JPH11343979A - プロセス流体を加圧するためのポンプおよび往復動ポンプ - Google Patents

プロセス流体を加圧するためのポンプおよび往復動ポンプ

Info

Publication number
JPH11343979A
JPH11343979A JP11108732A JP10873299A JPH11343979A JP H11343979 A JPH11343979 A JP H11343979A JP 11108732 A JP11108732 A JP 11108732A JP 10873299 A JP10873299 A JP 10873299A JP H11343979 A JPH11343979 A JP H11343979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
chamber
plug
pressurizing
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11108732A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji A Kingsford
エー.キングスフォード ケンジ
David L Henderson
エル.ヘンダーソン デービッド
David R Martinez
アール.マルティネス デービッド
Anthony Kai Tai Chan
カイ タイ チャン アンソニー
Van Trong Tran
トロング トラン バン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saint Gobain Performance Plastics Corp
Original Assignee
Furon Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furon Co filed Critical Furon Co
Publication of JPH11343979A publication Critical patent/JPH11343979A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/0009Special features
    • F04B43/0054Special features particularities of the flexible members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/0009Special features
    • F04B43/0054Special features particularities of the flexible members
    • F04B43/0063Special features particularities of the flexible members bell-shaped flexible members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/02Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B43/025Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms two or more plate-like pumping members in parallel
    • F04B43/026Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms two or more plate-like pumping members in parallel each plate-like pumping flexible member working in its own pumping chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/02Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B43/06Pumps having fluid drive
    • F04B43/073Pumps having fluid drive the actuating fluid being controlled by at least one valve
    • F04B43/0736Pumps having fluid drive the actuating fluid being controlled by at least one valve with two or more pumping chambers in parallel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B53/00Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
    • F04B53/16Casings; Cylinders; Cylinder liners or heads; Fluid connections
    • F04B53/162Adaptations of cylinders
    • F04B53/164Stoffing boxes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B2201/00Pump parameters
    • F04B2201/02Piston parameters
    • F04B2201/0201Position of the piston

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセス流体を汚染することのないポンプを
提供する。 【解決手段】 加圧部材が配置される加圧室を有するハ
ウジングを具備する。加圧部材はヘッドを備えた本体
と、ヘッドから離れるように延びる薄壁のスカートと、
スカートの終端縁部を周方向に一周して延びるフランジ
とを有する。ハウジング内には加圧部材に接続されたピ
ストンが配置される。加圧室にはピストンを配置するた
めのガイドを有するピストン栓が取り付けられる。フラ
ンジは加圧室とピストン栓との間に配置され、液密シー
ルを提供するための手段を有する。加圧部材にはプラグ
が取り付けられる。プラグは加圧部材の軸線方向の往復
動中にスカートの内面の可変部分に接触し且つ保持する
外壁面を有する。スカートは加圧室内で加圧部材が軸線
方向に往復動できるようにプラグ外壁面とピストン栓内
径との間で巻き上がるのに十分な軸線方向の長さを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は概して往復ポンプに
関し、特に巻上げ型のダイアフラム加圧部材を用い且つ
化学的に不活性で濡れた領域を有する往復ポンプと、全
体として略平坦な放出圧を生成するように作動せしめら
れる上記ポンプを一つ以上具備するポンプシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造業界において役立つポンプシ
ステムは多くが腐食性および/または苛性を有する高純
度プロセス流体を移送することができなくてはならな
い。これら高純度プロセス流体は具体的な半導体製造工
程を実行する際のこれら流体の効率を高めるために沸点
近くの温度まで加熱されることが多い。したがって上記
プロセス流体との使用状態に置かれたポンプが高温状態
下で上記腐食性および/または苛性を有するプロセス流
体を失敗することなく移送できることが重要である。ま
た不純物が下流に移送されると例えば半導体等の高純度
の最終生成物に害を及ぼし、その最終生成物を汚染して
しまう可能性があるため不純物を上記使用状態に置かれ
たポンプが導入しないことも重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】少ないが他の要求され
ている応用場面におけるこれらの応用にとって公知の従
来のポンプはプロセス流体の高純度の維持を重要とする
応用場面での使用には適していない。例えばロータリポ
ンプまたは渦巻きポンプはポンプ内に流入する流体の出
力圧を上昇するために回転インペラを用いることにその
基礎を置いているが、ベアリングのパッキングやポンプ
のシールが故障した時にインペラのベアリングにプロセ
ス流体が触れてしまう可能性が潜在的にあるので高純度
システムでの使用には適していない。ベアリングにプロ
セス流体を露出していると金属粒子の形でポンプを出た
不純物がプロセス流体に混入せしめられ、その結果、最
終生成物を汚染する。またピストン周面周りで動的シー
ルを用いる往復ピストン型ポンプもピストンの動的シー
ルが磨滅または磨耗し、その結果、磨耗したシールや磨
滅したシールから生じた微粒子がプロセス流体に流入
し、プロセス流体を汚染してしまうので同様に適してい
ない。
【0004】ある程度の成功を収めて上記高純度と共に
用いられてきたポンプにはダイアフラム型ポンプとベロ
ーズ型ポンプとがある。ダイアフラム型ポンプはプロセ
ス流体を受け入れ、そして或る圧力で放出するという二
つの目的で室内において可撓性ダイアフラムを往復動さ
せることにその基礎を置く。上記使用状態用のダイアフ
ラムは化学的に不活性な材料で作製され、通常は圧力室
の壁に沿った周縁部に固定される。圧力室は入口ポート
と出口ポートとを有し、これら入口ポートおよび出口ポ
ートは一方逆止弁を備えるのでダイアフラムの中央部分
を一方の方向へ動かすと流体が入口ポートを介して圧力
室内に流入せしめられ、ダイアフラムを他の方向へ動か
すと流体が出口ポートを介して圧力室から流出せしめら
れる。ダイアフラム型ポンプにより結果的に生成される
圧力出力は零から或る望ましいレベルまでの間で変動す
るため平坦ではない。ダイアフラム型ポンプのダイアフ
ラムはその周縁部でポンプハウジングに取り付けられ、
そしてダイアフラム本体の中央部分に開けられた穴によ
り作動ピストンに取り付けられる。しかしながらこの穴
は周辺シールにおける漏れ通路以外の漏れ通路として働
き、ダイアフラムを通過したプロセス流体がこの穴を通
ってポンプの内部動作域内に流入し、プロセス流体が微
粒子やその他の汚染物質に露出されてしまう。漏れ通路
を通ってハウジングから戻った流体は残りのプロセス流
体を汚染してしまう。
【0005】さらにダイアフラムの往復動はダイアフラ
ムの支持されていない領域と室への取付け点とに大きな
応力を加えるのでダイアフラムが比較的短い使用時間後
に破れたり壊れたりし、最終的には故障してしまうこと
が公知である。ダイアフラムの故障はプロセス流体の移
送を終わらせてしまうばかりでなく、ダイアフラムを動
かす時に用いられる部品、例えばピストンロッドやロッ
ドベアリング等から生じた金属微粒子や金属面にプロセ
ス流体をさらし、高純度プロセスを汚染してしまい、さ
らには最終生成物を汚染してしまう可能性もある。
【0006】ベローズ型ポンプは閉じた室内におけるピ
ストン形状のベローズの往復動にその基礎を置き、圧力
室内にプロセス流体を受け入れ、そしてそのプロセス流
体を或る圧力下で放出する。ベローズが化学的に不活性
な材料で形成され、周囲スカート部に沿って室壁に取り
付けられる。ダイアフラムに対するベローズ加圧部材の
利点は往復動中にベローズにかかる応力が理論的にはダ
イアフラムにかかる応力ほどではないことにある。むし
ろベローズはアコーディオン状の円筒壁の拡縮により室
内で動く。しかしながらダイアフラム型ポンプと同様に
ベローズ型ポンプの出力圧は比較的平坦または一定では
ない。
【0007】またベローズ製造工程において必然的に壁
厚が不均一となることに起因してベローズのアコーディ
オン状の円筒壁が疲労し、故障してしまう傾向がある。
このように壁厚が不均一であると往復動中にアコーディ
オン状の円筒壁の最も薄い部分が最も撓み、最終的には
疲労応力に起因して故障してしまい、このためポンプの
使用寿命が制限される。アコーディオンのような拡縮を
確実なものとし且つ円筒壁の潰れを防止するために金属
製の巻線によりベローズをその内壁面に沿って支持する
こともなされている。金属製の巻線は往復動中に円筒壁
が潰れるのを防止する。しかしながらアコーディオン状
の円筒壁が故障した際にはプロセス流体が自由に金属製
の巻線に触れ、プロセスを汚染してしまう。
【0008】さらに半導体製造業界では機械化学な平坦
化のような研磨やつや出しのための研磨粒子を浮遊した
状態で含む超高純度スラリを輸送するためにポンプが用
いられる。上記研磨スラリ輸送に用いられる従来のポン
プはスラリ材料で濡れるポンプ面が研磨されるので故障
してしまう傾向がある。一般的にスラリ輸送で用いられ
る従来のダイアフラム型ポンプの加圧部材の研磨による
磨耗はスラリ内の研磨用粒子物質と触れることにより加
速せしめられてしまう。また一つ以上の動的シールを有
するポンプも動的シール面に沿って研磨による磨耗が加
速せしめられるので故障してしまうことが公知である。
スラリ材料に触れる上記ポンプの部品の研磨による磨耗
によりポンプが短い寿命で故障するばかりでなく、輸送
されている超高純度スラリ材料内に汚染材料が混入され
てしまい、このために下流側での処理に汚染材料が混入
され、製造されている物体にも汚染材料が混入されてし
まう。ポンプが壊れたり、システムが磨耗したポンプ部
品により汚染されると処理工程を止め、ポンプを修理
し、システムを洗浄しなければならず、このため望まし
くない余計な時間やコストを製造工程に加えることとな
る。
【0009】したがって流体を汚染することなく高温お
よび低温で高純度のプロセス流体を加圧できるようにポ
ンプを構成することが望ましい。また内的な漏れを最小
限に抑えつつこの内的な漏れを表示できるようにポンプ
を構成することが望まし。またスラリ輸送環境で機能し
つつスラリ輸送環境にさらされる従来のポンプに比べて
使用寿命が長くなるようにポンプを構成することが望ま
しい。またポンプが実質的に一定の出力圧を提供するよ
うに作動可能であることが望ましく、或いはポンプシス
テムが全体として比較的一定の圧力出力を提供できる複
数のポンプで構成され、そして誤作動に対して寛大、す
なわち内的なポンプ漏れが検出された時に比較的一定の
放出圧を維持するようにシステム動作を調節できること
が望ましい。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の原理に従って構
成される往復ポンプは流体を汚染することなく高温およ
び低温で高純度のプロセス流体を加圧することができ
る。このポンプは内的な漏れを最小限に抑えるために各
加圧室からの漏れ通路を一つのみ有するように構成さ
れ、漏れが生じた場合に漏れを検出できるように構成さ
れる。
【0011】本発明のポンプはポンプハウジングを具備
し、該ポンプハウジングがその内部に配置される少なく
とも一つの加圧室を有し、該加圧室が軸線方向の一端に
実質的に閉鎖された室端部を具備すると共に軸線方向反
対側の端部に開いた室端部を具備し、前記実質的に閉じ
た室端部が流体輸送通路に流体学的な観点で接続されて
いる。前記加圧室内には加圧部材が配置され、該加圧部
材がフルオロポリマーで形成された一体部品構造を有す
る。前記加圧部材は概して円筒形の本体を具備し、該本
体はその一端に中実で穴のないヘッドを有し、該ヘッド
は前記閉じた室端部に隣接して配置される。前記本体の
ヘッドから離れるように薄壁スカート部材が延び、該ス
カート部材は内側・外側面を有する。前記スカート部材
の終端縁部を周方向に一周してフランジが延びる。
【0012】前記ポンプハウジング内にはピストンが軸
線方向に配置され、該ピストンはその一端で前記加圧部
材に接続される。前記ポンプの開いた室端部にはピスト
ン栓が取り付けられ、該ピストン栓は加圧室の内径と相
補関係をなす内径を有する。前記ピストン栓は前記ピス
トンを収容できるピストン開口を備えた直径方向に延び
る部分を有する。前記加圧部材のフランジは前記加圧室
と前記ピストン栓との間に配置されると共にこれらの間
に液密シールを提供するためのシール手段を有する。前
記加圧部材には加圧部材プラグが取り付けられ、該加圧
部材プラグは前記ピストンに向かって前記本体のヘッド
から軸線方向に離れる方向へ或る距離に亘って延び、ま
た該加圧部材プラグは前記加圧部材の軸線方向における
往復動中に前記スカート部材の内面の可変部分に接触す
ると共に該可変部分を保持する外壁面を有する。
【0013】前記加圧部材の薄壁スカート部材は前記加
圧室内で前記加圧部材が軸線方向へ往復動できるように
前記加圧部材プラグの外壁面と前記ピストン栓の内径と
の間で巻き上がるのに十分な軸線方向の長さを有する。
薄壁スカート部材の内面は前記加圧部材の吸入行程中に
前記加圧部材プラグから前記ピストン栓に巻き上げら
れ、前記加圧部材の出力行程中に前記ピストン栓から前
記加圧部材プラグに移動せしめられる。
【0014】本発明の実施例のポンプは一対の加圧部材
を具備し、各加圧部材はそれぞれ対応する室内に配置さ
れる。一つの実施例のポンプはポンプハウジングの両端
に水平方向に配設される加圧室を有し、連動しつつ往復
動するように共通のピストンがその両端で加圧部材に取
り付けられる。別の実施例のポンプはポンプハウジング
内に鉛直方向に並んで配設される加圧室を有し、独立し
て往復動するように独立したピストンがそれぞれ対応す
る加圧室に取り付けられる。
【0015】
【発明の実施の形態】明細書、特許請求の範囲および図
面を参照すれば本発明の特徴および利点が明らかとな
り、より良く理解できる。
【0016】本発明はプロセス流体を移送するのに有益
なポンプに関し、特に半導体製造業界で用いられる高純
度プロセス流体およびスラリを移送するのに有益な往復
動ポンプに関する。このポンプは濡れる内部要素を有
し、この内部要素は腐食性、研磨性および苛性を有する
プロセス流体に対して耐性がある化学的に不活性な材料
で作製され、したがって金属では形成されておらず、そ
して動的シールを用いることなく構成される。一つのポ
ンプの実施例ではポンプは往復動するタイプであり、互
いに反対側に位置するように対称的に配置された加圧室
を具備する。この実施例のポンプは互いに反対側に位置
するように設けられた一対の往復動加圧室を具備し、こ
れら往復動加圧室は常に一方の加圧室がプロセス流体を
加圧している時には他方の加圧室がプロセス流体を受け
入れているように逆のシーケンスで空気圧により作動せ
しめられる。本発明の原理に従って構成されるポンプシ
ステムは多数のポンプを具備し、各ポンプはポンプから
の圧力を組み合わせた全体出力が比較的一定となるよう
に異なるシーケンス間隔で作動せしめられる。本発明の
別の実施例のポンプは鉛直方向に配設された一対の加圧
室を具備し、各加圧室は別々の加圧部材を具備し、各加
圧部材は出力圧が実質的に一定となるように独立して作
動せしめられる。
【0017】図1を参照すると本発明の原理に従って構
成されたポンプ10の実施例が示されている。ポンプ1
0はハウジング12と、ハウジング12の両側の室ヘッ
ド14および16と、それぞれ対応する室ヘッド14お
よび16内に配置された加圧部材18および20と、ハ
ウジング内に配置され且つその両端が加圧部材18およ
び20に接続された作動ピストン22とを具備する。概
してポンプ10はハウジング12の中間点を通って延び
るライン23に沿って対称的に構成される。
【0018】ハウジング12は概して円筒形の形状であ
り、そして環状の通路24を有し、この環状通路24は
第一開口端26からそれとは反対側に位置する第二開口
端28までハウジングを通って延びる。ハウジングはプ
ラスチック、高分子材料、復合材料、金属および合金な
どの構造的に剛性のある構造で形成される。例えば約4
0°C以下の低温作動に対してはポリプロピレンなどの
高分子成形材または高分子機械加工材でハウジングを作
製することができる。しかしながら約40°C以上の高
温作動に対しては温度による構造的な強度低下または変
形を避けるために金属またはステンレス鋼などの合金で
ハウジングを作製するのが望ましい。
【0019】第一開口端26に隣接した環状通路24は
図1の右側から左側へと第一直径部分30を有し、この
第一直径部分30は第一ピストン栓32を配置できるよ
うに第一開口端26から軸線方向に或る距離に亘って環
状通路24内へと延びる。また環状通路24は第一直径
部分30から軸線方向へと径が小さくなった小径部分3
4を有し、この小径部分34は環状通路24の中央部を
横切って第二直径部分36まで軸線方向に延び、さらに
第二直径部分36は第二開口端28まで延びる。第二直
径部分36は第一直径部分30と同様に第二ピストン栓
38を配置できる大きさである。後に詳述するが第一直
径部分および第二直径部分の直径は小径部分34の直径
より大きく、このため小径部分の軸線方向の縁部に載置
するように配置することにより環状通路内における第一
ピストン栓32および第二ピストン栓38それぞれの軸
線方向内方へ向かう最大移動距離が制限される。
【0020】第一直径部分30および第二直径部分36
の各々は少なくとも一つの対応する漏洩ポート40およ
び42を有し、各漏洩ポートはハウジング壁を貫通して
延びる。また小径部分34は二つの空気入口44および
46を有し、各空気入口はハウジング壁を貫通して延び
ると共に環状通路のそれぞれ対応する第一直径部分30
および第二直径部分36に隣接して配置される。なお好
適な実施例の環状通路24はピストン表示ポート48を
有し、このピストン表示ポート48はハウジングの中央
位置においてハウジング壁を貫通して延びる。ピストン
表示ポート48は環状通路内におけるピストン22の位
置を監視するためのセンサ(図示せず)を配置できるよ
うになっており、このセンサはピストンの往復動を制御
するためのセンサである。ピストン22はその周りに配
置された黒いパーフルオロアルコキシフルオロカーボン
樹脂の収縮チューブの形の位置監視手段49を有する。
ピストンの黒い面はピストン表示ポート48内に設けら
れたセンサによりピックアップされ、ハウジング内にお
けるピストン位置が表示される。
【0021】ピストン22は環状通路の大径部分34内
に配置され、図1の右側から左側へと第一ピストン端部
52から軸線方向に或る距離にわたり延びる第一直径部
分50と、この第一直径部分50から軸線方向に或る距
離にわたり延びる第二直径部分54とを具備するように
対称的に構成される。ピストン22は概して円筒形の形
状をしており、ハウジング用の材料として上述した材料
のような構造的に剛性のある材料で形成されるのに加え
てテトラフルオロエチレン(TFE)、ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレン−プロピ
レン(FEP)、パーフルオロアルコキシフルオロカー
ボン樹脂(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレ
ンコポリマー(ECTFE)、エチレンテトラフルオロ
エチレンコポリマー(ETFE)、ポリフッ化ビニリデ
ン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)等からな
るグループから選択されるフッ素系ポリマー合成物でピ
ストンを形成してもよい。金属粒子が入り込むことによ
りプロセス流体が汚染してしまうことを避けるために好
適な実施例のピストンは非金属材料、好ましくはポリプ
ロピレンで形成される。
【0022】第一直径部分50は加圧部材プラグ56に
取り付けられるように構成され、プラグ56は加圧部材
18に取り付けられる。好適な実施例では第一直径部分
50にはプラグ56に螺合せしめられるようにネジ山が
切られている。第二直径部分54の直径は第一直径部分
50の直径より大きく、その大きさは第一ピストン栓3
2を通って延びる通路58内で軸線方向に移動できる大
きさである。
【0023】ピストン22は大径部分60を有し、この
大径部分60は第二直径部分54から軸線方向に延びる
と共にピストンの中央部分を形成する。ピストン50は
大径部分を径方向に横断する中央点に関して対称的に構
成される。したがってピストンの左側の部分は大径部分
から第二ピストン端部66まで延びる第三直径部分62
および第四直径部分64を具備する。これら第三直径部
分および第四直径部分はそれぞれ対応する第二直径部分
54および第一直径部分50と同一の大きさで且つその
ような形状である。
【0024】大径部分60の直径は第二直径部分54お
よび第三直径部分62の直径より大きく、大径部分60
は少なくとも一つのシールフランジ68を有し、シール
フランジ68は大径部分を周方向に一周して延びる。シ
ールフランジ68は径方向に配置された溝70を有し、
その直径は環状通路24の大径部分34の直径より僅か
に小さい。好適な実施例では環状通路24とピストン2
2との間に気密シールを提供するために溝70と共に二
重シール構造が用いられる。この二重シール構造は溝7
0内に配置されるOリングシール71と、このOリング
シールを覆うように溝70内に配置されるリングシール
72とを具備する。Oリングシール71は環状通路24
の隣接する壁にリングシール72を接触させるための推
進手段として用いられる。なお単シール構造を用いるこ
ともできる。
【0025】シールはエラストマー材料等の公知のシー
ル材料で形成される。好適な実施例ではOリングシール
71は低温作動用としてはバイトン、高温作動用として
はKalrezのような適切なフッ素系エラストマーで作製さ
れ、前記二つの材料はデラウエア州ウィルミングトンの
デュポン社から入手できる。好ましいリングリール72
用の材料は充填PTFEである。
【0026】ピストンがシールフランジ68を一つしか
具備していない場合にはシールフランジは軸線方向にお
いて大径部分60の中央に配置される。二つのシールフ
ランジが用いられる場合には各シールフランジはピスト
ンの大径部分60の軸線方向の両端に隣接して配置され
る。二重シールフランジを有するピストン構造とすれば
ピストンの中央ラインにおける検出が可能となり、ピス
トン表示ポート48とピストンセンサに加圧されていな
い領域が提供されるのでこのピストン構造が望ましい。
【0027】第一ピストン栓32および第二ピストン栓
38の各々は等しい大きさで同一の形状であるので以下
の説明は各々に等しく当てはまる。ピストン栓はハウジ
ングやピストンを形成するための上述した材料のような
構造的に剛性のある適切な材料で形成される。約40°
Cより低い低温使用に対してはピストン栓は非金属材料
で作製され、好ましくはPTFEで作製される。一方、
約40°C以上の高温使用に対してはピストン栓は好ま
しくは金属またはステンレス鋼等の合金で作製される。
【0028】各ピストン栓32および38は円筒形の構
造を有し、ハウジングの環状通路24のそれぞれ対応す
る第一直径部分30および第二直径部分36内で軸線方
向に配置される。各ピストン栓32および38の外形は
摺動可能に配置できるようにそれぞれ対応する第一直径
部分30および第二直径部分36の外径より僅かばかり
小さく、また環状通路の小径部分内への軸線方向に沿っ
た移動を制限するために環状通路24の小径部分34の
径より僅かばかり大きい。各ピストン栓の軸線方向の長
さはハウジングの環状通路のそれぞれ対応する第一直径
部分および第二直径部分の長さと略等しいので各ピスト
ン栓の開口端74がハウジングのそれぞれ対応する第一
開口端26および第二開口端28に隣接する。
【0029】図1に加えてポンプ10の右側のみを示し
た図2を参照すると各ピストン栓は環状のプラグ室76
を有し、このプラグ室76は各ピストン栓内においてピ
ストン栓の開口端74から栓ショルダ78まで軸線方向
に延び、この栓ショルダ78は各栓開口58を包囲す
る。プラグ室76の形状は円筒形であり、その大きさは
それぞれ対応するプラグ56および57を配置できる大
きさである。各プラグ室76は一つまたはそれ以上の漏
洩ポート80を有し、これら漏洩ポート80はそれぞれ
対応するピストン栓の壁を貫通して延びる。各ピストン
栓の外面を周方向に一周して漏洩通路81が配置され、
この漏洩通路81は各漏洩ポート80に連通する。各ピ
ストン栓の漏洩通路の大きさおよび配置はそれぞれ対応
する漏洩ポート40および42と連通する大きさで且つ
そのように配置され、これら漏洩ポート40および42
はそれぞれ対応するプラグ室76からハウジングを通る
流体の通路が形成されるようにハウジング壁を貫通して
延びる。各ピストン栓32および38の外壁面は多数の
溝82を有し、各溝82はピストン栓を周方向に一周し
て延び、そしてハウジングの環状通路24と各ピストン
栓32および38との間に液密で且つ気密なシールを提
供するためのリング状シール84を収容できるように構
成される。好ましくは各シール84はバイトンやKalrez
等の化学耐性のあるエラストマー材料で形成される。な
お各ピストン栓のシールをピストンのシールフランジ6
8の構造として上述した構造と同様な二重シール構造に
より提供することもできる。
【0030】好適な実施例では各ピストン栓は三つの溝
82とそれぞれ対応するリング状シール84とを具備す
る。周方向に延びる第一の溝は各ピストン栓の開口端7
4に隣接して配置され、第二の溝は漏洩通路81の一方
の側に隣接して配置され、第三の溝は漏洩通路81の反
対の側に隣接して配置される。このように各ピストン栓
の漏洩通路の軸線方向の各端部に溝82および84を配
設することによりハウジングの第一直径部分および第二
直径部分へプロセス流体が漏れることが抑制され、プロ
セス流体が漏洩通路81から漏洩ポート40および42
へと向けられ、したがってプロセス流体がハウジングの
他の部分へと流れることが防止される。
【0031】特に図2を参照すると各ピストン栓32お
よび38の栓ショルダ78を通って延びる栓開口58は
好ましくはシール溝86を具備し、このシール溝86は
プラグ室76に隣接して栓開口58を周方向に一周して
配置され、このシール溝内にピストンシール88が配置
される。さらにプラグ室76に隣接して各栓開口58を
周方向に一周してブシュ通路90が配置され、このブシ
ュ通路90内にはピストンブシュ92が配置される。各
ピストンシール88は栓シール84を形成するための上
述した材料と同じ材料で形成される。ピストンブシュ9
2は摩擦低減剤および磨耗低減剤を含浸せしめられたエ
ラストマー材料のような公知のベアリング材料で形成さ
れる。好適な実施例では各ピストンブシュ92は充填P
TFEで形成される。
【0032】シール溝86およびピストンシール88は
ピストン栓内においてピストン栓32と第一直径部分5
4との間、およびピストン栓38と第二直径部分62と
の間に液密であって気密なシールを提供する。各ピスト
ンブシュ92はピストン栓内においてピストンのそれぞ
れ対応する第二直径部分54および第三直径部分62の
径方向への動きを最小限に抑えるようになっており、し
たがってピストンの正確なセンタリングが最適化され、
ハウジングの環状通路内においてピストンが動かなくな
るような潜在的な可能性が排除される。
【0033】ピストン22は第一ピストン栓32と第二
ピストン栓38との間のハウジングの環状通路24内に
配置されるのでピストンの第二直径部分54および第三
直径部分62はそれぞれ対応する栓開口58を通って延
び、そしてピストンの第一直径部分50および第四直径
部分64はそれぞれ対応するプラグ室76内へと延び
る。ピストンの第一直径部分50および第四直径部分6
4の各々はそれぞれ対応するプラグ56および57に取
り付けられる。これらプラグはピストン用の材料として
上述した材料と同じ材料で形成され、その直径はそれぞ
れ対応するプラグ室内に配置しやすいようにそれぞれ対
応するプラグ室の直径より小さい。
【0034】各プラグ56および57はピストンに取り
付けられるように一端に雌ネジ接続部93を有する。各
プラグはそれぞれ対応する加圧部材18および20に取
り付けやすいように反対側の端部に雄ネジ接続部94を
有する。後に詳述するがこれらプラグは往復動中に加圧
部材の側壁部分を支持する。
【0035】図2に加えて図1を参照すると加圧部材1
8および20は巻上げ型ダイアフラムの形をしており、
各加圧部材は概して円筒形の形状をし、ピストン22用
の材料として上述した材料のような化学的に不活性な非
金属材料で形成される。好適な実施例では加圧部材の構
造はPTFEの中実のビレットから形成れた一体部品構
造である。各加圧部材はそれぞれ対応するプラグの雄ネ
ジ接続部94に取り付けられるように雌ネジ接続部98
を有する。各加圧部材は雌ネジ接続部98の反対側に実
質的に中実なノーズ部分100を有し、ノーズ部分は先
端101から軸線方向の長さの約二分の一の距離に亘り
延びる。
【0036】各加圧部材を一体部品構造として形成し、
この加圧部材が中実なノーズ部分と、それぞれ対応する
プラグに取り付けるために加圧部材の一端に形成された
ボアとを具備しているため、ピストンに取り付けやすく
するために加圧部材を貫通する穴を形成する必要がなく
なる。
【0037】好適な実施例ではノーズ部分100はその
先端101から軸線方向に離れるほど径が大きくなるテ
ーパ状の外面102を有する。所望によりこれとは異な
るように直径が一定の外面を有するようにノーズ部分を
形成することもできる。加圧部材により各加圧室118
内で加圧されるプロセス流体の流速効果を最大とするた
めには同様にテーパ状となった加圧室を用いる時にはテ
ーパ状の外面が好ましい。
【0038】各加圧部材18および20は薄壁スカート
部分104を有し、このスカート部分104はノーズ部
分から離れるように延びる。好適な実施例ではスカート
部分104はノーズ部分のテーパと相補形状をなす直径
が大きくなる外面を有する。またスカート部分は加圧部
材のノーズ部分100の往復動中に撓んで且つ当該スカ
ート部分自身の上に巻き上がることができるように壁厚
の薄い構造をしている。さらにスカート部分は内外面を
有する。加圧部材がそれぞれ対応するプラグ室内に引き
込まれた時、すなわち加圧部材が吸入行程において移動
せしめられた時にはスカート部分の内面がそれに隣接す
るピストン栓の壁面に接するように配置される。一方、
加圧部材がプラグ室から出された時、すなわち加圧部材
が出力行程において移動せしめられた時にはスカート部
分の内面がピストン栓の面からプラグの面に、そしてプ
ラグの面に隣接するところまで巻き上がる。このような
巻上げ動作をしやすくするためにスカート部分104の
壁厚は約0.01〜1mmの範囲であることが望まし
い。なおスカート部分の壁厚はポンプの具体的な応用場
面やプロセス流体のパラメータに応じて変えられる。例
えば約40°C以上の高温状態に対しては温度が招く望
ましくない軟化および/または変形を避けるのを補助す
るために低温状態に対して用いられる壁厚より厚い壁厚
のスカート部分を有する加圧部材を用いるのが望まし
い。
【0039】スカート部分の軸線方向の長さはポンプ内
において加圧部材が軸線方向へ望ましい量に亘って移動
できるのに十分でなければならない。実施例のスカート
部分の軸線方向の長さは加圧部材の軸線方向の望ましい
移動距離より大きく、加圧部材の軸線方向の全長の少な
くとも二分の一である。
【0040】図2に明示したように各スカート部分10
4はフランジ108を有し、このフランジ108はスカ
ート部分の周縁部から径方向外方へ離れるように延び
る。フランジ108の外径はそれぞれ対応するピストン
栓32および38の外径と略等しい大きさである。室ヘ
ッドに向かう方向においてフランジ108から軸線方向
に離れるように舌片110が延び、この舌片110は室
ヘッドに対して気密であって液密なシールを提供する。
好適な実施例では舌片110は径方向外方へ向かって比
較的低い第一段部分111と比較的高い第二段部分11
3とを具備する二段構造を有する。
【0041】各加圧部材18および20のフランジ10
8はそれぞれ対応するピストン栓32および38の開口
端74と室ヘッド14および16との間に配置される。
図1に示したように各室ヘッド14および16は円錐台
形部分112を有し、円錐台形部分112は本体の一端
のノーズ部分114から本体の反対側の端部のフランジ
116まで軸線方向に延びる。フランジ116は本体か
ら径方向外方へ離れるように延び、本体の周縁部を形成
する。本体112はノーズ部分とフランジ116との間
で延びる加圧室118を有する。好適な実施例では本体
はノーズ部分からフランジに向かう方向において直径が
大きくなるテーパ状の形状を有しており、このテーパ状
の形状は加圧部材のテーパ形状と相補関係にある。各室
ヘッド14および16は加圧部材を形成する際に用いら
れる上述した材料のような化学的に不活性な非金属材料
で形成される。好適な実施例では各室ヘッドはPTFE
で形成される。
【0042】図2を参照するとフランジ116は溝12
0を有し、この溝120は内方を向いたフランジの径方
向縁部122に沿ってフランジを周方向に一周して延び
る。溝は加圧部材の舌片110を収容できる形状をして
いる。好適な実施例では溝120には舌片の第一段部分
および第二段部分を配置してこれら段部分と溝との間に
気密であって液密なシールを提供できるように段が付け
られている。
【0043】(1)各プラグ56および57の一端をそ
れぞれ対応する加圧部材18および20に取り付け、
(2)各プラグ56および57の他端をピストンのそれ
ぞれ対応する第一直径部分50および第四直径部分64
に取り付け、(3)室ヘッドのフランジ116をハウジ
ングのそれぞれ対応する第一開口端26および第二開口
端28に隣接して配置することにより各加圧部材の舌片
110を各室ヘッドの溝120内に挿入した後に各室ヘ
ッド14および16がハウジング12に取り付けられ
る。各加圧部材とそれぞれ対応する室ヘッドとの間にシ
ールを形成するためにこれら各加圧部材とそれぞれ対応
する室ヘッドとの間で舌片・溝型の静的シールを用いる
ことにより動的シール機構の使用が避けられ、したがっ
て磨耗したシールから微粒子が発生することによる潜在
的に生じる可能性のあるプロセス流体の汚染が避けら
れ、生じる可能性のあるプロセス流体の漏洩通路が排除
されるので舌片・溝型の静的シールの使用には利点があ
る。
【0044】各室ヘッドはネジ取付けやフランジ・ボル
トの外的な接続のような従来の手段によりハウジングに
止められる。好適な実施例では各室ヘッドをハウジング
に止めるために継手ナット124が用いられる。継手ナ
ット124は環状通路126を有し、この環状通路12
6はショルダ端部128からそれとは反対側の開口端1
30まで継手ナット124を通って延びる。継手ナット
はハウジング用の材料として上述した材料と同じ材料で
作製される。好適な実施例では約40°C以下の低温作
動用の継手ナットはポリプロピレンで作製され、40°
C以上の高温作動用の継手ナットはステンレス鋼で作製
される。
【0045】開口端130に隣接した環状通路126に
はハウジングのそれぞれ対応する第一開口端26および
第二開口端28に隣接したハウジング12の外面周りに
配置されたネジと相補関係をなすネジ山が切られる。ハ
ウジングのそれぞれ対応する第一開口端26および第二
開口端28の各々に継手ナット124を締結することに
よりハウジングと継手ナットのショルダ端部128の内
面との間にそれぞれ対応する各室ヘッドのフランジ11
6が捕らえられる。
【0046】図1を参照すると各室ヘッド14および1
6は流体を各室ヘッド内に受け入れるための流体受入れ
手段132と流体を各室ヘッドから放出するための流体
放出手段134とを有する。これら流体受入れ手段およ
び流体放出手段は各室ヘッドの本体のノーズ部分114
に隣接して配置された別々の入口ポートと出口ポートと
の形をしている。本実施例では各ポートを通って流体が
逆流してしまうことを防止するために室ヘッドの外側の
入口流路および出口流路の各々に逆止弁135を配置す
るのが望ましい。好適な実施例では各室ヘッドはノーズ
部分114を通って配置される単流体ポート136を有
する。単流体ポート136は加圧部材の往復動中に流体
が逐次的に室ヘッド内へ吸入され且つ室ヘッドから放出
されるようになっている。なお各室ヘッドが単流体ポー
トではなくノーズ部分を通って配置される別々の入口ポ
ートと出口ポートとを有してもよい。
【0047】流体ポート136には流体が流通できるよ
うに流体マニホルド138が接続され、この流体マニホ
ルド138はそれぞれ対応する各室ヘッドの外側に配置
される。好適な実施例では流体マニホルド138は室ヘ
ッドの一体部材であり、流体入口ポート132とこれと
は別の流体出口ポート134とを有する。流体が流体入
口ポート132を介してのみ流体マニホルド138に流
入することを確実ならしめ、且つ流体が流体出口ポート
134を介してのみ流体マニホルド138から流出する
ことを確実ならしめるために流体入口ポート132と流
体出口ポート134との両方の流路に逆止弁135が配
置される。このような応用場面での使用に適した逆止弁
は上記プロセス流体システムでの使用に適合する弁、例
えば金属部分を有しておらず、化学的に不活性な材料で
作製されたフラッパ型逆止弁である。
【0048】さらに各流体マニホルド138は遮断弁1
44を有し、この遮断弁144は作動せしめられた時に
流体が室ヘッドに流入することを防止すると共に流体が
室ヘッドから流出することを防止するように室ハウジン
グの流体ポート136に隣接して配置される。遮断弁1
44は電気的な手段、油圧手段または空気圧手段といっ
た従来の手段により作動せしめられ、故障時に開弁する
ように、または故障時に閉弁するように構成することが
できる。好適な実施例では流体マニホルド138は遮断
弁144を具備し、この遮断弁144は流体入口ポート
132と流体出口ポート134との間であって室ハウジ
ングの流体ポート136の反対側に配置される。遮断弁
144は化学的に不活性な非金属材料で作製された従来
のデザインであり、空気圧で作動せしめられ、故障時に
は閉弁位置となる構成である。後に詳述するが遮断弁は
室ヘッド内において流体漏れが検出された場合にプロセ
ス流体から室ヘッドを絶縁するために用いられる。
【0049】ハウジングの空気入口44および46の一
方に被加圧空気を噴射すると同時に他方の空気入口から
空気を排気することによりポンプ10が空気圧で作動せ
しめられる。図1を参照すると空気入口46内に、そし
てハウジングの環状通路の小径部分34内に噴射せしめ
られた被加圧空気は第二ピストン栓38とピストン22
との間に圧力をかけ、ピストンをハウジング内において
右方向へ摺動せしめる。ピストン22が右方向へ移動す
ることにより加圧部材20がそれに対応する室ヘッド1
6から離れるように引っ込められると共に加圧部材18
がそれに対応する室ヘッド14内に挿入せしめられる。
このように加圧部材20が引き込まれることによりそれ
に対応する室ヘッドの流体ポート136および流体入口
ポート132を介して流体が室ヘッド16内に引き入れ
られる。一方、加圧部材18が挿入されることにより流
体が加圧され、この流体が対応の室ヘッドの流体ポート
136および流体出口ポート134を介して室ヘッド1
4から分配される。
【0050】空気が空気入口46内に噴射され、そして
他方の空気入口から排気された後に噴射空気の入力が終
了せしめられ、そしてピストン22の右方向への移動が
終了せしめられる。ピストン表示ポート48内のセンサ
の作動によりハウジング内において所望のピストン移動
が検出されると空気入口内への被加圧空気の噴射が終了
せしめられる。一方の空気入口内への空気の噴射が終了
せしめられた後に所望のピストン移動が再び検出される
まで空気が他方の空気入口内に噴射される。被加圧空気
は各空気入口を通って逐次的に噴射せしめられ、これに
よりピストンがハウジング内において前後に往復動せし
められ、そして加圧部材18および20が逐次的に被加
圧流体出力を生成する。ポンプは約30〜150psi
gの範囲の空気供給圧を用いて作動せしめられる。
【0051】各方向へピストンを移動するのに必要な被
加圧空気の量は各加圧部材により生成される放出圧力の
所望の量より小さいことが望ましい。すなわち作動圧力
に対する放出圧力の比が正圧であることが望ましい。好
適な実施例では被加圧空気に接触するピストン部分の表
面積を加圧部材の表面積より大きくすることにより上記
所望の正圧比が得られる。
【0052】加圧部材の故障により加圧部材を通ってプ
ロセス流体が流れているか否かを監視するための漏洩検
出システムまたは漏洩検出装置と組み合わせてポンプを
用いることができる。本実施例では漏洩検出システムは
ハウジングを通って漏洩ポート40および42に取り付
けられるセンサを具備し、これらセンサは適切なセンサ
信号を制御装置に送信することができる。なお漏れ流体
を検出する装置に漏れ流体を伝達しやすくするために漏
洩ポートから中央漏洩検出装置にチューブを繋げてもよ
い。後に詳述するが好適な実施例では漏洩検出システム
はポンプシステムの動作を監視するためにポンプシステ
ムと組み合わせて用いられる。
【0053】ピストン22のサイクルを監視する手段を
提供するためにピストン表示ポート48にサイクルセン
サ等を接続することができる。後に詳述するがこのよう
なサイクルセンサはポンプシステム内で用いられる各ポ
ンプの作動を追跡するために制御装置と組み合わせて用
いられる。
【0054】本発明の原理に従って構成されたポンプは
例えば約40°C以下の低温の流体、または例えば約4
0°C以上であって最大温度で約200°Cまでの高温
の流体と共に作動可能である。上述したように低温用の
ポンプの実施例と高温用のポンプの実施例との主な違い
はハウジングおよび継手ナットに用いられる構成材料で
ある。ポンプ能力は各室ヘッドの大きさとピストンのサ
イクル速度とに依存し、これはポンプの具体的な応用場
面に応じて変わる。好適な実施例ではポンプ能力は約1
0〜80リットル/分である。ポンプの放出圧はプロセ
ス流体の温度に応じて調節可能であり、130psig
程度の高さである。なお加圧部材の軟化を考慮すると加
圧部材の損傷を防止するためにはプロセス流体の温度が
高いほどポンプの放出圧が低いのが望ましい。ポンプの
出力圧は空気入口内に噴射される空気の圧力を減圧また
は昇圧することにより調節される。また高温の応用場面
において高い放出圧を望む場合には加圧部材のスカート
部分の壁厚を厚くすることが望ましい。
【0055】本発明の原理に従って構成されたポンプシ
ステムは上述したポンプを多数具備する。ポンプシステ
ムを説明するに当たり後述では各ポンプをモジュールと
称し、各モジュールは水平方向に互いに反対側に配置さ
れた二つの加圧部材を具備する。図3を参照すると好適
な実施例のポンプシステム145は四つのモジュール1
46を具備し、これらモジュール146はトータルで八
つの加圧部材を具備する。各モジュールの流体入口14
7は流体入口マニホルド148に接続され、流体入口マ
ニホルド148はプロセス流体源に接続される。一方、
各モジュールの流体出口150は流体出口マニホルド1
52に接続され、流体出口マニホルド152は所望のプ
ロセス流体処理装置に接続される。
【0056】被加圧空気は空気チューブ156等を介し
て各モジュールの空気入口154に送られる。また被加
圧空気は空気チューブ158等を介して各モジュールの
遮断弁157に送られる。なお下流における流体処理装
置での問題、例えばフィルタの搏動やその結果のフィル
タ微粒子の発生を避けるために比較的一定でパルスのな
い流体放出圧を生成するようにポンプシステムのモジュ
ールを作動することが望ましい。制御装置は被加圧空気
を各モジュールに送るシーケンスを制御することにより
各モジュールの作動を調整し、比較的一定の放出圧が生
成されるように構成される。例えば各モジュールが一秒
あたりに1サイクルを行うように構成されている四モジ
ュールシステムでは八分の一秒のシーケンスで被加圧空
気を各モジュールの空気入口154に供給するように制
御装置159をプログラミングすることが望ましい。
【0057】さらに本実施例ではソレノイド160を作
動する電気信号を発生するように制御装置を構成し、こ
のソレノイドはモジュールの空気入口154への被加圧
空気の供給を調整するように作動すると共に遮断弁15
7に被加圧空気を提供するように作動する。なおこれは
比較的一定の流体放出圧を提供するようにポンプシステ
ムを構成し且つ作動せしめる方法の一つの実施例である
が、本発明の範囲内においてその他の実施例とすること
もできる。例えばポンプシステムが比較的平坦な放出圧
を提供するよう作動できるように四つのモジュールでは
なく幾つかのモジュールを具備してもよい。さらに制御
装置は別のソレノイドを用いるのではなく空気入口15
4および遮断弁157に被加圧空気を供給するための一
体型の手段を有するように構成可能である。
【0058】図3を参照するとポンプシステムは多数の
漏洩検出センサ162を具備し、これら漏洩検出センサ
162は各モジュールの漏洩ポート164に接続され
る。漏洩検出センサ162は制御装置159に接続さ
れ、そしてプロセス流体がモジュール内において加圧部
材を通って流れているか否かを表示するようになってい
る。特定のモジュールにおける漏洩を検出した際にはそ
のモジュールの空気入口154への被加圧空気の供給を
停止すると共にそのモジュールの遮断弁157への被加
圧空気の供給を停止する。このように構成することによ
り制御装置は漏れているモジュールの作動を終了し、流
体入口流または流体出口流から漏れているモジュールを
絶縁し、このため漏れているモジュールからプロセス流
体内に汚染物質が導入されてしまうことが防止され、そ
してモジュールを使用状態におくことができる。
【0059】また好適な実施例では制御装置159は最
も一定な放出圧を提供するために残りのモジュールの作
動のシーケンスを再び決め、非作動モジュールまたは絶
縁されているモジュールを補償するように構成され、こ
のためポンプシステムの故障を許容できる。故障を許容
できるポンプシステムは被絶縁モジュールを使用環境に
置いたままで連続的に作動可能であり、このためポンプ
システム全体を停止することに関連する費用の高くつく
停止を避けることができるので望ましい。
【0060】また好適な実施例では制御装置は各モジュ
ールのピストン表示ポート168に接続されたサイクル
センサ166を用いて各モジュールの作動サイクル数を
監視するように構成されているのでポンプシステム内に
おける各モジュールの作動履歴が作動履歴評価のために
維持され、且つダウンロードされる。また制御装置15
9はプロセス流体の温度と、ポンプシステムまたは各モ
ジュールからの放出圧とを監視し、そして所望の温度お
よび圧力曲線に一致するようにモジュールの作動を調節
するように構成されており、このため所定圧において所
望の最大放出圧をモジュールが越えることが防止され
る。ポンプシステムの使用寿命を延ばすには制御装置を
このように構成するのが望ましい。
【0061】本発明の原理に従って構成されたポンプの
特徴はポンプの濡れる領域が全体的にPTFEのような
化学的に不活性な非金属材料から形成され、これにより
材料の劣化や腐食から生じる可能性のあるプロセス流体
の汚染の可能性が排除されることにある。
【0062】ポンプの他の特徴は巻上げ型ダイアフラム
の形の加圧部材のデザインにあり、ここでは加圧部材は
ピストン栓とそれぞれ対応するプラグとの間においてス
カート部分の巻上げ動作または巻上げ変換動作によりそ
れぞれ対応する室ヘッド内で往復動するように移動する
ことができる。このように巻上げ型ダイアフラムを用い
ることにより可撓性のある部分に過剰応力および/また
は過剰支持が生じることに起因する加圧部材の故障の可
能性が最小限に抑えられる。
【0063】またポンプの他の特徴は濡れる領域が漏洩
通路を一つのみ有することにあり、この漏洩通路は加圧
部材と室ヘッドとの間の舌片・溝シールを横断する。一
つだけの漏洩通路を有するというポンプのデザインはP
TFEの中実で穴の開いていないビレットで形成される
のでピストンに取り付けやすくするために加圧部材を貫
通する穴を配置する必要が避けられる。
【0064】図4には別の実施例のポンプ170が示さ
れており、このポンプ170は互いに鉛直方向に配設さ
れた一つ以上の加圧室172と、それぞれ対応する非接
続型の加圧部材174とを具備する。本実施例のポンプ
はスラリ輸送のような応用場面で使用するものであり、
ここでのスラリは例えば化学機械的な平坦化中の半導体
製造工程において用いられる微粒研磨剤を具備する。ポ
ンプ170はポンプハウジング176を具備し、ポンプ
ハウジング176はその内部に配置された一つ以上の加
圧室172を有する。ポンプハウジングは上記ポンプの
濡れる部材、例えば図1の室ヘッド14および16を形
成するための上述したフルオロポリマー材料と同じ材料
から形成される。好適な実施例ではポンプハウジングは
PTFEまたはPFAから形成される。本実施例ではポ
ンプハウジング176は概して矩形の形状をしており、
互いに隣接して配置される一対の加圧室172を具備す
る。ポンプハウジング176は経済性に応じてモールデ
ィングまたは機械加工により形成された加圧室172を
有する。本実施例では加圧室172は機械加工によりハ
ウジング内に形成される。
【0065】各加圧室172はその断面が円形であり、
ポンプハウジング開口端178からポンプハウジング内
へと下方へ或る深さまで延びる。各加圧室の底部は径方
向内方へとテーパとなり、加圧室の基部または実質的に
閉鎖された端部で軸線方向下方を向いた流路180に集
中する。底部がスラリ中の微粒子材料を流路に向かっ
て、そして流路内へと送るための樋として機能するよう
に内方へとテーパとなっているのでスラリが加圧室内に
堆積しない。さもないとスラリは加圧部材を研磨した
り、加圧部材の効率的な運動を妨げたりする可能性があ
る。また流路180は機械的な方法またはモールド方法
により形成され、流体がそれぞれ対応する各加圧室17
2に流入し、且つ各加圧室172から流出しやすくする
ために用いられる。図5および図6および以下の説明か
ら明らかなように各流路180はそれぞれ対応する各加
圧室からの流体入口および流体出口を制御するために入
口逆止弁モジュール270および出口逆止弁モジュール
272に流体学的な観点で連通している。
【0066】ポンプハウジング開口端187はネジ外壁
面182を有し、このネジ外壁面182は各加圧室17
2の上部を周方向に一周して延びる。またポンプハウジ
ングのそれぞれ対応する内壁面に沿って各加圧室172
を周方向に一周して溝184が延びる。各加圧部材17
4はそれぞれ対応する加圧室172内に配置され、図1
に示した加圧部材18および20用の材料として上述し
た材料と同じ材料から選択されるフルオロポリマー材料
の中実なビレットから形成される。好適な実施例では加
圧部材174はPTFEの中実なビレットから機械加工
される。図4および図7を参照すると各加圧部材174
はその断面が円形であり、加圧部材の中心にその中心を
合わされた本体186を有し、この本体186はピスト
ンシャフトに接続される第一本体端部188からそれぞ
れ対応する加圧室のテーパ状の部分内に適合する反対方
向を向いた第二本体端部190まで軸線方向に延びる。
第二本体端部190には薄壁スカート部分192が一体
的に設けられており、このスカート部分192は第二本
体端部190から径方向外方へ所望の距離に亘り延び
る。スカート部分192は本体の直径一定の部分186
に沿って軸線方向に延び、この部分186は第一本体端
部188に向かってその直径が一定である。スカート部
分192は後述するように加圧部材の軸線方向に沿った
動きに応答して撓み、そしてそれ自身に沿って巻き上が
ることができるのに十分な厚みと軸線方向の長さとを有
する壁厚が薄い構造をしている。好適なスカート部分の
壁厚は上述した壁厚と同じである。
【0067】スカート部分192は第一本体端部188
に隣接してフランジ194を有し、このフランジ194
はスカート部分から径方向外方へ突出し、周方向に延び
る終端縁部を形成する。フランジは外方を向いた面19
6を有し、この面196はフランジを周方向に一周して
延び、そしてその大きさおよび形状はそれぞれ対応する
ポンプハウジング開口端178の内面内に丁度適合する
大きさで且つそのような形状である。またフランジは下
方を向いた舌片298を有し、この舌片298はフラン
ジを周方向に一周して延び、そしてその大きさおよび形
状は上述したように加圧部材174がそれぞれ対応する
加圧室172内に配置された時にこれら加圧部材と加圧
室との間に漏れ防止シールを提供するようにそれぞれ対
応するポンプハウジング溝184内に丁度適合する大き
さで且つそのような形状である。
【0068】加圧部材の本体186とスカート部分19
2との間には環状通路200が形成され、この環状通路
200は本体の直径一定の部分に沿って軸線方向に延び
る。また環状通路200内には環状の加圧部材プラグ2
02が配置され、このプラグ202は環状通路の全長に
沿って軸線方向に延び、そしてその内径および外径の大
きさは環状通路内に丁度適合する大きさである。プラグ
202は上述した材料と同じ材料で形成され、そして上
述した形態と同じ形態で働く。プラグはそれが環状通路
200内に丁度保持され、そして加圧部材174と共に
軸線方向に移動できるように本体186にそれ自身を取
り付ける手段を有する。本実施例ではプラグ202は隆
起部分204を有し、この隆起部分204はプラグ内壁
面から離れるように径方向に或る距離に亘って突出し、
その大きさおよび形状は本体の壁面に形成された溝20
6に係合する大きさで且つそのような形状である。本実
施例ではプラグはポリプロピレンでモールド成形され、
その内径は本体186の径より小さい。各プラグ202
は組立前に加圧部材を冷却して収縮させ、そしてプラグ
を加熱して膨張させることによりそれぞれ対応する環状
通路内に設置される。
【0069】それぞれ対応する加圧部材174上方には
作動ピストン208が配置され、このピストン208は
後に詳述するがそれぞれ対応するピストンハウジング2
10内において軸線方向に移動可能である。これらピス
トンは第一実施例のポンプのピストン用の材料として上
述した材料と同じ材料で形成される。本実施例ではピス
トンはポリプロピレンで形成される。上述した実施例の
ポンプに対して図4〜図7で示した実施例のポンプを異
ならせる特徴は各加圧部材に対するピストン208が独
立していること、すなわち互いを接続する共通のピスト
ンにより往復動されないことにある。各ピストンは別個
に作動せしめられ、実質的に一定の出力圧を提供するよ
うに各ピストンの出力行程速度および吸入行程速度が制
御される。このようにポンプを構成することにより作動
上の自由度がよりいっそう高まり、一つより多い二ピス
トンポンプを用いるポンプシステムを用いたり構成した
りする必要もなく一つの二ピストンポンプを用いて出力
圧を制御できる。
【0070】各ピストン208はその断面形状がT字形
状であり、それぞれ対応する加圧部材の第一本体端部1
88に取り付けられる第一ピストン端部212と、反対
方向を向いた第二ピストン端部214とを有し、第二ピ
ストン端部214は径方向外方へ突出したフランジ21
6を有し、フランジ216はそれぞれ対応するポンプハ
ウジング210内において軸線方向に移動するようにな
っている。第一ピストン端部212の大きさおよび形状
はピストン開口218内に適合し且つピストン開口21
8に取り付けられる大きさで且つそのような形状であ
り、ピストン開口218は加圧部材の第一本体端部18
8の中心をその中心として位置し、第一本体端部188
から軸線方向に所望の深さに亘り延びる。本実施例では
第一ピストン端部212は非ネジ部分220を有し、こ
の非ネジ部分220はネジ部分222まで或る距離に亘
り軸線方向に延び、ネジ部分222は非ネジ部分220
からピストンに沿って或る距離に亘り軸線方向に延び
る。これらピストンの非ネジ部分およびネジ部分はこれ
らと相補関係をなす加圧部材174の非ネジ部分224
およびネジ部分226内に適合するよう構成される。
【0071】各ピストンは第一ピストン端部のネジ部分
222から軸線方向に離れる方向に大径部分228、す
なわちその直径がピストンのネジ部分および非ネジ部分
の直径より大きい部分228を有する。ピストンのネジ
部分から大径部分への移行点はそれぞれ対応する加圧部
材174の第一本体端部188に当接し、ピストンの挿
入深さを制御するのに役立つ。ピストンの大径部分22
8はそれぞれ対応する加圧部材174から離れるように
ピストンハウジング210内へと軸線方向に延びる。
【0072】それぞれ対応するピストンハウジング21
0内にはピストン栓230が配置され、このピストン栓
230はそれぞれ対応する加圧室172と加圧部材17
4との組立体の上方で軸線方向に延びる。各ピストン栓
230はその断面形状が概して円形であり、環状の円筒
壁232を具備し、この円筒壁232はピストンハウジ
ング210内に同心円的に配置される。ピストン栓の円
筒壁232はディスク状のプラットフォーム234から
軸線方向に離れるように下方へと延び、プラットフォー
ム234はポンプハウジングの直径に亘り径方向へ延び
る。ピストン栓の円筒壁232はその直径がポンプハウ
ジング開口端178の内面に丁度適合する大きさであ
り、下方を向いた終端縁部を有し、この終端縁部の形状
はフランジ舌片198をそれぞれ対応するポンプハウジ
ング溝184内に押し込むためにそれぞれ対応する加圧
部材のスカート部分のフランジ194に当接する形状で
ある。ピストン栓の円筒壁232の内径は加圧部材がそ
れぞれ対応する加圧室から軸線方向に引き込まれている
時にそれぞれ対応するプラグ202およびスカート部分
192が円筒壁内で軸線方向に移動できるような内径で
ある(図4の右側の加圧室参照)。このような引込み運
動はプラグの面からそれに隣接するピストン栓の面への
スカート部分の巻上がり変換運動により可能とされる。
【0073】各ピストン栓のプラットフォーム234は
その中心と中心を同じくして配置されるピストンシャフ
ト開口236を有し、このピストンシャフト開口236
はピストンの大径部分228がこのピストンシャフト開
口236内に配置できるように軸線方向にプラットフォ
ーム234を貫通して延びる。気密シールを提供するた
めにピストンシャフト開口236内には上述したような
ピストンシャフトシール236が配置される。各ピスト
ン栓の円筒壁232は溝235を有し、この溝235は
ピストンハウジングを向いた外壁面を周方向に一周して
延びる。溝はプラットフォーム234の下方の或る距離
に配置され、互いに隣接するピストン栓の面とピストン
ハウジングの面との間に気密シールを提供するために例
えばOリングのようなシール237を収容できる。後述
するように空気がピストンを作動するのに用いられてい
る間にその空気がプラットフォームからピストンハウジ
ングの外に漏れることを防止するには栓ピストン開口2
36および円筒壁232の各々内においてシールを用い
ることが必要である。
【0074】各ピストンハウジング210は円筒壁24
0を有し、この円筒壁240はハウジングの閉鎖端部2
42から軸線方向下方へと延び、それぞれ対応するピス
トン214およびピストン栓230を収容するためのピ
ストン室244をその内部に形成する。ハウジングの円
筒壁240は開口終端244を有し、この開口終端24
4にはポンプハウジングのネジ外面182と係合し且つ
そこに取り付けられるようにその内面に沿ってネジ山が
切られている。ピストン室244はネジ内面246から
離れるように軸線方向上方へと小径部分248を有し、
この小径部分248はショルダ250まで軸線方向に延
び、ショルダ250はピストン室内へと径方向内方へ或
る距離に亘り突出する。ピストン室の小径部分248の
内径はそれぞれ対応するピストン栓230が小径部分内
に配置できるようにポンプハウジングの第一端178の
内面の径と等しい。ハウジング室のショルダ250はこ
れと相補関係をなすショルダ溝252内に配置され且つ
ショルダ溝252に適合する大きさであり、ショルダ溝
252はそれぞれ対応するプラットフォーム234の外
縁部を周方向に一周して延びる。ピストンハウジング2
10がポンプハウジング176にしっかりと締結された
時にはハウジング室のショルダ250はこれらピストン
ハウジングとポンプハウジングとの間にピストン栓を捕
らえ、舌片・溝シールを完成するためにピストン栓の壁
232を下方へと加圧部材のスカート部分のフランジ1
94上に押しつける働きをする。
【0075】ピストン室244は空気アクチュエータ部
分254を有し、この空気アクチュエータ部分254の
直径はそれぞれ対応するピストンフランジ216をこの
空気アクチュエータ部分内に配置でき且つピストンフラ
ンジ216がこの空気アクチュエータ部分内において軸
線方向に移動できるような一定の直径である。空気アク
チュエータ部分254に沿って軸線方向に延びるピスト
ンハウジング壁の部分はこの部分内に配置された第一空
気ポート256を有し、この第一空気ポート256はピ
ストンハウジングの閉鎖端部242に配置された空気入
口258から空気出口260まで軸線方向下方へと延
び、空気出口260はショルダ250に隣接したピスト
ン室の空気アクチュエータ部分254の基部に沿って周
方向に配置された溝の形をしている。第一空気ポート2
56は所望の作動圧の空気を空気アクチュエータ部分の
基部へ、そしてそれぞれ対応するピストンフランジ21
6の前面262上へ輸送するのに用いられる。各ピスト
ンフランジ216は径方向を向いたフランジ縁部を周方
向に一周して走る溝264と、この溝内に配置されたシ
ール266とを有し、これによりこれらピストンフラン
ジとそれに隣接するピストン室の空気アクチュエータ部
分の壁面との間に気密シールが提供される。したがって
第一空気ポート256を介して空気アクチュエータ部分
254に輸送されている空気はピストンをピストン栓か
ら離れるように軸線方向に作動すると共に加圧部材を加
圧室から離れるように作動するため、すなわちポンプ吸
入行程を実行するために用いられる(図4の右側の加圧
室参照)。
【0076】シール266は上述した化学的に耐性のあ
るエラストマーシール材と同じタイプで作製されたOリ
ングだけの形、或いはOリングと比較的剛性のある一つ
以上のシール部材またはシューとを組み合わせた形であ
る。本実施例ではシール266は隣接するピストン壁面
および室壁面にシール接触するように径方向に延びるバ
イトンで作製されたエラストマーシール部材と、TFE
で作製された剛性のある上方シール部材および下方シー
ル部材とを具備し、これら上方シール部材および下方シ
ール部材はエラストマーシール部材がピストンと室壁と
の間から押し出されないように保護するためにエラスト
マーシール部材の上面および下面の部分を覆う。
【0077】また各ピストンハウジング210は第二空
気ポート268を有し、この第二空気ポート268はピ
ストンおよびそれぞれ対応する加圧部材をピストン栓お
よび加圧室に向かって下方へと軸線方向に移動できるよ
うに空気をハウジングの空気アクチュエータ部分254
内に通するためにハウジングの閉鎖端部242を貫通し
て延び、すなわちポンプの出力行程を実行するために用
いられる(図4の左側の加圧室参照)。吸入行程を通じ
てポンプをサイクルする工程においてハウジング室内で
ピストンを抵抗が殆どない状態または全くない状態で上
方へ移動させるためには第二空気ポート268が通気さ
れ、または第一空気ポート256を通る空気の圧力より
低い圧力の空気にさらされていることが必要である。こ
れとは逆に出力工程においてポンプをサイクルする工程
ではハウジング室内でピストンを抵抗が殆どない状態ま
たは全くない状態で下方へ移動させるためには第一空気
ポート256が通気され、または第二空気ポート258
を通る空気の圧力より低い圧力の空気にさらされている
ことが必要である。
【0078】図5および図6を参照すると各加圧室17
2の流路180は入口逆止弁モジュール270と出口逆
止弁モジュール272との両方に流体学的な観点で連通
しており、これらモジュールはそれぞれ対応する各加圧
室下方でポンプハウジング176の基部に取外し可能に
取り付けられる。図6に明示したように二つの加圧室を
具備する実施例のポンプは各加圧室に一つずつ合計二つ
の入口逆止弁モジュール270を具備し、これらモジュ
ールは流体学的な観点で流体入口通路274を介して互
いに連通しており、流体入口通路274はこれらモジュ
ール間で延び、そしてポンプハウジング176を出て適
切な流体源コネクタに接続される。入口逆止弁モジュー
ル270は各加圧室内におけるピストンの吸入行程中に
流体入口通路274から各流路180に流体を通す機能
をする。このような吸入状態下ではモジュール内に配置
された弁体を座面から離し、そしてそこを流体を通すこ
とができるのに十分な差圧が各吸入逆止弁モジュール内
で生成される。またこのような実施例のポンプは各加圧
室に一つずつ合計二つの出口逆止弁モジュール272を
具備し、これらモジュールは流体学的な観点で流体出口
通路276を介して互いに連通しており、流体出口通路
276はこれらモジュール間で延び、そしてポンプハウ
ジング176を出て適切な流体出口コネクタに接続され
る。出口逆止弁モジュール272は各加圧室内における
ピストンの出力行程中に各加圧室の流路180から流体
出口通路276に流体を通す機能をする。このような出
力状態下ではモジュール内に配置された弁体を座面から
離し、そしてそこに流体を通すことができるのに十分な
差圧が各出口逆止弁モジュール内で生成される。
【0079】入口逆止弁モジュールおよび出口逆弁モジ
ュールの各々はモジュール蓋278を具備する多部品構
造であり、モジュール蓋278は概してディスク形状を
し、ネジ縁部面を有し、このネジ縁部面はこれと相補関
係をなすポンプハウジング内のネジ逆止弁開口280に
螺合する。またモジュール蓋278には円筒形のモジュ
ール本体282が回転可能な接続形態で取り付けられて
おり、これにより逆止弁開口280内でモジュール本体
282を回転することなくモジュール蓋278がモジュ
ール本体282に対して回転可能である。本実施例では
モジュール蓋278は雄接続部材284を具備し、この
雄接続部材284はモジュール蓋278から軸線方向外
方へ突出し、外側に反ったフレア形状の端部を有する。
雄接続部材284はこれと相補関係をなすモジュール本
体の端部の開口内にスナップ止めされる大きさであり、
これにより開口に回転可能に取り付けられる。各モジュ
ール本体282は舌片286を有し、この舌片286は
モジュール蓋に隣接する本体の縁部を周方向に一周して
配置され、その大きさはそれぞれ対応するポンプハウジ
ングの逆止弁開口280周りに配置された相補関係をな
す溝と協動して液密シールを提供する。
【0080】各モジュール本体282は流体流ポート2
88を有し、この流体流ポート288はモジュール本体
282を貫通して径方向へ延びる。各モジュール本体2
82はポンプハウジング176内に各モジュール本体2
82を適切かつ確実に位置決めするための整列手段また
は位置決め手段を有するのでモジュールの流体流ポート
288はそれぞれ対応する流体入口通路274および流
体出口通路276と整列する。本実施例では上記整列手
段または位置決め手段はモジュール蓋に隣接したモジュ
ール本体の縁部に沿って配置されたノッチ等の形をして
おり、このノッチはその内部に位置決めピン290を配
置できるような位置に配置され且つそのような大きさで
あり、位置決めピン290はポンプハウジングの逆止弁
開口280から突出する。位置決めピンとノッチとが協
動することにより各モジュール本体の流体流ポートがそ
れぞれ対応する流体入口通路または流体出口通路に確実
に整列せしめられる方向に逆止弁モジュールが確実にそ
れぞれ対応する逆止弁開口内にだけ配置される。モジュ
ールの流体流ポート288は本体を直径方向に通るだけ
でなくモジュール蓋278から離れるように軸線方向に
通る。
【0081】各モジュール本体282はモジュール蓋の
反対側に端部を有し、この端部はモジュール本体蓋29
2に取り付けられ、この本体蓋292は上記端部を覆う
ように適合する。本実施例ではモジュール本体の端部は
終端壁部分を有するように構成され、この終端壁部分は
取付け端部を形成し、軸線方向に切断されて四つの部分
とされ、そして外側へ沿ったフレア状の外面を有するよ
うに構成される。フレア状の分割されたモジュール本体
端部はこれと相補関係をなす本体蓋292の端部内にス
ナップ式に適合する大きさである。本体蓋292はモジ
ュール本体282の反対側の端部に開口294を有し、
この開口294は流路180に隣接して配置され、また
本体蓋の端部は舌片296を有し、この舌片296は本
体蓋の端部を周方向に一周して延び、そしてこれら舌片
とポンプハウジングの逆止弁開口との間に液密な舌片・
溝シールを提供するためにポンプハウジングの逆止弁開
口内に配置された溝内に適合する大きさである。
【0082】各モジュール本体288と本体蓋292と
の間には逆止弁298が配置され、この逆止弁298は
非金属の適切なフルオロポリマー材料から形成された一
体部品である。逆止弁は互いに反対方向を向いた弁座間
に適合するようになっており、これら弁座は一端で本体
蓋開口294内に、そしてこれとは反対側の端部でモジ
ュール本体の軸線方向の流体流ポート内に形成される。
図5に明示したように入口逆止弁モジュールおよび出口
逆止弁モジュールの各々に用いられる逆止弁298は同
じであるが、所望の方向に逆流を阻止された流れを提供
するために入口逆止弁モジュールおよび出口逆止弁モジ
ュールの各々内に異なって配置される。
【0083】このように構成することにより逆止弁モジ
ュールをポンプハウジングから容易に取り外すことがで
き、そしてこれらモジュールに問題がある場合またはモ
ジュールが故障した場合には交換可能である。例えばス
ラリ輸送環境に配置された時には輸送される流体の研磨
特性に起因する研磨作用により逆止弁の部材が大きく磨
耗し、最終的には残りのポンプ部品より前にこれら逆止
弁の部材が故障してしまうことが予想される。このよう
な応用場面では上記逆止弁モジュールを用いることによ
り作業を実行する上での特別な訓練や工具を必要としな
いのでこれらモジュールの取外し及び交換が簡単とな
り、加えてポンプを長時間停止する必要がないので効率
がよくなる。
【0084】図4〜図7に示したポンプは流体入口通路
274および流体出口通路276を適切な流体供給源お
よび流体出口に接続した後に定められた圧力の空気を各
空気作動室254に送ることにより作動せしめられる。
特に各加圧部材174は実質的に一定の出力圧を達成す
るように異なるサイクルでそれぞれ対応する加圧室17
2内で軸線方向に移動せしめられ、例えば一方の加圧部
材が出力行程を実行するために空気で下方へと作動され
ると共に他方の加圧部材が入力行程を実行するために空
気で上方へと作動せしめられる(図4参照)。実質的に
一定の出力圧を確実なものとするために加圧部材の吸入
行程および出力行程を実行するのに用いられる空気作動
圧を異なるものとすることもできる。例えば各第一空気
ポート256を通る空気圧を各第二空気ポート268に
送られる空気圧より高くし、各加圧部材174に各出力
行程の速度より速い速度で吸入行程を実行させ、各加圧
部材に対する出力行程が実質的に連続的になることを確
実ならしめることもできる。このように吸入サイクル速
度と出力サイクル速度とが異なるようにポンプをサイク
ル可能であることは加圧部材を駆動する共通のシャフト
を有していないポンプによりもたらされる特徴である。
【0085】それぞれ対応する加圧室内の各加圧部材の
位置は侵入型または非侵入型の検出手段300により計
測される。図4および図5を参照すると本実施例では検
出手段300は一対の光ファイバセンサであり、これら
各センサ300は各ピストンハウジングの閉鎖端部24
2を通るセンサ開口302を通して配置される。光ファ
イバセンサ300はハウジング室244を通ってセンサ
通路304内へと下方へ配置され、センサ通路304は
ピストン本体端部214から或る深さに亘り各ピストン
を通って軸線方向に配置される。センサ通路のベース部
分内には色付きスリーブ306、例えば黒色スリーブ3
06が配置される。光ファイバセンサ300は一方が他
方より上となるように配置され、センサ通路304内の
色の変化を検出し、ピストンハウジングおよび加圧室そ
れぞれ内のピストンおよび加圧部材の移動を検出するた
めに径方向外方へ向けられる。ピストンの上方への移動
の完了、すなわち加圧部材の吸入行程の完了と、ピスト
ンの下方への移動の完了、すなわち加圧部材の出力行程
の完了とを決定するために鉛直方向に重ねられた二つの
光学センサが用いられる。
【0086】検出手段はポンプに送られる空気の配置お
よび作動圧を調整する制御装置等にピストン位置信号を
提供するように構成される。ポンプ内においてこのよう
な検出手段を用いることはパルスのない連続したポンプ
出力圧を確実ならしめるために各ピストンの上昇行程お
よび下降行程を制御できるようにするには決定的なもの
である。所望により一つより多いポンプを互いに接続
し、ポンプシステムを形成することもでき、ここでは各
加圧部材の作動は具体的な応用場面の基準を満たすため
に所望のポンプシステム出力を提供できるよう制御され
る。
【0087】ポンプおよびポンプシステムの限定的な実
施例を特別に説明し且つ図示し、特定の寸法を開示した
が、当業者には多くの変更や修正が可能であることは明
らかである。したがって本発明の原理に従ったポンプお
よびポンプシステムは発明の詳細な説明で特別に説明し
たもの以外に特許請求の範囲内において実施可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に従って構成された往復ポンプの
側断面図である。
【図2】図1の往復ポンプの拡大側断面図である。
【図3】制御装置および図1および図2に示した多数の
往復ポンプを具備する本発明の原理に従って構成された
ポンプシステムの略図である。
【図4】本発明の原理に従って構成された鉛直ポンプの
側断面図である。
【図5】線5−5に沿った図4の鉛直ポンプの正面断面
図である。
【図6】線6−6に沿った図4および図5の鉛直ポンプ
の平面断面図である。
【図7】図4〜図6のポンプから取り出した加圧部材の
側断面図である。
【符号の説明】
10…ポンプ 12…ハウジング 14、16…室ヘッド 18、20…加圧部材 22…作動ピストン 32…第一ピストン栓 38…第二ピストン栓 56、57…加圧部材プラグ 104…スカート部分 118…加圧室 124…継手ナット 132…流体受入れ手段 134…流体放出手段 136…流体ポート 172、174…加圧室 176…ポンプハウジング 192…スカート部分 208…ピストン 210…ピストンハウジング 230…ピストン栓
フロントページの続き (72)発明者 デービッド エル.ヘンダーソン アメリカ合衆国,カリフォルニア 92346, ハイランド,イースト フィフス ストリ ート 28415 (72)発明者 デービッド アール.マルティネス アメリカ合衆国,カリフォルニア 91720, コロナ,ジルコン ストリート 1108 (72)発明者 アンソニー カイ タイ チャン アメリカ合衆国,カリフォルニア 91775, サン ガブリエル,ビンヤード ドライブ 1016 (72)発明者 バン トロング トラン アメリカ合衆国,カリフォルニア 91765, ダイアモンド バー,レイランド ドライ ブ 828

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセス流体を加圧するためのポンプで
    あって、 ポンプハウジングを具備し、該ポンプハウジングがその
    内部に配置される少なくとも一つの加圧室を有し、該加
    圧室がその軸線方向の一端に実質的に閉鎖された室端部
    を具備すると共にその軸線方向反対側の端部に開いた室
    端部を具備し、前記実質的に閉鎖された室端部が流体移
    送通路に流体学的な観点で接続されており、 前記加圧室内に配置される加圧部材を具備し、該加圧部
    材がフルオロポリマー材料から形成された一体部品構造
    を有し、該加圧部材が概して円筒形の本体を有し、該本
    体がその一端に前記閉鎖された室端部に隣接して配置さ
    れる中実で穴のないヘッドを有し、前記加圧部材が前記
    本体のヘッドから離れるように延びる薄壁スカート部分
    を有し、該薄壁スカート部分が内外面を有し、前記加圧
    部材が該薄壁スカート部分の終端縁部を周方向に一周し
    て延びるフランジを有し、 前記ポンプハウジング内に軸線方向に配置されるピスト
    ンを具備し、該ピストンがその一端で前記本体のヘッド
    とは反対側の前記加圧部材に接続され、 前記ポンプの開いた室端部に取り付けられるピストン栓
    を具備し、該ピストン栓が前記加圧室の内径と相補関係
    をなす内径を有し、該ピストン栓が前記ピストンを収容
    できるピストン開口を備えた直径方向に延びる部分を有
    し、前記加圧部材のフランジが前記加圧室と前記ピスト
    ン栓との間に配置されると共にこれらの間に液密シール
    を提供するためのシール部材を有し、 前記加圧部材に取り付けられる加圧部材プラグを具備
    し、該加圧部材プラグが前記ピストンに向かって前記本
    体のヘッドから軸線方向に離れるように或る距離に亘っ
    て延び、該加圧部材プラグが前記加圧部材の軸線方向に
    おける往復動中に前記薄壁スカート部分の内面の可変部
    分に接触し且つ該可変部分を保持する外壁面を有し、 前記加圧部材の薄壁スカート部分が前記加圧室内で前記
    加圧部材が軸線方向に往復動できるように前記加圧部材
    プラグの外壁面と前記ピストン栓の内径との間で巻き上
    がるのに十分な軸線方向の長さを有するポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ポンプハウジングの両側に水平方向
    に配設される一対の加圧室、加圧部材、ピストン、ピス
    トン栓および加圧部材プラグを具備し、前記ピストンが
    それぞれ対応する各加圧室内において加圧部材を軸線方
    向に連動しつつ往復動するように共通のシャフトにより
    連結される請求項1に記載のポンプ。
  3. 【請求項3】 前記薄壁スカート部分のフランジが該フ
    ランジから或る距離に亘って突出して該フランジを周方
    向に一周して延びる舌片を具備し、該舌片が前記加圧室
    の開いた端部内に配置された相補関係をなす溝内に適合
    して該溝と共に液密シールを提供する大きさである請求
    項1に記載のポンプ。
  4. 【請求項4】 前記ポンプハウジング内に鉛直方向に配
    設される一対の加圧室、加圧部材、ピストン、ピストン
    栓および加圧部材プラグを具備し、前記ピストンがそれ
    ぞれ対応する各加圧室内で加圧部材を軸線方向にそれぞ
    れ独立して往復動するように互いに独立している請求項
    1に記載のポンプ。
  5. 【請求項5】 前記ポンプハウジングが前記加圧室から
    のプロセス流体の漏れを検出しやすくするために前記加
    圧室の外側の位置からハウジング壁を通って延びる漏洩
    ポートを有する請求項1に記載のポンプ。
  6. 【請求項6】 プロセス流体を加圧するためのポンプで
    あって、 ポンプハウジングを具備し、該ポンプハウジングがその
    内部に配置される一対の加圧室を有し、各加圧室がその
    軸線方向の一端に実質的に閉鎖された室端部を具備する
    と共にその軸線方向反対側の端部に開いた室端部を具備
    し、前記実質的に閉鎖された室端部が流体移送通路に流
    体学的な観点で接続されており、 各加圧室内に配置される加圧部材を具備し、各加圧部材
    がフルオロポリマー材料から形成された一体部品構造を
    有し、各加圧部材が概して円筒形の本体を有し、該本体
    がその一端に前記閉鎖された室端部に隣接して配置され
    る中実で穴のないヘッドを有し、各加圧部材が前記本体
    から離れるように或る距離に亘って径方向外方へ延び且
    つ前記本体のヘッドから軸線方向に離れるように延びる
    薄壁スカート部分を有し、該薄壁スカート部分が外面
    と、該外面とは反対方向を向いた内面とを有し、各加圧
    部材が前記薄壁スカート部分の終端縁部を周方向に一周
    して延びるフランジを有し、 各々が前記ポンプハウジング内に軸線方向に配置される
    一対のピストンを具備し、該ピストンがその一端で前記
    本体のヘッドとは反対側のそれぞれ対応する加圧部材に
    接続され、 各々がそれぞれ対応する開いた室端部に取り付けられる
    一対のピストン栓を具備し、該ピストン栓がそれぞれ対
    応する加圧室と相補関係をなす内径を有し、各ピストン
    栓がそれぞれ対応するピストンを収容できるピストン開
    口を備えた直径方向に延びる部分を有し、前記加圧部材
    のフランジがそれぞれ対応する加圧室とピストン栓との
    間に配置されると共にこれらの間に液密シールを提供す
    るためのシール手段を有し、 それぞれ対応する加圧部材に取り付けられる一対の加圧
    部材プラグを具備し、該加圧部材プラグがそれぞれ対応
    するピストンに向かって前記本体のヘッドから軸線方向
    に離れるように或る距離に亘って延び、各加圧部材プラ
    グが前記加圧部材の軸線方向における往復動中に前記薄
    壁スカート部分の内面の可変部分に接触し且つ該可変部
    分を保持する外壁面を有し、 各加圧部材の薄壁スカート部分が前記加圧部材プラグの
    外壁面と前記ピストン栓の内径との間で巻き上がるのに
    十分な軸線方向の長さを有し、これにより加圧部材の最
    大吸入行程中に前記薄壁スカート部分の外面が該薄壁ス
    カート部分を向いていると共に前記薄壁スカート部分の
    内面の一部が前記ピストン栓の内径上にあるポンプ。
  7. 【請求項7】 プロセス流体を加圧するための往復ポン
    プであって、 ハウジングを具備し、該ハウジングが互いに反対側に位
    置する開いた端部間で該ハウジングを通って延びる環状
    通路を有し、 前記ピストンを配置し、前記ハウジング内における前記
    ピストンの摺動を案内できるように各ハウジング端部に
    配置されるピストン栓を具備し、各ピストン栓が前記環
    状通路に対して気密であって液密なシールを形成するた
    めに外面に沿って配置されるシールを有し、 一端で各ピストン端部に接続され且つそれぞれ対応する
    ピストン栓に隣接して配置される加圧部材プラグを具備
    し、 各ハウジング端部に配置される加圧室組立体を具備し、
    各加圧室組立体がそれぞれ対応するハウジング端部に接
    続される室ヘッドを有し、該室ヘッドがプロセス流体を
    受け入れ且つ放出するための手段を有し、各加圧室組立
    体が前記室ヘッド内に配置される加圧部材を有し、該加
    圧部材が中実なノーズ部分と中空のスカート部分とを有
    するフルオロポリマー材料から形成された一体部品構造
    である円筒形の本体を有し、前記加圧部材とそれぞれ対
    応する室ヘッドの内面とがこれらの間に加圧室を形成
    し、前記本体が前記中空のスカート部分の内面が前記加
    圧部材プラグに接触して該中空のスカート部分を支持す
    るようにその一端でそれぞれ対応する加圧部材プラグに
    取り付けられ、前記中空のスカート部分が前記室ヘッド
    と前記ハウジング端部との間に液密な静的シールを形成
    するように前記室ヘッドと前記ハウジング端部との間に
    配置されるフランジ端部を有し、 前記ピストンを作動し、前記環状通路内で前記ピストン
    を軸線方向に往復動するための手段を具備し、 前記中空のスカート部分が前記室ヘッド内で前記加圧部
    材が軸線方向に往復動できるように前記ピストン栓と加
    圧部材プラグとの間で巻き上がるのに十分な長さに亘っ
    て軸線方向に延びると共に薄い壁構造を有する往復動ポ
    ンプ。
  8. 【請求項8】 プロセス流体を加圧するためのポンプで
    あって、 ポンプハウジングを具備し、該ポンプハウジングがその
    内部に配置され且つ鉛直方向に配設される少なくとも二
    つの加圧室を有し、各加圧室がその軸線方向の一端に実
    質的に閉鎖された室端部を具備すると共にその軸線方向
    反対側の端部に開いた室端部を具備し、前記実質的に閉
    鎖された室端部が流体移送通路に流体学的な観点で接続
    されており、 各加圧室内に配置される加圧部材を具備し、該加圧部材
    がフルオロポリマー材料から形成された一体部品構造を
    有し、該加圧部材が概して円筒形の本体を有し、該本体
    がその一端に前記実質的に閉鎖された室端部に隣接して
    配置される中実で穴のないヘッドを有し、前記加圧部材
    が前記本体から離れるように或る距離に亘って径方向外
    方へ延び且つ前記本体のヘッドから軸線方向に離れるよ
    うに延びる薄壁スカート部分を有し、該薄壁スカート部
    分が外面と、該外面とは反対方向を向いた内面とを有
    し、前記加圧部材が前記薄壁スカート部分の終端縁部を
    周方向に一周して延びるフランジを有し、 各加圧室内に軸線方向に配置されるピストンを具備し、
    該ピストンがその一端で前記本体ヘッドとは反対側のそ
    れぞれ対応する加圧部材に接続され、各ピストンが互い
    に独立しており、 各加圧室の開いた室端部に取り付けられるピストン栓を
    具備し、該ピストン栓がそれぞれ対応する加圧室の内径
    と相補関係をなす内径を有し、各ピストン栓がそれぞれ
    対応するピストンを収容できるピストン開口を備えた直
    径方向に延びる部分を有し、各加圧部材のフランジがそ
    れぞれ対応する加圧室とピストン栓との間に配置される
    と共にこれらの間に液密シールを提供してポンプの濡れ
    る領域を形成するためのシール手段を有し、 各加圧室に取り付けられる加圧部材プラグを具備し、該
    加圧部材プラグがそれぞれ対応するピストンに向かって
    前記本体のヘッドから軸線方向に離れるように或る距離
    に亘って延び、各加圧部材プラグが前記加圧部材の軸線
    方向における往復動中にそれぞれ対応する薄壁スカート
    部分の内面の可変部分に接触し且つ該可変部分を保持す
    る外壁面を有し、 各加圧部材の薄壁スカート部分が前記加圧室内で前記加
    圧部材が軸線方向に往復動できるように前記加圧部材プ
    ラグの外壁面と前記ピストン栓の内径との間で巻き上が
    るのに十分な軸線方向の長さを有し、 互いに独立して各ピストンを作動し、各加圧部材をそれ
    ぞれ対応する加圧室内においてサイクルするための手段
    を具備するポンプ。
  9. 【請求項9】 全て非金属で化学的に不活性な材料から
    形成された濡れる面を有し、高純度プロセス流体を加圧
    するための往復動ポンプであって、 ハウジングを具備し、該ハウジングが該ハウジングを通
    って延びる中空の通路を有し、 前記環状の通路内に摺動可能に配置されるピストンを具
    備し、 前記ピストンを配置し、前記ハウジング内における該ピ
    ストンの摺動を案内できるようにハウジング端部に配置
    されるピストン栓を具備し、該ピストン栓が前記環状通
    路に対して気密であって液密なシールを形成するように
    外面に沿って配置される少なくとも一つのシールを有
    し、 一端で前記ピストンの端部に接続される加圧部材プラグ
    を具備し、該加圧部材プラグがそれぞれ対応するピスト
    ン栓に隣接して配置され、 前記ハウジング端部に配置される加圧室組立体を具備
    し、該加圧室組立体が前記ハウジング端部に接続される
    室ヘッドを具備し、該室ヘッドがプロセス流体を受け入
    れ且つ放出するための手段を有し、前記加圧室組立体が
    前記室ヘッド内に配置される加圧部材を具備し、該加圧
    部材が中実で穴のないノーズ部分と該ノーズ部分から軸
    線方向に延びる一体型の中空のスカート部分とを有する
    概して円筒形の本体を有し、前記加圧部材と前記室ヘッ
    ドの内面とがこれらの間に加圧室を形成し、前記本体が
    前記加圧部材プラグに取り付けられ、前記中空のスカー
    ト部分の内面が前記加圧部材プラグに接触し、前記中空
    のスカート部分が室ヘッドとハウジング端部との間に気
    密であって液密な静的シールを形成するために室ヘッド
    とハウジング端部との間に配置されるフランジ端部を有
    し、 前記ピストンを作動し、前記通路内で前記ピストンを軸
    線方向に往復動するための手段を具備し、 前記ピストンが加圧室の最大吸入行程を実行するように
    移動せしめられた時に前記中空のスカート部分の内面が
    前記ピストン栓に接触するのに十分な軸線方向の長さを
    前記中空のスカート部分が有するポンプ。
  10. 【請求項10】 全て非金属の不活性な材料から形成さ
    れた濡れる面を有し、高純度プロセス流体を加圧するた
    めの往復動ポンプであって、 ポンプハウジングを具備し、該ポンプハウジングがその
    内部に配置される中空の一対の加圧室を具備し、各加圧
    室がその軸線方向の一端に実質的に閉鎖された端部を具
    備すると共にその軸線方向反対側の端部に開いた端部を
    有し、前記実質的に閉鎖された端部が流体通路に接続さ
    れ、 それぞれ対応する各加圧室内に配置される加圧部材を具
    備し、各加圧部材が概して円筒形の本体を具備し、該本
    体がその軸線方向の一端に中実で穴のないノーズと、該
    ノーズに隣接したところから径方向に延びる薄壁スカー
    ト部分とを有し、前記薄壁スカート部分が前記本体の軸
    線方向反対側の端部まで該本体に沿って軸線方向に延
    び、且つこれらの間に環状通路を形成し、前記薄壁スカ
    ート部分が内面と外面とを有し、且つ薄壁スカート部分
    の終端縁部を周方向に一周して延びるフランジを有し、 それぞれ対応する各加圧室の開いた端部に取り付けられ
    るピストン栓を具備し、前記フランジがそれぞれ対応す
    る各ピストン栓と加圧部材の開いた端部との間に配置さ
    れると共にこれらに対して液密シールを提供するための
    手段を有し、前記ピストン栓がピストン開口を有する直
    径方向に延びる部分を有し、 各加圧室に取り付けられるポンプハウジングを具備し、 各ポンプハウジング内で軸線方向に可動なピストンを具
    備し、該ピストンがそれぞれ対応する各ピストン栓の開
    口を通って配置され、各ピストンが本体ヘッドとは反対
    側のそれぞれ対応するピストンに取り付けられ、各ピス
    トンが互いに独立しており、 各環状通路内に配置される加圧部材プラグを具備し、該
    加圧部材プラグがそれぞれ対応する加圧部材の本体に取
    り付けられ、各薄壁スカート部分が支持のためにそれぞ
    れ対応する加圧部材プラグの外面に接触するように配置
    され、 各ピストンを作動し、それぞれ対応する加圧室内で各加
    圧部材を独立して軸線方向に移動するための手段を具備
    し、 それぞれ対応する各加圧部材内での加圧部材の軸線方向
    における移動が互いに反対側に位置する加圧部材プラグ
    表面とピストン栓表面との間の各薄壁スカート部分の巻
    き上がり運動により可能とされる往復動ポンプ。
JP11108732A 1998-04-16 1999-04-16 プロセス流体を加圧するためのポンプおよび往復動ポンプ Pending JPH11343979A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/061,499 US6079959A (en) 1996-07-15 1998-04-16 Reciprocating pump
US09/061499 1998-04-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11343979A true JPH11343979A (ja) 1999-12-14

Family

ID=22036180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11108732A Pending JPH11343979A (ja) 1998-04-16 1999-04-16 プロセス流体を加圧するためのポンプおよび往復動ポンプ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6079959A (ja)
EP (1) EP0950815B1 (ja)
JP (1) JPH11343979A (ja)
DE (1) DE69919063T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009233523A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Toyota Auto Body Co Ltd 粘性材料吸引装置
KR20160129737A (ko) * 2015-04-30 2016-11-09 시케이디 가부시키가이샤 다이어프램, 유체 제어 장치 및 다이어프램의 제조 방법

Families Citing this family (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6394417B1 (en) * 1998-10-09 2002-05-28 Swagelok Co. Sanitary diaphragm valve
GB9900286D0 (en) * 1999-01-08 1999-02-24 Devpro Limited Pump
GB2355048B (en) * 1999-10-05 2001-10-03 Lo Chi Chung Diaphragm activated compression pump
JP3719990B2 (ja) * 2002-02-15 2005-11-24 株式会社デンソー 圧縮機
US7740077B2 (en) * 2002-05-16 2010-06-22 Wagon Trail Ventures, Inc. Downhole oilfield tubulars
CA2486177C (en) * 2002-05-16 2010-11-23 Wagon Trail Ventures, Inc. Tubular goods and liners
DE10224750A1 (de) 2002-06-04 2003-12-24 Fresenius Medical Care De Gmbh Vorrichtung zur Behandlung einer medizinischen Flüssigkeit
JP2004143960A (ja) * 2002-10-22 2004-05-20 Smc Corp ポンプ装置
US20040258547A1 (en) * 2003-04-02 2004-12-23 Kurt Burger Pump piston and/or elements sealing the pump piston, in particular a sealing ring of elastomeric material, and a device and method for coating an object of elastomeric material
US7335003B2 (en) * 2004-07-09 2008-02-26 Saint-Gobain Performance Plastics Corporation Precision dispense pump
US7458222B2 (en) * 2004-07-12 2008-12-02 Purity Solutions Llc Heat exchanger apparatus for a recirculation loop and related methods and systems
PT1800036T (pt) * 2004-08-30 2017-02-17 Airopack Tech Group B V Dispositivo de controlo de pressão
JP4346562B2 (ja) * 2005-01-28 2009-10-21 東レエンジニアリング株式会社 液体移送用ポンプ
US7540702B2 (en) * 2005-05-16 2009-06-02 Wilhelm Bahmueller Maschinenbau-Praezisionswerkzeuge Gmbh Device for stacking flat products
US7717682B2 (en) * 2005-07-13 2010-05-18 Purity Solutions Llc Double diaphragm pump and related methods
US8197231B2 (en) 2005-07-13 2012-06-12 Purity Solutions Llc Diaphragm pump and related methods
US7686595B1 (en) * 2005-12-12 2010-03-30 Stephen Graham Diaphragm pump
JP4547350B2 (ja) * 2006-04-13 2010-09-22 東レエンジニアリング株式会社 ピストンとそのピストンの製造方法及びそのピストンを備えたポンプ
US7458309B2 (en) * 2006-05-18 2008-12-02 Simmons Tom M Reciprocating pump, system or reciprocating pumps, and method of driving reciprocating pumps
WO2008022014A2 (en) * 2006-08-10 2008-02-21 Research Sciences, Llc Multimember extended range compressible seal
US9217427B2 (en) * 2007-03-16 2015-12-22 Robert Bosch Packaging Technology, Inc. Disposable positive displacement dosing system
US7740455B1 (en) 2007-07-09 2010-06-22 Brian Nissen Pumping system with hydraulic pump
US20090057600A1 (en) * 2007-08-29 2009-03-05 Ckd Corporation Vacuum opening/closing valve
US8038640B2 (en) * 2007-11-26 2011-10-18 Purity Solutions Llc Diaphragm pump and related systems and methods
US8454307B2 (en) * 2008-11-26 2013-06-04 Sta-Rite Industries, Llc Socket with bearing bore and integrated wear plate
SE534535C2 (sv) * 2008-12-29 2011-09-27 Alfa Laval Corp Ab Pumpanordning med två pumpenheter,användning och förfarande för styrning av en sådan
US8454328B2 (en) * 2009-01-12 2013-06-04 Milton Roy Company Multiplex reciprocating pump
US8192401B2 (en) 2009-03-20 2012-06-05 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. Medical fluid pump systems and related components and methods
EP2454482B1 (en) * 2009-07-13 2020-05-13 Saint-Gobain Performance Plastics Corporation Dispensing pump
CN102497895A (zh) 2009-07-15 2012-06-13 弗雷塞尼斯医疗保健控股公司 医疗流体盒及相关系统和方法
US20110081265A1 (en) * 2009-10-06 2011-04-07 Williams Hansford R Pulse pump
TW201213662A (en) * 2010-09-17 2012-04-01 Sen Yuan Technology Co Ltd Motor dual gas inlet/outlet device
US8932031B2 (en) 2010-11-03 2015-01-13 Xylem Ip Holdings Llc Modular diaphragm pumping system
US9624915B2 (en) 2011-03-09 2017-04-18 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. Medical fluid delivery sets and related systems and methods
CA2833537C (en) 2011-04-21 2019-07-30 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. Fastening mechanisms for medical fluid pumping systems and related devices and methods
US8997880B2 (en) 2012-01-31 2015-04-07 Wagon Trail Ventures, Inc. Lined downhole oilfield tubulars
FR2990478B1 (fr) * 2012-05-10 2017-10-20 Air Liquide Dispositif de compression pour installation de travail par jets de fluide cryogenique
US9610392B2 (en) 2012-06-08 2017-04-04 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. Medical fluid cassettes and related systems and methods
US9500188B2 (en) 2012-06-11 2016-11-22 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. Medical fluid cassettes and related systems and methods
US9561323B2 (en) 2013-03-14 2017-02-07 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. Medical fluid cassette leak detection methods and devices
US10117985B2 (en) 2013-08-21 2018-11-06 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. Determining a volume of medical fluid pumped into or out of a medical fluid cassette
DK2921705T3 (en) * 2014-03-20 2019-01-07 Annovi Reverberi Spa Diaphragm plate group for diaphragm pumps
EP3354303B1 (en) * 2017-01-31 2020-01-08 Société Industrielle de Sonceboz S.A. Drug delivery system
JP6941570B2 (ja) 2018-01-19 2021-09-29 日本ピラー工業株式会社 ローリングダイアフラムポンプ
US10890172B2 (en) * 2018-06-18 2021-01-12 White Knight Fluid Handling Inc. Fluid pumps and related systems and methods
US11471660B2 (en) * 2018-10-25 2022-10-18 Covidien Lp Vacuum driven suction and irrigation system
CN110522527A (zh) * 2019-09-27 2019-12-03 深圳瑞圣特电子科技有限公司 防水密封件及冲牙机
WO2021178455A1 (en) * 2020-03-02 2021-09-10 S.P.M. Flow Control, Inc. Linear frac pump drive system safety deflector
CN112343785B (zh) * 2020-11-03 2023-02-21 上海齐耀动力技术有限公司 一种互为控制阀的双联液压驱动往复泵
WO2022099219A1 (en) * 2020-11-09 2022-05-12 Pdc Machines Inc. Active oil injection system for a diaphragm compressor
US11746771B2 (en) * 2021-04-16 2023-09-05 Teryair Equipment Pvt. Ltd. Actuator valve of an air operated double diaphragm pump

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US879660A (en) * 1907-07-11 1908-02-18 J F Cannon Flue-stop.
US2391703A (en) * 1943-03-06 1945-12-25 Infilco Inc Proportioning pump
US2675758A (en) * 1949-01-06 1954-04-20 Infilco Inc Chemical feeder
US2711134A (en) * 1950-07-26 1955-06-21 Infilco Inc Chemical feeder
US3183840A (en) * 1962-08-03 1965-05-18 Lynes Inc Pump
US3386384A (en) * 1966-06-27 1968-06-04 Cicero C Brown Multiple power consuming devices
JPS5248107A (en) * 1975-10-14 1977-04-16 Tokyo I Ii C Kk Plunger pump equipped with diaphragms
US4123204A (en) * 1977-01-03 1978-10-31 Scholle Corporation Double-acting, fluid-operated pump having pilot valve control of distributor motor
US4818191A (en) * 1982-03-31 1989-04-04 Neyra Industries, Inc. Double-acting diaphragm pump system
US4543044A (en) * 1983-11-09 1985-09-24 E. I. Du Pont De Nemours And Company Constant-flow-rate dual-unit pump
US4778356A (en) * 1985-06-11 1988-10-18 Hicks Cecil T Diaphragm pump
FR2600723B3 (fr) * 1986-06-26 1988-08-26 Berthoud Sa Pompe a piston a membrane a deroulement.
US4981418A (en) * 1989-07-25 1991-01-01 Osmonics, Inc. Internally pressurized bellows pump
US5062770A (en) * 1989-08-11 1991-11-05 Systems Chemistry, Inc. Fluid pumping apparatus and system with leak detection and containment
JPH03179184A (ja) * 1989-12-05 1991-08-05 Nippon Pillar Packing Co Ltd 往復動ポンプ
IT1251298B (it) * 1991-08-27 1995-05-08 Tetra Dev Co Metodo e dispositivo per il pompaggio dosato
FR2698665B1 (fr) * 1992-11-27 1995-02-17 Imaje Pompe étanche à piston.
JP2763736B2 (ja) * 1993-06-29 1998-06-11 幸彦 唐澤 高圧ポンプ
US5775884A (en) * 1996-06-24 1998-07-07 Y-Z Industries Sales, Inc. Modular pump assembly
AU3601997A (en) * 1996-07-15 1998-02-09 Furon Company Double acting pneumatically driven rolling diaphragm pump

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009233523A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Toyota Auto Body Co Ltd 粘性材料吸引装置
KR20160129737A (ko) * 2015-04-30 2016-11-09 시케이디 가부시키가이샤 다이어프램, 유체 제어 장치 및 다이어프램의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
DE69919063T2 (de) 2005-08-04
EP0950815A3 (en) 2000-06-14
US6079959A (en) 2000-06-27
DE69919063D1 (de) 2004-09-09
EP0950815A2 (en) 1999-10-20
EP0950815B1 (en) 2004-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11343979A (ja) プロセス流体を加圧するためのポンプおよび往復動ポンプ
US4981418A (en) Internally pressurized bellows pump
KR100486154B1 (ko) 누출검출부를가진개량격막밸브
KR100486153B1 (ko) 압연다이어프램포핏을가지는소형밸브
JP3710817B2 (ja) 三方ポペットバルブ装置
EP1043529B1 (en) High-efficiency poppet and seat assembly
US8133042B2 (en) Chemical liquid supplying apparatus and pump assembly
JP4685870B2 (ja) 精密供給ポンプ
KR100610770B1 (ko) 다이어프램밸브
US4836756A (en) Pneumatic pumping device
JP5909213B2 (ja) 真空弁の外部シール構造
US8672645B2 (en) Separation type pneumatic dual partition membrane pump and external pneumatic control valve thereof
EP0912830B1 (en) Double acting pneumatically driven rolling diaphragm pump
US6860287B2 (en) Variable flowrate regulator
CN110725792B (zh) 一种液压隔膜泵及组合式筒状隔膜组件
KR102526531B1 (ko) 롤링 다이어프램 펌프
JP3576245B2 (ja) プランジャーポンプ
JP7169893B2 (ja) ローリングダイアフラムポンプ
CN104913081A (zh) 离合阀
JP2004211767A (ja) ダブルシートバルブ