JPH11346017A - 磁気抵抗効果素子及び磁気抵抗効果型磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果素子及び磁気抵抗効果型磁気ヘッド

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JPH11346017A
JPH11346017A JP10150204A JP15020498A JPH11346017A JP H11346017 A JPH11346017 A JP H11346017A JP 10150204 A JP10150204 A JP 10150204A JP 15020498 A JP15020498 A JP 15020498A JP H11346017 A JPH11346017 A JP H11346017A
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thickness
cofe
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magnetoresistive
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JP10150204A
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Tetsuya Mizuguchi
徹也 水口
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性の優れたスピンバルブ型の磁気抵抗効果
素子を提供する。また、そのような磁気抵抗効果素子を
備えることにより特性の向上を図った磁気抵抗効果型磁
気ヘッドを提供する。 【解決手段】 NiFe層3と、CoFe層4と、Cu
層5と、CoFe層6と、IrMn層7とを積層して、
磁気抵抗効果素子1を構成する。このとき、CoFe層
4の膜厚を0.5nm以上とし、Cu層5の膜厚を2.
2nm〜3.0nmとし、CoFe層6の膜厚を2.0
nm以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンバルブ型の
磁気抵抗効果素子に関する。また、本発明は、磁気記録
媒体からの磁気信号を検出する感磁素子としてスピンバ
ルブ型の磁気抵抗効果素子を備えた磁気抵抗効果型磁気
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果素子は、外部磁界の大きさ
によって抵抗値が変化する素子であり、例えば、再生専
用の磁気ヘッドにおいて磁気記録媒体からの磁気信号を
検出する感磁素子として使用されている。なお、磁気抵
抗効果素子を用いた磁気ヘッドは、一般に磁気抵抗効果
型磁気ヘッドと呼ばれている。
【0003】従来、このような磁気抵抗効果素子として
は、異方性磁気抵抗効果を示すNi−Fe合金膜を用い
た磁気抵抗効果素子が広く使用されていたが、Ni−F
e合金膜を用いた磁気抵抗効果素子は磁気抵抗変化率が
小さく、より大きな磁気抵抗変化率を示す磁気抵抗効果
素子が望まれている。
【0004】そこで、より大きな磁気抵抗変化率を示す
磁気抵抗効果素子として、磁性層と導電体層とを積層し
てスピンバルブを構成することにより、外部磁界の大き
さによって抵抗値が変化するようにした、いわゆるスピ
ンバルブ型の磁気抵抗効果素子が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スピン
バルブ型の磁気抵抗効果素子においても、更なる特性の
向上が望まれている。特に磁気記録の高記録密度化に対
応するために磁気抵抗効果型磁気ヘッドの特性向上が強
く要求されており、そのためにも、より特性に優れたス
ピンバルブ型の磁気抵抗効果素子の開発が強く望まれて
いる。
【0006】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、特性の優れたスピンバルブ型の
磁気抵抗効果素子を提供することを目的としている。ま
た、本発明は、そのような磁気抵抗効果素子を備えるこ
とにより特性の向上を図った磁気抵抗効果型磁気ヘッド
を提供することも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気抵抗効
果素子は、少なくとも、NiFe層と、第1のCoFe
層と、Cu層と、第2のCoFe層と、IrMn層とが
積層されてなる。そして、上記第1のCoFe層の膜厚
が0.5nm以上であり、上記Cu層の膜厚が2.2n
m〜3.0nmの範囲内であり、上記第2のCoFe層
の膜厚が2.0nm以上であることを特徴とする。
【0008】また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドは、磁気記録媒体からの磁気信号を検出する感磁素
子として、上記のような磁気抵抗効果素子を備えること
を特徴とする。
【0009】上記磁気抵抗効果素子において、NiFe
層及び第1のCoFe層は、いわゆるフリー層であり、
外部磁界に応じて磁化方向が容易に変化する。Cu層
は、非磁性の導体からなる層であり、この磁気抵抗効果
素子にセンス電流を流したときに、当該センス電流は主
にCu層に流れる。IrMn層は、反強磁性層であり、
第2のCoFe層の磁化方向を一定の方向に向かせるよ
うに作用する。第2のCoFe層は、いわゆるピン層で
あり、IrMn層からの作用により磁化方向が一定の方
向を向くようになされている。
【0010】そして、この磁気抵抗効果素子は、当該磁
気抵抗効果素子を構成する各層の膜厚が上記のように規
定されることにより、優れた特性を示すこととなる。な
お、各層の膜厚と特性の関係については、後で詳細に説
明する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】<磁気抵抗効果素子の構成>本発明を適用
した磁気抵抗効果素子の一例を図1に示す。
【0013】この磁気抵抗効果素子1は、基板2の上
に、NiFe層3と、CoFe層4と、Cu層5と、C
oFe層6と、IrMn層7と、Ta層8とが積層され
てなる。なお、IrMn層7の上に形成されるTa層8
は、本発明において必須の層ではなく、無くても良い。
【0014】この磁気抵抗効果素子1において、NiF
e層3及びCoFe層4は、外部磁界に応じて磁化方向
が容易に変化するフリー層として動作する。また、Ir
Mn層7は、反強磁性層であり、CoFe層6の磁化方
向を一定の方向に向かせるように作用する。また、Co
Fe層6は、ピン層であり、IrMn層7からの作用に
より磁化方向が一定の方向を向くこととなる。
【0015】そして、この磁気抵抗効果素子1は、Ni
Fe層3及びCoFe層4がフリー層として動作すると
ともに、IrMn層7からの作用により磁化方向が一定
の方向を向くようになされたCoFe層6がピン層とし
て動作することにより、全体としてスピンバルブを構成
している。すなわち、この磁気抵抗効果素子1では、外
部磁界によって、NiFe層3及びCoFe層4からな
るフリー層の磁化方向と、CoFe層6からなるピン層
の磁化方向とがなす角度が変化し、その結果、抵抗値が
変化する。
【0016】上記磁気抵抗効果素子1を用いて外部磁界
を検出するときには、例えば、矩形状にパターニングし
て、その両端に電極を取り付け、それらの電極からセン
ス電流を供給する。このとき、センス電流は、主にCu
層5に流れることとなる。そして、センス電流の電圧変
化を検出することで、磁気抵抗効果素子1の抵抗変化を
検出する。
【0017】なお、上記磁気抵抗効果素子1において、
NiFe層3の下層には、当該NiFe層3の下地とし
て、Ta層を形成するようにしても良い。下地となるT
a層を形成しておくことで、その上の膜の比抵抗の増加
を抑えることができる。
【0018】<超高真空スパッタ装置の構成>上記磁気
抵抗効果素子1は、膜厚が数nmの非常に薄い膜を積層
することで形成されるが、当該磁気抵抗効果素子1を構
成する各層は、超高真空スパッタ装置を用いて成膜する
ことが好ましい。超高真空スパッタ装置を用いて成膜す
ることで、磁気抵抗効果素子1を構成する各層の膜質を
良好なものとすることができるとともに、それらの膜厚
を精度良く制御することができる。
【0019】ここで、超高真空スパッタ装置の一例を図
2に示す。この超高真空スパッタ装置10は、基板準備
室11と、逆スパッタによって基板クリーニングを行う
予備プロセス室12と、スパッタリングによる成膜を超
高真空下にて行うことが可能な成膜室13との3室構成
とされている。なお、成膜室13の到達真空度は、6.
5×10-8Pa程度まで可能とされている。
【0020】この超高真空スパッタ装置10は、スパッ
タリングカソード14として、誘導結合RFプラズマ支
援マグネトロンカソードを使用しており、ターゲット上
にRFコイルが配されている。これにより、0.1Pa
以下というような低ガス圧でも、放電が可能となってお
り、高いイオン化率が得られるようになされている。
【0021】また、この超高真空スパッタ装置10の成
膜室13には、スパッタリングカソード14が複数設け
られている。そして、上記磁気抵抗効果素子1を作製す
る際は、それらのスパッタリングカソード14に、例え
ば、Co(90原子%)−Fe(10原子%)ターゲッ
ト、Ni(80原子%)−Fe(20原子%)ターゲッ
ト、Ir(22原子%)−Mn(78原子%)ターゲッ
ト、Cuターゲット、Taターゲットをそれぞれ配して
用いる。
【0022】<磁気抵抗効果素子の特性の膜厚依存性>
つぎに、上記磁気抵抗効果素子1を構成する各層の膜厚
を変化させることにより当該磁気抵抗効果素子1の特性
がどのように変化するかを調べた結果について説明す
る。
【0023】上記磁気抵抗効果素子1を構成する各層の
膜厚は数nm程度と非常に薄いため、通常のスパッタ装
置を用いて成膜したのでは、特性の膜厚依存性を精度良
く調べることは難しい。そこで、ここでは、上記磁気抵
抗効果素子1を構成する各層を、上述したような超高真
空スパッタ装置10を用いて成膜するようにした。超高
真空スパッタ装置10を用いて成膜することで、磁気抵
抗効果素子1を構成する各層が非常に薄くても、それら
の膜質を良好なものとすることができるとともに、それ
らの膜厚を精度良く制御することができるので、特性の
膜厚依存性を精度良く調べることが可能となる。換言す
れば、超高真空スパッタ装置10を用いることで初め
て、磁気抵抗効果素子1の特性の膜厚依存性を精度良く
調べることが可能となり、その結果、以下に説明するよ
うに、磁気抵抗効果素子1を構成する各層の膜厚の最適
値を決定することが可能となった。
【0024】なお、磁気抵抗効果素子1の特性の膜厚依
存性を調べるにあたって、その評価パラメータには、M
R比、dR/square、dG/square、Hp
を用いた。
【0025】ここで、MR比は、磁気抵抗効果素子1の
抵抗変化率のことである。dR/squareは、磁気
抵抗効果素子1の単位面積当たりの抵抗変化量のことで
ある。
【0026】また、dGは、磁気抵抗効果素子1の抵抗
の最小値をRmin、最大値をRmaxとしたとき、dG=1
/Rmin−1/Rmaxで表される値であり、磁気抵抗効果
素子1の内部での分流損失(センス電流がCu層5及び
その近傍以外を流れることによる損失)の大小によら
ず、スピン依存散乱による本質的な抵抗変化のみを表す
値である。そして、dG/squareは、磁気抵抗効
果素子1の単位面積当たりのdGの値を示している。
【0027】また、Hpは、ピン層(CoFe層6)と
反強磁性層(IrMn層7)の間に働く交換結合磁界H
exと、フリー層(NiFe層3及びCoFe層4)とピ
ン層(CoFe層6)との間に働く交換相互作用との大
きさにより決まる、ピン層の磁化曲線の零磁場点からの
シフト量のことである。
【0028】<Cu層厚依存性>まず、Cu層厚依存性
について調べた。ここで、サンプル膜構成は、基板/T
a(5nm)/NiFe(5nm)/CoFe(2.5
nm)/Cu(t1)/CoFe(2.5nm)/Ir
Mn(6nm)/Ta(5nm)とした。そして、Cu
層5の膜厚t1を変化させて、MR比、dR/squa
re、dG/squareのCu層厚依存性を調べた。
結果を図3に示す。
【0029】図3より、MR比、dR/square及
びdG/squareをより大きな値とするために、C
u層5の膜厚は、2.2nm〜3.0nm程度とするこ
とが好ましいことが分かる。なお、Cu層5の膜厚が
2.5nm以上のときのdR/squareの低下は、
dG/squareが変化しないことから、Cu層5の
厚みが増すことによる分流損失の増加によると考えられ
る。
【0030】<ピン層厚依存性>つぎに、ピン層厚依存
性について調べた。ここで、サンプル膜構成は、基板/
Ta(5nm)/NiFe(5nm)/CoFe(2.
5nm)/Cu(2.75nm)/CoFe(t2)/
IrMn(6nm)/Ta(5nm)とした。そして、
ピン層(CoFe層6)の膜厚t2を変化させて、MR
比、dR/square、dG/square、Hp
ピン層厚依存性を調べた。結果を図4及び図5に示す。
【0031】図4より、ピン層の膜厚は、MR比、dR
/square、dG/squareの観点からは、よ
り厚いほうが好ましいことが分かる。ただし、ピン層の
膜厚を2.0nm以上とした場合、dR/square
は、ほぼ一定となっている。したがって、特にdR/s
quareの観点から、ピン層の膜厚は、2.0nm以
上とすることが好ましいと言える。
【0032】また、図5に示すように、Hpはピン層が
厚くなるに従い小さくなった。Hpは、磁気抵抗効果素
子1を磁気抵抗効果型磁気ヘッドの感磁素子として用い
るようなことを考慮すると、300Oe程度は必要であ
る。したがって、特にHpの観点から、ピン層の膜厚
は、3.5nm以下とすることが好ましい。
【0033】つまり、図4及び図5に示す結果から、ピ
ン層の膜厚は、2.0nm〜3.5nmの範囲内とする
ことが好ましいと言える。
【0034】<フリー層厚依存性>つぎに、フリー層厚
依存性について調べた。ここで、サンプル膜構成は、基
板/Ta(5nm)/NiFe(10nm−t3×2)
/CoFe(t3)/Cu(2.75nm)/CoFe
(2.5nm)/IrMn(6nm)/Ta(5nm)
とした。そして、CoFeの飽和磁化をNiFeの2倍
と仮定し、フリー層の総厚を、MsNiFe×tNiFe+Ms
CoFe×t3=MsNiFe×10nmで一定として、フリー
層を構成するNiFe層3及びCoFe層4の膜厚を変
化させた。なお、上記式において、MsNiFeはフリー層
を構成するNiFe層3の飽和磁化、tNi Feは当該Ni
Fe層3の膜厚であり、MsCoFeはフリー層を構成する
CoFe層4の飽和磁化、t3は当該CoFe層4の膜
厚である。
【0035】以上のように、フリー層を構成するNiF
e層3及びCoFe層4の膜厚を変化させて、MR比、
dR/square、dG/squareのフリー層厚
依存性を調べた。結果を図6に示す。なお、図6の横軸
は、フリー層を構成するCoFe層4の膜厚と、NiF
e層3及びCoFe層4からなるフリー層の総厚とを示
している。
【0036】図6から分かるように、MR比及びdR/
squareは、フリー層の総厚が小さくなるに従い大
きくなる。これは、フリー層の総厚が小さいほうが、分
流損失が少ないためと考えられる。また、dG/squ
areは、フリー層を構成するCoFe層4の膜厚が
0.5nm以上であればほぼ一定となっている。これ
は、CoFe層4の膜厚が0.5nm以上あれば、磁気
抵抗効果素子1の抵抗変化のもととなるスピン依存散乱
が、それ以上大きくなることはないことを示している。
以上のことから、フリー層は、その総厚をできるだけ薄
くし、かつ、フリー層を構成するCoFe層4の膜厚を
0.5nm以上とすることが好ましい。
【0037】ただし、フリー層を構成するNiFe層3
の膜厚をあまりに薄くすると、軟磁気特性が劣化してし
まう。ここで、NiFeとCoFeとの積層膜につい
て、NiFeの膜厚と、当該積層膜の困難軸方向の保磁
力Hchとの関係を測定した結果を図7に示す。図7か
ら、良好な軟磁気特性を得るために、NiFe層3の膜
厚は、2.0nm以上とすることが好ましいことが分か
る。
【0038】すなわち、フリー層を構成するCoFe層
4の膜厚は、主にdG/squareの観点から、0.
5nm以上とすることが好ましく、また、フリー層を構
成するNiFe層3の膜厚は、軟磁気特性の観点から、
2.0nm以上とすることが好ましい。一方、分流損失
を低減するという観点からは、CoFe層4及びNiF
e層3の膜厚はできるだけ薄いほうが好ましい。具体的
には、フリー層を構成するCoFe層4の膜厚は、スピ
ン依存散乱と分流損失との兼ね合いを考慮して、3nm
程度以下とすることが好ましく、また、フリー層を構成
するNiFe層3の膜厚は、軟磁気特性と分流損失との
兼ね合いを考慮して、5nm程度以下とすることが好ま
しい。
【0039】<反強磁性層厚依存性>つぎに、反強磁性
層厚依存性について調べた。上記磁気抵抗効果素子1に
おいて反強磁性層(IrMn層7)は、ピン層(CoF
e層6)の磁化方向を一定の方向に向かせるためのもの
であり、交換結合磁界Hexが大きいことが望まれる。そ
こで、IrMnからなる反強磁性層の膜厚と、交換結合
磁界Hexとの関係を調べた。結果を図8に示す。図8か
ら、十分に大きな交換結合磁界Hexを得るために、Ir
Mn層7の膜厚は、5nm以上とすることが好ましいこ
とが分かる。
【0040】なお、分流損失を低減するという観点から
は、IrMn層7の膜厚もできるだけ薄いほうが好まし
い。そこで、IrMn層7の膜厚は、交換結合磁界Hex
と分流損失との兼ね合いを考慮して、5nm〜20nm
程度とすることが好ましい。
【0041】<下地Ta層厚依存性>つぎに、NiFe
層3の下層に下地となるTa層を形成した場合につい
て、Ta層厚依存性を調べた。ここで、サンプル膜構成
は、基板/Ta(t4)/NiFe(5nm)/CoF
e(2.5nm)/Cu(2.75nm)/CoFe
(2.5nm)/IrMn(6nm)/Ta(5nm)
とした。そして、NiFe層3の下地となるTa層の膜
厚t4を変化させて、MR比、dR/square、d
G/squareのTa層厚依存性を調べた。結果を図
9に示す。
【0042】図9から、NiFe層3の下地となるTa
層の膜厚は、dR/squareの観点からは、できる
だけ薄いほうが好ましく、むしろ、Ta層を形成しない
ほうが好ましい。しかし、Ta層の膜厚が小さくなるに
従って、MR比及びdG/squareが小さくなって
いる。これは、Ta層が無くなることにより、その上の
膜の比抵抗が上昇するためであると考えられる。したが
って、Ta層の膜厚は、その上の膜の比抵抗の増加を抑
える効果が得られる範囲内で、できるだけ薄くすること
が好ましい。
【0043】<まとめ>以上の考察の結果をまとめて以
下に示す。
【0044】図1に示した磁気抵抗効果素子1の抵抗変
化のもととなるスピン依存散乱に寄与するのは、主にC
oFe層4、Cu層5及びCoFe層6である。そし
て、スピン依存散乱による本質的な抵抗変化を中心に考
えると、上記磁気抵抗効果素子1において、CoFe層
4の膜厚は0.5nm以上とし、Cu層5の膜厚は2.
2nm〜3.0nmとし、CoFe層6の膜厚は2.0
nm以上とすることが好ましい。
【0045】更に、分流損失や、Hpの大きさや、フリ
ー層の軟磁気特性や、反強磁性層の交換結合磁界Hex
までも考慮すると、上記磁気抵抗効果素子1において、
NiFe層3の膜厚は2.0nm〜5.0nmとするこ
とが好ましく、CoFe層4の膜厚は3.0nm以下と
することが好ましく、CoFe層6の膜厚は3.5nm
以下とすることが好ましく、IrMn層7の膜厚は5n
m〜20nmとすることが好ましい。
【0046】また、上記磁気抵抗効果素子1において、
NiFe層3の下層に下地となるTa層を形成する場
合、当該Ta層の膜厚は、その上に形成される膜の比抵
抗の増加を抑える効果が得られる範囲内で、できるだけ
薄くすることが好ましい。
【0047】<磁気抵抗効果素子の具体例>以上の考察
に基づいて、膜構成を、基板/NiFe(2.5nm)
/CoFe(1.25nm)/Cu(2.75nm)/
CoFe(2.5nm)/IrMn(6nm)/Ta
(5nm)として、実際に磁気抵抗効果素子を作製し
た。そして、当該磁気抵抗効果素子に磁界を印加したと
きの抵抗変化量を測定した。結果を図10に示す。な
お、図10において、横軸は磁気抵抗効果素子に印加し
た磁界の大きさ、縦軸は磁気抵抗効果素子の単位面積当
たりの抵抗値を示している。
【0048】図10からも分かるように、上記膜構成の
磁気抵抗効果素子の特性は、非常に優れたものとなって
いる。具体的には、この磁気抵抗効果素子では、MR比
が約9.45%、dR/squareが約2.51Ωと
いう、非常に大きな値となっている。
【0049】<磁気抵抗効果型磁気ヘッドの構成>本発
明を適用した磁気抵抗効果型磁気ヘッドを備えた複合型
磁気ヘッドの一例を図11及び図12に示す。なお、図
11は、当該複合型磁気ヘッド21について、その内部
構造が分かるように一部を切り欠いて示した斜視図であ
り、図12は、当該複合型磁気ヘッド21の断面図であ
る。
【0050】図11及び図12に示す複合型磁気ヘッド
21は、ハードディスク装置等に用いられる磁気ヘッド
であり、基板22上に、本発明を適用した磁気抵抗効果
型磁気ヘッドが形成されてなるとともに、当該磁気抵抗
効果型磁気ヘッド上にインダクティブ型磁気ヘッドが積
層形成されてなる。ここで、磁気抵抗効果型磁気ヘッド
は、再生用ヘッドとして動作するものであり、インダク
ティブ型磁気ヘッドは、記録用ヘッドとして動作するも
のである。すなわち、この複合型磁気ヘッド21は、再
生用ヘッドと記録用ヘッドを複合して構成されている。
【0051】複合型磁気ヘッド21に搭載されている磁
気抵抗効果型磁気ヘッドは、いわゆるシールド型MRヘ
ッドであり、Al23−TiC等からなる基板22上に
絶縁層23を介して形成された第1の磁気シールド25
と、第1の磁気シールド25上に絶縁層23を介して形
成された磁気抵抗効果素子26と、磁気抵抗効果素子2
6上に絶縁層23を介して形成された第2の磁気シール
ド27とを備えている。
【0052】絶縁層23は、Al23やSiO2等のよ
うな絶縁材料からなる。なお、図11及び図12では、
絶縁層23の層構造を図示していないが、この複合型磁
気ヘッド21は、当該複合型磁気ヘッド21を構成する
各層を基板22上に積層して形成していくので、絶縁層
23は実際には複数の層からなる。
【0053】第1の磁気シールド25は、磁気抵抗効果
素子26の下層側を磁気的にシールドするためのもので
あり、Ni−Fe等のような軟磁性材からなる。そし
て、この第1の磁気シールド25上に、絶縁層23を介
して磁気抵抗効果素子26が形成されている。
【0054】磁気抵抗効果素子26は、この磁気抵抗効
果型磁気ヘッドにおいて、磁気記録媒体からの磁気信号
を検出する感磁素子として機能する。そして、この磁気
抵抗効果素子26は、上述した磁気抵抗効果素子1と同
様な膜構成とされる。
【0055】この磁気抵抗効果素子26は、略矩形状に
形成されてなり、その一側面が磁気記録媒体対向面に露
呈するようになされている。そして、この磁気抵抗効果
素子26の両端には、当該磁気抵抗効果素子26に対し
て水平バイアス磁界を印加するための永久磁石膜28,
29がそれぞれ配されている。
【0056】永久磁石膜28,29は、磁気抵抗効果素
子26に対して水平バイアス磁界を印加して、当該磁気
抵抗効果素子26の動作の安定化を図るためのものであ
る。この永久磁石膜28,29の材料としは、保磁力が
大きい硬質磁性材が好ましく、具体的には、CoNiP
tやCoCrPt等が好適である。
【0057】また、磁気抵抗効果素子26の一端に接す
るように配された永久磁石膜28には、第1の導体30
が接続されており、同様に、磁気抵抗効果素子26の他
端に接するように配された永久磁石膜29には、第2の
導体31が接続されている。これらの導体30,31
は、磁気抵抗効果素子26に対して、センス電流を供給
するためのものであり、例えば、Cr,Ti,Ta,
W,Mo,Cu又はこれらの合金等からなる。
【0058】ここで、第1の導体30は、永久磁石膜2
8に接続されている側の端部は絶縁層23に埋設するよ
うに形成されているが、他方の端部は外部に露呈するよ
うに形成されている。そして、外部に露呈している部分
が、この磁気抵抗効果型磁気ヘッドの第1の外部接続用
端子となる。そして、磁気記録媒体からの磁気信号の再
生時には、この第1の外部接続用端子から第1の導体3
0を介して、磁気抵抗効果素子26にセンス電流が供給
されることとなる。
【0059】同様に、第2の導体31も、永久磁石膜2
9に接続されている側の端部は絶縁層23に埋設するよ
うに形成されているが、他方の端部は外部に露呈するよ
うに形成されている。そして、外部に露呈している部分
が、この磁気抵抗効果型磁気ヘッドの第2の外部接続用
端子となる。この第2の外部接続用端子は、磁気記録媒
体からの磁気信号の再生時には、グランド電位に接地さ
れる。
【0060】そして、以上のように形成された磁気抵抗
効果素子26、永久磁石膜28,29及び導体30,3
1の上には、絶縁層23を介して第2の磁気シールド2
7が形成されている。第2の磁気シールド27は、磁気
抵抗効果素子26の上層側を磁気的にシールドするため
のものであり、Ni−Fe等のような軟磁性材からな
る。なお、第2の磁気シールド27は、磁気抵抗効果素
子26の上層側を磁気的にシールドするだけでなく、こ
の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの上に積層形成されたイン
ダクティブ型磁気ヘッドの磁気コアも兼ねている。
【0061】以上のような磁気抵抗効果型磁気ヘッドの
上に積層形成されたインダクティブ型磁気ヘッドは、第
2の磁気シールド27及び上層コア32によって構成さ
れる磁気コアと、当該磁気コアを巻回するように形成さ
れた薄膜コイル33とを備えている。
【0062】上層コア32は、第2の磁気シールド22
と共に閉磁路を形成して、このインダクティブ型磁気ヘ
ッドの磁気コアとなるものであり、Ni−Fe等のよう
な軟磁性材からなる。ここで、第2の磁気シールド27
及び上層コア32は、それらの前端部が磁気記録媒体対
向面に露呈し、且つ、それらの後端部において第2の磁
気シールド27及び上層コア32が互いに接するように
形成されている。ここで、第2の磁気シールド27及び
上層コア32の前端部は、磁気記録媒体対向面におい
て、第2の磁気シールド27及び上層コア32が所定の
間隙gをもって離間するように形成されている。
【0063】すなわち、この複合型磁気ヘッド21にお
いて、第2の磁気シールド27は、磁気抵抗効果素子2
6の上層側を磁気的にシールドするだけでなく、インダ
クティブ型磁気ヘッドの磁気コアも兼ねており、第2の
磁気シールド27と上層コア32によってインダクティ
ブ型磁気ヘッドの磁気コアが構成されている。そして、
磁気記録媒体対向面における第2の磁気シールド27と
上層コア32との間隙gが、インダクティブ型磁気ヘッ
ドの記録用磁気ギャップとなる。
【0064】また、第2の磁気シールド27上には、絶
縁層23に埋設された薄膜コイル33が形成されてい
る。ここで、薄膜コイル33は、第2の磁気シールド2
7及び上層コア32からなる磁気コアを巻回するように
形成されている。なお、図示していないが、この薄膜コ
イル33の両端部は、外部に露呈するようになされてい
る。そして、薄膜コイル33の両端に形成された端子
が、このインダクティブ型磁気ヘッドの外部接続用端子
となる。すなわち、磁気記録媒体への磁気信号の記録時
には、これらの外部接続用端子から薄膜コイル32に記
録電流が供給されることとなる。
【0065】以上のような複合型磁気ヘッド21は、再
生用ヘッドとして磁気抵抗効果型磁気ヘッドを搭載して
いるが、当該磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒
体からの磁気信号を検出する感磁素子として、本発明を
適用した磁気抵抗効果素子26を備えている。そして、
本発明を適用した磁気抵抗効果素子26は、上述したよ
うに非常に優れた特性を示すので、この磁気抵抗効果型
磁気ヘッドは、磁気記録の更なる高記録密度化に対応す
ることができる。
【0066】なお、本実施の形態では、磁気抵抗効果素
子を利用したデバイスとして、磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドを例に挙げたが、本発明に係る磁気抵抗効果素子は、
磁気抵抗効果型磁気ヘッド以外のデバイスにも適用可能
である。具体的には、本発明に係る磁気抵抗効果素子
は、例えば、地磁気方位センサのような磁気センサ等に
も適用可能である。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る磁気抵抗効果素子は、非常に良好な特性を示す。
そして、そのような磁気抵抗効果素子を用いて磁気抵抗
効果型磁気ヘッドを構成することにより、磁気抵抗効果
型磁気ヘッドの特性を大幅に向上することができる。し
たがって、本発明によれば、磁気記録の更なる高密度化
を実現するようなことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気抵抗効果素子の膜構成を
示す図である。
【図2】高真空スパッタ装置の概要を示す図である。
【図3】磁気抵抗効果素子の特性について、Cu層厚依
存性を測定した結果を示す図である。
【図4】磁気抵抗効果素子の特性について、ピン層厚依
存性を測定した結果を示す図である。
【図5】磁気抵抗効果素子の特性について、ピン層厚依
存性を測定した結果を示す図である。
【図6】磁気抵抗効果素子の特性について、フリー層厚
依存性を測定した結果を示す図である。
【図7】NiFeとCoFeとの積層膜について、Ni
Feの膜厚と、当該積層膜の困難軸方向の保磁力Hch
の関係を測定した結果を示す図である。
【図8】IrMnの膜厚と、交換結合磁界Hexとの関係
を測定した結果を示す図である。
【図9】磁気抵抗効果素子の特性について、下地Ta層
厚依存性を測定した結果を示す図である。
【図10】本発明を適用した磁気抵抗効果素子の一例に
ついて、その磁気抵抗曲線を測定した結果を示す図であ
る。
【図11】本発明を適用した磁気抵抗効果型磁気ヘッド
を備えた複合型磁気ヘッドの一例について、その一部を
切り欠いて示す斜視図である。
【図12】図11に示した複合型磁気ヘッドについて、
第1の導体を通る平面で切断した断面図である。
【符号の説明】
1 磁気抵抗効果素子、 2 基板、 3 NiFe
層、 4 CoFe層、5 Cu層、 6 CoFe
層、 7 IrMn層、 8 Ta層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、NiFe層と、第1のCo
    Fe層と、Cu層と、第2のCoFe層と、IrMn層
    とが積層されてなり、 上記第1のCoFe層の膜厚が0.5nm以上であり、 上記Cu層の膜厚が2.2nm〜3.0nmの範囲内で
    あり、 上記第2のCoFe層の膜厚が2.0nm以上であるこ
    とを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】 上記NiFe層の膜厚が、2.0nm〜
    5.0nmの範囲内であることを特徴とする請求項1記
    載の磁気抵抗効果素子。
  3. 【請求項3】 上記第1のCoFe層の膜厚が3.0n
    m以下であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗
    効果素子。
  4. 【請求項4】 上記第2のCoFe層の膜厚が3.5n
    m以下であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗
    効果素子。
  5. 【請求項5】 上記IrMn層の膜厚が、5.0nm〜
    20nmの範囲内であることを特徴とする請求項1記載
    の磁気抵抗効果素子。
  6. 【請求項6】 上記NiFe層の下層にTa層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果
    素子。
  7. 【請求項7】 磁気記録媒体からの磁気信号を検出する
    感磁素子として磁気抵抗効果素子を備えた磁気抵抗効果
    型磁気ヘッドであって、 上記磁気抵抗効果素子は、少なくとも、NiFe層と、
    第1のCoFe層と、Cu層と、第2のCoFe層と、
    IrMn層とが積層されてなり、 上記第1のCoFe層の膜厚が0.5nm以上であり、 上記Cu層の膜厚が2.2nm〜3.0nmの範囲内で
    あり、 上記第2のCoFe層の膜厚が2.0nm以上であるこ
    とを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 上記NiFe層の膜厚が、2.0nm〜
    5.0nmの範囲内であることを特徴とする請求項7記
    載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 上記第1のCoFe層の膜厚が3.0n
    m以下であることを特徴とする請求項7記載の磁気抵抗
    効果型磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 上記第2のCoFe層の膜厚が3.5
    nm以下であることを特徴とする請求項7記載の磁気抵
    抗効果型磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 上記IrMn層の膜厚が、5.0nm
    〜20nmの範囲内であることを特徴とする請求項7記
    載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】 上記NiFe層の下層にTa層が形成
    されていることを特徴とする請求項7記載の磁気抵抗効
    果型磁気ヘッド。
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