JPH11337612A - 自己消弧形素子の評価方法 - Google Patents

自己消弧形素子の評価方法

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JPH11337612A
JPH11337612A JP14494598A JP14494598A JPH11337612A JP H11337612 A JPH11337612 A JP H11337612A JP 14494598 A JP14494598 A JP 14494598A JP 14494598 A JP14494598 A JP 14494598A JP H11337612 A JPH11337612 A JP H11337612A
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正幸 飛田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の自己消弧形素子の評価回路ではターン
オン時の過大な損失を発生する場合の評価が十分できな
かった。 【解決手段】 自己消弧形素子1に第1の電圧源5と第
2の電圧源9とを接続する。第1の電圧源によりスナバ
回路のコンデンサ3を充電しておき、次に第2の電圧源
に接続されたスイッチ10をオンする。スイッチ10を
オンした後スナバ回路のダイオード2に電流が流れてい
る状態で自己消弧形素子1を点弧すると前記ダイオード
2の電流が急激に自己消弧形素子1に移るとともに、前
記ダイオード2に電流が流れている間は前記スナバ回路
のコンデンサ3の電圧が自己消弧形素子1に印加される
から、自己消弧形素子1に過大な損失が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己消弧形素子の
評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の自己消弧形素子のターンオ
ンの評価試験回路である。自己消弧形素子1には、スナ
バダイオード2とスナバコンデンサ3とからなる直列回
路が並列に接続され、スナバダイオード2には抵抗4が
並列に接続される。スナバダイオード2、スナバコンデ
ンサ3、抵抗4によりスナバ回路が構成される。一定電
圧の電圧源20は、自己消弧形素子1のアノード側を正
とする向きに接続される。リアクトル21は、電圧源2
0の正極と自己消弧形素子1のアノードの間に接続さ
れ、自己消弧形素子1がターンオンした時の電流の上昇
率を決定する。
【0003】従来の自己消弧形素子1のターンオンの評
価は、電圧源20により一定電圧を自己消弧形素子1の
アノード、カソード間に印加した状態で、自己消弧形素
子1をターンオンすることにより、電圧源20の電圧と
リアクトル21のインダクタンスにより決まる電流の上
昇率で、電圧源20から電流が流れる。
【0004】また、スナバコンデンサ3はターンオン以
前に電圧源20の電圧に充電されているから、スナバコ
ンデンサ3から抵抗4を通して放電電流が自己消弧形素
子1に流れる。
【0005】このとき、電圧源20の電圧とリアクトル
21のインダクタンスを調整して自己消弧形素子1の最
大定格に合わせることにより、自己消弧形素子1のター
ンオン時の試験が行われる。更に、電圧源20の電圧を
上昇させるか、リアクトル21のインダクタンスをさら
に小さくすることにより自己消弧形素子1がターンオン
時にどこまで耐えられるかを評価する方法を行ってい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】自己消弧形素子を使用
した自励式変換器においては、直流の電圧源として大容
量のコンデンサが使用されている。このコンデンサは極
力電圧が変動しないように選定されるが、回路条件によ
って電圧が変動する。直流電圧の変動により自己消弧形
素子1に印加された電圧が上昇すると、スナバダイオー
ド2を通してスナバコンデンサ3に電流が流れスナバコ
ンデンサ3を充電する。
【0007】スナバダイオード2が通電中に自己消弧形
素子1をターンオンすると、スナバダイオード2に流れ
ていた電流が急激に自己消弧形素子1に移るとともに、
スナバダイオード2の電流が零になった後もスナバダイ
オード2の逆回復電荷が自己消弧形素子1へ流れ込む。
【0008】スナバダイオード2から自己消弧形素子1
に流れ込む電流の立ち上がりは自己消弧形素子1のター
ンオン時間のみで決まるため非常に速く1000A/μ
S以上になる。また、スナバダイオード2に電流が流れ
ている間はダイオードの電圧は順電圧降下分の低い電圧
であり、自己消弧形素子1にはスナバコンデンサ3の電
圧が印加される。
【0009】自己消弧形素子1のターンオン時の瞬時損
失はターンオンの過程の電圧と電流の積として与えられ
る。そのため、上記の現象が発生すると、自己消弧形素
子1に印加された電圧は高いまま電流が急激に立ち上が
るために、自己消弧形素子1のターンオン時に発生する
損失は非常に大きいものになる。自己消弧形素子1に印
加されている電圧の上昇率が大きいほどスナバダイオー
ド2に流れる電流は大きくなり、その状態からターンオ
ンした時の損失も非常に大きくなる。
【0010】この損失は一定電圧からのターンオン時に
発生する損失に比べてピーク値及び総エネルギー量とも
に数倍以上になる。従来の評価回路でリアクトル21の
インダクタンスを小さくし、電流の立ち上がりを速くし
ても自己消弧形素子1のターンオン時の損失は大きくな
るが、自己消弧形素子1のアノードカソード間の電圧が
降下し始めてから電流が上昇するから、電圧が高いまま
電流が流れる前記の状態より損失が小さく、従来の評価
回路では、上述のような損失の評価はできない。
【0011】以上のように、従来の自己消弧形素子の評
価回路ではターンオン時の評価が十分ではなく、自己消
弧形素子の信頼性およびそれを使用した装置の信頼性を
損なっていた。
【0012】よって、本発明は、上記のような非常にお
おきな損失を発生する状態を模擬した自己消弧形素子の
評価方法を提供し、信頼性の高い自己消弧形素子を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る自己消弧形素子の評価方法
では、第1の電圧源によりスナバ回路のコンデンサを充
電しておき、次に第2の電圧源に接続されたスイッチを
オンする。これにより第2の電圧源からスナバ回路のコ
ンデンサを充電する電流がスナバ回路の第1のダイオー
ドを通って流れる。前記第1のダイオードに電流が流れ
ている状態で自己消弧形素子を点弧すると前記第1のダ
イオードの電流が急激に自己消弧形素子に移るととも
に、前記第1のダイオードに電流が流れている間は前記
スナバ回路のコンデンサの電圧が自己消弧形素子に印加
されるから、自己消弧形素子に過大な損失が発生する。
【0014】本発明の請求項2に係る自己消弧形素子の
評価方法では、第1の電圧源によりスナバ回路のコンデ
ンサを充電しておき、次に第2の電圧源に接続されたス
イッチをオンする。これにより第2の電圧源からスナバ
回路のコンデンサを充電する電流がスナバ回路の第1の
ダイオードを通って流れる。前記第1のダイオードに電
流が流れている状態で自己消弧形素子を点弧すると前記
第1のダイオードの電流が急激に自己消弧形素子に移る
とともに、前記第1のダイオードに電流が流れている間
は前記スナバ回路のコンデンサの電圧が自己消弧形素子
に印加されるから、自己消弧形素子に過大な損失が発生
する。
【0015】本発明の請求項3に係る自己消弧形素子の
評価方法では、スイッチをオンすることにより電圧源か
らスナバ回路のコンデンサを充電する電流がスナバ回路
のダイオードを通って流れる。前記ダイオードに電流が
流れている状態で自己消弧形素子を点弧すると前記ダイ
オードの電流が急激に自己消弧形素子に移るとともに、
前記ダイオードに電流が流れている間は前記スナバ回路
のコンデンサの電圧が自己消弧形素子に印加されるか
ら、自己消弧形素子に過大な損失が発生する。
【0016】本発明の請求項4に係る自己消弧形素子の
評価方法では、スイッチをオンすることにより交流電圧
源からスナバ回路のコンデンサを充電する電流がスナバ
回路のダイオードを通って流れる。前記ダイオードに電
流が流れている状態で自己消弧形素子を点弧すると前記
ダイオードの電流が急激に自己消弧形素子に移るととも
に、前記ダイオードに電流が流れている間は前記スナバ
回路のコンデンサの電圧が自己消弧形素子に印加される
から、自己消弧形素子に過大な損失が発生する。本発明
の請求項5に係る自己消弧形素子の評価方法では、自己
消弧形素子をオンすることにより電圧源からリアクトル
を通って電流が自己消弧形素子に流れる。さらに前記自
己消弧形素子をオフすると前記自己消弧形素子のスナバ
回路のコンデンサを充電するとともに、リアクトルに流
れていた電流はリアクトルに並列に接続された第2のダ
イオードに環流する。前記第2のダイオードに電流が流
れている状態で再び自己消弧形素子を点弧すると前記第
2のダイオードの電流が急激に自己消弧形素子に移ると
ともに、前記第2のダイオードに電流が流れている間は
前記スナバ回路のコンデンサの電圧が自己消弧形素子に
印加されるから、自己消弧形素子に過大な損失が発生す
る。
【0017】本発明の請求項6に係る自己消弧形素子の
評価方法では、スナバ回路のダイオードに電流が流れて
いる状態で自己消弧形素子を点弧すると前記ダイオード
の電流が急激に自己消弧形素子に移るとともに、前記ダ
イオードに電流が流れている間は前記スナバ回路のコン
デンサの電圧が自己消弧形素子に印加されるから、自己
消弧形素子に過大な損失が発生する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施の形態
の自己消弧形素子の評価方法であり、図6と同一要素に
は同一符号を付して説明は省略する。
【0019】図1において、第1の電圧源6はダイオー
ド6とリアクトル7の直列回路を介して自己消弧形素子
1に接続され、第2の電圧源9はスイッチ10とリアク
トル11の直列回路を介して自己消弧形素子1に接続さ
れる。第2の電圧源9は、第1の電圧源5より高い電圧
を出力し、リアクトル11は、第2の電圧源9からの電
流の上昇率と電流値を決定する。
【0020】本実施の形態では、まず第1の電圧源5に
より自己消弧形素子1のスナバコンデンサ3を所定の電
圧に充電しておく。この状態ではスナバコンデンサ3は
第1の電圧源5と同じ電圧で、スナバダイオード2の電
流は零になっている。
【0021】次にサイリスタ10を点弧させる。サイリ
スタ10を点弧すると第2の電圧源9の電圧は第1の電
圧源5の電圧より高いから、第2の電圧源9からリアク
トル11のインダクタンスにより決まる電流がスナバダ
イオード2を通してスナバコンデンサ3に流れスナバコ
ンデンサ3を充電していく。
【0022】そして、スナバコンデンサ3の電圧が第2
の電圧源9の電圧に達する以前に自己消弧形素子1を点
弧する。自己消弧形素子1を点弧した状態では、スナバ
コンデンサ3を充電中でありスナバダイオード2に電流
が流れているので、自己消弧形素子1にはスナバダイオ
ード2から電流が急激に移ると共に、スナバコンデンサ
3の電圧が自己消弧形素子1に印加され大きな損失を発
生する。
【0023】このとき、スナバダイオード2に流れる電
流、つまりサイリスタ10を点弧してから自己消弧形素
子1を点弧するタイミングを調整することにより、発生
する損失を調整することが出来る。第1の電圧源5及び
第2の電圧源9の電圧を実際の使用状態に合わせること
で、使用状態における耐量を確認することもできる。
【0024】以上の通り、本発明の第1の実施の形態に
よれば、直流電圧の上昇中に自己消弧形素子1のターン
オン時に発生する大きな損失を評価することができ、信
頼性の高い自己消弧形素子を提供することが出来る。
【0025】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施の形態の自己消弧形素子の評価方法であり、図6
と同一要素には同一符号を付して説明は省略する。
【0026】図2において、第1の電圧源5はダイオー
ド6とリアクトル7の直列回路を介して自己消弧形素子
1に接続され、第2の電圧源13の負極端子は第1の電
圧源5の正極側に接続され、第2の電圧源13の正極端
子はサイリスタ14とリアクトル15の直列回路を介し
て自己消弧形素子1のアノードに接続される。
【0027】本実施の形態では、まず第1の電圧源5に
より自己消弧形素子1のスナバコンデンサ3を所定の電
圧に充電しておく。この状態ではスナバコンデンサ3は
第1の電圧源5と同じ電圧で、スナバダイオード2の電
流は零になっている。
【0028】次にサイリスタ14を点弧させる。サイリ
スタ14を点弧すると第2の電圧源13の電圧が第1の
電圧源5の電圧に加算されるから、第2の電圧源13か
らリアクトル15のインダクタンスにより決まる電流が
スナバダイオード2を通してスナバコンデンサ3に流れ
スナバコンデンサ3を充電していく。
【0029】そして、スナバコンデンサ3の電圧が第1
の電圧源5と第2の電圧源13の合計値の電圧に達する
以前に自己消弧形素子1を点弧する。自己消弧形素子1
を点弧した状態では、スナバコンデンサ3を充電中であ
りスナバダイオード2に電流が流れているので、自己消
弧形素子1にはスナバダイオード2から電流が急激に移
ると共に、スナバコンデンサ3の電圧が自己消弧形素子
1に印加され大きな損失を発生する。
【0030】このとき、スナバダイオード2に流れる電
流、つまりサイリスタ14を点弧してから自己消弧形素
子1を点弧するタイミングを調整することにより、発生
する損失を調整することが出来る。第1の電圧源5及び
第2の電圧源13の電圧を実際の使用状態に合わせるこ
とで、使用状態における耐量を確認することもできる。
【0031】以上の通り、本発明の第2の実施の形態に
よれば、直流電圧の上昇中に自己消弧形素子1のターン
オン時に発生する大きな損失を評価することができ、信
頼性の高い自己消弧形素子を提供することが出来る。ま
た、第2の実施の形態では第2の電圧源13の電圧は、
第1の実施の形態の第2の電圧源9の電圧に比べて小さ
くてよいので評価回路を小型にすることもできる。
【0032】(第3の実施形態)図3は、本発明の第3
の実施の形態の自己消弧形素子1の評価方法であり、図
6と同一要素には同一符号を付して説明は省略する。
【0033】図3において、電圧源9はスイッチ10と
リアクトル11の直列回路を介して自己消弧形素子1に
接続される。本実施の形態では、まずサイリスタ10を
点弧させる。サイリスタ10を点弧すると、電圧源9か
らリアクトル11のインダクタンスにより決まる電流が
スナバダイオード2を通してスナバコンデンサ3に流れ
スナバコンデンサ3を充電していく。
【0034】そして、スナバコンデンサ3の電圧が電圧
源9の電圧に達する以前に自己消弧形素子1を点弧す
る。スナバコンデンサ3を充電中でありスナバダイオー
ド2に電流が流れているので、自己消弧形素子1にはス
ナバダイオード2から電流が急激に移ると共に、スナバ
コンデンサ3の電圧が自己消弧形素子1に印加され大き
な損失を発生する。
【0035】このとき、スナバダイオード2に流れる電
流、つまりサイリスタ10を点弧してから自己消弧形素
子1を点弧するタイミングを調整することにより、発生
する損失を調整することが出来る。電圧源9の電圧を実
際の使用状態に合わせることで、使用状態における耐量
を確認することもできる。
【0036】以上の通り、本発明の第3の実施の形態に
よれば、直流電圧の上昇中に自己消弧形素子1のターン
オン時に発生する大きな損失を評価することができ、信
頼性の高い自己消弧形素子を提供することが出来る。
【0037】(第4の実施形態)図4は、本発明の第4
の実施の形態の自己消弧形素子1の評価方法であり、図
6と同一要素には同一符号を付して説明は省略する。
【0038】図4において、交流電圧源14はスイッチ
10とリアクトル11の直列回路を介して自己消弧形素
子1に接続されている。本実施の形態では、まず交流電
圧が正の時点で、サイリスタ10を点弧する。サイリス
タ10を点弧すると、交流電圧源14からリアクトル1
1のインダクタンスにより決まる電流がスナバダイオー
ド2を通してスナバコンデンサ3に流れスナバコンデン
サ3を充電していく。
【0039】そして、スナバダイオード2に電流が流れ
ている状態で自己消弧形素子1を点弧する。スナバコン
デンサ3を充電中でありスナバダイオード2に電流が流
れているので、自己消弧形素子1にはスナバダイオード
2から電流が急激に移ると共に、スナバコンデンサ3の
電圧が自己消弧形素子1に印加され大きな損失を発生す
る。
【0040】このとき、スナバダイオード2に流れる電
流、つまりサイリスタ10を点弧してから自己消弧形素
子1を点弧するタイミングを調整することにより、発生
する損失を調整することが出来る。交流電圧源14の電
圧を実際の使用状態に合わせることで、使用状態におけ
る耐量を確認することもできる。
【0041】以上の通り、本発明の第4の実施の形態に
よれば、直流電圧の上昇中に自己消弧形素子1のターン
オン時に発生する大きな損失を評価することができ、信
頼性の高い自己消弧形素子を提供することが出来る。
【0042】(第5の実施形態)図5は、本発明の第5
の実施の形態の自己消弧形素子1の評価方法であり、図
6と同一要素には同一符号を付して説明は省略する。
【0043】図5において、電圧源5はリアクトル15
を介して自己消弧形素子1に接続され、ダイオード16
のアノードはリアクトル15の電圧源5側の端子に接続
され、ダイオード16のカソードはリアクトル15の自
己消弧形素子1側の端子に接続される。
【0044】本実施の形態では、まず自己消弧形素子1
を点弧する。これにより電圧源5からリアクトル15の
インダクタンスにより決まる電流が自己消弧形素子1に
流れる。
【0045】次に、電流が所定の値に達した状態で一度
自己消弧形素子1をターンオフさせる。自己消弧形素子
1に流れていた電流はスナバコンデンサ3を充電すると
ともに、リアクトル15の電流はダイオード16を通り
環流する。
【0046】そして、ダイオード16の電流が流れてい
る状態で自己消弧形素子1を再び点弧すると、ダイオー
ド16に流れていた電流は急激に減少し、その分だけ自
己消弧形素子1に急激に電流が流れる。ダイオード16
に電流が流れている状態ではダイオード16の電圧は非
常に小さいので、自己消弧形素子1に電圧源5の電圧が
印加される。電圧源5の電圧が印加されたまま電流が急
激に上昇する状態になり、やはり大きな損失が発生する
ことになる。
【0047】このとき、ダイオード16に流れる電流、
つまり自己消弧形素子1をターンオフしてから再点弧す
るタイミングを調整することにより、発生する損失を調
整することが出来る。電圧源5の電圧を実際の使用状態
に合わせることで、使用状態における耐量を確認するこ
ともできる。
【0048】以上の通り、本発明の第5の実施の形態に
よれば、直流電圧の上昇中に自己消弧形素子1のターン
オン時に発生する大きな損失を評価することができ、信
頼性の高い自己消弧形素子を提供することが出来る。
【0049】図1から図4において電圧源と自己消弧形
素子の間にリアクトルを接続した回路で説明したが、こ
のリアクトルは電流を制限するものであれば抵抗でも良
く、インピーダンスを有するものであればよい。また、
電圧源は電源でなく、コンデンサと充電器でもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
電圧上昇中でスナバダイオード通電中におけるターンオ
ンでの過大な損失に対する自己消弧形素子の評価を行う
ことができ、信頼性の高い自己消弧形素子を提供するこ
とができる。さらに、この自己消弧形素子を使用した装
置の信頼性を高める事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の自己消弧形素子
の評価回路の構成図。
【図2】 本発明の第2の実施の形態の自己消弧形素子
の評価回路の構成図。
【図3】 本発明の第3の実施の形態の自己消弧形素子
の評価回路の構成図。
【図4】 本発明の第4の実施の形態の自己消弧形素子
の評価回路の構成図。
【図5】 本発明の第5の実施の形態の自己消弧形素子
の評価回路の構成図。
【図6】 従来の自己消弧形素子の評価回路の構成図。
【符号の説明】
1・・・自己消弧形素子 2・・・スナバダイオード 3・・・スナバコンデンサ 4・・・抵抗 5・・・第1の電圧源 6・・・ダイオード 7・・・リアクトル 9・・・第2の電圧源 10・・・サイリスタ 11・・・リアクトル 13・・・電圧源 14・・・交流電圧源 15・・・リアクトル 16・・・ダイオード 20・・・電圧源 21・・・ダイオード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己消弧形素子と、この自己消弧形素子
    に並列に接続された第1のダイオードとコンデンサとか
    らなるスナバ回路と、前記自己消弧形素子に第2のダイ
    オードとインピーダンスの直列回路を介して接続された
    第1の電圧源と、前記自己消弧形素子にスイッチとイン
    ピーダンスの直列回路を介して接続した前記第1の電圧
    源より高い電圧を有する第2の電圧源とを具備し、前記
    スイッチをオンした後前記第1のダイオードに電流が流
    れている期間に前記自己消弧形素子をターンオンするこ
    とを特徴とする自己消弧形素子の評価方法。
  2. 【請求項2】 自己消弧形素子と、この自己消弧形素子
    に並列に接続された第1のダイオードとコンデンサとか
    らなるスナバ回路と、前記自己消弧形素子に第2のダイ
    オードと第1のインピーダンスの直列回路を介して接続
    された第1の電圧源と、前記自己消弧形素子にスイッチ
    と第2のインピーダンスの直列回路を介して正極が接続
    され、負極が前記第1の電圧源の正極に接続された第2
    の電圧源とを具備し、前記スイッチをオンした後前記第
    1のダイオードに電流が流れている期間に前記自己消弧
    形素子をターンオンすることを特徴とする自己消弧形素
    子の評価方法。
  3. 【請求項3】 自己消弧形素子と、この自己消弧形素子
    に並列に接続されたダイオードとコンデンサとからなる
    スナバ回路と、前記自己消弧形素子にスイッチとインピ
    ーダンスの直列回路を介して接続した電圧源とを具備
    し、前記スイッチをオンした後前記ダイオードに電流が
    流れている期間に前記自己消弧形素子をターンオンする
    ことを特徴とする自己消弧形素子の評価方法。
  4. 【請求項4】 自己消弧形素子と、この自己消弧形素子
    に並列に接続されたダイオードとコンデンサとからなる
    スナバ回路と、前記自己消弧形素子にスイッチとインピ
    ーダンスの直列回路を介して接続した交流電圧源とを具
    備し、前記交流電圧源が正の電圧を出力しているときに
    前記スイッチをオンした後前記ダイオードに電流が流れ
    ている期間に前記自己消弧形素子をターンオンすること
    を特徴とする自己消弧形素子の評価方法。
  5. 【請求項5】 自己消弧形素子と、この自己消弧形素子
    に並列に接続された第1のダイオードとコンデンサとか
    らなるスナバ回路と、前記自己消弧形素子にリアクトル
    を介して接続した電圧源と、前記リアクトルに並列に前
    記電圧源側の端子をカソードとする向きに接続された第
    2のダイオードとを具備し、前記自己消弧形素子を一度
    オンして電流を流した後、前記自己消弧形素子をオフさ
    せ、前記第2のダイオードに電流が流れている期間に前
    記自己消弧形素子をターンオンすることを特徴とする自
    己消弧形素子の評価方法。
  6. 【請求項6】 ダイオードとコンデンサからなるスナバ
    回路が接続された自己消弧形素子の評価方法において、
    前記ダイオードに電流が流れている期間に前記自己消弧
    形素子をターンオンすることを特徴とした自己消弧形素
    子の評価方法。
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