JPH11337304A - 被測定物の肉厚測定装置および肉厚測定方法 - Google Patents

被測定物の肉厚測定装置および肉厚測定方法

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JPH11337304A
JPH11337304A JP14366198A JP14366198A JPH11337304A JP H11337304 A JPH11337304 A JP H11337304A JP 14366198 A JP14366198 A JP 14366198A JP 14366198 A JP14366198 A JP 14366198A JP H11337304 A JPH11337304 A JP H11337304A
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JP14366198A
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English (en)
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Masahide Maruyama
政秀 圓山
Masaki Tezuka
譲基 手塚
Yasuo Toyooka
康雄 豊岡
Yasunori Nishii
靖典 西井
Teruaki Matsumoto
曜明 松本
Ryosuke Yamaguchi
良祐 山口
Koujiro Yamada
紘二郎 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Electric Power Co Inc
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Tohoku Electric Power Co Inc
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保温材および外装鋼板が設けられる配管の肉
厚を外装鋼板の上から高精度に測定できる。 【解決手段】 低周波数正弦波により配管中に渦電流を
誘起させる基準プローブ8および検出プローブ9を有
し、この時のインダクタンス値を検出する検出ユニット
4と、低周波数正弦波を発信する発信器3と、基準プロ
ーブ8および検出プローブ9が検出するインダクタンス
値の検出信号を受信し、これらの差を出力する受信器2
と、検出ユニット4、発信器3および受信器2を制御
し、受信器2の出力信号から配管の肉厚を算出し表示す
るパソコン1とを備え、基準プローブ8および検出プロ
ーブ9は外装鋼板10との間にスペーサ12を介して配
置され、配管の肉厚を外装鋼板10の上から高精度に測
定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物の肉厚測
定装置および肉厚測定方法に係り、特に表面に所定の厚
さの覆い手段が設けられる被測定物の肉厚を測定するに
好適な肉厚測定装置および肉厚測定方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】各種プラントの配管において肉厚の減肉
状況を目視検査あるいは機械的な測定器を用いて測定し
検査する時に、そのほとんどの配管が外側に保温材およ
びその金属外装板が施工されているために、これらの保
温材およびその金属外装板の撤去・復旧といった付帯作
業が必要となる。配管の減肉発生状況を測定するに当っ
て、一般的に配管内面側は腐食生成物が管内流体により
除去されているとして良いが、配管外面側に対しては腐
食生成物が保温材により固定されたままで残っているの
で、配管外面側の腐食の測定がより重要となる。
【0003】保温材を撤去せずに配管の肉厚、従って減
肉状況を測定する装置または方法の一つとしてX線検査
がある。このX線検査は、管内面側の減肉は検出するこ
とができるが、管外面側の減肉は腐食生成物が移動しな
いで残っているため鉄当量が変化せず検出できないの
で、やはり保温材を撤去して測定をしなければならな
い。
【0004】図12は、従来技術に係る被測定物の肉厚
測定装置の例を示し、(A)はプローブの正面図、
(B)はプロープの破砕側面図、(C)はプローブと被
測定物の関係図である。配管の肉厚を非破壊で外面に形
成される塗膜あるいは錆を除去せずに測定する装置ない
し方法として、この図12に示す電磁誘導装置(または
電磁誘導法)が知られている(特公平7−6764号公
報)。この装置は、(C)に示すように被測定物114
に押し付け機構部115によって押し付けられるプロー
ブ111を有している。プローブ111の信号線105
は可変周波数交流電源に、信号線106は検出装置に、
信号線107はマイクロコンピュータのA/Dコンバー
タに、それぞれ接続されている。
【0005】このプローブ111を使用して被測定物1
14の肉厚を測定するには、まず被測定物114である
金属導体に低周波数正弦波(たとえば1〜7Hz)を印
加したプローブ111を近づけ被測定物114中に渦電
流を発生させる。この渦電流は、励磁用コイル101の
磁界変化に対して妨げる方向に磁界を発生させるので、
これら二つの磁界は互いに重畳し、励磁用コイル101
と鉄芯103を共有する検出用コイル102のインダク
タンスを変化させる。このインダクタンス変化は被測定
物114の肉厚変化を示すことから、検出用コイル10
2に発生する誘起電圧を測定することにより、被測定物
114の肉厚値を得ることができる。なお、符号104
は外部磁極である。
【0006】図12の肉厚測定装置は、プローブ111
を被測定物114へ密着させる機構が付加され、プロー
ブの被測定物への押し付け力が検出されるようになって
いるが、常時密着させることは困難であり、これにより
装置および制御の複雑化を招く恐れがある。
【0007】図13は、従来技術に係る被測定物の肉厚
測定装置の別の例を示し、(A)は平面図、(B)は正
面図、(C)は(B)の II−II 線断面図である。この
装置も電磁誘導作用を利用して被測定物134の肉厚を
測定するものでB&W社の例である(Flora,J.H.,Deep
Penetration Multifrequency Eddy Current System,TEC
HNICAL PAPER 1984,IQ84-658)。この肉厚測定装置で
は、鉄芯(ヨーク)131に巻かれたコイル132によ
り発生する磁束136によって渦電流135が誘起さ
れ、これによって発生する磁界の変化を、検出用コイル
の代わりに磁気センサ133で検出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術に係る二つの肉厚測定装置は、保温材およびこれ
を保護する金属外装板が取り付けられた被測定物に対し
て、金属外装板の上から被測定物の肉厚を測定すること
に関しては全く考慮されていなかった。また、配管測定
への適用を考慮したものとはなっておらず、長距離の配
管全長に渡って測定を行なうことは実質的に不可能であ
った。
【0009】図11は、被測定物の肉厚差によるコイル
インダクタンスの変化を求めるシミュレーションモデル
を示し、(A)は肉厚6mmの場合の説明図、(B)は
肉厚4.5mmの場合の説明図である。図11に示すよ
うに、肉厚41a、42aの異なる被測定物41、42
について、鉄芯21bのコイル22bに生じるインダク
タンスの変化をシミュレーションで求めると、肉厚41
a=6mmと肉厚42a=4.5mmの肉厚差1.5m
mでコイル22bに生じるインダクタンスの変化はわず
か0.025%となる。従って、わずかな測定誤差が非
常に大きな肉厚値の測定誤差となり、このことから金属
外装板(外装鋼板)を挟んでの測定はさらにに困難にな
ることは容易に推察される。
【0010】また、被測定物の外面を保温材と強磁性体
の外装鋼板で構成されたものについては、従来用いられ
ている数十KHz〜数百KHzの周波数では、被測定物
に渦電流を浸透させることが困難で、このような状態で
の測定を行なうことが出来なかった。
【0011】本発明の課題は、表面に所定の厚さの覆い
手段が設けられる被測定物の肉厚を覆い手段の上から高
精度に測定できることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、表面に所定の厚さの覆い手段が設けられる被
測定物の肉厚を測定する被測定物の肉厚測定装置におい
て、予め設定される低周波数正弦波の励磁電流により励
磁される励磁コイルを設ける基準プローブおよび検出プ
ローブを有し、前記被測定物の肉厚測定位置および該肉
厚測定位置近傍の位置の各導体中に渦電流を誘起させ、
この時の前記各励磁コイルのインダクタンス値を検出す
る検出ユニットと、前記低周波数正弦波を前記基準プロ
ーブおよび検出プローブに印加する発信手段と、前記基
準プローブおよび検出プローブが検出するインダクタン
ス値の検出信号を受信し、これらの差を出力信号として
出力する受信手段と、前記検出ユニット、発信手段およ
び受信手段を制御するとともに前記受信手段の出力信号
から前記被測定物の肉厚を算出する制御手段とを備え、
前記検出ユニットの基準プローブおよび検出プローブは
前記被測定物の覆い手段の表面から一定の距離だけ離れ
た位置に配置されてなることである。ここで、制御手段
は、算出される被測定物の肉厚を表示する表示部を有し
ていても良い。
【0013】発信手段により検出ユニットの基準プロー
ブおよび検出プローブに予め設定される低周波数正弦波
を印加し励磁電流を流すと、この励磁電流により基準プ
ローブおよび検出プローブの各励磁コイルは励磁され
る。この時、低周波数正弦波を使用しているので、表面
に所定の厚さの覆い手段、たとえば被測定物の表面に保
温材が巻かれ、さらに保温材の上に外装鋼板が設けられ
ている場合でも、被測定物の肉厚測定位置およびこの肉
厚測定位置近傍の位置の各導体中に比較的強く渦電流を
誘起させることができる。この際、検出ユニットの基準
プローブおよび検出プローブは被測定物の覆い手段の表
面から一定の距離だけ離れる位置に配置されるので、被
測定物の覆い手段の表面に多少の凹凸があっても、ある
いは検出ユニットの覆い手段表面上の走査中に多少の振
れがあっても、これらによる影響を少なくでき、被測定
物各導体中の渦電流の誘起を安定して起こさせることが
できる。
【0014】もし、被測定物の肉厚測定位置に減肉部分
または凹凸があれば渦電流の密度が変化し、この渦電流
の密度変化による磁束密度も変化し、この磁束密度の変
化により、検出プローブ励磁コイルのインダクタンス値
が変化するので、基準プローブおよび検出プローブによ
って各励磁コイルのインダクタンス値を検出する。次
に、、受信手段は、基準プローブおよび検出プローブが
検出するインダクタンス値の検出信号を受信し、これら
の差(差分)を出力信号として出力する。制御手段は、
検出ユニット、発信手段および受信手段を制御するとと
もに受信手段の出力信号から被測定物の肉厚を算出す
る。制御手段が表示部を有する場合は、算出される被測
定物の肉厚を表示することもできる。
【0015】さらに、上記被測定物の肉厚測定装置にお
いて、前記低周波数正弦波は、5ないし40Hzとして
なることである。5ないし40Hzの低周波数正弦波を
使用する肉厚測定装置は、上記被測定物の肉厚測定装置
の作用に加え、渦電流の浸透深さを大きくし、覆い手段
を通して被測定物に磁束を発生させることができる。低
周波数正弦波は、5Hz程度で十分な渦電流浸透深さを
得ることができること、また、これ未満の場合、電流が
大となり、受発信器の特性調整が難しくなる。低周波数
正弦波が40Hzを超える場合は、渦電流の浸透深さが
小さくなり、覆い手段を通して被測定物に磁束を発生さ
せることができず、また、被測定物の肉厚方向にも浸透
しない。従って、低周波数正弦波は、5から40Hzの
範囲が良い。
【0016】さらに、上記いずれかの被測定物の肉厚測
定装置において、前記検出ユニットの基準プローブおよ
び検出プローブと前記被測定物の覆い手段の表面との間
に一定の厚みのスペーサを設けて前記一定の距離だけ離
れさせてなることである。一定の厚みのスペーサを設け
る被測定物の肉厚測定装置は、上記いずれかの被測定物
の肉厚測定装置の作用に加え、基準プローブおよび検出
プローブと被測定物の覆い手段の表面との間に一定の距
離だけ容易に離れさせることができ、従って、プローブ
の励磁コイルにより、被測定物の導体中に安定した渦電
流を誘起させることができる。
【0017】さらに、上記いずれかの被測定物の肉厚測
定装置において、前記検出ユニットは環状に形成され円
筒状に形成される前記被測定物の外側に挿入されるとと
もに、前記検出プローブを前記被測定物の円筒軸方向に
移動させる軸方向移動手段および前記被測定物の周方向
に移動させる周方向移動手段を有してなることである。
検出ユニットが環状に形成され、軸方向移動手段および
周方向移動手段を有する被測定物の肉厚測定装置は、上
記いずれかの被測定物の肉厚測定装置の作用に加え、円
筒状に形成された被測定物の外側に挿入され、軸方向移
動手段により被測定物の軸方向に移動できるので軸方向
を走査できる。そして、周方向移動手段により被測定物
の周方向に移動できるので周方向を走査することができ
る。また、検出ユニットは、被測定物の軸方向に移動可
能なように移動用車輪を有しているので、被測定物の全
外面を走査し測定できる。
【0018】さらに、上記いずれかの被測定物の肉厚測
定装置において、前記基準プローブおよび検出プローブ
の励磁コイルは、コの字形に形成される鉄芯の両垂直端
部に分けて設けられてなることである。励磁コイルがコ
の字形鉄芯の両垂直端部に分けて設けられる被測定物の
肉厚測定装置は、上記いずれかの被測定物の肉厚測定装
置の作用に加え、鉄芯の中間部(または水平部)に一つ
の励磁コイルを設ける場合に比べ磁束密度を大きくする
ことができ高感度の測定を行なうことができる。
【0019】そして、上記いずれかの被測定物の肉厚測
定装置において、前記基準プローブおよび検出プローブ
の励磁コイル用鉄芯は、その断面形状が縦横比を2.5
以上とされてなることである。励磁コイル用鉄芯の断面
形状が縦横比を2.5以上とされる被測定物の肉厚測定
装置は、上記いずれかの被測定物の肉厚測定装置の作用
に加え、鉄芯間の有効面積を広くし、縦横比1の場合の
約2倍の磁束を得ることができる。
【0020】また、表面に所定の厚さの覆い手段が設け
られる被測定物の肉厚を測定する被測定物の肉厚測定方
法において、予め設定される低周波数正弦波の励磁電流
により二つの励磁コイルを励磁し、前記被測定物の覆い
手段の表面から一定の距離だけ離れる位置から前記被測
定物の肉厚測定位置および該肉厚測定位置近傍の位置の
各導体中に渦電流を誘起させ、この時の各渦電流による
前記二つの励磁コイルの各インダクタンス値を検出し、
これらのインダクタンス値の検出信号の差を出力信号と
して取り出し、この出力信号から前記被測定物の肉厚を
算出してなることである。ここで、算出する被測定物の
肉厚を表示させても良い。
【0021】予め設定される低周波数正弦波の励磁電流
により、表面に所定の厚さの覆い手段、たとえば被測定
物の表面に保温材が巻かれ、さらに保温材の上に外装鋼
板が設けられている場合でも、被測定物の肉厚測定位置
およびこの肉厚測定位置近傍の位置の各導体中に比較的
強い渦電流を誘起させることができる。この際、二つの
励磁コイルは被測定物の覆い手段の表面から一定の距離
だけ離れる位置に配置されるので、被測定物の覆い手段
の表面に多少の凹凸があっても、これらによる影響を少
なくでき、被測定物各導体中の渦電流の誘起を安定して
起こさせることができる。もし、肉厚測定位置に肉厚の
減った箇所または凹凸があれば渦電流の密度が変化し、
この渦電流の密度変化による磁束密度も変化し、この磁
束密度の変化により肉厚測定位置に対応する励磁コイル
のインダクタンス値が変化するので、この励磁コイルの
インダクタンス値を検出することができる。これら二つ
のインダクタンス値の差(差分)を出力信号として取り
出し、この出力信号から適宜演算手段に入力し被測定物
の肉厚を算出する。算出する被測定物の肉厚は表示して
も良い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る被測定物の肉
厚測定装置および肉厚測定方法の実施の形態を図面に基
いて説明する。なお、図1〜10において同じ構造、作
用部分には同じ符号を付けて示す。
【0023】図1は、本発明に係る被測定物の肉厚測定
装置の一実施形態を示す説明図である。本実施形態の配
管の肉厚測定装置Pは、被測定物としての配管7の肉厚
または減肉量(以下「肉厚」という)を測定するもの
で、表面に所定の厚さの覆い手段、たとえば保温材6お
よびこの保温材6の上に設けられる外装鋼板10が設け
られる配管7の肉厚を測定する。そして、配管7の肉厚
は検出ユニット4で検出されるが、この検出ユニット4
は、予め設定される低周波数交流正弦波の励磁電流によ
り励磁される励磁コイルを設ける基準プローブ8および
検出プローブ9を有し、検出プローブ9は配管7上の肉
厚測定位置の導体中に渦電流を誘起させるとともに、基
準プローブ8はこの肉厚測定位置近傍の位置の導体中に
渦電流を誘起させることにより、基準プローブ8および
検出プローブ9の各励磁コイルのインダクタンス値を検
出する。
【0024】さらに、この実施形態の肉厚測定装置P
は、上記低周波数正弦波を基準プローブ8および検出プ
ローブ9に印加する発信器(発信手段)3と、基準プロ
ーブ8および検出プローブ9が検出するインダクタンス
値の検出信号を受信し、これらの差(または差分)を出
力信号として出力する受信器(受信手段)2と、検出ユ
ニット4、発信器3および受信器2を制御するとともに
受信器2の出力信号から配管の肉厚を算出し表示する制
御手段としての制御用のパソコン1とを備える。
【0025】図2は、図1に示す配管の肉厚測定装置P
の検出ユニットを示し、(A)は正面図、(B)は右側
面図である。図3は、図2(A)の I−I 線断面図であ
る。検出ユニット4は、環状に形成され、円筒状に形成
された配管7の外側に挿入されるとともに、検出プロー
ブ9を配管7の円筒軸方向7aに移動させる移動機構で
ある軸方向移動手段および配管7の周方向7bに移動さ
せる周方向移動手段を有する。この場合、基準プローブ
8は、軸方向7aおよび周方向7bに移動せず固定され
ている。また、基準プローブ8は二つの基準プローブ用
バランスウェイト13、検出プローブ9は二つの基準プ
ローブ用バランスウェイト14、をおのおの有する。
【0026】軸方向移動手段による検出プローブ9の軸
方向7aへの移動については、検出プローブ9は、直線
移動を可能にするリニアスライドガイドを介してX支軸
15に固定され、リニアスライドガイドのスライダに取
り付けられている。このスライダは、X支軸駆動モータ
17と連結されたボールネジの回転により移動するナッ
ト部に固定されており、X支軸駆動モータ17の回転に
より検出プローブ9を軸方向7aに移動させる。
【0027】周方向移動手段による検出プローブ9の周
方向7bへの移動については、θ支軸16には円弧状に
成形され外面に歯形加工したラックが組み込まれてお
り、このラックとθ支軸駆動モータ18の出力軸に取り
付けられたピニオンを組み合わせ、検出プローブ9およ
びバランスウェイト14を周方向7bへ移動させる。検
出プローブ9とバランスウェイト14は、一体構造とな
っており、互いに対向するように配置され、カムフォロ
ワ(コロ)を介してθ支軸16に取り付けられており、
一体で移動する。各θ支軸16は2分割構造であり、配
管7に対してワンタッチ取り付けが可能となっている。
【0028】また、検出ユニット4は移動用車輪5を有
しており、移動機構11の測定範囲の測定終了後、順次
配管軸方向7aに移動させていく。さらに、検出ユニッ
トの基準プローブ8および検出プローブ9の各励磁コイ
ルは、5ないし40Hzの低周波数交流正弦波が印加さ
れる。また、基準プローブ8および検出プローブ9は、
基準プローブ8および検出プローブ9と外装鋼板10の
表面との間に一定の厚みのスペーサ12を設けて、外装
鋼板10の表面から一定の距離だけ離れた位置に配置さ
れる。
【0029】図4は、図1の測定回路図である。基準プ
ローブ8と検出プローブ9は、それぞれ受信器2と発信
器3に接続され、ともに発信器3の発信回路26および
電力増幅回路27により、低周波数交流正弦波(5〜4
0HZ)で励磁され、それぞれ配管の肉厚測定位置近傍
の位置31(欠陥のない位置)、肉厚測定位置(欠陥の
ある位置)32中に渦電流を誘起させる。この時のそれ
ぞれのコイルインダクタンス値はブリッジ回路25に入
力され、その差(または差分)をとり、受信器2の増幅
器28、同期検波回路29を経て増幅された後、制御手
段であるパソコン1(図1)に入力され、演算処理され
た後、結果が表示される。受信器2には基本波成分のみ
を選択的に透過するフィルタが内蔵されており、この基
本波成分のみを利用して処理がなされる。
【0030】また、図4の基準プローブ8および検出プ
ローブ9の励磁コイル22aは、コの字形に形成される
鉄芯(ヨーク)21aの中間部に設けられているが、後
述する図5〜10に示すように、鉄芯21aの両垂直端
部に分けて設けると誘起渦電流の強さの点から好まし
く、さらに、基準プローブおよび検出プローブの励磁コ
イル用鉄芯21aは、その断面形状が縦横比を2.5以
上とされる。なお、符号30は出力計である。
【0031】以上の構造を有する本実施形態の配管の肉
厚測定装置Pは、次のように作用する。
【0032】すなわち、図1〜4において、発信器3に
より検出ユニットの基準プローブ8および検出プローブ
9に予め設定される低周波数正弦波を印加し励磁電流を
流すと、この励磁電流により基準プローブおよび検出プ
ローブの各励磁コイル22aは励磁される。この時、低
周波数正弦波を使用しているので、配管の表面に保温材
6が巻かれ、さらに保温材6の上に外装鋼板10が設け
られている場合でも、配管の肉厚測定位置およびこの肉
厚測定位置近傍の位置の各導体中に比較的強く渦電流を
誘起させることができる。この際、検出ユニットの基準
プローブ8および検出プローブ9は外装鋼板10の表面
から一定の距離だけ離れる位置に配置されるので、外装
鋼板10の表面に多少の凹凸があっても、あるいは検出
ユニット4の外装鋼板10表面上の走査中に多少の振れ
があっても、これらによる影響を少なくでき、配管7各
導体中の渦電流の誘起を安定して起こさせることができ
る。
【0033】もし、配管7の肉厚測定位置に減肉部分ま
たは凹凸部があれば渦電流の密度が変化し、この渦電流
の密度変化による磁束密度も変化し、この磁束密度の変
化により検出プローブの励磁コイル22aのインダクタ
ンス値が変化するので、基準プローブ8および検出プロ
ーブ9によって各励磁コイル22aのインダクタンス値
を検出する。次に、受信器3は、基準プローブ8および
検出プローブ9が検出するインダクタンス値の検出信号
を受信し、これらの差(差分)を出力信号として出力す
る。パソコン1は、検出ユニット4、発信器3および受
信器2を制御するとともに受信器2の出力信号から配管
7の肉厚を算出し表示する。そして、5ないし40Hz
の低周波数正弦波を使用する肉厚測定装置Pは、渦電流
の浸透深さを大きくし、外装鋼板10および保温材6を
通して配管導体中に磁束を発生させることができる。
【0034】さらに、検出ユニット4が環状に形成さ
れ、軸方向移動手段および周方向移動手段を有する配管
の肉厚測定装置Pは、円筒状に形成された配管7の外側
に挿入され、周方向移動手段により配管の周方向7bに
移動できるので周方向7bを走査することができる。ま
た、軸方向移動手段により配管の軸方向7aに移動でき
るので軸方向を走査できる。また、検出ユニット4は、
移動用車輪5を有しているので配管の軸方向7aに移動
でき配管の全外側面を走査し測定できる。
【0035】図5は、本実施形態のプローブに設けられ
るスペーサの説明図である。一定の厚みtのスペーサ1
2を設ける配管の肉厚測定装置Pは、基準プローブ8お
よび検出プローブ9と外装鋼板10表面との間に一定の
距離(t)だけ容易に離れさせることができ、従って、
プローブ鉄芯21cの励磁コイル22cにより、配管の
導体中に安定した渦電流を誘起させることができる。な
お、図5に示すプローブの励磁コイル22cは、コの字
形鉄芯の垂直部に二つ設けられる実施形態である。
【0036】図6は、外装鋼板の有無による配管肉厚部
に発生する磁束変化を示し、(A)は外装鋼板の無い場
合の説明図、(B)は外装鋼板のある場合の説明図であ
る。従来用いられている数十KHz〜数百KHzの周波
数では、配管の表層部にしか渦電流を発生させることが
できないため、外装鋼板がある場合は外装鋼板内にしか
渦電流を発生させることができないが、5〜40Hzの
低周波数を用いることにより、浸透深さを大きくし、外
装鋼板を通して配管導体中に磁束を発生させることがで
きる。この場合、図6(A)に示すように、外装鋼板が
無い場合は鉄芯21bのa部に100%の磁束が発生し
ているものとすると、距離D1だけ離れた配管7のb部
には同じく100%の磁束が発生する。しかし、図6
(B)に示すように、外装鋼板10が有る場合は磁束の
多くは外装鋼板10内を流れるが、コイル磁束量を増
加、たとえば鉄芯21bのc部に800%の磁束を発生
させるものとすると、外装鋼板10のe部には650
%、外装鋼板10から距離D2だけ離れた配管7のd部
には150%の磁束が発生し、図6(A)の場合の配管
の1.5倍とすることができる。
【0037】図7は、外装鋼板からのプローブのリフト
オフ(距離)と配管表面の渦電流密度の関係曲線図であ
る。プローブのリフトオフの小さい段階ではわずかなリ
フトオフの差で配管表面の渦電流密度が大きく変化する
ことが判る。このことは配管表面の凹凸などによる測定
中のリフトオフの変動が測定結果に大きく影響を及ぼす
ことを示している。図7によって実用的にはリフトオフ
を約6mm以上にすればリフトオフの変動による影響が
小さくなると考えて良い。従って、常にこのリフトオフ
を維持するスペーサを用いることにより、配管表面の凹
凸などの影響を最小限にすることができる。
【0038】図8は、プローブの鉄芯のコイル位置と磁
束感度比の関係を示し、(A)は感度比1の場合の説明
図、(B)は感度比1.86の場合の説明図である。励
磁コイルがコの字形鉄芯の両垂直端部に分けて設けられ
る配管の肉厚測定装置Pは、鉄芯の中間部(水平部)に
一つの励磁コイルが設けられる場合に比べ磁束の強さを
大きくすることができ、高感度の測定を行なうことがで
きる。図8(B)のプローブ62に示すように、一つの
鉄芯の垂直部に各一つの、計二つの励磁コイル22bを
設置することにより、図8(A)のプローブ61に示す
ように、鉄芯水平部に一つの励磁コイル22aを設置す
る場合の約2倍の磁束が得られる。
【0039】図9は、プローブの鉄芯断面縦横比と磁束
密度倍率の関係を示し、(A)は鉄芯断面縦横比の説明
図、(B)は鉄芯縦横比と配管表面の磁束密度倍率の関
係曲線図である。図9(A)のプローブ71に示すよう
に、鉄芯断面形状の縦を符号W、横を符号Dとし、鉄芯
断面形状の縦横比(=縦W/横D)を符号Xで表し、 配管表面の磁束密度倍率=(Xでの配管表面の磁束密
度)/(X=1での配管表面の磁束密度) とすると、図9(B)に示すような曲線となる。鉄芯断
面形状の縦横比Xを2.5以上とすることで、鉄芯間の
有効面積(この図では鉄芯間の幅200mm)を広く
し、縦横比1の場合の約2倍の磁束を得ることができ
る。
【0040】図10は、プローブの鉄芯断面形状と磁束
感度比の関係を示し、(A)は感度比1.86の場合の
説明図、(B)は感度比3.71の場合の説明図であ
る。鉄芯断面積が同じであるなら、図10(A)のプロ
ーブ62よりも縦横比Xの大きい図10(B)のプロー
ブ71の方が感度が良い。従って、先の垂直部に励磁コ
イルを設置することおよび鉄芯断面形状の縦横比によ
り、約4倍の磁束を発生することのできるプローブが得
られ、高感度の測定を行なうことができる。
【0041】次に、被測定物の肉厚測定方法の実施形態
について、図1、4を利用して説明する。被測定物であ
る配管の肉厚測定方法は、表面に所定の厚さの保温材6
および外装鋼板10が設けられる配管7の肉厚を測定す
る方法であり、予め設定される低周波数正弦波、たとえ
ば5〜40Hzの励磁電流により二つの励磁コイル22
aを励磁し、配管の外装鋼板10表面から一定の距離、
たとえば6mm以上離れる位置から配管7の肉厚測定位
置およびこの肉厚測定位置近傍の位置の各導体中に渦電
流を誘起させ、この時の各渦電流による二つの励磁コイ
ル22aの各インダクタンス値を検出し、これらのイン
ダクタンス値の検出信号の差(または差分)を出力信号
として取り出し、この出力信号から配管の肉厚を算出し
表示してなる。
【0042】予め設定される低周波数正弦波の励磁電流
により、配管表面に所定の厚さの保温材6が巻かれ、さ
らに保温材6の上に外装鋼板10が設けられている場合
でも、配管の肉厚測定位置およびこの肉厚測定位置近傍
の位置の各導体中に比較的強く渦電流を誘起させること
ができる。この際、二つの励磁コイル22aは外装鋼板
10表面から一定の距離だけ離れる位置に配置されるの
で、外装鋼板10表面に多少の凹凸があっても、これら
による影響を少なくでき、配管各導体中の渦電流の誘起
を安定して起こさせることができる。もし、肉厚測定位
置に肉厚の減った箇所または凹凸があれば渦電流の密度
が変化し、この渦電流の密度変化による磁束密度も変化
し、この磁束密度の変化により肉厚測定位置に対応する
励磁コイル22aのインダクタンス値が変化するので、
この励磁コイル22aのインダクタンス値を検出するこ
とができる。これら二つのインダクタンス値の差(また
は差分)を出力信号として取り出し、この出力信号から
適宜パソコンなどの演算手段に入力し配管の肉厚を算出
し表示することができる。
【0043】本実施形態の配管の肉厚測定装置および肉
厚測定方法は、従来は測定不可能であった保温材外装鋼
板の上からの配管の肉厚、従って減肉量を、5〜40H
zの低周波数正弦波で励磁する高感度プローブを用い
て、基準値とのコイルインダクタンス値の差分を用いて
測定することで、高精度に、かつ効率的に行なうことが
可能となる。従って、保温材および外装鋼板の撤去・復
旧といった付帯作業なしで、配管を連続的に検査するこ
とができるようになり、検査の低コスト化、信頼性向上
を図ることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の被測定物の肉厚測定装置によれ
ば、表面に所定の厚さの覆い手段が設けられる被測定物
の肉厚を覆い手段の上から高精度に測定できる。
【0045】また、本発明の被測定物の肉厚測定方法に
よれば、上記肉厚測定装置と同様に、覆い手段の上から
高精度に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被測定物の肉厚測定装置の一実施
形態を示し、配管の肉厚測定装置の説明図である。
【図2】図1に示す配管の肉厚測定装置の検出ユニット
を示し、(A)は正面図、(B)は右側面図である。
【図3】図2(A)の I−I 線断面図である。
【図4】図1の測定回路図である。
【図5】本実施形態のプローブに設けられるスペーサの
説明図である。
【図6】外装鋼板の有無による配管肉厚部に発生する磁
束変化を示し、(A)は外装鋼板の無い場合の説明図、
(B)は外装鋼板のある場合の説明図である。
【図7】外装鋼板からのプローブのリフトオフと配管表
面の渦電流密度の関係曲線図である。
【図8】プローブ鉄芯のコイル位置と磁束感度比の関係
を示し、(A)は感度比1の場合の説明図、(B)は感
度比1.86の場合の説明図である。
【図9】プローブの鉄芯断面縦横比と配管表面の磁束密
度倍率の関係を示し、(A)は鉄芯断面縦横比の説明
図、(B)は鉄芯縦横比と配管表面の磁束密度倍率の関
係曲線図である。
【図10】プローブ鉄芯の縦横比と磁束感度比の関係を
示し、(A)は感度比1.86の場合の説明図、(B)
は感度比3.71の場合の説明図である。
【図11】被測定物肉厚の差によるコイルインダクタン
ス値の変化を求めるシミュレーションモデルを示し、
(A)は肉厚6mmの場合の説明図、(B)は肉厚4.
5mmの場合の説明図である。
【図12】従来技術に係る被測定物の肉厚測定装置の例
を示し、(A)はプローブの正面図、(B)はプローブ
の破砕側面図、(C)はプローブと被測定物の関係図で
ある。
【図13】従来技術に係る被測定物の肉厚測定装置の別
の例を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)
は(B)の II−II 線断面図である。
【符号の説明】
P 配管の肉厚測定装置 1 パソコン(制御手段) 2 受信器(受信手段) 3 発信器(発信手段) 4 検出ユニット 6 保温材(覆い手段) 7 配管(被測定物) 8 基準プローブ 9 検出プローブ 10 外装鋼板(覆い手段) 11 移動機構 12 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 譲基 新潟県北蒲原郡聖籠町東港1丁目1番地 155 東北電力株式会社東新潟火力発電所 内 (72)発明者 豊岡 康雄 広島県呉市宝町5番3号 バブ日立エンジ ニアリング株式会社内 (72)発明者 西井 靖典 広島県呉市宝町5番3号 バブ日立工業株 式会社内 (72)発明者 松本 曜明 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 山口 良祐 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 山田 紘二郎 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に所定の厚さの覆い手段が設けられ
    る被測定物の肉厚を測定する被測定物の肉厚測定装置に
    おいて、予め設定される低周波数正弦波の励磁電流によ
    り励磁される励磁コイルを設ける基準プローブおよび検
    出プローブを有し、前記被測定物の肉厚測定位置および
    該肉厚測定位置近傍の位置の各導体中に渦電流を誘起さ
    せ、この時の前記各励磁コイルのインダクタンス値を検
    出する検出ユニットと、前記低周波数正弦波を前記基準
    プローブおよび検出プローブに印加する発信手段と、前
    記基準プローブおよび検出プローブが検出するインダク
    タンス値の検出信号を受信し、これらの差を出力信号と
    して出力する受信手段と、前記検出ユニット、発信手段
    および受信手段を制御するとともに前記受信手段の出力
    信号から前記被測定物の肉厚を算出する制御手段とを備
    え、前記検出ユニットの基準プローブおよび検出プロー
    ブは前記被測定物の覆い手段の表面から一定の距離だけ
    離れた位置に配置されてなることを特徴とする被測定物
    の肉厚測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記低周波数正弦波
    は、5ないし40Hzとしてなることを特徴とする被測
    定物の肉厚測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記検出ユ
    ニットの基準プローブおよび検出プローブと前記被測定
    物の覆い手段の表面との間に一定の厚みのスペーサを設
    けて前記一定の距離だけ離れさせてなることを特徴とす
    る被測定物の肉厚測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記検出ユニットは環状に形成され円筒状に形成された
    前記被測定物の外側に挿入されるとともに、前記検出プ
    ローブを前記被測定物の円筒軸方向に移動させる軸方向
    移動手段および前記被測定物の周方向に移動させる周方
    向移動手段を有してなることを特徴とする被測定物の肉
    厚測定装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかにおいて、前
    記基準プローブおよび検出プローブの励磁コイルは、コ
    の字形に形成される鉄芯の両垂直端部に分けて設けられ
    てなることを特徴とする被測定物の肉厚測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記基準プローブおよび検出プローブの励磁コイル用鉄
    芯は、その断面形状が縦横比を2.5以上とされてなる
    ことを特徴とする被測定物の肉厚測定装置。
  7. 【請求項7】 表面に所定の厚さの覆い手段が設けられ
    る被測定物の肉厚を測定する被測定物の肉厚測定方法に
    おいて、予め設定される低周波数正弦波の励磁電流によ
    り二つの励磁コイルを励磁し、前記被測定物の覆い手段
    の表面から一定の距離だけ離れる位置から前記被測定物
    の肉厚測定位置および該肉厚測定位置近傍の位置の各導
    体中に渦電流を誘起させ、この時の各渦電流による前記
    二つの励磁コイルの各インダクタンス値を検出し、これ
    らのインダクタンス値の検出信号の差を出力信号として
    取り出し、この出力信号から前記被測定物の肉厚を算出
    してなることを特徴とする被測定物の肉厚測定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007501509A (ja) * 2003-07-31 2007-01-25 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド イン・シトゥー・プロファイル計測のための渦電流システム
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