JPH1133438A - ノズル詰まり検知方法およびノズル詰まり検知装置 - Google Patents

ノズル詰まり検知方法およびノズル詰まり検知装置

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JPH1133438A
JPH1133438A JP19561097A JP19561097A JPH1133438A JP H1133438 A JPH1133438 A JP H1133438A JP 19561097 A JP19561097 A JP 19561097A JP 19561097 A JP19561097 A JP 19561097A JP H1133438 A JPH1133438 A JP H1133438A
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JP
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nozzle
pressure
clogging
discharge
ink
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JP19561097A
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English (en)
Inventor
Masayuki Maeda
雅之 前田
Tomoyuki Koike
智之 小池
Toshihiko Omi
俊彦 近江
Koji Yoshida
孝治 吉田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出物の無駄な消費を抑制し、しかも、吐出
必要時のノズル詰まりを解消できるとともに、超小型の
多連のノズルであっても、比較的低いコストで各ノズル
毎の詰まりを検知できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 通常の印画時と同様の圧力で、ノズル6
から圧力感知用筺体11の受圧面にインクを順次吐出さ
せ、圧力感知用筺体11の内部の圧力変化を、圧力セン
サ12で検出するようにしており、各ノズル6の吐出の
タイミングに応じて、圧力センサ12で圧力変化が検出
されるか否かに基づいて、ノズル6の詰まりを検知する
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインク、
油、水あるいは各種粒体等の吐出物を吐出するノズルの
詰まりを検知する方法および検知する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のノズルを備えるノズル噴射装
置、例えばインクジェットプリンタにおいては、ノズル
の詰まりが生じると、印画した際に、インクが吐出され
ず、その部分の画像に、白い線が入るなどして印画不良
が生じることになる。
【0003】従来、このようなノズルの詰まりによる印
画不良の対策として、例えば次のような方法がある。
【0004】すなわち、図9の概略構成図に示されるよ
うに、加圧ポンプ20によって定期的に通常の印画時よ
りも高い圧力に加圧し、インクタンク21からのインク
22を多数のノズル23から強制的に吐出させて詰まり
を取り除いたり、あるいは、加圧することなく、定期的
に通常の印画時と同様にインクを吐出させるとともに、
ノズル23表面をワイパ等によってなぞって詰まりを取
り除く、いわゆるクリーニングを行う方法である。
【0005】また、図10に示されるように、ノズル2
4内の圧力を検出する圧力センサ25を内蔵し、この圧
力センサ25で検出したノズル24内の圧力の増大によ
ってノズルの詰まりを検知する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、定期的
にクリーニングする従来例では、ノズル内を通常の印画
時よりも高圧に加圧する際に、多量のインクが強制的に
吐出されて無駄に消費されてランニングコストがかさ
み、また、加圧にすることなく、通常の印画時と同様に
インクを吐出させてクリーニングを行う方法では、1回
のクリーニング時間(インク排出時間)およびクリーニ
ング周期(インク排出周期)などを、実験結果、経験則
から最悪条件に設定せざるを得ないため、インクの消費
が多くなってランニングコストがかさみ、さらに、いず
れの方法も定期的なクリーニングであるために、必要な
印画時にノズルが詰まっている可能性があり、万が一ノ
ズルが詰まっていたら、印画に重大な欠陥をもたらすこ
とになる。
【0007】一方、ノズル内の圧力を、圧力センサで検
知する従来例では、超小型のノズルの場合には、ノズル
の内部の圧力を検知する極めて小型の圧力センサが必要
となって技術的に難しく、また、多連に連結された超小
型のノズルでは、ノズルの一本づつに圧力センサを設置
するとコストがかさみ、一個の圧力センサで連結された
多数のノズルのすべてを検知すると、詰まりを生じたノ
ズルを特定できないという難点がある。
【0008】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、吐出物の無駄な消費を抑制し、しかも、吐出
必要時のノズル詰まりを解消できるとともに、超小型の
多連のノズルであっても、比較的低いコストで各ノズル
毎の詰まりを検知できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0010】すなわち、本発明のノズル詰まり検知方法
は、吐出物を吐出するノズルの詰まりを検知する方法で
あって、前記ノズルから吐出される吐出物によるノズル
外における圧力変化に基づいて、該ノズルの詰まりを検
知するものである。
【0011】また、本発明のノズル詰まり検知装置は、
吐出物を吐出するノズルの詰まりを検知する装置であっ
て、前記ノズルから吐出される吐出物によるノズル外に
おける圧力変化を検出する圧力検出手段を備え、該圧力
検出手段の検出出力に基づいて、前記ノズルの詰まりを
検知するものである。
【0012】前記圧力検出手段は、圧力センサ素子を備
え、前記ノズルからの吐出物を、前記圧力センサ素子に
向けて吐出させるように構成してもよい。
【0013】前記圧力検出手段は、圧力センサと、該圧
力センサと前記ノズルとの間に介在され、かつ前記ノズ
ルからの前記吐出物の衝突によって内部の圧力が変化す
る圧力感知用筺体とを備え、前記圧力センサは、前記圧
力感知用筺体の内部の圧力変化を検知するように構成し
てもよい。
【0014】さらに、前記圧力感知用筺体は、前記吐出
物の衝突によって変形して内部の圧力を変化させる感圧
変形体を備える構成としてもよい。
【0015】本発明のノズル詰まり検知方法は、ノズル
から吐出される吐出物によるノズル外における圧力変化
に基づいて、該ノズルの詰まりを検知するので、従来の
定期的なクリーニングのように、ノズル内の圧力を通常
の吐出時よりも高圧にして強制的に吐出させてクリーニ
ングする必要がなく、また、クリーニグ時間およびクリ
ーニグ周期などを最悪の条件に設定する必要がなく、吐
出物の無駄な消費を抑制できるとともに、必要な吐出に
先立ってノズルの詰まりを検知することによって、吐出
不良を事前に回避できる。さらに、ノズル外の圧力変化
に基づいてノズルの詰まりを検知するので、ノズル内の
圧力を圧力センサで検知する従来例のように、ノズル毎
に圧力センサを設けることなく、ノズルの詰まりを検知
することができる。
【0016】本発明のノズル詰まり検知装置は、ノズル
から吐出される吐出物によるノズル外における圧力変化
を検出する圧力検出手段を備え、この圧力検出手段の検
出出力に基づいて、ノズルの詰まりを検知するので、従
来のように、ノズル内の圧力を通常の吐出時よりも高圧
にして強制的に吐出させて定期的なクリーニングを行う
必要がなく、また、クリーニグ時間およびクリーニグ周
期などを最悪の条件に設定する必要がなく、吐出物の無
駄な消費を抑制できるとともに、必要な吐出に先立って
ノズルの詰まりを検知することによって、吐出不良を事
前に回避できる。さらに、ノズル外の圧力変化に基づい
てノズルの詰まりを検知するので、ノズル内の圧力を圧
力センサで検知する従来例のように、ノズル毎に圧力セ
ンサを設けることなく、ノズルの詰まりを検知すること
ができる。
【0017】また、本発明のノズル詰まり検知装置によ
れば、前記ノズルからの吐出物を、圧力センサ素子に向
けて吐出させるので、吐出物の衝突による微小な圧力変
化を高感度で検出してノズルの詰まりを検知することが
できる。
【0018】さらに、ノズルからの吐出物の衝突によっ
て内部の圧力が変化する圧力感知用筺体の内部の圧力
を、圧力センサで検知するので、吐出物が、直接圧力セ
ンサに付着することがない。
【0019】また、圧力感知用筺体は、感圧変形体を備
えているので、吐出物の衝突による微小な衝撃によって
変形して内部圧力を変化させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明のノズル詰まり検知方法が
適用されたプリンタ1の斜視図であり、このプリンタ1
は、背面側のペーパートレー2から供給される図示しな
い用紙に印刷を行って排出口3から排出するものであっ
て、本体上面には、各種の操作キー4が配設されてい
る。このプリンタ1は、液体のインクをドットに対応す
るノズルから吐出して用紙に付着させる、いわゆる、イ
ンクジェット方式であって、インクの吐出方法として
は、例えば、圧電体に通電することによって圧電体を変
形させてインク室の壁を押圧してインク室内のインクを
ノズルから吐出させるものや熱によりインク上に泡を生
じさせ、その泡の膨張圧力でインクを吐出させるものな
どがある。
【0022】このプリンタ1は、インクを吐出する多数
のノズルを内蔵しており、かかるノズルの詰まりを検知
して印画不良をなくすために、以下に詳述する本発明の
ノズル詰まり検知装置を内蔵している。
【0023】(実施の形態1)図2は、本発明の一つの
実施の形態に係るノズル詰まり検知装置の要部の概略構
成を示す図である。
【0024】同図において、5はプリンタ1のノズルユ
ニットであり、このノズルユニット5には、インクを吐
出する複数のノズル6が設けられており、このノズル6
の詰まりを検知するために、この実施の形態のノズル詰
まり検知装置は、ノズル6から吐出されるインクによる
ノズル外における圧力変化を検出する圧力検出手段とし
ての圧力センサユニット7を備えている。この圧力セン
サユニット7は、回路基板8と、該回路基板8に実装さ
れた圧力センサ素子としての感圧チップ9とを備えてお
り、この圧力センサユニット7は、感圧チップ9の感圧
面に加えられる圧力変化を、例えば静電容量の変化とし
て検出し、出力(例えば周波数、パルス、電圧)を出す
ものであって、微小な圧力変化を検知できるものであ
る。なお、感圧チップ9は、他の方式、例えばピエゾ方
式などのものでも微小な圧力変化が検知できればよい。
【0025】この実施の形態では、印画に先立ってノズ
ルユニット5を移動させて各ノズル6を圧力センサユニ
ット7に順次臨ませてインクを感圧チップ9に向けて通
常の印画時と同様の圧力で吐出し、該感圧チップ9によ
ってインクの衝突による圧力変化を検出し、各ノズル6
の吐出のタイミングに応じて、予め定めた閾値以上の圧
力変化が検出されたときには、インクが吐出されたもの
であって、対応するノズル6の詰まりは生じておらず、
前記閾値以上の圧力変化が検出されないときには、イン
クが吐出されておらず、あるいは、吐出が不十分であっ
て対応するノズル6の詰まりが生じていると判定するも
のである。
【0026】なお、ノズル6の詰まりの有無の判定およ
び吐出並びに移動の制御は、図示しない制御回路によっ
て行われるものであり、ノズル6の詰まりが生じている
と判定された場合には、そのノズル6についてのみ通常
の印画時よりも加圧して強制的にインクを吐出させた
り、ノズル表面をワイパでなぞることにより、クリーニ
ングを行うものである。
【0027】また、本発明の他の実施の形態として、吐
出圧力を細かく検出し、詰まり具合に応じて、その詰ま
りを解消するためのクリーニグの際の吐出圧力、吐出時
間あるいは吐出回数などを適宜選択するようにしてもよ
く、クリーニグの際のインクの消費をさらに抑制するよ
うにしてもよい。
【0028】このようにして、印画の開始前に、すべて
のノズル6について詰まりが生じているか否かを検知
し、詰まりが生じているときには、そのノズル6のみか
ら強制的にインクを吐出させてクリーニングを行うの
で、印画不良が生じることがなく、しかも、ノズル6の
詰まりを検知するためのノズル6からの吐出は、通常の
印画時と同様の圧力であるので、高い圧力に加圧して強
制的にすべてのノズルについてクリーニングを行う従来
例あるいはクリーニグ時間やクリーニグ周期などを最悪
の条件に設定してクリーニグを行う従来例に比べて、消
費されるインクの量は大幅に削減されることになり、ラ
ンニングコストを大幅に低減できる。また、ノズルが詰
まっているかどうか検知できるので、必要最小限のクリ
ーニング回数でよく、ランニングコストの低減およびプ
リンタの印字可能となるまでの時間を短縮できる。
【0029】さらに、ノズル6の外における圧力変化に
基づいてノズル6の詰まりを検知するので、ノズル内の
圧力を、圧力センサで検知する従来例のように、超小型
のノズルの場合には、極めて小型の圧力センサが必要と
なって技術的に難しいといったこともなく、また、ノズ
ルの一本づつに圧力センサを設置することなく比較的低
いコストで詰まりを生じたノズルを特定できることにな
る。
【0030】特に、この実施の形態では、圧力センサ素
子としての感圧チップ9で吐出されるインクの衝突によ
る圧力変化を検出するので、微小な圧力変化も高感度で
検出できる。
【0031】また、微小な圧力をリニアに検出すること
により、ノズルの詰まりの検知に止まらず、例えば、温
度やインクの粘度の変化等によらず、吐出量を一定にす
るといった最適制御を行うことも可能となり、さらに、
ドットに対応するノズルからの吐出量を制御してノズル
での階調表現も可能となる。さらには、各ノズルの吐出
圧力のバラツキを検知し、それを補正して各ノズルの吐
出圧力を揃えることにより、精細な印画が可能となる。
【0032】なお、圧力センサユニット7を備える検知
装置は、例えばプリンタ1の幅方向の一方寄りの隅部に
内蔵されており、ノズルの詰まりの検知時には、ノズル
ユニット5を前記隅部に移動させて前記感圧チップ9に
向けてインクを順次吐出させるものである。
【0033】(実施の形態2)図3は、本発明の他の実
施の形態に係るノズル詰まり検知装置の要部の概略構成
を示す図であり、図2に対応する部分には、同一の参照
符号を付す。
【0034】上述の実施の形態では、ノズル6から吐出
されるインクを、圧力センサユニット7の感圧チップ9
で受けてノズル6の詰まりを検知したけれども、この実
施の形態の検知装置は、圧力検出手段として、ノズル6
から吐出されるインク10の衝突によって内部の圧力が
変化する圧力感知用筺体11と、この圧力感知用筺体1
1の内部の圧力を検出する圧力センサ12とを備えてお
り、これらによって、吐出されたインク10の衝突によ
る圧力変化を検出し、これに基づいてノズル6の詰まり
を検知するものである。
【0035】圧力感知用筺体11は、内部に空気が封入
されており、開口を有する直方体状あるいは円筒状のケ
ース13と、前記開口を密閉するようケース13に取り
付けられた合成樹脂製の薄膜からなる感圧変形体14と
を有しており、この感圧変形体14が、ノズル6から吐
出されたインク10を受ける受圧面とされる。この感圧
変形体14は、ゴム製であってもよく、また、金属製の
薄板で構成してもよい。
【0036】圧力センサ12は、上述の圧力センサ素子
を内蔵したものであって、その圧力導入口12aが、圧
力感知用筺体11の内部に封入された状態で、前記感圧
変形体14と対向するように配置されている。
【0037】圧力感知用筺体11では、ノズル6から吐
出されたインク10の衝突による感圧変形体14の変形
によって内部の圧力に変化が生じ、圧力センサ12は、
この圧力感知用筺体11の内部の圧力変化を検出するも
のである。
【0038】この実施の形態においては、印画に先立っ
てノズルユニット5を移動させながら各ノズル6から順
次インク10を圧力感知用筺体11の受圧面に向けて通
常の印画時と同様の圧力で吐出し、インク10の衝突に
よる圧力感知用筺体11の内部の圧力変化を、圧力セン
サ12で検出し、各ノズル6の吐出のタイミングに応じ
て、予め定めた閾値以上の圧力変化が検出されたときに
は、インク10が吐出されたものであって、対応するノ
ズル6の詰まりは生じておらず、前記閾値以上の圧力変
化が検出されないときには、インク10が吐出されてお
らず、あるいは、吐出が不十分であって対応するノズル
6の詰まりが生じていると判定するものである。
【0039】なお、この実施の形態では、圧力感知用筺
体11の受圧面は、小型のワイパ等によって、例えばイ
ンクの吐出の度に、クリーニングされ、また、受圧面
は、垂直に配置されているので、吐出されたインクが下
方に配置した回収ボックスに回収されることになる。
【0040】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態と同様である。
【0041】(実施の形態3)図4は、本発明のさらに
他の実施の形態の圧力検出手段の概略構成を示す図であ
り、同図(a)は概略断面図、同図(b)は概略斜視図
である。
【0042】る。
【0043】図3の実施の形態では、感圧変形体14
は、平面状に形成されたけれども、この実施の形態で
は、圧力感知用筺体111を構成する感圧変形体14
1を、ダイヤフラム状に形成しており、このようにダイ
ヤフラム状とすることにより、受圧面の張力をなくして
ノズル6からのインク10の衝突による変形を大きくし
て十分な圧力変化として検出できるようにしている。
【0044】さらに、ケース131を、開口を有する薄
型の円盤状としているので、圧力感知用筺体111の容
積を少なくしてインク10の衝突による圧力変化を十分
に検出できるようにしている。
【0045】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態2と同様である。
【0046】(実施の形態4)図5は、本発明のさらに
他の実施の形態の検出手段の概略構成を示す図であり、
図3に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0047】この実施の形態では、圧力感知用筺体11
2を構成する感圧変形体142は、受圧面となる中心部1
2aが、ノズル6側へ突出させた平面状にされるとと
もに、その周辺部142bが、波状とされている。
【0048】このようにインク10を受ける受圧面とな
る中心部142aを、突出させた平面状としているの
で、この部分のワイパ等によるクリーニングが容易とな
り、また、周辺部142bを波状としているので、イン
ク10の衝突による変形が大きくなって十分な圧力変化
として検出できる。
【0049】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態2と同様である。
【0050】(実施の形態5)図6は、本発明のさらに
他の実施の形態の圧力検出手段の概略構成を示す図であ
り、図3に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0051】この実施の形態では、圧力感知用筺体11
3を構成する感圧変形体14は、受圧面143aが平面形
状とされ、その側面143bがベローズ状とされてお
り、また、ケース132の周壁も低く形成されている。
【0052】この実施の形態によれば、インク10の衝
突による感圧変形体143の変形がより大きくなって十
分な圧力変化として検出できる。
【0053】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態2と同様である。
【0054】(実施の形態6)図7は、本発明のさらに
他の実施の形態の圧力検出手段の概略構成を示す図であ
り、図3に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0055】上述の各実施の形態では、圧力感知用筺体
11,111,112,113は、感圧変形体14,1
1,142,143とケース13,131,132とを備
えて空気を内部に密封した構成であったけれども、この
実施の形態では、圧力感知用筺体114は、薄膜からな
る袋状の感圧変形体144と、この感圧変形体144に取
り付けられてインク10の受圧面となる薄板15とで構
成されており、袋状の感圧変形体144の内部には、空
気が密封されている。
【0056】このように、上述の各実施の形態のケース
を無くして薄膜からなる感圧変形体144のみの構成と
することにより、インク10の衝突による僅かな衝撃で
あっも十分に変形させることができる。
【0057】さらに、受圧面を金属等の薄板で構成して
いるので、受圧面のクリーニングが容易である。
【0058】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態2と同様である。
【0059】(実施の形態7)図8は、本発明のさらに
他の実施の形態の圧力検出手段の概略構成を示す図であ
り、図3に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0060】この実施の形態では、圧力感知用ボックス
115では、薄膜からなる感圧変形体145は、圧力セン
サ12の圧力導入口12aに装着される装着部と、イン
ク10の受圧面となる薄板15に取り付けられる取付部
とが小径に形成されるとともに、その間が大径に形成さ
れた袋状であって、内部に空気が密封されている。
【0061】これによって、インク10の衝突による僅
かな衝撃であっも十分に変形させることがてき、さら
に、受圧面のクリーニングが容易である。
【0062】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態2と同様である。
【0063】(その他の実施の形態)上述の各実施の形
態では、圧力感知用筺体には、空気を密封したけれど
も、本発明の他の実施の形態として、空気に代えてシリ
コン液を密封して圧力の伝達特性を高めるようにしても
よく、さらに、他の流体を密封してもよい。
【0064】上述の実施の形態では、ノズルの一本づつ
からインクを吐出させて詰まりを検知したけれども、本
発明の他の実施の形態として、複数(例えば10本)の
ノズルから一斉に吐出させ、検出された圧力が閾値に達
しなかったときには、いずれかのノズルが詰まっている
として、各ノズルから順次吐出させて詰まっているノズ
ルを特定し、また、検出された圧力が閾値に達したとき
には、前記複数のノズルには詰まりが生じていないとし
て、次の複数のノズルの検知に移行するようにしてもよ
く、このように複数のノズル毎に検知することにより、
効率的にノズルの詰まりを検知することができる。
【0065】上述の実施の形態では、詰まりを検知する
ためのインクの吐出は、通常の印画時と同様の圧力であ
ったけれども、印画時の圧力よりも低くてもよく、ある
いは、高くてもよく、要は、従来のクリーニングの際の
圧力よりも低くして無駄なインクの消費を低減できれば
よい。
【0066】上述の実施の形態では、ノズル6側のみを
移動させたけれども、本発明の他の実施の形態として、
圧力検出手段側を移動させてノズル6に臨ませてもよ
い。
【0067】上述の実施の形態では、ノズルの詰まりの
検知を、印画の前に行うようにしたけれども、本発明の
他の実施の形態として、定期的あるいは適宜に行うよう
にしてもよい。
【0068】上述の実施の形態では、プリンタに適用し
て説明したけれども、本発明は、プリンタに限らず、ノ
ズルから吐出物を吐出する他のノズル噴射装置に適用し
てもよいのは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ノズルか
ら吐出される吐出物によるノズル外における圧力変化に
基づいてノズルの詰まりを検知するので、従来のよう
に、ノズル内の圧力を通常の吐出時よりも高圧にして強
制的に吐出させて定期的なクリーニングを行う必要がな
く、また、クリーニグ時間やクリーニグ周期などを最悪
の条件に設定する必要がなく、吐出物の無駄な消費を抑
制できるとともに、必要な吐出に先立ってノズルの詰ま
りを検知することによって、吐出不良を事前に回避でき
る。さらに、ノズル外の圧力変化に基づいてノズルの詰
まりを検知するので、ノズル内の圧力を圧力センサで検
知する従来例のように、ノズル毎に圧力センサを設ける
ことなく、ノズルの詰まりを検知することができる。
【0070】また、本発明のノズル詰まり検知装置によ
れば、前記ノズルからの吐出物を、圧力センサ素子に向
けて吐出させるので、吐出物の衝突による微小な圧力変
化を高感度で検出してノズルの詰まりを検知することが
できる。
【0071】さらに、ノズルからの吐出物の衝突によっ
て内部の圧力が変化する圧力感知用筺体の内部の圧力
を、圧力センサで検知するので、吐出物が、直接圧力セ
ンサに付着することがない。
【0072】また、圧力感知用筺体は、感圧変形体を備
えているので、吐出物の衝突による微小な衝撃によって
感圧変形体が変形して内部圧力を変化させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるプリンタの斜視図である。
【図2】本発明の一つの実施の形態に係るノズル詰まり
検知装置の要部の概略構成図である。
【図3】本発明の他の実施の形態の要部の概略構成図で
ある。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態の圧力検出手段
の概略構成図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の圧力検出手段の概略
構成図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態の圧力検出手段
の概略構成図である。
【図7】本発明の他の実施の形態の圧力検出手段の概略
構成図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態の圧力検出手段
の概略構成図である。
【図9】従来例の概略構成図である。
【図10】他の従来例の概略構成図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 6 ノズル 7 圧力センサユニット 11,111〜115 圧力感知用筺体 12 圧力センサ 14,141〜144 感圧変形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 孝治 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出物を吐出するノズルの詰まりを検知
    する方法であって、 前記ノズルから吐出される吐出物によるノズル外におけ
    る圧力変化に基づいて、該ノズルの詰まりを検知するこ
    とを特徴とするノズル詰まり検知方法。
  2. 【請求項2】 吐出物を吐出するノズルの詰まりを検知
    する装置であって、 前記ノズルから吐出される吐出物によるノズル外におけ
    る圧力変化を検出する圧力検出手段を備え、該圧力検出
    手段の検出出力に基づいて、前記ノズルの詰まりを検知
    することを特徴とするノズル詰まり検知装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力検出手段は、圧力センサ素子を
    備え、前記ノズルからの吐出物を、前記圧力センサ素子
    に向けて吐出させる請求項2記載のノズル詰まり検知装
    置。
  4. 【請求項4】 前記圧力検出手段は、圧力センサと、該
    圧力センサと前記ノズルとの間に介在され、かつ前記ノ
    ズルからの前記吐出物の衝突によって内部の圧力が変化
    する圧力感知用筺体とを備え、 前記圧力センサは、前記圧力感知用筺体の内部の圧力変
    化を検知する請求項2記載のノズル詰まり検知装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力感知用筺体は、前記吐出物の衝
    突によって変形して内部の圧力を変化させる感圧変形体
    を備える請求項4記載のノズル詰まり検知装置。
JP19561097A 1997-07-22 1997-07-22 ノズル詰まり検知方法およびノズル詰まり検知装置 Pending JPH1133438A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1339218A2 (en) 2002-02-20 2003-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Printer having a full-color print process and a monochrome print process
CN115025438A (zh) * 2022-06-16 2022-09-09 山东法尔消防科技服务有限公司 细水雾灭火检测仪及检测方法

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CN115025438B (zh) * 2022-06-16 2023-06-30 山东法尔消防科技服务有限公司 细水雾灭火检测仪及检测方法

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