JPH11337272A - 蒸気復水器ファン制御システム - Google Patents

蒸気復水器ファン制御システム

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JPH11337272A
JPH11337272A JP14594498A JP14594498A JPH11337272A JP H11337272 A JPH11337272 A JP H11337272A JP 14594498 A JP14594498 A JP 14594498A JP 14594498 A JP14594498 A JP 14594498A JP H11337272 A JPH11337272 A JP H11337272A
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JP
Japan
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steam
steam condenser
inverter
fans
control
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Application number
JP14594498A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kudo
賢一 工藤
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E20/12Heat utilisation in combustion or incineration of waste

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の制御性の問題及び高調波発生の問題を抑
制できる蒸気復水器ファン制御システムを提供するこ
と。 【解決手段】ごみ焼却炉等の発電設備に設置される蒸気
復水器に、複数台の蒸気復水器ファンを回転させて該蒸
気を冷却するようにした蒸気復水器ファン制御システム
において、前記蒸気復水器ファンの運転方式として、該
ファンのうちの何台かを定格回転数運転を行う固定ファ
ン台数制御方式と、前記ファンの残りの台数を定格容量
より小さい容量で運転するインバータによる回転数制御
方式を組み合わせるものであって、この両制御方式は前
記蒸気復水器の出口温度に応じて使い分けるようにした
蒸気復水器ファン制御システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却等の発電
設備に有する蒸気復水器について、複数台の蒸気復水器
ファンにより冷却するようにした蒸気復水器ファン制御
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却炉の発電設備において、高圧蒸
気溜めに蒸気復水器ファンが設置されている。この蒸気
復水器ファンの設置目的は、蒸気復水器に流入する蒸気
温度を適正に冷却し、復水化するためである。
【0003】従来、蒸気復水器ファンの制御方式として
は、第1の例としてファンを定格運転(100%の回転
数で運転)される固定ファンによる台数制御方式と、第
2の例としてファンの羽の角度をエアー動力により可変
する可変ピッチファン制御方式と、第3の例としてファ
ン回転数をインバータ(0%〜100%で使用)による
回転数制御方式が採用されている。
【0004】このうち、第1及び第3の例は、いずれも
蒸気復水器の出口温度を検出し、蒸気復水器ファンの台
数を制御したり、蒸気復水器ファンの回転数の制御する
ものである。
【0005】近年、省エネルギーを目的としてインバー
タ制御方式を採用したごみ焼却炉の発電設備が増加して
いる。この場合、蒸気復水器ファンは、2〜6台程度の
台数により運転制御されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
従来の装置においては、次のような制御性の問題と、高
調波発生の問題が存在する。 (1)制御性の問題 蒸気復水器ファンの能力は、流入する最大蒸気量により
決定される。通常運転には、蒸気タービンへできるだけ
ボイラからの蒸気を供給し、発電を推進する。従って、
蒸気復水器への流入蒸気量は、最低限である暖気蒸気分
のみである場合が多い。
【0007】ところが、蒸気タービンがトリップする
と、今まで蒸気タービンへ流れていた蒸気流量が余剰分
となり、蒸気復水器へ数十倍も蒸気流量が流れ込むこと
になるる。このような状態になると、前述の第1及び第
3の例では追従遅れが発生する場合が多い。また、前述
の第2の例では、外気等の外乱要素が多いため、ハンチ
ングによる不安定の制御による可能性が高い。
【0008】(2)高調波発生の問題 前述の第3の例は、第1の例に比較して蒸気復水器の出
口温度による回転数制御は、省エネルギー効果もあり、
多く採用されつつあるが、インバータを使用することか
ら高調波の問題が発生している。
【0009】一方、資源エネルギー庁公益事業部長の通
達として、「高電圧または特別高電圧で受電する需要家
の高調波抑制対策ガイドライン」が公布され、容量に応
じてた高調波抑制フィルタの設置等の対応策が必要とな
る。本発明は、以上述べた従来の制御性の問題及び高調
波発生の問題を除去できる蒸気復水器ファン制御システ
ムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を実現するた
め、請求項1に対応する発明は、ごみ焼却炉等の発電設
備に設置される蒸気復水器に、複数台の蒸気復水器ファ
ンを回転させて該蒸気を冷却するようにした蒸気復水器
ファン制御システムにおいて、前記蒸気復水器ファンの
運転方式として、該ファンのうちの何台かを定格回転数
運転を行う固定ファン台数制御方式と、前記ファンの残
りの台数を定格容量より小さい容量で運転するインバー
タによる回転数制御方式を組み合わせるものであって、
この両制御方式は前記蒸気復水器の出口温度に応じて使
い分けるようにしたことを特徴とする蒸気復水器ファン
制御システムである。
【0011】請求項1に対応する発明によれば、複数台
の蒸気復水器ファンを、固定ファン台数制御方式および
インバータによる回転数制御方式の組み合わせて運転す
るようにしたので、従来の制御性の問題及び高調波発生
の問題を抑制できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明するが、始めに図1及び図2を
用いて概要について説明する。例えば、ごみ焼却炉の発
電設備は、図1に示すように、焼却炉に有するボイラB
によって生成された蒸気を高圧蒸気溜めSTに蓄え、該
蒸気により蒸気タービンTBを回転させることにより、
蒸気タービン発電機ST/Gで発電し、この発電電力を
負荷に供給可能としたものである。高圧蒸気溜めSTで
発電に利用されない蒸気は、高圧蒸気復水器Cに導かれ
て水にもどされ、該水は復水タンクCTに供給される。
【0013】該高圧蒸気溜めSTに、例えば4台モータ
M1,M2,M3,M4にそれぞれ直結されたファンF
1,F2,F3,F4からなる蒸気復水器ファンHF
1,HF2,HF3,HF4が設置されている。この蒸
気復水器ファンHFの設置目的は、蒸気復水器Cに流入
する入口蒸気の温度を適正に冷却し、これによって適正
に冷却された出口温度の水を復水タンクCTに導くため
のものである。
【0014】各モータM1,M2,M3,M4には、そ
れぞれ可変電圧可変周波数のインバータIV1,IV
2,IV3,IV4が接続され、各インバータIV1〜
IV4は共通の制御手段CCDに接続され、制御手段C
CDはDCS(分散型制御システム)または調節計など
の制御調節する機能を有し、制御手段CCDには次のよ
うな検出値が入力されるようになっている。
【0015】該検出値としては、図示しない蒸気量検出
器で検出された復水器入口蒸気量(復水器流入蒸気量)
1、図示しない復水器温度検出器で検出した復水器出口
温度2および図示しない温度計により検出された外気温
度3である。
【0016】図2は蒸気復水器ファンHFと、インバー
タIVを有する制御盤CCと、制御手段CCDの関係を
示す図である。図2に示すように制御盤CC内の電源母
線ACに、遮断器CBを介して、スイッチS1とスイッ
チS1に並列に接続されたスイッチS2と小容量インバ
ータIVとスイッチS3が直列接続された回路からなる
主回路が高圧蒸気復水器ファンHFのモータMに接続さ
れいる。この構成は、前述した各高圧蒸気復水器ファン
HF1,HF2,HF3,HF4毎に同様に構成されて
いる。このような構成の制御盤CCに、制御手段CCD
が接続されている。
【0017】蒸気復水器入口蒸気量1が少ない低負荷時
には、蒸気復水器出口温度2の温度を検出し、制御手段
CCDにより、インバータIVを制御し、蒸気復水器出
口温度2が設定温度になるように、蒸気復水器ファンH
Fが制御されるようになっている。
【0018】このような構成のものにおいて、始動する
には、遮断器CBを投入し、スイッチS1を開放し、ス
イッチS2,S3を投入し、インバータIVにて高圧蒸
気復水器ファンHFを運転する。この場合、蒸気復水器
入口蒸気量1が少ない低負荷時には、蒸気復水器出口温
度2の温度を検出し、制御手段CCDにより、インバー
タIVを制御し、蒸気復水器出口温度2が設定温度とな
るように蒸気復水器ファンHFの回転数制御を行う。
【0019】蒸気タービントリップ等で入口蒸気量1が
急増した場合や、焼却炉の運転等により蒸気量がある一
定量を超えた場合には、スイッチS2,S3を開放し、
スイッチS1を投入することにより、蒸気復水器ファン
HFは固定ファン運転となる。
【0020】外気温度3の補正により、入口蒸気量1の
補正演算を行う。蒸気復水器ファンHFの台数は、発電
設備により異なるが、複数台を複合的に組み合わせて制
御を行う。
【0021】このように構成することにより、次のよう
な作用効果が得られる。 (A)制御性の問題解決 (a1)最低域での制御:入口蒸気量1がある一定値を
超えたとき、インバータIVを起動し、低速度域の出口
温度2の制御を行う。
【0022】(a2)急峻変動対応:蒸気タービンのト
リップ時等により入口蒸気量が急峻に増加した場合に
は、回転数が100%である固定ファン運転とする。 (a3)台数制御:複数台の蒸気復水器ファンHFがあ
る場合には、運転パターンと流入蒸気量との関係が推定
できるので、小容量のインバータIVによる運転と、蒸
気復水器ファンHFを固定ファン運転の組み合わせによ
る台数制御を行うことで、制御性の向上が可能になる。
【0023】(B)高調波発生の問題解決 インバータIVを定格容量(100%容量)より小さい
小容量で使用することにより、高調波発生量減少させる
ことができる。その結果、 (b1)制御機器の設置スペースが少なくて済む。
【0024】(b2)通常のインバータ駆動用の電動機
から汎用の電動機で済む。 (b3)ノイズフィルタ、制動ユニット等の付属品の容
量が小さくてすみ、場合によっては、これらの付属品が
不要となる。
【0025】(C)その他 (C1)固定ファンだけの単独起動とせずインバータ起
動とするため、リアクトル等の減電圧始動機器が要らな
くなる。
【0026】(C2)固定ファン単独の急激な発停がな
いため、機械的熱膨脹バランスが向上する。次に、以上
述べた制御システムの具体例について、説明する。
【0027】<第1の実施形態>高圧蒸気復水器ファン
HFを、図1のHF1〜HF4のように4台設置し、こ
れらファンHF1〜HF4を固定ファン運転と、インバ
ータ回転数制御とを組み合わせる場合の実施形態であ
り、この実施形態について、図3のブロック図および図
4のタイムチャートを参照して説明する。
【0028】図3において、リニアライズ10は図示し
ない温度検出器により検出された外気温度を取り込み、
これを係数器11に入力し、外気温度1℃当たり所定の
係数を掛けて蒸気量換算最大の補正値(みかけ蒸気量)
Kを求める。移動平均演算器12は、復水器ファン流入
蒸気量を入力し、所定時間例えばZ分間の移動平均値x
を求める。補正演算器13は、該移動平均値xを入力し
て補正演算式により補正流入蒸気量を求める。加算器1
4は、該補正流入蒸気量とみかけ蒸気量を加算する。こ
の加算値は、一定値(目標値)を超えた場合その超えた
値に応じてH1,H2,…H8とクラス分けを行い、ま
た一定値(目標値)より小さい場合その低下の値に応じ
てL1,L2,…L8とクラス分けを行い、この各クラ
ス毎に、制御内容が15〜22に示すように、各蒸気復
水器ファンHF1(図ではNO.1と記載)、蒸気復水
器ファンHF2(図ではNO.2と記載)、蒸気復水器
ファンHF3(図ではNO.3と記載)、蒸気復水器フ
ァンHF4(図ではNO.4と記載)が制御されるよう
に、制御手段CCDが指令信号を出力する。
【0029】15はクラスH1/L1のとき、NO.1
運転(起動)・停止ならびにインバータIV1による温
度制御が行われる。16はクラスH2/L2のとき、N
O.2運転(起動)・停止ならびにインバータIV2に
よる温度制御が行われる。
【0030】17はクラスH3/L3のとき、NO.3
運転(起動)・停止ならびにインバータIV3による温
度制御が行われる。18はクラスH4/L4のとき、N
O.4運転(起動)・停止ならびにインバータIV4に
よる温度制御が行われる。
【0031】19はクラスH5/L5のとき、NO.1
インバータIV1による温度制御から固定ファン運転へ
の切替制御が行われる。20はクラスH6/L6のと
き、NO.2インバータIV2による温度制御から固定
ファン運転への切替制御が行われる。
【0032】21はクラスH7/L7のとき、NO.3
インバータIV3による温度制御から固定ファン運転へ
の切替制御が行われる。22はクラスH8/L8のと
き、NO.4インバータIV4による温度制御から固定
ファン運転への切替制御が行われる。
【0033】図4は各蒸気復水器ファンHF1〜HF4
の起動・停止と各インバータIV1〜IV4の制御状態
を示すタイムチャートである。復水器ファンHFの起動
後、通常運転時はインバータ制御運転となる。現場の制
御盤では、「現場ー中央」の選択とする。中央では、
「手動ー自動」の選択とする。自動にて起動停止の台数
制御を行う。復水器ファンHFが起動すると、復水器温
度制御である回転数制御運転となる。
【0034】このような制御を行うのは、次のような理
由に基づく。高圧蒸気復水器Cの負荷変動は、暖気運転
のみからタービントリップ等比較的大きな過渡現象とな
る。外気温度3の季節変動により復水器出口温度2が変
動するからである。復水器出口温度2で復水器ファンH
Fの起動停止を行うと、蒸気変動時の外乱・遅れ要素が
発生するため、蒸気量による制御を行う。
【0035】タービントリップ時の急激な蒸気量変動時
には、通常温度制御では遅れが大きいため固定ファン運
転に切り換える。そして、蒸気量が減少したらインバー
タIVによる通常の温度制御へ移行させる。起動停止、
温度補正、インバータ設定MVは、各々個別設定が行え
るようになっている。
【0036】<第2の実施形態>第2の実施形態につい
て、図5のブロック図および図6のタイムチャートを参
照して説明する。
【0037】図5において、リニアライズ10、計数器
11、移動平均演算器12、補正演算器13、加算器1
4は、図3と同一の機能を有し、復水器ファンHFの起
動停止条件を求める点は、図3と同一であり、またクラ
スH1/L1、H2/L2、H3/L3、クラスH4/
L4のときの制御内容15,16,17,18は、図3
と同一である。
【0038】23はクラスH5のとき、NO.1のイン
バータIV1の出力の設定値MVに基づき温度制御を行
う。24はクラスH6のとき、NO.2のインバータI
V2の出力の設定値MVに基づき温度制御を行う。
【0039】25はクラスH7のとき、NO.3のイン
バータIV3の出力の設定値MVに基づき温度制御を行
う。26はクラスH8のとき、NO.4のインバータI
V4の出力の設定値MVに基づき温度制御を行う。
【0040】図6は各蒸気復水器ファンHF1〜HF4
の起動・停止と各インバータIV1〜IV4の制御状態
を示すタイムチャートである。このような構成のものに
おいて、タービントリップ時の急激な蒸気量変動時に
は、通常温度制御では遅れが大きいため、回転数を上げ
るインバータ設定MVへ急変させる。インバータ設定M
Vへ急変させた後、通常の温度制御へ移行させる。起動
停止、温度補正、インバータ設定MVは、各々個別設定
が行えるようになっている。このような制御を行うの
も、第1の実施形態と同じ理由に基づいている。
【0041】このように構成された第2の実施形態は急
峻な変動対応として蒸気量が急に増加した場合は、強制
的にインバータの操作出力値MVが設定操作出力値にな
る。 <第3の実施形態>第3の実施形態は、次のような従来
のシステムにおける問題点を改善できるようにしたもの
であり、図7および図8は第3の実施形態を説明するた
めのブロック図でおよびそのタイムチャート、図9およ
び図10は第3の実施形態を説明するためのブロック図
でおよびそのタイムチャートである。
【0042】従来例えば高圧蒸気復水器ファンHFの設
置台数は、4台であって、ファンHFのNO.1、N
O.2はインバータIV制御で、ファンHFのNO.
3、NO.4は固定ファンでは、次のような問題点があ
る。冬場のミニマムフロー流入時にNO.1、NO.2
が常用運転の場合に、停止中の固定ファン部分から熱気
がリサーキュレーションするため、凝縮水が再加熱され
復水温度が上昇する。この時、ファンHFを運転すると
急速に冷却が進み、復水温度が下がり過ぎてしまう現象
が発生している。
【0043】第3の実施形態は、このような問題点を除
去するためなされたもので、NO.3、NO.4の固定
ファンとして例えば22kwのものを使用し、この各固
定ファンに例えば11kwのインバータユニットを付加
し、インバータユニットを出力電圧をH(高)、L
(低)に設定可能に構成されているものを使用する。
【0044】図7において、リニアライズ10、計数器
11、移動平均演算器12、補正演算器13、加算器1
4は、図3と同一の機能を有し、復水器ファンHFの起
動停止条件を求める点は、図3と同一である。
【0045】クラスH1/L1、H2/L2、H3/L
3のときの制御内容27,28,29は、次の通りであ
る。27はNO.1、NO.2運転(起動)・停止なら
びにNO.3インバータIV3、NO.4インバータI
V4による設定運転・停止が行われる。
【0046】28はNO.4インバータIV4による設
定制御から固定ファンNO.4を、固定ファンからイン
バータ設定制御を行う。29はNO.3インバータIV
3による設定制御から固定ファンNO.3を、固定ファ
ンからインバータ設定制御を行う。
【0047】図8は各蒸気復水器ファンHF1〜HF4
の起動・停止と各インバータIV1〜IV4の制御状態
を示すタイムチャートである。このような構成のものに
システムの運転要領は、以下の通りである。
【0048】(1)現場操作盤にて中央を選択する。 (2)中央の制御装置例えばCRTにてNO.3、N
O.4のファンHFを自動に選択する。
【0049】(3)NO.1、NO.2のファンHFを
インバータ制御ファンの自動起動と同時にNO.3、N
O.4のファンをL設定にて自動起動運転する。これ
は、冬場のように高圧蒸気復水器への流入蒸気量が少な
い場合の運転形態である。
【0050】図9において、30,32はいずれもタイ
マの設定時間を示すものである。 (4)復水温度が上昇してNO.1、NO.2のファン
HFすなわちインバータIV1、IV2の出力がH4%
以上一定時間(T1)越えた時で、31に示すようにN
O.3、NO.4のインバータIV3,IV4をH設定
にて自動運転する。インバータIV3,IV4をH設定
運転後、復水器出口温度が下降してNO.1、NO.2
インバータIV1、IV2の出力がL4%以下にー定時
間(T2)になった時点で、32に示すようにNO.
3、NO.4インバータIV3、IV4をL設定にて自
動運転する。
【0051】(5)流入蒸気量が一定量以上流れた場合
に、従来の制御方法をそのまま活かし、NO.3、N
O.4の固定ファンを段階的に自動起動する。この場合
のタイムチャートを図10に示している。
【0052】<第4の実施形態>図11は実際のごみ焼
却炉の発電設備の概略構成を図であり、ST1,ST2
はそれぞれ第1,第2高圧蒸気溜め、Cは前述と同様に
構成され、例えば4台の高圧蒸気復水器ファンHFを備
えた高圧蒸気復水器C、AR1,AR2はそれぞれ第
1,第2脱気器、CT1,CT2はそれぞれ第1,第2
復水タンク、V1,V2,V3,V4,V5,V6はそ
れぞれ圧力調節弁、APは脱気器ポンプ、Wは蒸気ター
ビン計装装置、Y1,Y2,Y3は1号,2号,3号蒸
気式空気予熱器、Z1,Z2,Z3は1号,2号,3号
空気加熱器、P11,P12は圧力制御器、F12は流
量制御器である。
【0053】1)高圧蒸気復水器復水温度制御器(図1
1のT11) NO.3、NO.4の高圧蒸気復水器ファンHF3、H
F4をインバータ運転し、中央制御盤にて「定格運転、
インバータの出力H、インバータの出力L」運転を、自
動ー手動のいずれかで運転可能にしたものである。N
O.1〜NO.4の高圧蒸気復水器ファンHF1〜HF
4の自動起動停止条件を次のようにしたものである。
【0054】蒸気量at/h以上でNO.4のHF4の
起動(定格運転) 蒸気量bt/h以上でNO.3のHF3の起動(定格運
転) 蒸気量ct/h以上でNO.1〜NO.4のHFの起動
(インバータ運転) 蒸気量dt/h以下でNO.4のHF4の停止(定格運
転) 蒸気量et/h以下でNO.3のHF3の停止(定格運
転) 蒸気量ft/h以下でNO.1〜NO.4停止(インバ
ータ運転) 図11において、NO.3のHF3、NO.4のHF4
をインバータIVの出力Hまたはインバータの出力Lの
運転設定を次のように行う。
【0055】「T11のMVがg%以上の条件」でN
O.3のインバータIVの出力Hとなるように運転」 「T11のMVがh%以下の条件」でNO.3のインバ
ータIVの出力Lとなるように運転」 「T11のMVがi%以上の条件」でNO.4のインバ
ータIVの出力Hとなるように運転」 「T11のMVがj%以下の条件」でNO.4のインバ
ータIVの出力Lとなるように運転」 NO.3、NO.4のHF3、HF4のインバータIV
の出力Hとなるように運転を次のように設定する。これ
は、外気温度が低い場合は、復水温度が冷えすぎること
が予想されるため、これを防ぐためである。
【0056】「外気温度がk℃以上でNO.3のインバ
ータIVの出力Lから出力Hの運転への切替可」 「外気温度がl℃以下でNO.3のインバータIVの出
力Lから出力H運転への切替不可」 「外気温度がm℃以上でNO.4のインバータIVの出
力Lから出力H運転への切替可」 「外気温度がn℃以下でNO.4のインバータIVの出
力Lから出力H運転への切替不可」 ただし、a〜n:プロセス調整により設定する値であ
る。
【0057】2)高圧蒸気復水器入口圧力制御器(図1
1のP12) NO.3のHF3、NO.4のHF4をインバータIV
運転とした場合、今まで冷却しにくかった蒸気が、復水
化されるため吹き抜け現象が発生する。これは、具体的
には、「図11の復水器出口圧力調節弁V1開→復水が
流れ過ぎ→復水がとぎれ蒸気となる→復水温度上昇→H
Fによる冷却器内圧力真空化→調節弁V1に0kg/c
2 が吹き抜け」が発生する。
【0058】この対策として、復水器出口圧力調節弁V
1が蒸気流量に応じた流量になる制御を行うように構成
されている。復水器出口圧力調節弁V1が全閉だと復水
器出口へ流れず、復水温度がみかけ上さがらないため、
ファンの冷却効果が現れず過冷却による器内圧力低下と
なるので、この対策として、ミニマム10%の開度を保
てるように設定してある。
【0059】以上述べた各実施形態はいずれも、固定フ
ァン運転と小容量インバータ回転数制御を組み合わせる
ように構成したので、制御性が向上すると共に、大幅な
コストダウン化が可能となる。
【0060】具体的な効果として、次のようなものがあ
る。 (1)高圧蒸気復水器の流入蒸気量が最小から最大まで
蒸気復水器温度制御性を向上させることができる。
【0061】(2)高調波の発生量を抑制できる。 (3)HFを運転するインバータを定格容量より小さい
容量で運転するので、制御機器の設置スペースを縮小で
きる。
【0062】(4)放熱対策が講じられているインバー
タ用電動機ではなく、汎用電動機を採用できる。 (5)インバータ容量が小さくできるので、高調波発生
量を減少でき、設置スペースが縮小でき、また使用する
電動機の汎用化が可能になり、さらにノイズフィルタ、
制動抵抗器などのインバータ付属機器が縮小または不要
となる。
【0063】(6)インバータを使用しているので、固
定ファンのみの起動用リアクトル等の減電圧始動制御機
器が不要となる。 (7)固定ファン単独と比較して急激な起動停止がない
ため、機械的熱膨脹バランス性が向上する結果、機械的
寿命が延びる。 (8)0〜100%インバータの回転数制御と比較して
価格が安くできるため、商品上のメリットが大きい。
【0064】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、従来の制御
性の問題及び高調波発生の問題を抑制できる蒸気復水器
ファン制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸気復水器ファン制御システムの概略
構成を示す図。
【図2】図1のインバータと制御手段の関係を説明する
ための図。
【図3】本発明の蒸気復水器ファン制御システムの第1
の実施形態を制御手段を説明するためのブロック図。
【図4】本発明の蒸気復水器ファン制御システムの第1
の実施形態を制御手段を説明するためのタイムチャー
ト。
【図5】本発明の蒸気復水器ファン制御システムの第2
の実施形態を制御手段を説明するためのブロック図。
【図6】本発明の蒸気復水器ファン制御システムの第2
の実施形態を制御手段を説明するためのタイムチャー
ト。
【図7】本発明の蒸気復水器ファン制御システムの第3
の実施形態を制御手段を説明するためのブロック図。
【図8】本発明の蒸気復水器ファン制御システムの第3
の実施形態を制御手段を説明するためのタイムチャー
ト。
【図9】本発明の蒸気復水器ファン制御システムの第3
の実施形態を制御手段を説明するためのブロック図。
【図10】本発明の蒸気復水器ファン制御システムの第
3の実施形態を制御手段を説明するためのタイムチャー
ト。
【図11】本発明の蒸気復水器ファン制御システムの第
4の実施形態を示す構成図。
【符号の説明】
B…ボイラ ST…高圧蒸気溜め TB…タービン ST/G…蒸気タービン発電機 C…復水器 HF1〜HF4…蒸気復水器ファン IV1〜IV4…インバータ CCD…制御手段 CB…遮断器 S1〜S3…スイッチ 10…リニアライズ 11…係数器 12…移動平均演算器 13…補正演算器 14…加算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ焼却炉等の発電設備に設置される蒸
    気復水器に、複数台の蒸気復水器ファンを回転させて該
    蒸気を冷却するようにした蒸気復水器ファン制御システ
    ムにおいて、 前記蒸気復水器ファンの運転方式として、該ファンのう
    ちの何台かを定格回転数運転を行う固定ファン台数制御
    方式と、前記ファンの残りの台数を定格容量より小さい
    容量で運転するインバータによる回転数制御方式を組み
    合わせるものであって、この両制御方式は前記蒸気復水
    器の出口温度に応じて使い分けるようにしたことを特徴
    とする蒸気復水器ファン制御システム。
JP14594498A 1998-05-27 1998-05-27 蒸気復水器ファン制御システム Pending JPH11337272A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9920998B2 (en) 2012-01-23 2018-03-20 Fuji Electric Co., Ltd. Air cooled condenser and power generating apparatus provided with the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9920998B2 (en) 2012-01-23 2018-03-20 Fuji Electric Co., Ltd. Air cooled condenser and power generating apparatus provided with the same

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