JPH11351911A - エンコーダの正弦波信号出力方法 - Google Patents

エンコーダの正弦波信号出力方法

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Publication number
JPH11351911A
JPH11351911A JP15935798A JP15935798A JPH11351911A JP H11351911 A JPH11351911 A JP H11351911A JP 15935798 A JP15935798 A JP 15935798A JP 15935798 A JP15935798 A JP 15935798A JP H11351911 A JPH11351911 A JP H11351911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sine wave
slit
wave signal
slits
encoder
Prior art date
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Pending
Application number
JP15935798A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Ono
泰史 小野
Hiroshi Tagawa
浩 田川
Kenichi Tamura
健一 田村
Muneaki Kubota
宗明 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamagawa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Tamagawa Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のエンコーダの正弦波信号出力方法にお
いては、固定スリット及び移動スリットと共に矩形であ
るため正弦波出力の波形がだれ、移動スリットのみを正
弦波スリットとすると、波形は良好となるが、加工費が
高く、コストアップとなっていた。 【解決手段】 本発明によるエンコーダの正弦波信号出
力方法は、固定スリット(2)のみはsin関数で表される輪
郭(2a)を有する正弦波スリットを用い、移動スリット
(4)は矩形とすることにより、コストダウンと出力波形
の安定化の両方を得る方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンコーダの正弦
波信号出力方法に関し、特に、固定スリットのみはsin
関数で表される輪郭を有する正弦波スリットを用いるこ
とにより、従来よりも安いコストで、より理想波形に近
い正弦波信号を得るための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種のエンコー
ダの正弦波信号出力としては、図6から図8で示す方法
が採用されていた。すなわち、図6に示されるものは、
固定スリット板1に形成された固定スリット2であり、
この固定スリット2は矩形スリットで形成されている。
また、回転又は直動の移動符号板3に形成された移動ス
リット4も前記固定スリット2と同様に矩形で形成され
ている。
【0003】前述の状態で、図1に示されるエンコーダ
5において、発光素子10からの光10aが移動スリッ
ト4及び固定スリット2を介して受光素子11に到達す
ると、この受光素子11からは、図8で示す実線の波形
のように疑似の正弦波信号12が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の正弦波信号出力
方法は、以上のように構成されているため、次のような
課題が存在していた。すなわち、移動スリット及び固定
スリットに矩形スリットを適用していたため、出力され
る信号は疑似の正弦波信号となり、図8の点線で示す理
想の正弦波信号12Aとはかなりかけ離れた波形となっ
ていた。そのため、従来方法においては、この疑似の正
弦波信号を改良するために、移動符号板の移動スリット
を図2で示すsin関数で表される輪郭を有する正弦波ス
リットを用いているが、移動符号板には多くの移動スリ
ットを必要とするため、コストアップとなり、エンコー
ダ自体のコストダウンを達成することは困難であった。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、固定スリットのみはsin関
数で表される輪郭を有する正弦波スリットを用いること
により、従来よりも安いコストで、より理想波形に近い
正弦波信号を得るようにしたエンコーダの正弦波信号出
力方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるエンコーダ
の正弦波信号出力方法は、移動符号板に形成された多数
の移動スリットを通過した発生素子からの光を固定スリ
ットを経て受光素子で受光することにより正弦波信号を
出力するようにしたエンコーダの正弦波信号出力方法に
おいて、前記固定スリットのみは、sin関数で表される
輪郭を有する正弦波スリットを用いる方法であり、さら
に、複数の正弦波スリットを前記固定スリットとして並
設して用いる方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるエ
ンコーダの正弦波信号出力方法の好適な実施の形態につ
いて説明する。なお、従来例と同一又は同等部分につい
ては同一符号を用いて説明する。図1のエンコーダ5に
おいて、発光素子10からの光10aは、回転又は直動
型の移動符号板3の移動スリット4及び固定スリット板
1の固定スリット2を通過して受光素子11に到達す
る。
【0008】前記移動スリット4は、図6と同様に矩形
スリットで構成され、前記固定スリット2は、sin関数
で表される輪郭2aを有し、正弦波スリットを形成して
いる。
【0009】次に、前述の構成において、図3で示され
るように、固定スリット2に対して移動スリット4が回
転又は直動によって移動する状態下で、発光素子10か
らの光10aが移動スリット4から固定スリット2を経
て受光素子11に到達すると、移動スリット4の移動に
対する受光面積Sは、sin関数で表される輪郭2aがy
=Asinθで表される場合、S=2A∫α 0 sinθdθ=
2A(1−cosα)となり、その正弦波信号12aの出
力波形は、図4で示されるように、図8で示す従来の疑
似の正弦波信号12よりも理想の正弦波信号12Aに近
づいた波形となる。
【0010】さらに、前述の固定波スリット2は、図2
で示すように、1個の正弦波スリットを用いた場合につ
いて述べたが、例えば、図5で示すように、固定スリッ
ト2に複数の正弦波スリットを並設した構成とした複数
正弦波スリットとした場合には、図3で示す単体の正弦
波スリットよりも、出力される正弦波信号12aの安定
化を図ることができる。
【0011】
【発明の効果】本発明によるエンコーダの正弦波信号出
力方法は、以上のように構成されているため、次のよう
な効果を得ることができる。すなわち、数の多い移動ス
リットは作りやすい矩形とし、数が少ない固定スリット
のみをsin関数で表される輪郭を有する正弦波スリット
としたため、製作コストが従来よりも安いにも拘わらず
安定した正弦波信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエンコーダの正弦波信号出力方法
に適用するエンコーダを示す構成図である。
【図2】本発明の固定スリットを示す構成図である。
【図3】本発明の出力状態を示す構成図である。
【図4】図3の出力波形図である。
【図5】図2の他の形態を示す構成図である。
【図6】従来の固定スリットを示す構成図である。
【図7】従来及び本発明の移動スリットを示す構成図で
ある。
【図8】従来の出力の波形図である。
【符号の説明】
2 固定スリット 3a sin関数で表される輪郭 3 移動符号板 4 移動スリット 10 発光素子 10a 光
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エンコーダの正弦波信号出力方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンコーダの正弦
波信号出力方法に関し、特に、固定スリットのみはsin
関数で表される輪郭を有する複数の固定スリットを積層
して並設した複数型正弦波スリットを用いることによ
り、従来よりも安いコストで、より理想波形に近い正弦
波信号を得るための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種のエンコー
ダの正弦波信号出力としては、図5か図7で示す方法が
採用されていた。すなわち、図5に示されるものは、固
定スリット板1に形成された固定スリット2であり、こ
の固定スリット2は矩形スリットで形成されている。ま
た、図6のように回転又は直動の移動符号板3に形成さ
れた移動スリット4も前記固定スリット2と同様に矩形
で形成されている。
【0003】前述の状態で、図1に示されるエンコーダ
5において、発光素子10からの光10aが移動スリッ
ト4及び固定スリット2を介して受光素子11に到達す
ると、この受光素子11からは、図7で示す実線の波形
のように疑似の正弦波信号12が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の正弦波信号出力
方法は、以上のように構成されているため、次のような
課題が存在していた。すなわち、移動スリット及び固定
スリットに矩形スリットを適用していたため、出力され
る信号は疑似の正弦波信号となり、図7の点線で示す理
想の正弦波信号12Aとはかなりかけ離れた波形となっ
ていた。そのため、従来方法においては、この疑似の正
弦波信号を改良するために、移動符号板の移動スリット
をsin関数で表される輪郭を有する正弦波スリットを用
いているが、移動符号板には多くの移動スリットを必要
とするため、コストアップとなり、エンコーダ自体のコ
ストダウンを達成することは困難であった。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、固定スリットのみはsin関
数で表される輪郭を有する複数の固定スリットを積層し
て並設した複数型正弦波スリットを用いることにより、
従来よりも安いコストで、より理想波形に近い正弦波信
号を得るようにしたエンコーダの正弦波信号出力方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるエンコーダ
の正弦波信号出力方法は、移動符号板に形成された長方
形の多数の移動スリットを通過した発光素子からの光を
固定スリットを経て受光素子で受光することにより正弦
波信号を出力するようにしたエンコーダの正弦波信号出
力方法において、前記固定スリットのみは、sin関数で
表される輪郭を有する複数の前記固定スリットを積層す
る状態で並設してなる複数型正弦波スリットを用いる方
法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるエ
ンコーダの正弦波信号出力方法の好適な実施の形態につ
いて説明する。なお、従来例と同一又は同等部分につい
ては同一符号を用いて説明する。図1のエンコーダ5に
おいて、発光素子10からの光10aは、回転又は直動
型の移動符号板3の移動スリット4及び固定スリット板
1の固定スリット2を通過して受光素子11に到達す
る。
【0008】前記移動スリット4は、図6と同様に矩形
スリットで構成され、前記固定スリット2は、図2及び
図3のようにsin関数で表される輪郭2aを有し、全体
形状が正弦波スリットを形成している。前記各固定スリ
ット2は、互いに上下方向に積層して並設されており、
この積層状態によって複数型正弦波スリット2Aを構成
している。
【0009】次に、前述の構成において、図3で示され
るように、固定スリット2に対して移動スリット4が回
転又は直動によって移動する状態下で、発光素子10か
らの光10aが移動スリット4から固定スリット2を経
て受光素子11に到達すると、移動スリット4の移動に
対する受光面積Sは、sin関数で表される輪郭2aがy
=Asinθで表される場合、S=2A∫α0 sinθdθ
=2A(1−cosα)となり、その正弦波信号12aの
出力波形は、図4で示されるように、図7で示す従来の
疑似の正弦波信号12よりも理想の正弦波信号12Aに
近づいた波形となる。すなわち、固定スリット2を複数
の正弦波スリットを並設した構成とした複数型正弦波ス
リット2Aとしているため、従来の単体の正弦波スリッ
トよりも、出力される正弦波信号12aの安定化を図る
ことができる。
【0010】
【発明の効果】本発明によるエンコーダの正弦波信号出
力方法は、以上のように構成されているため、次のよう
な効果を得ることができる。すなわち、数の多い移動ス
リットは作りやすい矩形とし、数が少ない固定スリット
のみをsin関数で表される輪郭を有する複数の固定スリ
ットを積層した複数型正弦波スリットとしたため、安定
した正弦波信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエンコーダの正弦波信号出力方法
に適用するエンコーダを示す構成図である。
【図2】本発明の固定スリットを示す構成図である。
【図3】本発明の出力状態を示す構成図である。
【図4】図3の出力波形図である。
【図5】従来の固定スリットを示す構成図である。
【図6】従来及び本発明の移動スリットを示す構成図で
ある。
【図7】従来の出力の波形図である。
【符号の説明】 2 固定スリット 2A 複数型正弦波スリット 3a sin関数で表される輪郭 3 移動符号板 4 移動スリット 10 発光素子 10a 光
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
フロントページの続き (72)発明者 久保田 宗明 長野県飯田市大休1879番地 多摩川精機株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動符号板(3)に形成された多数の移動
    スリット(4)を通過した発生素子(10)からの光(10a)を固
    定スリット(2)を経て受光素子(11)で受光することによ
    り正弦波信号を出力するようにしたエンコーダの正弦波
    信号出力方法において、前記固定スリット(2)のみは、s
    in関数で表される輪郭(2a)を有する正弦波スリットを用
    いることを特徴とするエンコーダの正弦波信号出力方
    法。
  2. 【請求項2】 複数の正弦波スリットを前記固定スリッ
    ト(2)として並設して用いることを特徴とするエンコー
    ダの正弦波信号出力方法。
JP15935798A 1998-06-08 1998-06-08 エンコーダの正弦波信号出力方法 Pending JPH11351911A (ja)

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JP15935798A JPH11351911A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 エンコーダの正弦波信号出力方法

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JP (1) JPH11351911A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007004367A1 (ja) * 2005-06-30 2007-01-11 Mitsubishi Electric Corporation 光学式エンコーダ
JP2010122214A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Mitsutoyo Corp 光学式エンコーダ、及び、そのスケール

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007004367A1 (ja) * 2005-06-30 2007-01-11 Mitsubishi Electric Corporation 光学式エンコーダ
JP2010122214A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Mitsutoyo Corp 光学式エンコーダ、及び、そのスケール

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