JPH11351681A - 空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機の制御方法

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JPH11351681A
JPH11351681A JP16739398A JP16739398A JPH11351681A JP H11351681 A JPH11351681 A JP H11351681A JP 16739398 A JP16739398 A JP 16739398A JP 16739398 A JP16739398 A JP 16739398A JP H11351681 A JPH11351681 A JP H11351681A
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compressor
heat exchanger
expansion valve
circuit
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JP16739398A
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Shigeaki Sakamoto
元 成 彰 坂
Hiroyuki Tokita
田 博 之 時
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機への液戻りを防止することができる空
気調和機の制御方法を提供する。 【解決手段】 この空気調和機の制御方法は、圧縮機1
1と、室内熱交換器21、23と、電子制御膨張弁2
7、29と、室外熱交換器25とを有し、これら圧縮機
11と室内熱交換器21、23と電子制御膨張弁27、
29と室外熱交換器25がこの順に環状に連結された冷
凍回路において、圧縮機11を停止した後再起動する際
に、圧縮機11の起動開始後、液状態の冷媒が圧縮機1
1に戻ってくる液戻り発生期間より長い期間、前記電子
制御膨張弁27、29を絞ることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷房暖房等に使用
される空気調和機の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
冷暖房に使用される冷凍回路として、圧縮機と、第1の
熱交換器と、膨張弁と、第2の熱交換器と、圧縮機がこ
の順に連結された冷凍回路が知られている。このような
冷凍回路において、圧縮機を長期間停止しておくと、液
体状態の冷媒が冷凍回路の全般に亘って滞留する。この
状態から圧縮機を起動すると、圧縮機の吸い込み口から
液体状態の冷媒を吸い込んでしまう。このため、液圧
縮、潤滑不良、ブレークダウンを引き起こし、圧縮機の
寿命を低下させる。
【0003】従来、液状態の冷媒が圧縮機に入り込むの
を防止する手段としては、気液分離器(アキュミュレー
タ)が使用されてきた。しかし、近年の冷凍サイクルで
は冷媒量が少なくなっていることから、気液分離器の使
用が困難になりつつあり、また、気液分離器の使用はコ
ストアップにつながるという問題点があった。
【0004】また、2室の暖房を行う空気調和機として
は、従来、圧縮機と、第1の凝縮器と第1の膨張弁とが
直列に連結された第1の回路と、第2の凝縮器と第2の
膨張弁とが直列に連結された第2の回路と、蒸発器とを
備え、前記圧縮機と前記第1の回路と前記蒸発器とをこ
の順に連結し、前記第1の回路に並列に前記第2の回路
を連結した冷凍回路が知られている。そして、第1の回
路が第1の室に設けられ、第2の回路が第2の室に設け
られている。このような冷凍回路において、第1の室の
み暖房する場合の運転方法及び除霜方法を示したのが図
9である。この図において、符号1、3は、それぞれ第
1の回路、第2の回路の膨張弁の開度を示し、符号5、
7は、それぞれ圧縮機の吐出温度、スーパーヒート量の
変化を示している。また、符号9は除霜期間を示す。こ
の図からもわかるように、第1の室のみ暖房する場合に
は、第1の回路の膨張弁を符号1で示すように所定量開
く。また、第2の回路の膨張弁は、第2の回路の凝縮器
に冷媒が溜まることを防止するため、符号3で示すよう
に僅かに開かれている。
【0005】このような冷凍回路において、除霜を行う
には、図9に示すように、第2の回路の膨張弁は、除霜
中も除霜前と同じ程度に開く。一方、第1の回路の膨張
弁は、着霜量が多く熱交換効率の悪い除霜直前は、符号
7で示すようにスーパーヒート量が低下するので、その
分弁開度は小さく制御されている。そして、除霜中は全
開とされている。
【0006】しかしながら、蒸発器の着霜量が多い除霜
直前は、蒸発器の熱交換効率が低下する。このため、蒸
発器で蒸発せずに圧縮機へ入り込む液状冷媒の量(以
下、液戻り量という)が増加し、スーパーヒート量7が
低下する。この現象は、第1の回路の膨張弁の開度を若
干小さくしても解消されず、圧縮機の吐出温度5が下が
ってしまい、除霜期間が長くなるという問題点があっ
た。
【0007】本発明は、上記問題点を解決することを課
題とし、圧縮機を停止していた後に起動させた場合の液
戻りを減少できる空気調和機の制御方法を提供すること
を目的としている。また、除霜期間を短縮化できる空気
調和機の制御方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
圧縮機と、第1の熱交換器と、膨張弁と、第2の熱交換
器とが環状に連結された冷凍回路において、圧縮機を停
止した後再起動する際に、圧縮機の起動開始後、液状態
の冷媒が圧縮機に戻ってくる液戻り発生期間より長い所
定期間、膨張弁の開度を絞ることである。
【0009】本発明の第2の特徴は、圧縮機の吸入口と
第2の熱交換器とを接続するとともに圧縮機の吐出口と
第1の熱交換器とを接続する第1の状態と、吸入口と第
1の熱交換器とを接続するとともに吐出口と第2の熱交
換器とを接続する第2の状態とを切り替えることができ
る流路切替え装置をさらに備えた冷凍回路において、流
路切り替え装置を第1の状態にして圧縮機を運転した
後、圧縮機の運転停止時から、膨張弁を閉鎖するととも
に流路切り替え装置を第1の状態に保持することであ
る。
【0010】本発明の第3の特徴は、圧縮機の吸入口と
第2の熱交換器とを接続するとともに圧縮機の吐出口と
第1の熱交換器とを接続する第1の状態と、吸入口と第
1の熱交換器とを接続するとともに吐出口と第2の熱交
換器とを接続する第2の状態とを切り替えることができ
る流路切替え装置をさらに備えた冷凍回路において、流
路切り替え装置を第1の状態にして圧縮機を運転した
後、圧縮機の運転停止時から、膨張弁を開放するととも
に流路切り替え装置を第1の状態に保持し、その後流路
切替え装置を第2の状態に切り替えて保持することであ
る。
【0011】本発明の第4の特徴は、圧縮機と、第1の
熱交換器と第1の膨張弁とが直列に連結された第1の回
路と、第2の熱交換器と第2の膨張弁とが直列に連結さ
れた第2の回路と、第3の熱交換器とを備え、圧縮機と
第1の回路と第3の熱交換器と圧縮機とをこの順に連結
し、第1の回路に並列に第2の回路を連結した冷凍回路
において、第1の回路を運転側とし、第2の回路を休止
側として運転した後、除霜運転開始前に、第2の膨張弁
を閉鎖することである。
【0012】本発明の第5の特徴は、第2の膨張弁を段
階的に閉鎖することである。
【0013】本発明の第6の特徴は、圧縮機の吐出口付
近の冷媒温度を測定し、この測定された冷媒の吐出温度
が低下したら、第2の膨張弁を段階的に閉鎖することを
開始することである。
【0014】本発明の第7の特徴は、冷凍回路のスーパ
ーヒート量を測定し、この測定されたスーパーヒート量
が低下したら、第2の膨張弁を段階的に閉鎖することを
開始することである。
【0015】本発明の第8の特徴は、第2の膨張弁を閉
鎖した後、除霜運転期間中、第2の膨張弁を全開にする
ことである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図1ないし図8を参照して説明する。
【0017】図1ないし図3は、本発明の第1の実施の
形態を示している。これらの図において、符号11は圧
縮機を示す。この圧縮機11は、吸入口13と吐出口1
5を有しており、吸入口13には、気液分離器17が接
続されている。この圧縮機11の吸入口13と吐出口1
5とは、四方弁19の4つのポートのうち2つの圧縮機
側ポートにそれぞれ接続されている。この四方弁19の
他の2つの熱交換器側ポートのうち、一方のポートは、
並列に配設された室内熱交換器(A)21と室内熱交換
器(B)23に接続されている。また、前記四方弁19
の2つの熱交換器側ポートのうち、他のポートは、室外
熱交換器25に接続されている。室内熱交換器(A)2
1には、電子制御膨張弁(A)27が接続され、室内熱
交換器(B)23には電子制御膨張弁(B)29が接続
されている。このように室内熱交換器(A)21及び電
子制御膨張弁(A)27と、室内熱交換器(B)23及
び電子制御膨張弁(B)29とは、冷凍回路に対して並
列に配設されている。そして、これら電子制御膨張弁
(A)27と電子制御膨張弁(B)29は、前記室外熱
交換器25に接続されている。このような構成におい
て、四方弁19は、図1に示すような暖房運転位置と図
2に示すような冷房運転位置との2位置を取りうるよう
になっている。
【0018】このような冷凍サイクルにおいて暖房運転
を行うには、まず四方弁19を図1に示すような位置に
して圧縮機11を作動させる。すると、圧縮機11で圧
縮された高圧ガス冷媒は、室内熱交換器(A)21、室
内熱交換器(B)23へ送られ、ここで熱を放出して高
圧液冷媒になる。この高圧液冷媒は、電子制御膨張弁
(A)27、電子制御膨張弁(B)29で減圧され低圧
液冷媒になる。この低圧液冷媒は、室外熱交換器25で
熱を吸収して低圧ガス冷媒となり、気液分離器17を経
て圧縮機11へ送られる。このようなサイクルによっ
て、室外の熱を室内へ運搬し室内を暖房する。一方、四
方弁19を図2に示すような冷房運転位置にすれば、冷
媒を逆方向に循環させることによって、室内の熱を室外
へ運搬し室内の冷房を行うことができる。
【0019】図1に示すような暖房運転を行っている空
気調和機において、圧縮機を停止してその後再起動する
方法として、以下第1の方法と第2の方法を、その一例
として説明する。
【0020】まず、第1の方法は、圧縮機停止時に、四
方弁19を図1に示す暖房運転位置にそのまま保持する
とともに、電子制御膨張弁(A)27、電子制御膨張弁
(B)29を全閉にする。このようにするのは、もし四
方弁を図2に示す冷房位置にすると、室内熱交換機側の
冷媒が逆流して圧縮機の吸い込み側へ流れ込んでしまう
からである。従って、このように四方弁19を暖房位置
にして、液体状態の冷媒を、圧縮機11と電子制御膨張
弁(A)及び(B)27、29との間に閉じこめ、液冷
媒が圧縮機の吸入側へ入るのを防止する。
【0021】その後、運転を再開する場合は、圧縮機起
動時に、電子制御膨張弁(A)27、電子制御膨張弁
(B)29を開弁点付近に設定し、圧縮機を起動する。
ここで、開弁点とは、全閉の状態から弁が開き始める位
置をいい、この状態を30秒程度維持する。これは、液
戻りの発生時間(起動から15秒)より若干長い時間で
ある。
【0022】このようにすることによって、室外熱交換
機25で蒸発しきれなかった液冷媒が圧縮機側へ戻るこ
とを減少させることができる。このため、圧縮機に入っ
た液冷媒の液圧縮によって潤滑不良が引き起こされ、摺
動部に焼き付きが発生するのを防止することができる。
従って、気液分離器を使用する必要がなくコストダウン
を図ることができるとともに、圧縮機の寿命を向上させ
ることができる。
【0023】次に、第2の方法は、圧縮機の再起動を図
3に示すような方法で行う。この図において、グラフ1
01は、圧縮機駆動モーターへの入力周波数を示し、グ
ラフ103は、電子制御膨張弁の開度を弁駆動パルスモ
ータのパルスで示し、グラフ105は、四方弁が暖房位
置にあるか冷房位置にあるかを示す。
【0024】この方法ではまず、圧縮機停止時に、四方
弁19を図1に示す暖房運転位置にそのまま保持すると
ともに、電子制御膨張弁(A)及び(B)27、29を
全開にする。次いで、圧縮機停止後2分30秒後に四方
弁19を図2に示す冷房位置に設定し、圧縮機停止後3
分後に電子制御膨張弁(A)及び(B)27、29を全
閉にする。このようにすることによって、室内熱交換機
側の冷媒の滞留を減少させるとともに、冷凍回路内の圧
力をバランスさせ、起動時の液戻りを減少させることが
できる。このため、圧縮機に入った液冷媒の液圧縮によ
って潤滑不良が引き起こされ、摺動部に焼き付きが発生
するのを防止することができる。従って、気液分離器を
使用する必要がなくコストダウンを図ることができると
ともに、圧縮機の寿命を向上させることができる。
【0025】その後、運転を再開する場合は、圧縮機起
動時に、電子制御膨張弁(A)及び(B)27、29
を、図3に示すように、開弁点付近に設定し圧縮機を起
動する。ここで、開弁点とは、全閉の状態から弁が開き
始める位置をいい、この状態を30秒程度維持する。こ
れは、液戻りの発生時間(起動から15秒)より若干長
い時間である。
【0026】なお、上記実施例の方法は、暖房運転をし
ている場合について説明したが、これに限る必要はな
く、冷房運転をしている場合にも適用できる。
【0027】次に、第2の実施の形態について、図4な
いし図8を参照して説明する。図4は、2以上の室に熱
交換機がそれぞれ設置された多室空気調和機を示す図で
ある。この図において、符号41は圧縮機を示す。この
圧縮機41は、吸入口43と吐出口45を有しており、
吸入口43には、気液分離器47が接続されている。こ
の圧縮機41の吸入口43と吐出口45とは、四方弁4
9の4つのポートのうち2つの圧縮機側ポートにそれぞ
れ接続されている。この四方弁49の他の2つの熱交換
器側ポートのうち、一方のポートは、並列に配設された
運転側室内熱交換器51と休止側室内熱交換器53に接
続されている。また、前記四方弁49の2つの熱交換器
側ポートのうち、他のポートは、室外熱交換器55に接
続されている。運転側室内熱交換器51には運転側電子
制御膨張弁57が接続され、休止側室内熱交換器53に
は休止側電子制御膨張弁59が接続されている。このよ
うに運転側室内熱交換器51及び運転側電子制御膨張弁
57と、休止側室内熱交換器53及び休止側電子制御膨
張弁59とは、並列に配設されている。そして、これら
運転側電子制御膨張弁57と休止側電子制御膨張弁59
は、前記室外熱交換器55に接続されている。また、圧
縮機49の吐出口近傍には、吐出温度センサ61、圧縮
機49の吸入口近傍には、吸い込み温度センサ63、室
外熱交換器55の電子制御膨張弁57、59側には、室
外熱交温度センサ65が設けられている。
【0028】このような冷凍サイクルにおいて、運転側
室内熱交換器51がある室のみを暖房する暖房運転を行
うには、まず、圧縮機41を作動さる。すると、圧縮さ
れた高圧ガス冷媒は、運転側室内熱交換器51へ送ら
れ、ここで熱を放出して高圧液冷媒になる。この高圧液
冷媒は、運転側電子制御膨張弁57で減圧され低圧液冷
媒になる。この低圧液冷媒は、室外熱交換器55で熱を
吸収して低圧ガス冷媒となり、気液分離器47を経て圧
縮機41へ送られる。このようなサイクルによって、室
外の熱を室内へ運搬し室内を暖房する。この際、休止側
電子制御膨張弁59は、休止側室内熱交換器53に冷媒
が溜まるのを防止するため、完全に閉鎖せず僅かに開い
た状態になっている。なお、この冷凍回路は、四方弁の
位置を替えることによって、冷媒を逆方向に循環させる
こともでき、このようすれば室内の熱を室外へ運搬し室
内の冷房を行うことができる。
【0029】このような多室空気調和機において、除湿
を効率よく行う方法について図5ないし図8を参照して
説明する。これらの図において、グラフ71は運転側電
子制御膨張弁57の開度、グラフ73は休止側電子制御
膨張弁59の開度、グラフ75は吐出温度センサ61の
温度変化、グラフ77はスーパーヒート量を示す。
【0030】まず、図5に示すように、運転側室内熱交
換器51がある室のみ暖房すべく、運転側電子制御膨張
弁57を所定開度で開き、休止側電子制御膨張弁59は
休止側室内熱交換器53に冷媒が滞留するのを防止する
ため、若干開いた状態にする。その後、除霜開始の一定
時間前から除霜開始までの期間T、休止側電子制御膨張
弁59を全閉にする。そして、除霜期間F中は、運転側
電子制御膨張弁57を全開状態に維持する。
【0031】このようにすることによって、除霜開始前
に、休止側室内熱交換器53内に冷媒が溜まり、室外熱
交換器へ供給される冷媒の量が減少する。このため、除
霜前で熱交換効率が低下し液戻りが起こりやすくなって
いる室外熱交換器55で液戻りを防止することができ
る。液戻りの解消によって圧縮機の温度が上昇し、熱量
が蓄えられる。ここで、除霜には、圧縮機の有する熱量
も使用しているため、圧縮機に熱が蓄えられることによ
って、除霜の効率が向上し、除霜時間を短縮できる。
【0032】図6に示す方法では、除霜開始の一定時間
前から、休止側電子制御膨張弁59を段階的に閉じてい
き最終的には全閉にする。これは、休止側電子制御膨張
弁59の全閉の期間が長すぎると休止側室内熱交換器5
3に冷媒が溜まりすぎ、運転側室内熱交換器51の暖房
能力が低下してしまう。このため、休止側電子制御膨張
弁59を段階的に閉鎖していくことによって、運転側室
内熱交換器51の能力を低下させずに液戻り状態を解消
する。このようにして、暖房能力を上げ、圧縮機の温度
を上昇させて、除霜を効率的に行う。
【0033】図7に示す方法では、除霜運転前の吐出温
度の低下を検知した時点Pから、休止側電子制御膨張弁
59を段階的に閉じていき最終的には全閉にする。
【0034】このように、この方法では、休止側電子制
御膨張弁59の段階的閉鎖開始時期Pを、除霜運転開始
前の一定時期に決めるのではなく、吐出温度の低下を基
準にして決めている。従って、運転側室内熱交換器51
の暖房能力を効率的に向上させ、圧縮機の温度上昇によ
る除霜効率の増大を図ることができる。
【0035】図8に示す方法では、除霜運転前でスーパ
ーヒート量の低下を検知した時点Qから休止側電子制御
膨張弁59を段階的に閉じていく。そして、除霜運転開
始時に休止側電子制御膨張弁59を全開にする。
【0036】このように休止側電子制御膨張弁59の閉
鎖開始時期をスーパーヒート量の低下によって決めてい
るので、冷凍回路中の冷媒の状態に対してより即したや
り方で休止側電子制御膨張弁59を作動させることがで
き、効率的な除霜を行うことができる。また、除霜運転
開始時に休止側電子制御膨張弁59を全開にするように
しているので、除霜運転中の冷媒の循環量を増大させる
ことがでる。従って、除霜効率を向上させ、除霜期間を
短縮することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にあって
は、圧縮機を停止した後再起動する際に、圧縮機の起動
開始後、液冷媒が圧縮機に戻ってくる液戻り発生期間よ
り長い所定期間、前記膨張弁の開度を絞るようにしてい
るので、圧縮機への液戻りを防止することができる。ま
た、並列に配設された第1の回路を運転側とし前記第2
の回路を休止側として運転した後、除霜運転開始前に、
第2の回路の膨張弁を閉鎖するようにしているから、除
霜効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態である空気調和
機の制御方法が適用される暖房用冷凍回路を示す図。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態である空気調和
機の制御方法が適用される冷房用冷凍回路を示す図。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態である空気調和
機の制御方法を示す図。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態である空気調和
機の制御方法が適用される冷凍回路を示す図。
【図5】本発明に係る第2の実施の形態である空気調和
機の制御方法の第1の例を示す図。
【図6】本発明に係る第2の実施の形態である空気調和
機の制御方法の第2の例を示す図。
【図7】本発明に係る第2の実施の形態である空気調和
機の制御方法の第4の例を示す図。
【図8】本発明に係る第2の実施の形態である空気調和
機の制御方法の第5の例を示す図。
【図9】従来の除霜方法を示す図である。
【符号の説明】
11 圧縮機 19 四方弁 21 室内熱交換器(A) 23 室内熱交換器(B) 25 室外熱交換器 27 電子制御膨張弁(A) 29 電子制御膨張弁(B) 41 圧縮機 51 運転側室内熱交換器 53 休止側室内熱交換器 55 室外熱交換器 57 運転側電子制御膨張弁 59 休止側電子制御膨張弁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機と、第1の熱交換器と、膨張弁と、
    第2の熱交換器とが環状に連結された冷凍回路におい
    て、 前記圧縮機を停止した後再起動する際に、前記圧縮機の
    起動開始後、液状態の冷媒が前記圧縮機に戻ってくる液
    戻り発生期間より長い所定期間、前記膨張弁の開度を絞
    ることを特徴とする空気調和機の制御方法。
  2. 【請求項2】前記圧縮機の吸入口と前記第2の熱交換器
    とを接続するとともに前記圧縮機の吐出口と前記第1の
    熱交換器とを接続する第1の状態と、前記吸入口と前記
    第1の熱交換器とを接続するとともに前記吐出口と前記
    第2の熱交換器とを接続する第2の状態とを切り替える
    ことができる流路切替え装置をさらに備えた前記冷凍回
    路において、 前記流路切り替え装置を前記第1の状態にして前記圧縮
    機を運転した後、前記圧縮機の運転停止時から、前記膨
    張弁を閉鎖するとともに前記流路切り替え装置を前記第
    1の状態に保持することを特徴とする請求項1記載の空
    気調和機の制御方法。
  3. 【請求項3】前記圧縮機の吸入口と前記第2の熱交換器
    とを接続するとともに前記圧縮機の吐出口と前記第1の
    熱交換器とを接続する第1の状態と、前記吸入口と前記
    第1の熱交換器とを接続するとともに前記吐出口と前記
    第2の熱交換器とを接続する第2の状態とを切り替える
    ことができる流路切替え装置をさらに備えた前記冷凍回
    路において、 前記流路切り替え装置を前記第1の状態にして前記圧縮
    機を運転した後、前記圧縮機の運転停止時から、前記膨
    張弁を開放するとともに前記流路切り替え装置を第1の
    状態に保持し、その後前記流路切替え装置を第2の状態
    に切り替えて保持することを特徴とする請求項1記載の
    空気調和機の制御方法。
  4. 【請求項4】圧縮機と、第1の熱交換器と第1の膨張弁
    とが直列に連結された第1の回路と、第2の熱交換器と
    第2の膨張弁とが直列に連結された第2の回路と、第3
    の熱交換器とを備え、前記圧縮機と前記第1の回路と前
    記第3の熱交換器と前記圧縮機とをこの順に連結し、前
    記第1の回路に並列に前記第2の回路を連結した冷凍回
    路において、 前記第1の回路を運転側とし、前記第2の回路を休止側
    として運転した後、除霜運転開始前に、前記第2の膨張
    弁を閉鎖することを特徴とする空気調和機の制御方法。
  5. 【請求項5】前記第2の膨張弁を段階的に閉鎖すること
    を特徴とする請求項4記載の空気調和機の制御方法。
  6. 【請求項6】前記圧縮機の吐出口付近の冷媒温度を測定
    し、この測定された冷媒の吐出温度が低下したら、前記
    第2の膨張弁を段階的に閉鎖することを開始すること特
    徴とする請求項4記載の空気調和機の制御方法。
  7. 【請求項7】前記冷凍回路のスーパーヒート量を測定
    し、この測定されたスーパーヒート量が低下したら、前
    記第2の膨張弁を段階的に閉鎖することを開始すること
    特徴とする請求項4記載の空気調和機の制御方法。
  8. 【請求項8】前記第2の膨張弁を閉鎖した後、前記除霜
    運転期間中、前記第2の膨張弁を全開にすることを特徴
    とする請求項4記載の空気調和機の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106871345A (zh) * 2017-02-06 2017-06-20 邯郸美的制冷设备有限公司 不停机化霜系统和空调器

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