JPH1135480A - プロテアーゼの活性亢進に起因する疾患の予防及び/または治療剤 - Google Patents

プロテアーゼの活性亢進に起因する疾患の予防及び/または治療剤

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JPH1135480A
JPH1135480A JP9189480A JP18948097A JPH1135480A JP H1135480 A JPH1135480 A JP H1135480A JP 9189480 A JP9189480 A JP 9189480A JP 18948097 A JP18948097 A JP 18948097A JP H1135480 A JPH1135480 A JP H1135480A
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Japan
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protease
amino acid
therapeutic agent
acid sequence
protein
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JP9189480A
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Toshiya Kawaguchi
俊哉 川口
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Mitsubishi Chemical Corp
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロテアーゼの活性亢進に起因する、急性循
環不全、炎症、血栓症、膵炎並びに癌の転移及び浸潤等
の疾患に対する新規な予防及び/または治療剤を提供す
る。 【解決手段】 肝細胞増大因子活性化因子阻害因子−1
(HAI−1)を活性成分とする、プラズマカリクレイ
ン、プラスミン、ウロキナーゼ及びトリプシンから選ば
れるプロテアーゼの活性亢進に起因する疾患の予防及び
/または治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は肝細胞増殖因子活性
化因子阻害因子−1(以下HAI−1と記載する。)を
活性成分とすることを特徴とする、プロテアーゼの活性
亢進に起因する疾患の予防及び/または治療剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】熱傷
や外傷などの外的要因、もしくはある種の疾病などの内
的要因によって生体組織が傷害を受けた場合、不活性前
駆体として存在していた様々なプロテアーゼの活性化が
起こり、これらのプロテアーゼによって、直接的、もし
くは間接的に炎症、全身性浮腫、ショックなどの2次的
な生体反応が惹起されることが知られている。例えば、
プラズマカリクレインは、高分子キニノーゲンに働き、
血管拡張、血圧低下作用をはじめ、炎症反応の種々の基
本変化を引き起こし得るブラジキニンを遊離させる。ま
た、膵管内で活性化されたトリプシンは、膵を自己消化
し、膵炎を引き起こすことが報告されている。更に、癌
などの腫瘍細胞の転移、浸潤にもプラスミン、マトリッ
クスメタロプロテイナーゼ等のプロテアーゼが関与して
いることが報告されている。勿論、プロテアーゼの活性
亢進をその原因とする疾患は、他にも多数存在し、ここ
に挙げた事例に限定されるわけではない。
【0003】一方、生体内においては、これらプロテア
ーゼの活性を制御する因子として種々のプロテアーゼイ
ンヒビターが存在し、それぞれの標的プロテアーゼの活
性を負方向に制御している。その意味において、生体の
健全性はプロテアーゼとプロテアーゼインヒビターのバ
ランスの上に成り立っていると言うこともできる。従来
から、ある種の疾病において、亢進したプロテアーゼの
活性制御を目的とする治療薬として、合成、生体由来を
問わず、様々なプロテアーゼインヒビターが用いられて
きている。
【0004】本発明においては、肝細胞増殖因子活性化
因子(以下、「HGFアクチベーター」と称することも
ある。)に対して阻害活性を有することで知られていた
HAI−1が肝細胞増殖因子活性化因子に対する以外
に、他のプロテアーゼ、即ちプラズマカリクレイン、プ
ラスミン、ウロキナーゼおよびトリプシンに対して阻害
活性を持つことを新たに見出し、HAI−1を活性成分
とする新たなプロテアーゼの活性亢進に起因する、疾病
の予防及び/または治療剤を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うにHAI−1がHGFアクチベーター以外のプロテア
ーゼに対しても阻害活性を有することを見出し、本発明
を完成するに至った。即ち、本発明の要旨は、下記の理
化学的性質を有する蛋白質を活性成分とする、プラズマ
カリクレイン、プラスミン、ウロキナーゼ及びトリプシ
ンから選ばれるプロテアーゼの活性亢進に起因する疾患
の予防及び/または治療剤; (1)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による
分子量が約40,000ダルトン〜約57,000ダル
トンであり、(2)肝細胞増殖因子活性化因子のプロテ
アーゼ活性を阻害する活性を有し、(3)配列表の配列
番号1〜7のいずれかに記載のアミノ酸配列またはこれ
と実質的に同一のアミノ酸配列を有する。プロテアーゼ
がプラズマカリクレインである前記予防及び/または治
療剤;プロテアーゼがプラスミンである前記予防及び/
または治療剤;プロテアーゼがトリプシンである前記予
防及び/または治療剤;プロテアーゼの活性亢進に起因
する疾患が、急性循環不全、炎症、血栓症、膵炎並びに
癌の転移及び浸潤である前記予防及び/または治療剤;
蛋白質が、cDNAを用いた組換え蛋白質である前記予
防及び/または治療剤;蛋白質が配列表の配列番号8に
示されるアミノ酸配列またはこれと実質的に同一のアミ
ノ酸配列で表される蛋白質である前記予防及び/または
治療剤;並びに、蛋白質が配列表の配列番号8に示され
るアミノ酸配列のうち36番目のグリシンから513番
目のロイシンまでの配列またはこれと実質的に同一のア
ミノ酸配列で表される蛋白質である前記予防及び/また
は治療剤に存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明す
る。本発明のプラズマカリクレイン、プラスミン、ウロ
キナーゼ及びトリプシンから選ばれるプロテアーゼの活
性亢進に起因する疾患の予防及び/または治療剤は、H
AI−1を有効成分とする。
【0007】本発明に使用されるHAI−1はヒト生体
由来、培養細胞由来あるいは遺伝子工学的生産法由来の
いずれにも限定されず、例えば、特開平9−95497
号公報に記載の方法により得ることができる。例えば、
ヒト癌細胞株(MKN45細胞:JCRB0254、A
549細胞:JCRB0076等の上皮様細胞株)の無
血清培養上清を、各種クロマトグラフィー、例えばヘパ
リンセファロース、ConAセファロース、疎水性、ハ
イドロキシアパタイト、陰イオン交換およびゲル濾過カ
ラムクロマトグラフィーに供し、HAI−1を得ること
ができる。必要に応じて、逆相カラムクロマトグラフィ
ー等を精製ステップに組み込むこともできる。
【0008】本発明において、HAI−1は、特開平9
−95497号公報にも記載されている、以下の理化学
的性質を有する蛋白質である。 (1)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による
分子量が約40,000ダルトン〜57,000ダルト
ンであり、(2)肝細胞増殖因子活性化因子のプロテア
ーゼ活性を阻害する活性を有し、(3)配列表の配列番
号1〜7のいずれかに記載のアミノ酸配列またはこれと
実質的に同一のアミノ酸配列を有する。
【0009】また、かかるHAI−1は、ヒト由来のも
のであることが好ましく、特に好ましいものとしては、
特開平9−95497号公報に記載の、後記配列表の配
列番号8に記載のアミノ酸配列で表されるもの、配列番
号8に記載のアミノ酸配列のうち、36番目のグリシン
から513番目のロイシンまでの配列で表されるものを
挙げることができる。このようにして得たHAI−1
は、プラズマカリクレイン、プラスミン、ウロキナーゼ
およびトリプシンのプロテアーゼ活性を阻害する活性を
有し、特に、プラズマカリクレイン、プラスミン及びト
リプシンに対し顕著に阻害する活性を有する。
【0010】従って、HAI−1は、これらのプロテア
ーゼの活性亢進に起因する疾患、即ち、外傷性、感染性
の急性循環不全、炎症、血栓症、膵炎、及び癌の転移・
浸潤等に対する予防及び/または治療剤として使用する
ことが可能である。本発明の予防及び/または治療剤
は、これを必要とする患者に対して経口的、一般的には
錠剤、カプセル剤、液剤;または非経口的、一般的には
皮下、筋肉または静脈内注射により、その所定量を単
回、もしくは複数回に分けて投与するか、または連続的
に投与する。かかる投与量は、患者の年齢、性別、症
状、体重等により適宜調整されるが、HAI−1の一般
的投与量は、ブタトリプシン(シグマ社 typeIX)
1μgを阻害する成人1日当たり10,000単位〜3
00万単位であり、1回またはそれ以上に分けて投与さ
れる。
【0011】製剤化に際しては、適当な希釈剤や他の添
加剤と共に各種の製剤形態(剤型)に調合され、使用さ
れる。剤型としては、一般に経口的に投与する剤形もし
くは非経口的投与に適する剤型が、好ましくは、経口投
与剤としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散
剤、液剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤などが、非経口投
与剤としては注射用アンプル剤や注射用凍結乾燥粉末剤
(バイアル)が使用に供される。各種剤型への調製は、
この技術分野で慣用される通常の手法を用いて行われ
る。製剤化に使用される製剤担体としては、各種剤型へ
の調製に慣用される希釈剤や添加剤などが用いられる。
【0012】例えば、経口投与剤の場合は、固体あるい
は液体の毒性のない製剤的担体が組成の中に含まれ得
る。固体担体の例としては、通常のゼラチンタイプのカ
プセルがある。液体担体の例としては、水あるいは石
油、ピーナッツ油、大豆油、ミネラル油、ゴマ油などの
植物油、鉱物起源の油、または合成の油などが用いられ
る。必要に応じて澱粉、乳糖、ショ糖、カルボキシメチ
ルセルロース、アルギン酸ナトリウムなどの賦形剤、ポ
リエチレングリコール、デキストラン硫酸ナトリウム、
アミノ酸、ヒト血清アルブミンなどの安定化剤、ベンジ
ルアルコール、塩化ベンザルコニウム、フェノールなど
の保存剤、塩酸、酢酸、クエン酸、水酸化ナトリウムな
どのpH調節剤、香料、甘味料などを加え、常法に従い
調製される。
【0013】例えば、注射用凍結乾燥粉末剤は、精製さ
れた前記HAI−1の有効量を、例えば蒸留水、生理食
塩水、ブドウ糖水溶液などの希釈剤に溶解し、必要に応
じてカルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ムなどの賦形剤、ポリエチレングリコール、デキストラ
ン硫酸ナトリウム、アミノ酸、ヒト血清アルブミンなど
の安定化剤、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウ
ム、フェノールなどの保存剤、ブドウ糖、グルコン酸カ
ルシウム、塩酸プロカインなどの無痛化剤、塩酸、酢
酸、クエン酸、水酸化ナトリウムなどのpH調節剤など
を加え、常法に従い凍結乾燥することにより調製され
る。また、注射用アンプル剤は、前記HAI−1の有効
量を、例えば蒸留水、生理食塩水、リンゲル液などの希
釈剤に溶解し、必要に応じてサリチル酸ナトリウム、マ
ンニトールなどの溶解補助剤、クエン酸ナトリウム、グ
リセリンなどの緩衝剤、ブドウ糖、添加糖などの等張化
剤、上記安定化剤、上記保存剤、上記無痛化剤、上記p
H調節剤などの添加剤を加え、これを通常の加熱滅菌、
無菌濾過などにより無菌化して調製される。上記添加剤
の配合量は、各種の製剤形態に応じて適宜決定される。
【0014】
【発明の効果】本発明に関わるHAI−1はプラズマカ
リクレイン、プラスミン、ウロキナーゼおよびトリプシ
ンから選ばれるプロテアーゼ活性に対する阻害活性を有
し、外傷、急性循環不全、炎症、血栓症、膵炎並びに癌
の転移及び浸潤等のプロテアーゼの活性亢進に起因する
疾病の予防及び/又は治療用医薬として使用することが
可能である。
【0015】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらにより詳
細に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、
以下の実施例によって限定されるものではない。
【0016】実施例1(HAI−1の阻害活性の測定) 特開平9−95497号公報に記載の方法に従って取得
した組換えHAI−1を0.05%のCHAPSを含む
PBSによって0〜800ng/mlの濃度に調製し
た。これを、それぞれプラズマカリクレイン(870n
g/ml)、スロンビン(370ng/ml)、プラス
ミン(780ng/ml)、ウロキナーゼ(540ng
/ml)(以上、すべてバイオピュア社より購入)、ト
リプシン(233ng/ml)(シグマ社より購入した
ブタ膵臓由来TypeIX)および特開平6−15399
6号公報に記載の方法により得られた組換え肝細胞増殖
因子活性化因子(340ng/ml)と混合し、50μ
l/ウェルずつ96ウェルプレートに加えた。37℃で
30分間インキュベートした後、それぞれのプロテアー
ゼの基質として、プラズマカリクレインに対してはH−
D−Pro−HHT−Arg−pNA、スロンビンに対
してはH−D−HHT−Ala−Arg−pNA、プラ
スミンに対してはH−D−Nle−HHT−Lys−p
NA、ウロキナーゼに対してはCbo−L−(γ)Gl
u(α−t−BuO)−Gly−Arg−pNA、トリ
プシンに対してはH−D−CHG−Pro−Arg−p
NA(以上、それぞれアメリカン・ダイアグノスティカ
社より購入)および肝細胞増殖因子活性化因子に対して
はAc−Thr−Lys−Gln−Leu−Arg−p
NA(アメリカン・ペプタイド・カンパニー社より購
入)を500μMに調製し、先の混合液にそれぞれ50
μlずつ加えた。従って、反応溶液は100μlとな
る。反応は23℃で行い、プラズマカリクレイン、スロ
ンビン、プラスミン、ウロキナーゼ、トリプシン、およ
び肝細胞増殖因子活性化因子の残存プロテアーゼ活性
は、microtiter plate reader
NJ−2000(InterMed社製)を用い、4
05nMの吸光度の変化を追跡することによって評価し
た。
【0017】この結果を図1に示した。図中、●はプラ
ズマカリクレイン、○はスロンビン、■はプラスミン、
□はウロキナーゼ、◆はトリプシンおよび△は肝細胞増
殖因子活性化因子の場合を示す。本図は、HAI−1の
添加濃度に対して、そのときの各プロテアーゼの残存活
性をプロットしている。HAI−1はプラスミン、トリ
プシン、肝細胞増殖因子活性化因子及びプラズマカリク
レインに対して強い阻害活性を示し、その阻害の程度は
添加するHAI−1の量が増加するに従って増大した。
また、比較的弱い阻害活性ではあるものの、HAI−1
はウロキナーゼに対しても阻害活性を示した。一方、ス
ロンビンに対しては殆ど阻害活性が認められなかった。
【0018】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:40 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:N末端フラグメント 起源 生物名:ホモ サピエンス(Homo sapiens) 株名:MKN-45 配列 Gly Pro Pro Pro Ala Pro Pro Gly Leu Pro Ala Gly Ala Asp Cys Leu 1 5 10 15 Asn Ser Phe Thr Ala Gly Val Pro Gly Phe Val Leu Asp Thr Xaa Ala 20 25 30 Ser Val Ser Asn Gly Ala Thr Phe 35 40 Xaa:未同定のアミノ酸
【0019】配列番号:2 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ホモ サピエンス(Homo sapiens) 株名:MKN-45 配列 Val Gln Pro Gln Glu Pro Leu Val Leu Lys 1 5 10
【0020】配列番号:3 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ホモ サピエンス(Homo sapiens) 株名:MKN-45 配列 Asp Val Glu Asn Thr Asp Trp Arg Leu Leu Arg Gly Asp Thr Asp Val 1 5 10 15 Arg Val Glu Arg Lys 20
【0021】配列番号:4 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ホモ サピエンス(Homo sapiens) 株名:MKN-45 配列 Ala Trp Ala Gly Ile Asp Leu Lys 1 5
【0022】配列番号:5 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ホモ サピエンス(Homo sapiens) 株名:MKN-45 配列 Ser Xaa Val Tyr Gly Gly Xaa Leu Gly Asn Lys 1 5 10 Xaa:未同定のアミノ酸
【0023】配列番号:6 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ホモ サピエンス(Homo sapiens) 株名:MKN-45 配列 Asp Pro Asn Gln Val Glu Leu Trp Gly Leu Lys 1 5 10
【0024】配列番号:7 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源 生物名:ホモ サピエンス(Homo sapiens) 株名:MKN-45 配列 Asn Asn Tyr Leu Arg Xaa Xaa Xaa Xaa Ile Leu Ala Xaa Arg Gly Val 1 5 10 15 Gln Xaa:未同定のアミノ酸
【0025】配列番号:8 配列の長さ:1542 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA アンチセンス:No 起源 生物名:ホモ サピエンス(Homo sapiens) 株名:MKN-45 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..1542 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:1..105 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:106..1542 特徴を決定した方法:E 配列 ATG GCC CCT GCG AGG ACG ATG GCC CGC GCC CGC CTC GCC CCG GCC GGC 48 Met Ala Pro Ala Arg Thr Met Ala Arg Ala Arg Leu Ala Pro Ala Gly 1 5 10 15 ATC CCT GCC GTC GCC TTG TGG CTT CTG TGC ACG CTC GGC CTC CAG GGC 96 Ile Pro Ala Val Ala Leu Trp Leu Leu Cys Thr Leu Gly Leu Gln Gly 20 25 30 ACC CAG GCC GGG CCA CCG CCC GCG CCC CCT GGG CTG CCC GCG GGA GCC 144 Thr Gln Ala Gly Pro Pro Pro Ala Pro Pro Gly Leu Pro Ala Gly Ala 35 40 45 GAC TGC CTG AAC AGC TTT ACC GCC GGG GTG CCT GGC TTC GTG CTG GAC 192 Asp Cys Leu Asn Ser Phe Thr Ala Gly Val Pro Gly Phe Val Leu Asp 50 55 60 ACC AAC GCC TCG GTC AGC AAC GGA GCT ACC TTC CTG GAG TCC CCC ACC 240 Thr Asn Ala Ser Val Ser Asn Gly Ala Thr Phe Leu Glu Ser Pro Thr 65 70 75 80 GTG CGC CGG GGC TGG GAC TGC GTG CGC GCC TGC TGC ACC ACC CAG AAC 288 Val Arg Arg Gly Trp Asp Cys Val Arg Ala Cys Cys Thr Thr Gln Asn 85 90 95 TGC AAC TTG GCG CTA GTG GAG CTG CAG CCC GAC CGC GGG GAG GAC GCC 336 Cys Asn Leu Ala Leu Val Glu Leu Gln Pro Asp Arg Gly Glu Asp Ala 100 105 110 ATC GCC GCC TGC TTC CTC ATC AAC TGC CTC TAC GAG CAG AAC TTC GTG 384 Ile Ala Ala Cys Phe Leu Ile Asn Cys Leu Tyr Glu Gln Asn Phe Val 115 120 125 TGC AAG TTC GCG CCC AGG GAG GGC TTC ATC AAC TAC CTC ACG AGG GAA 432 Cys Lys Phe Ala Pro Arg Glu Gly Phe Ile Asn Tyr Leu Thr Arg Glu 130 135 140 GTG TAC CGC TCC TAC CGC CAG CTG CGG ACC CAG GGC TTT GGA GGG TCT 480 Val Tyr Arg Ser Tyr Arg Gln Leu Arg Thr Gln Gly Phe Gly Gly Ser 145 150 155 160 GGG ATC CCC AAG GCC TGG GCA GGC ATA GAC TTG AAG GTA CAA CCC CAG 528 Gly Ile Pro Lys Ala Trp Ala Gly Ile Asp Leu Lys Val Gln Pro Gln 165 170 175 GAA CCC CTG GTG CTG AAG GAT GTG GAA AAC ACA GAT TGG CGC CTA CTG 576 Glu Pro Leu Val Leu Lys Asp Val Glu Asn Thr Asp Trp Arg Leu Leu 180 185 190 CGG GGT GAC ACG GAT GTC AGG GTA GAG AGG AAA GAC CCA AAC CAG GTG 624 Arg Gly Asp Thr Asp Val Arg Val Glu Arg Lys Asp Pro Asn Gln Val 195 200 205 GAA CTG TGG GGA CTC AAG GAA GGC ACC TAC CTG TTC CAG CTG ACA GTG 672 Glu Leu Trp Gly Leu Lys Glu Gly Thr Tyr Leu Phe Gln Leu Thr Val 210 215 220 ACT AGC TCA GAC CAC CCA GAG GAC ACG GCC AAC GTC ACA GTC ACT GTG 720 Thr Ser Ser Asp His Pro Glu Asp Thr Ala Asn Val Thr Val Thr Val 225 230 235 240 CTG TCC ACC AAG CAG ACA GAA GAC TAC TGC CTC GCA TCC AAC AAG GTG 768 Leu Ser Thr Lys Gln Thr Glu Asp Tyr Cys Leu Ala Ser Asn Lys Val 245 250 255 GGT CGC TGC CGG GGC TCT TTC CCA CGC TGG TAC TAT GAC CCC ACG GAG 816 Gly Arg Cys Arg Gly Ser Phe Pro Arg Trp Tyr Tyr Asp Pro Thr Glu 260 265 270 CAG ATC TGC AAG AGT TTC GTT TAT GGA GGC TGC TTG GGC AAC AAG AAC 864 Gln Ile Cys Lys Ser Phe Val Tyr Gly Gly Cys Leu Gly Asn Lys Asn 275 280 285 AAC TAC CTT CGG GAA GAA GAG TGC ATT CTA GCC TGT CGG GGT GTG CAA 912 Asn Tyr Leu Arg Glu Glu Glu Cys Ile Leu Ala Cys Arg Gly Val Gln 290 295 300 GGC CCC TCC ATG GAA AGG CGC CAT CCA GTG TGC TCT GGC ACC TGT CAG 960 Gly Pro Ser Met Glu Arg Arg His Pro Val Cys Ser Gly Thr Cys Gln 305 310 315 320 CCC ACC CAG TTC CGC TGC AGC AAT GGC TGC TGC ATC GAC AGT TTC CTG 1008 Pro Thr Gln Phe Arg Cys Ser Asn Gly Cys Cys Ile Asp Ser Phe Leu 325 330 335 GAG TGT GAC GAC ACC CCC AAC TGC CCC GAC GCC TCC GAC GAG GCT GCC 1056 Glu Cys Asp Asp Thr Pro Asn Cys Pro Asp Ala Ser Asp Glu Ala Ala 340 345 350 TGT GAA AAA TAC ACG AGT GGC TTT GAC GAG CTC CAG CGC ATC CAT TTC 1104 Cys Glu Lys Tyr Thr Ser Gly Phe Asp Glu Leu Gln Arg Ile His Phe 355 360 365 CCC AGT GAC AAA GGG CAC TGC GTG GAC CTG CCA GAC ACA GGA CTC TGC 1152 Pro Ser Asp Lys Gly His Cys Val Asp Leu Pro Asp Thr Gly Leu Cys 370 375 380 AAG GAG AGC ATC CCG CGC TGG TAC TAC AAC CCC TTC AGC GAA CAC TGC 1200 Lys Glu Ser Ile Pro Arg Trp Tyr Tyr Asn Pro Phe Ser Glu His Cys 385 390 395 400 GCC CGC TTT ACC TAT GGT GGT TGT TAT GGC AAC AAG AAC AAC TTT GAG 1248 Ala Arg Phe Thr Tyr Gly Gly Cys Tyr Gly Asn Lys Asn Asn Phe Glu 405 410 415 GAA GAG CAG CAG TGC CTC GAG TCT TGT CGC GGC ATC TCC AAG AAG GAT 1296 Glu Glu Gln Gln Cys Leu Glu Ser Cys Arg Gly Ile Ser Lys Lys Asp 420 425 430 GTG TTT GGC CTG AGG CGG GAA ATC CCC ATT CCC AGC ACA GGC TCT GTG 1344 Val Phe Gly Leu Arg Arg Glu Ile Pro Ile Pro Ser Thr Gly Ser Val 435 440 445 GAG ATG GCT GTC GCA GTG TTC CTG GTC ATC TGC ATT GTG GTG GTG GTA 1392 Glu Met Ala Val Ala Val Phe Leu Val Ile Cys Ile Val Val Val Val 450 455 460 GCC ATC TTG GGT TAC TGC TTC TTC AAG AAC CAG AGA AAG GAC TTC CAC 1440 Ala Ile Leu Gly Tyr Cys Phe Phe Lys Asn Gln Arg Lys Asp Phe His 465 470 475 480 GGA CAC CAC CAC CAC CCA CCA CCC ACC CCT GCC AGC TCC ACT GTC TCC 1488 Gly His His His His Pro Pro Pro Thr Pro Ala Ser Ser Thr Val Ser 485 490 495 ACT ACC GAG GAC ACG GAG CAC CTG GTC TAT AAC CAC ACC ACC CGG CCC 1536 Thr Thr Glu Asp Thr Glu His Leu Val Tyr Asn His Thr Thr Arg Pro 500 505 510 CTC TGA 1542 Leu *
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるHAI−1の添加濃度と各プ
ロテアーゼの残存活性を表す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 38/00 ZNA A61K 37/02 ZNA 38/48 ACB 37/547 ACB

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の理化学的性質を有する蛋白質を活
    性成分とする、プラズマカリクレイン、プラスミン、ウ
    ロキナーゼ及びトリプシンから選ばれるプロテアーゼの
    活性亢進に起因する疾患の予防及び/または治療剤。 (1)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による
    分子量が約40,000ダルトン〜約57,000ダル
    トンであり、(2)肝細胞増殖因子活性化因子のプロテ
    アーゼ活性を阻害する活性を有し、(3)配列表の配列
    番号1〜7のいずれかに記載のアミノ酸配列またはこれ
    と実質的に同一のアミノ酸配列を有する。
  2. 【請求項2】 プロテアーゼがプラズマカリクレインで
    ある請求項1記載の予防及び/または治療剤。
  3. 【請求項3】 プロテアーゼがプラスミンである請求項
    1記載の予防及び/または治療剤。
  4. 【請求項4】 プロテアーゼがトリプシンである請求項
    1記載の予防及び/または治療剤。
  5. 【請求項5】 プロテアーゼの活性亢進に起因する疾患
    が、急性循環不全、炎症、血栓症、膵炎並びに癌の転移
    及び浸潤である請求項1〜4のいずれかに記載の予防及
    び/または治療剤。
  6. 【請求項6】 蛋白質が、cDNAを用いた組換え蛋白
    質である請求項1〜5のいずれかに記載の予防及び/ま
    たは治療剤。
  7. 【請求項7】 蛋白質が配列表の配列番号8に示される
    アミノ酸配列またはこれと実質的に同一のアミノ酸配列
    で表される蛋白質である請求項6に記載の予防及び/ま
    たは治療剤。
  8. 【請求項8】 蛋白質が配列表の配列番号8に示される
    アミノ酸配列のうち36番目のグリシンから513番目
    のロイシンまでの配列またはこれと実質的に同一のアミ
    ノ酸配列で表される蛋白質である請求項6に記載の予防
    及び/または治療剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7087391B2 (en) 2001-05-25 2006-08-08 Mitsubishi Chemical Corporation Antibody to hepatocyte growth factor activator inhibitor-1 and use thereof
US20100113350A1 (en) * 2005-02-22 2010-05-06 Genentech, Inc Methods and compositions for modulating prostasin
JP2012246296A (ja) * 2000-02-11 2012-12-13 Genentech Inc 血管形成及び心血管疾患の調節に使用する肝細胞成長因子の新規インヒビター

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