JPH11349078A - ポットパッケージ - Google Patents

ポットパッケージ

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Publication number
JPH11349078A
JPH11349078A JP18144498A JP18144498A JPH11349078A JP H11349078 A JPH11349078 A JP H11349078A JP 18144498 A JP18144498 A JP 18144498A JP 18144498 A JP18144498 A JP 18144498A JP H11349078 A JPH11349078 A JP H11349078A
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JP
Japan
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storage frame
holding
pot
support plate
package
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Pending
Application number
JP18144498A
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English (en)
Inventor
Takeaki Amino
武明 網野
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Iris Ohyama Inc
Original Assignee
Iris Ohyama Inc
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Publication date
Application filed by Iris Ohyama Inc filed Critical Iris Ohyama Inc
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴミの量をできるだけ少なくして地球環境を
守ることに少しでも貢献できるポットパッケージを提供
する。 【解決手段】 底部とこの底板の両側に形成した側壁部
とを含み、上端部に把持部を備える収納枠と、前記収納
枠内部に形成される鉢植植物を収納するための収納空間
部と、を含むポットパッケージの前記収納枠を、長手方
向に一端部と他端部とを備える細長いシート部材を、途
中から湾曲させて前記一端部と前記他端部とを前記上端
部で重ね合わせることにより形成する。さらに、鉢を支
持するための支持板を、前記収納空間部内に保持するた
めの保持機構を前記収納枠に形成する。このように構成
することにより、持ち帰った鉢植植物を収納空間部内に
収納したまま飾れるので、ポットパッケージをゴミとし
て捨てないですむ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉢花や観植物等
の花卉植物(以下「鉢植植物」という)を、包装したり
展示したりするためのポットパッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに、特開平7−115860号
公報に記載されたポットパッケージ(以下、「従来のポ
ットパッケージ」という)が知られている。従来のポッ
トパッケージは、開閉自在に二つ割形成した透視質製で
有底円筒状の包装形態を呈し、半割り状に凹成した左側
ケースと、同じく半割り状態に凹成した右側ケースとが
左右対称的に一体成形されたポットケージである(同公
報段落番号0008)。従来のポットパッケージは、左
側ケースと右側ケースを閉じたときにできる空間部の中
に鉢植植物全体をポット(鉢)ごとすっぽり覆って持ち
運びできるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のポットパッケー
ジは、鉢植植物全体を覆うようになっているので、持ち
運ぶ際に鉢植植物を保護するためには好適であるが、あ
くまで持ち運ぶためだけにしか役に立たない。たとえ
ば、生花店で鉢植植物を買った場合に、生花店から自宅
に至るまでの間は鉢植植物保護の役目を果たすが、自宅
に帰って鉢植植物を取り出した後における従来のポット
パッケージは、もはや何の役にも立たずただゴミとして
扱うしかない。近年、環境破壊を招きかねないゴミ問題
は後を絶たず、ゴミの量をできるだけ減らすことは、後
世にきれいな地球を受け継がせるために我々に課された
義務である。本発明が解決しようとする課題は、上述し
たゴミの量をできるだけ少なくして地球環境を守ること
に少しでも貢献できるポットパッケージを提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために鋭意研究を重ねた発明者は、ポットパッケージを
製造するにあたって、ゴミの量を減らすために次の二つ
の観点からアプローチした。まず、第1の観点として、
ポットパッケージ自体をなるべく簡単な構造にして使用
する素材の分量を極力少なくすること、そして第2の観
点として、ポットパッケージに鉢植植物の持ち運び以外
の用途(目的)を持たせて持ち運び後であっても使用者
にゴミとして扱わせないようにすること、を挙げ、これ
らを実現できるように発明者は試行錯誤を繰り返した。
その結果、次に述べる構成にたどり着いた。その詳しい
内容については、項を改めて説明する。
【0005】請求項1に記載した発明の構成 請求項1に記載した発明に係るポットパッケージは(以
下、「請求項1のパッケージ」という)は、底部とこの
底板の両側に形成した側壁部とを含み、上端部に把持部
を備える収納枠と、前記収納枠内部に形成される鉢植植
物を収納するための収納空間部と、を含んでいる。請求
項1のパッケージは、さらに、前記収納枠を、長手方向
に一端部と他端部とを備える細長いシート部材を、途中
から湾曲させて前記一端部と前記他端部とを前記上端部
で重ね合わせることにより形成し、鉢を支持するための
支持板を、前記収納空間部内に保持するための保持機構
を前記収納枠に形成したことを構成上の特徴とする。
【0006】「シート部材」は、どのような材質で形成
してもよく、たとえば、フィルム状の合成樹脂や適度な
強度を備える厚紙等を用いることができる。シート部材
は、透明(半透明)でもよいし、透明でなくてもよい。
「湾曲」は、収納空間部を囲み形成するために、シート
部材を湾曲させることと屈曲させることとの双方を含
み、さらに、部分的な湾曲と屈曲を混在させることをも
含む概念である。シート部材は、使用時に湾曲させて使
用する平板状部材でもよいし、あらかじめ所定の形態に
成形した部材でもよい。シート部材は、収納空間部を形
成したときにこの収納空間部が鉢植植物を収納できるだ
けの大きさになるような長さを備えている必要がある。
異なる長さを備える複数種のシート部材を用意してお
き、鉢植植物の大きさ等に合わせてシート部材を選択す
るようにしてもよい。シート部材の一端部と他端部とを
重ね合わせた部分(すなわち、把持部を構成する部分)
は、重ね合わせたまま手で持てるように構成したり、重
ね合わせがずれないように粘着テープやステイプル等の
固定手段を用いて固定するようにしたりするとよい。
「支持板」の形態は問わない。「保持機構」は、支持板
を保持できる限り、当業者が採用しうるあらゆる形態が
該当し、そのような形態として、たとえば、何らかの部
材を収納枠に備えさせる方法や収納枠自体を加工する方
法等がある。
【0007】請求項1に記載した発明の作用効果 請求項1のパッケージは、支持板と保持機構の働きによ
り鉢植植物を収納枠の収納空間部に保持収納できるの
で、使用者は把持部を持つだけでその鉢植植物を持ち運
ぶことができる、という作用効果を生じる。また、請求
項1のパッケージは、一枚のシート部材から主として構
成されているので、鉢植植物を運んだ後に廃棄するとし
ても、かさばらせずに、すなわち、ゴミの量を増やさず
に行うことができる。さらに、請求項1のパッケージ
は、鉢植植物をシート部材で囲うだけであって、先に説
明した従来のポットパッケージのように鉢ごとすっぽり
覆うようになっていないので通気性を妨げることがな
い。このため、収納した鉢植植物を取り出さずに把持部
等を利用して上から吊るすなどしてそのまま飾っても鉢
植植物に悪影響を与えることがない。そのまま飾ること
ができれば、請求項1のパッケージをゴミとして捨てる
必要がなくなるので、この点においてもゴミ量削減に貢
献する。
【0008】請求項2に記載した発明の構成 請求項2に記載した発明に係るポットパッケージ(以
下、「請求項2のパッケージ」という)は、請求項1の
パッケージの構成に限定が加わり、前記保持機構を、前
記支持板下端部を保持させるために前記収納枠の底部内
側に設けた保持片と、前記支持板の上端部を差込保持さ
せるために両側壁部に切欠形成した上端部保持孔と、か
ら少なくとも構成した、ことを特徴とする。「保持片」
は、支持板を保持するという本発明の目的の範囲内であ
ればその形態を問わない。保持片は、収納枠の底部と一
体でもよいし、一体でなくてもよい。「上端部保持孔」
は、支持板の上端部を差し込んで保持させられるのであ
れば、どのような形態でもよい。
【0009】請求項2に記載した発明の作用効果 請求項2のパッケージは、請求項1のパッケージの作用
効果に限定が加わり、支持板下端部を保持片が、支持片
上端部を上端部保持孔が、それぞれ保持する、という作
用効果を生じる。
【0010】請求項3に記載した発明の構成 請求項3に記載した発明に係るポットパッケージ(以
下、「請求項3のパッケージ」という)は、請求項2の
パッケージの構成に限定が加わり、前記保持片は、前記
支持板の下端部を差込保持させるために切欠形成した下
端保持孔を備えていることを特徴とする。「差込保持」
とは、差し込んで保持させることをいう。よって、「下
端部保持孔」は、支持板下端部が差し込まれたときにこ
れを保持できる形態でなければならず、そのような形態
であればどのような形態であってもよい。下端部保持孔
の個数は、支持板の形態に合わせて1個としてもよい
し、2個以上としてもよい。
【0011】請求項3に記載した発明の作用効果 請求項3のパッケージは、請求項2のパッケージの作用
効果に限定が加わり、下端保持孔が差し込まれた支持板
下端部を保持する、という作用効果を生じる。請求項3
のパッケージは、下端部保持孔というとてもシンプルな
手段により確実な保持を実現することができ、支持板の
確実な保持は、使用者をして収納枠を長く愛用させるこ
とにつながるので、その分だけ廃棄される確率を低くす
ることに貢献する。
【0012】請求項4に記載した発明の構成 請求項4に記載した発明に係るポットパッケージ(以下
「請求項4のパッケージ」という)は、請求項2又は3
のパッケージの構成に限定が加わり、前記収納枠を自立
させるための支持脚を前記底部から外側へ折り起こせる
ように、前記底部に切り込みを形成した、ことを特徴と
する。支持脚は底部と別体であってもいが、この支持脚
を底部を必要に応じて折り起こすだけで構成(すなわ
ち、底部と一体)できれば、部品点数を少なくできると
いう利点とともに捨てるゴミ量の削減という利点が得ら
れる。
【0013】請求項4に記載した発明の作用効果 請求項4のパッケージは、請求項2又は3のパッケージ
の作用効果に加え、支持脚の働きによって収納枠をテー
ブルの上等に自立させることができる。切り込みを形成
しておけば、使用者が必要に応じて支持脚を折り起こす
(支持脚となる部分を収納空間部内から外へ向けて押し
出す)ことができる。支持脚を用いて収納枠全体を自立
させるようにしておけば、収納枠の装飾性がさらに高ま
るので、この収納枠がゴミとして捨てられる可能性が低
くなる。よって、ゴミ量が削減される。
【0014】請求項5に記載した発明の構成 請求項5に記載した発明に係るポットパッケージ(以下
「請求項5のパッケージ」という)は、請求項1乃至4
の何れかのパッケージの構成に限定が加わり、前記支持
板を透明な合成樹脂材によって構成するとともに表示ポ
ケットを形成し、支持させた鉢側から前記表示ポケット
に収納した表示物が見えるように構成した、ことを特徴
とする。「表示ポケット」には表示物の他、たとえば、
草花の種子を入れるようにしてもよい。「表示物」に
は、たとえば、鉢植えした花卉の名称や花卉を引き立た
せるための風景等を印刷しておくようにするとよい。
【0015】請求項5に記載した発明の作用効果 請求項5のパッケージは、請求項1乃至4の何れかのパ
ッケージの作用効果に加え、表示物に印刷等された表示
内容を鉢側から見ることができるので、鑑賞者(使用
者)は、鉢植え植物を観賞するという本来の作用効果に
加えて表示物から種々の情報を受けたり円柱津を楽しん
だりすることができる。
【0016】請求項6に記載した発明の構成 請求項6に記載した発明に係るポットパッケージ(以
下、「請求項6のパッケージ」という)は、底部とこの
底板の両側に形成した側壁部とを含み、上端部に把持部
を備える収納枠と、前記収納枠内部に形成される鉢植植
物を収納するための収納空間部と、を含んでいる。請求
項6のパッケージは、前記収納枠を、長手方向に一端部
と他端部とを備える細長いシート部材を、途中から湾曲
させて前記一端部と前記他端部とを上端部で重ね合わせ
ることにより形成し、前記収納枠の底部を前記空間部内
に湾曲突出させ、湾曲突出させる際に前記底部の両端部
により前記収納枠が自立できるように構成し、鉢を支持
するための支持板を、前記収納空間部内に保持するため
の保持機構を前記収納枠に形成したことを構成上の特徴
とする。請求項6のパッケージの語句の意義は、請求項
1のパッケージ以下のの欄で既に述べた通りである。請
求項6のパッケージが請求項3のパッケージと構成上異
なる主な点は、前者は収納枠の一部(底部)を利用する
ことにより保持片を形成するのに対し、後者は収納枠と
は別の部材により保持片を形成する点である。
【0017】請求項6に記載した発明の作用効果 請求項6のパッケージは、請求項1乃至3のパッケージ
の作用効果と基本的に同じである。ただ、底部を湾曲突
出させて保持片の代わりを果たさせている点と、底部の
両端部を利用して請求項4のパッケージのような支脚片
を省略している点とが異なっている。底部の両端部は、
この支脚片と同じように収納枠を自立させる働きをす
る。
【0018】請求項7に記載した発明の構成 請求項7に記載した発明に係るポットパッケージ(以
下、「請求項7のパッケージ」という)は、請求項6の
パッケージの構成に限定が加わり、前記保持機構を、前
記支持板の上端部を差込保持させるために両側壁部に切
欠形成した上端部保持孔と、前記底部に切欠形成した前
記支持板の下端部を差込保持させるための下端部保持孔
と、から少なくとも構成したことを特徴とする。
【0019】請求項7に記載した発明の作用効果 請求項7のパッケージは、請求項6のパッケージの作用
効果に限定が加わり、下端保持孔が差し込まれた支持板
下端部を保持する、という作用効果を生じる。請求項7
のパッケージは、請求項3のパッケージと同様に下端部
保持孔というとてもシンプルな手段により確実な保持を
実現することができ、支持板の確実な保持は、使用者を
して収納枠を長く愛用させることにつながるので、その
分だけ廃棄される確率を低くすることに貢献する。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、各図を参照しながら、本発
明の実施の形態(以下、「実施形態」という)について
説明する。図1及び2は本実施形態に係るポットパッケ
ージの斜視図であり、図3は同正面図である。図3及び
4は、鉢を支持させた支持板の斜視図である。図6及び
7は変形例に係るポットパッケージの斜視図であり、図
8は同正面図である。
【0021】ポットパッケージの基本構成 図1乃至5に基づいて、第1の実施形態について説明す
る。第1の実施形態のポットパッケージ1は、図1乃至
3に示すように滴状の形態を備え内部に収納空間部9を
備える収納枠3と、花卉を植えた鉢を支持するための支
持板51と、支持板51を収納枠3に設けた保持機構2
1と、から概ね構成している。
【0022】収納枠の構成 引き続き、図1乃至3に基づいて、収納枠の構成につい
て説明する。収納枠3は、鉢植植物を収納するのに充分
な幅寸法を備える細長い矩形のシート状部材(図1に想
像線で示す)2を中心部から湾曲させて、シート状部材
2の長手方向両端に位置する一端部13と他端部15と
を上端部で重ね合わせることにより形成する。このよう
に形成することにより、底部5と底部5の両側に側壁部
7,7が形成され、内部に鉢植え植物を収納するための
収納空間部9が形成される。一端部13と他端部15と
の重ね合わせは、単に両者を手で押さえるだけでもよい
が、粘着テープやファスナー等の固定材を用いて形成後
に両者が離れないようにすると持ち運びに便利であるし
陳列するときに好都合である。重ね合わせたときに互い
に組み合わせられるように構成することにより、一端部
13と他端部15とを固定できるようにしてもよい。ま
た、本実施形態では一端部13と他端部15とに図1に
示すように孔をあけておき、両者を重ね合わせたときに
手を入れて収納枠3を持ち運べるようにするための把持
部11を形成している。本実施形態の収納枠3は、シー
ト部材2を中央部から湾曲させることにより形成してい
るために滴状の形態を備えているが、湾曲させる部分を
中央部から左右何れかにずらして異なる形態を形成して
もよい。異なる形態を形成する場合は、鉢植え植物を運
ぶときに左右のバランスが取れるような形態を選択する
と良い。収納枠3の種類を豊富にして意匠的効果を醸し
出すために、側壁7を内側に凹ませたり外側に突き出さ
せたりすることもよい。本実施形態のシート部材2は、
0.5ミリメートル程度の厚みの塩化ビニル製の透明シ
ートを採用しているが、たとえば、アクリル製シートや
ポリエチレン製シート等を透明(半透明)、不透明に関
わらず使用することができる。また、適度な強度を持っ
た厚紙等を湾曲させたり折り筋をつけておいて屈曲させ
る等して収納枠3を形成するようにしてもよい。厚紙を
採用すれば、より環境に優しい収納枠3を提供すること
ができる。
【0023】保持機構の構成 本実施形態の保持機構21は、図1乃至3に示すように
保持片23と側壁部7,7に切欠形成した上端保持孔2
5,25により構成している。本実施形態の保持片23
は、収納枠3と同様に0.5ミリメートル程度の厚みの
塩化ビニル製の透明シートから構成し、図3に示すよう
に収納枠3の底部5より曲率半径の小さい半円形に近い
形状に形成している。このように形成した保持片23
を、その底部23bを収納枠3の底部5の上に貼り付
け、図3に示すように収納枠3の領側壁7,7との内周
の間に下端空間部24,24を形成する。保持片23の
貼付は、接着材や両面ファスナー等を用いると簡単にで
きるので便利である。貼付以外の方法、たとえば、互い
に差込固定できるように保持片23と底部5とを形成し
てもよい。下端空間部24,24は、後述する下端部保
持孔31,31を突き抜けた支持板51の下端部を受け
入れるための空間である。したがって、支持片51を受
け入れるための空間を形成できるような形態であれば、
本実施形態で採用する半円形に近い形状以外のどのよう
な形状にでも保持片23を形成することができる。保持
片23は、図1及び2によって明らかなように、支持板
51の下端部(下端角部)を、差込固定できるような下
端部保持孔31,31を備えている。下端部保持孔31
は、支持板51の下端角部を受け入れるようになってい
るので、2個の矩形孔から構成しているが、支持板5の
収納枠3に対する取付位置や支持板5の形態などに合わ
せて個数や形態を違えてもよい。さらに、本実施形態と
異なる保持機構21を採用できることはいうまえもな
い。保持片23の両側上端は、収納枠3の内壁に固定し
てもよいが、本実施形態では加工の手間を省くために特
に固定することなく開放している。
【0024】支持脚の構成 本実施形態では、鉢植植物を収納したままの収納枠3
を、テーブルや机などの上に置いて自立させられるよう
に支持脚27を収納枠3に形成している。本実施形態の
収納枠3は、前述したように滴状の形態を備えているの
で、このままでは図3に示す状態で左右のバランスを取
りづらい。そこで、同図に示すような支持脚27,27
を形成した。支持脚27は、図1及び2にも示すよう
に、収納枠3のP底部5に山形の切り込み29,29を
入れ、これらの切り込み29,29を入れた結果ほぼ三
角形の支持脚27,27ができあがるようにしている。
支持脚27,27は、必要に応じて使用者が収納空間部
9から外側に向かって折り起こすことにより図1及び2
に示すように底部5から突き出し収納枠3全体を自立支
持させるようになっている。収納枠3を自立支持させる
ためには、本実施形態の支持脚27,27の形態にとら
われる必要はなく、たとえば、図3に示す収納枠3を左
右何れかに傾くように形成し、その傾いた方に一個だけ
支持脚27を形成するようにしてもよいし、収納枠3と
は別個の部材により支持脚27を形成するようにしても
よい。
【0025】支持板の構成 図4及び5を参照しながら、鉢53を支持するための支
持板51について説明する。本実施形態の支持板51
は、透明な合成樹脂製の矩形板であって、内部に印刷物
等からなる表示物59を入れるための表示ポケット57
を有している。表示ポケット57は本体に対して自由に
開いたり閉じたりできる開閉扉55を備えている。本実
施形態の鉢53は通常の鉢を縦半分に切断した形態にな
っており、その切断面を支持板51の表面に貼り付けて
支持されるようになっている。鉢53を縦半分に切断し
たのは、あくまでも鉢53のデザイン上の関係からであ
り、このように切断するかしないかは製造者の自由であ
る。鉢53を切断しないでおき、たとえば、支持板51
に貫通孔を形成し、この貫通孔に鉢53の一部を差込支
持させるようにしてもよい。開閉扉57は、表示ポケッ
ト57内の表示物59が抜けでないようにするととも
に、図5に示すように支持板51を自立させる働きも備
えている。このように構成すれば、支持板51を鉢53
とともに、収納枠3から取り外した状態で飾ることがで
きるので、たいへん便利である。なお、表示物59上
に、たとえば、鉢植植物の名称、開花時期、水のやり方
等の表示を印刷しておき、図4に示すように支持板51
の鉢53の背景に位置するとよい。この表示によって、
鉢植え植物の鑑賞者にメッセージを与えることができる
からである。種々のメッセージ以外にも、鉢植え植物を
引き立たせるための景色を印刷したり彩色を施したりす
ることもよい。
【0026】収納枠への支持板の取付 収納枠3への支持板51の取付は、まず支持板51の下
端部51bを保持片23の下端部保持孔31,31に差
し込み、そのまま支持板51を支えながらシート部材2
の一端部13と他端部15を持ち上げて両者を重ね合わ
せる。重ね合わせる際に、上端保持孔25,25に支持
板51の上端部51aを差し込み支持させる。支持させ
たところで、一端部13と他端部15との重ね合わせの
ズレを修正し、修正した後に粘着テープ等により両者を
固定する。これにより取付を完了する。
【0027】本実施形態の変形例 次に、図6乃至8を基に、本実施形態の変形例(以下、
「本変形例」という)について説明する。本変形例は、
先に説明した本実施形態と基本的に同じ構成と作用効果
を奏するポットパッケージであるので、説明に当たって
は両者の共通部分については本実施形態の説明で用いた
部材番号と部材名称を適宜そのまま用い、共通する部分
についての説明を省略する。本変形例が本実施形態と異
なるのは、本実施形態で採用された保持片23の代わり
を底部75が果たしている点である。以下、この底部7
5について説明する。
【0028】底部の構成 本変形例の収納枠71は、本実施形態と同様に0.5ミ
リメートル程度の厚みの塩化ビニル等の透明なシート部
材からなっており、底部75が収納空間部9内に半円状
に突き出している点で、先の本実施形態の底部5と異な
っている。底部75は、収納枠71の側壁部7,7との
間に形成した折り筋77,77を境にして突き出すよう
に成形して突き出すようにしている。折り筋77,77
は、底部75の両端部として、収納枠70を自立させる
働きも兼ね備えている。半円状に底部75を突き出させ
たのは、この形態が底部75の強度を保つ上で最も好ま
しいと考えたからである。強度が充分であれば、半円以
外の形態、たとえば、山形や多角形状に形成しても構わ
ない。波形形状の底部75も、意匠的に趣のある形態で
ある。符号79が示すのは、底部75に形成した支持板
51の下端部51bを差込支持させるための下端部保持
孔である。収納枠71への取付板51の取付は、本実施
形態の場合と同じである。
【0029】
【発明の効果】本発明に係るポットパッケージを使用す
れば、持ち運びのために使用した後であってもただのゴ
ミとして扱われずに引き続き使われる可能性が高い。こ
のため、ゴミの量を少なくすることができるので地球環
境を守ることに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係るポットパッケージの斜視図で
ある。
【図2】 実施形態に係るポットパッケージの斜視図で
ある。
【図3】 実施形態に係るポットパッケージの正面図で
ある。
【図4】 支持板の斜視図である。
【図5】 支持板の斜視図である。
【図6】 変形例に係るポットパッケージの斜視図であ
る。
【図7】 変形例に係るポットパッケージの斜視図であ
る。
【図8】 変形例に係るポットパッケージの正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ポットパッケージ 2 シート部材 3 収納枠 5 底部 7 側壁部 9 収納空間部 11 把持部 13 一端部 15 他端部 21 保持機構 23 保持片 25 上端保持孔 27 支持脚 29 切り込み 31 下端部保持孔 51 支持板 53 鉢 75 底部 77 折り筋

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部とこの底板の両側に形成した側壁部
    とを含み、上端部に把持部を備える収納枠と、 前記収納枠内部に形成される鉢植植物を収納するための
    収納空間部と、を含むポットパッケージにおいて、 前記収納枠を、長手方向に一端部と他端部とを備える細
    長いシート部材を、途中から湾曲させて前記一端部と前
    記他端部とを前記上端部で重ね合わせることにより形成
    し、 鉢を支持するための支持板を、前記収納空間部内に保持
    するための保持機構を前記収納枠に形成したことを特徴
    とするポットパッケージ。
  2. 【請求項2】 前記保持機構を、前記支持板下端部を保
    持させるために前記収納枠の底部内側に設けた保持片
    と、前記支持板の上端部を差込保持させるために両側壁
    部に切欠形成した上端部保持孔と、から少なくとも構成
    した、ことを特徴とする請求項1に記載したポットパッ
    ケージ。
  3. 【請求項3】 前記保持片は、前記支持板の下端部を差
    込保持させるために切欠形成した下端部保持孔を備えて
    いることを特徴とする請求項2に記載したポットパッケ
    ージ。
  4. 【請求項4】 前記収納枠を自立させるための支持脚を
    前記底部から外側へ折り起こせるように、前記底部に切
    り込みを形成した、ことを特徴とする請求項2又は3に
    記載したポットパッケージ。
  5. 【請求項5】 前記支持板を透明な合成樹脂材によって
    構成するとともに表示ポケットを形成し、支持させた鉢
    側から前記表示ポケットに収納した表示物が見えるよう
    に構成した、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか
    に記載したポットパッケージ。
  6. 【請求項6】 底部とこの底板の両側に形成した側壁部
    とを含み、上端部に把持部を備える収納枠と、 前記収納枠内部に形成される鉢植植物を収納するための
    収納空間部と、を含むポットパッケージにおいて、 前記収納枠を、長手方向に一端部と他端部とを備える細
    長いシート部材を、途中から湾曲させて前記一端部と前
    記他端部とを上端部で重ね合わせることにより形成し、 前記収納枠の底部を前記空間部内に湾曲突出させ、湾曲
    突出させる際に前記底部の両端部により前記収納枠が自
    立できるように構成し、 鉢を支持するための支持板を、前記収納空間部内に保持
    するための保持機構を前記収納枠に形成したことを特徴
    とするポットパッケージ。
  7. 【請求項7】 前記保持機構を、前記支持板の上端部を
    差込保持させるために両側壁部に切欠形成した上端部保
    持孔と、前記底部に切欠形成した前記支持板の下端部を
    差込保持させるための下端部保持孔と、から少なくとも
    構成したことを特徴とする請求項6に記載したポットパ
    ッケージ。
JP18144498A 1998-06-12 1998-06-12 ポットパッケージ Pending JPH11349078A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2384159A (en) * 2002-01-14 2003-07-23 John Kennedy Fletcher Potted plant remover
KR100856159B1 (ko) 2004-05-27 2008-09-03 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 기판 처리 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2384159A (en) * 2002-01-14 2003-07-23 John Kennedy Fletcher Potted plant remover
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