数箇所設けても良い。また、符号3dの近傍に、符号3
aのアルミ電解コンデンサと特性測定の際に符号3d部
の半田除去を行なう旨の表示をしておいても良い。
【0044】(第5の実施例)本発明の第5の実施例と
しては、PWBを構成する要素として、部品のアドレス
表示等のために使用されるシルクスクリーン印刷、パタ
ーンの半田乗り防止、酸化防止等のために用いられるレ
ジスト処理、回路を形成するための銅パターン等があ
る。これらはもともとPWBを構成するために版があ
り、その版に第1から第3の表示形態の構成を追加して
おく。
【0045】(第6の実施例)本発明の第6の実施例と
しては、アルミ電解コンデンサ等の部品特性(静電容
量、tanδ等)は、初期的に大きなばらつきをもって
いる。初期PCB製造時、PWBにアルミ電解コンデン
サを挿入する前に、予め部品特性を測定し、その値をア
ルミ電解コンデンサの近傍に第2の表示形態のように記
入(表示)しておく。
【0046】また、初期の測定値から予め交換が必要と
想定される値を算定し、その算定された値を表記してお
くことも可能である。リール品の部品を自動測定し、イ
ンクジェット、レーザーマーカ等でその結果を自動的に
表示することも可能である。
【0047】表示される部分には、より認識性を増すた
めに予めシルクスクリーン印刷等でベタ印刷しておくと
良い。例えば、黒色で初期特性を記入するのであれば白
ベタ等である。
【0048】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、リサイクルにて再使用時、再使
用可能か否かの部品特性の特性測定にて判定が必要な部
品に対して、その部品の近傍に、再使用時その電気部品
の特性を測定する旨の表示がされている。このため、測
定すべき部品と測定しなくても良い部品の認識が可能で
あり、特別な手順書、指示書等を用意することなく、リ
サイクルされるPCBの品質向上、作業の効率化を図る
ことができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、リサイクルにて再使用時、再使用可
能か否かの特性測定にて判定が必要な部品に対して、そ
の部品の近傍に、再使用時その電気部品の特性を測定す
る時の判定基準が表示がされている。このため、測定す
べき部品と測定しなくても良い部品の認識が可能であ
り、且つ特別な手順書、指示書等を用意することなく、
部品の良否判定値を知ることにより、リサイクルされる
PCBの品質向上、作業の効率化を図ることができる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、リサイクルにて再使用時、再使用可
能か否かの特性測定にて判断が必要な部品に対して、そ
の部品の近傍に、再使用時その電気部品の特性を測定す
る時に、その部品を取り外して測定する旨の表示がされ
ている。このため、測定すべき部品と測定しなくても良
い部品の認識が可能であり、且つ特別な手順書、指示書
等を用意することなく、その測定に際しては、該当部品
をPCBから取り外さなければならないことが認識でき
ることににより、リサイクルされるPCBの品質向上、
作業の効率化を図ることができる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、リサイクルにて再使用時、再使用可
能か否かの特性測定にて判定が必要な部品で且つ特定測
定に際して通常であれば部品を取り外して測定しなけれ
ばならない回路構成であっても、PWBのパターン上に
半田除去により回路分断が可能な箇所が設けられてい
る。このため、部品そのものを取り外すことなく部品の
特性測定が可能であり、測定される部品の取り外し時の
熱及び機械的ストレスが加わることを防止でき、部品劣
化を低減することができる。よって、リサイクルされる
PCBの品質向上、作業の効率化を図ることができる。
【0052】請求項5記載の発明によれば、請求項1か
ら3のいずれか1項に記載の発明において、リサイクル
にて再使用する時の部品特性測定の要否、あるいは測定
対象の部品の箇所、またその部品特性の判定基準値、あ
るいは該当部品の取り外しの要否等の表示形態が、もと
もとPWBの構成要素であるシルクスクリーン印刷、あ
るいはレジスト処理形状、あるいはパターン形状で、ま
たはその複合構成で形成されている。このため、コスト
アップ、作業工数アップを伴うことがない。
【0053】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、リサイクルにて再使用時、再使用可
能か否かの特性測定にて判定が必要な部品に対して、そ
の部品の近傍に、初期時の電気部品の特性値が表示され
ている。このため、その表示からリサイクルにて再使用
時の考えられる規格値を個別の部品毎に導き出すことが
でき、個別の部品毎に、より正確に再使用可能か否かの
判定を行なうことができる。また、予め初期測定値より
再使用時の判定値を算出してそれを表記しておけば、そ
のまま再使用時の判定が可能になるので、よりミスの少
ない判定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント回路基板の実施形態であり、
PWB部品面のシルクスクリーン印刷図の一部の例を示
している。
【図2】図1に該当する部分の裏側の半田面の例を示す
図である。
【図3】PWBのパターン面例を示す図である。
【符号の説明】
1a、2a PWB 1b、3a アルミ電解コンデンサ 1c 「再使用時測定」部品 3c 部品装着のための半田付け部 3d レジスト処理が施されていないパターン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再使用可能な部品と再使用が可能か否か
    の判定が必要な部品とを搭載するプリント回路基板にお
    いて、 前記再使用が可能か否かの判定が必要な部品の近傍に該
    部品の特性を測定する旨の表示がされていることを特徴
    とするプリント回路基板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリント回路基板におい
    て、前記再使用が可能か否かの判定が必要な部品の近傍
    に再使用が可能か否かの判定基準が表示されていること
    を特徴とするプリント回路基板。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプリント回路基板におい
    て、前記再使用が可能か否かの判定に際し該当部品の取
    り外しが必要であることの旨が表示されていることを特
    徴とするプリント回路基板。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のプリント回路基板におい
    て、前記再使用が可能か否かの判定が必要な電気部品の
    パターンが半田吸い取りにより回路的に分離されること
    を特徴とするプリント回路基板。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    プリント回路基板において、表示形態がシルクスクリー
    ン印刷あるいはレジスト処理形状、またはパターン形状
    により形成されることを特徴とするプリント回路基板。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のプリント回路基板におい
    て、新品時の部品の特性値を表示することを特徴とする
    プリント回路基板。
JP17220598A 1998-06-04 1998-06-04 プリント回路基板 Pending JPH11354898A (ja)

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