JPH11352970A - 波形圧縮伸長装置 - Google Patents

波形圧縮伸長装置

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JPH11352970A
JPH11352970A JP10175320A JP17532098A JPH11352970A JP H11352970 A JPH11352970 A JP H11352970A JP 10175320 A JP10175320 A JP 10175320A JP 17532098 A JP17532098 A JP 17532098A JP H11352970 A JPH11352970 A JP H11352970A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽音等の波形を圧縮伸長した後の波形が表す
楽音等の音質が良い波形圧縮伸長装置を提供する。 【解決手段】 原波形が帯域分割されてなる複数の帯域
分割波形全てを同一量だけ、少なくとも二種類の圧縮伸
長方式で分担して時間軸方向に圧縮もしくは伸長するこ
とにより複数の圧縮伸長波形を生成する圧縮伸長手段1
21,122,123を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波形を時間軸方向
に圧縮もしくは伸長する波形圧縮伸長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、楽音等の波形を表す信号のピ
ッチを変換することによって楽音等の音高を変化させる
いわゆるピッチシフタが知られている。しかし、楽音の
テンポが解る程度の長さを有するフレーズの波形を表す
信号のピッチがピッチシフタによって変換されると、楽
音のテンポも変化してしまうという問題があり、楽音の
テンポを変えることなく音高のみを変化させる装置が望
まれている。逆に、楽音の音高を保ったままで、楽音の
テンポを変える装置も望まれている。これらの要望に応
える装置として、楽音等の波形を、ピッチとは独立に時
間軸方向に圧縮もしくは伸長する波形圧縮伸長装置が提
案されている。
【0003】ところで、波形を圧縮もしくは伸長する方
式には、複数の圧縮伸長方式が考えられる。また、音を
表す波形には、周期的な波形や、非周期的な波形や、間
欠的な波形や、連続的な波形等といった各種の波形があ
り、波形の種類に応じて、その波形を時間軸方向に圧縮
もしくは伸長するのに適した圧縮伸長方式が考えられ
る。すなわち、ある波形をその波形の種類に適した方式
で圧縮伸長すると、圧縮伸長後の波形が表す音の音質は
良いが、ある波形をその波形の種類に適しない方式で圧
縮伸長した場合には、圧縮伸長後の波形が表す音の音質
は悪い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に、楽音
等の波形は、各種の波形が混ざり合った波形である。こ
のため、いずれの圧縮伸長方式を採用しても、楽音等の
波形を圧縮伸長した後の波形が表す楽音等の音質が悪く
なりがちであるという問題がある。本発明は、上記事情
に鑑み、楽音等の波形を圧縮伸長した後の波形が表す楽
音等の音質が良い波形圧縮伸長装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の波形圧縮伸長装置は、原波形が複数の周波数帯域の
波形成分に分けられてなる複数の帯域分割波形を、少な
くとも二種類の圧縮伸長方式で分担して、これら複数の
帯域分割波形全てを同一量だけ時間軸方向に圧縮もしく
は伸長することにより複数の圧縮伸長波形を生成する圧
縮伸長手段と、圧縮伸長手段によって生成された複数の
圧縮伸長波形を重ね合わせることにより、上記原波形が
時間軸方向に圧縮もしくは伸長された圧縮伸長原波形を
生成する重ね合わせ手段とを備えたことを特徴とする。
種々の波形が混ざり合った、楽音等を表す波形は、一般
に、複数の周波数帯域の波形成分に分けることによって
波形の種類を分離することができることが多い。本発明
の波形圧縮伸長装置によれば、原波形が複数の周波数帯
域の波形成分に分けられてなる複数の帯域分割波形が、
少なくとも二種類の圧縮伸長方式で分担して時間軸方向
に圧縮もしくは伸長されるので、原波形として楽音等を
表す波形を用いた場合であっても、種々の帯域分割波形
それぞれに適した圧縮伸長方式で圧縮伸長を行うことに
よって、音質の良い楽音等を表す圧縮伸長波形を生成す
ることができる。
【0006】また、一般に、一種類の圧縮伸長方式を採
用して原波形を圧縮伸長すると、「ぷるぷる感」と称さ
れる周期的なノイズが生じがちであるが、本発明の波形
圧縮伸長装置によれば、各帯域分割波形を圧縮伸長する
各圧縮伸長方式を、各圧縮伸長波形の位相が互いに異な
る位相となるように選択することによって「ぷるぷる
感」を防ぐことができる。本発明の波形圧縮伸長装置
は、上記圧縮伸長波形生成手段が、上記複数の帯域分割
波形に、低い周波数帯域の波形成分を担持する帯域分割
波形ほど長い処理周期で圧縮伸長処理を施すことによっ
て、該帯域分割波形に対応する圧縮伸長波形を生成する
ものであることが望ましい。
【0007】一般に、低い周波数帯域の波形成分ほど、
人間の聴覚には重要な波形成分であり、そのため、低い
周波数帯域の波形成分ほど、長い処理時間を要する高度
な圧縮伸長処理を施す必要がある。また、一般に、低い
周波数帯域の波形成分ほど処理頻度を減らしても音質が
保たれる。このため、低い周波数帯域の波形成分を担持
する帯域分割波形ほど長い処理周期で圧縮伸長処理を施
すことによって、低い周波数帯域の波形成分に高度な圧
縮伸長処理を施すための時間的な余裕を作ることが出
来、全ての波形成分を効率良く圧縮伸長することが出来
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
るにあたり、まず、圧縮伸長方式の例を説明し、その
後、本発明の波形圧縮伸長装置の実施形態について説明
する。以下、各圧縮伸長方式の説明では、圧縮伸長の対
象となる、圧縮伸長前の波形のことを「原波形」と称
し、圧縮伸長後の波形のことを「圧縮伸長波形」と称す
る。また、原波形のピッチと同じピッチを有し、原波形
が時間軸方向に伸長された圧縮伸長波形が生成される場
合について説明する。また、波形と、その波形を表す波
形データとを区別せずに用いる場合がある。
【0009】図1は、第1の圧縮伸長方式の説明図であ
る。この第1の圧縮伸長方式では、以下で詳細に説明す
るように、原波形上に、原波形を1ピッチ毎に区切る切
出開始アドレスが設定され、原波形が、約2ピッチ分ず
つ、圧縮伸長波形のピッチに相当する時間間隔で、2つ
の処理系によって交互に読み出される。読み出された原
波形に基づいて各処理系により処理波形が生成され、生
成された各処理波形が重ね合わされて圧縮伸長波形が生
成される。原波形が読み出される際に、読み飛ばしもし
くは重複読み出しが行われることによって、波形が時間
軸方向に圧縮もしくは伸長される。最上段の図1(A)
には、原波形が示されており、図1(A)の横軸は、原
波形を表す波形データのアドレスを示すとともに、原波
形の時間軸にも相当する。また、図1(A)には、原波
形を1ピッチ毎に区切る切出し開始アドレスcsa1,
・・・,csa7が示されている。
【0010】図1(B)には、圧縮伸長波形の再生ピッ
チに相当する時間間隔で時間軸上に配置された、時点t
0 ,・・・,t7 が示されており、各時点t0 ,・・
・,t7 において原波形の約2ピッチ分の波形データを
読み出し始める。また、図1(B)には、原波形上の位
置を示す位置情報PP(0),・・・,PP(7)が示
されており、各位置情報PP(0),・・・,PP
(7)により示される位置が、各時点t0 ,・・・,t
7 において開始される読み出しの対象となる。また、各
位置情報PP(0),・・・,PP(7)が示す原波形
上の位置は、時点t0,・・・,t7 を起点として図1
(B)から図1(A)へと向かう各矢印F0 ,・・・,
7 によって示されており、各矢印F0 ,・・・,F6
は、各切出し開始アドレスcsa1,・・・,csa7
よりも図の左側の位置を示している。
【0011】ここでは、図1(A)に示す各切出し開始
アドレスcsa1,・・・,csa7の間隔と、図1
(B)に示す各時点t0 ,・・・,t6 の間隔は互いに
同一であり、上述したように、原波形のピッチと同じピ
ッチを有する圧縮伸長波形が生成される。また、各時間
情報PP(1),・・・,PP(6)が示す原波形上の
位置は、各切出し開始アドレスcsa2,・・・,cs
a7よりも図の左側の位置を示しており、このため、後
述するように、波形データの重複読み出しが行われ、上
述したように、原波形が時間軸方向に伸長された圧縮伸
長波形が生成される。図1(C)および図1(D)に点
線で示されている三角形の波形は、それぞれ、第1処理
系用および第2処理系用の窓を示しており、図1(C)
および図1(D)に実線で示されている波形は、各処理
波形を示している。また、図1(C)および図1(D)
には、切出開始アドレスが示されており、この切出開始
アドレスは各処理系によって読み出された2ピッチ分の
波形データの先頭に相当する。各処理波形は、図1
(C)および図1(D)に示されている窓と、各処理系
によって読み出された波形データとが掛け合わされて生
成され、これらの処理波形が重ね合わされて圧縮伸長波
形が生成される。
【0012】時点t0 では、第1処理系による波形デー
タの読み出しが開始される。図1(A)および図1
(B)に示すように、位置情報PP(0)は、切出し開
始アドレスcsa1の位置を示しているので、図1
(C)に示すように、切出し開始アドレスcsa1から
2ピッチ分の波形データが読み出される。時点t1
は、第2処理系による波形データの読み出しが開始され
る。図1(A)および図1(B)に示すように、位置情
報PP(1)は、切出し開始アドレスcsa1と切出し
開始アドレスcsa2との間の位置を示している。この
ため、この位置が読出対象に含められて、図1(D)に
示すように、切出し開始アドレスcsa1から2ピッチ
分の波形データが読み出されることとなる。この結果、
波形データの重複読み出しが行われる。上記と同様に、
時点t2 ,・・・,t5 では、それぞれ、切出し開始ア
ドレスcsa2,・・・,csa5から2ピッチ分の波
形データの読出しが開始される。
【0013】時点t6 では、図1(C)に示すように、
第1処理系によって、切出し開始アドレスcsa5から
2ピッチ分の波形データの読出しが開始され、波形デー
タの重複読み出しが行われる。このような重複読み出し
が行われた結果、図1(A)に示す時間To分の原波形
が時間軸方向に伸長されて、図1(D)に示す時間Ts
分の圧縮伸長波形が生成されることとなる。図2は、第
2の圧縮伸長方式の説明図である。この第2の圧縮伸長
方式では、以下で詳細に説明するように、原波形から、
2つの処理系によって交互に、波形部分が読み出され、
この波形部分は、原波形上を一定速度で進行する読出開
始位置を先頭とする。読み出された波形部分に基づいて
各処理系により各処理波形が生成され、生成された各処
理波形が重ね合わされて圧縮伸長波形が生成される。波
形部分の読出速度に応じて圧縮伸長波形のピッチが決ま
り、読出開始位置の進行速度に応じて、波形の時間軸方
向への圧縮率もしくは伸長率が決まる。
【0014】図2(A)には、原波形が示されており、
図2(A)の横軸は、原波形を表す波形データのアドレ
スを示すとともに、原波形の時間軸に相当している。図
2(B)には、各処理系が波形部分の読み出しを開始す
る時点t0 ,・・・,t5 が示されており、各時点t
0 ,・・・,t5 における読出開始位置を示す位置情報
PP(0),・・・,PP(5)が示されている。ま
た、各位置情報PP(0),・・・,PP(5)が示す
原波形上の位置は、各時点t0 ,・・・,t5 を起点と
して図2(A)に向かう各矢印F0 ,・・・,F5 によ
って示されており、各矢印F0 ,・・・,F5 は、各時
点t0 ,・・・,t5 よりも過去の時点に相当する位置
を示している。図2(C)および図2(D)には、第1
処理系および第2処理系によって交互に読み出された波
形部分W0 ,・・・,W5 が示されており、各波形部分
は、各位置情報PP(0),・・・,PP(5)が示す
各読出開始位置を先頭とする。
【0015】図2(E)および図2(F)には、第1処
理系および第2処理系用の窓が示されており、これらの
窓と、各窓に付されている符号で示される波形部分とが
掛け合わされて、各処理波形が生成される。これらの処
理波形が重ね合わされて圧縮伸長波形が生成される。こ
こでは、各波形部分W0 ,・・・,W5 の読み出し速度
は、原波形の記録速度と同一である。このため、図2
(C)および図2(D)に示す、第1処理系および第2
処理系によって読み出された後の各波形部分W0 ,・・
・,W5 のピッチは、原波形から読み出される前の各波
形部分W0 ,・・・,W5 が有するピッチと一致してお
り、上述したように、原波形のピッチと同一のピッチを
有する圧縮伸長波形が生成されることとなる。また、読
出開始位置の進行速度は、原波形の記録速度よりも遅
く、図1(A)および図1(B)に示すように、各時点
1,・・・,t5 に対応する各読出開始位置は、各時
点t1 ,・・・,t5 よりも過去の時点に相当している
ので、原波形全体を読み出すには、原波形全体の記録時
間よりも長い時間を必要とする。この結果、図2(A)
に示す時間To分の原波形が時間軸方向に伸長された、
図2(F)に示す時間Ts分の圧縮伸長波形が生成され
ることとなる。
【0016】図3は、第3の圧縮伸長方式の説明図であ
る。この第3の圧縮伸長方式では、以下で詳細に説明す
るように、原波形を上に、原波形を、循環的に再生して
も再生音が自然な波形区間毎に区切るマークアドレスが
設定され、各波形区間が順次読み出されて再生されるこ
とにより圧縮伸長波形が生成される。波形区間の読み出
し速度に応じて圧縮伸長波形のピッチが決まり、波形区
間の読み飛ばしもしくは再読出しが行われることによっ
て、波形の圧縮もしくは伸長が行われる。図3(A)に
は、原波形と、原波形上に設定されたマークアドレスm
1 ,・・・,m7 が示されており、図1(A)の横軸
は、原波形を表す波形データのアドレスを示すととも
に、原波形の時間軸に相当する。
【0017】図3(B)には、各波形区間の読み出しが
開始される時点t0 ,・・・,t5と、原波形上の位置
を示す各位置情報PP(0),・・・,PP(4)が示
されており、各位置情報PP(0),・・・,PP
(4)が各時点t0 ,・・・,t5 において開始される
読出しの対象となる。また、各位置情報PP(0),・
・・,PP(4)が示す原波形上の位置は、各時点t
0 ,・・・,t5 を起点として図3(A)に向かう各矢
印F0 ,・・・,F5 によって示されており、矢印F0
はマークアドレスm1 の位置を示し、矢印F1 はマーク
アドレスm1 とマークアドレスm2 との間の位置を示し
ている。また、矢印F2 はマークアドレスm2とマーク
アドレスm3 との間の位置を示し、矢印F3 はマークア
ドレスm3 とマークアドレスm4 との間の位置を示し、
矢印F4 および矢印F5 はマークアドレスm4 とマーク
アドレスm5 との間の位置を示している。
【0018】図3(C)には、読み出された波形区間が
示されており、各波形区間の先頭に相当するマークアド
レスも示されている。図3(A)および図3(B)に示
すように、時点t0 では、位置情報PP(0)がマーク
アドレスm1 の位置を示しているので、図3(C)に示
すように、マークアドレスm1 を先頭とする波形区間の
読出しが開始される。ここでは、波形区間の読出速度
は、原波形の記録速度と同一である。このため、図3
(C)に示す波形区間のピッチは、図3(A)に示す原
波形のピッチと同一であり、原波形のピッチと同じピッ
チを有する圧縮伸長波形が生成される。時点t0 におい
て読み出しが開始された波形区間全体が読み出された時
点t1では、位置情報PP(1)は、マークアドレスm1
とマークアドレスm2 との間の位置を示しており、こ
の位置が読出対象に含められて、図3(C)に示すよう
に、マークアドレスm1 を先頭とする波形区間の再読出
しが開始される。その後、各時点t2 ,t3 ,t4 にお
いて、それぞれ、マークアドレスm2 ,m3 ,m4 を先
頭とする波形区間の読出しが開始される。
【0019】時点t4 において読み出しが開始された波
形区間全体が読み出された時点t5では、位置情報PP
(5)は、マークアドレスm4 とマークアドレスm5
の間の位置を示しており、この位置が読出対象に含まれ
るように、マークアドレスm 4 を先頭とする波形区間の
再読出しが開始される。このような、再読出しが行われ
た結果、図3(A)に示す時間To分の原波形が時間軸
方向に伸長され、図3(C)に示す時間Ts分の圧縮伸
長波形が生成されることとなる。以上、3種類の圧縮伸
長方式について伸長動作について説明を述べたが、各方
式の位置情報の進行速度を速くすると原波形データの読
み飛ばし読み出しをすることになり、結果として原波形
が時間軸方向に圧縮された圧縮伸長波形が生成されるこ
とになる。
【0020】以上のように、位置情報の進行速度の設定
によって圧縮および伸長とその大きさを変更することが
できる。上記では、三種類の圧縮伸長方式について説明
したが、本発明に言う圧縮伸長方式は、上記説明した方
式に限られるものではなく、波形を時間軸方向に圧縮も
しくは伸長する方式であればよい。また、本発明にいう
「二種類の圧縮伸長方式」には、上記説明した三種類の
圧縮伸長方式のうちの二種類の圧縮伸長方式等が含まれ
るほか、例えば、いずれも、上記説明した第2の圧縮伸
長方式を採用し、波形データ部分を読み出す時間間隔が
互いに異なる2つの圧縮伸長方式等も含まれる。以上
で、圧縮伸長方式の例についての説明を終了し、以下で
は、本発明の実施形態について説明する。
【0021】図4は、本発明の波形圧縮伸長装置の一実
施形態を示す図である。この波形圧縮伸長装置10は、
楽音等を表す原波形が複数の周波数帯域の波形成分に分
けられてなる複数の帯域分割波形全てを同一量だけ時間
軸方向に圧縮もしくは伸長して各圧縮伸長波形を生成
し、それらの圧縮伸長波形を重ね合わせることによっ
て、原波形が時間軸方向に圧縮伸長された圧縮伸長原波
形を生成する装置である。この波形圧縮伸長装置10に
は、CPU11と、DSP12が備えられており、CP
U11によってDSP12が制御され、後述するよう
に、DSP12によって圧縮伸長波形が生成される。ま
た、この波形圧縮伸長装置10には、ハードディスク1
3と、ROM14と、MIDIインターフェース15
と、第1のRAM16と、操作子17が備えられてい
る。ハードディスク13には、楽音等を表す原波形の波
形データが格納されており、この波形データに基づい
て、DSP12によって帯域分割波形が生成される。R
OM14には、CPU11およびDSP12の動作を表
すプログラムが格納されており、DSP12の動作を表
すプログラムはCPU11によってDSP12へと転送
される。MIDIインターフェース15を介して外部か
らMIDI信号が入力され、CPU11によって、この
MIDI信号に対応した音高および、このMIDI信号
に対応した発音タイミングを示す情報がDSP12に送
られる。第1のRAM16は、CPU11のワーキング
メモリとして用いられ、操作子17は、CPU11に対
して、波形圧縮伸長装置10の使用者が動作を指示する
ためのものである。
【0022】また、この波形圧縮伸長装置10には、D
/A変換器18と、第2のRAM19が備えられてい
る。第2のRAM19には、帯域分割波形を示す分割波
形データが格納され、この分割波形データに基づいて、
DSP12によって圧縮伸長波形および圧縮伸長原波形
が生成される。D/A変換器18は、DSP12によっ
て生成された圧縮伸長原波形を表すディジタル信号をア
ナログ信号に変換する。図5は、帯域分割波形の一例を
示す図である。原波形は、本実施形態では3つの周波数
帯域の波形成分に分けられる。図5(A)には原波形の
一例が示されている。この波形は、バイオリンの音等に
代表される持続音を示す波形である。図5(B)には、
3つの周波数帯域のうち周波数が最も高い周波数帯域の
波形成分を担持する第1の帯域分割波形が示されてお
り、この第1の帯域分割波形は間欠的な波形となる。図
5(C)には、3つの周波数帯域のうち中間的な周波数
を有する周波数帯域の波形成分を担持する第2の帯域分
割波形が示されており、図5(D)には、3つの周波数
帯域のうち周波数が最も低い周波数帯域の波形成分を担
持する第3の帯域分割波形が示されている。図5(A)
に示す波形の他、本発明の波形圧縮伸長手段によって圧
縮伸長することが望ましい波形の例としては、前述の1
つの楽器音だけではなく、複数の楽器で合奏した演奏音
等様々な楽器や演奏形態の演奏音を示す波形等がある。
【0023】図6は、各帯域分割波形が担持する波形成
分の周波数帯域を示す図である。本実施形態では、原波
形を表す波形データはサンプリング周波数fsでサンプ
リングされており、原波形にはfs/2以下の周波数を
有する波形成分が含まれている。第1の帯域分割波形が
担持する波形成分の周波数帯域B1 は、fs/2以下f
s/4以上の周波数帯域であり、第1の帯域分割波形を
表す波形データのサンプリング周波数f1 は、サンプリ
ング周波数fsに等しい。第2の帯域分割波形が担持す
る波形成分の周波数帯域B2 は、fs/4以下fs/8
以上の周波数帯域であり、第2の帯域分割波形を表す波
形データのサンプリング周波数f2は、サンプリング周
波数fsの半分の周波数である。第3の帯域分割波形が
担持する波形成分の周波数帯域は、fs/8以下の周波
数帯域であり、第3の帯域分割波形を表す波形データの
サンプリング周波数f3 はサンプリング周波数fsの4
分の1の周波数である。
【0024】図7は、図4に示す波形圧縮伸長装置10
によって圧縮伸長原波形が生成される動作を説明するた
めの等価回路図である。この等価回路図には、3つの波
形メモリ191,192,193が示されており、ここ
では、これらの波形メモリ191,192,193に
は、それぞれ、図5に示す第1,第2,第3の帯域分割
波形を表す分割波形データが格納されている。3つの波
形メモリ191,192,193は、図4に示す第2の
RAM19の役割を示している。また、この等価回路図
には、3つの圧縮伸長手段121,122,123が示
されており、これらの3つの圧縮伸長手段121,12
2,123によって、本発明に言う圧縮伸長手段が構成
されている。これらの圧縮伸長手段121,122,1
23によって、それぞれ、第1,第2,第3の帯域分割
波形が時間軸方向へ圧縮もしくは伸長され、それぞれ、
出力ao,出力bo,出力cが生成される。上述したよ
うに、3つの波形メモリ191,192,193には、
図5に示す第1,第2,第3の帯域分割波形を表す分割
波形データが格納されており、第1の帯域分割波形と、
第2および第3の帯域分割波形とは波形の種類が異な
る。このため、本実施形態では、圧縮伸長手段121に
おいて、上述した第2の圧縮伸長方式が採用されてお
り、圧縮伸長手段122,123において、上述した第
3の圧縮伸長方式が採用されている。各圧縮伸長手段1
21,122,123による圧縮伸長処理は、それぞれ
サンプリング周波数f1 ,f2 ,f3 に相当する処理周
期で行われる。各圧縮伸長手段121,122,123
には、各帯域分割波形のピッチの変化率を示す音高情報
と、波形の圧縮伸長量を示す圧伸情報と、発音を開始す
るタイミングおよび発音を停止するタイミングを指示す
る再生指示情報が入力される。音高情報、圧伸情報およ
び再生指示情報は、図4に示すMIDIインターフェー
ス15を介して入力されたMIDI信号に応じて、CP
U11によって生成されてDSP12に送られるもので
ある。
【0025】また、この等価回路図には、第1のローパ
スフィルタ124と、第2のローパスフィルタ125
と、加算回路126,127が示されており、これらに
よって、本発明に言う重ね合わせ手段が構成されてい
る。また、圧縮伸長手段121,122,123、ロー
パスフィルタ124,125および加算回路126,1
27は、図4に示すDSP12の働きを示している。第
2のローパスフィルタは、125は、f3 /2(=fs
/8)以上の周波数を有する波形成分を除去するフィル
タであり、第2のローパスフィルタ125に、第3の帯
域分割波形が圧縮伸長された圧縮伸長波形に相当する、
第3の圧縮伸長手段123からの出力cが入力されるこ
とによって、サンプリング周波数f3(=fs/4)か
らサンプリング周波数f2 (=fs/2)へのいわゆる
オーバサンプリングが施されてサンプリング周波数f2
を有する出力cfが生成される。その後出力cfは、加
算回路127によって、第2の帯域分割波形が圧縮伸長
された圧縮伸長波形に相当する、第2の圧縮伸長手段1
22からの出力boと加算され、出力bが生成される。
【0026】第1のローパスフィルタ124は、f2
2(=fs/4)以上の周波数を有する波形成分を除去
するフィルタであり、第1のローパスフィルタ124
に、出力bが入力されることによって、サンプリング周
波数f2 (=fs/2)からサンプリング周波数f1
(=fs)へのオーバサンプリングが施されてサンプリ
ング周波数f1 を有する出力bfが生成される。その後
出力bfは、加算回路126によって、第1の帯域分割
波形が圧縮伸長された圧縮伸長波形に相当する、第1の
圧縮伸長手段121からの出力aoと加算され、原波形
が圧縮伸長された圧縮伸長原波形に相当する出力aが生
成される。
【0027】図8は、図1に示す波形圧縮伸長装置の動
作を示すフローチャートである。このフローチャート
は、図7を用いて説明した動作と等価な動作を、図4に
示すDSP12に実行させるためのフローチャートであ
る。このフローチャートで表される動作は、サンプリン
グ周波数f1 (=fs)で繰り返し実行され、以下説明
するステップS103は、サンプリング周波数f3(=
fs/4)で繰り返し実行され、以下説明するステップ
S106〜ステップS108は、サンプリング周波数f
2 (=fs/2)で繰り返し実行される。このフローチ
ャートで表される動作が開始されると、先ず、ステップ
S101においてCPUから音高情報Pと圧伸情報TR
が入力される。
【0028】その後ステップS102〜ステップS10
4において出力cが生成される。先ずステップS102
に進み、このフローチャートに示される動作が繰り返さ
れる度に歩進される制御変数Nの値が4の倍数であるか
否かが判定される。変数Nの値が4の倍数であると判定
されると、ステップS103に進み、第3の帯域分割波
形を示す波形データに、図3に示す第3の圧縮伸長処理
が施されて出力cが生成され、変数Nの値が4の倍数で
ないと判定されると、ステップS104に進み、出力c
は値「0」となる。その後ステップS105〜ステップ
S109において出力bが生成される。先ずステップS
105に進み、制御変数Nの値が2の倍数であるか否か
が判定される。変数Nの値が2の倍数であると判定され
ると、ステップS106に進み、出力cにフィルタ処理
が施されて出力cfが生成される。次にステップS10
7に進み、第2の帯域分割波形を示す波形データに音高
情報Pと圧伸情報TRとに基づいて第3の圧縮伸長処理
が施されて出力boが生成される。次にステップS10
8に進み、出力boと出力cfが加算されて出力bが生
成される。ステップS105において、変数Nの値が2
の倍数でないと判定された場合には、ステップS109
に進み、出力bは値「0」となる。
【0029】その後ステップS110〜ステップS11
2において出力aが生成される。先ずステップS110
に進み、出力bにフィルタ処理が施されて出力bfが生
成される。次にステップS111に進み、第1の帯域分
割波形を示す波形データに、音高情報Pと圧伸情報TR
とに基づいて、図2に示す第2の圧縮伸長処理が施され
て出力aoが生成される。次にステップS112に進
み、出力aoと出力bfが加算されて出力aが生成され
る。その後ステップS113に進み、図4に示すD/A
変換器18を介して出力aが出力される。その後ステッ
プS114〜ステップS116において、制御変数Nの
値が値「0」〜値「3」の範囲で循環的に変化するよう
に歩進されて終了する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波形圧縮
伸長装置によれば、楽音等の波形を圧縮伸長した後の波
形が表す楽音等の音質が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の圧縮伸長方式の説明図である。
【図2】第2の圧縮伸長方式の説明図である。
【図3】第3の圧縮伸長方式の説明図である。
【図4】本発明の波形圧縮伸長装置の一実施形態を示す
図である。
【図5】帯域分割波形の一例を示す図である。
【図6】各帯域分割波形が担持する波形成分の周波数帯
域を示す図である。
【図7】波形圧縮伸長装置によって圧縮伸長原波形が生
成される動作を説明するための等価回路図である。
【図8】波形圧縮伸長装置の動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10 波形圧縮伸長装置 11 CPU 12 DSP 13 ハードディスク 14 ROM 15 MIDIインターフェース 16 RAM 17 操作子 18 D/A変換器 19 RAM 121,122,123 圧縮伸長手段 124,125 ローパスフィルタ 126,127 加算回路 191,192,193 波形メモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原波形が複数の周波数帯域の波形成分に
    分けられてなる複数の帯域分割波形を、少なくとも二種
    類の圧縮伸長方式で分担して、これら複数の帯域分割波
    形全てを同一量だけ時間軸方向に圧縮もしくは伸長する
    ことにより複数の圧縮伸長波形を生成する圧縮伸長手段
    と、 前記圧縮伸長手段によって生成された複数の圧縮伸長波
    形を重ね合わせることにより、前記原波形が時間軸方向
    に圧縮もしくは伸長された圧縮伸長原波形を生成する重
    ね合わせ手段とを備えたことを特徴とする波形圧縮伸長
    装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮伸長波形生成手段が、前記複数
    の帯域分割波形に、低い周波数帯域の波形成分を担持す
    る帯域分割波形ほど長い処理周期で圧縮伸長処理を施す
    ことによって、各帯域分割波形に対応する圧縮伸長波形
    を生成するものであることを特徴とする請求項1記載の
    波形圧縮伸長装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003066966A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Roland Corp エンコード処理選択装置
JP2006323166A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Casio Comput Co Ltd 楽音発生装置および楽音発生プログラム
JP2015219420A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 ヤマハ株式会社 オーディオ信号の時間軸圧縮伸張方法および装置並びにプログラム
JP2016218345A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 ヤマハ株式会社 音素材処理装置および音素材処理プログラム

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