JPH0651903A - エンコーダ - Google Patents

エンコーダ

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Publication number
JPH0651903A
JPH0651903A JP4208035A JP20803592A JPH0651903A JP H0651903 A JPH0651903 A JP H0651903A JP 4208035 A JP4208035 A JP 4208035A JP 20803592 A JP20803592 A JP 20803592A JP H0651903 A JPH0651903 A JP H0651903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light receiving
encoder
light
slit
pulse
Prior art date
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Pending
Application number
JP4208035A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Imoto
邦夫 井元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP4208035A priority Critical patent/JPH0651903A/ja
Publication of JPH0651903A publication Critical patent/JPH0651903A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた分解能を有するエンコーダを提供す
ることを目的とする。 【構成】 エンコーダの回転板2に、3つの円を描く
ようにスリット4が設けられている。各円周上のスリッ
ト4はθ/3ずつずれている。フォトインタラプタ8の
3個の発光素子10a、10b、10cから対応する位置関係に
あるスリット4、受光素子12a、12b、12cに光が照射さ
れる。3個の受光素子12a、12b、12cからは相異なる位
相のパルス波が出力される。これらを合成して合成パル
ス波を得ると、パルス間隔は1/3になり、エンコーダ
の分解能が向上する。また、各円周上のスリット間隔は
必ずしも短くする必要がないため、受光素子の応答性を
損ねない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンコーダに関するも
のであり、特に、その分解能の向上に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エンコーダとは、ある時刻に一入力のみ
が励起され、その入力が一組の出力を作り出す回路網ま
たはシステムをいい、符号器またはマトリックスとも呼
ばれる。
【0003】エンコーダは、ハンドスキャナのイメージ
センサやパーソナルコンピュータのマウス等で使用され
ており、イメージセンサやマウスが一定距離進む毎にエ
ンコーダからパルスが出力され、これらの機器の移動距
離を算出する機能を果している。
【0004】従来のエンコーダの概略を図面に基づいて
説明する。エンコーダには、回転板、および固定板が備
えられている。図9Aのように、回転板2に複数のスリ
ット4が所定の間隔で、回転軸6を中心として円状に設
けられている。固定板3は、透明な樹脂板で、回転板2
上のスリット4と同じ形状および寸法を有する複数の黒
印5がスリット4と同間隔で印刷されている。回転板2
および固定板3を挟んで、回転板2のスリット4に向け
て光を照射する発光素子10とスリット4を通過した光を
受光してパルスを出力する受光素子12が各々1個ずつ設
けられている。エンコーダがパルスを出力する機構を説
明する。イメージセンサ等のエンコーダを有する機器が
操作されると、エンコーダの回転板2が回転軸6を中心
として回転する。また、これに応じて、発光素子10から
固定板3および回転板2を横切って受光素子12に達する
ように光が照射される。
【0005】図9Bに示すように、照射光7はスリット
4または黒印5の幅よりも大きいビーム径を有する。こ
のため、照射光7が回転中の回転板2を横切る場合、回
転板2のスリット4が固定板3の黒印5に遮られている
間(図9Bの<ロ>)は、受光素子12に光が達しないた
めパルスが出力されない。回転板2が回転して、固定板
3の黒印5間の透明部分に回転板2のスリット4がある
時(図9Bの<イ>)に限り、照射光7がスリット4を
通過し、受光素子12に光が到達しパルスが出力される。
このようにして、受光素子12から図9Cに示すパルス波
が出力される。パルス数と機器の移動距離には規則性が
あるため、パルス数から機器の移動距離が算出できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
エンコーダには次のような問題があった。
【0007】エンコーダの分解能を上げるためには、少
ない移動距離でパルスを発生させること、すなわち、パ
ルス間隔を短くすることが要求される。このためには、
できる限りスリット間の間隔を短くしスリットを接近さ
せる必要がある。しかしながら、スリットは同一の円周
上に設けられることから、スリット間の間隔を所定の限
度以下に短くすることは物理的に不可能で、エンコーダ
の分解能を上げるには限度があった。
【0008】また、受光素子の応答性、特に高周波特性
の問題もある。仮にスリット間の間隔を短くすることが
可能であっても、スリット間隔が短かすぎると、受光素
子の応答遅延時間や高周波特性の影響によってパルスが
連続してしまい、エンコーダとして機能しなくなるとい
う問題があった。
【0009】この発明は、上記のような問題を解決し
て、優れた分解能を有するエンコーダを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のエンコーダ
は、スリットを複数の同心円の円周上に設けるととも
に、前記複数の各同心円の円周上に配置されたスリット
に対応して発光手段、受光手段を複数設け、各発光手段
の出力を合成して最終出力を得ることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1のエンコーダでは、個々のスリットが
複数の同心円の円周上に設けられており、複数の発光手
段から照射された光がスリットを通過した後、それぞれ
対応する受光手段に受光されると、各受光手段毎に個別
の異なる位相を有するパルスが出力される。この後、異
なる位相のパルスを一つに合成して合成パルスを得て受
光手段からの最終出力とする。したがって、エンコーダ
のパルス間隔を短くすることができる。
【0012】また、このエンコーダでは回転板上に設け
られる個々のスリットのスリット間の間隔を限度以上に
短くする必要がない。このため、受光手段での電気的応
答が充分になされ、個々のスリット通過光に対応した個
別のパルスが得られる。したがって、高周波特性を悪化
させることなくエンコーダパルスのパルス間隔を短くす
ることができる。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例によるエンコーダについ
て図面に基づいて説明する。エンコーダには、回転板お
よび固定板が備えられている。図1Aに示すように、回
転板2に複数のスリット4が、回転軸6を中心として3
つの同心円を描くように設けられている(同心円の円周
を外側から順に円周C1、円周C2、円周C3とする)。ここ
で図1Bに示すように、円周C1において隣接する2個の
スリットS1、S4と回転軸6の回転中心9で構成される角
度をθとすると、スリットは円周毎にθ/3ずつずれる
ように設けられている。すなわち、円周C1上のスリット
S1からθ/3ずれた位置に円周C2上のスリットS2が、さ
らに円周C2上のスリットS2から同じ方向にθ/3ずれた
位置に円周C3上のスリットS3が設けられている。
【0014】図2の固定板3は透明な樹脂板で、回転板
2上のスリット4と同じ形状および寸法を有する複数の
黒印5が、円周C1、C2、C3上の各スリット4と重ね合わ
せることができる間隔で印刷されている。
【0015】また、図3に示すように、回転板2および
固定板3を挟むようにフォトインタラプタ8が置かれて
おり、フォトインタラプタ8には、固定板3を透過して
回転板2のスリットに向けて光を照射する発光手段であ
る発光素子10a、10b、10cとスリットを通過した光を受
光してパルスを出力する受光手段である受光素子12a、1
2b、12cが各々3個ずつ設けられている。
【0016】発光素子10aから照射された光は、矢印14a
の進路に沿って円周C1上のスリットを横切り受光素子12
aで受光される。同様に、発光素子10bから照射された光
は、矢印14bの進路に沿って円周C2上のスリットを横切
って受光素子12bで、発光素子10cから照射された光は、
矢印14cの進路に沿って円周C3上のスリットを横切って
受光素子12cで受光される。
【0017】エンコーダがパルスを出力する機構を説明
する。イメージセンサ等のエンコーダを有する機器が操
作されると、エンコーダの回転板2が回転軸6を中心と
して回転する。また、これに応じて、発光素子10a、10
b、10cから固定板3および回転板2を横切って各々対応
する受光素子12a、12b、12cに達するように光が照射さ
れる。
【0018】照射光はスリット4または黒印5の幅より
も大きいビーム径を有する。このため、照射光が回転中
の回転板2を横切る場合、回転板2のスリット4が固定
板3の黒印5に遮られている間は、受光素子12a、12b、
12cに光が達しないためパルスが出力されない。回転板
2が回転して、固定板3の黒印5間の透明部分に回転板
2のスリット4がある時に限り、照射光がスリット4を
通過し、受光素子12a、12b、12cに光が到達しパルスが
出力される。
【0019】このようにして、受光素子12aからは図4
Aに示すパルス波が、受光素子12aからは図4Bに示す
パルス波が、受光素子12aからは図4Cに示すパルス波
が、それぞれ出力される。各円周上のスリット間隔は、
対応する受光素子の応答性(高周波特性)を損ねること
のない長さに設定されているため、受光素子内での電気
的応答が充分に行われ、個々のスリット通過光に対応し
た個別のパルスが得られる。
【0020】フォトインタラプタ8の各受光素子12a、1
2b、12cから得られた上記の3種類のパルス波は合成さ
れて図4Dに示す一つの合成パルス波になる。この合成
パルス波がフォトインタラプタ8の最終出力である。図
5は、3種類のパルス波を合成するためのオア(OR)
回路の回路図である。各々の受光素子12a、12b、12cの
出力はそれぞれ入力端子20、22、24に入力され合成され
た後、出力端子26から最終出力である合成パルス波とし
て出力される。
【0021】こうして得られた合成パルス波は個々のス
リット通過光に対応した個別のパルスを有し、しかも、
パルス間隔は合成前の各々のパルス波の1/3になって
いる。すなわち、このエンコーダでは受光素子の応答性
を損ねることなく、高い周波数を有するパルス波が得ら
れている。
【0022】ところで、この実施例では複数個の受光素
子12a、12b、12cを使用しているため、次のような問題
が生じる。
【0023】受光素子12a、12b、12cはそれぞれ受光し
てから出力を出すまでに遅延時間(ディレイ)を有して
いる。ところが、この遅延時間は各受光素子12a、12b、
12cで異なったものであり、同一ではない。このため、
各受光素子12a、12b、12cの出力パルスを合成した際に
パルス間隔が均等にならないという問題を生じる。
【0024】そこで、この実施例では、実測の前に行う
テストモードを設けて、各受光素子12a、12b、12cの遅
延時間を等しくするようにしている。テストモードにお
いて用いる回路を図6に示す。テストモードにおいて
は、固定板3をスライドさせ、各受光素子12a、12b、12
cに同時に受光が行われるようにする。この状態で、発
光素子10a、10b、10cを同時に発光させる(図7A参
照)。
【0025】この時の受光素子12a、12b、12cの出力を
図7BのX1、X2、X3に示す。図から明らかなよう
に、受光素子12aの応答時間αと受光素子12bの応答時間
βと受光素子12cの応答時間γは異なっている。
【0026】各出力X1、X2、X3は図6の入力端子
27、28、29に与えられ、インバータ30、32、34によって
反転される。すなわち、図7Cに示す信号INV1、I
NV2、INV3となる。各信号INV1、INV2、
INV3はナンド(NAND)回路36に与えられている
ので、NAND回路36の出力は図7Eに示すものとな
る。このナンド回路36の出力はアンド(AND)回路6
0、62、64の一方の入力に与えられている。また、アン
ド回路60、62、64の他方の入力には信号INV1、IN
V2、INV3が与えられる。したがって、各アンド回
路60、62、64からは、最も遅延の大きい素子(ここでは
受光素子12b)を基準とした他の受光素子(ここでは受
光素子12a、12c)との位相差が補正パルスΔT1、ΔT
3として出力される(図7D参照)。
【0027】このようにして得られた補正パルスΔT
1、ΔT3は、アナログスイッチ38、42に与えられる。
したがって、アナログスイッチ38、42は補正パルスΔT
1、ΔT3が与えられている間だけオンになる。このた
め、コンデンサ44、48には補正パルスΔT1、ΔT3の
長さに応じた電圧が蓄積される。さらにこの電圧は、増
幅器50によって増幅されてコンデンサ54、58に蓄積され
る。いずれにしても、コンデンサ54、58には受光素子12
a、12cの遅延時間に対応した大きさの電圧Vg、Viが蓄積
される。
【0028】次に、実測モードにおいてはこの電圧Vg、
Viを用いて下記のようにして遅延時間を均一にするよう
にしている。電圧Vg、Viは図8の遅延回路80、84の可変
容量ダイオード(バリキャップ)90、94に印加される。
したがって、遅延回路80、82、84は各受光素子12a、12
b、12cの遅延時間に対応した遅延動作を行う。これによ
り、オア回路98からは周期が均一な最終出力が得られ
る。
【0029】なお、この実施例では、回転板および固定
板に設けられたスリット列は3列とし、これに対応する
発光素子および受光素子も3個ずつとしたが、それ以上
であっても良い。回転板および固定板に設ける同心円状
のスリット列をm列、これに対応する発光素子および受
光素子をそれぞれm個ずつとした場合、合成パルス波の
パルス間隔は合成前の各々のパルス波の1/mになる。
【0030】
【発明の効果】請求項1のエンコーダでは、複数設けら
れた各受光手段毎に個別の異なる位相を有するパルスが
出力され、これらを一つに合成した合成パルスを受光手
段からの最終出力とするため、エンコーダのパルス間隔
を短くすることができる。
【0031】また、回転板上に設けられたスリットの間
のスリット間隔が充分で、個々のスリット通過光に対応
した個別のパルスが得られるため、高周波特性が悪化し
ない。したがって、受光手段の応答性を損うことなくエ
ンコーダの分解能を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるエンコーダに備えら
れた回転板を示す図である。
【図2】この発明の一実施例によるエンコーダに備えら
れた固定板を示す図である。
【図3】この発明の一実施例によるエンコーダにおける
発光素子、受光素子、回転板、固定板の位置関係を示す
図である。
【図4】図3のエンコーダの各受光素子から得られるパ
ルス波およびそれらを合成した合成パルス波を示す図で
ある。
【図5】各受光素子から得られるパルス波を合成して合
成パルス波を得るための回路図である。
【図6】テストモードにおいて受光素子のディレイを補
正するための回路図である。
【図7】受光素子のディレイを補正する方法を説明する
ための図である。
【図8】実測モードにおいて受光素子のディレイを補正
するための回路図である。
【図9】従来のエンコーダを示す図である。
【符号の説明】
2・・・・・回転板 3・・・・・固定板 4・・・・・スリット 5・・・・・黒印 10a、10b、10c・・・発光素子 12a、12b、12c・・・受光素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円周上に配置されたスリットを有する回転
    板、回転板のスリットを挟んで対向する位置に設けられ
    た発光手段および受光手段を備えたエンコーダにおい
    て、前記スリットを複数の同心円の円周上に設けるとと
    もに、前記複数の各同心円の円周上に配置されたスリッ
    トに対応して発光手段、受光手段を複数設け、各受光手
    段の出力を合成して最終出力を得ることを特徴とするエ
    ンコーダ。
JP4208035A 1992-08-04 1992-08-04 エンコーダ Pending JPH0651903A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208035A JPH0651903A (ja) 1992-08-04 1992-08-04 エンコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208035A JPH0651903A (ja) 1992-08-04 1992-08-04 エンコーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0651903A true JPH0651903A (ja) 1994-02-25

Family

ID=16549583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4208035A Pending JPH0651903A (ja) 1992-08-04 1992-08-04 エンコーダ

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