JPH11353465A - 空間情報共有装置 - Google Patents

空間情報共有装置

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JPH11353465A
JPH11353465A JP10161811A JP16181198A JPH11353465A JP H11353465 A JPH11353465 A JP H11353465A JP 10161811 A JP10161811 A JP 10161811A JP 16181198 A JP16181198 A JP 16181198A JP H11353465 A JPH11353465 A JP H11353465A
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JP
Japan
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information
map
search
spatial information
coordinate system
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Application number
JP10161811A
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English (en)
Inventor
Takao Shimada
貴夫 嶋田
Shuji Kitazawa
修司 北澤
Hiroshi Tsuji
洋 辻
Yoshiaki Yoshikawa
喜章 吉川
Takaaki Yamada
隆亮 山田
Masanori Mori
真紀 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットワーク上に分散する空間情報を、任意の
空間情報と関連づけるだけで投稿し、かつ任意の地図を
用いて検索することのできる空間情報の共有システム。 【解決手段】ヘッダファイルを投稿するサーバにおい
て、すべての空間情報の位置を、サーバ内の基準座標系
にマッピングし、また一方で検索時に指定された地図上
の領域も前記基準座標系にマッピングすることによっ
て、検索を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間上の情報を示
す空間情報データの合成、統合に関する。そのなかでも
特に、ディジタル計算機とネットワークを用いた空間情
報データの合成・統合に関する。なお、空間情報データ
としては、地図(地理)情報、写真、動画などの画像情
報、設計図などの図面情報が含まれる。
【0002】
【従来の技術】地理情報の所在情報を流通させるしくみ
については、世界各国でさまざまな研究、応用が行われ
ている。
【0003】「空間データ基盤整備事業とGIS資料
集、GIS講演会旬事務局GIS講演会準備事務局長:
礁井照子、地理情報システム学会」(以下、「文献1」
という)によれば、米国では、国家地理空間データ基盤
(National Spatial Data In
frastrauctoure:NSDI)プロジェク
トにより、政府、州、地方自治体における地理データの
重複したデータ整備の排除、及び地理データの有効かつ
効率的な管理の推進のため、政府機関の保有する地理空
間データの所在情報をインターネットを通じて提供して
いる。このため、連邦地理データ委員会(Federa
l Geographic Data Committ
ee:FGDC)によりメタデータ標準が制定されてい
る。
【0004】「文献1」によれば、「国家地理空間デー
タクリアリングハウス」は、アメリカ合衆国のNSDI
によりその設立を定められたもので、電子的につながっ
た地理空間データ利用のためのネットワークのことで、
分散した複数の情報提供組織と設備を総称したものであ
る。NSDI関係各機関には、クリアリングハウスのネ
ットワークを通じて、FGDCによって標準化されたデ
ータの整備・公開を行うことが定められている。クリア
リングハウスでは、「データそのものの整備」と「デー
タ所在の整備」を特徴としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】クリアリングハウス
は、データとデータの所在を整備することが目的であ
り、分散させた複数の地図の利用法については、整備さ
れていない。つまり、技術的な実現方法については、提
案されていない。空間情報データがネットワーク上に整
備、分散配置されたとき、複数の空間情報データを用い
て合成、統合利用するとき、以下の課題がある。
【0006】(1)下絵とする空間情報データと、建物
などの目標物データが、それぞれ別々の空間情報データ
上に存在し、一部を取り出して統合するための機能が存
在しない。
【0007】(2)それぞれの空間情報データの縮尺、
方位が異なるため合成、統合が困難である。
【0008】(3)空間情報の検索にはユーザ固有の地
図を用いることは出来ず、特定の地図を用いて行わなく
てはならないため、利用の柔軟性が低い。
【0009】(4)デフォルメされた道案内地図や、イ
ラストによる簡易的な地図等、測量による地図に対して
歪みのある空間情報を扱う事が困難である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、以下の構成とした。
【0011】実世界での位置情報を含む画像データおよ
び文書データと、該データの作成に関する情報であるヘ
ッダ情報とを含む空間情報に対して、前記空間情報は、
前記ヘッダ情報によって他の空間情報に関連づけられて
おり、ネットワーク上の他の装置との通信を行う通信手
段と、通信手段を介して、他の装置からのヘッダ情報の
登録または検索の要求を識別する制御手段と、住所と特
定の座標系上の座標とを関連付けた情報を記憶する位置
関係記憶手段と、複数のヘッダ情報間の関連を解析し、
または前記位置関係記憶手段の情報を基に、任意の空間
情報上の位置を、前記座標系上の位置に変換するマッピ
ング手段と、前記制御部が、前記ヘッダ情報の登録要求
を受け付けた場合に、前記ヘッダ情報と、前記マッピン
グ手段を利用して、該ヘッダ情報の位置情報を特定の座
標系に変換した情報とを、関連付ける登録手段と、前記
関連付けされた情報を記憶する記憶手段と、前記制御部
が、前記ヘッダ情報の検索要求を受け付けた場合に、検
索範囲を前記座標系に変換した後に、前記記憶手段から
位置的に該当するヘッダ情報を探し出す検索手段とを備
えた情報共有装置をネットワーク上に配置する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて詳細に述べる。
【0013】本実施の形態は、既存の2つ以上の空間情
報を用いて、新たな空間情報を作成し、異なる地図上に
位置づけられた情報を統合するものである。本実施形態
において、空間情報とは、位置的な情報を含むすべての
情報である。空間情報の具体例として、地図、住所を含
む文書、緯度経度情報を付加した写真、気象観測結果が
挙げられる。本実施形態の説明においては、具体的な空
間情報の種類として「地図」と「文書」を扱う。
【0014】ここで本実施例の目的は、ある地図を利用
して空間情報の統合を行う際に、その地図に正確にマッ
ピングできない場合においても地理的に近傍に位置づけ
られている空間情報を必要に応じて統合する方法を与え
ることである。
【0015】本実施形態は、図1に示すようなネットワ
ーク上に分散した空間情報(統合空間情報A101、統
合空間情報B102、統合空間情報C103)を利用者
からの要求に応じて統合して、新たな空間情報(統合空
間情報D104、統合空間情報E105)を作成するこ
とを例にとり、図を用いて説明する。
【0016】まず本実施形態で扱う空間情報の例を図1
を用いて説明する。
【0017】統合空間情報A101はレストランの情報
を地図上にマッピングしたレストランマップであり、統
合空間情報B102はホテル2件の情報を地図上にマッ
ピングしたホテルマップであり、統合空間情報C103
は会社の位置をイラスト地図にマッピングした会社案内
マップである。また、統合空間情報A101、統合空間
情報B102、統合空間情報C103はそれぞれほぼ同
一の地域の空間情報である。ただし、統合空間情報A1
01の地図と統合空間情報B102の地図は測量に基づ
く地図であり、縮尺、精度も同一である。
【0018】統合空間情報C103の地図は統合空間情
報A101の地図とほぼ同一の領域のものではあるが、
イラストによる概略地図であり、道案内のためのデフォ
ルメが施されている。
【0019】前記統合空間情報を統合した結果得られる
空間情報の例が、統合空間情報D104、統合空間情報
E105である。統合空間情報D104は、統合空間情
報B102の地図を基準の地図として統合空間情報10
1,102,103の情報を統合した統合地図であり、
同様に統合空間情報E105は統合空間情報C103の
地図を基準の地図として空間情報101,102,10
3の情報を統合した統合地図である。
【0020】次に、図1で示す統合を行う方法について
以下に詳細を述べる。
【0021】本実施形態では利用者として、情報提供者
X、情報提供者Y、情報提供者Z、情報利用者V、情報
利用者Wの5人を想定する。
【0022】図2は本実施形態のシステム構成図であ
る。
【0023】本システムは、情報共有サーバ201と、
情報利用クライアント202,203と、情報提供クラ
イアント204−206と、情報発信サーバ207−2
09がネットワーク210を介して接続されている。
【0024】情報提供者X,Y,Zはそれぞれ、情報投
稿クライアントA204,B205,C206、および
情報発信サーバA207,B208,C209を利用す
る。情報利用者V、Wはそれぞれ、情報利用クライアン
ト202,203を利用する。各クライアントとサーバ
は、それぞれの装置内に格納された空間情報を参照す
る。
【0025】図2ではクライアントとサーバがネットワ
ークを介して接続されているが、これらは一体の装置と
して実装されても構わない。
【0026】情報閲覧クライアントは、ネットワークを
介して、情報共有サーバに対してヘッダファイルの検索
要求を発信したり、情報発信サーバに対して空間情報の
取得要求を発信する。なお、情報閲覧クライアントには
空間情報として地図が格納されているが、他の空間情報
が装置内に格納されていてもよい。
【0027】一方情報発信サーバは、ネットワークを介
して情報閲覧クライアントからの空間情報の参照要求を
受信し、自身が保持する空間情報を提供する。
【0028】そして情報共有サーバ201は、各情報発
信サーバが保持する空間情報のヘッダファイルの投稿
と、情報閲覧クライアントからの空間情報のヘッダファ
イルの検索を受け付ける。
【0029】各クライアント、サーバの記憶装置211
−215に格納されているデータについては後述とす
る。
【0030】ここでは、情報発信サーバX207、情報
発信サーバY208、情報発信サーバZ209は、それ
ぞれ統合空間情報A101、統合空間情報B102、統
合空間情報C103を保持し、各情報閲覧クライアント
からの要求に応じて前記それぞれの空間情報を要求元に
転送する。
【0031】本実施形態において、特に図示していない
が、ネットワークに接続される各装置は計算機とそのソ
フトウェアによって実現され、前記計算機にはCPU、
記憶装置、ネットワーク通信装置、外部記憶装置、キー
ボード、ディスプレイ装置、ポインティングデバイスと
それらを相互に接続するバスが含まれる。
【0032】本実施形態において、空間情報の統合は下
記4つの過程からなる。
【0033】(過程1)空間情報の作成:情報提供者の
要求によって、情報投稿クライアントが、あらかじめ作
成された地図や文書に基づきヘッダファイルを作成し、
情報発信サーバに登録する。
【0034】(過程2)空間情報の登録:情報投稿クラ
イアントが情報発信サーバに登録した空間情報のヘッダ
ファイルのみを、情報共有サーバに登録する。
【0035】(過程3)空間情報の検索と取得:情報閲
覧者の要求により、情報閲覧クライアントが情報共有サ
ーバにアクセスし、登録されている空間情報のヘッダフ
ァイルを地域、カテゴリなどのキーによって検索し、前
記情報閲覧クライアントが選択したものを情報発信サー
バから取得する。
【0036】(過程4)空間情報の利用:取得した空間
情報を、利用者の目的に従って合成して画面上に表示す
る。
【0037】まず、(過程1)において作成された空間
情報を用いて、空間情報の登録方法について図4を用い
て説明する。
【0038】統合空間情報101−103は、図4に示
すようにそれぞれ2つの空間情報(文書と地図)からな
る。各空間情報には、ヘッダファイルで表される対応関
係があり、この対応関係もまた図4に示される。
【0039】統合空間情報A101は、地図A401、
文書A404の集合であり、文書A404はヘッダファ
イルによって地図A101上の特定の位置に関連づけら
れている。同様に地図A401は自身のヘッダファイル
によって地図R407の一部に関連付けられている。
【0040】空間情報の構造の詳細や、ヘッダファイル
については後述する。
【0041】同様に統合空間情報B102は、地図B4
02、文書B405の集合である。同様に地図B402
は自身のヘッダファイルによって地図R407の一部に
関連付けられている。
【0042】そして統合空間情報C103は、地図C4
03、文書C406の集合である。地図C403は地図
R407には関連付けられていないが、ヘッダファイル
中に地図R407上の領域の住所の情報を持つ。
【0043】以下、(過程2)における (登録例1)情報投稿クライアントA204による統合
空間情報A101の登録、(登録例2)情報投稿クライ
アントB205による統合空間情報B102の登録、
(登録例3)情報投稿クライアントC206による統合
空間情報C103の登録の3つの事例を説明する。
【0044】まず、各場合に共通なデータ構造と情報共
有サーバ201のソフト構成を図3、図5、図12を用
いて説明する。
【0045】図5は空間情報の構成を示しており、1つ
の空間情報501は、ヘッダファイル502とコンテン
ツファイル503から構成される。
【0046】情報共有サーバ201における空間情報の
登録処理は、図3に示す様に情報投稿クライアントから
送られたヘッダファイルに基づき、登録処理部303、
基準座標系マッピング部305によってヘッダインデッ
クスファイルを作成し、ヘッダインデックス306に格
納する処理である。
【0047】ヘッダファイルの構成は、図5に示すよう
に空間情報の一部である。つまり、空間情報501はヘ
ッダファイル502とコンテンツファイル503から成
る。さらにヘッダファイル502はコンテンツ情報50
4と相対情報503からなる。コンテンツ情報504
は、その空間情報のコンテンツ自身に関する情報であ
り、名称506、位置507、データタイプ508、情
報タイプ509、カテゴリ510、住所511、領域5
12、精度513のフィールドから構成される。名称5
06はその空間情報の名称であり、位置507はネット
ワーク上でのコンテンツファイルの位置情報であり、デ
ータタイプはコンテンツのデータの型を示す。
【0048】情報タイプ509は、空間情報としての種
類を示し、本実施形態では具体値として「地図」もしく
は「文書」をとる。
【0049】カテゴリはその空間情報を分類するための
キーワードであり、住所はその空間情報が対応する住所
である。
【0050】領域はその空間情報のもつ領域であり、そ
の空間情報独自の座標系に基づいて表現される。
【0051】一般的には空間情報の座標系は様々なの
で、本実施形態では座標系は直行座標系とし、領域は任
意の4点によって対角の頂点を指定した四辺形領域とす
る。
【0052】精度513はその空間情報の精度である。
相対情報505は、その空間情報を作成する際に原図と
して参照した空間情報やその空間情報との対応関係に関
する情報である。相対情報505は、原図位置514、
原図上領域515、対応方式516、交換関数517、
交換誤差518から構成される。原図位置514は、原
図となる空間情報のネットワーク上の位置(URL等)
であり、原図上領域515は領域512に対応する原図
位置上の領域である。
【0053】本実施形態では単純化のため、空間情報利
用者による空間情報の利用方法を、コンピュータ画面で
の表示に絞り、精度513はコンピュータの画面表示で
の理論的な単位として(m/pixel、以降mpp)
の単位の値をとる。
【0054】たとえば地図A401の場合、コンテンツ
ファイルは地図の画像ファイルであり、ヘッダファイル
は図6の601の値を取る。
【0055】同様に図7は文書A404のヘッダファイ
ルの内容である。
【0056】同様に図8、図9、図10、図11はそれ
ぞれ地図B402、文書B405、地図C403、文書
C406のヘッダファイルの内容である。
【0057】これらの地図の切り出し、回転関係等の交
換関数の算出方法、すなわち前記の(過程1)について
は、特願平9−142141号出願(参照)、特開平8
−185510号公報で記述されている方法をによって
実現できるため、本実施形態では特に説明しない。
【0058】以上が空間情報のデータ構造の説明であ
る。
【0059】一方、ヘッダインデックスファイルは図1
2に示すように、コンテンツ情報1201、相対情報1
202、インデックス情報1203から成る。コンテン
ツ情報1201と相対情報1202は、項目としてそれ
ぞれコンテンツ情報504、相対情報505と同じ意味
をもち、同様に項目1203−1215は、それぞれ項
目506−518と同様の意味を持つ。インデックス情
報1216は、基準座標系領域1217と、基準座標精
度1218から構成される。
【0060】次に、本実施形態の動作について説明す
る。
【0061】まず、本実施形態の処理の中心となる、情
報共有サーバの処理の概要について述べる。
【0062】情報共有サーバは、検索処理を実行する際
に基準とする座標系を1つもち(以降、これを基準座標
系と呼ぶ)、情報投稿クライアントから登録を受け付け
たヘッダファイルを蓄積する際に、この基準座標系にマ
ッピングする。なお、この基準座標系に従い平明上に表
現した地図を、情報共有サーバ201の基準地図とす
る。
【0063】本実施形態において、情報共有サーバ20
1は、あらゆる空間情報を前記基準座標系にマッピング
するために、ヘッダファイル中の原図情報(原図位置5
14、原図上領域515)を参照し、参照を繰り返すこ
とにより基準座標系にたどり着くか、緯度軽度や住所、
郵便番号等の普遍性の高い情報によって近似的にマッピ
ングする。
【0064】さらに、このマッピングの際に原図への辿
りかたや、近時的マッピングの方法によって、マッピン
グの結果の誤差予測値を決定する。たとえば、基準座標
系による地図の切り抜いた地図を原図とする空間情報
は、誤差予測0となるが、基準座標系に変形して対応さ
せた独自の地図をさらに原図とする空間情報を基準座標
系にマッピングした場合には、予測誤差は、前記変形に
よって生じる誤差に等しくなる。この結果、情報共有サ
ーバには基準座標系上で様々な精度を持つ空間情報が登
録される。
【0065】次に、図3を用いて、情報提供サーバ20
1の構造を具体的に述べる。
【0066】情報提供サーバ301は、制御部301、
通信処理部302、登録処理部303、検索処理部30
4、基準座標系マッピング部305、ヘッダインデック
ス306、住所辞書307から構成される。制御部30
1は情報提供サーバ301の全体の動作を制御し、通信
処理部302はネットワーク上のクライアントからの要
求を受信して制御部301に受け渡したり、制御部から
受け取った返答を各クライアントに返送する。制御部3
01は通信制御部302から受け取ったクライアントか
らの要求内容が登録か検索かを判定し、内容が登録の場
合は登録処理部303に処理を移し、同内容が検索の場
合には検索処理部304に処理を移す。
【0067】登録処理部303は、情報投稿クライアン
トから入力されたヘッダファイル登録要求に従って、ヘ
ッダファイルの登録処理を行う。検索処理部304は、
情報検索クライアントからの、ヘッダファイル検索要求
に従って、ヘッダファイルの検索処理を行う。基準座標
系マッピング部305は、情報共有サーバ201が基準
とする地図の座標系と、登録する空間情報や検索の基準
となる地図の座標系との対応づけを行う。
【0068】ヘッダインデックス306は、登録処理に
よって各空間情報ごとに作成されたヘッダインデックス
ファイルの集合であり、ヘッダインデックスファイル
は、ヘッダファイルの情報と、そのヘッダファイルに対
応している空間情報の、基準座標系上での位置の情報か
ら構成される。住所辞書307は、住所と基準座標系の
領域との対応関係を持った辞書データである。
【0069】本実施形態において、情報共有サーバ20
1は、ネットワーク接続可能な計算機上のソフトウェア
として実現される。
【0070】本実施形態において、情報共有サーバ20
1は、地図R407の座標系を基準座標系とする。
【0071】以下に、前記(登録例1)、(登録例
2)、(登録例3)を用いて前記(過程2)における情
報共有サーバの処理を詳細を説明する。
【0072】(登録例1)の情報提供者Xが統合空間情
報A101を登録する場合について述べる。これは地図
A401を登録し、その後文書A404を登録すること
である。
【0073】情報提供者Xが情報投稿クライアントA2
04に統合空間情報A101の登録指示すると、情報投
稿クライアントA204は、情報共有サーバ201に対
して、まず地図A401のヘッダファイルの登録を要求
し、同時にそのヘッダファイルを送信する。
【0074】情報共有サーバ201の通信処理部302
は、情報投稿クライアントA204からのヘッダファイ
ル登録要求を受信し、制御部301へと処理を移し、制
御部301は前記要求内容が登録であることを判定して
処理を登録処理部303に移す。
【0075】登録処理部303は、図15のPAD図
(JIS:X0128、ISO:8631)に従って処
理を行う。
【0076】ステップ1501にて、登録処理部303
はまずヘッダインデックスファイルを新規に作成し、制
御部301から受け取ったヘッダファイルのコンテンツ
情報504と相対情報505をそれぞれコンテンツ情報
1201と相対情報1202にコピーする。
【0077】いま具体的に、登録処理部303はヘッダ
ファイル501を受け取っているので、その全項目の内
容を新規ヘッダファイルのコンテンツ情報1201と相
対情報1202にコピーする。
【0078】ステップ1502にて、登録処理部303
はヘッダファイル中の原図511が基本座標系地図と同
じかどうかをチェックし、同じ場合には、処理をステッ
プ1503に移し、違う場合にはステップ1504に処
理を移す。
【0079】ステップ1503では、登録処理部303
は原図上領域515をそのまま基準座標系上領域121
7にコピーし、精度513を基準座標精度1218にそ
のままコピーする。
【0080】ステップ1504では、登録処理部303
は基本座標系マッピング部305にヘッダファイルをわ
たし、基本座標系へのマッピング処理を呼び出して領域
512に対応する基本座標系上の領域を計算し、その結
果を受け取った後に処理をステップ1505に移す。
【0081】いまここで、基準座標系となる座標系は地
図R407の座標系であり、対象となるヘッダファイル
601の原図位置514は地図R407と同じであるた
め、登録処理部303は処理をステップ1503に進め
る。この結果、ヘッダインデックスファイルの内容は図
13の1301のようになる。
【0082】ステップ1504の詳細については後述す
る。
【0083】ステップ1505において、登録処理部3
03は、ヘッダインデックスファイルをヘッダインデッ
クス306に格納する。
【0084】以上で登録処理部303の処理は終了し、
処理を制御部301に戻す。
【0085】制御部301は登録確認通知を通信制御部
302に渡し、通信制御部302は受け取った登録確認
通知を情報投稿クライアントA204に返答する。
【0086】以上で、クライアントA304が地図A4
01を情報共有サーバ201に登録する処理が終了す
る。
【0087】次に、同様にクライアントA304が文書
A404を情報共有サーバ201に登録する場合の処理
について説明する。
【0088】この場合の処理は、前述の地図A401登
録の場合とほぼ同様であり、登録処理部303における
処理が多少異なので、その部分のみを説明する。
【0089】今回、登録処理部303が制御部301か
ら受け取るヘッダファイルの内容は図7に示す701と
なる。
【0090】ステップ1501までは、地図A401登
録の場合と同様である。
【0091】ステップ1502において、制御部303
は原図位置514の内容が地図R407の位置と異なる
ことを確認し、処理をステップ1504に進める。
【0092】ステップ1504において、登録処理部3
03は基準座標系マッピング部305に、制御部303
から受け取ったヘッダファイルを渡し、基準座標系への
マッピング計算を呼出してその結果を基準座標系上領域
1217、基準座標精度1218としてヘッダインデッ
クスファイルに格納する。
【0093】今回、登録処理部303は基準座標系マッ
ピング部305にヘッダファイル701を渡し、基準座
標系へのマッピング計算を呼び出す。
【0094】基準座標系マッピング部305は、図16
に示すPAD図に従って基準座標系へのマッピングを行
う。
【0095】ステップ1601において、基準座標系マ
ッピング部305は受け取ったヘッダファイル中の原図
位置514を元に、ヘッダインデックス306の中か
ら、位置507が、受け取ったヘッダファイルの原図位
置514と同じであるヘッダインデックスファイルを探
し、さらに得られたインデックスファイルの原図位置5
14を元に同様の処理を繰り返し、基準座標系にたどり
着くかどうかを確認する。
【0096】さらにステップ1601において、基準座
標マッピング部305は、原図位置をたどって行く際
に、たどったヘッダインデックスファイルの名前を記録
しておく。
【0097】現在、ヘッダインデックス306にはヘッ
ダインデックスファイル1301のみが格納されてお
り、ヘッダインデックスファイル1301の位置507
の内容と、基準座標系マッピング部305が受け取った
ヘッダファイル701の原図位置514の内容は同じで
ある。
【0098】次にインデックスファイル1301の原図
位置514の内容は、基準座標系を示しているので、こ
こで基準座標系までたどれたことになる。また、このと
きのヘッダインデックスファイルの履歴は「ヘッダイン
デックスファイル1301」となる。
【0099】次にステップ1602において、基準座標
マッピング部305は、ステップ1601の結果基準座
標系にたどり着けた場合には処理をステップ1603
に、そうでない場合は処理をステップ1604に進め
る。
【0100】今回、ステップ1601の結果、ヘッダフ
ァイル701は、ヘッダインデックスファイル1301
を介して基準座標系にたどり着くことができたので、基
準座標マッピング部305は処理をステップ1603に
進める。
【0101】ステップ1603において、基準座標マッ
ピング部305は、前記履歴に記録されたヘッダインデ
ックスファイルの交換関数を順次適用していき、受け取
ったヘッダファイル中の原図上領域515を基準座標系
上の領域に変換する。
【0102】また同時に、前記履歴に記録されたヘッダ
インデックスファイルの精度513と交換誤差518か
ら、交換によって生じる誤差予測値を積み重ねていき、
前述の通り求めた基準座標系上の領域の精度を計算し、
処理をステップ1605に移す。
【0103】今回、前記履歴に記録されたヘッダインデ
ックスファイルは1301のみであるので、基準座標マ
ッピング部305は、ヘッダファイル701の原図上領
域515のすべての点に対して、ヘッダインデックスフ
ァイル1301の交換関数517の行列Iによって変換
し、得られた4つの点による領域を基準座標系上の領域
とする。
【0104】また、ヘッダインデックスファイル130
1の精度513と10mppであり、交換誤差518は
「0」であるため、ステップ1603で求めた領域の精
度は0+10すなわち「10m」となる。
【0105】ステップ1604における近似的マッピン
グの詳細と具体例は後述とする。
【0106】ステップ1605において、基準座標マッ
ピング部305は、呼出したモジュールに、ステップ1
603またはステップ1604において求められた領域
と精度を返答し、処理を移す。
【0107】次にステップ1504にて、登録処理部3
03は、基準座標マッピング部305から受け取った領
域を、ステップ1501で新規に作成したヘッダインデ
ックスファイルの基準座標上領域1217に格納し、同
じく基準座標系マッピング部305から受け取った精度
を、同ヘッダインデックスファイルの基準座標精度12
18に格納し、処理をステップ1605に進める。
【0108】以降は、地図A401の登録の時と同様で
あり、最終的にヘッダインデックス306にヘッダイン
デックスファイル1302が格納される。
【0109】以上で、文書A404の登録処理が終了す
る。
【0110】この(登録例1)によって、ヘッダインデ
ックス306には2つのヘッダインデックスファイル1
301、1302が格納される。
【0111】以上が、情報投稿クライアントA101に
よる、統合空間情報A101の情報共有サーバへの登録
処理の説明である。
【0112】次に、(登録例2)の情報提供者Yが統合
空間情報B102を情報共有サーバ201に登録する場
合の処理を説明する。
【0113】統合空間情報B102の登録は、地図B4
02、文書B405の登録に等しい。地図B402の登
録は、地図A401を登録する場合とほぼ同様であり、
クライアントは異なるが、処理のフローは同じである。
【0114】ちなみに、地図B402も地図A401と
同様に地図R407を原図としているため、登録処理部
303が新たにヘッダインデックス306に格納するヘ
ッダインデックスファイルの基準座標精度は(登録例
1)と同様に1mとなり、ヘッダインデックス306に
はヘッダインデックスファイル1303が格納される。
【0115】次に文書B405の登録時の処理について
述べる。
【0116】文書B405の登録時の処理は、文書A4
04の時とほぼ同様で、処理フローも同じである。
【0117】但し今回は、原図となる地図B402から
基準座標である地図R407への交換誤差518が「1
0m」であり、かつ地図B402の精度513が「10
mpp」であり、かつ地図R407の精度が「1mp
p」であることから、基準座標精度1218は21mと
なり、最終的にヘッダインデックス306にヘッダイン
デックスファイル1304が格納される。
【0118】以上が統合空間情報B102の登録時の処
理である。
【0119】次に、(登録例3)の、情報提供者Zが統
合空間情報C103を情報共有サーバ201に登録する
場合の処理を説明する。
【0120】統合空間情報C103の登録は、地図C4
03と文書C406の登録に等しい。
【0121】まず、地図C403の登録時の処理につい
て説明する。
【0122】地図C403の登録時の処理は、文書A4
04の登録時と比較して、基準座標系マッピング部の処
理開始までは同様であるため、それ以降の処理について
説明する。
【0123】ステップ1601において、基準座標系マ
ッピング部305は、地図C403のヘッダファイル1
001の原図位置は「なし」となっていることを確認
し、基準座標系へたどることに失敗する。
【0124】次にステップ1602において、基準座標
系マッピング部305は、ステップ1601の結果か
ら、処理をステップ1604に進める。ステップ160
4において、基準座標系マッピング部305は近似的マ
ッピングを行う。
【0125】近似的マッピングとは、交換関数を利用せ
ずに、ヘッダファイル中の他の情報を利用して、基準座
標系にその空間情報に対応する領域をマッピングするこ
とである。
【0126】前記の他の情報として、住所、郵便番号、
緯度経度、著名かつ普遍性の高い目標物(山、川、駅
等)との位置関係が挙げられるが、本実施形態では簡単
化のために住所のみとする。
【0127】ステップ1604において、基準座標系マ
ッピング部305は、登録処理部303から受け取った
ヘッダファイル1001の住所511の内容を基に、住
所辞書307を利用して、該当する基準座標系上の領域
を求める。この時同時に基準座標系での精度を求める。
【0128】近似マッピングの際にの精度の計算方法
は、 (近似的マッピングによる精度)=基準座標系の精度+
|(近似的に求めた領域の外接円の直径)−(登録する
空間情報の領域の外接円の直径) とする。ここで、各住所に対応する領域の外接円の直径
は、対応する領域の座標と、基準座標系の精度から求め
られる。また、登録する空間情報の領域の外接円の直径
は、登録する空間情報の領域512と、精度513から
計算できる。
【0129】今回、これらの値の計算プロセス自体は重
要ではないので省略し、近似的に求めた領域の外接円の
直径を300m、登録する空間情報の領域の外接円の直
径を500mとする。したがって、地図C403を基準
座標系に近似的にマッピングした領域は、「A市B町」
全域となり、精度は(1+|300−500|=)20
1mとなる。
【0130】以降の処理は、文書A404の登録時と同
様であり、最終的にヘッダインデックス306にヘッダ
インデックスファイル1305が格納される。
【0131】以上が、地図C403の登録時の処理であ
る。
【0132】次に、文書C406の登録時の処理につい
て説明する。
【0133】文書C406の登録時の処理は、地図C4
03の登録時と同様でフローも同じである。
【0134】ちなみに、今回は、文書C406のヘッダ
ファイル1101における住所511は「A市B町X丁
目Y番地」となっており、これに対応する基準座標系上
の領域の外接円直径は100mと仮定する。
【0135】また登録する文書C406の領域512の
外接円直径は50mとする。
【0136】この場合、地図C403を基準座標系に近
似的にマッピングした領域は、「A市B町X丁目Y番
地」全域となり、精度は(1+|100―50|=)5
1mとなり、最終的にヘッダインデックス306にはヘ
ッダインデックスファイル1306が格納される。
【0137】統合空間情報A101、統合空間情報B1
02、統合空間情報C103の登録によって、ヘッダイ
ンデックス306には、あらたに6つのヘッダインデッ
クスファイル1301−1306が格納される。また、
図14に情報共有サーバに登録された各空間情報の、基
準座標系上の位置を図示する。
【0138】図14において、1401は文書A404
の基準座標系位置であり、1402は文書B405の基
準座標系位置であり、1403は文書B405の基準座
標系位置である。
【0139】以上が、本実施形態における空間情報の登
録による処理の詳細である。
【0140】次に、空間情報の検索と取得の処理の詳細
を説明する。
【0141】空間情報の検索とは、図3に示すように情
報閲覧クライアントから入力された検索条件に従って、
基準座標系マッピング部を用いて検索条件を必要に応じ
て変換し、その検索条件に該当するヘッダファイルをヘ
ッダインデックス306から探して情報閲覧クライアン
トに返答する処理である。
【0142】空間情報の取得とは、図2に示す情報閲覧
クライアントがヘッダファイルを基に情報発信サーバか
ら空間情報を取得することである。
【0143】ここで(過程3)、(過程4)の具体例と
して、(検索例1)情報利用者Vによる地図R407を
基にした空間情報の統合、(検索例2)情報利用者Vに
よる地図B402を基にした空間情報の統合、(検索例
3)情報利用者Wによる地図C403を基にした空間情
報の統合、について説明する。
【0144】まず、(検索例1)の、情報利用者Wが情
報閲覧クライアントV202を利用して、情報共有サー
バ201に登録された空間情報を検索、取得する場合に
ついて述べる。
【0145】情報閲覧クライアントV202は、情報提
供者Xが持つ地図R407のコピーを持つ。
【0146】本実施形態では、情報利用者Wの指示によ
って、この地図R407全域について、ホテル、レスト
ラン、オフィスを検索し、その結果を同地図上に画面上
に統合して表示する場合の処理について述べる。
【0147】まず、情報閲覧クライアントV202は、
検索要求として、検索の規準とした地図の位置と、その
地図上での検索範囲、キーワードといった検索条件と共
に、情報共有サーバ201に、空間情報の検索要求を発
信する。
【0148】今回、検索条件は、(基準地図位置:"p
roviderX.co.jp/cityAwide.
map、検索領域:W、キーワード:未指定、種類:文
書)となる。
【0149】ここで、Wとは地図R407の全域であ
る。
【0150】キーワードが未指定で種類が文書というこ
とは、すべての文書ファイルを検索する、という事に等
しい。
【0151】情報共有サーバ201において、通信処理
部302は前記検索要求を受信し、制御部301に受け
渡す。
【0152】制御部301は、受け取った要求が要求で
あることを識別し、検索条件と共に検索処理部304に
処理を受け渡す。
【0153】検索処理部304は図18に示すPAD図
に従って検索処理を実行する。
【0154】ステップ1801において、検索処理部3
04は、検索条件をチェックして検索の規準となる地図
が基本座標系地図である場合にはしょりをステップ18
02に進め、そうでない場合には処理をステップ180
3に進める。
【0155】今回、検索の基準に用いた地図と、情報共
有サーバ201の基準座標系の地図は同じであるため、
検索処理部304は処理をステップ1802に進める。
【0156】検索処理部304は、ステップ1802に
おいて、検索領域に関して基準座標検索を行い、ヘッダ
インデックス306の基準座標上領域1217と検索条
件として受け取った検索領域が重なるもので、且つ他の
検索条件を満たす項目を選択して、検索の結果とする。
【0157】今回、ステップ1802において、検索処
理部304は、ヘッダインデックス306のすべてのヘ
ッダインデックスファイルに対して、下記のつの条件す
べてを満たすものを検索する。
【0158】条件1)基準座標上領域1217と検索領
域Wが重なる 条件2)情報タイプ509が「文書」である。
【0159】本実施形態において、情報共有サーバに登
録された空間情報は、すべて地図R407上にマッピン
グされているので、この検索の結果、文書A404、文
書B405、文書C406が選択される。
【0160】検索処理部304は、ステップ1802の
基準座標系検索の結果を図17に示すような検索リスト
の形式になる。図17においてコンテンツ情報170
1、相対情報1702はそれぞれ、ヘッダファイルにお
けるコンテンツ情報504、相対情報505と同様であ
る。
【0161】検索地図情報1706は、検索地図上領域
1716とマッピング誤差1717から構成される。検
索地図上領域1716はその空間情報の、検索基準地図
上での位置である。マッピング誤差1717は、検索地
図上領域1716の予測誤差である。
【0162】ステップ1802の基準座標検索におい
て、検索基準地図は、喜基準座標系地図であるので、検
索処理部304は、前記空間情報のヘッダインデックス
ファイルの基準座標上領域1217を検索地図上領域1
716とし、基準座標精度1218をマッピング誤差1
717とする。
【0163】今回、検索結果は図19の1901とな
る。
【0164】次にステップ1807において、検索処理
部304はステップ1802で得られた検索結果を制御
部301に返答し、この返答は、通信制御部302を介
して、情報閲覧クライアントに返送される。
【0165】次に、情報閲覧クライアントV202は、
検索結果1801を受け取り、各データの位置507を
基に各情報提供サーバ201にアクセスし、すべての空
間情報を取得する。
【0166】取得した結果を地図R407に統合して表
示する際に、マッピング誤差1717を用いる。
【0167】例えば、地図R407の精度は1mppで
あり、文書A404の位置を表示する際には、11mの
誤差を考慮すると、検索地図上領域1716のRaaを
中心に半径11m、この場合11pixelの円の領域
内にレストランAがある、という統合表示を行うことが
できる。実際のレストランの建物が一辺10mであると
すると、この精度でも、案内図としては十分役に立つ。
【0168】情報閲覧クライアントV202は、同様に
文書B405、文書C406についても誤差を考慮した
統合を行い、図20に示すような統合空間情報を構成す
る。
【0169】2001は情報閲覧クライアントV202
が画面に表示する統合空間情報であり、文書A404は
2002のように、文書B405は2003のように、
文書C406は2004のように画面上に位置が表示さ
れ、それぞれの点線の円が誤差範囲を示している。
【0170】表示1902は誤差範囲が小さいために、
位置を示す四角形と誤差範囲の円がほぼ重なっていお
り、この場合誤差が表示上問題ない。
【0171】また、最も誤差が大きい文書C406のオ
フィスの位置に関しても、例えば文書C406の内容に
「○○T字路正面」という情報が含まれていれば、情報
閲覧クライアントV202のユーザは、統合空間情報1
901と文書C406の両方を閲覧することにより、オ
フィスAの位置を確認することができ、統合空間情報1
901は道案内図としてならば十分目的を果たすことが
できる。
【0172】以上が、情報利用者Vが情報閲覧クライア
ントV202を利用して、地図R407を検索の基準と
して、情報共有サーバ201に登録された空間情報を検
索、取得する場合の処理である。
【0173】次に、(検索例2)の、情報利用者Vが情
報閲覧クライアントV202によって、地図B402を
基に情報共有サーバ201に登録された空間情報を検
索、取得する場合の処理を説明する。
【0174】前回の場合と今回の場合では、検索処理部
304の処理が異なる。
【0175】今回、情報閲覧クライアントV202が発
信する検索条件は、(基準地図位置:"provide
rY.co.jp/cityA.map、検索領域:
Y、キーワード:未指定、種類:文書)となる。
【0176】ただし、検索領域Yとは地図B402の最
大領域とする。
【0177】したがって、ステップ1801において、
検索処理部304は検索基準地図が基準座標系地図とは
異なることを確認して、処理をステップ1803に進め
る。
【0178】ステップ1803において、検索処理部3
04は、検索条件中に検索基準地図が指定されているか
チェックし、指定されている場合には処理をステップ1
804に移し、そうでない場合には処理をステップ15
04に移す。
【0179】今回、検索基準地図として、地図B402
が指定されているため、検索処理部304は処理をステ
ップ1804に進める。
【0180】ちなみに、検索基準地図が指定されていな
い場合は、「情報共有サーバがサポートする全エリア」
の指定や、「X市内」といった文字列によるエリア指定
の場合である。
【0181】ステップ1804において、検索処理部3
04は、検索基準地図を原図として登録された空間情報
に対する検索を行い、具体的にはヘッダインデックス3
06に対して下記3つの条件を同時に満たすものを検索
し検索結果とし、処理をステップ1805に移す。
【0182】条件1)原図位置514が検索条件の基準
地図位置と同じである。
【0183】条件2)原図上領域515と検索条件の検
索領域と重なるもの。
【0184】条件3)その他の検索指定に合致するも
の。
【0185】今回、ステップ1804での検索結果、得
られるのは文書B405のヘッダインデックスファイル
のみであり、検索処理部304は、ステップ1802の
時と同様に、ヘッダインデックスファイルのインデック
ス情報1216をそのまま検索地図情報1706とし
て、検索結果とする。
【0186】ステップ1504において、検索処理部3
05は、前記検索領域を基準座標系に変換し、処理をス
テップ1806に移す。
【0187】ステップ1504の変換処理はは図16で
示した基準座標系へのマッピングの処理と同様であるた
め、省略する。
【0188】ステップ1805において、検索処理部3
04は、ステップ1504で得られた領域を検索条件の
検索領域として、ステップ1802と同様な基準座標系
検索を実行する。
【0189】ただし、検索処理部304は、検索結果中
に、ステップ1804の結果と同じ空間情報があった場
合にはそれを除去する。
【0190】今回、検索領域は地図B402の全域であ
るから、ステップ1805において得られた領域は図1
4の領域408になり、検索結果として、文書A40
4、文書B405、文書C406のヘッダインデックス
ファイルが得られる。
【0191】この検索結果のうち、文書B405のヘッ
ダインデックスファイルはすでにステップ1804で検
索されているので、検索処理部304は、文書A404
と文書C406のヘッダインデックスファイルを検索結
果とし、処理をステップ1806に進める。
【0192】ステップ1806において、検索処理部3
04はステップ1805の検索結果を、検索基準地図上
にマッピングする。
【0193】具体的には、検索処理部304は、ステッ
プ1805で得られたすべてのヘッダインデックスファ
イルの基準座標上領域1217と、基準座標精度121
8に対して、基準座標系から検索基準地図への交換パス
を検索し、交換関数517の逆関数を順次適用してい
き、結果をそのまま検索地図情報として検索結果とす
る。
【0194】ここでの領域変換の処理は、図16にて示
した基準座標系へのマッピングの処理の逆の処理である
が、誤差はさらに積み重なっていく。
【0195】今回、検索処理部304が、文書A40
4、文書C406の基準座標上領域を変換した結果、基
準座標精度は夫々10m増加する。
【0196】ステップ1807にて、検索処理部304
は、ステップ1804の検索結果と、ステップ1806
で変換された検索結果をマージする。
【0197】今回、検索処理部304は、ステップ18
07にて検索結果をマージし、図21に示す検索結果2
101を得る。
【0198】ステップ1808において、検索処理部3
04は検索結果2101を制御部301に返答し、制御
部301はそれを通信処理部302を介して、情報閲覧
クライアントV202に返答する。
【0199】(検索例1)と同様に、情報閲覧クライア
ントV202は、得られた検索結果を基に、図22のよ
うに空間情報を画面上で統合して表示する。
【0200】統合表示2001と比較して、文書B40
5の位置の誤差がなくなっているが、一方文書A404
と文書C406の位置の誤差は拡大している。
【0201】以上が(検索例2)における本実施形態の
動作の説明である。
【0202】次に、(検索例3)の、情報利用者Wが地
図C403を検索基準にして検索した場合について説明
する。
【0203】(検索例3)での、情報共有サーバ201
の動作は、(検索例2)の場合と同様で、同じ処理フロ
ーをたどるが、地図C403が元々近似的にマッピング
された地図であるため、ステップ1806の検索基準地
図上へのマッピング処理において、検索結果の文書の位
置の積み重ねの誤差が非常に大きくなる。
【0204】この場合の検索結果は図23のようにな
り、文書A404と文書B405のマッピング誤差17
17はそれぞれ、212m、222mとなる。
【0205】情報閲覧クライアントW203は、情報共
有サーバ201から受け取り、図24に示すように画面
に表示する。
【0206】地図C403の外接円直径500mの地図
であり、文書A404、文書B405の位置を地図C4
03上にポイントすることが困難である。
【0207】情報閲覧クライアントW203は、表示に
用いる地図の外接円半径と位置表示する空間情報の誤差
の割合を計算し、誤差の割合が50%以上の場合には、
その空間情報の位置を地図C401上には表示せずに、
近傍空間情報表示エリア2402に列挙する。
【0208】情報閲覧クライアントW203は、ユーザ
の指示によって、文書A404のヘッダファイルから、
地図A401を呼出したり、同様に文書B405のヘッ
ダファイルから、地図B402を呼出すことができる。
【0209】情報利用者Wは、地図C403上での文書
A404(レストラン)や文書B405(ホテル)の位
置を知ることはできないが、地図C403近辺にレスト
ランやホテルがある事を知ることができ、必要に応じ
て、その位置を特定できる地図を呼出すことができる。
【0210】以上が(検索例3)の説明である。
【0211】また、上記3つの検索例では、情報共有サ
ーバ201に既に登録されている地図を基に検索を行っ
たが、検索時に地図を登録することにより、あらゆる地
図を用いて検索を行うことができる。
【0212】
【発明の効果】本発明によって、情報提供者が任意の地
図に関連付けて登録された文書、地図を統一管理するこ
とが可能になり、さらに情報利用者が任意の地図を用い
て検索することが可能になる。
【0213】また同様に、本実施形態によって、通常の
地図とデフォルメされた手書地図とを統合して扱うこと
が可能になる。
【0214】さらに、本実施形態によって、ある地図を
きっかけに収集された空間情報から、さらにその空間情
報を正しく表示するための地図を取得するという、新た
な地図の仲介方法が実現できる。
【0215】また、ユーザがある地図から関連して参照
した文書から、さらに別の地図を取得するといった具合
に、地図以外の空間情報をきっかけに、新しい地図の斡
旋が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるネットワーク上に分散し
た空間情報の統合例を示す図。
【図2】本発明の空間情報共有システムの構成例を示す
図。
【図3】情報共有サーバの構成を示す図。
【図4】空間情報間の関連を示す図。
【図5】空間情報の構造例を示す図。
【図6】空間情報間の関連を示す図。
【図7】空間情報間の関連を示す図。
【図8】空間情報間の関連を示す図。
【図9】空間情報間の関連を示す図。
【図10】空間情報間の関連を示す図。
【図11】空間情報間の関連を示す図。
【図12】ヘッダインデックスファイルの構成を示す
図。
【図13】ヘッダインデックスファイルの構成を示す
図。
【図14】ヘッダインデックスファイルの構成を示す
図。
【図15】登録処理部のPAD図。
【図16】基準座標系マッピング部のPAD図。
【図17】検索結果の構成を示す図。
【図18】検索処理部のPAD図。
【図19】検索処理部の結果を示す図。
【図20】検索処理部のPAD図。
【図21】検索処理結果を示す図。
【図22】検索処理部のPAD図。
【図23】検索処理結果を示す図。
【図24】検索処理部のPAD図。
【符号の説明】
101…統合空間情報A、 102…統合空間情
報B、103…統合空間情報C、 201…情報
共有サーバ、202…情報閲覧クライアントV、203
…情報閲覧クライアントW、204…情報投稿クライア
ントA、205…情報投稿クライアントB、206…情
報投稿クライアントC。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 喜章 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 山田 隆亮 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 森 真紀 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実世界での位置情報を含む画像データおよ
    び文書データと、該データの作成に関する情報であるヘ
    ッダ情報とを含む空間情報に対して、前記空間情報は、
    前記ヘッダ情報によって他の空間情報に関連づけられて
    おり、ネットワーク上の他の装置との通信を行う通信手
    段と、通信手段を介して、他の装置からのヘッダ情報の
    登録または検索の要求を識別する制御手段と、住所と特
    定の座標系上の座標とを関連付けた情報を記憶する位置
    関係記憶手段と、複数のヘッダ情報間の関連を解析し、
    または前記位置関係記憶手段の情報を基に、任意の空間
    情報上の位置を、前記座標系上の位置に変換するマッピ
    ング手段と、前記制御部が、前記ヘッダ情報の登録要求
    を受け付けた場合に、前記ヘッダ情報と、前記マッピン
    グ手段を利用して、該ヘッダ情報の位置情報を特定の座
    標系に変換した情報とを、関連付ける登録手段と、前記
    関連付けされた情報を記憶する記憶手段と、前記制御部
    が、前記ヘッダ情報の検索要求を受け付けた場合に、検
    索範囲を前記座標系に変換した後に、前記記憶手段から
    位置的に該当するヘッダ情報を探し出す検索手段とを備
    えたことを特徴とする空間情報共有装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、マッピング手段が、座
    標系変換時に変換誤差を計算することを特徴とする空間
    情報共有装置。
JP10161811A 1998-06-10 1998-06-10 空間情報共有装置 Pending JPH11353465A (ja)

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Cited By (4)

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