JP5526691B2 - 平面アンテナ用金属積層樹脂フィルム - Google Patents
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Description
(1)樹脂フィルム上に総厚み1μm以上のアルミニウム金属層が積層されてなる金属積層樹脂フィルムであって、該金属層がスパッタ法によって積層された膜厚3nm〜20nmのアルミニウム金属層を介して、蒸着法によってアルミニウム金属層が積層されてなる平面アンテナ用金属積層樹脂フィルム。
(2)前記スパッタ法によって積層されたアルミニウム金属層の膜厚が5nm〜15nmである請求項1に記載の平面アンテナ用金属積層樹脂フィルム。
1.アルミニウム金属層1の厚み
サンプルをミクロトームにて厚み方向に切断しこの断面を100万倍の倍率でTEMを用いて観察し、各層の厚みを測定した。測定は、各項目に関して1サンプルで行い、1サンプルあたり1視野5点の測定を行い、その平均値を本発明におけるアルミニウム金属層1の厚みとした。
サンプルをミクロトームにて厚み方向に切断しこの断面を5万倍のSEMを用いて観察し、アルミニウム金属層の厚みを測定した。測定は、各項目に関して1サンプルで行い、1サンプルあたり1視野5点の測定を行い、このアルミニウム金属層の厚みをアルミニウム金属層の厚みとした。
本発明の平面アンテナ用金属積層樹脂フィルムを、JIS-K5600-5-6:1999に基づき、幅方向5点の密着性を評価した。評価結果が分類0であるものを密着性良好、それ以外であるものを密着性不良とした。評価治具は、コーテックス社製クロスカットガイド「CCI−2」とニチバン社製セロテープ(登録商標)「CT-24S」を用いた。
刷版T−250メッシュのスクリーン印刷法にて、平面アンテナ用金属積層樹脂フィルム上に、保護層として日本化工塗料社製塗料「TR102A−BK」をパターン印刷した後、該保護層を100℃で10分間加熱硬化させて回路パターンを作製した。次いで作製した回路パターンを60℃の5%水酸化ナトリウム水溶液に30秒間漬けて、平面アンテナ用金属積層樹脂フィルム上の該保護層を印刷していない部分を溶解除去して、所望のパターンを得た。このようにして得られた所望のパターンの不良率を下記(1)式にて算出し、不良率1%以下を密着性良好とした。なお、本評価では、線幅0.15mmのダイポール型アンテナパターンで評価を実施した。
不良率(%)=(欠落が見られるパターンの個数/パターン100個)×100 (1)式。
本発明の平面アンテナ用金属積層樹脂フィルムの表面抵抗値を、JIS-K7194:1994に基づき測定した。測定は6サンプルについて実施し、最大値と最小値を除いた4サンプルの平均値を、本発明の平面アンテナ用金属積層樹脂フィルムの表面抵抗値とした。抵抗率測定器は、株式会社ダイアインスツルメンツ製ロレスタGP(タイプMCP−T600、TFPプローブ:形式MCP−TFP)を用い、温度25℃、湿度50%RH下で評価した。
樹脂フィルムとして、厚さ50μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製、ルミラーS56)を用いた。次いで、前記樹脂フィルム上に、DCスパッタ法のスパッタ装置を用いて、厚さ15nmのアルミニウム層を形成しアルミニウム金属層1を得た。この際、アルミニウム層の厚さが15nmとなるように、電圧、電流、真空度、フィルム走行速度を制御し、スパッタを行った。さらに、前記金属層1上に、アルミニウム層を誘導加熱方式の蒸着装置を用いて形成しアルミニウム金属層2を得た。この際、アルミニウム層の総厚みが3μmとなるように、誘導加熱炉の電圧、電流、真空度、フィルム走行速度を制御し、蒸着を行った。
このようにして得られた平面アンテナ用金属積層樹脂フィルム上に保護層を形成するために、印刷インキ(日本化工塗料株式会社製「TR102A−BK」)を用いて、刷版T−250メッシュで回路パターンをスクリーン印刷した後、100℃で10分間加熱乾燥して回路パターンを印刷した樹脂フィルムを得た。
最後に、この回路パターンを印刷した樹脂フィルムを、60℃の5重量%水酸化ナトリウム水溶液で30秒間処理し、アルミニウム蒸着層の回路パターンを印刷していない部分を溶解除去して、平面アンテナを得た。
厚さ5nmのアルミニウム層を形成しアルミニウム金属層1を得た以外は、実施例1と同様にして、平面アンテナを得た。
厚さ3nmのアルミニウム層を形成しアルミニウム金属層1を得た以外は、実施例1と同様にして、平面アンテナを得た。
得られた平面アンテナの金属層の、物理的密着性ならびに化学的密着性を確認したところ、何れも密着性良好であった。
アルミニウム金属層1を設けない以外は、実施例1と同様にして、平面アンテナを得た。
得られた平面アンテナの金属層の、物理的密着性ならびに化学的密着性を確認したところ、何れの密着性も不充分であった。
厚さ15nmのアルミニウム金属層を、アルミニウムの代わりに銅で形成した金属層1を設けた以外は、実施例1と同様にして、平面アンテナを得た。
得られた平面アンテナの金属層の、物理的密着性ならびに化学的密着性を確認したところ、物理的密着性は良好であったものの、化学的密着性において不良率が45%となり、密着性は不充分であった。
厚さ15nmのアルミニウム金属層を、アルミニウムの代わりにニッケルで形成した金属層1を設けた以外は、実施例1と同様にして、平面アンテナを得た。
アルミニウム金属層1の厚みを1.5nmとする以外は、実施例1と同様にして、平面アンテナを得た。
得られた平面アンテナの金属層の、物理的密着性ならびに化学的密着性を確認したところ、何れの密着性も不充分であった。
アルミニウム金属層の総厚みを0.5μmとする以外は、実施例1と同様にして、平面アンテナを得た。
得られた平面アンテナの金属層の、物理的密着性ならびに化学的密着性を確認したところ、何れの密着性も良好であった。しかしながら、アルミニウム金属層2の表面抵抗値が140mΩ/□となったことで、該表面抵抗値の平面アンテナ用金属積層樹脂フィルムを用いて作製した平面アンテナの出力が不充分となり、リーダ/ライタ側の送信出力を増加させなければならず、非実用的と判断した。
2.アルミニウム金属層1
3.アルミニウム金属層2
Claims (2)
- 樹脂フィルム上に総厚み1μm以上のアルミニウム金属層が積層されてなる金属積層樹脂フィルムであって、該金属層がスパッタ法によって積層された膜厚3nm〜20nmのアルミニウム金属層を介して、蒸着法によってアルミニウム金属層が積層されてなる平面アンテナ用金属積層樹脂フィルム。
- 前記スパッタ法によって積層されたアルミニウム金属層の膜厚が5nm〜15nmである請求項1に記載の平面アンテナ用金属積層樹脂フィルム。
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