JPH11344557A - 水中音受波装置 - Google Patents

水中音受波装置

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JPH11344557A
JPH11344557A JP15278698A JP15278698A JPH11344557A JP H11344557 A JPH11344557 A JP H11344557A JP 15278698 A JP15278698 A JP 15278698A JP 15278698 A JP15278698 A JP 15278698A JP H11344557 A JPH11344557 A JP H11344557A
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JP
Japan
Prior art keywords
arm
underwater sound
sound receiving
arms
receiving apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP15278698A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Kamise
圭典 神瀬
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NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
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Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納容易で確実に展開させることの可能な水
中音受波装置を提供する。 【解決手段】 水中音受波装置(10)は軸(22)を挿通
した複数のアーム(18)からなる。各アーム(18)には
複数の受波素子(20)が配置してあり、アーム(18)に
対して横断方向の待ち受けビームを形成している。隣接
する2つのアーム(18)は捻りバネにより回転角方向に
付勢されている。非使用時には各アーム(18)は簾のよ
うに平行になっている。装置(10)を水中に投下すると
各アーム(18)は回転角方向に捻られ、装置が展開す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソナーの水中音受
波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水中音受波装置は非使用時には
小さく折り畳んで収納することができ、使用にあたり航
空機や艦船から投下したときに水中で展張するようにな
っている。
【0003】従来、傘のように開閉する構造を備えた水
中音受波装置が知られている。図6および図7に示した
ように、この水中音受波装置は、ヒンジピン3によって
中央ハブ7に枢着された複数の放射状アーム1とステー
2とを備え、夫々のアーム1には無指向性の受波素子4
が取り付けてある。これらの受波素子4は同心円状に配
列してあり、受波素子の出力信号を整相処理することに
より360度方位に対する指向性が得られるようになっ
ている。
【0004】鉛直方向の指向性を得るため傘状のアーム
組立体は上下2段に配置してあり、上下のアームはワイ
ヤー5(図6(B))によって互いに結ばれている。こ
の装置を水中に投下すると、図6(B)に示したように
錘り6の作用により上下2段のアーム1が傘のように開
かれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この水中音受波装置
は、傘のように折り畳むことができるので収納性は良い
が、多数の放射状アームとそれらを結ぶ多数のワイヤー
があるので、ワイヤーがからむことによりアームが展開
しないことがある。また、多数のヒンジがあり、摩擦抵
抗が大きいので、大きな錘りを必要とし、そのため堅牢
な構造にしなければならないので、小型化と軽量化が困
難であった。
【0006】本発明の目的は、収納容易で、収縮と展開
が円滑で、および/又は小型で軽量な水中音受波装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の水中音受波装置
は、アームに対して横断方向に延長する待ち受けビーム
を形成するべく複数の受波素子を各アームに配置し、斯
く受波素子を担持した複数のアームを簾状に連結し、使
用時に鉛直軸線を中心として各アームを捻回させて互い
に円周方向等角度間隔に離間させる駆動手段を設けたこ
とを特徴とするものである。このように本発明の水中音
受波装置は非使用時には簾状になっているので、容易に
収納することができる。使用時には、簾を捻ることによ
り簡単にアームを円周方向(回転角方向)に展開するこ
とができる。
【0008】駆動手段は隣接する2つのアームに作用す
る捻りバネで構成し、隣接する2つのアームの相対回転
角を規制するストッパ手段を設けるのが好ましい。スト
ッパ手段はアームの側部に係合可能な耳金具で構成する
ことができる。或いは、ストッパ手段は隣接する2つの
アーム間に張設された所定長さの線材で構成してもよ
い。他の実施態様においては、駆動手段は螺旋状スプラ
インを有する軸を備え、各アームは螺旋状スプラインに
噛み合うノッチを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(A)を参照するに、本発明
の水中音受波装置10は所定長さのロープ12などによ
りブイ14から懸垂することができる。鉛直方向の指向
性を得るため、少なくとも2組の水中音受波装置10を
上下に配置することができ、下方の装置10に錘り16
を取付ける。
【0010】上下2組の水中音受波装置10はほぼ同じ
構成にすることができるので、下方の水中音受波装置1
0について説明する。図2に示した実施例では、水中音
受波装置10は6本のアーム18を有し、後述するよう
に360度方位に関し30度間隔で待ち受けビームを形
成出来るようになっている。アーム18は例えば中空パ
イプで形成することができる。
【0011】図2を参照するに、夫々のアーム18に
は、少なくとも4つ、図示した実施例では8つの無指向
性の受波素子20が取付けてある。球形の受波素子20
はバンドその他の適当な手段によりアーム18に取付け
ることができ、受波素子20のリード線は中空アーム内
に配置することができる。
【0012】図3(A)に示したように各アームに4つ
の受波素子20を長方形に配置すれば、アームに対して
横断方向(長方形の長辺に垂直な方向。θ=0度とθ=
180度の方向)に待ち受けビームを形成することがで
きる。また、図2および図3(B)に示したようなレイ
アウトで各アーム18に8つの受波素子20を配置した
場合には、図3(C)に示したようにビーム幅20度ま
での指向性を実現することができる。
【0013】6本のアーム18の中央には軸22が挿通
してあり、各アーム18は互いに上下方向に僅かに離間
してある。軸22は金属のような剛性の材料で形成する
ことも可能であるが、好ましくは、ゴムや軟質プラスチ
ックのように捻りトルクに対する充分な抵抗を有するが
或る程度の力を加えることにより折り曲げることの可能
な材料で形成する。
【0014】図4に示したように、上下に隣接する2本
のアーム18の間において軸22の周りには捻りバネ2
4が装着してある。捻りバネ24の一端は例えば下側の
アーム18の止め穴26に、他端は上側のアーム18の
止め穴28に差し込んである。各捻りバネ24は、図2
(A)に示したように各アーム18が互いに平行に並ん
でいるときに隣接する2本のアーム18を互いに回転角
方向に捻回する付勢力を発生させるように予荷重を与え
ておく。この実施例では、これらの捻りバネ24は軸2
2を中心として各アーム18を捻回させる駆動手段を構
成する。
【0015】なお図4を参照するに、隣接する2本のア
ーム18の間には、更に、2つのアームの相対回転角を
規制するストッパ手段としての耳金具30が配置してあ
る。耳金具30は、例えば、相互に回転可能な上下の円
形プレート32および34と、プレート32および34
に夫々一体形成された夫々上下に延長する耳部36およ
び38を備え、上耳部36は上側のアーム18の側部に
係合し、下耳部38は下側のアーム18の反対側の側部
に係合するようになっている。
【0016】上下プレート32および34には、更に、
ストッパ40および42が夫々設けてある。図示した実
施例では、これらのストッパ40と42は、耳部36と
38との間の角度差が30度になった時に互いに突き当
たるように構成してあり、これにより上下2つのアーム
18の最大相対回転角を30度に規制するようになって
いる。
【0017】次に、この実施例の水中音受波装置10の
使用の態様と作動を説明する。非使用時には水中音受波
装置10は図2(A)に示したように各アーム18が簾
状に互いに平行に並んだ状態で収納することができる。
軸22がゴムや軟質プラスチックのような柔軟な材料で
形成されている場合には、水中音受波装置10は更に簾
を巻くように巻き、ロープなどで縛っておくことができ
る。
【0018】ロープを解いて水中に投下すると、捻りバ
ネ24の作用により各アーム18は互いに回転角方向に
捻回せられ、図2(B)に示したように展開する。その
際、耳金具30の作用により、隣り合う2つのアーム1
8の相対角度差は30度に規制されるので、6本のアー
ム18は図1(B)に示したように、円周方向に30度
間隔で離間される。隣り合う2つのアーム18の間の角
度間隔は、更に、図2(B)に示したように、隣り合う
2つのアーム18を所定長さのワイヤー44で連結する
ことにより規制してもよい。
【0019】図1(A)に示したように上下2組の水中
音受波装置10を使用する場合には、上段の装置10の
最下位のアームと下段の装置の最上位のアームとは、上
段装置の最上位アームと下段装置の最上位アームが互い
に平行になるような長さをもったワイヤー46などで連
結する必要がある。
【0020】図1(B)および図2(B)から分かるよ
うに、図示した実施例では、全てのアーム18が展開す
ると、360度方位に関し30度間隔で待ち受けビーム
が形成される。1組の水中音受波装置10の待ち受けビ
ームの数を増加させるためには、アーム18の数N(N
は整数)を増加させればよい。
【0021】図面には示さないが、図4に示した捻りバ
ネ24の代わりに、最下位のアーム18に作用する単一
の捻りコイルバネ又はぜんまいバネを軸22の下端に配
置してもよい。
【0022】図5には本発明の水中音受波装置10の他
の実施例を示す。前述した実施例の構成要素と共通する
要素は同じ参照番号で示し、説明は省略する。この実施
例では、軸22の外周には例えば2本のスプライン48
が形成してあり、各アーム18にはこれらのスプライン
48に係合する螺旋形のノッチ50が形成してある。ス
プライン48は、軸22の軸線に平行に延長する上部区
間52と、軸22の軸線を中心として螺旋状に延長する
下部区間54を有する。図示した実施例では、スプライ
ン48の螺旋状区間54は、各スプライン48の螺旋の
開始部56と終端部58との間の回転角が330度にな
るように設計してある。図5には示さないが、隣接する
アーム18は、図2に示したワイヤー44のようなワイ
ヤーで相互に連結されている。最下位のアーム18から
はワイヤーなどにより錘り16が懸垂される。
【0023】この実施例では、非使用時には、全てのア
ーム18が図5(A)に示したように互いに平行に並ぶ
ように全てのアーム18をスプライン48の上部区間5
2に拘束しておく。この水中音受波装置10を水中に投
下すると、錘り16の作用により、各アーム18はスプ
ライン48の螺旋状区間54に沿って摺動しながら軸2
2に沿って鉛直方向に下降する。その際、スプライン4
8の螺旋54の作用により各アーム18は軸22を中心
として捻回されるので、最終的には各アーム18は図1
(B)および図2(B)に示したように展開する。
【0024】以上には本発明の特定の実施例を記載した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の修
正や変更を施すことができる。例えば、アーム18の数
Nは増減することができる。水中音受波装置10をN本
のアーム18で構成した場合には、隣り合う待ち受けビ
ームの角度間隔は(360/N)÷2(度)となる。
【0025】
【発明の効果】本発明の水中音受波装置は、受波素子を
担持した複数のアームを簾状に配置し、簾を捻ることに
より展開させるようにしたので、非使用時の収納が容易
で、しかも使用時には確実に展開させることができる。
また、本発明の水中音受波装置は部品点数が少なく、展
開させるのに重い錘りを必要としないので、軽量化を図
ることができる。螺旋状スプラインを用いた実施例は、
可動部および部品点数が少ないので、収納と展開を円滑
かつ容易にできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の水中音受波装置の使用例
を示す模式図、図1(B)は展開した水中音受波装置の
模式的平面図である。
【図2】本発明の水中音受波装置の第1実施例の斜視図
で、図2(A)は非使用時、図2(B)は使用時を示
す。
【図3】図3(A)はアーム上における受波素子のレイ
アウトの一例を示し、図3(B)は受波素子のレイアウ
トの他の例を示し、図3(C)は図3(B)のレイアウ
トによるビームパターンを示す。
【図4】図2に示した水中音受波装置の一部の分解斜視
図である。
【図5】本発明の水中音受波装置の他の実施例の斜視図
で、図5(A)は非使用時を示し、図5(B)は一部の
分解斜視図である。
【図6】従来技術の傘型構造の水中音受波装置を示すも
ので、図6(A)は下から見た図、図6(B)は側面図
である。
【図7】図6に示した従来の水中音受波装置の一部の拡
大図である。
【符号の説明】
10: 水中音受波装置 18: アーム 20: 受波素子 22: 軸 24: 駆動手段(捻りバネ) 30: ストッパ手段(耳金具) 44: ストッパ手段(線材) 48: スプライン 50: ノッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アームに対して横断方向に延長する待ち
    受けビームを形成するべく複数の受波素子を各アームに
    配置し、斯く受波素子を担持した複数のアームを簾状に
    配置し、使用時に鉛直軸線を中心として各アームを捻回
    させて互いに円周方向等角度間隔に離間させる駆動手段
    を設けたことを特徴とする水中音受波装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は隣接する2つのアームに
    作用する捻りバネからなることを特徴とする請求項1に
    基づく水中音受波装置。
  3. 【請求項3】 使用時に隣接する2つのアームの相対回
    転角を規制するストッパ手段を備えていることを特徴と
    する請求項1又は2に基づく水中音受波装置。
  4. 【請求項4】 前記ストッパ手段はアームの側部に係合
    可能な耳金具を備えていることを特徴とする請求項3に
    基づく水中音受波装置。
  5. 【請求項5】 前記ストッパ手段は隣接する2つのアー
    ム間に張設された所定長さの線材からなることを特徴と
    する請求項3に基づく水中音受波装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は螺旋状スプラインを有す
    る軸を備え、各アームは螺旋状スプラインに噛み合うノ
    ッチを有することを特徴とする請求項1に基づく水中音
    受波装置。
  7. 【請求項7】 各アームは長方形に配置された少なくと
    も4つの受波素子を担持していることを特徴とする請求
    項1から6のいづれかに基づく水中音受波装置。
JP15278698A 1998-06-02 1998-06-02 水中音受波装置 Pending JPH11344557A (ja)

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JP (1) JPH11344557A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011015271A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Nec Corp 音響トランスデューサ

Cited By (1)

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