JPH11352009A - 境界層乱流発生装置 - Google Patents

境界層乱流発生装置

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JPH11352009A
JPH11352009A JP15604098A JP15604098A JPH11352009A JP H11352009 A JPH11352009 A JP H11352009A JP 15604098 A JP15604098 A JP 15604098A JP 15604098 A JP15604098 A JP 15604098A JP H11352009 A JPH11352009 A JP H11352009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving
boundary layer
air flow
direction orthogonal
spyer
Prior art date
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Pending
Application number
JP15604098A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Fujimoto
信弘 藤本
Toru Saito
通 斎藤
Isao Kurahashi
勲 倉橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構築物等の建設地点における自然風を風洞内
に再現,模擬するための境界層乱流発生装置に関し、気
流に直交する水平方向の乱れ強さと乱れスケールを大き
くして自然風をより忠実に再現,模擬できるようにす
る。 【解決手段】 風洞風路1内に設けられ、気流3に直交
する方向へ所定間隔をおいて配設される複数枚の三角形
状の移動スパイヤ5と、風路床下に配設されて移動スパ
イヤ5を支持する駆動軸9と、駆動軸9を駆動する駆動
装置8とを備え、駆動装置8が、駆動軸9を介して気流
3に直交する方向へ移動スパイヤ5を往復動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁その他の構築
物等の耐風安定性の風洞実験に適用される境界層乱流発
生装置に関し、構築物等の建設地点における自然風を風
洞内に再現,模擬するための、境界層乱流発生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、橋梁や煙突等の大型の構造物の
耐風性を検討する手段の一つとして風洞実験が行なわれ
る。この風洞実験での気流は自然風の乱流を再現して実
地での耐風現象を模擬することが重要である。このた
め、従来から、種々の境界層乱流発生装置が提案されて
いる。
【0003】図3は従来の境界層乱流発生装置の一例を
示すものであり、この境界層乱流発生装置は、複数枚の
三角形状のスパイヤ4を、風洞風路1の床面2に気流3
に直交する方向へ所定間隔をおいて一列に配設し、風路
1内を流れる気流3をブロックして、高さ方向の速度分
布と乱れ分布を持った境界層乱流を発生させるものであ
る。
【0004】このような境界層乱流発生装置に関するも
のとしては、例えば実用新案登録第2049671号に
開示された技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の境界層乱流発生装置では、気流3の方向につ
いては乱れ強さと乱れのスケールの大きな乱流を発生さ
せることができるが、気流3に直交する水平方向につい
ては乱れ強さと乱れスケールは小さく、十分に自然風に
相似した気流を発生させることは難しかった。
【0006】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、気流に直交する水平方向の乱れ強さと乱れス
ケールを大きくして、自然風をより忠実に再現,模擬で
きるようにした、境界層乱流発生装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の境界層乱流発生装置は、風洞風路内に設けら
れ、気流に直交する方向へ所定間隔をおいて配設される
複数枚の三角形状の移動スパイヤと、該風路床下に配設
されて上記の移動スパイヤを支持する駆動軸と、該駆動
軸を駆動する駆動装置とを備え、該駆動装置が、該駆動
軸を介して該気流に直交する方向へ上記の移動スパイヤ
を往復動させることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の本発明の境界層乱流発生装
置は、風洞風路内に設けられ、気流に直交する方向へ所
定間隔をおいて一列に配設される複数枚の三角形状の固
定スパイヤと、上記の固定スパイヤと並列に設けられ、
気流に直交する方向に所定間隔をおいて一列に配設され
る複数枚の三角形状の移動スパイヤと、該風路床下に配
設されて上記の移動スパイヤを支持する駆動軸と、該駆
動軸を駆動する駆動装置とを備え、該駆動装置が、該駆
動軸を介して該気流に直交する方向へ上記の移動スパイ
ヤを往復動させることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施形態】以下、図面により、本発明の実施の
形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態に
かかる境界層乱流発生装置について、図1を参照しなが
ら説明する。本実施形態にかかる境界層乱流発生装置
は、図1に示すように、複数枚の三角形状の移動スパイ
ヤ5と、これらの移動スパイヤ5を支持する駆動軸9
と、駆動軸9に連結されて駆動軸9を駆動する駆動装置
8とを備えて構成される。
【0010】このうち、これらの移動スパイヤ5は、風
洞風路1内の気流(風)3に直交する方向へ所定間隔を
おいて一列に配設される。また、これらの移動スパイヤ
5は、その基部を、風路1の床面2に気流3に直交する
方向(風洞直角方向)へ向けて設けられたスリット6を
介して風路1の床下に配設される駆動軸9に連結されて
いる。また、駆動軸9は、その端部を駆動装置8に連結
されている。
【0011】そして、これらの移動スパイヤ5は、駆動
軸9を介して駆動装置8によって駆動され、風路1内で
気流3に直交する方向へ所定周期で往復動するようにな
っている。なお、図1中、矢印7は気流3に直交する方
向へ往復動する移動スパイヤ5の移動方向を示してい
る。したがって、本実施形態にかかる境界層乱流発生装
置によれば、複数枚の三角形状の移動スパイヤ5が気流
3に直交する方向へ所定間隔をおいて一列に配設されて
いるため、従来の装置と同様に、風路1内を流れる気流
3をブロックして高さ方向の速度分布と乱れ分布とを持
った境界層乱流を発生させることができるという利点が
ある。
【0012】また、これらの移動スパイヤ5を気流3に
直交する方向へ往復動させることによって水平方向の乱
れを発生させることができ、この水平方向の乱れは時間
とともに大きく変化するため、移動スパイヤ5を静止状
態とした場合に比べて、乱れの水平方向成分の乱れ強さ
及び乱れのスケールが大きくなり、自然風に相似した気
流を発生させることができるという利点もある。
【0013】次に、本発明の第2実施形態にかかる境界
層乱流発生装置について、図2を参照しながら説明す
る。本実施形態にかかる境界層乱流発生装置は、図2に
示すように、第1実施形態のものに、さらに複数枚の三
角形状の固定スパイヤ4を付加して構成される。つま
り、本境界層乱流発生装置は、図2に示すように、複数
枚の三角形状の固定スパイヤ4と、複数枚の三角形状の
移動スパイヤ5と、これらの移動スパイヤ5を支持する
駆動軸9と、駆動軸9に連結されて駆動軸9を駆動する
駆動装置8とを備えて構成される。
【0014】このうち、複数枚の三角形状の固定スパイ
ヤ4は、風洞風路1内の気流3に直交する方向へ所定間
隔をおいて一列に配列される。複数枚の三角形状の移動
スパイヤ5は、固定スパイヤ4の上流側又は下流側に固
定スパイヤ4と並列に配設されている。また、これらの
移動スパイヤ5は、固定スパイヤ4と同様に、風洞風路
1内の気流3に直交する方向へ所定間隔をおいて一列に
配列される。
【0015】また、これらの移動スパイヤ5は、その基
部を、風路1の床面2に気流3に直交する方向(風洞直
角方向)へ向けて設けられたスリット6を介して風路1
の床下に配設される駆動軸9に連結されている。また、
駆動軸9は、その端部を駆動装置8に連結されている。
そして、これらの移動スパイヤ5は、駆動軸9を介して
駆動装置8によって駆動され、風路1内で気流3に直交
する方向へ所定周期で往復動するようになっている。な
お、図1中、矢印7は気流3に直交する方向へ往復動す
る移動スパイヤ5の移動方向を示している。
【0016】したがって、本実施形態にかかる境界層乱
流発生装置によれば、第1実施形態と同様に、複数枚の
三角形状の固定スパイヤ4及び移動スパイヤ5が気流3
に直交する方向へ所定間隔をおいて二列に配設されてい
るため、従来の装置と同様に、風路1内を流れる気流3
をブロックして高さ方向の速度分布と乱れ分布とを持っ
た境界層乱流を発生させることができるという利点があ
る。
【0017】また、これらの移動スパイヤ5を気流3に
直交する方向へ往復動させることによって水平方向の乱
れを発生させることができ、この水平方向の乱れは時間
とともに大きく変化するため、移動スパイヤ5を静止状
態とした場合に比べて、乱れの水平方向成分の乱れ強さ
及び乱れのスケールが大きくなり、自然風に相似にした
気流を発生させることができるという利点もある。
【0018】さらに、本実施形態では、複数枚の固定ス
パイヤ4及び複数枚の移動スパイヤ5を、風洞風路1の
床面2に気流3に直交する方向へ所定間隔をおいて横二
列に配設し、固定スパイヤ4は静止状態とし、移動スパ
イヤ5は駆動装置8によって所定周期で気流3に直交す
る方向へ往復動させるようにしている。これにより、以
下のような作用があり、より自然風に相似した気流を発
生させることができるという利点がある。
【0019】(1)固定スパイヤ4及び移動スパイヤ5
の気流3に直交する方向の相対位置が時間とともに変化
し、固定スパイヤ4と移動スパイヤ5とで風路1内を流
れる気流3をブロックする面積が大きく変化するため、
高さ方向の速度分布や乱れ強さ及び乱れのスケールがよ
り大きくなる。 (2)移動スパイヤ5を気流3に直交する方向へ往復動
させることによって水平方向の乱れを発生させることが
でき、この水平方向の乱れは時間とともに大きく変化す
るため、乱れの水平方向成分の乱れ強さ及び乱れのスケ
ールが大きくなる。
【0020】なお、上述の第1,第2実施形態では、複
数枚の移動スパイヤ5を、風洞風路1の気流3に直交す
る方向へ一列に配列しているが、これに限られるもので
はなく、例えば気流方向へずらして複数列に並べて配設
しても良い。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の境界層乱流発生装置によれば、移動スパイヤを駆
動装置によって気流に直交する方向へ往復動させるた
め、水平方向の乱れ強さと乱れスケールを大きくするこ
とができ、より自然風に相似した気流を発生させること
ができるという利点がある。
【0022】請求項2記載の本発明の境界層乱流発生装
置によれば、固定スパイヤと移動スパイヤとを設け、移
動スパイヤを駆動装置によって気流に直交する方向へ往
復動させることによって、風路内を流れる気流をブロッ
クする面積を大きく変化させることができる。これによ
り、高さ方向の速度分布や乱れ強さ及び乱れのスケール
をより大きくすることができるとともに、水平方向の乱
れ強さと乱れスケールも大きくすることができ、より自
然風に相似した気流を発生させることができるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる境界層乱流発生
装置の模式的な全体構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる境界層乱流発生
装置の模式的な全体構成図である。
【図3】従来の境界層乱流発生装置の模式的な全体構成
図である。
【符号の説明】
1 風洞風路 2 床面 3 気流 4 固定スパイヤ 5 移動スパイヤ 6 スリット 7 移動スパイヤの移動方向 8 駆動装置 9 駆動軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞風路内に設けられ、気流に直交する
    方向へ所定間隔をおいて配設される複数枚の三角形状の
    移動スパイヤと、 該風路床下に配設されて上記の移動スパイヤを支持する
    駆動軸と、 該駆動軸を駆動する駆動装置とを備え、 該駆動装置が、該駆動軸を介して該気流に直交する方向
    へ上記の移動スパイヤを往復動させることを特徴とす
    る、境界層乱流発生装置。
  2. 【請求項2】 風洞風路内に設けられ、気流に直交する
    方向へ所定間隔をおいて一列に配設される複数枚の三角
    形状の固定スパイヤと、 上記の固定スパイヤと並列に設けられ、気流に直交する
    方向に所定間隔をおいて一列に配設される複数枚の三角
    形状の移動スパイヤと、 該風路床下に配設されて上記の移動スパイヤを支持する
    駆動軸と、 該駆動軸を駆動する駆動装置とを備え、 該駆動装置が、該駆動軸を介して該気流に直交する方向
    へ上記の移動スパイヤを往復動させることを特徴とす
    る、境界層乱流発生装置。
JP15604098A 1998-06-04 1998-06-04 境界層乱流発生装置 Pending JPH11352009A (ja)

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JPH11352009A true JPH11352009A (ja) 1999-12-24

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ID=15619012

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JP (1) JPH11352009A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2650429C1 (ru) * 2017-01-23 2018-04-13 Федеральное государственное унитарное предприятие "Крыловский государственный научный центр" Устройство для формирования градиента скорости воздушного потока
CN112504621A (zh) * 2020-11-26 2021-03-16 哈尔滨工业大学(深圳) 一种阻塞比连续可调的尖劈装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030722