JPH11346089A - 導電性布帛とその製造方法 - Google Patents

導電性布帛とその製造方法

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JPH11346089A
JPH11346089A JP14981998A JP14981998A JPH11346089A JP H11346089 A JPH11346089 A JP H11346089A JP 14981998 A JP14981998 A JP 14981998A JP 14981998 A JP14981998 A JP 14981998A JP H11346089 A JPH11346089 A JP H11346089A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い耐環境性能と高い表面導通性とを兼備し
た導電性布帛を提供する。 【解決手段】 表面に金属被膜を有する導電性布帛の金
属被膜上にカチオン型電着法により樹脂層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性布帛とその
製造方法に関し、特に電子機器より出る電磁波を遮蔽す
るのに適した、高い表面導通性を有する導電性布帛とそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電磁波遮蔽材料として、軽量で
柔軟性のある合成繊維からなる織物等の布帛に金属被膜
を付与したものが使用されている。合成繊維に金属被膜
を形成させる手段としては、真空蒸着法、スパッタリン
グ法および無電解メッキ法などがある。この様に被覆さ
せた金属被覆繊維の耐摩耗性、耐水性および耐湿性等の
耐環境性能を向上させるために、金属被膜の上にウレタ
ン樹脂、アクリル樹脂等の樹脂をコーティングする方法
が知られている。しかし、一般的にコーティング法では
樹脂を均一に被覆させることは難しいためピンホールな
どの欠点が生じやすく、それ故導通性は得られるが耐環
境性能の向上はそれほど見られない。さらに、均一に被
覆した場合でも、基本的には絶縁皮膜であるため表面導
通性を得ることは困難であった。 そこで金属被覆布帛
に均一な樹脂層を形成させる方法として、電着塗装法が
挙げられる。これは電気泳動の原理を応用した技術であ
り、水溶性塗料やエマルジョン樹脂塗料の中で直流電気
により、被塗物表面に塗料を電着させる方法であるた
め、導通性を有する被塗物に対してのみ有効である。そ
こで以前本出願人は、特開昭62−89898において
金属被覆布帛にアニオン電着法により樹脂を付与する方
法を提案している。この方法によると、繊維に均一に樹
脂皮膜を形成させることができる。しかしながら、この
方法で樹脂被膜を形成させると、金属の耐環境性能は上
がるが、得られた金属被覆布帛には本来の表面導通性能
が見られなくなってしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐環境性能
を得るための樹脂保護層を有し、且つ優れた表面導通性
を有する導電性布帛とその製造方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、表面に
金属被膜を有する導電性布帛において、金属被膜上にカ
チオン型電着法により樹脂層を設けたことを特徴とする
導電性布帛であり、本発明の第2は、表面に金属被膜を
有する導電性布帛に樹脂層を付与する方法において、樹
脂を中和剤により水溶化せしめた後、被塗物である導電
性布帛を陰極とするカチオン型電着法により樹脂層を付
与、硬化させることを特徴とする導電性布帛の製造方法
である。本発明に使用される繊維布帛は、ポリエステル
繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリル繊維またはポリオ
レフィン繊維等の合成繊維、あるいはこれらと天然繊維
の混紡品からなる化学繊維布帛である。
【0005】繊維表面を均一に金属化する方法として
は、従来公知の無電解メッキ法及び電気メッキ法が好ま
しい。メッキ浴は、周知のように、金属塩、還元剤、緩
衝剤、pH調整剤等からなる。無電解メッキに使用され
る金属としては、銀、銅、ニッケル、コバルト、錫等が
挙げられる。これら金属は、特に限定されるものではな
いが、メッキ浴の安定性、操作の容易性から銅及びニッ
ケルが特に好ましい。また形成される金属被膜層の厚さ
は0.1〜10μmの範囲にあることが好ましい。被膜
が0.1μmより小さいと十分な表面導通性が得られ
ず、後の電着塗装工程において樹脂が均一に塗装されな
い。10μmより大きいと表面導通性能はもはや向上せ
ず、該繊維の風合いも柔軟性が損なわれたものになって
しまう。被塗物に導通性があれば電着塗装が可能となる
ため、金属被膜は一種類である必要はなく、更に電気メ
ッキ法、無電解メッキ法などにより多層化しても構わな
い。
【0006】繊維布帛表面に金属被膜を形成させた後、
カチオン型電着塗装法により金属被膜上に樹脂層を付与
する。カチオン型電着塗装法は被塗物、すなわち金属被
覆布帛を陰極とした電着法である。このカチオン型電着
法により付与された樹脂被膜が導電性を示す原理は定か
ではないが、その表面には、微視的にアニオン型電着法
と比べてより多くのメッキされた金属が存在していると
共にそれが耐環境性能に影響を与える程度ではないこと
が判明した。さらに前述の通り、アニオン型電着塗装法
では陽極となる金属被膜表面から酸素が発生するために
金属が酸化劣化されるが、カチオン型では金属が酸化さ
れることはない。この様な理由から、カチオン型電着塗
装法により樹脂を付与された導電性繊維の表面導通性、
耐環境性能が非常に優れた値を示すと考えられる。この
表面導通性により、電磁波シールド材として使用した場
合にアースが確実に取れ、シールド性能の向上につなが
る。
【0007】使用されるカチオン型電着樹脂としては、
骨格中にアミノ基を有する樹脂(ポリアミン樹脂)が好
ましく、より具体的には、アクリル樹脂、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂や
これらの変性樹脂を主体樹脂としたポリアミン樹脂が好
ましく用いられる。また意匠性を付与するため樹脂に顔
料を混ぜて電着塗装を行ってもよいが、着色顔料につい
ては塗装樹脂液中で凝集させず均一な塗膜を得る為にも
ノニオンあるいはカチオン型の顔料であることが好まし
い。これらの樹脂を水溶性ないしは水分散性とするため
に、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸や酢酸、シュウ酸な
どの有機酸により中和させる。塗装する樹脂の厚さは
0.1〜50μm、好ましくは1〜10μmである。
0.1μmより小さいと耐環境効果が十分に得られず、
また50μmより大きいと十分な表面導通性が得にく
く、コストの面でも不利となる。電着塗装処理された繊
維布帛は予備乾燥の後、樹脂の種類に応じて焼き付け又
は紫外線照射などにより硬化させる。予備乾燥温度は8
0〜120℃で5〜10分、焼き付け温度は140〜1
50℃で20〜40分が好ましい。硬化が十分でないと
耐環境性能が十分に得られず、表面導通性も低いものと
なる。
【0008】
【発明の効果】本発明は、カチオン型電着法により金属
被覆布帛に樹脂を付与したことで、従来の方法では得ら
れなかった金属本来の優れた表面導通性、且つ耐環境性
能を持ち、導電性材料としての用途に極めて有用な導電
性布帛を得ることができる。
【0009】
〔評価法〕
表面抵抗値: 日置電機株式会社製抵抗値測定器ミリオ
ームハイテスター3220を用い、クリップ平行電極幅
10cm、電極間距離10cmにおける導電性を測定し
た(クリップ法)。 電磁波遮蔽効果: 関西電子工業振興センターの生駒電
波測定所の考案による測定セルを用い、ヒューレットパ
ッカード社製トラッキングジェネレーター付スペクトラ
ムアナライザーHP8591EMにより10MHz〜1
GHz発振を前述測定セル受信部にて測定サンプルを経
て受信し、スペクトラムアナライザーで計量した。 金属被膜密着性: JIS−H−8504に準じて評価
した。 中性塩水噴霧耐久性: JIS−H−8502に準じて
評価した。(24時間暴露) 摩耗耐久性: JIS−L−0849に準じた摩擦試験
機II型を用いて、摩擦子荷重200g、摩擦回数500
0回の条件にて行い、劣化の程度を目視により評価し
た。
【0010】〔実施例1〕50デニール36フィラメン
トのポリエステル繊維を経密度164本/インチ、緯密
度104本/インチの平織りに製織し、精練プレセット
後、アルカリ加水分解により20%の減量処理を行い、
無電解メッキ法により銅及びニッケル金属被膜を形成さ
せた。金属被膜形成後、熱硬化性のアミノ基含有アクリ
ル系カチオン電着用樹脂を用いてカチオン型電着塗装法
(電着条件浴温20℃、電圧50V、通電時間30秒)
により約40g/m2 、厚さ約5μmの透明樹脂層を形
成させた。次いで、予備乾燥(100℃、10分)、焼
き付け(145℃、30分)を行い目的とする導電性布
帛を得た。得られた導電性布帛を上記評価法により評価
した。結果を表1に示す。
【0011】〔実施例2〕50デニール36フィラメン
トのポリエステル繊維を経密度164本/インチ、緯密
度104本/インチの平織りに製織し、精練プレセット
後、アルカリ加水分解により20%の減量処理を行い、
無電解メッキ法により銅及びニッケル金属被膜を形成さ
せた。金属被膜形成後、アミノ基と光硬化性のアクリロ
イル基を有するアクリル系カチオン電着用樹脂を用いて
カチオン電型電着塗装法(電着条件浴温25℃、電圧5
0V、通電時間60秒)により約40g/m2 、厚さ約
5μmの透明樹脂層を形成させた。次いで、予備乾燥
(75℃、10分)を行い、紫外線照射(高圧水銀灯1
200mj/cm2 )により硬化させ目的とする導電性
布帛を得た。得られた導電性布帛を上記評価法により評
価した。結果を表1に示す。
【0012】〔実施例3〕16デニールモノフィラメン
トのポリエステル繊維を100本/インチの糸密度で製
織した後、無電解メッキ法により銅金属被膜を形成させ
た。金属被膜形成後、黒色ニッケルメッキによる黒色化
処理を電気メッキ法で行った。黒色化処理後、実施例1
同様の条件で電着、予備乾燥、焼き付けを行いカチオン
型電着塗装法により約5g/m2 、厚さ約5μmの透明
樹脂層を形成させ目的とする導電性布帛を得た。得られ
た導電性布帛を上記評価法により評価した。結果を表1
に示す。
【0013】〔実施例4〕スパンボンド法により得たポ
リエステル不織布(目付50g/m2 、厚み240μ
m)に無電解メッキ法により銅及びニッケル金属被膜を
形成させた。金属被膜形成後、実施例1と同じ樹脂を用
いてカチオン型電着塗装法(電着条件浴温20℃、電圧
50V、通電時間30秒)により約50g/m2 、厚さ
約5μmの透明樹脂層を形成させた。次いで、予備乾燥
(100℃、10分)、焼き付け(145℃、30分)
を行い目的とする導電性布帛を得た。得られた導電性布
帛を上記評価法により評価した。結果を表1に示す。
【0014】〔比較例1〕50デニール36フィラメン
トのポリエステル繊維を経密度164本/インチ、緯密
度104本/インチの平織りに製織し、精練プレセット
後、アルカリ加水分解により20%の減量処理を行い、
無電解メッキ法により銅及びニッケル金属被膜を形成さ
せた。金属被膜形成後、アクリル系樹脂トアクロンSA
6218(東海製油)を用いてナイフコーティング法に
より布帛両面に約40g/m2 、厚さ約5μmの透明樹
脂層を形成させた。次いで、乾燥(130℃、1分)を
行い導電性布帛を得た。得られた導電性布帛を上記評価
法により評価した。結果を表1に示す。
【0015】〔比較例2〕50デニール36フィラメン
トのポリエステル繊維を経密度164本/インチ、緯密
度104本/インチの平織りに製織し、精練プレセット
後、アルカリ加水分解により20%の減量処理を行い、
無電解メッキ法により銅及びニッケル金属被膜を形成さ
せた。金属被膜形成後、アクリル系樹脂トアクロンSA
6218(東海製油)を用いてナイフコーティング法に
より布帛両面に約60g/m2 、厚さ約10μmの透明
樹脂層を形成させた。次いで、乾燥(130℃、1分)
を行い導電性布帛を得た。得られた導電性布帛を上記評
価法により評価した。結果を表1に示す。
【0016】〔比較例3〕50デニール36フィラメン
トのポリエステル繊維を経密度164本/インチ、緯密
度104本/インチの平織りに製織し、精練プレセット
後、アルカリ加水分解により20%の減量処理を行い、
無電解メッキ法により銅及びニッケル金属被膜を形成さ
せた。金属被膜形成後、アクリル系樹脂ハニブライトC
−1(ハニー化成)を用いてアニオン型電着塗装法(電
着条件浴温20℃、電圧50V、通電時間30秒)によ
り約40g/m2 、厚さ約5μmの透明樹脂層を形成さ
せた。次いで、予備乾燥(75℃、10分)、焼き付け
(180℃、30分)を行い導電性布帛を得た。得られ
た導電性布帛を上記評価法により評価した。結果を表1
に示す。
【0017】〔比較例4〕50デニール36フィラメン
トのポリエステル繊維を経密度164本/インチ、緯密
度104本/インチの平織りに製織し、精練プレセット
後、アルカリ加水分解により20%の減量処理を行い、
無電解メッキ法により銅及びニッケル金属被膜を形成さ
せた。金属被膜形成後、アクリル系樹脂ハニブライトC
−1(ハニー化成)を用いてアニオン型電着塗装法(電
着条件浴温20℃、電圧50V、通電時間30秒)によ
り約20g/m2 、厚さ3μmの透明樹脂層を形成させ
た。により布帛両面に約60g/m2 の透明樹脂層を形
成させた。次いで、予備乾燥(70℃、10分)、焼き
付け(180℃、30分)を行い導電性布帛を得た。得
られた導電性布帛を上記評価法により評価した。結果を
表1に示す。
【0018】
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来より電磁波遮蔽材料として、軽量で
柔軟性のある合成繊維からなる織物等の布帛に金属被膜
を付与したものが使用されている。合成繊維に金属被膜
を形成させる手段としては、真空蒸着法、スパッタリン
グ法および無電解メッキ法などがある。この様に被覆さ
せた金属被覆繊維の耐摩耗性、耐水性および耐湿性等の
耐環境性能を向上させるために、金属被膜の上にウレタ
ン樹脂、アクリル樹脂等の樹脂をコーティングする方法
が知られている。しかし、一般的にコーティング法では
樹脂を均一に被覆させることは難しいためピンホールな
どの欠点が生じやすく、それ故導通性は得られるが耐環
境性能の向上はそれほど見られない。さらに、均一に被
覆した場合でも、基本的には絶縁皮膜であるため表面導
通性を得ることは困難であった。 そこで金属被覆布帛
に均一な樹脂層を形成させる方法として、電着塗装法が
挙げられる。これは電気泳動の原理を応用した技術であ
り、水溶性塗料やエマルジョン樹脂塗料の中で直流電気
により、被塗物表面に塗料を電着させる方法であるた
め、導通性を有する被塗物に対してのみ有効である。そ
こで以前本出願人は、特開昭62−89898において
金属被覆布帛にアニオン電着法により樹脂を付与する方
法を提案している。この方法によると、繊維に均一に樹
脂皮膜を形成させることができる。しかしながら、この
方法で樹脂被膜を形成させると、耐環境性能は上がる
が、得られた金属被覆布帛には本来の表面導通性能が見
られなくなってしまう。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】〔比較例1〕50デニール36フィラメン
トのポリエステル繊維を経密度164本/インチ、緯密
度104本/インチの平織りに製織し、精練プレセット
後、アルカリ加水分解により20%の減量処理を行い、
無電解メッキ法により銅及びニッケル金属被膜を形成さ
せた。金属被膜形成後、アクリル系樹脂トアクロンSA
6218(東海製油)を用いてナイフコーティング法に
より布帛両面に約40g/m 2 の透明樹脂層を形成させ
た。次いで、乾燥(130℃、1分)を行い導電性布帛
を得た。樹脂の厚さは不均一であり、ピンホールも見ら
れた。得られた導電性布帛を上記評価法により評価し
た。結果を表1に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】〔比較例2〕50デニール36フィラメン
トのポリエステル繊維を経密度164本/インチ、緯密
度104本/インチの平織りに製織し、精練プレセット
後、アルカリ加水分解により20%の減量処理を行い、
無電解メッキ法により銅及びニッケル金属被膜を形成さ
せた。金属被膜形成後、ウレタン系レザミンME361
2(大日精化)を用いてナイフコーティング法により布
帛両面に約60g/m 2 の透明樹脂層を形成させた。
いで、乾燥(130℃、1分)を行い導電性布帛を得
た。樹脂の厚さは不均一であるがピンホールは見られ
ず、平均約10μmの樹脂層が形成されていた。得られ
た導電性布帛を上記評価法により評価した。結果を表1
に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】〔比較例4〕50デニール36フィラメン
トのポリエステル繊維を経密度164本/インチ、緯密
度104本/インチの平織りに製織し、精練プレセット
後、アルカリ加水分解により20%の減量処理を行い、
無電解メッキ法により銅及びニッケル金属被膜を形成さ
せた。金属被膜形成後、アクリル系樹脂ハニブライトC
−1(ハニー化成)を用いてアニオン型電着塗装法(電
着条件浴温20℃、電圧50V、通電時間30秒)によ
り約20g/m2 、厚さ3μmの透明樹脂層を形成させ
た。次いで、予備乾燥(70℃、10分)、焼き付け
(180℃、30分)を行い導電性布帛を得た。 得ら
れた導電性布帛を上記評価法により評価した。結果を表
1に示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【表1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に金属被膜を有する導電性布帛にお
    いて、金属被膜上にカチオン型電着法により樹脂層を設
    けたことを特徴とする導電性布帛。
  2. 【請求項2】 該樹脂がポリアミン樹脂である請求項1
    記載の導電性布帛。
  3. 【請求項3】 表面抵抗値が10Ω・□以下である請求
    項1記載の導電性布帛。
  4. 【請求項4】 樹脂層の厚さが0.1〜50μmの範囲
    である請求項1記載の導電性布帛。
  5. 【請求項5】 表面に金属被膜を有する導電性布帛に樹
    脂層を付与する方法において、樹脂を中和剤により水溶
    性または水分散性とした後、被塗物である導電性布帛を
    陰極とするカチオン型電着法により樹脂層を付与、硬化
    させることを特徴とする導電性布帛の製造方法。
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