JPH11333757A - 油圧作業機の破砕機制御装置 - Google Patents

油圧作業機の破砕機制御装置

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JPH11333757A
JPH11333757A JP14110998A JP14110998A JPH11333757A JP H11333757 A JPH11333757 A JP H11333757A JP 14110998 A JP14110998 A JP 14110998A JP 14110998 A JP14110998 A JP 14110998A JP H11333757 A JPH11333757 A JP H11333757A
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crusher
hydraulic pump
pressure
hydraulic
flow rate
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JP14110998A
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Hajime Yasuda
元 安田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、破砕機を作動させる時に、こ
の破砕機に過不足のない流量の圧油を供給できるように
する。 【解決手段】 油圧ポンプ10の押しのけ容積を制御す
るために、第1の圧力センサ23からの検出信号に基づ
くネガティブコントロールと、第2の圧力センサ24か
らの検出信号に基づく馬力コントロールに加えて、破砕
機13の作動時における油圧ポンプ10の押しのけ容積
の上限を制限する。パイロット配管26に第3の圧力セ
ンサ25を設けて、破砕機13が作動しているか否かを
検出し、作動している場合には、第2の圧力センサ24
からの圧力波形を処理することにより作動サイクルを検
出する。当該の破砕機13の許容最大作動速度を設定器
28で設定しておき、この設定値と第2の圧力センサ2
4で得られる実際の作動サイクルとを比較して、その差
分に応じて油圧ポンプ10のポンプレギュレータ10a
により、破砕機にの作動に過不足とならない流量に制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
油圧作業機において、そのフロント作業機構に着脱可能
に装着される破砕機の動作速度を制御するための油圧作
業機の破砕機制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧作業機の一例として油圧ショベルが
ある。油圧ショベルにはフロント作業機構が設けられて
おり、このフロント作業機構を作動させることによっ
て、所要の作業が行われる。油圧ショベルによる作業の
代表的なものは土砂の掘削であるが、これ以外にも、例
えばコンクリートやアスファルト等を破砕する作業も行
うことができるようになっている。このために、フロン
ト作業機構を構成するアームの先端にフロントアタッチ
メントとして破砕機が装着される。そこで、図6に破砕
機を装着した油圧ショベルを示す。
【0003】まず、図6において、1は下部走行体、2
は上部旋回体であり、上部旋回体2は下部走行体1に対
して旋回可能に設置されている。3は運転室、4はフロ
ント作業機構であり、これら運転室3及びフロント作業
機構4は上部旋回体2に設けられている。フロント作業
機構4は、上部旋回体2のフレームに俯仰動作可能に設
けたブーム5と、ブーム5の先端に上下方向に回動可能
に連結したアーム6とを有し、アーム6の先端にはリン
ク機構7が設けられており、このリンク機構7にフロン
トアタッチメントが取り付けられる。ブーム5,アーム
6を作動させるために、それぞれブームシリンダ5a及
びアームシリンダ6aが設けられる。また、リンク機構
7を作動させるために、バケットシリンダ7aがアーム
6とリンク機構7との間に介装される。これら各シリン
ダ5a〜7aは油圧シリンダであって、油圧シリンダは
下部走行体1の走行させたり、上部旋回体2を旋回させ
たりするための油圧モータ等と共に油圧アクチュエータ
を構成する。これら各油圧アクチュエータに圧油を供給
するために、原動機で駆動される油圧ポンプが設けら
れ、特にこの油圧ポンプとしては、作業負荷等に応じて
吐出流量を変化できる可変容量油圧ポンプが用いられ
る。
【0004】リンク機構7にはフロントアタッチメント
が装着されるが、フロントアタッチメントとしては、土
砂を掘削するためのバケットが代表的なものである。し
かしながら、バケット以外にも種々のフロントアタッチ
メントが着脱できるようになっており、この図6におい
てはフロントアタッチメントとして破砕機8が装着され
ている。破砕機8は破砕機本体8aに破砕ヘッド8bを
装着したものであり、この破砕ヘッド8bを破砕機本体
8aに対して所定サイクルで往復動作させることによっ
て、コンクリート等の被破砕物に打撃を加えることによ
り被破砕物の破砕作業が行われる。そして、破砕機本体
8aは、図示は省略するが、シリンダを有し、このシリ
ンダに圧油を供給することによって破砕ヘッド8bを駆
動するようになっており、この破砕機8も前述した可変
容量油圧ポンプで駆動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した破
砕作業を効率的に行うには、破砕ヘッドの作動サイクル
を速くして、単位時間当りの打撃数を多くする必要があ
る。破砕機は油圧駆動式のものであるから、破砕ヘッド
の作動サイクルを速くするには、破砕機に油圧ポンプか
ら供給される圧油の流量を大きくすれば良い。しかしな
がら、破砕ヘッドの作動が高速化すると、それだけスト
ロークエンドでの衝撃が大きくなる等、破砕機に作用す
る過大な荷重によりシール機構その他、破砕機を構成す
る各部に損傷を来すおそれがあり、また車両全体に大き
な振動が発生することになる。従って、破砕機は、その
機構上、許容最高速度を制限して、この制限された範囲
で作動させるようにしなければならない。
【0006】油圧ポンプを最大吐出流量とした時に、破
砕機が許容最高速度を越えなければ格別問題とはならな
いが、油圧ポンプの最大吐出流量はそれに接続した全て
の油圧アクチュエータを基準として設定されるので、油
圧ポンプの最大吐出流量状態で全流量を破砕機に供給す
ると、許容最高速度を越えてしまうのが一般的である。
また、破砕機の許容最高速度そのものも、種類や構造等
により異なっており、従ってどのタイプの破砕機がフロ
ントアタッチメントとして装着されたかにより許容最高
速度が変わってくる。以上のことから、破砕機の保護と
破砕作業の効率化とを図るためには、フロントアタッチ
メントに実際に装着した破砕機に応じて、油圧ポンプか
らの吐出流量を当該の破砕機が許容最高速度乃至それに
近い速度で作動するのに過不足のない流量に制限しなけ
ればならない。
【0007】そこで、破砕機を作動させる際に、油圧ポ
ンプの吐出流量に制限を加えるように構成したものは従
来から知られている。一般に、油圧ポンプの吐出流量を
制限するには、原動機の回転数を制御するか、または油
圧ポンプの押しのけ容積を規制するように構成する。し
かしながら、破砕機のために原動機の回転数を制限して
しまうと、機械全体の作動速度が低下することになり、
また破砕機の作動時のみに原動機の回転数を低下させ、
他の操作を行う際に原動機の回転数を上げるようにする
と、原動機の回転数が頻繁に変化することから、原動機
の燃費を悪化させる等といった問題点がある。また、油
圧ポンプの押しのけ容積を制限した場合には、作業負荷
等に応じて原動機の回転数が変化することから、油圧ポ
ンプの押しのけ容積を最大に設定しても実際の吐出流量
が変化して、破砕機の作動速度が変動することになる。
従って、原動機の回転数によっては破砕機の速度が遅く
なり過ぎたり、またこの最大押しのけ容積の設定次第で
は、原動機の回転数によっては、許容最高速度以上の流
量が供給される状態になってしまう等という問題点があ
る。
【0008】ところで、破砕機の作動速度を制限するた
めに、破砕機の作動サイクルを任意に調整できるように
構成したものが、特開昭62−9878号公報に示され
ている。この公知の制御装置にあっては、破砕機の作動
サイクルを調整する電子・油圧サーボ弁に加えて、目標
とする作動サイクルを設定するためのサイクル設定器
と、破砕機の実際の作動サイクルを電気的に検出するた
めの位置検出手段とを備えており、サイクル設定器から
の出力値と位置検出手段で検出される実際の作動サイク
ルとを比較して、その差分に応じた指令信号に基づいて
電子・油圧サーボ弁を制御して、設定された作動サイク
ルで破砕機を駆動するように構成している。このように
構成すると、フロントアタッチメントとして実際に装着
した破砕機の構成に基づいて、サイクル設定器により作
動サイクルが許容最高速度となるように設定することに
よって、破砕機を効率的に作動させると共に、破砕機が
早期に損傷したりしないように保護できるようになる。
【0009】しかしながら、前述した従来技術の構成で
は、破砕機の作動速度を検出するための位置検出手段を
設け、またこの破砕機を設定された作動サイクルで駆動
されるように制御するための電子・油圧サーボ弁を設け
ることから、破砕機の作動制御装置の構成が極めて複雑
になる。しかも、油圧ポンプの吐出流量のうち、破砕機
における作動サイクルに必要な流量を越えた分はリリー
フ弁を介して作動油タンクに還流させることになるの
で、流量の無駄が生じてエネルギロスが大きくなる等と
いった欠点がある。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、簡単な構成によっ
て、破砕機を作動させる時に、この破砕機に過不足のな
い流量の圧油を供給でき、かつ効率の良い破砕作業を行
えるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、可変容量油圧ポンプで駆動される破
砕機の駆動を制御するために、この破砕機に供給される
圧油の圧力変動に基づいてその動作速度を検出する破砕
機動作速度検出手段と、当該の破砕機における許容最大
作動速度が設定され、破砕機が作動したことを検出した
時に、この破砕機が概略最大作動速度で作動するのに必
要な流量となるように可変容量油圧ポンプの吐出流量を
制御する制御手段とを備える構成としたことをその特徴
とするものである。ここで、破砕機動作速度検出手段と
しては、可変容量油圧ポンプの吐出側の圧力または破砕
機の圧油流入側のポートの圧力少なくともいずれか一方
の圧力波形を検出する圧力センサで構成することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の一形態について説明する。なお、以下の説明におい
ては、油圧作業機を油圧ショベルとして構成し、図6に
示したと同様、この油圧ショベルにおけるフロント作業
機構に破砕機を装着したものとして説明するが、破砕機
が装着される機械としては、油圧駆動式のものであれ
ば、油圧ショベルに限定されない。
【0013】まず、図1に破砕機を含む油圧回路の概略
構成を示す。図中において、10は油圧ポンプを示し、
この油圧ポンプ10は原動機11により駆動されるもの
であって、ポンプレギュレータ10aにより押しのけ容
積が可変な可変容量式の油圧ポンプで構成される。ま
た、12は方向切換弁であって、この方向切換弁12に
より油圧ポンプ10からの圧油の方向及び流量が制御さ
れて、油圧シリンダや油圧モータからなる種々の油圧ア
クチュエータが駆動されることになる。ここで、図面上
では方向切換弁12は1個のみを示したが、1個の油圧
ポンプ10により複数の油圧アクチュエータを駆動する
ようになっており、この油圧ポンプ10で駆動される油
圧アクチュエータの数だけ方向切換弁が設けられる。従
って、以下の説明においては、方向切換弁12は、後述
する破砕機13を制御するための切換弁17以外であっ
て、当該の油圧ポンプ10により駆動される各油圧アク
チュエータを制御する複数の方向切換弁を総称したもの
であるとする。
【0014】次に、13は破砕機であり、この破砕機1
3は破砕機本体13aに破砕ヘッド13bを装着したも
のであって、従来技術に示したと同様の構成となってい
る。破砕機13も油圧ポンプ10で駆動されるものであ
り、その流入側、つまり油圧ポンプ10に接続されてい
る側の管路14a及び流出側、つまり作動油タンク15
への戻り側の管路14bにはそれぞれ脈動吸収用のアキ
ュムレータ16a,16bが接続されて、脈動の発生を
防止するようにしている。そして、油圧ポンプ10及び
作動油タンク14と破砕機13との間には切換弁17が
介装されている。ここで、破砕機13は他の油圧アクチ
ュエータとは異なり、作動中は流入側と流出側とは常に
一定である、切換弁17の切換位置は2位置(イ),
(ロ)があるもので、中立位置を設ける必要はない。つ
まり、切換弁17の切換位置(イ)でも、また切換位置
(ロ)でも戻り側管路14bは常に作動油タンク15に
接続され、流入側の管路14aは、切換位置(イ)では
センタバイパス流路18を介して作動油タンク15と接
続され、また切換位置(ロ)に切り換わると、破砕機1
3に接続されて、油圧ポンプ10から破砕機13に圧油
が供給されて、破砕機13が作動することになる。
【0015】ここで、切換弁17は油圧パイロット方式
のもので構成され、常時においては切換位置(イ)に保
持されて、破砕機13に圧油が供給されない状態に保持
されており、油圧パイロット部17aにパイロット圧が
供給されると、切換位置(ロ)に切り換わって破砕機1
3に圧油が供給されて、その破砕ヘッド13bが作動す
る。そして、切換弁17の切り換え操作、つまり破砕機
13を作動させたり、停止させたりする操作は、運転室
に設けた操作ペダル等の操作手段19により行われる。
この操作手段19にはパイロットバルブ20が操作可能
に接続されており、パイロットポンプ21から供給され
るパイロット圧がパイロットバルブ20を介して切換弁
17の油圧パイロット部17aに供給されて、切換弁1
7が切換位置(ロ)に切り換わるようになる。
【0016】ところで、油圧ポンプ10は可変容量式の
ものであり、その押しのけ容積を変化させると、この油
圧ポンプ10の吐出流量が変化することになる。また、
油圧ポンプ10の押しのけ容積を一定にしても、原動機
11の回転数を変化させることによっても、油圧ポンプ
10の吐出流量が変化する。ただし、通常、作業負荷が
作用している状態では、少なくとも破砕機13が作動し
ている状態では、原動機11はほぼ最高回転数状態で運
転されることになる。
【0017】ここで、ポンプレギュレータ10aは油圧
ポンプ10の押しのけ容積を変化させるものであり、具
体的には油圧ポンプ10の傾転角を変化させることによ
り押しのけ容積が変化して、その吐出流量が変化する。
油圧ポンプ10の押しのけ容積は方向切換弁の位置と作
業負荷とに応じて変化させる。
【0018】まず、全ての方向切換弁12(切換弁17
を含む)が中立位置にある時には、つまり何等の仕事も
行われていない状態では、油圧ポンプ10の押しのけ容
積は最小とする。これによって、油圧ポンプ10の負荷
を軽減して、省エネルギを図る。方向切換弁が左右いず
れかの切換位置に切り換えられると、その切り換え量に
応じてポンプレギュレータ10aが作動して、油圧ポン
プ10の押しのけ容積を増大するようになし、方向切換
弁が左右いずれかの切換位置に完全に切り換わると、ポ
ンプレギュレータ10aによる傾転角が最大になり、油
圧ポンプ10の押しのけ容積が最大になるように制御さ
れる。これがネガティブコントロールであって、この制
御を行うために、センタバイパス流路18における方向
切換弁12より上流側に絞り22を設けて、この絞り2
2の下流側と上流側との差圧を第1の圧力センサ23に
より検出して、この第1の圧力センサ23からの信号に
基づいてポンプレギュレータ10aを制御する。
【0019】このネガティブコントロールにあっては、
全ての方向切換弁12及び切換弁17が中立位置となっ
ていると、油圧ポンプ10の吐出油は、その全量がセン
ターバイパス流路18を介して作動油タンク15に還流
することになるから、第1の圧力センサ23の検出圧
力、つまり絞り22の前後の差圧が最大となるので、油
圧ポンプ10の押しのけ容積が最小になる。また、いず
れかの方向切換弁12または方向切換弁17が切り換わ
り始めると、センターバイパス流路18への流量が減少
することになり、第1の圧力センサ23の検出圧が低下
するからポンプレギュレータ10aによる傾転角が大き
くなり、完全に切り換わると、第1の圧力センサ23の
検出圧力は実質的にゼロとなる。従って、ポンプレギュ
レータ10aによる傾転角が最大になるように動作する
ことになる。
【0020】また、作業負荷に応じても油圧ポンプ10
の押しのけ容積を変化させる制御される。つまり、作業
負荷が大きくなるに応じて、より高圧の圧油を供給する
必要があり、このために、作業負荷が増大すると吐出流
量を減少させることにより、P−Q特性に基づいて作業
負荷に見合った圧力の圧油が供給され。このために、油
圧ポンプ10の吐出側には第2の圧力センサ24が設け
られており、この第2の圧力センサ24による検出圧力
が上昇するのに応じて油圧ポンプ10の押しのけ容積が
減少するように制御される。これが馬力コントロールで
ある。
【0021】本願発明においては、第1の圧力センサ2
3からの検出信号に基づくネガティブコントロールと、
第2の圧力センサ24からの検出信号に基づく馬力コン
トロールに加えて、破砕機13の作動時における油圧ポ
ンプ10の押しのけ容積の上限を制限する制御を行うよ
うにしている。つまり、油圧ポンプ10からある流量の
圧油が吐出されている状態で、破砕機13の往復ストロ
ーク速度を検出し、実質的にフロント作業機構に実際に
装着されている破砕機が概略許容最大作動速度で作動す
るように、油圧ポンプ10からの吐出流量を調整するよ
うに押しのけ容積を変化させる。
【0022】このために、まず破砕機13が作動してい
るか否かを検出し、作動している場合には、その作動サ
イクルを検出する。さらに、当該の破砕機13の許容最
大作動速度を予め設定しておき、この設定値と実際の作
動サイクルとを比較して、その差分に応じて油圧ポンプ
10のポンプレギュレータ10aの制御を行う。
【0023】まず、破砕機13が作動しているか否かを
検出するために、第3の圧力センサ25をパイロットバ
ルブ20と切換弁17の油圧パイロット部17aとの間
のパイロット配管26に設ける。破砕機13を作動させ
るには、切換弁17を切り換える必要があり、この切り
換えにより油圧パイロット部17aにパイロット圧が供
給される。従って、パイロット配管26の途中に装着さ
れ、このパイロット配管26に圧力が発生しているか否
かを第3の圧力センサ25で検出することによって、破
砕機13が作動したか否かを検出できる。
【0024】次に、破砕機13が実際に作動すると、こ
の破砕機13への供給圧油の圧力が変動するので、この
圧力変動を検出することによって、破砕機13の実際の
作動サイクルを検出することができる。従って、破砕機
13に接続されている管路14a,14bのうち、油圧
ポンプ10から破砕機13の流入側の管路14aに圧力
センサを設けることによりこの圧力変動を検出できる。
ただし、この管路14aにはアキュムレータ16aが接
続されており、このアキュムレータ16aの近傍位置で
は脈動が吸収されて圧力変動が抑制されるために、油圧
ポンプ10の吐出側に近い位置で圧力変動を検出するの
が望ましい。馬力コントロールを行うために、油圧ポン
プ10の吐出側には第2の圧力センサ24が設けられて
いるので、この第2の圧力センサ24を破砕機13の作
動サイクル、つまり作動速度を検出する破砕機動作速度
検出手段に共用することができる。
【0025】そこで、破砕機13を作動させた時におけ
る第2の圧力センサ24の出力信号の波形を図2に示
す。この図2の信号波形としては、油圧ポンプ10自体
に起因する、つまりそのシリンダブロックの回転により
生じる脈動からなる高周波成分が含まれているので、ロ
ーパスフィルタで高周波成分を取り除くことにより、図
3に示した波形に変換することができる。この図3の波
形は破砕機13の作動サイクルと一致するものであり、
これにより破砕機13のサイクル周波数はfbであるこ
とが検出される。
【0026】このように、第2の圧力センサ23からの
出力信号により破砕機13の実際の作動サイクルを検出
することができ、また第3の圧力センサ24からの出力
信号により破砕機13が作動しているか否かが検出でき
ることから、これらの信号を制御手段27に取り込ん
で、この制御手段27で当該の破砕機13における許容
最大速度との差を割り出して、この差分に基づいて制御
信号を生成し、この制御信号によりポンプレギュレータ
10aの傾転制御を行うことによって、油圧ポンプ10
の押しのけ容積を調整して、その吐出流量を変化させる
ように構成している。
【0027】ここで、破砕機13の許容最大作動速度
は、実際にフロントアタッチメントに装着されたものに
より異なることから、当該の破砕機13における許容最
大作動速度を設定するための設定器28をこの制御手段
27に接続する。さらに、機械の作動時には、破砕機1
3が単独で操作されるのではなく、例えばブーム,アー
ム等他の油圧アクチュエータも同時に作動する複合操作
も行われる関係から、ポンプレギュレータ10aにおけ
る傾転制御による油圧ポンプ10の吐出流量の制御は、
さらにネガティブコントロール及び馬力コントロールが
併用されるようにしており、従って第1の圧力センサ2
3からの検出信号も制御手段27に取り込まれるように
なっている。
【0028】以上のことから、制御手段27は、図4に
示したように、第1の圧力センサ23からの検出圧力
(即ちネガコン圧)Pと、第2の圧力センサ24によ
る油圧ポンプ10の吐出圧(即ちポンプ圧)Pが取り
込まれるようになっている。ネガコン圧Pはネガティ
ブコントロール処理部27aにより図示した関数関係に
基づいて第1の目標流量信号Q1 が求められ、またポ
ンプ圧Pは馬力コントロール処理部27bに取り込ま
れて、図示の関数関係に基づいて第2の目標流量信号Q
が求められる。
【0029】さらに、制御手段27には破砕機コントロ
ール処理部27cを有し、この破砕機コントロール処理
部27cでは、第2の圧力センサ24に基づくポンプ圧
と、第3の圧力センサ25から破砕機13が作動し
ているか否かの検出信号、具体的には破砕機13が作動
している際にのみ出力される作動信号Sbと、設定器2
8から出力される最大作動速度に関する信号、つまり目
標周波数信号frとが取り込まれるようになっている。
そして、破砕機コントロール処理部27cでは、これら
の信号に基づいて、例えば図5に示した処理を行うこと
によって、第3の目標流量が求められる。
【0030】図5において、30はフィルタ部であっ
て、このフィルタ部30では、第2の圧力センサ24か
らのポンプ圧Pの圧力波形信号から高周波成分を除去
する処理が行われ、図2の信号波形から図3の信号波形
となるように加工される。この信号波形の加工は、例え
ば破砕機13の許容最大作動速度時における作動サイク
ルの2倍を越える周波数成分を除くことにより行える。
そして、フィルタ部30で処理された波形信号に基づい
て、動作速度処理部31により動作基本周波数fbを求
める。そして、減算器32において、目標周波数信号f
rから動作基本周波数信号fbを減算し、さらにPI制
御部33にこの減算器32からの出力信号(fr−f
b)を取り込んで、このPI制御部33を構成する比例
部33Pで所定の値Kpを乗じて信号Qpをえるように
なし、またPI制御部33を構成する積分部33Iでは
所定の値Kiを乗じて時間積分することで信号Qiを得
て、これら信号Qp,Qiを加算器34で加算し、この
信号を出力部35に取り込んで、図中に示した関数関係
に基づいて第3の目標流量信号Qが出力される。な
お、この出力部35では、第3の目標流量信号Qが油
圧ポンプ10の押しのけ容積が最大となる値を越えない
ように制限される。
【0031】ただし、この第3の目標流量信号Qは破
砕機13が作動している時にのみ必要なものであり、破
砕機13が停止している時には、この第3の目標流量信
号Q で制限する必要はない。作動信号Sbが破砕機コ
ントロール処理部27cに取り込まれるのはこのためで
ある。従って、第3の目標流量信号Qはそのまま破砕
機コントロール処理部27cから出力されるのではな
く、切換部36が設けられ、この切換部36では、作動
信号Sbに基づいて、第3の目標流量信号Qと、油圧
ポンプ10の最大吐出流量信号Qmaxとのいずれかが
選択的に出力されるようになっている。つまり、破砕機
13が作動しており、作動信号Sbが破砕機コントロー
ル処理部27cに入力されていると、第3の目標流量信
号Qが出力され、また破砕機13が停止しており、作
動信号Sbが入力されない時には、油圧ポンプ10の最
大吐出流量信号Qmaxが第3の目標流量信号として切
り換え出力される。また、作動信号SbはPI制御部3
3の積分部33Iにも取り込まれるようになっている。
これにより、作動信号Sbが出力されている間だけ積分
部33Iによる積分処理が行われ、作動信号Sbが得ら
れない時には、積分部33Iはリセット状態に保持され
るようになる。
【0032】そして、各コントロール処理部27a〜2
7cから出力される第1の目標流量信号Q,第2の目
標流量信号Q及び第3の目標流量信号Q(または最
大吐出流量信号Qmax)に関する信号は、ポンプ押し
のけ容積出力部27dに取り込まれて、これら3つの目
標流量信号のうち最小のものを選択して流量制御信号Q
が出力されることになる。このようにして得た流量制御
信号Qに基づき油圧ポンプ10の押しのけ容積が、つま
り油圧ポンプ10に付設したポンプレギュレータ10a
を作動させて、油圧ポンプ10の傾転角が制御されるこ
とになる。
【0033】以上のように構成することによって、破砕
機13が非作動状態にある時には、破砕機コントロール
部27cからは油圧ポンプ10の最大吐出流量信号Q
maxが第3の目標流量信号として出力される。従っ
て、この第3の目標流量信号は油圧ポンプ10の押しの
け容積の制限として働かないので、ネガコン圧Pに基
づく第1の目標流量信号Qとポンプ圧Pから得られ
る第2の目標流量信号Qのいずれか小さい方が選択さ
れる。これによって、油圧ショベルにおいて、破砕機1
3以外の作動時にはネガティブコントロール及び馬力コ
ントロールにより油圧ポンプ10の制御がなされ、この
油圧ポンプ10からは各油圧アクチュエータにとって必
要な流量が吐出されることになる。
【0034】そこで、操作手段19を操作して、切換弁
17を切換位置(イ)から切換位置(ロ)に切り換えた
とする。この時には、パイロット配管26に圧力が発生
するから、この圧力が第3の圧力センサ25により検出
されて、破砕機コントロール処理部27cに取り込まれ
る。そして、第2の圧力センサ24からの検出信号も破
砕機コントロール部27cに取り込まれて、破砕機13
の実際の動作時における基本周波数fbを求めて、これ
と当該の破砕機13において、許容最大動作速度時の目
標周波数信号frとから、第3の目標流量信号Qが得
られる。従って、ポンプ押しのけ容積出力部27dで
は、前述した第1,第2の目標流量信号Q ,Qと、
このようにして得られた第3の目標流量信号Qとのう
ちの最も小さい流量が選択されて、ポンプレギュレータ
10aに対する指令信号となる流量制御信号Qが出力さ
れて、油圧ポンプ10の押しのけ容積が、この流量制御
信号Qに対応する流量に応じた状態に傾転変化する。
【0035】この結果、油圧ポンプ10は、破砕機13
の作動にとって必要な流量の圧油が供給され、しかも必
要以上の流量の圧油が供給されることがなくなる。従っ
て、破砕機13が最も好ましい状態、つまり概略許容最
大速度状態で作動するようになり、破砕作業の効率化を
図ることができ、かつ破砕機13が損傷したりするのを
防止でき、それを有効に保護でき、かつ振動の抑制を図
ることができる。
【0036】しかも、破砕機13の作動サイクルを検出
するために、破砕機13に供給される圧油の脈動を検出
するようになし、かつこの検出を馬力コントロールを行
うために設けた第2の圧力センサ24からの信号を処理
することにより行うようにしているので、破砕機13の
作動サイクルを検出するために、余分の手段を設ける必
要がなくなる結果、装置構成が簡略化される。
【0037】油圧ポンプ10の吐出圧を検出して、この
吐出圧に基づいて油圧ポンプ10の押しのけ容積を破砕
機13が概略許容最大速度状態で作動するのに必要な流
量となるように制御しており、原動機11の回転数を制
限するものではないので、他の油圧アクチュエータの作
動等の関係で、原動機11の回転数が頻繁に変化するよ
うなことはない。また、許容最大速度状態で作動する流
量以上の圧油が流れることがないので、実質的に流量損
失も生じることはない。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、簡
単な構成で、破砕機を作動させる時に、この破砕機に過
不足のない流量の圧油を供給できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す破砕機の制御装置を備
えた油圧回路図である。
【図2】第2の圧力センサで得られる信号波形を示す線
図である。
【図3】図2の信号波形から高周波成分を除去した信号
波形線図である。
【図4】制御装置の構成説明図である。
【図5】破砕機コントロール処理部の構成説明図であ
る。
【図6】破砕機を油圧ショベルに装着した状態を示す外
観図である。
【符号の説明】
10 油圧ポンプ 10a レギ
ュレータ 11 原動機 13 破砕機 13a 破砕機本体 13b 破砕
ヘッド 17 切換弁 19 操作手
段 23 第1の圧力センサ 24 第2の
圧力センサ 25 第3の圧力センサ 27 制御装
置 27a ネガティブコントロール処理部 27b 馬力
コントロール処理部 27c 破砕機コントロール処理部 28 設定器 30 フィルタ部 31 動作速
度処理部 33 PI制御部 36 切換部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量油圧ポンプと、この可変容量油
    圧ポンプにより駆動され、破砕機を含む複数の油圧アク
    チュエータと、前記可変容量油圧ポンプとこれら各油圧
    アクチュエータとの間に設けられ、各油圧アクチュエー
    タへの圧油の供給制御を行うための方向切換弁とを備え
    た油圧作業機において、前記破砕機に供給される圧油の
    圧力変動に基づいてその動作速度を検出する破砕機動作
    速度検出手段と、当該の破砕機における許容最大作動速
    度が設定され、破砕機が作動したことを検出した時に、
    この破砕機が概略最大作動速度で作動するのに必要な流
    量となるように前記可変容量油圧ポンプの吐出流量を制
    御する制御手段とを備える構成としたことを特徴とする
    油圧作業機の破砕機制御装置。
  2. 【請求項2】 前記破砕機動作速度検出手段は、前記可
    変容量油圧ポンプの吐出側の圧力または前記破砕機の圧
    油流入側のポートの圧力の少なくともいずれか一方の圧
    力波形を検出する圧力センサで構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の油圧作業機の破砕機制御装置。
JP14110998A 1998-05-22 1998-05-22 油圧作業機の破砕機制御装置 Pending JPH11333757A (ja)

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