JPH11338717A - 階層化gui部品相互通信システム - Google Patents

階層化gui部品相互通信システム

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JPH11338717A
JPH11338717A JP16426898A JP16426898A JPH11338717A JP H11338717 A JPH11338717 A JP H11338717A JP 16426898 A JP16426898 A JP 16426898A JP 16426898 A JP16426898 A JP 16426898A JP H11338717 A JPH11338717 A JP H11338717A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GUI部品のイベントが処理されるプログラ
ムを簡単に知ることができる階層化GUI部品相互通信
システムを提供すること。 【課題】 階層化された複数のGUI部品装置1,5,
6に階層化されたメディエータ装置2、子メディエータ
装置3、親メディエータ装置4を対応させ、GUI部品
装置1からの出力をメディエータ装置2のメッセージ作
成手段21で受け、対応するメッセージを作成し、メッ
セージ種別判定手段23で子メディエータ装置3で処理
するメッセージの判定時に、子メディエータ装置3にメ
ッセージを転送し、GUI部品装置1のメッセージの判
定時に、GUI部品装置1にメッセージを転送し、他資
源7の制御用のメッセージの判定時に、他資源7の制御
を行ない、親メディエータ装置4で処理するメッセージ
と、該当しないメッセージは親メディエータ装置4にメ
ッセージを転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、グラフィカル・
ユーザ・インタフェース(以下、GUIという)部品の
発生するイベントが、すべてメッセージとしてGUI部
品を管理しているメディエータにのみ送るようにして、
GUI画面において処理上相互に関連を持っているGU
I部品間の相互通信をモジュール化できるようにした階
層化GUI部品相互通信システムに関する。
【0002】
【従来に技術】計算機において、システムの事象制御を
処理する事象制御部へ事象発生を通知するための処理方
式において、特に何らかの要因で事象制御部が生きてい
ない状態の場合に、通知すべき事象が発生しても正常に
処理を進めることができる事象通知処理方式に関して特
開平03−265938号公報に開示されている。この
公報の場合、メディエータと、事象通知部と、同期部と
から構成され、メディエータは空間に共通に設けられ
て、空間間の通信のための宛先名とアドレスとの対話を
管理し、事象通知部は空間ごとに設けられて、空間の事
象検出元からの要求により、事象通知メッセージを事象
制御部へ送る場合に、事象制御部のアドレスをメディエ
ータに問い合わせて、事象制御部のアドレスが未確定で
あることを示す応答を得た場合に、空間内に同期部を起
動し、同期部に対して事象通知メッセージの送信を要求
した後に、事象検出元へ制御を戻し、同期部は事象制御
部のアドレスをメディエータに問い合わせて、メディエ
ータからのアドレス回答を持ち、このアドレスを得た場
合に、このアドレスに宛てて事象通知メッセージ送信す
るようにしている。
【0003】また、特開平07−44345号公報に
は、利用者による操作が対話形式で行われ、複数種類の
情報の処理を並行して同期を取りながら情報同期制御装
置が記載されている。すなわち、送り側は利用者の操作
により選択される処理プロセスに対する選択情報を検出
し、受け側に選択情報に対応する処理を行なわせる実行
可能なオブジェクトとオブジェクトを制御するスクリプ
トを定義して、コンピュータネットワークを介して計算
機に転送する。受け側はいずれもGUIシステムであ
り、送り側により、生成されたスクリプトなどを解釈
し、実行するものである。
【0004】ところで、従来の階層化GUI部品相互通
信システムの画面表示処理技術においては、GUI画面
において画面表示処理を制御する場合、イベントドリブ
ン方式により実装すると、特定のコールバック処理プロ
グラムがどのGUI部品の何のイベントが発生したとき
に呼び出されるのかを判定するためには、全プログラム
を網羅的に検索しなければならないことである。すなわ
ち、コールバック処理プログラムは多数存在し、各々の
プログラムと各GUI部品が密接な関係を持っているた
め、プログラム間の処理が複雑になる。これは、ソフト
ウェアの生産性向上のため、コールバック処理プログラ
ムを複数のGUI部品で共用した場合、さらに顕著とな
る。
【0005】この点についての解決策として、イベント
が発生したGUI部品をオブジェクトとして管理し、そ
のGUI部品が発生するイベントに対応するメッセージ
を処理するメソッドを持たせてモジュール化する方式が
ある。モジュール化により、メッセージの発生個所は対
応するGUI部品を含むオブジェクトであり、メッセー
ジは対応するイベントによって発生することが特定でき
る。しかし、この場合、メッセージ内で処理対象にして
いるデータや、他のGUI部品は、分散したままであ
り、問題解決ならず、解決するために採用できる場合は
限られている。
【0006】この点について、個々のGUI部品が発行
したメッセージごとに対応するコールバック処理を記述
すると、同じGUI部品やデータに対する処理が複数の
コールバック処理内に分散する可能性があることであ
る。その理由は、従来の制御方法では、GUI部品、G
UI画面のイベントに応じたプログラム(コールバック
ルーチン)を製造する必要があるからである。この点に
ついての解決策として、イベントによる処理ではなく、
オブジェクトの変更を他の部分に波及させる方法があ
る。
【0007】すなわち、イベントが発生した際、他のG
UI部品やデータに対する操作が必要な場合、コールバ
ック内ではモデルと呼ぶデータを書き換えるだけに止め
る。さらに、モデルでは何らかの変更が発生するたび
に、変更をビューと呼ぶGUI部品に対応するオブジェ
クトに通知する。これにより、コールバックによって処
理対象となるデータやGUI部品は、少数のモデルに包
含しておけば、分散の程度は低くなり、上記プログラム
を製造する必要性を解決することができる。
【0008】しかし、モデル・ビュー方式では、GUI
部品2者間の連携をGUI部品・モデル・ビュー間の3
者の連携として写像しなおす必要があるため、プログラ
ムの設計が複雑になるという新たな問題が発生する。さ
らに、連携自体に変更が生じた場合、モデルとビューを
どう変更すれば良いかは明らかではない。また、変更の
通知方式によっては、不要な変更通知が多数のビューに
届けられるため、性能が劣化するおそれもある。したが
って、モデル・ビュー方式では、上記2つの課題を完全
に解決することはできない。
【0009】さらに、コールバック処理に対して変更を
行わなければならない場合、変更箇所の漏れや、誤った
変更による不測の影響が発生する可能性が高いことであ
る。その理由は、上記2つの課題のため、変更の影響範
囲を特定する作業が困難になっているため、一定時間内
に作業を完了させるには影響範囲を完全に特定せずに変
更を行ってしまう場合が多いためである。
【0010】加えて、コールバック処理に対し変更を行
う際の誤りを避けるために、保守効率が低下したり、設
計製造段階での負荷が増大することである。その理由
は、GUI画面は、ユーザの主観が入りやすく、修正依
頼が多発するため、変更容易性を確保する必要がある
が、変更の影響範囲を特定する作業を一定時間内に完了
させるため、各イベント処理記述ごとにきわめて細分化
した実装の仕様を網羅的に管理する必要があるためであ
る。
【0011】従来の階層化GUI部品相互通信システム
の一例が、「Glyphs: Flyweight Objects for User Int
erfaces」 Proceedings of the ACM SIGGRAPH Symposiu
m onUser Interface Software and Technology, Octobe
r 1990に記載されている。図7に示すように、この従来
の階層化GUI部品相互通信システムは、Glyph(グリ
フ)G1〜G6と呼ぶ木構造の小領域から構成されてい
る。このような構成を有する従来の階層化GUI部品相
互通信システムは次のように動作する。
【0012】すなわち、GUI部品の表示時には、子Gl
yphのDrawをそれぞれ再帰的に呼び出す。また、GUI
部品に対しイベントが発生した場合は、子GlyphのPick
を再帰的に呼び出す。Pick内では、HitTestによりその
イベントが該当する子Glyphで処理すべきものかどうか
判定する。さらに、GUI部品の領域の変更に応じ、Re
questとAllocateという処理を子Glyphに対し再帰的に呼
び出すことで管理する。属性変更などにより、再描画が
必要になった場合はDamageを子Glyphから親Glyphに向か
って再帰的に呼び出すことにより、再描画領域を登録す
る。
【0013】しかし、この従来の階層化GUI部品相互
通信システムには、次のような課題がある。すなわち、
コールバック処理とGUI部品またはデータの操作をと
もにオブジェクトのメソッドとして共通化した場合で
も、それらの参照関係が変更された場合の影響範囲を限
定し、また同一の操作の場合でも参照先のGUI部品、
またはデータのみが異なる場合には処理の共通化が困難
になることである。その理由は、参照先のGUI部品、
またはデータのインスタンスを参照元で知る必要がある
が、それらが全く同じ型、または継承関係にあるクラス
であるとは限らないからである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記から明らかなよう
に、従来の階層化GUI部品相互通信システムの課題を
要約して列挙すると以下のようになる。 (1).GUI部品のイベントの処理判定は、全プログ
ラムを網羅的に検索す必要ある。 (2).UI部品が発行したメッセージに対応したコー
ルバック処理を記述すると、複数のコールバック処理内
に分散する。 (3).コールバック処理の変更時に、変更個所の漏
れ、誤変更による不測の影響が発生する。 (4).コールバック処理の変更時に、保守効率低下、
設計製造段階での付加増大を招く。 (5).参照先のGUI部品、またはデータのみが異な
る場合、処理の共通化が困難である。
【0015】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、GUI部品のイベントが処理され
るプログラムを知るために全プログラムの網羅的検索の
必要がなく、同じGUI部品やデータに対応する処理
を、同じ処理がプログラム中の複数個所に分散すること
なく、記述が可能であり、かつGUI処理に対し、変更
を行なわなければならない変更個所の漏れや、誤った変
更による不測の影響が発生する可能性がなくなる階層化
GUI部品相互通信システムを提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の階層化GUI部品相互通信システムは、
ディスプレイ上の一部分領域の表示、再表示を行なう画
面表示と入力を司り、2つ以上のグラフィカル・ユーザ
・インタフェース部品が重なる場合には互いに親グラフ
ィカル・ユーザ・インタフェース部品装置と子グラフィ
カル・ユーザ・インタフェース部品装置となる関係を有
する階層化された複数のグラフィカル・ユーザ・インタ
フェース部品装置と、前記階層化された複数のグラフィ
カル・ユーザ・インタフェース部品装置にそれぞれ対応
して階層化され、かつ互いに親メディエータ装置と子メ
ディエータ装置の関係となるように設けられ、ぞれぞれ
対応する前記グラフィカル・ユーザ・インタフェース部
品装置、前記親メディエータ装置、子メディエータ装置
のいずれかからの入力に対応して作成したメッセージの
種別に応じて対応する前記グラフィカル・ユーザ・イン
タフェース部品装置、所定の資源、前記親メディエータ
装置、前記子メディエータ装置のいずれかにメッセージ
を転送する複数のメディエータ装置とを備えることを特
徴とする。
【0017】この発明の階層化GUI部品相互通信シス
テムによれば、ディスプレイの一部分領域の表示と再表
示を行なう複数のグラフィカル・ユーザ・インタフェー
ス部品装置のうち所定のグラフィカル・ユーザ・インタ
フェース部品装置からの出力、あるいは、親メディエー
タ装置、子メディエータ装置のいずれかからの出力をこ
の所定のグラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装
置、あるいは親メディエータ装置、子メディエータ装置
のいずれかに対応する該当メディエータ装置に入力され
ると、この該当メディエータ装置でメッセージの種別を
判別し、メッセージの種別に応じて対応する子メディエ
ータ装置、対応するグラフィカル・ユーザ・インタフェ
ース部品装置、対応する親メディエータ装置、あるいは
所定の資源のいずれかにメッセージを転送する。該当メ
ディエータ装置が判別したメッセージがいずれにも該当
しない場合には、親メディエータ装置にッセージを転送
する。
【0018】したがって、この発明では、GUI部品の
イベントが処理されるプログラム知るために全プログラ
ムの網羅的検索の必要がなくなり、GUI部品やデータ
に対応する処理を、同じ処理がプログラム中の複数個所
に分散することなく記述が可能であり、かつGUI処理
に対し、変更を行なわなければならない変更個所の漏れ
や、 誤った変更による不測の影響が発生する可能性を
なくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明による階層化GU
I部品相互通信システムの実施の形態について図面に基
づき説明する。図1はこの発明の第1実施の形態の構成
を示すブロック図である。この図1により、第1実施の
形態の説明に際して、具体的な説明に先立ち、まず概要
から述べることにする。GUI部品装置1,5,6のう
ち、GUI部品装置1はここでは、第1GUI部品装置
1と称することにし、GUI部品装置5は子GUI部品
装置5と称し、GUI部品装置6は親GUI部品装置6
と称することにする。これらの第1GUI部品装置1、
子GUI部品装置5、親GUI部品装置6はそれぞれ同
一構成をなし、表示手段11、マウス入力手段12、キ
ー入力手段13から構成されている。
【0020】したがって、これらの内部構成について
は、第1GUI部品装置1を代表して述べ、子GUI部
品装置5、親GUI部品装置6についての内部構成に関
しては同一符号を付すのみにとどめる。第1GUI部品
装置1において、表示手段11はディスプレイ(図示せ
ず)上の一部の領域を占めるものである。また、ディス
プレイ上の一部領域上のマウス入力をマウス入力手段1
2により受け付けるようになっている。さらに、キー入
力手段13はこのディスプレイ上の一部領域がキー入力
を占有している場合に、キー入力を受け付けるものであ
る。
【0021】これらの第1GUI部品装置1、子GUI
部品装置5、親GUI部品装置6は、たとえば、ボタ
ン、文字入力フィールド、スクロールバー、クリッカブ
ルアイコン、選択リストなどが考えられる。ディスプレ
イ内のすべての領域は、特定の1つのGUI部品装置に
より表示されるようにする。このとき、2つ以上のGU
I部品が重なる場合は、いずれか一方が他方の上に重な
っており、上側のGUI部品装置の表示がディスプレイ
上に表示され、同時に入力も受け取ると考える。一方が
他方を領域上完全に包含している場合は、包含される側
は包含する側の子GUI部品であり、包含する側は包含
される側の親GUI部品であると考える。
【0022】また、ウィンドウシステムにおいては、1
ウィンドウ内のすべてのGUI部品装置はウィンドウと
いうGUI部品装置の子GUI部品であると考える。さ
らに、すべてのウィンドウはディスプレイ全体というG
UI部品装置の子GUI部品であると考える。このよう
にすることにより、矛盾なくGUI部品装置を定義でき
る。
【0023】第1GUI部品装置1、子GUI部品装置
5は、親GUI部品装置6は前述のように、実際にはデ
ィスプレイ全体の表示を行う表示手段11と、マウス入
力手段12、ならびにキー入力手段13から構成する。
しかし、GUIを利用したソフトウェア開発では、上記
GUI部品装置という部分領域ごとに独立の表示手段と
入力手段を備えているという構成を仮想的にとることが
できる。
【0024】さて、1つのGUI部品装置に対し、1つ
のメディエータ装置を付加する。GUI部品装置の階層
構造に対応して、メディエータ装置にも階層構造を定義
する。すなわち、あるメディエータ装置に対し、その親
メディエータと子メディエータが存在する可能性があ
る。これにしたがって、図1に示す第1実施の形態で
は、第1GUI部品装置1に第1メディエータ装置2が
対応し、子GUI部品装置5に子メディエータ装置3が
対応し、親GUI部品装置6に親メディエータ装置4が
対応する場合を例示している。
【0025】これらの第1メディエータ装置2、子メデ
ィエータ装置3、親メディエータ装置4も同一構成をな
している。各メディエータ装置と各GUI部品装置との
対応関係についての説明に関して、まず相対的な説明行
い、続いて図1に示す具体的な説明に移行することにす
る。メディエータ装置は、GUI部品装置の入力手段か
らの入力を受け付け、それに基づき対応するメッセージ
を作成するメッセージ作成手段21を備えている。
【0026】このメッセージ作成手段21で作成された
メッセージは、ただちにメッセージ受信手段22に送付
される。メッセージ受信手段22では、メッセージ作成
手段21により作成されたメッセージのほか、親メディ
エータ装置4または子メディエータ装置3からのメッセ
ージを受け取る場合もある。直接の親子関係のないメデ
ィエータからのメッセージは受け取らない。また、対応
するGUI部品装置以外のGUI部品装置からメッセー
ジ作成手段21にメッセージを作成する要求がくること
もない。
【0027】さて、メッセージ受信手段22により受信
されたメッセージは、その種別に応じ以下の(a)〜
(d)に列挙するから4通りの働きをする。すなわち、
(a).メッセージを子メディエータに転送するか、
(b).対応するGUI部品装置を制御するか、または
(c).GUI部品装置以外の資源を制御するか、もし
くは(d).メッセージを親メディエータに転送する
か、である。
【0028】特に、自分自身で種別を判定できないメッ
セージは、すべて親メディエータ装置に転送する。メデ
ィエータ装置は、自分の対応する画面領域内の制御のみ
実装すればよく、他の領域に対する変更や制御は親メデ
ィエータ装置4に送付するだけでよい。逆に、親メディ
エータ装置4では、子メディエータ装置3内で局所的に
制御可能な入力や表示に対しては制御を記述する必要が
ない。すなわち、各メディエータ装置はモジュール性が
確保でき、制御の仕様もいたずらに複雑・巨大化するこ
となく、見通しが効くように設計・保守できる。
【0029】このようにして、各GUI部品装置に対応
するメディエータ装置は、対応するGUI部品装置と子
メディエータ装置の仕様のみ関知すればよい。かくし
て、GUI画面においてイベント処理を制御する場合、
各GUI部品が相互に複雑に連携する操作性を維持した
まま、全プログラムの網羅的な検索や置換によらず、モ
ジュール化されたメディエータ装置の変更により独立性
を確保し、プログラム開発の生産性を向上させるととも
に、保守性を向上させることを可能にする。
【0030】次に、図1により、第1実施の形態の構成
をより詳細に説明する。図1に示す第1実施の形態で
は、すでに述べたように、画面表示と入力を司る第1G
UI部品装置1と、この第1GUI部品装置1の子GU
I部品装置5と、第1GUI部品装置1の親GUI部品
装置6と、第1GUI部品装置1に対応する第1メディ
エータ装置と、子GUI部品装置5に対応する子メディ
エータ装置3と、親GUI部品装置6に対応する親メデ
ィエータ装置4から構成されている。第1GUI部品装
置1を構成する表示手段11は、ディスプレイ上の一部
分領域の表示、再表示を行う。
【0031】マウス入力手段12は、ディスプレイ上の
一部分領域で発生したマウスによる入力を受け付ける。
このとき、ドラッグアンドドロップのようにマウスポイ
ンタはすでに領域外に出ているが、引き続き処理が完了
するまで最初に入力が発生した領域が続けて入力を受け
付ける方が処理上ふさわしい場合はマウスポインタの位
置によらず入力を受けることもできる。キー入力手段1
3は、この第1GUI部品装置に対応する部分領域がキ
ー入力を占有している場合にキー入力を受け付ける。子
GUI部品装置5、親GUI部品装置6も同様に構成さ
れており、同一部分には同一符号を付すのみにとどめ
る。
【0032】第1メディエータ装置2は、メッセージ作
成手段21と、メッセージ受信手段22と、メッセージ
種別判定手段23と、GUI部品制御手段24と、メッ
セージ送信手段(子メディエータ)25と、メッセージ
送信手段(親メディエータ)26と、他資源制御手段2
7とを含む。子メディエータ装置3、親メディエータ装
置4も同様に構成されており、第1メディエータ装置2
の構成部材と同一部分には、同一符号を付すのみにして
重複説明を避ける。
【0033】メッセージ作成手段21は、第1GUI部
品装置1からの入力を受け付け、それに基づき対応する
メッセージを作成し、メッセージ受信手段22に送信す
る。対応する第1GUI部品装置1以外の子GUI部品
装置5、親GUI部品装置6からメッセージ作成手段2
1にメッセージを作成するように要求することはできな
い。メッセージ受信手段22は、メッセージ作成手段2
1により作成されたメッセージのほか、親メディエータ
装置2のメッセージ送信手段25(親メディエータ)ま
たは子メディエータ装置3のメッセージ送信手段25
(子メディータ)からのメッセージを受け取る場合もあ
る。
【0034】メッセージ受信手段22は、直接の親子関
係のないメディエータ装置からのメッセージを受け取る
ことはできない。メッセージ種別判定手段23は、メッ
セージを以下の4通りに判別し、該当する手段に制御を
渡す。すなわち、 (a).子メディエータ装置3で処理すべきメッセージ
は、メッセージ送信手段(子メディエータ)25に転送
する。また、 (b).対応する第1GUI部品装置1を制御すべきメ
ッセージは、GUI部品制御手段24に転送する。 (c).GUI部品装置以外の資源7を制御すべきメッ
セージは、他資源制御手段27に転送する。 (d).上記いずれでもないメッセージは、メッセージ
送信手段26(親メディエータ)に転送する。ここで、
親メディエータ装置4に転送すべきでないことが確実な
メッセージは無視することもできる。また、メッセージ
を各手段に転送する際に、種別の変更を含む何らかの変
換を行うこともできる。
【0035】次に、図2のフローチャートを参照して第
1実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。ま
ず、マウス入力を第1GUI部品装置1のマウス入力手
段12が受け付け、第1メディエータ装置2のメッセー
ジ作成手段21に通知する(ステップA1)。次に、メ
ッセージ作成手段21では、イベントに対応するメッセ
ージを作成し、メッセージ受信手段22に送付する(ス
テップA2)。たとえば、マウス入力の種類に対し、以
下の[表1]のようなメッセージが考えられる。
【0036】
【表1】
【0037】メッセージを受け取ったメッセージ受信手
段22は、受け取ったメッセージをメッセージ判別手段
23に送付し、メッセージ種別を判定する(ステップA
3)。メッセージ受信手段22は、マウス入力があり、
メッセージ作成手段21からメッセージが送られた場合
以外に、キー入力があり、メッセージ作成手段21から
メッセージが送られた場合、子メディエータ装置3のメ
ッセージ送信手段25(親メディエータ)からメッセー
ジが送られた場合、親メディエータ装置4のメッセージ
送信手段25(子メディエータ)からメッセージが送ら
れた場合に、それぞれ全く同じ動作をする。したがっ
て、これらのメッセージに対する共通のメッセージを説
明したことになる。さて、メッセージ種別は以下の[表
2]に分類する。
【0038】
【表2】
【0039】これら以外に、同時に2つ以上の種別の操
作を行う場合や、1つも操作を行わずメッセージを無視
する場合もあってよい。メッセージ種別判定手段23で
子メディエータ装置3用メッセージだと判定された場合
は、メッセージ送信手段25(子メディエータ)に制御
を移行する。メッセージ種別判定手段23でGUI変更
用メッセージだと判定された場合は、GUI部品制御手
段24に制御を移行する。
【0040】また、メッセージ種別判定手段23で資源
操作用メッセージだと判定された場合は、他資源制御手
段27に制御を移行する。メッセージ種別判定手段23
で親メディエータ装置用メッセージだと判定された場合
は、メッセージ送信手段(親メディエータ)26に制御
を移行する(ステップA4)。同時に2つ以上の種別の
操作を行う場合は、上記の制御の移行を順次、あるいは
並列に行うようなメッセージ種別判定手段を用いる。こ
れとは逆に、1つも操作を行わずメッセージを無視する
場合は、いずれの手段にも制御を移行せず、処理を終了
する。
【0041】さらに、メッセージ送信手段25(子メデ
ィエータ)に制御が移行された場合、適切な子メディエ
ータ装置、この場合、子メディエータ装置3に対し、メ
ッセージを送信する(ステップA5)。子メディエータ
装置3では、メッセージを受け取った子メディエータ装
置3のメッセージ受信手段22が、ステップA3からス
テップA4を再帰的に繰り返すことになる(図2では省
略)。
【0042】また、GUI部品制御手段24に制御が移
行された場合、第1GUI部品装置1に対し表示変更を
通知する(ステップA6)あるいは、他資源制御手段2
7に制御が移行された場合、データベースなどGUI部
品装置以外の資源7に対し、変更や処理を通知する(ス
テップA7)。最後に、メッセージ送信手段26(親メ
ディエータ)に制御が移行された場合、親メディエータ
装置4に対し、メッセージを送信する(ステップA
8)。親メディエータ装置4では、メッセージ送信手段
26(親メディエータ)のメッセージを親メディエータ
装置4の受信手段がメッセージを受け取り、ステップA
3からステップA4を再帰的に繰り返すことになる(図
2では省略)。
【0043】次に、具体例を用いて説明する。図3〜図
5に示すように、同一画面内に表とグラフが存在する場
合を考える。これらの図3〜図5において、表に表示さ
れているデータとグラフに表示されているデータは同じ
ものであるとする。表にデータが入力できるとすると、
表示の一貫性を保つには表にデータを入力したときにグ
ラフが連動して表示を変更しなければならない。
【0044】これを、初期状態の図3における表の3列
目の数値「60」を、表に数値「80」を入力する図4
における表の3列目の数値「80」に変更した場合につ
いて説明する。ここでは、表に対応する「表メディエー
タ」、グラフに対応する「グラフメディエータ」、画面
全体に対応する「親メディエータ」の3つのメディエー
タが、親メディエータに対し表メディエータ、グラフメ
ディエータがそれぞれ子メディエータになっている、と
いう関係で存在するように設計しておく。
【0045】まず、「8」「0」という数値キー入力が
表メディエータにより受け付けられる(図6のステップ
A11)。次に、数値キー入力イベントに対応するメッ
セージを作成し、受信手段にメッセージを送付する(ス
テップA12)。さらに、ステップA12で作成された
数値キー入力メッセージの種類を判別する(ステップA
13)。判別結果は、数値キー入力メッセージの場合は
「GUI部品以外の資源の状態を変更する」とあらかじ
め設計しておく。そして、入力数値を一時記憶する(ス
テップA14)。これで、一旦処理は終了する。
【0046】次に、数値キー入力に引き続いて、確定キ
ー入力が受け付けられる(ステップA21)。確定キー
入力イベントに対応するメッセージを作成し、受信手段
にメッセージを送付する(ステップA22)。さらに、
前記ステップA22で作成された確定キー入力メッセー
ジの種類を判別する(ステップA23)。
【0047】判別結果は、確定キー入力メッセージの場
合は「対応するGUI部品の状態を変更する」に引き続
き、あるいは並列に、「親メディエータにメッセージを
送る」とあらかじめ設計しておく。「対応するGUI部
品の状態を変更する」と判定された処理については、G
UI部品(表)の状態(数値)を変更する(ステップA
24)。「親メディエータにメッセージを送る」と判定
された処理については、親メディエータに「データ変
更」メッセージを送る(ステップA25)。以上で、表
メディエータでの処理はすべて完了する。
【0048】次に、表メディエータから「データ変更」
メッセージを受け取った親メディエータは、数値キー入
力メッセージの種類を判別する(ステップA26)。判
別結果は、「データ変更」メッセージの場合は「対応す
る子メディエータ(グラフ)にメッセージを送る」であ
るとあらかじめ設計しておく。判別結果に基づき、グラ
フメディエータに「データ変更」メッセージを送る(ス
テップA27)。
【0049】ここでは、受け取ったメッセージと送るメ
ッセージの種別が同一であるが、場合によっては種別が
異なっていてもよい。たとえば、グラフメディエータに
「設定」メッセージを送ることが可能である。以上で、
親メディエータでの処理はすべて完了する。
【0050】最後に、親メディエータから「データ変
更」メッセージを受け取ったグラフメディエータは、ッ
セージの種類を判別する(ステップA28)。判別結果
は、「データ変更」メッセージの場合は「対応するGU
I部品の状態を変更する」であるとあらかじめ設計して
おく。判別結果に基づき、図5から明らかなように、左
から3番目の棒グラフが「60」から「80」に変更さ
れ、GUI部品(グラフ)の状態(棒グラフの長さ)を
変更する(ステップA29)。以上で、グラフメディエ
ータでの処理はすべて完了する。以上で、数値と確定キ
ーを続けて入力すると、図5に示すように、表に引き続
きグラフの表示も連動して変更される実施例の説明を完
了した。
【0051】上記から明らかなように、第1実施の形態
により以下のごとき効果が得られる。その第1の効果
は、GUI部品のイベントが一体どのプログラムで処理
されるのかを知るために、GUI部品と1対1で対応し
ているメディエータの処理仕様のみ知ればよく、全プロ
グラムを網羅的に検索する必要がないことである。この
効果からただちに導かれる付随的効果として、GUI部
品のイベントに対応する処理を変更したい場合、そのG
UI部品と1対1で対応しているメディエータの処理を
変更すれば、他に悪影響を及ぼすことなく変更すること
が可能になる。その理由は、GUI部品の発生するイベ
ントが、すべてメッセージとしてそのGUI部品を管理
しているメディエータにのみ送られるためである。
【0052】第2の効果は、同じGUI部品やデータに
対する処理を、同じ処理をプログラム中の複数個所に分
散することなく記述可能であることである。その理由
は、メディエータオブジェクトをクラスに分類し、継承
関係により共通化することが可能なためである。
【0053】第3の効果は、GUI処理に対し変更を行
わなければならない場合、変更箇所の漏れや、誤った変
更による不測の影響が発生する可能性をなくすことであ
る。その理由は、第2の効果により同一の処理は共通化
し、各処理の差分のみを記述可能にできるためである。
変更が共通処理に及ぶ場合、その変更が共通処理を利用
するすべてのGUI部品に対して必要であれば、共通処
理そのものを変更することで変更箇所の漏れをなくすこ
とができる。また、変更が共通処理を利用する一部のG
UI部品に対してのみ必要な場合は、その共通処理を継
承し、変更部分をオーバライドした子クラスを作って変
更が必要な部品はその子クラスを利用することで、誤っ
た変更による不測の影響をなくすことができる。
【0054】次に、この発明による他の実施の形態につ
いて説明する。この発明は、多数のGUI部品装置を含
むGUI画面において上記の目的を達成するため、以下
に列挙する手段を備える。すなわち、(1).GUI部
品と、関連するデータに対応するオブジェクト(メディ
エータ)、(2).メディエータを初期化するプログラ
ム、(3).メディエータに対応するGUI部品のイベ
ントをメッセージとして送る設定を行うプログラム、
(4).メディエータが管理する子メディエータを設定
するプログラム、(5).メディエータがメッセージを
受け取り、そのメッセージが対応するGUIまたは関連
データを操作するためのものか、子メディエータを操作
するためのものか、あるいは受け取ったメディエータで
は対応する処理がないかを判別するためのプログラム、
(6).メディエータが対応するGUIまたは関連デー
タを操作するためのプログラム、(7).メディエータ
が対応する子メディエータを操作するため、メッセージ
を子メディエータに送付するプログラム、(8).メデ
ィエータがメッセージを受け取ったが、対応するGU
I、関連データまたは子メディエータが存在しない場合
に1段上の階層にあるメディエータにメッセージを送付
するプログラム、である。
【0055】GUI画面が初期化された直後、あるいは
初期化中に、各GUI部品またはGUI画面自身に対応
するメディエータを初期化する。また、あらかじめ各G
UI部品を相互の関連に応じいくつかのグループに分割
しておく。場合により、グループ内のGUI部品をさら
に細かい関連に応じてサブグループ化する。このグルー
プ化は、GUI部品同士の関連の数が多いもの同士をで
きるだけ1つにまとめ、関連がないもの同士はできるだ
け分割するという方針で行う。画面内のGUI部品は、
最終的にはGUI画面に対応するグループか、含まれる
サブグループのいずれかに必ず含まれるようにする。
【0056】(1).GUI画面に対応するメディエー
タを生成する。これをルートメディエータと呼ぶ。 (2).ルートメディエータを初期化する。 (3).ルートメディエータに、GUI画面のイベント
をメッセージとして送るよう設定する。 (4).ルートメディエータが管理する子メディエータ
を設定する。このとき、以下の5、6、7の処理を再帰
的に行う。 (5).子メディエータを初期化する。 (6).子メディエータに、対応するGUI部品のイベ
ントをメッセージとして送るよう設定する。 (7).子メディエータが管理する子メディエータを設
定する。
【0057】以上でGUI画面に対応するメディエータ
の初期化が完了する。この状態では、すべてのGUI画
面内のGUI部品に1つ対応するメディエータが存在
し、それらは親のメディエータを通じて最終的にはルー
トメディエータにすべて管理されている。ここで、子メ
ディエータに対応するGUI部品がイベントを発生した
とする。すると、以下のような順序でイベントが処理さ
れる。
【0058】(8).GUI部品のイベントがメッセー
ジとしてメディエータに送付される。 (9).メディエータは、そのメッセージが対応するG
UI部品またはデータを操作するものか、子メディエー
タを操作するものか、あるいは操作対象がないかを判定
する。 (10).対応するGUI部品またはデータを操作する
と判定された場合、その操作を行うメディエータのメソ
ッドを呼び出し処理を完了する。 (11).子メディエータを操作すると判定された場
合、メッセージを子メディエータに送付し、処理を完了
する。 (12).対応する処理がないと判定された場合、メッ
セージを親メディエータに送付し、処理を完了する。た
だし、親メディエータがない場合、すなわちGUI画面
に対応するメディエータで対応する処理がないと判定さ
れた場合は何もせず処理を完了する。
【0059】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、階層
化された複数のGUI部品装置に階層化された複数のメ
ディエータ装置を対応させ、メディエータ装置がGUI
部品装置から入力されるイベントに対応して作成したメ
ッセージの種別に応じてメッセージを子メディエータま
たは親メディエータに転送するか、対応するGUI部品
装置あるいはGUI部品装置以外の資源のいずれかを制
御するようにしたので、各GUI部品装置対応するメデ
ィエータ装置は対応するGUI部品装置と子メディエー
タの仕様のみ関知すればよく、GUI画面においてイベ
ント処理を制御する場合、全プログラムの網羅的な検索
や置換によらず、モジュール化されたメディエータの変
更により独立性を確保でき、プログラム開発の生産性を
向上と保守性を向上させることができる。また、同じG
UI部品やデータに対する処理を、同じプログラム中の
複数箇所に分散することなく記述が可能であるととも
に、GUI処理に対する変更の必要時に、変更個所の漏
れ、誤変更による不測の影響発生の可能性をなくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による階層化GUI部品相互通通信シ
ステムの第1実施の形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の階層化GUI部品相互通通信システムの
動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】図1の階層化GUI部品相互通信システムによ
り処理する同一画面に表とグラフが存在する場合の初期
状態を示す説明図である。
【図4】図1の階層化GUI部品相互通信システムによ
り処理する同一画面に表とグラフが存在する場合の表に
数値「80」を入れた場合の状態を示す説明図である。
【図5】図1の階層化GUI部品相互通信システムによ
り処理する同一画面に表とグラフが存在する場合の表に
数値を確定するとグラフも連動して変更される状態を示
す説明図である。
【図6】図3〜図5の表とグラフが存在する場合の図1
の階層化GUI部品相互通信システムによる処理工程を
示すフローチャートである。
【図7】従来の階層化GUI部品相互通信システムのシ
ステム説明図である。
【符号の説明】
1……第1GUI部品装置、2……第1メディエータ装
置、3……子メディエータ装置、4……親メディエータ
装置、5……子GUI部品装置、6……親GUI部品装
置、7……他資源、11……表示装置、12……マウス
入力手段、13……キー入力手段、21……メッセージ
作成手段、22……メッセージ受信手段、23……メッ
セージ種別判定手段、24……GUI部品制御手段、2
5……メッセージ送信手段(子メディエータ)、26…
…メッセージ送信手段(親メディエータ)、27……他
資源制御手段。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイ上の一部分領域の表示、再
    表示を行なう画面表示と入力を司り、2つ以上のグラフ
    ィカル・ユーザ・インタフェース部品が重なる場合には
    互いに親グラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装
    置と子グラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装置
    となる関係を有する階層化された複数のグラフィカル・
    ユーザ・インタフェース部品装置と、 前記階層化された複数のグラフィカル・ユーザ・インタ
    フェース部品装置にそれぞれ対応して階層化され、かつ
    互いに親メディエータ装置と子メディエータ装置の関係
    となるように設けられ、ぞれぞれ対応する前記グラフィ
    カル・ユーザ・インタフェース部品装置、前記親メディ
    エータ装置、子メディエータ装置のいずれかからの入力
    に対応して作成したメッセージの種別に応じて対応する
    前記グラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装置、
    所定の資源、前記親メディエータ装置、前記子メディエ
    ータ装置のいずれかにメッセージを転送する複数のメデ
    ィエータ装置と、 を備えることを特徴とする階層化GUI部品相互通信シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフェ
    ース部品装置は、ディスプレイ上の一部分領域を占める
    表示手段と、 前記一部分領域上のマウス入力を受け付けるマウス入力
    手段と、 前記一部分領域がキー入力を占有している場合にはキー
    入力を受け付けるキー入力手段と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の階層化GUI
    部品相互通信システム。
  3. 【請求項3】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフェ
    ース部品装置は、前記ディスプレイ内のすべての領域を
    表示することを特徴とする請求項1記載の階層化GUI
    部品相互通信システム。
  4. 【請求項4】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフェ
    ース部品装置は、前記ディスプレイ上において2つ以上
    のグラフィカル・ユーザ・インタフェース部品が重なる
    場合に上側のグラフィカル・ユーザ・インタフェース部
    品装置が表示され、かつ前記所定のメディエータ装置か
    らのメッセージを入力として受け入れることを特徴とす
    る請求項1記載の階層化GUI部品相互通信システム。
  5. 【請求項5】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフェ
    ース部品装置は、前記ディスプレイ上において他方のグ
    ラフィカル・ユーザ・インタフェース部品置を完全に包
    含している場合に包含される側の親グラフィカル・ユー
    ザ・インタフェース部品であることを特徴とする請求項
    1記載の階層化GUI部品相互通信システム。
  6. 【請求項6】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフェ
    ース部品装置は、前記ディスプレイ上において他方のグ
    ラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装置に完全に
    包含されている場合に包含している側の子グラフィカル
    ・ユーザ・インタフェース部品であることを特徴とする
    請求項1記載の階層化GUI部品相互通信システム。
  7. 【請求項7】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフェ
    ース部品装置は、ウインドウシステムにおいて、1ウイ
    ンドウ内でウインドウというグラフィカル・ユーザ・イ
    ンタフェース部品装置の子グラフィカル・ユーザ・イン
    タフェース部品であることを特徴とする請求1記載の階
    層化GUI部品相互通信システム。
  8. 【請求項8】 前記メディエータ装置は、 対応する前記グラフィカル・ユーザ・インタフェース部
    品装置と、前記親メディエータ装置と、前記子メディエ
    ータ装置とのいずれか1つからの入力を受け付けてイベ
    ントに対応するメッセージを作成するメッセージ作成手
    段と、 前記メッセージ作成手段により作成されたメッセージ、
    前記親メディエータ装置から転送されるメッセージ、前
    記子メディエータ装置から転送されるメッセージを入力
    するメッセージ受信手段と、 前記メッセージ受信手段で受信したメッセージを入力し
    て前記グラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装置
    に転送すべきメッセージ、前記子メディエータ装置に転
    送すべきメッセージ、前記親メディエータ装置に転送す
    べきメッセージ、前記所定の資源に転送すべきメッセー
    ジの4種類のいずれであるかを判定するメッセージ種別
    判定手段と、 前記メッセージ種別判定手段により前記メッセージが前
    記グラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装置に転
    送すべきメッセージであると判定されると、このメッセ
    ージを入力して前記グラフィカル・ユーザ・インタフェ
    ース部品装置を制御するグラフィカル・ユーザ・インタ
    フェース部品制御手段と、 前記メッセージ種別判定手段により前記メッセージが前
    記子メディエータ装置に転送すべきメッセージであると
    判定されると、このメッセージを入力して前記子メディ
    エータ装置に転送する子メディエータ用のメッセージ送
    信手段と、 前記メッセージ種別判定手段により前記メッセージが前
    記親メディエータ装置に転送すべきメッセージであると
    判定されると、このメッセージを入力して前記親メディ
    エータ装置に転送する親メディエータ用のメッセージ送
    信手段と、 前記メッセージ種別判定手段により前記メッセージが前
    記所定の資源に転送すべきメッセージであると判定され
    ると、このメッセージを入力して前記所定の資源の制御
    を行なう他資源制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の階層化GUI
    部品相互通信システム。
  9. 【請求項9】 前記メディエータ装置は、前記メッセー
    ジ種別判定手段で判定されたメッセージが前記親メディ
    エータ装置に転送すべきメッセージでないことが確実な
    場合には、このメッセージを無視することを特徴とする
    請求項8記載の階層化GUI部品相互通信システム。
  10. 【請求項10】 前記メッセージ種別判定手段は、前記
    グラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装置からの
    メッセージが数値キー入力メッセージであると判別した
    場合には、「グラフィカル・ユーザ・インタフェース部
    品以外の資源の状態を変更する」とあらかじめ設計され
    ていることを特徴とする請求項8記載の階層化GUI部
    品相互通信システム。
  11. 【請求項11】 前記メッセージ種別判定手段は、前記
    グラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装置からの
    メッセージが確定キー入力イベントに対応するメッセー
    ジであると判定した場合には、「対応するグラフィカル
    ・ユーザ・インタフェース部品の状態を変更する」に引
    き続き、「親メディエータにメッセージを送る」とあら
    かじめ設計されていることを特徴とする請求項8記載の
    階層化GUI部品相互通信システム。
  12. 【請求項12】 前記メッセージ種別判定手段は、前記
    グラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装置からの
    メッセージが確定キー入力イベントに対応するメッセー
    ジであると判定した場合には、「対応するグラフィカル
    ・ユーザ・インタフェース部品の状態を変更する」と並
    列に「親メディエータにメッセージを送る」とあらかじ
    め設計されていることを特徴とする請求項8記載の階層
    化GUI部品相互通信システム。
  13. 【請求項13】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフ
    ェース部品制御手段は、前記メッセージ種別判定手段に
    より前記「対応するグラフィカル・ユーザ・インタフェ
    ース部品の状態を変更する」と判定された場合に前記グ
    ラフィカル・ユーザ・インタフェース部品装置の表の状
    態を変更することを特徴とする請求項11または請求項
    12記載の階層化GUI部品相互通信システム。
  14. 【請求項14】 前記親メディエータ用のメッセージ送
    信手段は、前記メッセージ種別判定手段により前記「親
    メディエータにメッセージを送る」と判定された場合に
    は、前記親メディエータ装置に「データ変更」メッセー
    ジを送ることを特徴とする請求項12記載の階層化GU
    I部品相互通信システム。
  15. 【請求項15】 前記子メディエータは、前記ディスプ
    レイの同一画面上に表とグラフが存在する場合に表に対
    応する「表メディエータ」、グラフに対応する「グラフ
    メディエータ」、画面全体に対する「親メディエータ」
    の3つのメディエータのうち、前記親メディエータに対
    して「表メディエータ」と「グラフメディエータ」が子
    メディエータとなることを特徴とする請求項8記載の階
    層化GUI部品相互通信システム。
  16. 【請求項16】 前記親メディエータは、前記表メディ
    エータから「データ変更」メッセージを受け取って数値
    キー入力メッセージの種別を判別して、その判別の結果
    が「データ変更」メッセージの場合に「対応する子メデ
    ィエータにメッセージを送る」であるとあらかじめ設計
    されていることを特徴とする請求項15記載の階層化G
    UI部品相互通信システム。
  17. 【請求項17】 前記グラフメディエータは、前記親メ
    ディエータから前記「データ変更」メッセージを受け取
    ってメッセージの種別の判別の結果「データ変更」メッ
    セージの場合に「対応するグラフィカル・ユーザ・イン
    タフェース部品の状態を変更する」であるとあらかじめ
    設計されていることを特徴とする請求項15記載の階層
    化GUI部品相互通信システム。
  18. 【請求項18】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフ
    ェース部品を含むグラフィカル・ユーザ・インタフェー
    ス画面は、前記グラフィカル・ユーザ・インタフェース
    部品と関連するデータに対応するオブジェクトを含むこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれか1項に
    記載の階層化GUI部品相互通信システム。
  19. 【請求項19】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフ
    ェース部品を含むグラフィカル・ユーザ・インタフェー
    ス画面は、前記メディエータを初期化するプログラムを
    含むことを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれか
    1項に記載の階層化GUI部品相互通信システム。
  20. 【請求項20】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフ
    ェース部品を含むグラフィカル・ユーザ・インタフェー
    ス画面は、前記メディエータに対応するグラフィカル・
    ユーザ・インタフェース部品のイベントをメッセージと
    して送る設定を行なうプログラム含むことを特徴とする
    請求項1〜請求項17のいずれか1項に記載の階層化G
    UI部品相互通信システム。
  21. 【請求項21】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフ
    ェース部品を含むグラフィカル・ユーザ・インタフェー
    ス画面は、前記メディエータが管理する子メディエータ
    を設定するプログラム含むことを特徴とする請求項1〜
    請求項17のいずれか1項に記載の階層化GUI部品相
    互通信システム。
  22. 【請求項22】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフ
    ェース部品を含むグラフィカル・ユーザ・インタフェー
    ス画面は、前記メディエータがメッセージを受け取り、
    そのメッセージが対応するグラフィカル・ユーザ・イン
    タフェースまたは関連データを操作するためものか、子
    メディエータを操作するためのものか、受け取ったメデ
    ィエータでは対応する処理がないかを判別するためのプ
    ログラム含むことを特徴とする請求項1〜請求項17の
    いずれか1項に記載の階層化GUI部品相互通信システ
    ム。
  23. 【請求項23】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフ
    ェース部品を含むグラフィカル・ユーザ・インタフェー
    ス画面は、前記メディエータが対応するグラフィカル・
    ユーザ・インタフェースまたは関連データを操作するた
    めのプログラム含むことを特徴とする請求項1〜請求項
    17のいずれか1項に記載の階層化GUI部品相互通信
    システム。
  24. 【請求項24】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフ
    ェース部品を含むグラフィカル・ユーザ・インタフェー
    ス画面は、前記メディエータが対応する子メディエータ
    を操作するためにメッセージを子メディエータに送付す
    るためのプログラム含むことを特徴とする請求項1〜請
    求項17のいずれか1項に記載の階層化GUI部品相互
    通信システム。
  25. 【請求項25】 前記グラフィカル・ユーザ・インタフ
    ェース部品を含むグラフィカル・ユーザ・インタフェー
    ス画面は、前記メディエータがメッセージを受け取って
    も対応するグラフィカル・ユーザ・インタフェース、関
    連データまたは子メディエータが存在しない場合に1段
    上の階層にあるメディエータにメッセージを送付するた
    めのプログラム含むことを特徴とする請求項1〜請求項
    17のいずれか1項に記載の階層化GUI部品相互通信
    システム。
  26. 【請求項26】 前記各グラフィカル・ユーザ・インタ
    フェース部品は、相互の関連に応じて複数のグループに
    分割しておくことを特徴とする請求項18〜請求項25
    のいずれか1項に記載の階層化GUI部品相互通信シス
    テム。
  27. 【請求項27】 前記各グラフィカル・ユーザ・インタ
    フェース部品は、最終的に前記グラフィカル・ユーザ・
    インタフェース画面に対応するグループに含まれること
    を特徴とする請求項18〜請求項25のいずれか1項に
    記載の階層化GUI部品相互通信システム。
  28. 【請求項28】 前記各グラフィカル・ユーザ・インタ
    フェース部品は、最終的に前記グラフィカル・ユーザ・
    インタフェース画面に対応するグループのサブグループ
    に含まれることを特徴とする請求項18〜請求項25の
    いずれか1項に記載の階層化GUI部品相互通信システ
    ム。
  29. 【請求項29】 前記子メディエータは、前記グラフィ
    カル・ユーザ・インタフェース部品が発生したイベント
    に対してメディエータが子メディエータに対するメッセ
    ージであると判定した場合にメディエータから転送され
    るメッセージにより前記イベントの処理を行なうことを
    特徴とする請求項18〜請求項25のいずれか1項に記
    載の階層化GUI部品相互通信システム。
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