JPH11341182A - テレマーケティングシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外表示装置の所有者、これを広告媒体とし
て利用する広告主、通行人たる消費者のいずれにとって
も利用価値のある、新規なテレマーケティングシステム
を提供すること。 【解決手段】 公衆電話回線網４に接続された自動音声
応答装置１と該自動音声応答装置１の集計結果を連動表
示する屋外表示装置２とからシステムを構成し、(a)屋
外表示装置１に番組内容と電話番号を表示して顧客の電
話呼出を勧誘し、(b)着信を受けた自動音声応答装置１
が順次選択通知する音声ガイダンスに従って顧客に番
号、＃または＊記号を入力してもらい、(c)顧客の入力
内容を逐次集計しながら屋外表示装置２に速報表示して
顧客に知らしめることとして、前記(a)ないし(c)の手順
を複数回繰り返すことにより直接的に顧客のマーケティ
ングを図ることとした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、街頭や広場等に設
置された電光表示装置等とコンピュータによる自動音声
応答装置をリアルタイムに連動させた新規なテレマーケ
ティングシステムに関し、企業における商品嗜好等のア
ンケートデータ収集や顧客データ収集を効率的かつ効果
的にシステム化するものである。

【０００２】

【従来の技術】街頭や広場などの屋外に設置された電光
表示装置や大型テレビモニタ等の屋外表示装置は、定点
的ながらも一度に多数の消費者に商品・サービスの情報
を提供することができる屋外広告の手段として有効であ
り、多用されている。とりわけ、広域的なテレビ・ラジ
オ放送と異なり、屋外表示装置等ではその設置場所近辺
のきわめて狭い地域を対象としたローカル広告を主とし
ているので、地域の商店等においては重要な広告手段の
一つとして位置づけられるようになっている。

【０００３】他方、コンピュータの普及により、消費者
からの電話に対する自動音声応答装置には著しい進歩が
見られる。例えば、新聞や雑誌をはじめ、家庭における
テレビやラジオ等において受付電話番号を提示してお
き、消費者からの電話呼出にコンピュータが自動応答し
て、音声ガイダンスに従いながら消費者に電話機のプッ
シュボタンを押して番号にて回答してもらうことによ
り、アンケート回答の収集や景品抽選を行うといったテ
レマーケティングが頻繁に行われている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、屋外表
示装置による広告では、商品・サービス情報を一方的に
流すにとどまってしまい、例えば、場所別、時間帯別に
広告効果を測定ないし集計することは困難であった。広
告主からすれば、屋外表示装置で流した広告を見た消費
者と直接コミュニケーションを図り、より望ましくは広
告を見たその場で消費者に来店行動を起こさせたり、購
買行動を起こさせるといった反応を得たいのが常である
し、さらには消費者の反応を見ながら新たな広告を行っ
て、より高い広告効果を得たいと考えるのが通例であ
る。にもかかわらず、ある特定の場所で、ある特定の時
間帯に行った広告がどの程度の効果を有するかをリアル
タイムに測定するのは困難であった。

【０００５】他方、自動音声応答装置を利用した従来の
テレマーケティングでは、前述のように新聞や雑誌、家
庭内のテレビやラジオ等を媒介して消費者にアンケート
番組等を告知することを想定していたため、屋外におい
て、一定範囲内の狭い地域を対象として、しかもアンケ
ート番組等を流して即座に電話回答してもらうといった
利用方法には限界があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明者は、携帯電話な
ど移動式電話機の急速な普及によって、不特定多数人
が、いついかなる場所においても電話ができるようにな
った状況に着目し、従来は各々単独でしか使用されてい
なかった自動音声応答装置と屋外表示装置とをリアルタ
イムに連動させ、主として移動式電話機からの呼出を誘
導することで、所期の課題の解決を図った。

【０００７】すなわち、本発明に係るテレマーケティン
グシステムでは、公衆電話回線網に接続された自動音声
応答装置と該自動音声応答装置の集計結果を連動表示す
る屋外表示装置とからシステムを構成して、(a)屋外表
示装置に番組内容と電話番号を表示して顧客の電話呼出
を勧誘し、(b)着信を受けた自動音声応答装置が順次選
択通知する音声ガイダンスに従って顧客に番号、＃また
は＊記号を入力してもらい、(c)顧客の入力内容を逐次
集計しながら屋外表示装置に速報表示して顧客に知らし
めることとして、前記(a)ないし(c)の手順を複数回繰り
返すことにより直接的に顧客のマーケティングを図るこ
ととした。

【０００８】一般に、屋外表示装置が設置されている駅
や広場等においては、待ち合わせをする人や通行人など
不特定多数の人が入れ代わり立ち代わり存在している。
今やビジネスマンのみならず、学生や主婦など様々な人
が移動式電話機を保持している状況において、こうした
人々を顧客対象として、屋外表示装置から電話によるア
ンケート募集等を呼びかけ、応募を自動音声表示装置に
より処理し、その集計結果をリアルタイムに屋外表示装
置に表示させて、さらなる応募を誘引するのである。

【０００９】そして、アンケート応募者に懸賞を付し
て、現時点での当選本数や懸賞残数等を同時に表示する
こととすれば、より積極的な応募が期待できるし、当選
商品の受け取りを来店引き渡しとすれば、広告主たる商
店への来店行動を実現できるといった付随的効果も得ら
れる。さらには、ある時間帯を限定した懸賞クイズ番組
や先着順のイベント番組等、アンケート集計を主体とし
たテレマーケティング以外にも様々な活用を図ることが
できるのである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係るテレマーケティングシステムについて詳細に説明す
る。図１は、システム全体の概念ブロック図、図２は、
システムにおける動作のフローチャートである。図１に
示されるように、本発明に係るテレマーケティングシス
テムは、自動音声応答装置１と屋外表示装置２とからな
り、自動音声応答装置１に対する入力装置として、公衆
電話回線網４を介して接続された、顧客３が所有する移
動式電話機31が組み込まれてシステム全体が構成されて
いる。なお、図１に示されるシステムでは携帯電話など
の移動式電話機31を入力装置として位置付けているが、
状況によっては移動式電話機に31に代わって一般の公衆
電話機や家庭用・事業用電話機が用いられることはもち
ろんである。

【００１１】自動音声応答装置１には、予め制作された
所定の番組が記憶される。記憶される番組は、例えば屋
外表示装置２に文字のみで表示させる番組の場合には、
コンピュータ用の番組制作システムを使うなどしてコン
ピュータデータとして制作するとよいし、映像を含めて
表示させる場合には画像データとして制作するとよい
(1)。いずれにしても、表示させる番組には、応募の要
旨や内容のほか、受付電話番号を含むことが必須とな
る。

【００１２】また同時に、例えばコンピュータ用の音声
応答システムを使うなどして、顧客よりの呼出電話に逐
次応答するメッセージや懸賞クイズ、懸賞抽選等の音声
応答ガイダンスを制作し、音声データとして記憶させて
おく(2)。

【００１３】次いで、表示させる番組のコンピュータデ
ータ等を、必要な表示時間帯指示データなどとともに、
ネットワーク接続された屋外表示装置２に送信する
(3)。

【００１４】屋外表示装置２は、一般に、大型の電光表
示装置や大型テレビモニタなどの表示盤22と、コンピュ
ータで代用されうる表示制御装置21とから構成される。
前述のようにして制作した番組を、自動音声応答装置１
側ではなく、予め表示制御装置21に直接記憶させておい
てもよい。なお、ここにいう表示盤22には、街頭や広場
等の広く一般に開放された場所に設置されるもののほ
か、コンサートホールや映画館等の、ある程度閉鎖的な
場所に設置されるものも含まれる。

【００１５】自動音声応答装置１から受信した番組のデ
ータにもとづき、表示制御装置21が、指定された番組を
指定された時間に表示盤22に送り、表示させ、顧客３に
知らしめる(4)。アナウンスする番組としては、例えば
「今、電話でアンケートに答えると賞品が貰える。電話
番号は×××。」といった内容が考えられる。

【００１６】表示盤22でアナウンスされた番組を見た顧
客３は、手持ちの移動式電話機31を用いて、表示盤22に
表示された電話番号に応募する(5)。

【００１７】顧客３の電話は、待ち受け状態にあった自
動音声応答装置１に公衆電話回線網４を通じて接続され
る。自動音声応答装置１では、予め制作され録音されて
いた前述の音声データをメッセージとして順次送出し
て、アンケートやクイズ、抽選等を行い、顧客３は移動
式電話機31のより０〜９の番号、＃または＊を選択入力
して応答する(6)。この際、必要に応じて顧客３の音声
メッセージを録音してもらうように設定してもよい。

【００１８】顧客３の応答結果は、自動音声応答装置１
またはこれに併設されるコンピュータ等に番組への応募
データ、電話番号や年齢、住所、氏名等の顧客情報とし
て蓄積されるとともに、表示盤22において表示させたい
項目、例えば累積応募数や抽選結果等の予め選択された
任意の項目について逐次集計・データ化され、ネットワ
ーク接続された屋外表示装置２の表示制御装置21へと送
られる(7)。

【００１９】屋外表示装置２の表示制御装置21が受信し
た集計結果は、例えば「只今、２等が当たりました。ま
だ１等は残っています。現在受付累計2500件です。」と
いうように表示盤22にて速報表示され、顧客３にアナウ
ンスされる(8)。

【００２０】表示盤22の速報表示によって、番組への応
募状況や懸賞抽選の残数等がリアルタイムで顧客３側で
もわかることになり、当初の応募者以外の、興味をそそ
られた新たな顧客３が電話応募を行って(5)、番組への
参加者が飛躍的に増えることが期待される。この際、複
数回応募してきた顧客３に対しては、顧客３より入力さ
れた電話番号により重複チェックを行って受付を制限し
たり、応募回数に応じた別番組にて対応することとして
もよい。

【００２１】

【発明の効果】本発明に係るテレマーケティングシステ
ムによれば、電光表示装置や大型テレビモニタといった
屋外表示装置を広告媒体として利用する広告主にとって
は、待ち合わせや偶然通行中の顧客にも、その場で電話
応募してもらうことにより、どの場所の、どの時間帯
に、どのような人が関心をもって見ているかなど、屋外
広告の効果をリアルタイムに簡単に測定することができ
る。そして、応募集計結果の活用により、一層効果的な
広告番組の制作に役立てたり、広告に関心を持った顧客
に別途ダイレクトマーケティングを行うといった顧客情
報の利用を図ったりすることが可能となる。また、屋外
表示装置の近隣にある商店等の場合には、当選品引き替
え等によって顧客の来店行動を実現し、来店した顧客に
店の場所や雰囲気、品揃え等の印象づけを行って、次回
以降の来店を誘引するといったことが可能となる。

【００２２】一方、屋外表示装置を用いて広告提供サー
ビスを行っている広告代理店等においても、個々の屋外
表示装置を見る顧客年齢層や男女比、通行人数等の詳細
なデータ収集が可能となるので、収集したデータの解析
を行うことによって、広告主に対して、屋外表示装置や
時間帯ごとに、より一層効果的な広告内容の提案を行え
る利点が得られる。

【００２３】さらに、顧客たる消費者においても、待ち
時間を有効に活用しながら、様々な情報や賞品を入手で
きる機会が得られる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るテレマーケティングシステム全体
の概念ブロック図である。

【図２】同システムにおける動作のフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ 自動音声応答装置 ２ 屋外表示装置 ３ 顧客 ４ 公衆電話回線網

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 公衆電話回線網に接続された自動音声応
   答装置と、該自動音声応答装置の集計結果を連動表示す
   る屋外表示装置とからなり、(a)屋外表示装置に番組内
   容と電話番号を表示して顧客の電話呼出を勧誘し、(b)
   着信を受けた自動音声応答装置が順次選択通知する音声
   ガイダンスに従って顧客に番号、＃または＊記号を入力
   してもらい、(c)顧客の入力内容を逐次集計しながら屋
   外表示装置に速報表示して顧客に知らしめて、前記(a)
   ないし(c)の手順を複数回繰り返すことにより顧客と直
   接マーケティングを図ることとしたテレマーケティング
   システム。