JPH11349871A - インク組成物 - Google Patents

インク組成物

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JPH11349871A
JPH11349871A JP17955198A JP17955198A JPH11349871A JP H11349871 A JPH11349871 A JP H11349871A JP 17955198 A JP17955198 A JP 17955198A JP 17955198 A JP17955198 A JP 17955198A JP H11349871 A JPH11349871 A JP H11349871A
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JP
Japan
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ink composition
mixture
ink
composition according
molecular weight
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JP17955198A
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English (en)
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William D Kappele
ウィリアム・デイヴィッド・カペル
Anna Marie Pearson
アンナ・マリー・ピアソン
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Lexmark International Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 このインク組成物は、優れた安定性、用いる
プリンタに対する良好な保持持性、ならびに優れた光学
密度と印刷特性を示す。 【解決手段】 本発明は、水性キャリア、着色剤、重合
体分散剤、ならびに、ポリエチレングリコール型物質と
ポチオール/酸化アルキレンの縮合生成物から選択され
る第2の成分を備えたC2−C8末端アルカンジオール
からなる特定の補助溶媒を含む、インク・ジェット・プ
リンタ用の水性インク組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインク・ジェット・
プリンタに使用するインク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】インク・ジェット印刷は、インクをノズ
ルから紙又は他の印刷媒体に噴射することにより行われ
る。インクは媒体に向けて、各種の方法により噴射させ
ることができる。例えば、静電印刷では、インクはノズ
ルから媒体に向けて静電場により噴射される。スクイー
ズ・チューブとして知られる他のインクジェット印刷の
手順では、インク・ノズル中に圧電素子を使用してい
る。圧電素子の電気的歪みにより、インクがノズルを通
って印刷媒体に移送される。サーマル又はバブル・イン
クジェット印刷として知られる他のインク・ジェット印
刷の手順では、ノズル内で気相のバブルが膨張すること
により、インクがノズルから印刷媒体に向けて噴射され
る。これら各種の印刷法については、ダーベック及びシ
ャー編「ハード・コピー出力装置」、アカデミック・プ
レス1988年発行(特に第13章「インクジェット印
刷」参照)に記載されている。
【0003】インク・ジェット・プリンタに使用するイ
ンク組成物は通常、脱イオン水、水溶性又は水と相溶性
の有機溶媒、及び着色剤を含む。一般に、着色剤は可溶
性の染料である。残念なことに、可溶性染料を含むイン
クには、耐水性が低い、耐光性が良くない、溶媒の蒸発
や染料の溶解度の変化により噴射チャネル中に詰まりが
生じる、染料が結晶する、インクのにじみやフェザリン
グなどを含めて印刷品質がよくない、熱安定性が低い、
耐化学薬品性が低い、酸化しやすいなどの多くの問題が
ある。
【0004】これらの問題の多くは、インク処方に使用
する可溶性染料の代わりに不溶性の顔料を使用すること
により解決することができる。一般に、顔料は染料と比
較して特性が優れており、特に耐水性、耐光性、熱安定
性、酸化安定性、及びコーティング又は処理した紙にも
普通紙にも適合できるなどの点で優れている。しかし、
顔料はインク組成物に溶解せず、したがって分散させる
必要があるため、いくつかの新たな問題が生じる。イン
クの安定性は、特性の均一性を維持すること、ならび
に、使用しない間に顔料がインク・ジェットに詰まらな
いようにすることの両方の点において、極めて重要であ
る。安定性とコストの両方の理由から、もちろんインク
組成物中に必要な顔料の量を最少限にするのが理想的で
ある。しかし、インク組成物中の顔料の量を減らすと、
画像の光学密度が低下する。さらに、必要な安定性を確
保するために組成のバランスが必要で、そのため、組成
物をインクジェット・プリンタに使用するには適切な粘
度を有するとともに、耐水性、耐光性が良好で、紙に印
刷した場合にランニングやフェザリングが最少であるこ
とも重要である。これまで、これらの特性をすべて最適
化したインク処方を開発することは非常に困難であっ
た。一般的な方法としては、相反することが多いこれら
の特性のバランスをとり、最適化することを目的とし
て、インク組成物の分散剤と溶媒系を調節することが行
われていた。しかし、本発明以前に特定の重合体分散剤
を使用せずにこれらすべての特性を最適化した処方は達
成されていなかった。
【0005】1993年1月19日付の、マトリックら
の米国特許第5,180,425号明細書には、水性キ
ャリア媒体、顔料分散液、及びポリオ−ルと酸化アルキ
レンの補助溶媒を含むインクジェット用インク組成物が
記載されている。これらのインクには、インクジェット
・プリンタ機能の寿命を長くし、耐皮膜形成性があるこ
とが教示されている。ライポニックEG−1が、開示さ
れた好ましい補助溶媒のひとつである。この特許に使用
する他の溶媒には、ポリエチレングリコールが含まれて
いる。
【0006】1994年4月12日付の、ウィックラマ
ナイケの米国特許第5,302,197号明細書には、
顔料分散液、水性キャリア媒体、及びポリオ−ルと酸化
アルキレンの縮合生成物と環状アミド誘導体を含む補助
溶媒混合物を含むインクジェット用のインク組成物が記
載されている。ライポニックEG−1が、ポリオ−ルと
酸化アルキレンの縮合生成物成分として有用であること
が教示されている。
【0007】1994年6月29日付の、チャンらの欧
州特許第603,469号出願には、水性キャリア媒
体、特定のアルキルポリオールエーテル補助溶媒、及び
顔料分散液(分散剤により顔料粒子を安定化したもの)
からなるインクジェット用インクが記載されている。こ
れらのインクは、粘度、表面張力、ノズルの詰まり防
止、印刷品質、光安定性、耐にじみ性及び耐水性のバラ
ンスが良好であると教示されている。開示の発明で使用
する溶媒には、1,2,3−ブタントリオールが含まれ
る。
【0008】1986年7月1日付の、オータらの米国
特許第4,597,794号明細書には、鮮明な像を形
成し、良好な物理特性を有するといわれるインクジェッ
ト印刷プロセスに使用するインク処方が記載されてい
る。このインクに使用するために特に開示された溶媒に
は、ポリエチレングリコールと1,2,6−ヘキサント
リオールが含まれる。
【0009】C2−C8末端アルカンジオール又はこれ
らの混合物を、(a)低分子量のポリエチレングリコー
ルもしくは関連する化合物、又は(b)ポリオールと酸
化アルキレンの縮合生成物のいずれかと共に含有する特
定の補助溶媒混合物を、不溶性顔料の分散液を含有する
水性インク組成物に使用することにより、特性を最適化
する上で特徴的な混合を与えることが見出された。特
に、これらの組成物は安定性、光学密度(低い顔料濃度
を用いた場合でさえ)、粘度、印刷特性(耐水性、印刷
されたページにおけるフェザリング及びインクのランニ
ングが最小)、ならびにプリンタ保守の問題(プリンタ
不使用時のプリンタ・ジェットの目詰まりが最小)など
の点において、優れた特性が得られる。上記の特許には
いずれも、本発明で示す特定の補助溶媒の組み合わせに
ついては記載も示唆もない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、特定の補助溶媒系を含むインクジェット・プリ
ンタ用の改善された顔料インク組成物を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の他の目的及び特
徴は、下記の開示により明らかとなる。
【0012】本発明は、 (a)約0.01%〜約20.0%の不溶性顔料; (b)約0.001%〜約40.0%の前記顔料用の重
合体分散剤; (c)約40.0%〜約99.0%の水性キャリア;及
び (d)(1)C2−C8末端アルカンジオール又はこれ
らの混合物と、(2)下記の(i)〜(iii)からな
る群から選択される物質とを含む約1.0%〜約75.
0%の補助溶媒混合物、とを含む、インクジェット・プ
リンタの使用に適した水性インク組成物に関する。 (i)約200〜約5,000の分子量を有する、ポリ
エチレングリコール、ならびにポリエチレングリコール
とポリプロピレングリコールとの混合物、 (ii)下記の式を有するポリオール/酸化アルキレン
の縮合生成物。
【0013】
【化9】
【0014】ここで、XはH又はC1〜C6アルキル、
RはH、C1〜C6アルキル、又はCH2O(CH2C
H2O)eH、bは0又は1、a+d+f(c+e)は
約2〜約100,fは約1〜約6である。 (iii)これらの混合物。 なお、上記(1):(2)の重量比(1):(2)は、
約95:5〜約5:95である。
【0015】本明細書に使用した百分率及び比は、他に
指定しない限り「重量%」及び「重量比」である。本明
細書に使用した分子量は、他に指定しない限り数平均分
子量である。C2−C8末端アルカンジオールは、各末
端にヒドロキシ基を有するジオール、例えば下記式を有
するアルカンジオールを意味するものとして定義され
る。
【0016】
【化10】 ここで、tは約0〜約6である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、インクジェット・プリ
ンタに使用するのに適した水性インク組成物に関する。
これらの組成物は、不溶性顔料のような着色剤(例え
ば、カーボンブラック、シアン、マゼンタ又は黄色の顔
料)、顔料のための重合体分散剤(顔料と分散剤は分散
液としての組成物中に存在する)、水性キャリア、及び
特定の補助溶媒混合物を含有する。これら必要成分の各
々は、いくつかの追加成分とともに、以下において詳細
に説明する。
【0018】重合体分散剤は本発明の組成物において、
最終成分の約0.001%〜約40.0%、好ましくは
約0.25%〜約10.0%、最も好ましくは約0.5
%〜約5.0%含まれる。本発明で使用するのに適した
重合体分散剤には、インクジェット用インク調製物の分
散剤として使用するのに適することが業界で知られてい
る陰イオン性、陽イオン性、非イオン性重合体のいずれ
もが含まれる。このような材料の例は、本明細書に参照
として添付された1994年5月10日付の、ショアら
の米国特許第5,310,778号明細書に記載されて
いる。このような重合体分散剤は、単独重合体でも、共
重合体でも、分岐状重合体でも、グラフト重合体でもよ
い。また、ランダム重合体でもブロック重合体でもよ
い。
【0019】AB、BAB、及びABCのブロック共重
合体は、本発明に有用な重合体分散剤の1種である。好
ましいものは、少なくとも1種のアルキルアクリル又は
メタクリル酸エステル及びアミン置換アクリル又はメタ
クリル酸エステルのモノマー類から誘導されたAB、B
AB、及びABCブロック共重合体である。好ましいA
B及びBABブロック共重合体と、これらの製法は、本
明細書に参照として添付された1992年2月4日付
の、マーらの米国特許第5,085,698号明細書に
記載されている。
【0020】本発明の実施に有用な重合体分散剤は、通
常、疎水性と親水性の重合体セグメントの両方を含み、
疎水性セグメントはインク組成物中の顔料粒子と結合す
る傾向があり、親水性セグメントは液体インク媒体によ
り溶媒和する傾向があり、これらと立体的機構及び/又
はイオン性機構により分散液を安定化させる。
【0021】本発明で使用する好ましい種類の重合体分
散剤は、親水性重合体セグメントと加水分解に対して安
定なシロキシル置換基を含む疎水性重合体セグメントと
を含むブロック又はグラフト共重合体を含む。これらの
分散剤の組のうち特に好ましいものは、親水性重合体セ
グメント(特に、アクリレート又はメタアクリレート共
重合体)と、下記の式を有するマクロマーから誘導され
た疎水性重合体セグメントとを含むグラフト共重合体で
ある。
【0022】
【化11】
【0023】式中、nは2〜16、Rはそれぞれ独立し
た低級アルキル(C1−C6)又はシロキシルである。
これらの材料は、本明細書に参照として添付された19
94年12月21日付、ビーチらの米国特許出願第08
/360,199号明細書に開示されている。
【0024】他の種類の好ましい重合性分散剤は、約6
00〜約20,000の分子量を有し、(a)親水性重
合体セグメント、(b)加水分解に対して安定なシロキ
シル置換基を有し、約400〜約3,000の分子量を
有する疎水性重合体セグメント、ならびに(c)反応性
の界面活性マクロマー、保護コロイドマクロマー、及び
非シロキシル疎水性モノマーからなる群から選択された
安定化セグメント、とを含むグラフト共重合体である。
【0025】好ましいモノマー比(a):(b)は約1
0:1〜約100:1であり、好ましいモノマーの比
(b):(c)は約2:1〜約1:5である。好ましい
親水性重合体セグメントはカルボキシ置換基を含むもの
で、アクリレートル又はメタクリレートル重合体物質が
最も好ましい。好ましいシロキサン含有疎水性重合体セ
グメントは、末端にアクリロイル又はメタクリロイル基
を有するポリジアルキルシロキサンのマクロマーであ
る。最も好ましい疎水性セグメントは約400〜約2,
000の分子量を有し、ジメチルポリシロキシ基を有す
るもである。好ましい安定化セグメントは、ステアリル
アクリレート、ステアリルメタクリレート、ラウリルア
クリレート、ラウリルメタクリレート、ノニルフェノー
ルアクリレート、ノニルフェノールメタクリレート、n
が約1〜約40であるノニルフェノキシポリ(エチレン
オキシ)nメタクリレート; nが約1〜約40である
ノニルフェノキシポリ(エチレンオキシ)nアクリレー
ト; nが約5〜約40であるメトキシポリ(エチレン
オキシ)nメタクリレート; nが約5〜約40である
メトキシポリ(エチレンオキシ)nアクリレート; n
が約1〜約20であるステアリルオキシポリ(エチレン
オキシ)nメタクリレート; nが約1〜約20である
ステアリルオキシポリ(エチレンオキシ)nアクリレー
ト;フッ素化C1−C18アルキルメタクリレート;フ
ッ素化C1−C18アルキルアクリレート;ポリ(プロ
ピレングリコール)メチルエーテルメタクリレート;ポ
リ(プロピレングリコール)メチルエーテルアクリレー
ト、ポリ(プロピレングリコール)4−ノニルフェニル
エーテルメタクリレート;ポリ(プロピレングリコー
ル)4−ノニルフェニルエーテルアクリレート;末端に
メタクリルオキシ基とトリメチルシロキシ基を有するポ
リエチレンオキシド;末端にアクリルオキシ基とトリメ
チルシロキシ基を有するポリエチレンオキシド;及びこ
れらの混合物を含む。
【0026】この種類の重合体分散剤で最も好ましいも
のは、主鎖に下記の式を有するものである。
【0027】
【化12】
【0028】式中、xは約5〜約100、好ましくは約
15〜約50、yは約1〜約2、好ましくは約1、zは
約1〜約5、好ましくは約1;aは約3〜約45、好ま
しくは約9、bは約3〜約29、好ましくは約15〜約
17、cは約2〜約8、好ましくは約3;dは0〜約
7、好ましくは約3である。これらの重合体分散剤は、
本明細書に参照として添付されたビーチらの共出願の米
国特許出願「顔料使用インク用重合体分散剤」に開示さ
れている。本発明の分散剤の末端基は限定されていな
い。説明の目的で、チオ置換炭化水素も水素と同様に含
まれる。
【0029】他の種類の重合体分散剤は、本明細書に参
照として添付された1994年12月21日付、ビーチ
らの米国特許出願第08/360,200号明細書に記
載されている。これらの物質は、約1,000〜約5,
000の間の重量平均分子量の親水性のポリアクリル酸
の主鎖と、好ましくは1個の主鎖に結合した1個の側鎖
を有する疎水性のセグメント側鎖とを含むグラフト重合
体である。この種の好ましい重合体は、下記の構造式の
一つを有するものである。
【0030】
【化13】
【0031】式中、x+yは約20〜約200、zは約
1〜約10、RはC6−C36のアルキル又は、
【0032】
【化14】 ここでR1はC4−C20のアルキルもしくは下記の基
である。
【0033】
【化15】
【0034】式中、x+yは約20〜約200、zは約
1〜約10(ランダムに分散した)、nは約2〜約4
0、R2はアルキル又はアリール、好ましくはブチル、
又は
【0035】
【化16】
【0036】式中、x+yは約20〜約200、zは約
1〜約10、R3はH又はCH3、R4はH、CH3、
又はOCH3、nは約10〜約60、又は、
【0037】
【化17】
【0038】式中、yは約6〜約20、xは約1〜約
5、R5はC6−C30のアルキルである。
【0039】本発明のグラフト共重合体分散剤は、粒子
の安定性を得るために比較的低分子量であり、安定なイ
ンクジェット印刷用インクに使用するために粘度が低い
必要がある。このため、共重合体を生成するための極性
溶媒重合法が選択される。このような方法により、得ら
れる共重合体だけでなく、すべての出発原料(フリー・
ラジカル開始剤、疎水性及び親水性モノマー、ならびに
連鎖移動剤)の溶解性を維持することにより、共重合体
の分子量と均一性が制御される。合成された共重合体
は、インクジェット印刷用に処方するために、水性媒体
に懸濁させる必要があるため、反応混合物中の極性有機
溶媒から共重合体を回収し、水に溶解させる必要があ
る。代表的な極性重合溶媒からの共重合体回収方法は、
以下の工程を含む。 1.共重合体の溶液をヘキサンなどの非溶媒に添加し
て、溶液から重合体を沈殿させ、これにより共重合体を
精製し、 2.沈殿物を真空ろ過し、 3.共重合体沈殿物を乾燥する。
【0040】次に共重合体粉末を水性塩基に溶解して、
インクジェット印刷用インクの生成に使用することがで
きる。この方法はコストが高く、不必要に複雑である。
【0041】極性有機重合溶媒から共重合体の分散剤を
回収するための好ましい方法は、共重合体の分散剤をた
だ回収するだけでなく、これらの分散剤から生成される
インクジェットインクがサテライトやスプラッタを形成
するのを減少させるような、印刷品質を改善するもので
ある。具体的には、これらの好ましい方法は下記の工程
を含む。 1.溶媒を蒸発させた後、水性塩基に溶解し、 2.溶媒を交換する。
【0042】溶媒蒸発及び溶解工程では、真空トレイ乾
燥、回転蒸発乾燥、ドラム乾燥、回転円筒真空乾燥、又
は噴霧乾燥など、共重合体の溶液を乾燥粉末に変換する
標準的な方法により、極性溶媒を最初に共重合体から蒸
発させる。次に、乾燥した共重合体粉末を水性塩基に溶
解して、インクジェット用の顔料のインクの生成に使用
できるようにする。
【0043】溶媒交換法工程では、重合反応器中の極性
溶媒の約35%〜約60%(好ましくは約50%)を蒸
留により除去し、脱イオン水と水性塩基(例えば、KO
H溶液)を加えてpHを約4.5〜約6.5、好ましく
は約5に調節する。沸点が水より低い極性溶媒の場合
は、温度が全ての極性溶媒が除去される約100℃に達
するまで、溶媒を蒸留させるためにこの混合物の温度を
ゆっくり上昇させる。(この工程は、極性溶媒の沸点が
水の沸点より高い場合には用いることができない。)さ
らに水性塩基(例えば、KOH溶液)をこの溶液に加え
て、pHを約7〜約8.5、好ましくは約7.5に上昇
させる。次いで、この溶液はインクジェット用の顔料イ
ンクの処方に使用される。
【0044】本発明のインク組成物の第2の成分は、不
溶性の着色剤である顔料である。本発明の組成物には、
顔料が最終組成物に対して、約0.1%〜約20.0
%、好ましくは約0.25%〜約10.0%、最も好ま
しくは約0.5%〜5.0%存在する。実際に、本発明
の重要な利点の一つは、低い顔料濃度(例えば0.5%
〜5.0%の間)を有するインクの処方を可能にし、し
かも高品質で、優れた光学密度を提供することである。
本発明の実施に有用な顔料としては、本明細書に参照と
して添付された1992年2月4日付、マーらの米国特
許第5,085,698号明細書に開示されているよう
な、当業界で周知の従来の顔料のいずれをも使用するこ
とができる。顔料は単独で使用しても、組み合わせて使
用してもよい。
【0045】顔料の粒子は、インクがインクジェット印
刷装置、特に直径が通常約10μm〜約100μmであ
る噴射ノズル中を自由に流動することができるように、
十分小さい必要がある。粒径はまた、インクの寿命を通
じて重要である顔料の分散安定性に影響を与える。微粒
子のブラウン運動が粒子の凝集防止に役立ち、これによ
り製品をさらに安定化させる。色強度及び光沢を最大に
するために、小さな粒子を用いることも望ましい。有用
な粒径範囲は、約0.05ミクロン〜約15ミクロンで
ある。好ましくは、顔料の粒径は約0.05ミクロン〜
約5ミクロンの範囲であり、最も好ましくは、約0.0
5ミクロン〜約1ミクロンの範囲である。顔料は乾燥し
た形態でも湿潤した形態でも使用することができる。例
えば、顔料は通常水性媒体中で製造され、水を含んだプ
レスケーキとして得られる。このプレスケーキの形態で
は、顔料は乾燥形態の場合のように凝集しない。したが
って、水を含んだプレスケーキの形態の顔料は、乾燥し
た顔料を使用した場合のようにインクの製造工程におい
て解凝集を行う必要がない。
【0046】金属又は金属酸化物の微粒子も本発明の実
施に使用することができる。例えば、金属及び金属酸化
物は、磁気インクジェット用インクの製造に適してい
る。微粒子の酸化物、例えば、シリカ、アルミナ、チタ
ニアなどもまた使用することができる。さらに、微粉砕
した金属粒子、例えば、銅、鉄、鋼、アルミニウム、及
び合金類は、適切な用途のために選択することができ
る。
【0047】本発明の実施に使用することのできる顔料
の例には、アゾ・レーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔
料、キレートアゾ顔料などのアゾ顔料;フタロシアニン
顔料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリド
ン顔料、ジオキサジン顔料、チオインディゴ顔料、イソ
インドリノン顔料、キノフタロン顔料などの多環式顔
料;塩基性染料レーキ、酸性染料レーキなどの染料レー
キ;ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、デ
イライト蛍光顔料などの有機顔料;酸化チタン、酸化
鉄、カーボンブラックなどの無機顔料などがある。本発
明において使用するのに好ましい顔料は、酸化チタン、
酸化鉄及びカーボンブラックを含む。本発明において使
用することのできる市販の入手可能な顔料の例には、商
標名Heliogen ブルー L 6901F(BA
SF)、商標名Heliogen ブルー NBD 7
010(BASF)、商標名Heliogen ブルー
K7090(BASF)、商標名Heucophth
al ブルー GXBT−583D(ヒューバック)、
商標名Irgalite ルビン 4BL(チバ・ガイ
ギー)、商標名Quindo マゼンタ(モベイ)、商
標名Indofastブリリアント・スカーレット(モ
ベイ)、商標名Hostaperm スカーレット G
O(ヘキスト)、パーマネント・ルビン F6B(ヘキ
スト)、商標名Monastral スカーレット(チ
バ・ガイギー)、商標名Raven1170(コル・ケ
ム)、スペッシャル・ブラック 4A(デグサ)、ブラ
ックFW18(デグサ)、商標名Sterling N
S ブラック(キャボット)、商標名Sterling
NSX 76(キャボット)、Monarch880
(キャボット)、商標名Tipure R−101(デ
ュポン)、モガルL(キャボット)、BK 8200
(ポール・ウーリッチ)、商標名Heliogen グ
リーン K 8683(BASF)、商標名Helio
gen グリーン L9140(BASF)、商標名M
onastral レッドB(チバ・ガイギー)、商標
名Monastral バイオレットR(チバ・ガイギ
ー)、商標名Hostaperm オレンジ GR(ヘ
キスト)、商標名Paliogen オレンジ( BA
SF)、L75−2377 イエロー(サン・ケム)、
L74−1357 イエロー(サン・ケム)、商標名
Hostapermイエロー H4G(ヘキスト)、商
標名Argazin イエロー 5GT(チバ・ガイギ
ー)、パーマネント イエロー G3R−01(ヘキス
ト)、商標名Novoperm イエロー FGL(ヘ
キスト)、商標名Chromophthal イエロー
3G(チバ・ガイギー)、ハンザ イエローX(ヘキ
スト)、商標名Dalamar イエローYT−858
−D(ヒューバック)、ハンザブリリアント イエロー
5GX−02(ヘキスト)、サンファースト15:3
(サンケミカル)、ならびにサンファースト15:4
(サンケミカル)などがある。
【0048】本発明のインク組成物の第3の成分は、水
性キャリア媒体である。この成分は、水(好ましくは脱
イオン水)又は水と少なくとも1種類の水溶性有機溶媒
の混合物である。水性キャリア成分は、本発明の組成物
の約40.0%〜約98.99、好ましくは約50.0
%〜約80.0%存在する。適当な混合物の選択は、処
方される特定のインクの要件、例えば,望ましい表面張
力及び粘度、使用する顔料、顔料インクに必要な乾燥時
間、ならびにインクが印刷される紙の種類などに依存す
る。選択することができる水溶性有機溶媒の代表例とし
ては、(1)メチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t−ブ
チルアルコール、イソブチルアルコール、フルフリルア
ルコール、テトラヒドロフルフリルアルコールなどのア
ルコール類;(2)アセトン、メチルエチルケトン、ジ
アセトンアルコールなどのケトン類又はケトアルコール
類;(3)テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエー
テル類;(4)酢酸エチル、乳酸エチル、炭酸エチレ
ン、炭酸プロピレンなどのエステル類;(5)ジエチレ
ングリコール、グリセロール、2−メチル−2,4−ペ
ンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チ
オジグリコールなどの多価アルコール類;(6)エチレ
ングリコールモノメチル(又はモノエチル)エーテル、
ジエチレングリコールモノメチル(又はモノエチル)エ
ーテル、プロピレングリコールモノメチル(又はモノエ
チル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル
(又はモノエチル)エーテル、ジエチレングリコールジ
メチル(又はジエチル)エーテルなどのアルキレングリ
コール類から誘導された低級アルキルモノ又はジエーテ
ル類;(7)ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの窒素含
有環式化合物、(8)ジメチルスルホキシド、テトラメ
チレンスルホンなどのイオウ含有化合物がある。他の有
用な溶媒には、ラクトン類及びラクタム類がある。
【0049】本発明でキャリア媒体として水と有機溶媒
の混合物を使用する場合、媒体は通常、約0.1%の水
/99.9%の有機溶媒〜約99.9%の水/0.1%
の有機溶媒を含有する。好ましい比は、約50%の水/
50%の有機溶媒〜約90.0%の水/約10.0%の
有機溶媒である。これらの百分率は、水性キャリア媒体
の全重量に対するものである。本明細書で使用する「有
機溶媒」の用語で、水性キャリア媒体に使用されるもの
は、本発明の補助溶媒の成分として使用される特定の材
料を含むことを意図するものでないことを理解された
い。
【0050】本発明の水性キャリア媒体成分に使用する
好ましい有機溶媒には、エチレングリコール、1,2,
6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレ
ングリコール、ジエチレングリコールなどの多価アルコ
ール類;非末端(ここで定義するような)のペンタンジ
オール、ヘキサンジオール、同族列ジオール類などのジ
オール類;ラウリン酸プロピレングリコールなどのグリ
コールエーテル類;グリセロール;及びエチレングリコ
ールモノメチル(又はモノエチル)エーテル、ジエチレ
ングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチ
レングリコールモノメチル(又はモノエチル)エーテ
ル、などの多価アルコールの低級アルキルエーテル類;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールな
どのアルコール類;アセトンなどのケトン類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;酢酸エチ
ル、スルホラン類、N−メチルピロリドンなどのエステ
ル類;ガンマ−ブチロラクトンなどのラクトン類;2−
ピロリドン、1−メチル−2−ピロリドンなどのラクタ
ム類がある。有機溶媒はインク組成物に乾燥時間の短
縮、ブリードの減少、浸透性の増大などの有用な特性を
与えるが、一般に(本明細書に定義する補助溶媒物質と
は異なり)光学密度、組成物の安定性、又は印刷品質を
改善することはない。特に好ましい有機溶媒には、グリ
セロール、チオジグリコール、n−プロパノール、及び
これらの混合物がある。
【0051】本発明の組成物で使用するのに必要な最後
の成分は、補助溶媒混合物で、最終組成物の約1.0%
〜約75.0%、好ましくは約5.0%〜約30.0
%、最も好ましくは約10.0%〜約30.0%を占め
る。この補助溶媒混合物は第一成分であるC2−C8末
端アルカンジオール又はこれらの混合物を含有する。さ
らに、第二成分であるポリエチレングリコール型化合
物、ポリオールと酸化アルキレンの縮合生成物、又はこ
れらの化合物の混合物も含有する。この補助溶媒混合物
に使用される第2の成分は、分子量が約200〜約5,
000、好ましくは約200〜約3,000の、ポリエ
チレングリコール、又はポリエチレングリコールとポリ
プロピレングリコールの混合物である。最も好ましくは
ポリエチレングリコール(PEG)が用いられ、好まし
くは約200〜1,000の分子量を有するポリエチレ
ングリコールである。補助溶媒の第2の成分は、下記の
式を有するポリオールと酸化アルキレンの縮合生成物で
あってもよい。
【0052】
【化18】
【0053】式中、xはH又はCH3、RはH、C1〜
C4のアルキル、又は−CH2O(CH2CH2O)e
H、bは0又は1、a+d+f(c+e)は約2〜約1
00、fは約1〜約6である。
【0054】本発明で有用なポリオールと酸化アルキレ
ンの縮合生成物は、ポリオールと酸化アルキレンの反応
生成物である。これらは、本明細書に参照として添付さ
れた1993年1月19日付、マトリックらの米国特許
第5,180,425号明細書に記載されている。これ
らの化合物は通常、水に対する溶解度が25℃で少なく
とも約4.5%(すなわち水100部に対して4.5
部)である。これらの化合物に使用する酸化アルキレン
は、酸化エチレンもしくは酸化プロピレン、又は両酸化
物の混合物である。単一の酸化アルキレンとの反応によ
り、オキシアルキル化の度合が異なる化合物の混合物を
生じるが、示された構造は一連の酸化アルキレン単位を
含有する平均的な組成に基づくものである。酸化プロピ
レンと酸化エチレンのランダム及びブロック共重合体を
使用することができる。酸化アルキレンと反応したポリ
オールは、3個以上の水酸基を有していてもよい。有用
なトリオールはグリセロール、トリメチロールプロパ
ン、及びトリメチロールエタンである。1,2,4−ブ
タントリオールや1,2,6−ヘキサントリオールなど
の他のトリオール類も使用することができる。有用なテ
トロール類には、ペンタエリトリトール、ジ(トリメチ
ロールプロパン)、メチルグルコシドなどがある。グル
コース、ペントール、なども使用できる。ソルビトール
は有用なヘキソールである。他の有用なヘキソール類に
は、ジペンタエリトリトール及びイノシトールがある。
ジオールの酸化アルキレン縮合生成物は、このような縮
合生成物が通常、顔料分散液に相溶性でないので、本発
明で使用するには一般に適当ではない。その例外のひと
つはネオペンチルグリコールの酸化アルキレンとの縮合
生成物である。
【0055】ポリオールと酸化アルキレンとの縮合生成
物の例には下記のものがある。
【0056】
【表1】
【0057】本発明で使用するのに特に好ましいポリオ
ールと酸化アルキレンとの縮合生成物は、上記のLip
onic EG−1である。この材料はグリセレス−2
6のCTFAの名称を有し、グリセリンに26モルの酸
化エチレンを付加したもので、リポ・ケミカルズ・カン
パニー、パターソン、ニュージャージーから市販されて
いる。
【0058】補助溶媒混合物の第一及び第二成分は、約
90:10〜約10:90の重量比(第一成分:第二成
分)で存在する。補助溶媒混合物がポリエチレングリコ
ール(PEG)型の化合物とC2−C8末端アルカンジ
オールを含有する場合は、最適なPEG:ジオールの重
量比は約50:50〜約70:30である。補助溶媒混
合物がポリオールと酸化アルキレンとの縮合生成物をC
2−C8末端アルカンジオール又はこれらの混合物とと
もに含有する場合は、最適な縮合生成物:ジオール比は
約95:5〜約5:95である。一般に、最も好ましい
助溶媒混合物の比は、約40:60〜60:40であ
る。
【0059】本発明のインク組成物は、このような組成
物を製造するために当業界で知られているどのような方
法によって調製してもよい。この組成物の重要な点は、
顔料と重合体分散剤が、水性キャリアと補助溶剤混合物
中で安定な分散液を形成することである。ひとつの方法
では、最初に顔料と重合体分散剤を共に混合し、次に、
磨砕機によって磨砕して粒子を許容粒径に減少させる。
次にこの材料を他のインク成分と混合する。所定の濃度
のインクを得る。所望により界面活性剤を添加して顔料
の分散を高め、インクの表面張力を変化させ、紙への浸
透を制御することができる。好適な界面活性剤には、非
イオン性、両性、及びイオン性界面活性剤がある。他の
添加剤、例えば殺生剤、湿潤剤、キレート剤、粘度調整
剤なども当業界で知られた利点を得るために、当業界で
確立した使用濃度で、このインク組成物に添加すること
ができる。一般に、顔料の分散を促進するために顔料の
入った濃縮形態にあるインク・ジェット・インクを製造
することが望ましい。次いで、このインクをインク・ジ
ェット・印刷システムで用いるのに適切な濃度に希釈す
る。
【0060】インクジェット用の顔料インクを生成する
方法では、通常粉砕ミルを使って粒子の大きさを減少さ
せることが必要である。2年以上のインクの自己安定寿
命の要求は、顔料の粒径が約200nm未満、好ましく
は約400nm未満であることを必要とする。このよう
な粒径は、小さい粉砕媒体を使用して顔料粒子を延びせ
ん断することにより得られる。顔料インクの調製に使用
する代表的な媒体には、ステンレス・スチール、ケイ酸
ジルコニウム、酸化ジルコニウム、ガラス及びプラスチ
ックの球状粒子が含まれる。この粉砕工程で使用する表
面積の大きい微粒子は、摩耗してインク分散液中に混入
し、最終処方を汚染することがある。この汚染は、種類
と量にもよるが、インクの特性に悪影響を与えることが
ある。例えば、汚染により色顔料処方(特に黄色などの
淡色)の変色、媒体が処方の化学薬品と反応することに
よるpHの変化、インクろ過の困難、及び印刷カートリ
ッジの耐用寿命を通じてのインク機能の安定性低下など
が生じることがある。好ましい粉砕媒体は、高度に平滑
で均一な表面を有する高密度で高硬度の球状セラミック
粒子である。本発明のインクの製造に使用するために特
に好ましい粉砕媒体は、日本化学陶業が製造し、フィラ
デルフィアのSEファイアストーン・アソシエーツがY
TZセラミック・ビーズの名称で市販している材料であ
る。この材料は、高純度の酸化ジルコニウムのコアをイ
ットリウム処理して耐摩耗性を高めた球状のセラミック
粒子である。この粒子は完全な球形で、きわめて平滑で
均一な表面を有し、密度が6.0g/cm3、硬度が9
1である。このような材料の製法の例については、本明
細書に参照として添付された1982年11月25日公
開の特開昭57−191234号明細書及び1981年
11月11日公開の特開昭56−145118号明細書
に記載されている。
【0061】下記の例は、本発明のインク組成物の製造
及び使用法を詳細に示すものである。これらの詳細な説
明は、上記の更に一般的な説明の範囲内にあり、これを
例示するものである。これらの例は説明の目的のみであ
り、本発明の範囲を限定するものではない。
【0062】実施例1 本発明のインク組成物は、下記の一般式を有する重合体
分散剤(以下、「ターポリマーL」と記す)を使用し
た。
【0063】
【化18】
【0064】(1)ターポリマーLの調製 ターポリマーLは下記のようにして生成した。メタクリ
ル酸22.8g(265ミリモル)、末端基にモノメタ
クリルオキシプロピル基を有するポリジメチルシロキサ
ン(PDMS−MA)7.84g(8.7ミリモル、分
子量900)、ステアリルメタクリレート2.95g
(8.7ミリモル)、ドデカンチオール2.06g
(9.9ミリモル)、ジメチル2,2’−アゾビスイソ
ブチレート0.64g(2.84ミリモル)、及びイソ
プロピルアルコール100mlの溶液を、アルゴンで脱
気(一部排気後ファイアストン・バルブを使用してアル
ゴンを充填する工程を反復)した後、70℃で16時間
加熱した。この混合物を室温に冷却した後、1.0リッ
トルのヘキサンに高速で攪拌しながら徐々に添加した。
得られた固体を減圧濾過して分離し、真空中において8
0℃で一夜乾燥した。反応収率は約85%であった。。
この共重合体の特性は、プロトンNMR及びGPCによ
って決定した。
【0065】分散剤の原液は、下記のようにして生成し
た。脱イオン水40gを入れた400mlビーカーを、
マグネチック・スターラ付のホット・プレート上に載置
した。ターポリマーL12gを攪拌しながらビーカー中
に加えた後、20%KOH溶液18gをこれに加えた。
この混合物を50℃で2時間加熱した。必要があれば、
20%KOH溶液を添加してpHを7.5に調節した。
次に脱イオン水を加えて上記の原液重量を100g(タ
ーポリマーL12%)とした。
【0066】 処方A 成分 量 カーボンブラック(キャボット社、モナーク800) 26.0g ターポリマーL原液 54.0g 脱イオン水 100.0g 処方B 成分 量 カーボンブラック (デグサ社、スペッシャル・ブラック4A) 26.0g ターポリマーL原液 54.0g 脱イオン水 100.0g
【0067】処方A及びBは、下記のようにして処方し
た。成分をあらかじめ塊が見えなくなるまで機械的に攪
拌することによって前混合した。この混合物を、10〜
12メッシュのケイ酸ジルコニウム・ショット付のシェ
グバリ磨砕機モデル01std型で700rpmの速度
で分散させた。この磨砕工程は、通常最低1時間行う
が、温度を制御してこれより長時間行うこともできる。
ターポリマーコンセントレートを磨砕機から取り出し、
脱イオン水を加えて最終固形分を12%にした。
【0068】処方Aについて述べた分散液を使用して、
下記の成分を有するインク組成物を調製した。 カーボンブラック 4%(重量) ターポリマーL 1% ポリエチレングリコール(分子量400) 10% 1,3−プロパンジオール 10% 脱イオン水 75%
【0069】インク組成物は下記の手順で調製した。 (1)脱イオン水、PEG、及び1,3−プロパンジオ
ールを20分間混合した。 (2)ターポリマーコンセントレート(処方A)を攪拌
しながら上記混合物に添加した。攪拌を20分間続け
た。 (3)20%KOH溶液を加えて組成物のpHを8.3
に調節した。 (4)1.2μmで濾過した。
【0070】このインクをインクジェット・プリンタで
使用し、代表的な6種類の異なる紙に印刷して試験した
場合、良好な保守特性、良好な光学密度、及び高度の好
ましい印刷特性を示した。
【0071】実施例2 実施例1に記載の処方Bとその製法を用いて、下記の成
分を有するインク組成物を調製した。 カーボンブラック 3% ターポリマーL 0.75% ポリエチレングリコール(分子量400) 14% 1,3−プロパンジオール 6% 脱イオン水 76.25% このインクをインクジェット・プリンタで使用し、代表
的な6種類の異なる紙に印刷して試験した場合、良好な
光学密度、良好な保守特性、及び高度の好ましい印刷特
性を示した。
【0072】実施例3 実施例1に記載の処方Aとその製法を用いて、下記の成
分を有するインク組成物を調製した。 カーボンブラック 3% ターポリマーL 0.75% ポリエチレングリコール(分子量400) 10% 1,3−プロパンジオール 10% 脱イオン水 76.25% このインクを従来のインクジェット・プリンタで使用し
た場合、良好な保守特性を示し、良好な光学密度ととも
に高度の好ましい一連の印刷特性を示す印刷物が得られ
た。
【0073】実施例4 実施例1に記載の処方Bとその製法を用いて、下記の成
分を有するインク組成物を調製した。 カーボンブラック 3% ターポリマーL 1% 商標名Liponic EG−1 10% 1,3−プロパンジオール 10% 脱イオン水 76% このインクを従来のインクジェット・プリンタで使用す
ると、良好な保守特性を示し、代表的な6種類の紙に印
刷して試験した場合、(良好な光学密度を含む)優れた
印刷特性を示した。
【0074】実施例5 実施例1に記載の処方Bとその製法を用いて、下記の成
分を有するインク組成物を調製した。 カーボンブラック 3% ターポリマーL 0.75% 1,3−プロパンジオール 10% ポリエチレングリコール(分子量400) 10% 脱イオン水 76.25% このインクをインクジェット・プリンタで使用すると、
良好な保守特性を示し、代表的な6種類の紙に印刷して
試験した場合、良好な光学密度を示した。
【0075】実施例6 実施例1に記載の製法を用いて、下記の成分を有するイ
ンク組成物を調製した。 カーボンブラック(FW18、デグサ社、 リッジフィールドパーク、N.J.) 3% ターポリマーL 0.75% 1,3−プロパンジオール 10% ポリエチレングリコール(分子量400) 10% 脱イオン水 76.25% このインクを従来のインクジェット・プリンタで使用す
ると、良好な保守特性を示し、代表的な6種類の紙に印
刷して試験した場合、良好な光学密度を示した。
【0076】実施例7 実施例1に記載の製法を用いて、下記の成分を有するイ
ンク組成物を調製した。 カーボンブラック(FW18) 3% ターポリマーL 0.75% 1,3−プロパンジオール 10% 商標名Liponic EG−1 10% 商標名Kathon PFR (殺生剤、ローム&ハース) 0.15% 脱イオン水 76.10% このインクを従来のインクジェット・プリンタで使用す
ると、良好な保守特性を示し、代表的な6種類の紙に印
刷して試験した場合、良好な光学密度を示した。
【0077】実施例8 実施例1に記載の製法を用いて、下記の成分を有するイ
ンク組成物を調製した。 カーボンブラック(スペッシャルブラック4A) 3% ターポリマーL 0.75% 1,4−ブタンジオール 10% ポリエチレングリコール(分子量600) 10% n−プロパノール 0.2% 脱イオン水 75% このインクを従来のインクジェット・プリンタで使用す
ると、良好な保守特性を示し、代表的な6種類の紙に印
刷して試験した場合、良好な光学密度を示した。
【0078】実施例9〜11 1,3−プロパンジオールの代わりに1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール及び1,7−ヘプ
タンジオールを用いた以外は、実施例3で説明したのと
同様の方法で実施例9〜11を調製した。得られたイン
ク組成物は、従来のインクジェット・プリンタで使用す
ると、良好な保守特性を示し、代表的な6種類の紙に印
刷して試験した場合、良好な光学密度を示した。
【0079】
【発明の効果】実施例1〜11のインクは、少なくとも
約1.35の平均光学密度(マクベスデンショメータに
よる測定として)を有していた。このインクはまた、良
好な保守特性と印刷特性を示した。“良好な保守特性”
とは、移動可能でない残留インクの副生成物が印刷後の
インク・ジェット・プリントヘッド上に全く形成されな
いことを意味し、この副生成物は、印刷資料の目視検査
によって調べられ、劣悪な印刷品質を引起こすものであ
る。“良好な印刷特性”とは、フェザリングの許容可能
なレベルを意味すると共に、望ましくないインク滴が目
視検査による調べで存在しないことである。本発明の補
助溶媒を有しない従来のインクは、上述の良好な保守特
性と印刷特性だけでなく、少なくとも約1.35の平均
光学密度を同時に示すことがない。
【化19】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンナ・マリー・ピアソン アメリカ合衆国 40475 ケンタッキー、 リッチモンド、ハイランズ・ドライブ 1012

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)約0.1重量%〜約20.0重量
    %の着色剤; (b)約0.001重量%〜約40.0重量%の上記着
    色剤用の重合体分散剤; (c)約40.0重量%〜約99.0重量%の水性キャ
    リア;及び (d)(1)C2−C8末端アルカンジオール又はこれ
    らの混合物;及び (2)下記の(i)〜(iii)からなる群から選択さ
    れる物質;とを含み、当該(1)と(2)の重量比
    (1):(2)が、約95:5〜約5:95である、約
    1.0重量%〜約75.0重量%の補助溶媒混合物; を含む、インク・ジェット・プリンタの使用に適した水
    性インク組成物。 (i)約200〜約5,000の分子量を有する、ポリ
    エチレングリコール、ならびにポリエチレングリコール
    とポリプロピレングリコールとの混合物; (ii)下記の式を有するポリオール/酸化ポリアルキ
    レンの縮合生成物; 【化1】 ここで、XはH又はC1−C6アルキル、RはH、C1
    −C6アルキル、 又はCH2O(CH2CH2O)eH、bは0又は1、
    a+d+f(c+e)は約2〜約100,fは約1〜約
    6である、 (iii)これらの混合物。
  2. 【請求項2】 前記補助溶媒混合物が、(1)C2−C
    8末端アルカンジオール又はこれらの混合物;及び
    (2)下記の(i)〜(iii)からなる群から選択さ
    れる物質を含む、請求項1に記載のインク組成物。 (i)約200〜約5,000の分子量を有するポリエ
    チレングリコール; (ii)ポリオール/酸化アルキレンの縮合生成物、こ
    こで、Xは水素、Rは水素、bは0、fは1、ならび
    に、a+d+f(c+e)は26である; (iii)これらの混合物。
  3. 【請求項3】 約1.0%〜約75.0%の前記補助溶
    媒混合物を含有する、請求項2に記載のインク組成物。
  4. 【請求項4】 前記補助溶媒混合物において、前記ポリ
    エチレングリコール成分(i)が、約200〜約1,0
    00の分子量を有するポリエチレングリコールである、
    請求項3に記載のインク組成物。
  5. 【請求項5】 前記補助溶媒混合物が、1,3−プロパ
    ンジオールと約200〜約1,000の分子量を有する
    ポリエチレングリコールとの混合物である、請求項4に
    記載のインク組成物。
  6. 【請求項6】 前記(1)と(2)の重量比(1):
    (2)が、約40:60〜60:40である、請求項4
    に記載のインク組成物。
  7. 【請求項7】 前記重合体分散剤が、下記の(a)〜
    (d)からなる群から選択される、請求項1に記載のイ
    ンク組成物。 (a) 【化2】 ここで、x+yは約20〜約200、zは約1〜約1
    0、RはC6〜C36アルキル又は 【化3】 ここでR1はC4〜C20アルキルであり、(b) 【化4】 ここで、x+yは約20〜約200、zは約1〜約10
    (ランダムに分散した)、nは約2〜約40、R2はア
    ルキル又はアリールである、(c) 【化5】 ここで、x+yは約20〜約200、zは約1〜約10
    (ランダムに分散した)、R3はH又はCH3、R4は
    H、CH3又はOCH3、nは約10〜約60である、
    (d) 【化6】 ここで、yは約6〜約20、xは約1〜約5、R5はC
    6〜C30のアルキルである。
  8. 【請求項8】 前記水性キャリアが、水;又は、エチレ
    ングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオ
    ジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリ
    コール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ラウリ
    ン酸プロピレングリコール、グリセロール、エチレング
    リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
    エチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテ
    ル、ジエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレ
    ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコ
    ールモノエチルエーテル、メタノール、エタノール、プ
    ロパノール、ブタノール、アセトン、テトラヒドロフラ
    ン、ジオキサン、酢酸エチル、スルホラン、ラクトン、
    ラクタム及びこれらの混合物からなる群から選択される
    有機溶媒と水との混合物;である、請求項7に記載のイ
    ンク組成物。
  9. 【請求項9】 前記着色剤が、カーボンブラック、二酸
    化チタン及び酸化鉄からなる群から選択される顔料であ
    る、請求項8に記載のインク組成物。
  10. 【請求項10】 約0.5%〜約5.0%の前記着色剤
    を含有する、請求項9に記載のインク組成物。
  11. 【請求項11】 前記重合体分散剤が、約600〜約2
    0,000を越える分子量を有し、 (a)親水性重合体セグメント; (b)約400〜約3,000の分子量を有し、加水分
    解に対して安定なシロキシル置換基を有する疎水性重合
    体セグメント;及び (c)約200〜約2,000の分子量を有し、反応性
    界面活性剤マクロマー、保護コロイドマクロマー、及び
    非シロキシル疎水性モノマーからなる群から選択される
    安定化セグメント; とを含むグラフト共重合体である、請求項9に記載のイ
    ンク組成物。
  12. 【請求項12】 前記重合体分散剤が下記の式を含む、
    請求項11に記載のインク組成物。 【化7】 ここで、xは約5〜約100、yは約1〜約2、zは約
    1〜約5、aは約3〜約45、bは約3〜約29、cは
    約2〜8、dは0〜約7である。
  13. 【請求項13】 前記補助溶媒混合物が、(1)C2−
    C8末端アルカンジオール又はこれらの混合物;及び
    (2)下記の(i)〜(iii)からなる群から選択さ
    れる物質を含む、請求項11に記載のインク組成物。 (i)約200〜約5,000の分子量を有するポリエ
    チレングリコール; (ii)ポリオール/酸化アルキレンの縮合生成物、こ
    こで、Xは水素、Rは水素、bは0、fは1、ならび
    に、a+d+f(c+e)は26である、 (iii)これらの混合物。
  14. 【請求項14】 約1.0%〜約75.0%の前記補助
    溶媒混合物を含有する、請求項13に記載のインク組成
    物。
  15. 【請求項15】 前記補助溶媒混合物が、(1)1,3
    −プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5
    −ペンタンジオール、1,6−ペンタンジオール又はこ
    れらの混合物;及び(2)下記の(i)〜(iii)か
    らなる群から選択される物質を含む、請求項14に記載
    のインク組成物。 (i)約400の分子量を有するポリエチレングリコー
    ル; (ii)ポリオール/酸化アルキレンの縮合生成物、こ
    こで、Xは水素、Rは水素、bは0、fは1、ならび
    に、a+d+f(c+e)は26である、 (iii)これらの混合物。
  16. 【請求項16】 前記(1)と(2)の重量比(1):
    (2)が約40:60である、請求項15に記載のイン
    ク組成物。
  17. 【請求項17】 前記水性キャリアが、水;又は、グリ
    セロール、チオジグリコール、n−プロパノール及びこ
    れらの混合物からなる群から選択される有機溶媒と水と
    の混合物;であり、約50重量%の水/約50重量%の
    有機溶媒〜約99.9重量%の水/約0.1重量%の有
    機溶媒を含む、請求項16に記載のインク組成物。
  18. 【請求項18】 (1)C2−C8末端アルカンジオー
    ル又はこれらの混合物;及び(2)下記の(i)〜(i
    ii)からなる群から選択される物質を含む、補助溶媒
    混合物。 (i)約200〜約5,000の分子量を有する、ポリ
    エチレングリコール、ならびにポリエチレングリコール
    とポリプロピレングリコールとの混合物; (ii)下記の式を有するポリオール/酸化ポリアルキ
    レンの縮合生成物; 【化8】 ここで、XはH又はC1−C6アルキル、RはH、C1
    −C6アルキル、又はCH2O(CH2CH2O)e
    H、bは0又は1、a+d+f(c+e)は約2〜約1
    00,fは約1〜約6である、 (iii)これらの混合物。
  19. 【請求項19】 前記末端アルカンジオールが、1,3
    −プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5
    −ペンタンジオール、1,6−ペンタンジオール又はこ
    れらの混合物である、請求項18に記載の補助溶媒混合
    物。
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