JPH11348307A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH11348307A
JPH11348307A JP16338798A JP16338798A JPH11348307A JP H11348307 A JPH11348307 A JP H11348307A JP 16338798 A JP16338798 A JP 16338798A JP 16338798 A JP16338798 A JP 16338798A JP H11348307 A JPH11348307 A JP H11348307A
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JP
Japan
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ink
ink supply
recording apparatus
supply path
jet recording
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Application number
JP16338798A
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English (en)
Inventor
Michitake Nakamura
宙健 中村
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パージ処理によって、マニホールドのインク供
給路の内面に付着した微小気泡を効率よく排出すること
のできるインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】マニホールド40には、インクカートリッ
ジ内のインク液をインクジェットヘッドの噴射チャンネ
ルに供給するためのインク供給路43が形成されてお
り、このインク供給路43は、インクカートリッジに接
続される接続部44と、この接続部44から外側に広が
って、噴射チャンネルのインク供給口を囲う拡大部45
とから構成されている。接続部44には、接続部44を
横断する円柱状の横断部材44aによって乱流発生部が
形成されており、パージ処理の際にインク供給路43内
に導入されるインク流は、横断部材44aの存在によっ
て乱流となるので、インク供給路43の内面付近のイン
ク流速が大きくなり、インク供給路43の内面に付着し
ている微小気泡がインクと共に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インク供給源と
インクジェットヘッドとを、インク供給路を有するマニ
ホールドによって相互に接続したインクジェット記録装
置、特に、パージ処理におけるインク供給路内に存在す
る気泡の排出性に優れたインクジェット記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式のプリンタ等のイン
クジェット記録装置は、キャリッジ上に搭載されたイン
クジェットヘッドからインク滴を噴射させて、用紙等の
記録媒体上に文字や画像を記録するものであり、インク
ジェットヘッドには、インクを充填したインクカートリ
ッジが、インク供給路を備えたマニホールドを介して交
換可能に取り付けられている。
【0003】インクジェットヘッドは、整列した状態で
設けられた多数のインク貯留室と、各インク貯留室に貯
留されたインクをインク滴として先端のノズルから噴射
させる、電気機械変換素子や電気熱変換素子等からなる
アクチュエータとを備えており、インクカートリッジ内
のインクは、マニホールドのインク供給路を通って各イ
ンク貯留室に供給され、アクチュエータによってインク
貯留室からインク滴として噴射される。
【0004】ところで、インクカートリッジに充填され
たインクには、通常少なからず空気が溶解していると共
に、インクカートリッジを交換する際にも、インクカー
トリッジとマニホールドとの接続部分から、ある程度の
容量の空気がマニホールドのインク供給路内に侵入する
ため、こういった空気が微小気泡としてインクと共にイ
ンクジェットヘッドのインク貯留室内に取り込まれるこ
とでインク滴の不吐出による印字不良が発生するといっ
た問題がある。
【0005】そこで、従来から、インクカートリッジの
交換時や、インクカートリッジの交換後は定期的にイン
クジェットヘッドのノズル側から吸引することによって
マニホールド内の空気をインクと共に外部に排出すると
いったパージ処理が一般的に行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マニホ
ールドのインク供給路内に存在する空気は微小気泡とし
てインク供給路内に浮遊しているだけならば、パージ処
理によって外部へ排出しやすいが、インク供給路の形状
が変化する部分等のインクが泡立ちやすい箇所において
微小気泡となってインク供給路の内面に付着しているも
のも多く、このようにインク供給路の内面に付着してい
る微小気泡は、上述したようなパージ処理を行っても、
内面に沿う部分ではほとんど流速がないため、十分に排
出することができないのが現状である。
【0007】このように、パージ処理によって排出でき
ずにインク供給路内に残留した微小気泡は、時間の経過
と共に大きな気泡に成長し、最終的にインク貯留室を閉
塞することになる。従って、パージ処理を行っても、短
時間のうちに再び印字不良が発生することが多く、イン
クジェット記録装置の使用中に、頻繁にパージ処理を行
わなければならないといった問題がある。
【0008】そこで、この発明は、パージ処理によっ
て、マニホールドのインク供給路の内面に付着した微小
気泡を効率よく排出することのできるインクジェット記
録装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明のインクジェット記録装置
は、噴射させるインクを貯留する複数のインク貯留室が
整列した状態で設けられたインクジェットヘッドと、そ
のインクジェットヘッドとインク供給源とを相互に接続
し、整列された複数の前記インク貯留室に、前記インク
供給源のインクを供給するインク供給路を有するマニホ
ールドとを備えるインクジェット記録装置において、前
記インク供給路が、前記インク供給源に接続される接続
部と、この接続部から外側に広がって、整列された複数
の前記インク貯留室のインク供給口を囲う拡大部とを有
し、前記接続部には、前記インク供給源から前記インク
供給路に導入するインクに乱流を発生する乱流発生部を
設けたことを特徴としている。
【0010】以上のように構成されたインクジェット記
録装置では、パージ処理によって、インク供給源からマ
ニホールドのインク供給路にインクが導入される際、イ
ンク供給路の接続部に形成された乱流発生部によって、
インク供給路内のインク流が乱流になるので、インク供
給路の内面付近におけるインク流速が大きくなり、内面
に付着している微小気泡が容易に剥離され、インクと共
に排出される。
【0011】特に、請求項2に記載の発明のインクジェ
ット記録装置のように、前記接続部を横断する横断部材
によって乱流発生部を形成するようにしておくと、簡単
な構造でパージ処理の際におけるインク供給路の内面付
近のインク流速を大きくし、気泡を排出することができ
る。
【0012】また、請求項3に記載の発明のインクジェ
ット記録装置のように、インク供給路の内面から螺旋状
に突出する螺旋突起によって乱流発生部を形成すること
で、インクの流れ方向に螺旋渦を発生させるようにして
おくと、インク供給路の内面に沿って速い流速を形成
し、気泡を効果的に剥離し排出することができる。
【0013】特に、請求項4に記載の発明のインクジェ
ット記録装置のように、前記インク供給路を、インク供
給源からインクジェットヘッドへ略垂直方向下向に延び
るように形成したものでは、印字動作時、静止時等に発
生した気泡が、浮上しやすいため、成長しても短時間で
インクジェットヘッドのインク貯留室を閉塞することが
少なく、かつ乱流や渦流によっても排出されやすい。ま
た、請求項3に記載の発明では、インク供給路を略垂直
方向とすることで、螺旋突起の形状を、それにより発生
する渦流の方向が、北半球で使用する場合、反時計回
り、南半球で使用する場合、時計回りになるようにする
ことが可能で、それによりコリオリの力が有効に作用し
て効果的な渦流を発生させることができる。
【0014】また、上記目的を達成するために、請求項
5に記載の発明のインクジェット記録装置は、噴射させ
るインクを貯留する複数のインク貯留室が整列した状態
で設けられたインクジェットヘッドと、そのインクジェ
ットヘッドとインク供給源とを相互に接続し、整列され
た複数の前記インク貯留室に、前記インク供給源のイン
クを供給するインク供給路を有するマニホールドと、前
記インクジェットヘッドのマニホールドとは反対側に着
脱自在に接続され、前記インク供給源のインクを前記マ
ニホールドを通して複数の前記インク貯留室に充填する
吸引手段とを備えるインクジェット記録装置において、
前記インク供給路が、前記インク供給源に接続される接
続部と、この接続部から外側に広がって、整列された複
数の前記インク貯留室のインク供給口を囲う拡大部とを
有し、前記接続部には、前記吸引手段による吸引によ
り、前記インク供給源から前記インク供給路に導入する
インクに乱流を発生する乱流発生部を設けたことを特徴
としている。
【0015】以上のように構成されたインクジェット記
録装置では、吸引手段をインクジェットヘッドのマニホ
ールドとは反対側に接続し、インク供給源のインクをマ
ニホールドを通して複数の前記インク貯留室に充填する
ことによってパージ処理を行う場合に、インク供給源か
らマニホールドのインク供給路にインクが導入される
際、インク供給路の接続部に形成された乱流発生部によ
って、インク供給路内のインク流が乱流になるので、イ
ンク供給路の内面付近におけるインク流速が大きくな
り、内面に付着している微小気泡が容易に剥離され、イ
ンクと共に排出される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1に示すように、このインクジェ
ット記録装置1は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックの4色のカラーインクを記録媒体としての印刷用紙
P上に噴射して印字や画像形成(以下、画像形成を含め
て印字という)を行うものであり、4個のインクジェッ
トヘッド31を備えたヘッドユニット30と、各インク
ジェットヘッド31に4色のインク液をそれぞれ供給す
るインク供給源である4個のインクカートリッジ50と
が、キャリッジ11に搭載されている。
【0017】前記ヘッドユニット30の下方側には、イ
ンクジェットヘッド31の下面に対向して、その往復移
動方向に平行にプラテンローラ18が回転自在に設けら
れており、このプラテンローラ18と各インクジェット
ヘッド31とで印字部が構成される。
【0018】前記キャリッジ11は、両端をフレーム
(図示せず)に支持された、インクジェットヘッド31
の往復移動方向に延びるキャリッジ軸12及びガイド板
13にスライド自在に支持されていると共に、プーリ1
4、15間に架けられたベルト16に連結されており、
モータ17によって、プーリ14が回転駆動されること
で、キャリッジ11が直線往復移動するようになってい
る。
【0019】前記印刷用紙Pは、インクジェットヘッド
31とプラテンローラ18との間に挿入され、ここで印
字された後、同図に矢印で示す方向に排出される。な
お、図1においては、これらの印刷用紙Pの給紙機構の
図示を省略している。
【0020】前記ヘッドユニット30には、図2に示す
ように、各インクジェットヘッド31に、上述した各イ
ンクカートリッジ50をそれぞれ接続するための4個の
マニホールド40が設けられており、各マニホールド4
0は、その一端がインクジェットヘッド31の上面を覆
うように固着されると共に、その他端に、ジョイント部
材50aを介してインクカートリッジ50が着脱自在に
接続されるようになっている。また、インクカートリッ
ジ50は、同図に示すように、ポリウレタンフォーム等
の多孔質のインク吸収材を収容する第1インク室51
と、この第1インク室51に連通した第2インク室52
とを備えており、インク液は、第1インク室51内のイ
ンク液を含浸させたインク吸収材から連通孔51aを通
って第2インク室52を経て、インク供給口部53から
マニホールド40に供給される。なお、インク供給口部
53には、メッシュフィルタ53aが取り付けられてい
る。
【0021】前記インクジェットヘッド31は、図2に
示すように、インク液を噴射させる圧電セラミックから
なるアクチュエータ32と、このアクチュエータ32の
一端面に装着されたノズルプレート34とを備えてお
り、前記アクチュエータ32には、下面となる一端面か
ら上面となる他端面まで延びる、インク貯留室としての
多数の噴射チャンネル33が2列に整列した状態に形成
されていると共に、前記ノズルプレート34には、アク
チュエータ32の一端面に開放された各噴射チャンネル
33の噴射口に対応して多数のノズル孔(図示せず)が
形成されている。
【0022】また、アクチュエータ32に形成された各
噴射チャンネル33には、アクチュエータ32の他端面
に開口された各噴射チャンネル33のインク供給口33
aから、前記マニホールド40に形成されたインク供給
路43を介して、インクカートリッジ50内のインク液
が導入されるようになっており、アクチュエータ32が
変形することにより噴射チャンネル33の容積を変化さ
せることで、噴射チャンネル33からのインク液の噴射
と噴射チャンネル33へのインク液の導入が行われるよ
うになっている。即ち、噴射チャンネル33の容積が減
少するときに、噴射チャンネル33内に貯留されたイン
ク液が、インク滴としてノズルプレート34のノズル孔
から噴射され、噴射チャンネル33の容積が元の状態に
拡大するときに、噴射チャンネル33内にインク液が導
入される。
【0023】また、図1に示すように、プラテンローラ
18の側方に設定されているインクジェットヘッド31
のリセット状態位置には、パージ処理を行うための吸引
手段としてのインク吸引装置21と、インクジェットヘ
ッド31のノズルプレート34を払拭するワイパー装置
26と、印字を行わない際にインクジェットヘッド31
のノズルプレート34を覆ってノズル孔が乾燥するのを
防止する保護キャップ装置27とがそれぞれ配設されて
おり、プラテンローラ18を挟んでリセット状態位置の
反対側に設定されている強制噴射位置には、定期的にイ
ンクジェットヘッド31からインクを強制噴射させるこ
とによってノズルプレート34の目詰り等を防止すべ
く、強制噴射したインクを吸収して保持するインク保持
部材28が設けられている。そして、これらのインク吸
引装置21、ワイパー装置26、保護キャップ装置27
及びインク保持部材28によって、インクジェットヘッ
ド31の噴射機能を回復及び維持するための回復維持部
が構成されている。
【0024】前記インク吸引装置21は、吸引ポンプ2
2、吸引部23、廃インクタンク24及びカム25を備
えており、図示しない動力伝達機構からカム25を介し
て、吸引ポンプ22及び吸引部23が駆動されるように
なっている。
【0025】このインク吸引装置21を用いてパージ処
理を行う場合は、吸引部23がインクジェットヘッド3
1のノズルプレート34を覆った状態で、吸引ポンプ2
2によって負圧を発生させ、マニホールド40のインク
供給路43や噴射チャンネル33内の気泡等を含む不良
インク液を吸引することにより、インクカートリッジ5
0から新たなインク液を噴射チャンネル33内に導入す
ることでインクジェットヘッド31を回復させる。な
お、吸引された不良インク液は、廃インクタンク24に
送られる。また、インクカートリッジ50を交換した
後、新しいインクカートリッジ50からインク液をイン
クジェットヘッド31に導入する(初期導入)場合も同
様に行われる。
【0026】前記マニホールド40は、図3ないし図6
に示すように、枠体41と、この枠体41の内側に配設
され、枠体41の内面に部分的に連結される本体部42
とから構成されており、前記枠体41には、インクジェ
ットヘッド31の他端側の側面に接着剤によって固着さ
れる一対の固着片41aと、マニホールド40をインク
ジェットヘッド31に固着する際に、位置決めするため
の一対の位置決め片41bとが連設されている。なお、
前記固着片41aとインクジェットヘッド31とを接着
剤によって固着した状態で、枠体41と本体部42との
間に形成された空間Sに接着剤を充填することで、イン
クジェットヘッド31の他端面からのインク液の漏れが
阻止されるようになっている。
【0027】前記本体部42には、インクカートリッジ
50内のインク液をインクジェットヘッド31に形成さ
れた複数の噴射チャンネル33に供給するためのインク
供給路43が形成されており、このインク供給路43
は、インクカートリッジ50に接続される、インク流入
口43aを有する小径の接続部44と、この接続部44
から外側に向かってテーパ状に広がって、噴射チャンネ
ル33のインク供給口33aを囲うインク流出口43b
を有する拡大部45とから構成されている。なお、接続
部44のインク流入口43aにはメッシュフィルタ40
aが取り付けられている。
【0028】前記接続部44は、複数の噴射チャンネル
33によって構成されるチャンネル列のほぼ中央部に位
置しており、前記拡大部45は、その接続部44からイ
ンクジェットヘッド31に形成された噴射チャンネル列
の列端に向かってほぼ対称に広がっている。
【0029】前記接続部44のインク流入口43a近傍
には、図7(a)、(b)に示すように、接続部44を
横断する円柱状の横断部材44aによって乱流発生部が
形成されており、パージ処理の際にインク供給路43内
に導入されるインク液の流れが、この横断部材44aに
よって部分的に遮られることでカルマン渦が発生し、イ
ンク供給路43内におけるインク流が乱流となる。この
ように、インク供給路43内におけるインク流が乱流と
なることにより、インク流が層流の場合に比べて、イン
ク供給路43の内面付近のインク流速が大きくなり、イ
ンク供給路43の内面に付着している微小気泡がインク
流によって内面から剥離され、インク液と共に排出され
やすくなる。
【0030】また、接続部44に設ける乱流発生部は、
上述したような横断部材44a以外に、図8(a)、
(b)に示すように、接続部44の内面から螺旋状に突
出する一対の螺旋突起44bによって構成することもで
きる。このような螺旋突起44bによって乱流発生部を
構成した場合は、パージ処理の際におけるインク供給路
43内のインク流が螺旋渦流となり、インク流が単なる
乱流の場合に比べて、インク供給路43の内面に沿って
速い渦流となって接続部44から拡大部45まで良好に
到達し、インク供給路43の内面に付着している微小気
泡の排出性がさらに向上する。
【0031】特に、インク供給路43を、インク供給源
からインクジェットヘッドへ略垂直方向下向に延びるよ
うに形成したものでは、螺旋突起44bの形状を、渦流
の方向が、北半球で使用する場合、反時計回り、南半球
で使用する場合、時計回りになるようにすることで、コ
リオリの力が有効に作用して効果的な渦流を発生させる
ことができる。
【0032】前記拡大部45は、図5に示すように、そ
の内面が、前記接続部44側では、噴射チャンネル33
の列端に向かってテーパ状に広がりかつ内側に突出する
ように湾曲している第1の湾曲面45aと、インクジェ
ットヘッド31側では、第1の湾曲面45aに連続して
テーパ状に広がりかつ外側に突出するように湾曲してい
る第2の湾曲面45bとを有している。つまり、接続部
44のインクジェットヘッド31側端部から噴射チャン
ネル33の列端をほぼ結ぶほぼ直線状のテーパ面に対し
て、接続部44側とインクジェットヘッド31側とでそ
れぞれ上記のように内側に突出する第1の湾曲面45
a、外側に突出する第2の湾曲面45bを付けた形状と
する。このように全体を緩やかなテーパ形状とすること
で、乱流や渦流が拡大部45の内面に沿って端部まで届
きやすくすることができる。
【0033】また、拡大部45の第2の湾曲面45bが
外側に突出するように湾曲しインクジェットヘッド31
の他端面に対し急勾配で接続しているので、第2の湾曲
面45bとインクジェットヘッド31の他端面とによっ
て形成される隅部分に、インク液がほぼ上方から流れ込
み、その部分に残留する気泡をきわめて小さくできる。
そして、その気泡が成長したとしても、上記のように第
2の湾曲面45bが外側に突出するように湾曲している
ことで、隅部分の上方に、ある程度の奥行きhが確保さ
れるので、気泡が第2の湾曲面45bへ浮上して付着し
成長したとしても、成長した気泡が噴射チャンネル33
のインク供給口33aに到達するまでにはある程度の時
間を要することになる。
【0034】また、その隅部分を形成する拡大部45の
第2の湾曲面45bが、インクジェットヘッド31の他
端面に対して急勾配となっているので、その隅部分にパ
ージ処理によって排出できなかった微小気泡が残留して
成長した場合でも、その気泡が浮力によって容易に接続
部44側に浮上するので、パージ処理を行った後、短時
間のうちに噴射チャンネル33内に気泡が取り込まれる
ことがない。
【0035】さらに、外側に突出するように湾曲してい
る第2の湾曲面45bの存在によって、拡大部45の容
積がある程度大きくなり、拡大部45の中央部分で成長
した気泡が噴射チャンネル33のインク供給口33aに
接触して噴射チャンネル33内に取り込まれるまでに
は、ある程度の時間を要することになる。
【0036】以上のように、拡大部45の内面のインク
ジェットヘッド31側を外側に突出するように湾曲させ
ることにより、拡大部45内に残留した気泡が成長する
ことによってインクジェットヘッド31の噴射チャンネ
ル33内に取り込まれるまでの時間が長くなるので、パ
ージ処理を行った後、インク液の不吐出状態に至るまで
の時間を延すことができる。従って、数分の処理時間を
要するパージ処理を頻繁に行う必要がなくなり、快適な
環境でインクジェット記録装置1を使用することができ
る。
【0037】なお、上述した実施形態では、乱流発生部
を横断部材44aや螺旋突起44bによって形成してい
るが、必ずしもこういった形状のものに限定されるもの
ではなく、接続部44の内面に螺旋溝や急拡大部または
急縮小部等を設けることによって乱流発生部を形成する
ことも可能である。
【0038】また、上述したインクジェット記録装置1
では、インクジェットヘッド31のノズルプレート34
側から吸引するインク吸引装置21によってパージ処理
を行っているが、必ずしもこういった吸引手段によって
パージ処理を行う必要はなく、インクカートリッジ側か
ら新たなインク液をインクジェットヘッド側に押し込む
インク押込手段によってパージ処理を行うようにしても
よい。
【0039】
【発明の効果】請求項1ないし請求項5に記載の発明の
インクジェット記録装置では、パージ処理に際して、マ
ニホールド内のインク流が乱流となるので、インク供給
路の内面付近のインク流速が大きくなって、インク供給
路の内面に付着している微小気泡をインクと共に効率よ
く外部に排出することができる。
【0040】特に、請求項3に記載の発明のインクジェ
ット記録装置のように、インク供給路の接続部内面から
螺旋状に突出する螺旋突起によって乱流発生部を形成し
ておくと、螺旋渦が形成されるので、インク供給路の内
面に沿って速いインク流速が形成され、インク供給路の
内面に付着している微小気泡をインクと共により効率的
に外部に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるインクジェット記録装置の一
実施形態を示す概略図である。
【図2】同上のインクジェット記録装置を示す部分断面
図である。
【図3】同上のインクジェット記録装置に使用されてい
るマニホールドを示す斜視図である。
【図4】同上のマニホールドを示す底面図である。
【図5】図4のX−X線に沿った断面図である。
【図6】図4のY−Y線に沿った断面図である。
【図7】同上のマニホールドの乱流発生部を示す拡大図
である。
【図8】他の実施形態におけるマニホールドの乱流発生
部を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 21 インク吸引装置 30 ヘッドユニット 31 インクジェットヘッド 32 アクチュエータ 33 噴射チャンネル 34 ノズルプレート 40 マニホールド 43 インク供給路 44 接続部 44a 横断部材 44b 螺旋突起 45 拡大部 50 インクカートリッジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射させるインクを貯留する複数のイン
    ク貯留室が整列した状態で設けられたインクジェットヘ
    ッドと、そのインクジェットヘッドとインク供給源とを
    相互に接続し、整列された複数の前記インク貯留室に、
    前記インク供給源のインクを供給するインク供給路を有
    するマニホールドとを備えるインクジェット記録装置に
    おいて、 前記インク供給路が、前記インク供給源に接続される接
    続部と、この接続部から外側に広がって、整列された複
    数の前記インク貯留室のインク供給口を囲う拡大部とを
    有し、 前記接続部には、前記インク供給源から前記インク供給
    路に導入するインクに乱流を発生する乱流発生部を設け
    たことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記乱流発生部を、前記接続部を横断す
    る横断部材によって形成したことを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記乱流発生部を、前記接続部の内面か
    ら螺旋状に突出する螺旋突起によって形成したことを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インク供給路を、インク供給源から
    インクジェットヘッドへ略垂直方向下向に延びるように
    形成したことを特徴とする請求項2または3に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 噴射させるインクを貯留する複数のイン
    ク貯留室が整列した状態で設けられたインクジェットヘ
    ッドと、そのインクジェットヘッドとインク供給源とを
    相互に接続し、整列された複数の前記インク貯留室に、
    前記インク供給源のインクを供給するインク供給路を有
    するマニホールドと、 前記インクジェットヘッドのマニホールドとは反対側に
    着脱自在に接続され、前記インク供給源のインクを前記
    マニホールドを通して複数の前記インク貯留室に充填す
    る吸引手段とを備えるインクジェット記録装置におい
    て、 前記インク供給路が、前記インク供給源に接続される接
    続部と、この接続部から外側に広がって、整列された複
    数の前記インク貯留室のインク供給口を囲う拡大部とを
    有し、 前記接続部には、前記吸引手段による吸引により、前記
    インク供給源から前記インク供給路に導入するインクに
    乱流を発生する乱流発生部を設けたことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012148469A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Seiko Epson Corp 流路構成部材および流路構成部材を備える画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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