JPH11349464A - 消失性色指示薬を有する日焼け止め剤 - Google Patents

消失性色指示薬を有する日焼け止め剤

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JPH11349464A
JPH11349464A JP12519799A JP12519799A JPH11349464A JP H11349464 A JPH11349464 A JP H11349464A JP 12519799 A JP12519799 A JP 12519799A JP 12519799 A JP12519799 A JP 12519799A JP H11349464 A JPH11349464 A JP H11349464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚に塗布したとき、容易に視覚化し得る
が、皮膚に擦り付けると、実質的に消失する着色日焼け
止め調合物であって、繊維にシミをつくる可能性が低い
ものを提供すること。 【解決手段】 以下を含有する、着色日焼け止め剤乳濁
液:a)少なくとも1種の油溶性染料であって、該染料
は、該日焼け止め剤乳濁液に白色以外の色を与えて、そ
れを皮膚に塗っている間は、該乳濁液を非常によく見え
るようにするが、この色は、該塗布乳濁液を皮膚に擦り
付けたときに、消失する;b)日光の化学線に対して皮
膚を保護するのに有効な量の少なくとも1種の日焼け止
め剤活性剤;c)少なくとも1種の乳化剤;およびd)
該着色乳濁液を形成するのに充分な水。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線暴露の影響
に対して保護するための皮膚塗布用の組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】日焼け止め剤とは、紫外線への過剰な暴
露による障害(例えば、日焼け)から皮膚を保護するた
めに皮膚に塗布する物質または組成物である。典型的な
市販製品は、乳濁液、好ましくは、連続(外部)水相お
よび非連続(内部)油相を有する乳濁液であり、このよ
うな「水中油形」乳濁液は、皮膚に塗布したとき、その
感覚が水性物質を塗布した感覚なので、特に快い感じが
する。このような製品の殆どは、ローションの形態で販
売されている。身体に均一に塗布したとき、日焼け止め
剤は、障害に対して保護するのに非常に効果的であり得
る。しかしながら、この日焼け止め剤は、皮膚に塗った
ときに見にくいので、身体の領域を不均一に覆ったとき
には、それ程効果的な保護が生じ得ない。子供は、大人
よりも日焼け障害を受けるリスクが高い場合が多い。何
故なら、子供が自分で塗布した皮膚の被覆は、より不完
全、不均一または非一貫的になりがちであり、また、子
供は、日焼けが重症になるまで、その日焼け状態に気づ
きにくいからである。
【0003】PCT国際特許出願WO 94/2623
3は、日焼け止め剤を9.0より高いpHに調合すると
いう条件で、酸塩基指示薬であるフェノールフタレイン
を日焼け止め剤に添加して、消失性の(disappe
aring)ピンク色着色を形成し得ることを教示して
いる。しかしながら、フェノールフタレインは、皮膚の
発疹および皮疹を誘発し得る。さらに、このpHを有す
る調合物は、アルカリ性が高すぎて、皮膚を刺激し得
る。
【0004】PCT国際特許出願WO 95/2891
2は、着色粒子を含有し得る複合UV日焼け止め組成物
を教示している。しかしながら、WO 95/2891
2の日焼け止め剤を皮膚に局所塗布すると、この日焼け
止め剤は、目に見える着色状態のままになる。
【0005】米国特許第5,747,011号は、皮膚
上で乾燥するかまたは皮膚に擦り付けると「消失する」
着色日焼け止め組成物に関する。この組成物は、発色剤
として、水溶性染料を含む。しかしながら、この組成物
が特定の通例の繊維と接触すると、この繊維は、少なく
とも一部の染料により、消えないシミを生じ得ることが
発見された。
【0006】従って、皮膚に塗布したとき、容易に視覚
化し得るが、皮膚に擦り付けると、実質的に消失する着
色日焼け止め調合物であって、繊維にシミをつくる可能
性が低いものを提供する方法が探求されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題の
解決を課題とするものであり、その目的とするところ
は、皮膚に塗布したとき、容易に視覚化し得るが、皮膚
に擦り付けると、実質的に消失し、かつ繊維にシミをつ
くる可能性が低い着色日焼け止め調合物を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下を含有す
る、着色日焼け止め剤乳濁液:a)少なくとも1種の油
溶性染料であって、該染料は、該日焼け止め剤乳濁液に
白色以外の色を与えて、それを皮膚に塗っている間は、
該乳濁液を非常によく見えるようにするが、この色は、
該塗布乳濁液を該皮膚に擦り付けたときに、実質的に消
失する;b)日光の化学線に対して皮膚を保護するのに
有効な量の少なくとも1種の日焼け止め剤活性剤;c)
少なくとも1種の乳化剤;およびd)該着色乳濁液を形
成するのに充分な水、である。そのことにより、上記目
的が達成される。
【0009】1つの実施態様において、上記染料は、D
&C色またはそれらの非認定等価物、または2種以上の
D&C色または非認定等価物の混合物である。
【0010】1つの実施態様において、上記染料は、上
記日焼け止め剤乳濁液に、青色、紫色、すみれ色、黄
色、緑色または水色を与える。
【0011】1つの実施態様において、上記染料は、D
&C Violet #2、D&CGreen #6、
D&C Yellow #11、D&C Red #1
7およびそれらの非認定等価物からなる群から選択した
1種以上のメンバーを含有する。
【0012】1つの実施態様において、上記染料は、D
&C Violet #2またはその非認定等価物を含
有する。
【0013】1つの実施態様において、上記染料は、D
&C Green #6またはその非認定等価物を含有
する。
【0014】1つの実施態様において、上記染料の量
は、上記乳濁液の約0.0005重量%〜約0.5重量
%の範囲である。
【0015】1つの実施態様において、上記染料の量
は、上記乳濁液の約0.002重量%〜約0.2重量%
の範囲である。
【0016】1つの実施態様において、上記染料の量
は、上記乳濁液の約0.01重量%〜約0.1重量%の
範囲である。
【0017】1つの実施態様において、上記着色日焼け
止め剤乳濁液は、水中油形乳濁液(o/w)である。
【0018】1つの実施態様において、上記着色日焼け
止め剤乳濁液は、水中油中水形乳濁液(w/o/w)で
ある。
【0019】1つの実施態様において、上記着色日焼け
止め剤乳濁液は、約4〜約9のpHを有する。
【0020】1つの実施態様において、上記着色日焼け
止め剤乳濁液は、約6.5〜約7.5のpHを有する。
【0021】驚くべきことに、また、予想外なことに、
油溶性染料を日焼け止め剤乳濁液に含有させると、この
日焼け止め剤を目に見えるように着色し得るが、このよ
うな着色は、この日焼け止め剤乳濁液を皮膚に擦り付け
たときに、実質的に消失することが分かった。
【0022】それゆえ、1実施態様では、本発明は、以
下を含有する着色日焼け止め剤乳濁液に関する: a)この日焼け止め剤乳濁液に白色以外の色を与える少
なくとも1種の油溶性染料であって、この日焼け止め剤
乳濁液を皮膚に擦り付けたとき、この色が実質的に消失
するような量の染料; b)日光の化学線に対して保護するのに有効な量の少な
くとも1種の日焼け止め剤活性剤; c)少なくとも1種の乳化剤;および d)該着色乳濁液を形成するのに充分な水。
【0023】この乳濁液中のこの油溶性染料の量は、こ
の乳濁液の約0.0005重量%〜約0.5重量%、好
ましくは、この乳濁液の約0.002重量%〜約0.2
重量%の範囲であり得る。この乳濁液が水中油形乳濁液
であることもまた、好ましい。
【0024】必要に応じて、この着色日焼け止め剤乳濁
液は、1種以上の追加成分(皮膚軟化剤(emolli
ent)、防水剤、乾燥感調節剤(dry−feel
modifier)、抗菌防腐剤、防虫剤および/また
は芳香剤(fragrance)を含めて)を含有し得
る。
【0025】他の実施態様では、本発明は、日焼けから
皮膚を保護する方法に関し、この方法は、皮膚に、上記
日焼け止め剤乳濁液を局所塗布する工程を包含する。
【0026】本発明の利点は、日焼け止め剤および日焼
けから保護する方法であって、この方法により、使用者
が、この日焼け止め剤をより完全かつ均一に皮膚に塗布
し得るようになり、それにより、日焼けに対して、より
効果的な保護を与えることができるものを提供すること
にある。
【0027】本発明の第二の利点は、色指示薬を含む日
焼け止め剤であって、すぐに洗うと、繊維に対して消え
ないシミをつくる可能性が低いものを提供することにあ
る。
【0028】本発明の第三の利点は、着色日焼け止め剤
および日焼けから保護する方法であって、この色指示薬
の魅惑的で魅力的な性質のために、子供が使用して楽し
いものを提供することにある。
【0029】
【発明の実施の形態】本明細書では、「乳濁液」、「調
合物」および「組成物」との用語は、交換可能に使用さ
れ得る。本発明の乳濁液は、1種以上の油溶性染料、1
種以上の日焼け止め剤活性剤、1種以上の乳化剤、水を
含有し;また、必要に応じて、1種以上の皮膚軟化剤、
湿潤剤、乾燥感剤、防水剤、防腐剤、酸化防止剤、キレ
ート化剤、防虫剤および芳香剤を含有し得る。
【0030】(油溶性染料)認定染料とは、各バッチが
米国食品医薬品局(FDA)の純度検査を合格するよう
に製造した合成有機物質である。FDAにより認可され
たなら、これらの染料は、食品、薬物、化粧品で(FD
&C色)、薬物および化粧品のみで(D&C色)、また
は局所塗布薬物および化粧品のみで(外部D&C色)、
使用することが認定される。
【0031】油溶性認定染料は、殆ど、耐水性化粧品
(ファンデーションおよびアイライナーを含む)で使用
されている。本発明で有用な認定染料のうちには、D&
C Green #6、D&C Violet #2、
D&C Red #17およびD&C Yellow
#11で示されるものがある。前述の染料の採用名称
は、FDA規制により認定されていない場合は、それぞ
れ、solvent green 3、solvent
violet 13、solvent red23お
よびsolvent yellow 33である。これ
らの染料の非認定型もまた、それらの使用が法的に許容
される場合、本発明で有用である。
【0032】日焼け止め有効量の調合物を皮膚に塗った
とき、容易に視覚化し得る色を形成する染料を使用する
のが、望ましい。より好ましい色には、青色、紫色、す
みれ色、黄色、緑色または水色があり、これらの色の全
ては、極めて鮮やかに皮膚と対照をなす。2種以上の容
易に入手し得る染料を所望の割合で混合することによ
り、多くの適切な色が製造され得る。
【0033】この日焼け止め剤乳濁液は、最初に皮膚に
塗布したとき、容易に視覚化し得るのに充分な量である
が、この日焼け止め剤乳濁液を皮膚に擦り付けると、こ
の色が実質的に消失する量で、この油溶性染料を含有す
るべきである。この組成物中では、1種以上の油溶性染
料は、全体で、この日焼け止め剤組成物の約0.000
5重量%〜約0.5重量%、好ましくは、約0.002
重量%〜約0.2重量%、さらに好ましくは、約0.0
1重量%〜約0.1重量%の量で、使用され得る。
【0034】この染料は油溶性であるので、それらは、
水中油形乳濁液または水中油中水形乳濁液の内相の一部
であり、従って、この乳濁液が接触し得る繊維にシミを
つくりにくくなる。この乳濁液が、例えば、乾燥によ
り、解乳化されない限り、石鹸液による簡単なリンスま
たは処理により、この染料が繊維に取り込まれる前に、
このシミの可能性の少なくとも殆どは取り除くことがで
きる。
【0035】(日焼け止め剤活性成分)本発明の組成物
は、日焼け止め有効量の1種以上の油溶性または水溶性
日焼け止めUV−B活性剤、または1種以上のUV−B
活性剤と1種以上のUV−A活性剤との混合物を含有し
得る。UV−A型日焼け止め剤活性剤は、320〜40
0 nmの範囲で、日光の長波長の化学線に対して保護
し、そしてUV−B型日焼け止め剤活性剤は、290〜
320 nmの範囲で、日光の短波長の化学線に対して
保護する。
【0036】典型的な日焼け止め剤活性剤には、以下が
挙げられる:約15重量%までのアミノ安息香酸;約3
重量%までのシノキセート(cinoxate);1種
以上の他の日焼け止め剤活性剤と混合した、約3重量%
までまたは約2〜3重量%のアボベンゾン(avobe
nzone);混合状態での、約10重量%までまたは
約8〜10重量%のジエタノールアミンメトキシシンナ
メート;混合状態での、約5重量%までまたは約2〜5
重量%のジガロイルトリオレエート;単独または混合状
態での、約3重量%までのジオキシベンゾン;混合状態
での、約5重量%までまたは約1〜5重量%の4−[ビ
ス(ヒドロキシプロピル)]−アミノ安息香酸エチル;
混合状態での、約3重量%までまたは約2〜3重量%の
アミノ安息香酸グリセリル;混合状態での、約15重量
%までまたは約4〜15重量%のホモサレート(hom
osalate);単独でまたは混合状態での、約3重
量%までのジヒドロキシアセトンと共に、約0.25重
量%までのローソン;混合状態での、約5重量%までま
たは約3.5〜5重量%のメンチルアントラニレート;
混合状態での、約10重量%までまたは7〜約10重量
%のオクトクリレン;混合状態での、約7.5重量%ま
でまたは約2〜7.5重量%のメトキシケイ皮酸オクチ
ル;混合状態での、約5重量%までまたは約3〜5重量
%のサリチル酸オクチル;混合状態での、約6重量%ま
でまたは約2〜6重量%のオキシベンゾン(ベンゾフェ
ノン−3);混合状態での、約8重量%までまたは約
1.4〜8重量%のパディメート(padimate)
O;混合状態での、約4重量%までまたは約1〜約4重
量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸;混合状
態での、約100重量%までまたは少なくとも約30重
量%の赤色家畜用ペトロラタム(red veteri
nary petrolatum);混合状態での、約
10重量%までまたは約5〜10重量%のスリソベンゾ
ン(sulisobenzone);混合状態での、約
25重量%までまたは約2〜25重量%の二酸化チタ
ン;および混合状態での、約12重量%までまたは約5
〜12重量%のトロラミンサリチレート。
【0037】典型的で適切なUV−B型日焼け止め剤活
性剤には、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−8、
置換パラ−アミノベンゾエート、パラ−メトキシケイ皮
酸のアルキルエステル(例えば、p−メトキシケイ皮酸
オクチル;これは、Parsol MCXの商標で、G
ivaudan Corp.、Clifton、New
Jersey U.S.A.から入手し得る)、およ
びHarmann and Riemer、Sprin
gfield、New Jersey U.S.A.か
ら入手し得るサリチル酸オクチルが挙げられる。UV−
B型日焼け止め剤活性剤の量は、2〜少なくとも15の
SPFを与えるの充分であるべきである。
【0038】典型的で適切なUV−A型日焼け止め剤活
性剤には、オキシベンゾンおよびアボベンゾンが挙げら
れる。UV−BおよびUV−A型日焼け止め剤活性剤の
混合物を含有する日焼け止め剤乳濁液は、2〜少なくと
も50のSPFを与えることができるべきである。
【0039】他に述べられていなければ、1種以上の日
焼け止め剤活性剤は、この組成物中にて、この日焼け止
め剤組成物の約35重量%までの量、好ましくは、約1
2〜約30重量%の量、さらに好ましくは、約5〜約2
0重量%の量で、使用され得る。
【0040】(乳濁液/乳化剤)安定な乳濁液は、2種
の非混和性液体(すなわち、相互に溶解できないが、あ
る成分の非常に小さい小滴が他の液体全体にわたって安
定に分散している液体を形成でき、それにより、その混
合物に、均一液体の外観を与える)の混合物である。乳
濁液には、微粒子物質、および室温では固体または固体
様であるが、この乳濁液の形成中に使用する高温では液
化する物質を挙げることができる。乳化剤の存在は、こ
の非混和性液体の1つが、他の非混和性液体を分散小滴
形態としつつ、連続形態にする性能を高める。それゆ
え、乳化剤(安定化化合物)の1機能は、安定な乳濁液
の生成を補助することにある。乳化剤の第二の機能は、
乳濁液に対して、増粘性または「粘着性(bodyin
g)」を与えることにある。典型的には、乳化剤は、2
種の非混和性液体の界面に存在し得る、非極性部分およ
び極性部分を有する分子である。乳化剤に関連して本明
細書中で使用する「HLB値」との用語は、親水性/親
油性バランスを意味する。HLB値は、種々のタイプの
乳濁液を調製するのに有用な特定の乳化剤を選択するた
めの、おおよその(しかし、絶対確実ではない)指針と
して、乳濁液の分野の当業者に使用されている。一般
に、より高いHLB(すなわち、約7より高い)値は、
ある乳化剤が、水中油形乳濁液を製造するのに有用であ
ると予測され得る。
【0041】水中油形(o/w)乳濁液は、水不溶性小
滴(非連続相)が連続水相に分散した混合物である。油
中水形(w/o)乳濁液は、水小滴(非連続相)が連続
油相に分散した混合物である。好ましくは、本発明の組
成物は、油溶性活性剤が水相との混合前に油相に分散し
た水中油形乳濁液である。形成される乳濁液のタイプ
(水中油形(o/w)または油中水形(w/o))は、
時には、2個の液体の容量比(但し、この比が充分に高
いという条件で)により、決定される。例えば、95%
の水および5%の油相(19のo/w相比)を用いる
と、この乳濁液は、o/wとなりそうである。中程度の
比(<3)については、乳濁液のタイプは、いくつかの
要因(例えば、乳化剤の添加順序またはタイプ)によっ
て決まる。ある液体を、激しく攪拌しながら、第二の液
体にゆっくりと添加すると、通常、第二の液体は連続相
となる。他の要因には、乳化剤の好ましい溶解性があ
り、乳化剤が溶解している相は、連続相となる可能性が
非常に高い。
【0042】より複雑な乳濁液(例えば、二重乳濁液)
は、乳濁液が連続相で分散されている場合に、形成され
る。例えば、油中水中油形(o/w/o)乳濁液では、
分散した油滴を含む連続水相中の水は、それ自体、連続
油相に分散されている。同様に、水中油中水形(w/o
/w)乳濁液では、分散した水滴を含む連続相中の油
は、それ自体、連続水相に分散されている。しかしなが
ら、これらのより複雑な乳濁液は、日焼け止め剤のよう
な製品には、一般的には使用されていない。
【0043】本発明で有用な乳化剤は、アニオン性、カ
チオン性または非イオン性であり得、室温で液体または
固体のいずれかである。塩である乳化剤は、それらの成
分(例えば、ステアリン酸およびトリエタノールアミ
ン;これは、TEA−ステアレートを形成する)が調合
物中で共に存在する場合、その場で形成され得る。適切
な乳化剤には、ソルビタンエステル(例えば、New
York、New York U.S.A.のCrod
a Inc.のCrill 6の商標名で入手し得るソ
ルビタンイソステアレート);BASF、Parsip
pany、NewJersey U.S.A.のCre
mophor GS−32の商標名で入手し得るポリグ
リセリル−3ジステアレート;カーボマー(carbo
mer)(これは、スクロースのアリルエステルで架橋
したアクリル酸単独重合体であり、B.F. Good
rich、Cleveland、Ohio U.S.
A.のCarbopol 941の商標名で入手し得
る)が挙げられるが、これらに限定されない。他の有用
な乳化剤には、セテアレス(ceteareth)−1
5、セチルアルコール、セチルホスフェート、ジメチコ
ン(dimethicone)コポリオールホスフェー
ト、イソステアリン酸グリセリル、水素化レシチン、ラ
ウレス(laureth)−12、PEG−20ジステ
アレート、PEG−8オレエート、PEG−40ソルビ
タンジイソステアレート、ポリグリセリル−10ジステ
アレート、ポリソルベート20、ポリソルベート80、
PPG−7ラウリルエーテル、ナトリウムラウレスサル
フェート、ソルビタンセスキオレエートおよびアクリレ
ート/C1030アクリル酸アルキル架橋重合体が挙げら
れる。これらは、単に、有用な乳化剤化学分類の一部か
ら得た代表的なものである。
【0044】この乳濁液の調製中であって、それを上記
日焼け止め剤組成物に含有させる前に、1種以上の成分
のpHを調整するため(例えば、重合体増粘剤の粘度を
調整するため)、酸または塩基を添加してもよい。例え
ば、トリエタノールアミン(塩基)は、この乳濁液の水
相のpHを上げて、結果的に、その所望の粘度を変える
のに使用され得る。この日焼け止め剤は、典型的には、
約4〜約9のpH、好ましくは、約6.5〜約8.5の
pH、さらに好ましくは、この日焼け止め剤がほぼ中性
であるpH(すなわち、約7)を有する。
【0045】好都合には、1種以上の乳化剤は、本発明
の組成物中にて、乳濁液の約0.05重量%〜約20重
量%、好ましくは、約0.1重量%〜約15重量%、さ
らに好ましくは、約5重量%〜約10重量%の範囲の量
で使用され得る。
【0046】(水)水は、上記乳濁液を形成するのに有
効な量で使用される。水中に溶解した固形物による調合
不調を最小にするために、脱イオン化または逆浸透のよ
うな精製操作にかけた水を使用するのが、好ましい。こ
の乳濁液または組成物中の水の量は、約2〜95重量
%、好ましくは、40〜85重量%の範囲であり得る。
【0047】(皮膚軟化剤)皮膚軟化剤は、皮膚を滑ら
かにして軟化する油質または油性の物質であり、これは
また、皮膚の粗さ、割れ目または刺激を低減し得る。典
型的で適切な皮膚軟化剤には、50〜500センチポア
ズ(cps)の粘度範囲を有する鉱油、ラノリン油、コ
コナッツ油、ココアバター、オリーブ油、アーモンド
油、マカダミアナッツ油、アロエ抽出物(例えば、アロ
エ ベラ リポキノン)、合成ホホバ油、天然ソノラホ
ホバ油、ひまわり油、とうもろこし油、液状ラノリン、
綿実油および落花生油が挙げられる。
【0048】他の適切な皮膚軟化剤には、スクアラン、
ひまし油、ポリブテン、無臭ミネラルスピリッツ、スィ
ートアーモンド油、アボカド油、カロフィラム(cal
ophyllum)油、リシン油、ビタミンE酢酸塩、
オリーブ油、シリコーン油(例えば、ジメチルポリシロ
キサン(dimethylopolysiloxan
e)およびシクロメチコン)、リノレンアルコール、オ
レイルアルコール、穀物麦芽のオイル(例えば、小麦麦
芽のオイル)、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン
酸オクチル(これは、Philadelphia、Pe
nnsylvania U.S.A.のlnolex
Co.のLexol EHPの商標名で市販されてい
る)、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸ヘキサ
デシル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、アセ
チルグリセリド、(C12〜C15)アルコールのオクタン
酸エステルおよび安息香酸エステル、アルコールおよび
ポリアルコールのオクタン酸エステルおよびデカン酸エ
ステル(例えば、グリコールおよびグリセロースのエス
テル)、リシノレエートおよびアルコールおよびポリア
ルコールのエステル(例えば、アジピン酸イソプロピ
ル、ラウリン酸ヘキシルおよびドデカン酸オクチル)が
挙げられるが、これらに限定されない。
【0049】室温で固体または半固体である他の適切な
皮膚軟化剤が、使用され得る。このような固体または半
固体の化粧品用皮膚軟化剤には、水素化ラノリン、水酸
化ラノリン、アセチル化ラノリン、ペトロラタム、イソ
プロピルラノレート、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン
酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、乳酸ミリスチル、
セチルアルコール、イソステアリルアルコールおよびイ
ソセチルラノレートが挙げられる。1種以上の皮膚軟化
剤は、必要に応じて、上記日焼け止め剤乳濁液にて、約
10重量%〜約50重量%、好ましくは、約20重量%
〜約40重量%の範囲の量で含有され得る。
【0050】(湿潤剤)湿潤剤は、その吸湿性のため
に、水分の保持を促進する湿分付与剤(moisten
ing agent)である。適切な湿潤剤には、グリ
セリン、重合体グリコール(例えば、ポリエチレングリ
コールおよびポリプロピレングリコール)、マンニトー
ルおよびソルビトールが挙げられる。1種以上の湿潤剤
は、必要に応じて、上記日焼け止め剤中にて、約1重量
%〜10重量%の量で含有され得る。
【0051】(乾燥感調節剤)乾燥感調節剤は、乳濁液
に添加したとき、この乳濁液が乾燥すると、皮膚に「乾
燥感」を与える試薬である。乾燥感調節剤はまた、皮膚
上の日焼け止め剤の移動を少なくし得る。乾燥感調節剤
には、デンプン、タルク、カオリン、チョーク、酸化亜
鉛、シリコーン液、無機塩(例えば、硫酸バリウムおよ
び塩化ナトリウム)、C6〜C12アルコール(例えば、
オクタノール);スルホン化油;表面処理シリカ、沈殿
シリカ、ヒュームドシリカ(例えば、New Yor
k、NewYork U.S.A.のDegussa
Inc.から入手し得るAerosil(登録商標))
またはそれらの混合物;ジメチコン(メチル化線状シロ
キサン重合体の混合物であって、これは、Dow Co
rning、Midland、Michigan U.
S.A.の商標名であるDC200液として入手し得
る)を挙げることができる。1種以上の乾燥感調節剤
は、必要に応じて、上記日焼け止め剤中にて、0.01
重量%〜約20重量%、好ましくは、約0.5重量%〜
約6重量%の量で、含有され得る。
【0052】(防水剤)防水剤は、乳濁液に対して、フ
ィルム形成および防水特性を与える疎水性物質である。
典型的で適切な防水剤には、米国特許第3,860,7
00号および米国再発行特許第28,475号の方法に
従って、オクタデセン−1および無水マレイン酸の重合
から誘導した共重合体が挙げられる。好ましい防水剤に
は、ポリ無水物樹脂があり、これはまた、Chevro
n Chemicals Co.、San Franc
isco、California U.S.A.の商標
名であるPA−18として、知られている。他の好まし
い防水剤には、ビニルピロリドンおよびエイコセンモノ
マーの共重合体(例えば、Wayne、New Jer
sey U.S.A.のISP Inc.の商標名であ
るGanex Polymer)がある。
【0053】この防水剤は、好ましくは、米国食品医薬
品局の「Sunscreen Drug Produc
ts for OTC Human Use」 Fed
eral Resister、Vol. 43、197
8年8月25日、Part2、pp.38206−38
269で記述の方法を用いて、循環水に少なくとも80
分間曝した後の皮膚に対する日焼け止め効果を維持する
のに有効な量で、使用される。1種以上の防水剤は、必
要に応じて、上記日焼け止め剤組成物中にて、約0.0
1重量%〜約10重量%、好ましくは、約1重量%〜約
10重量%の範囲の量で、含有され得る。
【0054】(抗菌防腐剤)抗菌防腐剤は、上記日焼け
止め剤組成物中の微生物の増殖を破壊または防止または
阻害する物質または製剤であり、これはまた、酸化から
の保護を与えることもできる。防腐剤は、頻繁には、自
己殺菌性の水性ベース製品(例えば、乳濁液)を製造す
るために、使用される。これは、この製品の製造および
配達中、および通常の使用時に製品をさらに不注意に汚
染するかも知れない消費者の使用中に、製品中に存在し
得る微生物の生育を防止するために、行われる。多数の
典型的な防腐剤には、パラ−ヒドロキシ安息香酸の低級
アルキルエステル(パラベン)(特に、メチルパラベ
ン、プロピルパラベン、イソブチルパラベンおよびそれ
らの混合物)、イミダゾリジニル尿素、ベンジルアルコ
ールおよび安息香酸がある。1種以上の抗菌防腐剤は、
必要に応じて、この日焼け止め剤組成物中にて、約0.
001重量%〜約10重量%、好ましくは、約0.05
重量%〜約2重量%の範囲の量で、含有され得る。
【0055】(酸化防止剤)酸化防止剤は、上記調合物
を、空気中の酸素の作用による劣化(酸化)から保護す
るかまたはその劣化を遅らせるために添加される天然ま
たは合成物質である。酸化防止剤は、酸敗および非酵素
的褐変反応生成物の発生に至り得る酸化劣化を防止す
る。典型的で適切な酸化防止剤には、没食子酸のプロピ
ル、オクチルおよびドデシルエステル、ブチル化ヒドロ
キシアニソール(BHA、通常、オルトおよびメタ異性
体の混合物として購入される)、ブチル化ヒドロキシト
ルエン(BHT)、ノルジヒドロキグアイアレチック
(nordihydroguaiaretic)酸、ビ
タミンE、ビタミンE酢酸塩、ビタミンC、およびアル
キル化パラベン(例えば、メチルパラベンおよびピロピ
ルパラベン)が挙げられる。1種以上の酸化防止剤は、
必要に応じて、この日焼け止め剤組成物中にて、約0.
001重量%〜約5重量%、好ましくは、約0.05重
量%〜約2重量%の範囲の量で、含有され得る。
【0056】(キレート化剤)キレート化剤は、例え
ば、ある種の複素環式環構造を用いて、金属イオンをキ
レート化または結合して、このイオンが、参与している
各環から、化学結合により保持されるように使用される
物質である。適切なキレート化剤には、エチレンジアミ
ン四酢酸(EDTA)、EDTA二ナトリウム、エデト
酸カルシウム二ナトリウム、EDTA三ナトリウム、E
DTA四ナトリウムおよびEDTA二カリウムが挙げら
れる。1種以上のキレート化剤は、必要に応じて、この
日焼け止め剤中にて、約0.001重量%〜約0.1重
量%の範囲の量で、含有され得る。
【0057】(芳香剤)芳香剤は、上記日焼け止め剤組
成物に対して、審美的な快い香気を与えることができる
芳香族物質である。典型的な芳香剤には、植物性原料
(すなわち、バラ花弁、クチナシの花、ジャスミンの花
など)から抽出した芳香族物質があり、これらは、単独
で、または揮発性油を形成するように組み合わせて、使
用され得る。あるいは、芳香剤を配合するために、アル
コール性抽出物を調製してもよい。しかしながら、天然
物質から芳香剤を得るのは、比較的に高価であるため
に、現在の傾向としては、特に、容量の大きい製品で
は、合成的に調製した芳香剤を使用する。1種以上の芳
香剤は、必要に応じて、この日焼け止め剤組成物中に
て、約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは、
約0.05重量%〜約5重量%の範囲の量で、含有され
得る。
【0058】(防虫剤)防虫成分は、日焼け止め剤乳濁
液で望ましい。なぜなら、この乳濁液は、通常、主に、
屋外活動に関係した人が使用するからである。個人手入
れ用品に最も広範に使用されている活性剤には、N,N
−ジエチル−m−トルアミド(これは、しばしば、「D
EET」と呼ばれ、少なくとも約95%のDEETを含
有する濃縮物の形態で入手し得る)がある。他の合成化
学防虫剤には、フタル酸ジメチル、エチルヘキサンジオ
ール、インダロン、ジ−n−プロピルイソシンコロネー
ト、ビシクロヘプテン、ジカルボキシイミドおよびテト
ラヒドロフルアルデヒドが挙げられる。ある種の植物由
来の物質もまた、防虫活性を有し、これらには、シトロ
ネラ油および他のシトロネラ油原料(レモングラスオイ
ルを含めて)、リモネン、ローズマリー油およびユーカ
リプタス油が挙げられる。この日焼け止め剤乳濁液に含
有させる防虫剤の選択は、しばしば、この防虫剤の臭気
に影響される。使用する防虫剤の量は、試薬の選択に依
存する。DEETは、高濃度(例えば、約15%までま
たはそれ以上)で有用であるのに対して、植物由来物質
のいくつかは、典型的にはそれよりずっと低い量(例え
ば、0.1%以下)で使用される。
【0059】(ディスペンサー)消失性色指示薬を含有
する本発明の日焼け止め剤乳濁液は、うまく供給(すな
わち注出または噴霧)するのに適切な任意の容器に保存
または分配され得る。このような容器には、ジャー、ボ
トル、ローションポンプボトル、ポンプ噴霧ボトルおよ
び加圧エアロゾルを挙げることができるが、これらに限
定されない。
【0060】(塗布方法)皮膚への可能な最高の塗布均
一性を達成するためには、本発明の日焼け止め剤ローシ
ョンは、着色ローションの鮮明に見える均一層を得るの
に充分な量で、露出した皮膚に塗るべきである。所望の
被覆が得られたと肉眼で確認した後、このローション
は、この目に見える色が消失するように、皮膚に擦り付
けるべきである。殆どの日焼け止め剤製品と同様に、こ
の日焼け止め剤は、紫外線への暴露を開始する直前(例
えば、15分前)に塗布することが推奨される。これに
より、この乳濁液が、その含有水の蒸発のために分離で
き、この調合物から活性成分が解放される。
【0061】皮膚上での日焼け止め剤の視覚化および消
失は、可視クロマトグラフィーおよびパントン(pan
tone)マッチングシステムを用いて、評価し得る。
【0062】皮膚上の色指示薬を評価するためには、色
および強度の客観的で器具を用いた測定法があれば、役
立つ。従って、Minolta Chroma Met
erModel CR−200を使用する方法が開発さ
れ、これは、表面からの反射光を用い、CIE(国際照
明委員会)三刺激値によって、結果を得る。これらの値
は、数学的に、L***色空間に連続転換され、ここ
で、色の色相および強度の変化の規模は、人の目が知覚
するものと密接に対応している。
【0063】L*は、色収差がなく、黒色(L*=0)か
ら白色(L*=100)の範囲であり、この用語は、
「メートル明度」と呼ばれ、ある色が、灰色の照合色調
と比べて、いかに明るいまたは暗いかの尺度である。色
相は、色度座標a*およびb*によって測定され、ここ
で、a*は、赤み(a*>0)を示し、そしてb*は、黄
み(b*>0)を示す。a*およびb*の値は、a*をx軸
とし、そしてb*をy軸としてプロットでき、定量的な
色情報を与える。「メートル彩度」は、初期値(a *
0、b*=0)から試料の表示度数点までの線の長さで
あるのに対して、「メートル色相角度」は、a*軸とメ
ートル彩度線との間の角度である。メートル彩度は、色
応答の強度(すなわち、ある色が、その灰色の照合色調
と異なる程度)を示す。メートル色相角度は、色相の程
度を定量し、より大きな値は、黄みの高い色相を示し、
より小さい値は、赤みの高い(黄みの低い)色相を示
す。
【0064】このメートルは、基線の皮膚色調だけでな
く、多数の被検体に「擦りとった」後の皮膚に残った残
留色を測定して、皮膚に塗布した色の消失に対する目標
を確立するために、使用され得る。
【0065】上記成分または以下の実施例で使用する多
くの成分の定義および供給業者については、J. M.
Nikitakisら編、CTFA Interna
tional Cosmetic Ingredien
t Dictionary、第4版、The Cosm
etic, Toiletry and Fragra
nce Association、1101 17th
Street NW、Washington、D.
C. 20036 U.S.A.、1991に見出され
得る。この辞典は、本明細書中で述べた物質の多くの化
学名および慣用名、ならびに商標名称を挙げている。
【0066】以下の実施例は、単に、本発明をさらに例
示するために提供されており、本発明の範囲(これは、
添付の請求の範囲により規定される)を限定する意図は
ない。本明細書および請求の範囲全体にわたって示され
ているパーセントは、本文中で他に明らかに述べられて
いなければ、重量パーセントを示す。
【0067】
【実施例】(実施例1)本発明に従って、以下の成分を
用いて、1キログラムの日焼け止め剤ローションバッチ
(これは、30のSPF値およびすみれ色を有する)を
調製する: 成分 グラム A部 ステアリン酸、NF 20 ソルビタンイソステアレート 40 p−メトキシケイ皮酸オクチル 75 ホモメンチルサリチレート 80 ベンゾフェノン−3 60 サリチル酸オクチル 15 ホホバ油 0.5 アロエ ベラ リポキノン 0.5 プロピルパラベン 1 ポリグリセリル−3ジステアレート 30 D&C Violet #2 0.5 B部 オクタデセン/無水マレイン酸共重合体 30 ジメチコン 4 ビタミンE酢酸塩 1 C部 サリチル酸オクチル 35 硫酸バリウム 17.5 D部 水 190 カーボマー 941 0.25 E部 水 247.15 ソルビトール、70%水溶液 50 トリエタノールアミン 22.5 メチルパラベン 2 二ナトリウムETDA 0.1 F部 ベンジルアルコール 10 芳香剤 6 G部 水 62 以下の手順を使用して、ローションを調製する:(1)
A部の成分を配合し、攪拌しつつ、その混合物を約82
〜85℃まで加熱し、次いで、B部のオクタデセン/無
水マレイン酸共重合体を添加し、そして攪拌して溶解さ
せる;(2)工程(1)の混合物を約77〜79℃まで
冷却し、そして連続的に混合しつつ、B部の残りの成分
を添加する;(3)他の容器にて、C部のよくかき混ぜ
たサリチル酸オクチル上に、硫酸バリウムを振りかけ、
30分間混合し、次いで、この分散液を、工程(2)の
混合物と配合する;(4)全製造バッチを含むように大
きさを合わせた容器にて、D部の成分を配合し、そして
混合して、滑らかで塊のない混合物を形成する;(5)
工程(4)の混合物に、E部の成分(トリエタノールア
ミン以外)を連続添加して、連続混合しつつ、約77〜
82℃まで加熱し、次いで、透明溶液が得られると、ト
リエタノールアミンを添加する;(6)混合しつつ、工
程(5)の溶液に、G部の成分を添加する;(7)激し
い混合に次いで通常の混合を行いつつ、工程(3)の油
相を、工程(6)の水相に添加して、形成された乳濁液
の室温までの冷却を開始する;および(8)この温度が
約49℃まで低下すると、F部の成分、およびこの手順
中に起こった蒸発損失を埋め合わせるのに充分な水を添
加する。
【0068】このすみれ色のローションは、皮膚に塗る
と、非常によく見えるが、この調合物を皮膚に擦り付け
ると、実質的に消失する。
【0069】(実施例2)本発明に従って、以下の成分
および前出の実施例の操作を用いて、1キログラムの日
焼け止め剤ローションバッチ(これは、30のSPF値
および緑色を有する)を調製する: 成分 グラム A部 ステアリン酸、NF 20 ソルビタンイソステアレート 40 p−メトキシケイ皮酸オクチル 75 ホモメンチルサリチレート 80 ベンゾフェノン−3 60 サリチル酸オクチル 15 ホホバ油 0.5 アロエ ベラ リポキノン 0.5 プロピルパラベン 1 ポリグリセリル−3ジステアレート 30 D&C Green #6 1 B部 オクタデセン/無水マレイン酸共重合体 30 ジメチコン 4 ビタミンE酢酸塩 1 C部 サリチル酸オクチル 35 硫酸バリウム 17.5 D部 水 190 カーボマー 941 0.25 E部 水 246.65 ソルビトール、70%水溶液 50 トリエタノールアミン 22.5 メチルパラベン 2 二ナトリウムEDTA 0.1 F部 ベンジルアルコール 10 芳香剤 6 G部 水 62 この緑色のローションは、皮膚に塗ると、非常によく見
えるが、この調合物を皮膚に擦り付けると、実質的に消
失する。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、皮膚に塗布したとき、
容易に視覚化し得るが、皮膚に擦り付けると、実質的に
消失し、かつ繊維にシミをつくる可能性が低い着色日焼
け止め調合物が得られる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下を含有する、着色日焼け止め剤乳濁
    液: a)少なくとも1種の油溶性染料であって、該染料は、
    該日焼け止め剤乳濁液に白色以外の色を与えて、それを
    皮膚に塗っている間は、該乳濁液を非常によく見えるよ
    うにするが、この色は、該塗布乳濁液を該皮膚に擦り付
    けたときに、実質的に消失する; b)日光の化学線に対して皮膚を保護するのに有効な量
    の少なくとも1種の日焼け止め剤活性剤; c)少なくとも1種の乳化剤;および d)該着色乳濁液を形成するのに充分な水。
  2. 【請求項2】 前記染料が、D&C色またはそれらの非
    認定等価物、または2種以上のD&C色または非認定等
    価物の混合物である、請求項1に記載の着色日焼け止め
    剤乳濁液。
  3. 【請求項3】 前記染料が、前記日焼け止め剤乳濁液
    に、青色、紫色、すみれ色、黄色、緑色または水色を与
    える、請求項1に記載の着色日焼け止め剤乳濁液。
  4. 【請求項4】 前記染料が、D&C Violet #
    2、D&C Green #6、D&C Yellow
    #11、D&C Red #17およびそれらの非認
    定等価物からなる群から選択した1種以上のメンバーを
    含有する、請求項1に記載の着色日焼け止め剤乳濁液。
  5. 【請求項5】 前記染料が、D&C Violet #
    2またはその非認定等価物を含有する、請求項1に記載
    の着色日焼け止め剤乳濁液。
  6. 【請求項6】 前記染料が、D&C Green #6
    またはその非認定等価物を含有する、請求項1に記載の
    着色日焼け止め剤乳濁液。
  7. 【請求項7】 前記染料の量が、前記乳濁液の約0.0
    005重量%〜約0.5重量%の範囲である、請求項1
    に記載の着色日焼け止め剤乳濁液。
  8. 【請求項8】 前記染料の量が、前記乳濁液の約0.0
    02重量%〜約0.2重量%の範囲である、請求項1に
    記載の着色日焼け止め剤乳濁液。
  9. 【請求項9】 前記染料の量が、前記乳濁液の約0.0
    1重量%〜約0.1重量%の範囲である、請求項1に記
    載の着色日焼け止め剤乳濁液。
  10. 【請求項10】 水中油形乳濁液(o/w)である、請
    求項1に記載の着色日焼け止め剤乳濁液。
  11. 【請求項11】 水中油中水形乳濁液(w/o/w)で
    ある、請求項1に記載の着色日焼け止め剤乳濁液。
  12. 【請求項12】 約4〜約9のpHを有する、請求項1
    に記載の着色日焼け止め剤乳濁液。
  13. 【請求項13】 約6.5〜約7.5のpHを有する、
    請求項1に記載の着色日焼け止め剤乳濁液。
JP12519799A 1998-05-04 1999-04-30 消失性色指示薬を有する日焼け止め剤 Ceased JPH11349464A (ja)

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