JPH11336963A - 伸縮可撓管継手の仮締構造 - Google Patents

伸縮可撓管継手の仮締構造

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JPH11336963A
JPH11336963A JP10142832A JP14283298A JPH11336963A JP H11336963 A JPH11336963 A JP H11336963A JP 10142832 A JP10142832 A JP 10142832A JP 14283298 A JP14283298 A JP 14283298A JP H11336963 A JPH11336963 A JP H11336963A
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pipe
joint
tightening
temporary
spacer
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Hideto Kawanishi
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SK Kawanishi Co Ltd
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KAWANISHI SUIDO KIKI KK
SK Kawanishi Co Ltd
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    • F16L23/00Flanged joints
    • F16L23/02Flanged joints the flanges being connected by members tensioned axially
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
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    • F16L27/1275Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt
    • F16L27/12751Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt the threaded bolt extending longitudinally

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Abstract

(57)【要約】 【目的】所定寸法以上の締代を確保できる共に、管継手
構成部材の最も外径寸法の大きい箇所を保護することが
でき、しかもこれらを同一軸心線上に揃えることがで
き、成形も容易な管継手の仮締構造を提供する。 【解決手段】管又は継手本体2の突出部8と押輪7との
間に、所定の締代を確保するために内径方向へ突出する
リブ17,18と、前記押輪7との外周面へ接合するシ
ート基材15とから成る仮締用スペーサ14を介在させ
る。仮締用スペーサ14は、少なくとも対向する位置に
二個が配置されている。そして、仮締用スペーサ14
と、押輪7とゴムパッキン6と管又は継手本体2とを一
体的に且つ仮締めとしては比較的強固に仮締めする。施
行現場では、管1を差し込んでセットした後、ボルト1
1等を緩め、仮締用スペーサ14の屈曲方向に対する自
己弾性力により拡開させて飛び出させ、これを取り外し
た後、本締めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性と可撓性と
を有する管継手にあって、所定の締代を確実に確保した
上で、各構成部材を同一軸心線上に揃えることができ、
安価に提供でき、仮締の解放も簡単な伸縮可撓管継手の
仮締構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の伸縮性及び可撓性に優れた管継
手としては、図4の部分縦断面図に示すものが公知であ
る。この従来技術は、テーパー状受口部3の内径が接合
管1の外径よりも大きく設定され、軸線方向の中央部が
太鼓状に膨れて内部に広い空腔4の形成された継手本体
2を準備し、前記受口部3に、接合管1の挿口部5を挿
入している。そして、継手本体2の挿口部外周面と、継
手本体2の受口部3との間にシール用のゴムパッキン6
を嵌挿し、背後から押輪7で継手本体2に対して押し込
むようにしている。この押し込みは、継手本体2の端面
外周に形成された突出部8のボルト孔10と、該ボルト
孔10に対応する押輪7のボルト孔9とに、緊締ボルト
11を挿通してナット12で緊締することにより行って
いる。
【0003】これにより、ゴムパッキン6の外周くさび
面と内周くさび面とが、継手本体2のテーパー状受口部
3と接合管1の外周面との間に押圧され、接合管1と継
手本体2とが同心的に保持され、また接続部位からの流
体の漏洩をシールする。この状態にあっては、接合管1
の管端は、継手本体2の空腔4で継手本体2の内壁と干
渉することなく、自由に動き得ることが可能であり、継
手本体2の軸線に対して屈折することができ、可撓性を
有している。
【0004】而して、継手本体2とゴムパッキン6と押
輪7の三者は、途中での紛失を防止するために緊締ボル
ト11及びナット12により、仮締めされた状態で工場
から出荷されている。このような仮締め状態の管継手
は、分解することなく施工作業を行うことができれば、
その作業性は極めて便利である。そのためには、仮締め
状態の管継手に対してそのままの状態で外から接合管1
を差し込めるようにすることが必要である。係る要求を
満足させるためには、仮締め状態の管継手のゴムパッキ
ン6の内径寸法を、接合管1の外形寸法よりも大きくす
ることが必要である。これはゴムパッキン6の内径寸法
が接合管1の外形寸法よりも小さいと、後からの接合管
1の差し込みがゴムパッキン6によって阻害され、行え
なくなるからである。
【0005】然しながら、従来にあっては、ゴムパッキ
ン6の内径寸法を接合管1の外形寸法よりも大きく設定
したとしても、施工直前にゴムパッキン6の内径寸法が
接合管1の外形寸法よりも小さくなっていることがあっ
た。即ち、仮締めの状態にあっては、押輪7の移動を固
定するものが何もないため、工場から出荷されて現場で
施工するまでの間の例えば押輪7を下にして管継手の全
体を置いた場合等に、押輪7がゴムパッキン6を押圧付
勢する方向へ前進移動することがあった。
【0006】そのため、この押輪7の前進移動により、
ゴムパッキン6が押圧され、テーパー状の受口部3の作
用によってゴムパッキン6が縮径動作をしていた。つま
り、ゴムパッキン6が本締めされた状態と同じになり、
縮径動作により、ゴムパッキン6の内径寸法が接合管1
の外形寸法よりも小さくなっていた。それ故、従来にあ
っては、仮締め状態で出荷された管継手の緊締ボルト1
1とナット12とを施工現場で外して全体を一旦分解し
てゴムパッキン6を取り出し、ゴムパッキン6の縮径を
元の内径になるように修正している。然る後に、再度組
立を行って管継手を施工するという煩わしい作業を行っ
ていた。
【0007】かかる問題点に鑑み、本出願人は図5に示
すような仮締構造を既に開発している。この仮締構造
は、一定以上の力で加圧すると著しい体積変化を起こし
て縮小し、且つ一定以上の力を加えない限りにおいては
変形し難い発泡スチロール13を用いて管継手を仮締め
するようにしている。この発泡スチロール13は、継手
本体2の突出部8と、押輪7との間に配設され、スペー
サとしての役割を果している。従って、一定以上の力が
作用しない通常の状態では、発泡スチロール13の厚み
の分だけの間隔を押輪7と継手本体2の突出部8との間
に確保することができる。そのため、押輪7がゴムパッ
キン6を押圧付勢することはなく、ゴムパッキン6の内
径が接合管1の外形よりも小さくなることはない。それ
故、仮締めのままの状態で外から接合管1の先端を押輪
7及びゴムパッキン6を挿通して継手本体2の空腔4へ
挿嵌することが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この仮締構
造では、継手本体2と、ゴムパッキン6と、押輪7とが
ある程度の範囲で自由に動ける状態にあり、継手本体1
に対して接合管1を差し込むときに、これらの三者が同
一軸心線状に揃わなくなり、接合管1の差し込みの程度
に応じてゴムパッキン6と継手本体2の主に軸心を微調
節しなければならないという問題があった。
【0009】また発泡スチロール13は、これを専用の
成形型で成形する必要があるが、成形型で成形すると、
その製造コストが嵩み、全体の継手構造自体のコストア
ップを招来するという問題があった。しかも、この発砲
スチロール13は、仮締時にインパクトレンチで例えば
50Kgf・cmの締付トルクを越えて仮締を行うと、
前記発砲スチロール13が圧縮されて押輪7が前進し、
パッキン6が内径方向へ突出して接合管1の差し込みが
行えなくなるという問題があった。つまり、仮締時に
は、所定の締代分を残しておき、パッキン6が内径方向
へ圧縮されないようにしておくことが必要であるが、こ
れの調整作業に時間がかかり、難しい作業になってい
た。
【0010】更に、この発泡スチロール13を用いた仮
締構造では、継手部分のうち、最も外径寸法が大きい箇
所である継手本体2の突出部8の外周面と、押輪7の外
周面とが常に露出して存在している。そのため、工場か
ら出荷して実際に現場で施工するまでの間と、施工時と
において、これらの外周面がトラックの荷台や他の部材
と接触することがあり、該部分の塗料が剥離することが
あった。塗料が剥離すると、その部分から電気的腐食や
サビ等による腐食が進行し、寿命の低下を来すので好ま
しいものではなかった。
【0011】更にまた、運送中にボルト,ナットが外れ
たり、部品どうしが重なった時に押輪7が圧縮されて発
砲スチロールが潰れてしまい、接合管1を差し込むこと
ができないという問題があった。それに加えて、施工時
に、仮締のための発砲スチロール13の抵抗のためにボ
ルト,ナットを工具にて締め付けねばならず、しかも、
その締代寸法が発砲スチロール13の分だけ長くなり、
締め付けに時間がかかるという問題があった。これは、
発砲スチロール13がない場合は、パッキン6の締付位
置までは手で軽く締めつけることができ、短時間で締付
が行えることに比較してのものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、所定寸法以
上の締代を確保できる共に、管継手構成部材の最も外径
寸法の大きい箇所を保護することができ、しかもこれら
を同一軸心線上に揃えることができ、仮締時のボルト,
ナットの脱落を防止でき、施工時の締付スピードをアッ
プでき、接合管が容易に入り、取り外しが早く、成形も
容易な管継手の仮締構造を提供せんとするものである。
【0013】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した請求項1の手段は、テーパー状の受口部を有
する管又は継手本体に、無ねじの接合管を挿入し、環状
のゴムパッキンを挿嵌介在せしめて押輪の緊締手段であ
るボルト及びナットによって管又は継手本体に緊締する
ようにした伸縮可撓管継手において、管又は継手本体の
突出部と押輪との間に、所定の締代を確保するために内
径方向へ突出するリブと、前記管又は継手本体の突出部
と押輪との外周面に沿って配設される少なくとも対向す
る位置に配置した合計2個以上の合成樹脂製の仮締用ス
ペーサを介在させ、該仮締用スペーサと、押輪とゴムパ
ッキンと管又は継手本体とを一体的に仮締めしたことを
特徴とする伸縮可撓管継手の仮締構造である。
【0014】また本発明が採用した請求項2の手段は、
2本以上の緊締ボルトに跨がって配置される請求項1に
記載の伸縮可撓管継手の仮締構造である。
【0015】更に、本発明が採用した請求項3の手段
は、仮締用スペーサは、仮締を解放すると、押輪又は継
手本体外周面に沿って配設された状態から自己弾性力に
より外方向へ拡開して飛び出すものであることを特徴と
する請求項1に記載の伸縮可撓管継手の仮締構造であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成を図面に示
す実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。な
お、従来の場合と同一符号は同一部材である。図1及び
図2は本発明の第1の実施の形態に係るものであり、図
1は仮締め状態の管継手に接合管1を挿嵌した状態を示
す縦断面図、図2の図(A)は仮締用スペーサ14を示
す正面図、同図(B)は仮締用スペーサ14を展開した
状態を内面側から見た図面である。
【0017】同図に示す如く、仮締用スペーサ14は、
樹脂材料として普及品であり、その原料を安価に入手で
きる硬質の塩化ビニール、エポキシ、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の樹脂材料で成形されている。この仮締
用スペーサ14は、継手本体2の突出部8と押輪7の外
周面に対して、対向するように二個が配置されており、
一つの仮締用スペーサ14は、一辺の長さよりも長くな
るように且つ二個の緊締ボルト11に跨がるように配置
されている。またこのスペーサ14は、屈曲する方向に
対する自己弾性を有し、通常の状態では図2の図(A)
の鎖線で示すように、継手本体2の突出部8と押輪7の
外周面7aとの形状(これらの外周面がなす角度)より
も拡開するように形成されている。また仮締用スペーサ
14は、押輪7の外周面7aに接合するシート基材15
を有し、このシート基材15の内面側に内径方向へ突出
する大小二種類のリブ17及び18がそれぞれ所定の間
隔をおいて配列されている。これらのリブ17及び18
は、有底筒状であり、例えば、100Kgf・cm程度
の締付トルクでは容易に変形しない構造とされている。
なお、小さなリブ18は必ずしも必要なものではなく、
省略することが可能であり、また大きなリブ17も両端
部側にそれぞれ一つずつあればよく、中間のものは省略
することが可能である。
【0018】而して、前記大小のリブ17及び18のシ
ート基材15の幅方向に沿った寸法Lは、図1に示す仮
締め状態において、緊締ボルト11及びナット12で継
手本体2と押輪7とゴムパッキン6との三者を締結した
ときに、押輪7がゴムパッキン6を前進移動させること
がないように、その寸法が設定されている。これによ
り、その後の施工時に行われる本締のための締代を十分
に確保することが可能である。従って、この仮締め状態
では、ゴムパッキン6はテーパー状の受口部3に沿って
縮径動作をするということはない。そのため、ゴムパッ
キン6の内径は、接合管1の外径よりも大きいままであ
る。
【0019】更に、仮締用スペーサ14のシート基材1
5の一端面側には、図2の図(B)に示すように、切欠
19が形成されている。この切欠19は、押輪7が鋳造
品であり、その外径寸法に多少のバラツキがあるので、
このバラツキに対応できるように押輪7の外周面7aに
接合するシート基材15の外径寸法が多少の伸び縮みを
できるように対処したものである。なお、切欠19は必
ずしも必要なものではなく、省略することも可能であ
る。更にまた、このように構成された仮締用スペーサ1
4は、シート基材15の前後端面側から左右に分割でき
るインジエクション成形型によって成形することが可能
であり、中子が不要であるので、その成形装置の構成が
簡単となり、また成形の開始から脱型清掃までを含めた
成形作業自体も容易となる。
【0020】尚、この実施の形態にあっては、緊締ボル
ト11は膨大径部11a及びフランジ部11bを有して
おり、フランジ部11bが接合管1の外周面に固定され
た止輪20と係合することで、接合管1の抜け止めを行
うことができるようになされたタイプの管継手である。
また継手本体2は、この実施の形態の場合、接合管1の
挿口側とは異なる受口面側に形成されたものであり、実
質的に図4及び図5に示す従来のものと同一である。
【0021】この実施の形態にあっては、接合管1の挿
入を除いた図1に示す仮締め状態、すなわち、継手本体
2の受口3にゴムパッキン6を内嵌装着し、継手本体2
と押輪7との間に、これらの外周面形状と相似形を成
し、これらの外周面よりも大きく形成された枠体(図示
せず)を介して仮締用スペーサ14を嵌め込み、装着す
る。そして、ボルト11及びナット12を締結して継手
本体2と押輪7とを一体的に組み付け、この状態で工場
から管継手を出荷する。この場合、仮締用スペーサ14
は、そのシート基材15が押輪7の外周面7aへ接合
し、大小のリブ17及び18が押輪7と継手本体2の端
面どうしの間に介在することになる。
【0022】また仮締めは、ボルト11及びナット12
をインパクトレンチ等で迅速に行うことができ、継手本
体2と押輪7とは仮締用スペーサ14を挟持した状態で
強固に締結される。これにより、継手本体2と押輪7と
ゴムパッキン6とは、三者の中心線が一致したまま出荷
されることになり、現場施行までの間にズレることはな
い。インパクトレンチでは、例えば、100Kgf・c
mを越える締付トルクとなることがある。このような締
付トルクであっても、押輪7と継手本体2との間の間隔
は、仮締用スペーサ14の前記大小のリブ17及び18
の存在により、寸法Lに保たれる。つまり、本締めのた
めの締代を確保することが可能である。この寸法Lが、
パッキン6を前進移動させて縮径させるものでないこと
は前述した通りである。そのため、ゴムパッキン6の内
径は、接合管1の外形よりも大きいままである。更に、
仮締め後の状態では、管継手構成部材のうちでも最も外
径寸法の大きい部分である押輪7の外周面7aは、仮締
用スペーサ14の平坦なシート基材15によって被覆さ
れており、床面や他部材との接触等による塗料の剥離を
防止することが可能である。またボルト,ナットは、強
固に締め付けられているので、運送中に外れることもな
く、又、継手どうしが重なっても押輪7が前進移動する
こともない。
【0023】管継手の施工現場にあっては、図2に示す
如く、仮締め状態の管継手の外部から接合管1の挿口側
の管端を差し込むだけでよい。これは、上述した如く、
仮締めがリジッドに行われるためであり、工場出荷から
施行現場までの間において、押輪7と、継手本体2と、
ゴムパッキン6との三者の軸心線が同一のまま保持さ
れ、ズレることがないからである。また仮締用スペーサ
14の大小のリブ17及び18によって、押輪7と継手
本体2の突出部8との間に所定の締代(寸法L)が形成
されるように確保されており、これによってゴムパッキ
ン6の縮径動作が防止され、その内径を接合管1の外形
よりも大きく確保しているためでもある。前述したよう
に、強固に仮締されているので、運送中にボルト11,
ナット12が外れることもない。このように、管継手の
施工に際し、仮締状態の緊締ボルト11及びナット12
を取り外す必要がないので、これらの小さい部材を紛失
することもなく、施工作業も効率的である。
【0024】接合管1を差し込んだ後は、ボルト11及
びナット12を少しだけ緩める。これにより、仮締用ス
ペーサ14は屈曲方向に対する自己弾性により、図2の
図(A)で示す如く、継手本体2の突出部8と押輪7の
外周面との間から飛び出し、拡開した状態となる。つま
り、自らの弾性力により、仮締状態から外れるようにな
る。然る後は、ナット12を手締めにて迅速に本締めの
ところまで締め込み、最後にボルト11及びナット12
を本締めすればよい。これにより、押輪7が本締めのた
めの締代の分だけ前進し、これに応じてゴムパッキン6
が前進移動し、継手本体2のテーパー状受口部3との作
用によりゴムパッキン6は縮径動作をするようになる。
そして、接合管1の外周面に押圧密着して本来のシール
作用を行うものである。
【0025】図3は本発明の第2の実施の形態に係る仮
締用スペーサ21を示す正面図である。同図に示す如
く、この実施の形態は、押輪7と継手本体2の突出部8
の外周面形状が、図2に示すものとは異なる場合を示し
たものであり、大きなリブ17のみが二個形成されてお
り、小さなリブ18は省略されている。その他の構成並
びに基本的な作用効果については第1の実施の形態の場
合と同じである。
【0026】ところで、本発明は上述した実施例に限定
されるものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、シート基材15は、押輪7の外周面7aに接合する
平面部分を備えたものの場合を説明したが、これに加え
て継手部材2の突出部8の外周面8aに接合する部分を
も有するものであってもよい。またリブ17及び18は
有底筒状のものの場合を説明したが、断面した状態で星
形、三角形、四角形等の任意の形状の空洞体であっても
よく、またこれらのものの内部が空洞ではなく、中実の
ものであってもよい。更に、仮締用スペーサ14及び2
1は、押輪7及び継手本体2の突出部8の外周面に対向
して二個を設ける場合を説明したが、二個以上の複数の
ものを配置するようにしてもよい。更にまた、これらの
仮締用スペーサ14及び21は、押輪7と継手本体2の
サイズ及び外周面形状が異なるものであっても、一種類
の仮締用スペーサ14又は21で十分に対応することが
可能であた、接合する管のサイズごとに製作準備する必
要がない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
仮締用スペーサに一定以上の力が作用した場合であって
もその内径方向へ突出するリブが、管又は継手本体の突
出部と押輪との間の間隔を一定に保持し、締代を確保す
るためのスペーサとしての機能を保持している。そのた
め、仮締めを例えば100Kgf・cm以上等の大きな
締付トルクで仮締めとしては比較的に強固に行うことが
でき、工場出荷から現場施行までの間において、押輪と
管又は継手本体との間の間隔が狭くなったり、押輪と管
又は継手本体とゴムパッキンとの三者の中心軸線がズレ
たりすることがない。それ故、仮締めのままの状態で外
から接合管の先端を押輪及びゴムパッキンへ挿通して継
手本体の空腔へ挿嵌することができ、管継手の施工作業
が極めて簡単となり、また運送中に緊締ボルトやナット
を紛失することもない。
【0028】また仮締用スペーサは、仮締状態から緊締
ボルト及びナットを少しだけ緩めるだけで、屈曲方向に
対する自己弾性力により、継手本体の突出部と押輪との
間から飛び出し、拡開した状態となるので、管の接続作
業時に仮締状態を解放して本締めに移行する作業が極め
てスピーディに行える。この場合に、作業者は仮締用ス
ペーサが飛び出した状態でボルト及びナットを緩めるこ
とを止めるので、緩め過ぎることがなく、その後の本締
めもスムーズとなり、作業に無駄がない。しかも、仮締
用スペーサは、一種類のもので各種形状及び各種サイズ
の管継手に共用することが可能であり、これらの管継手
に対して個別に製作して準備する必要がないので、その
製作コストを大幅に削減でき、またこれらの管理も極め
て簡単である。
【0029】更に、仮締用スペーサは、継手部分で最も
外径の大きい部位である押輪の外周面の一部を被覆して
おり、当該外周面が床面や他部材と接触したりしてその
塗料が剥離除去されるのを防止し、塗料の有する腐食を
防止する機能を維持することが可能である。しかも、仮
締用スペーサを取り外した後は、手締めでもボルト,ナ
ットが締まり、本締め作業に早く取りかかることがで
き、継手作業時間が早く完了する。
【0030】更にまた、仮締用スペーサは、これの成形
型を二分割できる型のみで構成でき、複雑な中子が不要
である。そのため、型の製作に必要な費用の低減を図る
ことができ、また製造時の材料注入や脱型等も容易に行
うことができるようになり、成形性の面でも優れたもの
となる。
【0031】なお、仮締用スペーサは、これを押輪及び
継手本体の全周を被覆するように環状に形成することも
考えられる。ところが、この場合は、仮締用スペーサを
解放するためのノブ又は嵌合係止手段が必要であり、こ
の部分が管継手部分の下方に位置し、現場において地面
と接している場合には、仮締用スペーサを取り外す作業
が困難となるので、予めこの接続部分に対応する位置の
地面を掘り下げておく必要がある。これに対して、本発
明のものにあっては、仮締用スペーサが押輪及び継手本
体の外周面の一部を被覆するものであり、ノブ又は嵌合
係止手段が不要であって、仮締用スペーサの取り外しが
できなくなるということはない。仮に、地面との間にあ
っても、これを容易に引き出すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る仮締状態の管
継手に接合管を挿入した場合を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る仮締用スペー
サを示すものであり、図(A)はその正面図、図(B)
は展開した状態を内面側から見た図面である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る仮締用スペー
サの正面図である。
【図4】従来の管継手の全体を示す部分縦断面図であ
る。
【図5】本出願人が先に開発した管継手の全体を示す部
分縦断面図である。
【符号の説明】
1…接合管、2…継手本体、4…空腔、6…ゴムパッキ
ン、7…押輪、11…緊締ボルト、12…ナット、14
…仮締用スペーサ、15…シート基材、17…大きいリ
ブ、18…小さいリブ、19…切欠、21…仮締用スペ
ーサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】仮締用スペーサは、仮締を解放すると、押
輪又は継手本体外周面に沿って配設された状態から自己
弾性力により外方向へ拡開して飛び出すものであること
を特徴とする請求項1に記載の伸縮可撓管継手の仮締構
造。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、所定寸法以
上の締代を確保できると共に、管継手構成部材の最も外
径寸法の大きい箇所を保護することができ、しかもこれ
らを同一軸心線上に揃えることができ、仮締時のボル
ト,ナットの脱落を防止でき、施工時の締付スピードを
アップでき、接合管が容易に入り、取り外しが早く、成
形も容易な管継手の仮締構造を提供せんとするものであ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した請求項1の手段は、テーパー状の受口部を有
する管又は継手本体に、無ねじの接合管を挿入し、環状
のゴムパッキンを挿嵌介在せしめて押輪の緊締手段であ
るボルト及びナットによって管又は継手本体に緊締する
ようにした伸縮可撓管継手において、管又は継手本体の
突出部と押輪との間に、所定の締代を確保するために内
径方向へ突出するリブと、前記管又は継手本体の突出部
と押輪との外周面に沿って配設されるシート基材とから
なる合成樹脂製の仮締用スペーサを、少なくとも対向す
る位置に合計2個以上配置し、該仮締用スペーサと、押
輪とゴムパッキンと管又は継手本体とをボルト及び
ナットで一体的に仮締めして成り、前記仮締用スペーサ
は、ボルト及びナットを少し緩めると、押輪又は継手本
体外周面に沿って配設された仮締状態から外れるもので
あることを特徴とする伸縮可撓管継手の仮締構造であ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また本発明が採用した請求項の手段は、
仮締用スペーサは、仮締を解放すると、押輪又は継手本
体外周面に沿って配設された状態から自己弾性力により
外方向へ拡開して飛び出すものであることを特徴とする
請求項1に記載の伸縮可撓管継手の仮締構造である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ところで、本発明は上述した実施例に限定
されるものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、シート基材15は、押輪7の外周面7aに接合する
平面部分を備えたものの場合を説明したが、これに加え
て継手部材2の突出部8の外周面8aに接合する部分を
も有するものであってもよい。またリブ17及び18は
有底筒状のものの場合を説明したが、断面した状態で星
形、三角形、四角形等の任意の形状の空洞体であっても
よく、またこれらのものの内部が空洞ではなく、中実の
ものであってもよい。更に、仮締用スペーサ14及び2
1は、押輪7及び継手本体2の突出部8の外周面に対向
して二個を設ける場合を説明したが、二個以上の複数の
ものを配置するようにしてもよい。更にまた、これらの
仮締用スペーサ14及び21は、押輪7と継手本体2の
サイズ及び外周面形状が異なるものであっても、一種類
の仮締用スペーサ14又は21で十分に対応することが
可能であり、接合する管のサイズごとに製作準備する必
要がない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーパー状の受口部を有する管又は継手本
    体に、無ねじの接合管を挿入し、環状のゴムパッキンを
    挿嵌介在せしめて押輪の緊締手段であるボルト及びナッ
    トによって管又は継手本体に緊締するようにした伸縮可
    撓管継手において、管又は継手本体の突出部と押輪との
    間に、所定の締代を確保するために内径方向へ突出する
    リブと、前記管又は継手本体の突出部と押輪との外周面
    に沿って配設される少なくとも対向する位置に配置した
    合計2個以上の合成樹脂製の仮締用スペーサを介在さ
    せ、該仮締用スペーサと、押輪とゴムパッキンと管又は
    継手本体とを一体的に仮締めしたことを特徴とする伸縮
    可撓管継手の仮締構造。
  2. 【請求項2】2本以上の締付ボルトに跨がって配置され
    る請求項1に記載の伸縮可撓管継手の仮締構造。
  3. 【請求項3】仮締用スペーサは、仮締を解放すると、押
    輪又は継手本体外周面に沿って配設された状態から自己
    弾性力により外方向へ拡開して飛び出すものであること
    を特徴とする請求項1に記載の伸縮可撓管継手の仮締構
    造。
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