JPH11338882A - 求職者が求人データベースを検索する際の入力案内プロセスに特徴を有する求人求職仲介システム - Google Patents

求職者が求人データベースを検索する際の入力案内プロセスに特徴を有する求人求職仲介システム

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JPH11338882A
JPH11338882A JP14791898A JP14791898A JPH11338882A JP H11338882 A JPH11338882 A JP H11338882A JP 14791898 A JP14791898 A JP 14791898A JP 14791898 A JP14791898 A JP 14791898A JP H11338882 A JPH11338882 A JP H11338882A
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Japan
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job
skill
case
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database
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JP14791898A
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Atsushi Miyamoto
淳 宮本
Yoshihiko Fujie
嘉彦 藤江
Susumu Akiyama
進 秋山
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Recruit Co Ltd
Recruit Ablic Inc
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Recruit Co Ltd
Recruit Ablic Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 求職案件と求人案件の記述様式を工夫すると
ともに、求職案件と求人案件の適合判断を自動化するこ
とで、利用者にシステム利用のための特別な知識を要求
することなく、求職者が希望にあった求人案件を容易に
検索できる求人求職仲介システムを実現する。 【解決手段】 検索条件となる求職案件の個人スキルフ
レーズの入力を受け付けるモードにおいて、1個または
複数個の個人スキルフレーズが入力された段階で、それ
を暫定的な求職案件として取り扱って求人案件検索を実
行する。その求人案件検索によって暫定的求職案件にあ
る程度適合する求人案件が見つかったならば、その求人
案件の求人スキルフレーズ集合の中から暫定的求職案件
として未入力のスキル内容を入力中の求職者に向けて提
示し、そのスキル内容も考慮して検索条件の入力を進め
るように求職者に案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データベース化
した求人求職情報をコンピュータにより検索処理する求
人求職仲介システムに関し、とくに、求職者が希望にあ
った求人案件を求人データベースから検索する際の入力
案内プロセスの処理手順に関する。
【0002】
【従来の技術】つぎのようなコンピュータ情報処理シス
テムによる就職情報サービスがインターネット上で運用
されている。就職希望者から収集した求職情報をWWW
サーバーのデータベースに蓄積して、求人企業の担当者
がクライアント・コンピュータから検索閲覧できるよう
にしたシステムや、企業から収集した求人情報をWWW
サーバーのデータベースに蓄積して、就職希望者のクラ
イアント・コンピュータから検索閲覧できるようにした
システムである。この種の就職情報サービスシステムで
は、利用者は、キーワード検索や分類別検索などの手法
で希望に適合する案件を適当な件数にまで絞り込み、そ
れらの内容を読むことで希望の案件を吟味することにな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の求人求職情報サ
ービスは、求人情報や求職情報のデータベースを利用者
が検索するシステムであり、利用者からみた使い勝手を
よくするために、分かりやすいビジュアルな画面による
利用者インタフェースを開発したり、情報の記述内容や
書式を工夫したり、高速で高性能な検索エンジンを開発
するなど、いろんな面から改良が進んでいる。いずれに
しても現行のシステムは、求人または求職のどちらかの
当事者がデータベースの検索閲覧を行うのであり、検索
した情報の内容を読んで、自分の希望にどのていど適合
した案件なのかを自分自身で判断することになる。しか
しながら、個々の案件と自分の希望とがどんな面でどの
ていど適合し、どんな面ではどのていど不適合なのかを
的確に判断することは、当事者本人にとっても簡単なこ
とではない。
【0004】求人と求職のマッチングを考えるにあた
り、職業的なキャリアをどのように表現するのかがきわ
めて重要である。たとえばコンピュータや通信に関わる
ハイテク先端技術分野における業務内容は細分化する一
方である。コンピュータ応用システムと一括される概念
でも、金融システムとエンジニアリングシステムでは業
務内容が大きく異なり、応用分野は多岐にわたる。たと
えばシステム開発と一括されるキャリア概念でも、プロ
ジェクトリーダーとして経験を積んでいるのか、プログ
ラミング業務が中心であったのかでその実質は大きく異
なる。またプログラミングと一括されるキャリア概念で
も、具体的に使用する言語の種類が重要であるし、特定
の応用プログラムの活用能力を問題にする場合も多い。
【0005】このようなキャリア概念をできるだけ具体
的・個別的に特定しようとすると、求人求職情報の記述
内容は多様化することになる。このことが、なれない人
にとってデータベースを簡便に有効活用できない原因に
もなる。また、具体的かつ多岐にわたってキャリアが記
述されていても、そのことが「ある個人のキャリアが他
のどのようなキャリアに転用可能なのか」という判断に
直結するわけではなく、むしろ情報を読み取りにくくす
るという側面もある。
【0006】そこで、人材斡旋コンサルタントと呼ばれ
る専門家が活躍している。彼らは企業からの求人依頼と
個人からの求職依頼を受けて、「この会社のこのプロジ
ェクトにはこのキャリアのこの人が向いている」といっ
た判断をして、求人企業と求職者を具体的に結びつける
業務を行っている。これは特殊な専門職であり、きわめ
て高度な業務知識と人材斡旋の豊富な経験が必要とされ
るだけでなく、洞察力といった人間的な判断能力も求め
られる。
【0007】ハイテク先端技術分野の業務内容は日進月
歩で細分化しているので、人材斡旋コンサルタントなど
の人事の専門家にとっても、新しい業務内容に関連した
新しい専門用語の意味を的確に理解し、そのような専門
用語を含んで表現された求職案件と求人案件の適合性を
的確に判断することは簡単なことではない。コンサルタ
ントと呼ばれるような専門家は、日々の人材斡旋業務を
遂行しながら新しい成功例や失敗例を自分自身の知識に
フィードバックすることで、対象の時代的変化を知識の
中に採り入れている。
【0008】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、求職案件と求人案件の記述
様式を工夫して、求職案件と求人案件の適合判断を自動
化するとともに、求職者が自分の希望を求職案件として
情報入力する際により的確な情報入力を促すための利用
支援機能を採り入れた求人求職仲介システムを提供する
ことにある。換言すると、個人の多様な可能性を発掘
し、最適な仕事と個人との出会いを創造し、多くの個人
のキャリアデザインを支援することができる求人求職仲
介システムを実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の求人求職仲介
システムは、求職者が求人データベースを検索する際の
入力案内プロセスに特徴を有するもので、つぎの事項
(11)〜(15)により特定される。 (11)職業的経験や素養に関する情報が一定のデータ形
式をもつスキルフレーズで表現される。1つの求人案件
についての採用希望事項が任意の数のスキルフレーズの
集合で表現される。1つの求職案件についての個人アピ
ール事項が任意の数のスキルフレーズの集合で表現され
る。 (12)多数の求人案件のスキルフレーズ集合を求人デー
タベースに蓄積しておく。 (13)1つの求職案件を表現した個人スキルフレーズ集
合が検索条件として入力されたのに応動して、当該求職
案件の個人スキルフレーズ集合と、求人データベースの
多数の各求人案件の求人スキルフレーズ集合とを案件ご
とに照合し、当該求職案件と各求人案件の適合度をそれ
ぞれ数値化した案件適合得点を計算し(この処理を求人
案件検索とする)、所定の基準以上の得点を計上した求
人案件をシステムにアクセスしている求職者に提示す
る。 (14)検索条件となる求職案件の個人スキルフレーズの
入力を受け付ける過程において、1個または複数個の個
人スキルフレーズが入力された段階で、それを暫定的な
求職案件として取り扱って前記の求人案件検索を実行す
る。 (15)その求人案件検索によって暫定的求職案件に所定
の基準以上に適合する求人案件が識別されたならば、そ
の求人案件の求人スキルフレーズ集合の中から暫定的求
職案件として未入力のスキル内容を暫定的求職案件を入
力した求職者に向けて提示し、新たに検索条件の入力を
進めるように求職者に案内する。
【0010】また前記の各要件に加えて、つぎの事項
(22)(23)(24)により特定される事例検索システム
の機能を備えることが望ましい。 (22)適合度の高い2つのスキルフレーズの組み合せ事
例を事例スキルフレーズペアとし、多数の事例スキルフ
レーズペアを作成して事例データベースに蓄積してお
く。 (23)前記求人案件検索では、ある求職案件の個人スキ
ルフレーズ集合と、求人データベースの多数の各求人案
件の求人スキルフレーズ集合とを案件ごとに照合するの
に加えて、当該求職案件と求人データベースの求人案件
とを前記事例データベースの多数の事例スキルフレーズ
ペアを介して間接的に照合し、当該求職案件と各求人案
件についてそれぞれ案件適合得点を計算する。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明に係わる求人求職システ
ムは、求職者に求人案件を提示する求人案件紹介シス
テムと、求人者に求職案件を提示する求職案件紹介シ
ステムのふたつの機能に分けて把握できる。求人案件紹
介システムとは、ひとつの求職案件が所定の様式でデ
ータ表現して入力されると、その求職案件と、データベ
ースに蓄積されている多数の求人案件とを照合して、所
定の適合条件を満たすいくつかの求人案件を選出して所
定の様式でデータ表現して出力するシステムである。求
職案件紹介システムとは、ひとつの求人案件が所定の
様式でデータ表現して入力されると、その求人案件と、
データベースに蓄積されている多数の求職案件とを照合
して、所定の適合条件を満たすいくつかの求職案件を選
出して所定の様式でデータ表現して出力するシステムで
ある。この発明は求人案件紹介システムとしての情報
処理機能に関するものであり、とくに、求職者が希望に
あった求人案件を求人データベースから検索する際の入
力案内プロセスの処理手順に特徴を有するものである。
実施例の説明はつぎの項目に従って行う。
【0012】===目次=== 1.求人案件の表現様式と求人データベース (1)予定待遇 (2)求人スキル (3)求人データベース 2.求職案件の表現様式と求職データベース (1)希望待遇 (2)個人スキル (3)求職データベース 3.スキル条件のマッチング検索(基本プロセス) (1)検索アルゴリズム (2)検索結果の出力内容 4.入力案内プロセス (1)暫定的な求職案件と求人案件検索 (2)未入力のスキルキーワードの抽出および提示 5.待遇条件のマッチング検索 (1)検索アルゴリズム (2)検索結果の出力内容
【0013】===1.求人案件の表現様式と求人デー
タベース=== (1)予定待遇 求人企業が提示する待遇条件のことであり、勤務地、給
与、休日数の3つの要素からなる。個々の求人案件には
キーとしての求人IDが割り当てられ、予定待遇データ
は求人IDで管理される。予定待遇データの論理形式の
一例を図1に示している。予定待遇データは、キーとし
ての求人IDと、求人企業の名称と、勤務地コードと、
最低年収と、再考年収と、休日日数の各項目からなって
いる。
【0014】(2)求人スキル 職業的経験や素養に関する情報を一定のデータ形式をも
つ求人スキルフレーズで表現する。求人スキルフレーズ
は属性の異なる複数の項目からなる。各属性項目ごと
に、そこに記入されるべき多数のキーワードがあらかじ
め決まっていて、それらキーワード群の中から任意に選
択したキーワードを記入する。求人スキルフレーズの論
理形式の一例を図2に示している。ひとつの求人スキル
フレーズは、キーとしてのフレーズIDと、どの求人案
件についてのデータかを示す求人IDと、属性項目であ
る対象業務・業務領域・使用技術・対人スキルの4項目
と、スキルフレーズの重要度分類で表現される。4つの
属性項目の意味合いはつぎの通りである。 対象業務 業務の目的や、作業の対象について記述する項目であ
る。この項目に記入されるべきキーワードを図3の表に
示している。この例では、多数のキーワードは3階層の
ツリー型の論理構造で仕分けされている。第1階層のキ
ーワード「基本システム」の下に第2階層のキーワード
「オープンシステム」「汎用機系システム」「デバイス
ドライバ」「GUI」「システム移行業務」がリンクし
ており、この中のたとえば「デバイスドライバ」の下に
は第3階層のキーワード「デバイスドライバ一般」「I
SDNポートドライバ」「WANミニポートドライバ」
「プリンタドライバ」「磁気ディスクドライバ」がリン
クしている。これらのキーワード群の中から適当なもの
を選んで対象業務の項目に記入する。もちろん各キーワ
ードはコード形式で記入される。 業務領域 業務や作業あるいは行動の内容について記述する項目で
あり、習熟度の高低を表現したレベル概念も含む。この
項目に記入されるべきキーワードとしては、たとえば
「プログラミング」「システム開発全般」「プロジェク
トリーダー」「教育」などがある。 使用技術 業務遂行の手段について記述する項目であり、方法論や
知識といった概念も含む。この項目に記入されるべきキ
ーワードとしては、たとえば「汎用機」「ワークステー
ション」「COBOL」「UNIX」「Visual Basi
c」「TOEIC」「英語中級」などがある。 対人スキル 対人関係における能力や企画力など、いわゆる属人的能
力一般について記述する項目である。この項目に記入さ
れるべきキーワードとしては、たとえば「営業能力」
「対人折衝能力」「企画能力」「リーダーシップ」「コ
ミュニケーション能力」などである。
【0015】図2(b)に示すように、ひとつの求人案
件についての採用希望事項を任意の数のスキルフレーズ
の集合で表現する。前述のように、各スキルフレーズに
はフレーズIDと求人IDをつけて管理するので、ひと
つの求人案件に含まれるスキルフレーズの集合が特定で
きる。また、ひとつの求人案件に含まれる複数のスキル
フレーズにそれぞれの重要度を設定する。重要度は、十
分条件、必要条件、加点要素の3段階に分れる。十分条
件とは、そのフレーズで表現されたスキル条件を満たせ
ば求人条件に適合すると見なす条件のことである。必要
条件とは、そのフレーズで表現されたスキル条件を満た
すことが求人条件に適合するのに必要とされる条件のこ
とである。加点要素とは、そのフレーズで表現されたス
キル条件を満たすことが求人条件に適合する上で望まし
いと判断される条件のことであって、必ずしも必要とさ
れない条件である。
【0016】(3)求人データベース この求人求職仲介システムには求人データベースが構築
されており、多数の求人案件についての予定待遇データ
および求人スキルフレーズ集合が登録されている。図4
に示すように、求人データベースは、予定待遇データを
集約した予定待遇データベースと、求人スキルフレーズ
集合を集約した求人スキルデータベースとに論理的に分
れている。
【0017】===2.求職案件の表現様式と求職デー
タベース=== (1)希望待遇 求職者である個人が提示する希望待遇のことであり、求
人案件の予定待遇に合わせて、勤務地、給与、休日数の
3つの要素からなる。希望待遇データを求職データベー
スに登録する場合には、各求職案件を区別するための個
人IDがつく。
【0018】(2)個人スキル 職業的経験や素養に関する求職者の個人アピール事項を
一定のデータ形式をもつ個人スキルフレーズで表現す
る。個人スキルフレーズの表現様式は前述の求人スキル
フレーズと同じであり、対象業務・業務領域・使用技術
・対人スキルの4つの属性項目からなり、各属性項目ご
とに、そこに記入されるべき多数のキーワードがあらか
じめ決まっていて、それらキーワード群の中から任意に
選択したキーワードを記入する。このキーワード群につ
いても前述した求人スキルフレーズの場合と同じ論理構
成で同じ内容になっている。ひとつの求職案件について
の個人アピール事項を任意の数の個人スキルフレーズの
集合で表現する。この個人スキルフレーズ集合を求職デ
ータベースに登録する場合には、その集合に含まれる各
個人スキルフレーズに、個別のフレーズIDと、共通の
個人IDとがつく。
【0019】(3)求職データベース 前述した求人案件紹介システムとしてのみ機能するの
であれば、求職データベースは必要ない。前述した求職
案件紹介システムとしての機能も付加する場合には、
求職データベースが必要となる。この求職データベース
は、前記の希望待遇データを集約して個人IDにより管
理する希望待遇データベースと、求職案件ごとの個人ス
キルフレーズ集合を集約して個人IDとフレーズIDと
により管理する個人スキルデータベースとに論理的に分
けて構築される。
【0020】===3.スキル条件のマッチング検索
(基本プロセス)=== 中核をなす求人案件紹介システムの機能と実現手段に
ついて、そのデータ処理の流れに従って順番に説明す
る。たとえば、求職者が自分のパソコンを操作し、イン
ターネットなどの通信メディアを介して求人案件紹介シ
ステムのサーバーコンピュータにアクセスし、案内さ
れる手順に従って自分自身の求職案件を表現したデータ
(希望待遇データと個人スキルフレーズ集合)をサーバ
ーに送達する。これを受けてサーバーは、入力された求
職案件と求人データベースに蓄積されている多数の求人
案件とを以下のように照合し、照合結果を以下のように
求職者パソコンに向けて出力する。求職案件と求人デー
タベースの照合処理は、まず求職案件の個人スキルフレ
ーズと求人スキルデータベースとを照合し(スキル条件
のマッチング検索)、その照合結果を反映してつぎに希
望待遇データと予定待遇データとを照合する(待遇条件
のマッチング検索)。
【0021】(1)検索アルゴリズム <<ステップ1>> 求人スキルデータベースからひとつの
求人案件A(i個のスキルフレーズA1,A2,…,A
iからなる)を選出し、求職者から提示された求職案件
B(j個のスキルフレーズB1,B2,…,Bjからな
る)とを照合処理の対象とする。
【0022】<<ステップ2>> 1つの求人スキルフレー
ズAn(n=1,2,…,i)とj個の個人スキルフレ
ーズB1,B2,…,Bjとを1対1で突き合せて照合
し、両フレーズについて同一属性項目(対象業務・業務
領域・使用技術・対人スキルの4項目)に記入されてい
るキーワードの一致・不一致・類似度を判定する。その
判定結果を入力として第1計算アルゴリズムによりフレ
ーズ適合得点を計算する。第1計算アルゴリズムは、キ
ーワードの一致度および類似度が高いほど高いフレーズ
適合得点を計上する。
【0023】<<ステップ3>> ステップ2において、j
組のスキルフレーズの組み合わせについて、それぞれの
フレーズ適合得点を計算したならば、j個のフレーズ適
合得点中の最高得点を求人スキルフレーズAnのフレー
ズ適合得点Pnとして採択する。n=1,2,…,iと
してi個のスキルフレーズA1,A2,…,Aiのそれ
ぞれについてのフレーズ適合得点P1,P2,…,Pi
を求める。
【0024】<<ステップ4>> ステップ3で求めたi個
のフレーズ適合得点P1,P2,…,Piと、各求人ス
キルフレーズA1,A2,…,Aiに設定されている前
記重要度と、求人案件Aに含まれている求人スキルフレ
ーズのフレーズ個数iとを入力とし、第2計算アルゴリ
ズムにより求人案件Aと求職案件Bの適合度合いを数値
化した案件適合得点を計算する。第2計算アルゴリズム
は、ある求人スキルフレーズAxに設定されている重要
度が高いほどフレーズ適合得点Pxを高く評価する。フ
レーズ個数iが多いほど個々のフレーズ適合得点Pxの
評価を低くする。これらの重み付け評価を経たあとのフ
レーズ適合得点の合計値が大きいほど案件適合得点が高
くなる。
【0025】<<ステップ5>> 求人データベースにたと
えば1万個の求人案件が登録されているとする。求職者
から提示された1個の求職案件Bと、データベースに登
録されている1万個の求人案件のすべての組み合せにつ
いてステップ1〜4を実行し、1万個の案件適合得点を
算出する。その1万個の案件適合得点の中から基準点以
上の得点を計上した求人案件を選び出す。ここで選ばれ
る求人案件のことをスキル合格求人案件と呼ぶことにす
る。
【0026】(2)検索結果の出力内容 前項で説明したスキル条件マッチング検索によりm個の
スキル合格求人案件が抽出されたとする。そのm個の求
人案件の求人IDを取得し、その求人IDをキーとして
予定待遇データベースから各スキル合格求人案件につい
ての予定待遇データをピックアップし、それら予定待遇
データに記述されている給与情報を一覧的に表現して求
職者コンピュータに送達する。給与情報の表現例を図4
に示している。この例では最低年収相場と最高年収相場
のふたつのヒストグラムで表現している。求職者はこの
ヒストグラムを見て、自分の希望待遇と世間の相場とを
比較することができる。
【0027】===4.入力案内プロセス=== 求人データベースを検索して自分にあった求人案件を見
つけようとする求職者は、利用案内情報に従って前述の
ように、職業的経験や素養に関する自分のアピール事項
を任意の数の個人スキルフレーズにより表現する。しか
し、この個人スキルフレーズ集合を適切に入力すること
は、一般の利用者には簡単なことだとは言い難い。そこ
で、この発明ではつぎのように機能するスキル入力誘導
モードを設けている。一般の求職者が求人データベース
の検索する場合、利用案内情報に従ってスキル入力誘導
モードを選択する。
【0028】(1)暫定的な求職案件と求人案件検索 スキル入力誘導モードを選択した場合、求職者が1個ま
たは数個の個人スキルフレーズを入力した段階で、それ
で表現された求職案件を暫定的求職案件として取り扱
い、前述の求人案件検索を実行する。つまり、1個また
は数個の個人スキルフレーズで表現された暫定的求職案
件と求人データベースの多数の求人案件とを前記のアル
ゴリズムで照合し、所定の適合条件を満たす求人案件の
スキルフレーズを選出する。前記の検索により暫定的求
職案件とよく適合するたとえば8個の求人案件が選出さ
れたとする。そして、8個の各求人案件がそれぞれ複数
の求人スキルフレーズからなりそれらの合計フレーズ数
がたとえば24個あったとする。
【0029】(2)未入力のスキルキーワードの抽出お
よび提示 つぎのプロセスでは、暫定的求職案件に含まれる1個ま
たは数個の個人スキルフレーズと、前記の検索で選出さ
れた24個の求人スキルフレーズとの記述内容を比較
し、求人スキルフレーズに含まれているキーワードで個
人スキルキーワードには含まれていないキーワードをリ
ストアップする。ここでリストアップしたキーワードの
ことを未入力スキルキーワードと呼ぶことにする。前述
したようにスキルキーワードは対象業務・業務領域・使
用技術・対人スキルの4つの属性項目からなり、各属性
項目ごとに、そこに記入されるべき多数のキーワードが
あらかじめ決まっていて、それらキーワード群の中から
任意に選択したキーワードを記入することとした。前記
のようにリストアップする未入力スキルキーワードは、
対象業務・業務領域・使用技術・対人スキルの4つの属
性項目に整理し、求職者が操作しているコンピュータの
画面に所定の書式で表示出力する。その未入力スキルキ
ーワードには、「あなたのスキルフレーズを記述するに
際して、つぎのスキルキーワードを参考にしてくださ
い」といった主旨の案内を付記する。入力途上の求職者
に提示される未入力スキルキーワードは、その人の職業
的経験や素養に相応しいキーワードである確率が高いは
ずである。なぜなら、未入力スキルキーワードは、1個
または数個の個人スキルフレーズで表現された暫定的求
職案件とよく適合すると判定された求人案件の求人スキ
ルフレーズに含まれているキーワードだからである。提
示された未入力スキルキーワードを求職者が参考にする
ことで、自分の情報を的確に表現するにはどんなスキル
キーワードが相応しいかが解り、その後のスキルフレー
ズ記述作業が非常にやりやすくなるし、表現内容がより
適切なものになる。
【0030】このような特徴を有する本発明のシステム
は、個人が主役であるべきネットワーク社会において、
多くの個人がキャリアの様々な選択肢を提示され自らの
最適なキャリアを自由に選択できる社会、それを支える
労働市場システムを確立することに大きく貢献する。
【0031】===5.待遇条件のマッチング検索==
= (1)検索アルゴリズム 求職者が提示した希望待遇データ(勤務地・給与・休日
数)と、予定待遇データベースに登録されているたとえ
ば1万件の予定待遇データ(勤務地・給与・休日数)と
を項目ごとに比較し、希望にあった求人案件を選出す
る。ここで選ばれる求人案件のことを待遇合格求人案件
と呼ぶことにする。
【0032】(2)検索結果の出力内容 待遇条件マッチング検索によりk個の待遇合格求人案件
が選出されたとする。また前述したように、スキル条件
マッチング検索によりm個のスキル合格求人案件が選出
されたとする。ここで両方の求人IDをアンド比較し、
両方のマッチング検索で選出されている求人IDを選び
出す。ここで選出された求人案件のことを最終合格求人
案件と呼ぶことにする。最終合格求人案件が決定したな
らば、それらの求人IDをキーとして求人データベース
から該当の予定待遇データおよび求人スキルフレーズ集
合をピックアップし、それらを所定の様式で表現した検
索結果を求職者コンピュータに送達する。この検索結果
を見ることで、求職者は、自分が提示した求職案件に適
合するいくつかの求人案件の詳細を知ることになる。
【0033】===6.その他の実施形態=== 図4に示すように、スキル条件のマッチング検索に事例
データベースの概念を導入することが望ましい。つま
り、利用者から提示された求職案件と求人案件とを直接
的に照合するスキル条件マッチング検索では高い案件適
合得点を得られない場合でも、現実の人と企業の在り方
からは両案件が良く適合していると判断する方が適切な
ことがある。そのような経験的な専門知識を集約し、前
述のスキル条件マッチング検索では高得点を計上しない
求職案件と求人案件とを事例データベースを介して結び
つけ、事例参照マッチング検索により高い案件適合得点
を与えるようにする。
【0034】
【発明の効果】この発明のシステムでは、求職者が1個
または数個の個人スキルフレーズを入力した段階で、そ
れで表現された求職案件を暫定的求職案件として取り扱
って求人案件検索を実行し、その暫定的求職案件と求人
データベースの多数の求人案件とを照合し、所定の適合
条件を満たす求人案件のスキルフレーズを選出する。そ
して、選出した求人案件の求人スキルフレーズ集合の中
から暫定的求職案件として未入力のスキル内容を入力中
の求職者に向けて提示し、そのスキル内容も考慮して検
索条件の入力を進めるように求職者に案内する。
【0035】入力途上の求職者に提示される未入力スキ
ル内容は、その人の職業的経験や素養に相応しい内容で
ある確率が高いはずである。なぜなら、未入力スキル内
容は、1個または数個の個人スキルフレーズで表現され
た暫定的求職案件とよく適合すると判定された求人案件
の求人スキルフレーズに含まれている内容だからであ
る。
【0036】したがって、求職者が提示された未入力ス
キル内容を参考にすることで、自分の情報を的確に表現
するにはどんなスキル内容が相応しいかが解り、その後
のスキルフレーズ記述作業が非常にやりやすくなるし、
表現内容がより適切なものになる。その結果、求職者は
自分にあった求人案件を効果的に見つけることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における予定待遇データの
論理構成の概念図である。
【図2】この発明の一実施例における求人スキルフレー
ズの論理構成の概念図である。
【図3】この発明の一実施例におけるスキルフレーズの
「対象業務」項目に記入すべきキーワードの一部を説明
する論理構成の概念図である。
【図4】この発明の一実施例による求人求職仲介システ
ムの中核部分のシステム構成の概略を示す概念図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 進 東京都中央区銀座8丁目4番17号 株式会 社リクルート内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 求職者が求人データベースを検索する際
    の入力案内プロセスに特徴を有する求人求職仲介システ
    ムであって、つぎの事項(11)〜(15)により特定され
    る。 (11)職業的経験や素養に関する情報が一定のデータ形
    式をもつスキルフレーズで表現される。1つの求人案件
    についての採用希望事項が任意の数のスキルフレーズの
    集合で表現される。1つの求職案件についての個人アピ
    ール事項が任意の数のスキルフレーズの集合で表現され
    る。 (12)多数の求人案件のスキルフレーズ集合を求人デー
    タベースに蓄積しておく。 (13)1つの求職案件を表現した個人スキルフレーズ集
    合が検索条件として入力されたのに応動して、当該求職
    案件の個人スキルフレーズ集合と、求人データベースの
    多数の各求人案件の求人スキルフレーズ集合とを案件ご
    とに照合し、当該求職案件と各求人案件の適合度をそれ
    ぞれ数値化した案件適合得点を計算し(この処理を求人
    案件検索とする)、所定の基準以上の得点を計上した求
    人案件をシステムにアクセスしている求職者に提示す
    る。 (14)検索条件となる求職案件の個人スキルフレーズの
    入力を受け付ける過程において、1個または複数個の個
    人スキルフレーズが入力された段階で、それを暫定的な
    求職案件として取り扱って前記の求人案件検索を実行す
    る。 (15)その求人案件検索によって暫定的求職案件に所定
    の基準以上に適合する求人案件が識別されたならば、そ
    の求人案件の求人スキルフレーズ集合の中から暫定的求
    職案件として未入力のスキル内容を暫定的求職案件を入
    力した求職者に向けて提示し、新たに検索条件の入力を
    進めるように求職者に案内する。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の求人求職仲介システム
    であって、つぎの事項(22)(23)(24)が特定事項に
    加わる。 (22)適合度の高い2つのスキルフレーズの組み合せ事
    例を事例スキルフレーズペアとし、多数の事例スキルフ
    レーズペアを作成して事例データベースに蓄積してお
    く。 (23)前記求人案件検索では、ある求職案件の個人スキ
    ルフレーズ集合と、求人データベースの多数の各求人案
    件の求人スキルフレーズ集合とを案件ごとに照合するの
    に加えて、当該求職案件と求人データベースの求人案件
    とを前記事例データベースの多数の事例スキルフレーズ
    ペアを介して間接的に照合し、当該求職案件と各求人案
    件についてそれぞれ案件適合得点を計算する。
JP14791898A 1998-05-28 1998-05-28 求職者が求人データベースを検索する際の入力案内プロセスに特徴を有する求人求職仲介システム Pending JPH11338882A (ja)

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