JPH11352438A - 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents
車両用ヘッドアップディスプレイ装置Info
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Landscapes
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- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
て、狭帯域の分光特性をもつ光をコンバイナーに入射さ
せることにより、ホログラムによる波長分散を小さく
し、運転者が表示される光学的情報を短時間にかつ正確
に認識できるとともに、任意の運転者に対して、つまり
運転者の目の高さに寄らず、光学的情報を明確に観察で
きるようにすることを課題とする。 【解決手段】光学的情報を表示する発光表示手段43
と、前記発光表示手段43から投射された光学的情報を
観察者に向けて反射的に回折するホログラムよりなるコ
ンバイナー42とにより構成される車両用ヘッドアップ
ディスプレイ装置において、前記発光表示手段43から
の光の分光特性の半値幅を10nm以下とし、前記コン
バイナー42は前後に傾斜する可動部分を有し、前記発
光表示手段43からの光の分光特性の半値幅をdとし
て、前記ホログラムの分光反射率の半値幅を、(d+
7.5)〜40nmとする。
Description
を用い、車両運転者が前方の外界の情景とともに車両内
部にある発光表示手段による画像情報を重ねて視認でき
る車両用ヘッドアップディスプレイ装置に関するもので
ある。
とする)装置は、発光表示手段から放射される計器類の
光学的情報の表示虚像を、外界の情景に重ねあわせて、
運転者の目前、かつ遠方に表示する機能を持つ。
での目の焦点調整が不要になり、また目前に表示するこ
とにより、運転者は視線を移動させずに、計器類を視認
することが可能になり、短時間に計器類の情報を正確に
読み取ることができるので、高速運転時の事故防止につ
ながり、安全性を向上させる効果がある。
に、計器類などの光学的情報を表示する発光表示手段1
と、凹面鏡と同様なレンズ作用をもつオフアクシス型の
リップマンホログラムから成るコンバイナー2とにより
構成される。
は、コンバイナー2に入射し、その回折光が運転者3に
届く。
面鏡としてのレンズ作用をもっているので、運転者3に
は、表示装置1に示された情報が、運転者の前方遠距離
にある虚像4の位置に見えることになる。
グラムであるため、特定の波長の光を反射回折し他の光
は透過させる特性をもっているので、外からの光もコン
バイナー2を通過して運転者3の目に入る。
に計器類などの情報を得る事ができるようになる。
ナー2にオフアクシス型のホログラムを用いるのは、コ
ンバイナー表面で正反射された光が運転者の目にはいる
事を防ぐように、回折光と正反射光の方向を変えるため
であり、回折光と正反射光の角度の違いは通常10〜3
0度くらいになっている。
ホログラムは、例えば図2に示すような2光束干渉の光
学系で作製られた普通のリップマンホログラムである。
までの距離および角度は、発光表示手段1とコンバイナ
ー2の距離および角度と同じになるように設定され、レ
ンズ7の焦点から乾板6までの距離および角度は、虚像
4とコンバイナー2の距離および角度と同じになるよう
に設定される。
光は、ビームスプリッター9により2つに分割されて、
一方の光は、ミラー10、ミラー11で反射され、レン
ズ5によって広げられて、乾板6に到達する。
で反射され、レンズ7によって広げられて、乾板6に反
対方向から到達する。
6に記録することにより、図1のコンバイナー2に用い
られたようなレンズ作用を持つリップマンホログラムが
作製される。
クシス型のリップマンホログラムでは、再生波長が異な
ると波長分散の影響で像の再生位置が異なって、運転者
には像がぼけて観察される。
て戦闘機に用いられているHUD装置では、表示装置の
光源には狭帯域・高輝度の蛍光体が使用されており、そ
の分光特性21とホログラムの分光反射率20を図3に
示す。
光特性21とほぼ同じような特性になるように作製され
ている。
ているので、表示装置からの光が、ホログラム撮影時の
参照光(図2におけるレンズ5から出る光)と同じ距離
および角度でコンバイナーに入射すれば、観察者はその
像である光学的情報を観察できる。
の高さが異なる操縦士に対しても、常に観察される像が
適切な位置に表示されるような調節機構が備えられてい
る。
に合わせて、光学的情報の像を適切な位置に調節できる
ように、コンバイナーが前後に傾斜できる駆動部分を有
している。
では、コンバイナーを駆動させると、コンバイナーへの
表示装置からの光の入射角度が異なってしまうので、像
は暗くなり、運転手は光学的情報を観察できないという
問題がある。
記のような問題を鑑みてなされたものであり、その課題
は、車両用HUD装置において、狭帯域の分光特性をも
つ光をコンバイナーに入射させることにより、ホログラ
ムによる波長分散を小さくし、運転者が表示される光学
的情報を短時間にかつ正確に認識できるとともに、任意
の運転者に対して、つまり運転者の目の高さに寄らず、
光学的情報を明確に観察できるHUD装置を提供するこ
とにある。
題を解決するために、まず請求項1の発明では、光学的
情報を表示する発光表示手段と、前記発光表示手段から
投射された光学的情報を観察者に向けて反射的に回折す
るホログラムよりなるコンバイナーとにより構成される
車両用ヘッドアップディスプレイ装置であって、前記発
光表示手段からの光の分光特性の半値幅は10nm以下
であり、前記コンバイナーは前後に傾斜する可動部分を
有し、前記発光表示手段からの光の分光特性の半値幅を
dとして、前記ホログラムの分光反射率の半値幅が、
(d+7.5)〜40nmであることを特徴とする車両
用ヘッドアップディスプレイ装置としたものである。
ドアップディスプレイ装置において、前記発光表示手段
として、少なくとも1つ以上のホログラムを含んで構成
されており、その分光反射率の半値幅が10nm以下で
ある車両用ヘッドアップディスプレイ装置としたもので
ある。
報を表示する発光表示手段からの光の分光特性の半値幅
は10nm以下であり、コンバイナーは前後に傾斜する
可動部分を有しており、発光表示手段からの光の分光特
性の半値幅をdとして、ホログラムの分光反射率が最大
となるピークの半値幅が、(d+7.5)〜40nmで
あることを特徴とするものである。
のホログラムを含んで構成されており、その分光反射率
の半値幅が10nm以下であることを特徴とするもので
ある。
mrad程度以下であれば、運転者はHUD装置により
表示される光学的情報を問題なく認識できることを経験
的に得ているので、そのためには発光表示手段から投射
される光の分光特性の半値幅を10nm以下にすること
が望ましい。
として、発光表示手段31からの光がコンバイナー30
に入射する角度をθ1(rad)、コンバイナー30か
ら出射する回折光の角度をθ2(rad)とし、また、
コンバイナー30から表示像32までの距離をL1(m
m)、コンバイナー30から運転者の目33までの距離
をL2(mm)とし、発光表示手段31からの光の分光
分布の半値幅をd(nm)とすると、ホログラムによる
波長分散の大きさΔθ(rad)は、以下の数式で求め
ることができる。
範囲は300mm程度である。この範囲のすべてでHU
D装置の表示像を観察できるためには、運転者の目とH
UD装置との距離を800mm以上とすると、コンバイ
ナーは中心から±5度の範囲で可動できればよい。
0nm、その分光特性の半値幅をdnmとし、表示装置
からの光がコンバイナーに入射する角度を3度、コンバ
イナーから出射する回折光の角度を20度としたHUD
装置の場合、コンバイナーをその位置から5度傾斜させ
たときと、−5度傾斜させたときの回折光の分光反射率
を図5にしめす。5度傾斜させたときの回折波長は54
3nmであり、−5度傾斜させたときの回折波長は53
5.5nmである。コンバイナーを±5度可動させるす
べての範囲でHUD装置の表示像を観察できるために
は、ホログラムの分光反射率の半値幅は少なくとも(d
+7.5)nm必要とする。
率は、JISのR3211により70%以上と規定され
ている。これに合わせて、HUD装置のホログラムの比
視感度透過率を70%以上にするためには、ホログラム
の分光透過率の半値幅が40nm以下であることが望ま
しい。
て詳述する。
バイナーに分光特性が狭帯域の光を入射させることによ
り、ホログラムによる波長分散の影響を小さくし、表示
像として鮮明であり、運転者がその光学的情報を短時間
に正確に認識することを可能にするものである。
に搭載した場合について説明する。図6はその概念図で
ある。車両HUD装置40はダッシュボード41上に置
かれており、コンバイナー42の下方に発光表示手段4
3があり、発光表示手段43から投射される光学的情報
がホログラフィックコンバイナー42によって運転者4
4に向けて反射的に回折され、光学的情報の表示像45
が運転者44に視認されるものである。ここで46は車
両の風防ガラスである。
光を入射させる方法として、請求項2に示すような1つ
以上のホログラムを含んで構成された発光表示手段を用
いた、図7に示す車両用HUD装置について説明する。
発光表示手段としては、VFDや蛍光灯などの比較的広
帯域の光を発する光源50と表示すべき情報を表示する
液晶表示装置などの表示体51とミラーとしての作用を
持ったホログラフィックミラー52より構成されてい
る。光源50から出た光は表示体51を透過し、光学的
情報を含み、ホログラフィックミラー52により反射回
折され、コンバイナー53に所定の角度で入射する。な
お、この所定の角度とは、図2における乾板6とレンズ
5から出る光との角度であり、また、図7の表示体から
コンバイナーまでの距離は、図2における乾板6とレン
ズ5までの距離と同じである。ホログラフィックミラー
52は通常の2光束ホログラム撮影光学系により、体積
位相型ホログラム用感光材料を用いて、その分光反射率
の半値幅が10nm以下になるように作製される。この
ような波長選択性を有したホログラムを用いることによ
り、発光表示手段から分光特性の半値幅は10nm以下
である光をコンバイナーに投射することができる。
に関しても、ホログラフィックミラーと同様にして、通
常の2光束ホログラム撮影光学系により、体積位相型ホ
ログラム用感光材料を用いて、ホログラフィックミラー
の分光反射率の半値幅をdnmとすると、ホログラムの
分光反射率の半値幅を(d+7.5)〜40nmで作製
される。
ンや銀塩感光材料、フォトポリマーなどが使用でき、本
発明では、AGFA社製ホログラム用銀塩感光材料8E
56乾板を用いた。
ルゴンイオンレーザ(波長;514.5nm)を採用し
た。ホログラフィックミラーの撮影記録に用いる2光束
は、物体光および参照光を平行光として、双方の入射角
度を、図7における表示体51とコンバイナー53の角
度に応じてずらして撮影記録した。コンバイナーに用い
るホログラムに関しては、物体光および参照光を点光源
から広がる発散光とし、双方の入射角度を、ホログラフ
ィックミラーと運転者の目の位置に応じてずらして撮影
記録した。
するホログラムについてであるが、所望とするホログラ
ムをEB描画装置などで描画したものをマスターホログ
ラムとしてコンタクトコピー法で体積位相型ホログラム
とすることも可能である。
報を表示する発光表示手段からの光の分光特性の半値幅
を10nm以下にすることにより、ホログラムによる波
長分散の影響を小さくするとともに、発光表示手段から
の光の分光特性の半値幅をdnmとすると、ホログラム
の分光反射率の半値幅を(d+7.5)〜40nmにす
ることにより、任意の運転者に対して、良好な表示虚像
を表示することができるため、本来のHUD装置の効果
である、運転者は視線を移動させずに、計器類の表示虚
像を視認することが可能になり、短時間に計器類の情報
を正確に読み取ることができるので、高速運転時の事故
防止につながり、安全性を向上させるという効果をより
忠実にもたらすことができる。
る。
学系を示す説明図である。
ていた蛍光体の分光特性とホログラフィックコンバイナ
ーの分光反射率を表示する説明図である。
めの説明図である。
率を表示する説明図である。
載した概略図である。
略図である。
…虚像 5…レンズ 6…乾板 7…レンズ 8…ミラー 9…ビームスプリ
ッタ 10…ミラー 11…ミラー 12…ミラー 13…ミラー 20…ホログラムの分光反射率 21…蛍光体の分光特
性 30…コンバイナー 31…発光表示手段 32…表示
像 33…運転者の目 40…HUD装置 41…ダッシュボード 42…コン
バイナー 43…発光表示装置 44…運転者 45…表示像 4
6…風防ガラス 50…光源 51…表示体 52…ホログラフィックミ
ラー 53…コンバイナー L1…コンバイナーから表示像までの距離 L2…コンバイナーから運転者の目までの距離 θ1…発光表示手段から光がコンバイナーに入射する角
度 θ2…コンバイナーから出射する回折光の角度
Claims (2)
- 【請求項1】光学的情報を表示する発光表示手段と、前
記発光表示手段から投射された光学的情報を観察者に向
けて反射的に回折するホログラムよりなるコンバイナー
とにより構成される車両用ヘッドアップディスプレイ装
置であって、前記発光表示手段からの光の分光特性の半
値幅は10nm以下であり、前記コンバイナーは前後に
傾斜する可動部分を有し、前記発光表示手段からの光の
分光特性の半値幅をdとして、前記ホログラムの分光反
射率の半値幅が、(d+7.5)〜40nmであること
を特徴とする車両用ヘッドアップディスプレイ装置。 - 【請求項2】前記発光表示手段として、少なくとも1つ
以上のホログラムを含んで構成されており、その分光反
射率の半値幅が10nm以下であることを特徴とする請
求項1記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159695A JPH11352438A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159695A JPH11352438A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11352438A true JPH11352438A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15699307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10159695A Pending JPH11352438A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11352438A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006145998A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Olympus Corp | 虚像表示型情報表示システム |
JP5661786B2 (ja) * | 2010-10-01 | 2015-01-28 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 表示装置、移動体及び制御装置 |
JP2018084725A (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | セイコーエプソン株式会社 | 表示装置 |
-
1998
- 1998-06-08 JP JP10159695A patent/JPH11352438A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006145998A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Olympus Corp | 虚像表示型情報表示システム |
JP5661786B2 (ja) * | 2010-10-01 | 2015-01-28 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 表示装置、移動体及び制御装置 |
JP2018084725A (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | セイコーエプソン株式会社 | 表示装置 |
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