JPH113324A - メモリ内蔵のデータ処理装置及び処理システム - Google Patents

メモリ内蔵のデータ処理装置及び処理システム

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JPH113324A
JPH113324A JP10081000A JP8100098A JPH113324A JP H113324 A JPH113324 A JP H113324A JP 10081000 A JP10081000 A JP 10081000A JP 8100098 A JP8100098 A JP 8100098A JP H113324 A JPH113324 A JP H113324A
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memory
data
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data processing
external
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JP10081000A
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English (en)
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Takefumi Yoshikawa
武文 吉河
Hironori Akamatsu
寛範 赤松
Satoshi Takahashi
学志 高橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部メモリと、この内部メモリより低速な外
部メモリとでメモリシステムが構成される場合に、メモ
リシステム全体のパフォーマンスをできるだけ向上させ
る。 【解決手段】 内部メモリ2に対して読み書きをするこ
とによって所定のデータ処理を行う処理ユニット3に、
外部メモリ4に対して読み書きを行うメモリ制御ユニッ
ト5を接続し、このメモリ制御ユニット5を介して内部
と外部のメモリ2、4の間でデータの交換を行うように
する。データの交換により、処理時間がかかるデータや
アクセス頻度が高いデータを内部メモリ2にマッピング
すると、メモリシステム全体のパフォーマンスが向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部にメモリを
有し、このメモリに対してデータ(インストラクション
等のプログラムも含む)の読み出し又は書き込みを行い
解析や数値演算などの所定のデータ処理を行うデータ処
理装置及び処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、ゲートアレイ等のロジックで
形成した処理部と、データの読み書き用のメモリ、特に
DRAM(dynamic random access memory)とを同一の
チップ上に形成して、所謂メモリ混載のデータ処理装置
を構成する場合がある。このようにメモリを内蔵する
と、内部のメモリと処理部とを短くてビット幅の広いデ
ータバスで接続できるため、非常にビット速度の高いデ
ータ転送が実現されるので、処理部の能力をフルに活か
した高速なデータ処理が行える。
【0003】このデータ処理装置は、例えばビデオコン
トローラに適用すると、内部のメモリをビデオのフレー
ムバッファにして、このフレームバッファ内の画像デー
タを処理部で高速に処理しDA(digital-to-analog)
コンバータを通して外部モニタに出力することができる
ので、スムーズなビデオ画像を提供できるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、データ処理
装置が適用されるアプリケーションによっては、内部の
メモリだけでは容量的に足りない場合がある。例えば、
画像処理アプリケーションでは、色数を増やしたりモニ
タサイズを大きくしたりすると、内部のメモリだけでは
フレームバッファを構成できない。また、いろいろな場
合を想定してかなり大きな内部メモリを予め搭載してお
けばよいが、コストの面からムダなメモリは搭載できな
い。したがって、このような場合は、外部にメモリを追
加できるようにしておいて、内部と外部のメモリがトー
タルで所望の容量にできるようにするのである。
【0005】ところが、このように外部のメモリを追加
すると、内部と外部のメモリ全体でメモリシステムが構
成されているため、メモリシステム全体としてのパフォ
ーマンスが結局外部メモリのアクセススピードに律則さ
れてしまうので、内部にメモリを備えているにも拘わら
ずパフォーマンスの向上が図れない。このことは、画像
処理アプリケーションでは、ビデオ画像における描画が
遅くなり、動きがぎこちなくなる等の問題を発生させ
る。
【0006】そこで、この発明は、内部メモリと、この
内部メモリより低速な外部メモリとでメモリシステムが
構成される場合に、メモリシステム全体のパフォーマン
スをできるだけ向上させるメモリ内蔵のデータ処理装置
及び処理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る本発明は、外部のメモリに対して
読み書きを行うメモリ制御部と、内部又は外部のメモリ
からのデータを格納するバッファ部とを、処理部に制御
可能に接続して、このバッファ部に外部又は内部のメモ
リからのデータを一旦格納することによって内部と外部
のメモリ間でデータの交換を行うようにして、データ処
理装置を構成した。
【0008】この発明に係るデータ処理装置において
は、メモリ制御部を介して得た外部メモリからのデータ
又は内部メモリから得たデータをバッファ部で一旦格納
して、内部と外部のメモリ間でデータの物理的な交換が
行えるため、高速処理が必要なデータを内部メモリに、
高速な処理がそれほど必要でないデータを外部メモリに
記憶させることができるので、メモリシステム内のアク
セスエリア(メモリ領域)間に高速データ処理の必要性
の強弱がある場合に、メモリシステム全体のパフォーマ
ンスが向上される。一方、メインメモリとキャッシュメ
モリとの間でのデータの転送においては、外部側のメモ
リ(メインメモリ)に内部側のメモリ(キャッシュメモ
リ)のデータをそのままコピーすることとなる。また、
バーチャルメモリシステムにおけるメインメモリと磁気
ディスク装置との間でのデータスワッピングでも、外部
側のメモリ(磁気ディスク装置)に内部側のメモリ(メ
インメモリ)のデータをそのままコピーすることとな
る。つまり、いずれの場合にも外部側のメモリに内部側
のメモリに対応する領域が常に存在することとなるが、
このデータ処理装置においては、基本的に外部メモリに
内部メモリに対応する領域がないので、メモリ空間とし
て外部と内部のメモリの和がそのまま使用できる。この
ため、メモリに無駄がない。
【0009】請求項2に係る本発明は、上記処理部に、
内部と外部のメモリのアドレスの管理を行うアドレス管
理部を設け、このアドレス管理部により、外部と内部の
メモリ間でのデータの交換の際に、そのデータに対応す
るアドレス割り付けの入れ替えを行うようにした。この
ため、データを任意の物理アドレスに交換した場合で
も、その交換によって論理的なアドレスは変わらないの
で、交換によって論理的なメモリマップを形成し直す必
要がない。
【0010】また、請求項3に係る本発明は、メモリ制
御部に、内部と外部のメモリの間でデータのパラレル又
はシリアル変換を行う機能を付加して、内部メモリと処
理部とのデータバス幅で、処理部とメモリ制御部とを接
続するようにしてもよい。このようにすると、処理部
が、内部メモリからのデータバス幅で得たデータをメモ
リ制御部とのデータバス幅のデータに変換してメモリ制
御部に出力する必要がないので、処理部の負荷が軽減さ
れるし、処理部と内部メモリ間のデータバスと、処理部
とメモリ制御部間のデータバスとを、共通化できる。
【0011】さらに、請求項4に係る本発明は、上記メ
モリ制御部又は処理部に、内部メモリからのデータと外
部メモリからのデータとを比較するコンパレータを設
け、このコンパレータでの比較結果が一致しない場合
に、内部又は外部のメモリにデータを書き込むようにし
て、内部と外部のメモリの間でデータの交換を行うよう
にしてもよい。このようにすると、コンパレータでの比
較結果が一致したときは、内部及び外部のメモリへの書
き込みサイクルを起動しなくてもよいので、データ交換
に要する処理や時間を低減できる。
【0012】また、請求項5に係る本発明は、上記メモ
リ制御部又は処理部に、内部メモリからのデータと外部
メモリからのデータとでデータ演算を逐次行う演算部を
設けると、例えばデータ処理装置をMPEG(moving p
icture experts groupの略)のエンコーダに適用し、I
/B/Pピクチャのうち互いに異なるピクチャが内部と
外部のメモリにそれぞれ格納されている場合に、内部と
外部のメモリ間でデータの交換を行うときにピクチャ間
のデータ演算が行えるので、データの交換の際に演算後
のピクチャデータをメモリに格納することができる。
【0013】一方、請求項6に係る本発明は、上記デー
タの交換が所定容量のメモリ領域毎に行われるように
し、処理部のアクセス頻度が高いメモリ領域が内部のメ
モリに、アクセス頻度が低いメモリ領域が外部のメモリ
に位置するように、内部と外部のメモリの間でデータの
交換を行うようにした。このようにすると、メモリシス
テムにおけるメモリ領域間にアクセス頻度の時間的局所
性がある場合に、アクセス頻度が高いメモリ領域を随時
内部メモリにもってこれるので、メモリシステム全体の
パフォーマンスが向上される。
【0014】さらに、請求項7に係る本発明は、上記処
理部又はメモリ制御部に、内部と外部のメモリにおける
各メモリ領域のアクセス数を記憶するタグメモリを設
け、このタグメモリの値を参照することにより、内部と
外部のメモリの間でメモリ領域毎のデータの交換を行う
ようにした。このようにすると、メモリ領域毎に設けた
タグメモリで各領域へのアクセス毎にカウントアップし
ていけば、メモリ領域ごとのアクセス頻度が全体的に容
易に分かるので、メモリ領域単位でのデータの交換がき
め細かく行える。
【0015】また、請求項8に係る本発明は、上記タグ
メモリを、処理部からのメモリアドレスを受けてどのメ
モリ領域へのアクセスかを判別するタグコンパレータ部
と、このタグコンパレータ部からのトリガ信号を受けて
カウントアップを行うメモリカウント部とで形成する
と、処理部からのメモリアドレスをタグコンパレータ部
に供給するようにしておけば、メモリカウント部でカウ
ントアップが自動的に行われるので、処理部又はメモリ
制御部にメモリアドレスをいちいちチェックしてどの領
域へのアクセスかを判断させアクセス回数を記憶させる
必要がなく、処理部又はメモリ制御部の処理負荷が軽減
される。
【0016】さらに、請求項9に係る本発明は、上記処
理部又はメモリ制御部に、上記メモリ領域以上の容量の
バッファメモリを設け、このバッファメモリに一旦デー
タを書き込むことによって、内部と外部のメモリの間で
データの交換を行うようにした。このようにすると、ま
ず内部又は外部メモリの一方におけるメモリ領域からデ
ータを連続で読み出してバッファメモリに蓄え、次い
で、この読み出したメモリ領域に内部又は外部メモリの
他方におけるメモリ領域のデータを連続で書き込み、こ
の後、バッファメモリのデータを連続で内部又は外部メ
モリの他方におけるメモリ領域に書き込めば、メモリ領
域のデータを交換することができるので、データの交換
を迅速に行える。
【0017】また、請求項10に係る本発明は、上記の
データバッファを複数設けると、内部と外部のメモリへ
のアクセスを同時に行って各メモリからのデータをそれ
ぞれのバッファメモリに蓄えることができるので、デー
タ交換に要する時間が短縮される。
【0018】これに対して、請求項11に係る本発明
は、上記内部と外部のメモリにおけるデータの交換を、
外部のメモリの空領域を利用して行うようにすると、既
存の外部メモリに交換対象のデータが一旦書き込まれる
ので、バッファメモリを利用した場合ほど高速なデータ
交換を実現できないものの、バッファメモリを別途設け
なくてもよくコストダウンを図れる。
【0019】また、請求項12に係る本発明は、上記処
理部又はメモリ制御部に、外部メモリのメモリ領域のそ
れぞれに対応する空領域の識別ビットを設けると、この
識別ビットでの符号を参照することにより、処理部又は
メモリ制御部が外部メモリの空領域を把握することがで
きる。
【0020】さらに、請求項13に係る本発明は、上記
メモリ制御部が、外部のメモリへのアクセスポートを複
数有し、この各ポートに接続される複数の外部メモリと
内部メモリとの間でデータの交換を行うようにしてもよ
い。このようにすると、より大きなメモリシステム内で
高速処理が必要なデータやアクセス頻度が高い特定のデ
ータを内部メモリにマッピングして、メモリシステム全
体のパフォーマンスを向上させることができる。
【0021】請求項14に係る本発明は、上記データの
交換を、内部又は外部のメモリから受けた交換対象のデ
ータを外部へ出力している際に行うようにした。このよ
うにすると、内部又は外部メモリの一方から受けたデー
タを出力している際は、他方のメモリは通常任意のアド
レスへのアクセスが可能なので、例えば、外部出力の際
に一方のメモリから交換対象のデータを一旦バッファ部
に格納してから外部出力し、それと同時に一方のメモリ
に他方のメモリの交換対象のデータを書き込み、この後
バッファ部のデータを他方のメモリに書き込めばよい。
このようにすると、データの交換に伴うオーバーヘッド
が著しく軽減されてこの発明の本来の効果が一層高ま
る。
【0022】また、請求項15に係る本発明は、上記の
データ処理装置の複数を、そのメモリ制御部を介して互
いに接続し、各データ処理装置の内部メモリの間でデー
タの交換を行うようにして、データ処理システムを構成
した。
【0023】この発明に係るデータ処理システムにおい
ては、各データ処理装置の処理部に必要なデータが、そ
の処理部に対応する内部メモリにマッピングされるよう
に、各内部メモリ間でデータの交換を行うことができる
ので、トータルなデータ処理のパフォーマンスが向上す
る。
【0024】また、請求項16に係る本発明は、上記の
データ処理装置のメモリ制御部に外部へのアクセスポー
トを複数設け、このデータ処理装置の複数をそれぞれア
クセスポートを介して互いに接続し、各データ処理装置
の内部メモリの間でデータの交換を行うようにしてデー
タ処理システムを構成すると、データ処理装置が互いに
複数のデータバスで接続されることとなるので、これら
データバスを使用して、互いにデータの交換対象のデー
タ処理装置間で、データの読み出しと書き込みとを同時
に行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】この発明に係るデータ処理装置の
実施の形態を、添付図面に基づいて以下に説明する。
【0026】(実施の形態1)図1に示すデータ処理装
置1は、内部のメモリ2と、このメモリ2に対して読み
書きをすることによって所定のデータ処理を行う処理ユ
ニット3とが、同一のチップ上に形成されている。内部
メモリ2は、DRAMで構成されており、メガバイト級
の容量を備えている。また、処理ユニット3は、システ
ムバスに対するデータの入出力ポートを備えており、内
部メモリ2内のデータ(プログラムを含む概念であ
る。)の解析や演算等の処理結果に基づきシステムバス
を通して不図示の周辺装置を制御している。処理ユニッ
ト3は、外部メモリ4用のアクセスポートを備え、且つ
このアクセスポートを介して外部メモリ4に対してデー
タの読み書きを行うメモリ制御ユニット5に接続されて
いる。このメモリ制御ユニット5による外部メモリ4へ
のアクセスは、処理ユニット3により制御されており、
処理ユニット3は、内部メモリ2と外部メモリ4とを一
連のメモリシステムとして取り扱う。
【0027】このデータ処理装置1は、いわゆるCPU
(central processing unit)として機能し以下のよう
な動作をする。前提として、システム上のメモリマップ
内で内部メモリ2と外部メモリ4との各々の担当するア
ドレス領域を決め、実行に必要なサイクル数やメモリへ
のアクセス数が多いインストラクション(命令)やその
データについては、内部メモリ2にマップされるよう
に、内部メモリ2及び外部メモリ4にロードすべきプロ
グラムデータをそれぞれ規定する。そして、処理ユニッ
ト3が解析実行できるインストラクションセットとし
て、内部と外部のメモリ2、4間のデータの交換命令を
用意し、この交換命令とそれに続く内外メモリ2、4の
アドレス領域指定とを処理ユニット3が受け取って該命
令を実行すると、その指定されたアドレス領域のデータ
が内部と外部メモリ2、4間で交換されるようにする。
このため、このデータ処理装置1は、プログラマが、こ
の交換命令をプログラム上で適宜使用し、実行に必要な
サイクル数やメモリへのアクセス数が多いインストラク
ション(命令)やそのデータを、タイムリーに内部メモ
リ2にマップすることによって、データの解析や演算等
の処理が高速化されてトータルなプログラムの実行速度
(パフォーマンス)が向上するのである。
【0028】データ交換は、以下のようなシーケンスで
行われる。まず、処理ユニット3が交換命令を受け取る
と、メモリ制御ユニット5が起動されて、その交換命令
で指定された外部メモリ4のメモリ領域のデータの一部
が、32ビットのデータとしてメモリ制御ユニット5の
バッファ用レジスタ6に記憶される。次いで、メモリ制
御ユニット5が、レジスタ6に移された外部メモリ4の
メモリ領域に、内部メモリ2の指定メモリ領域のデータ
の一部を読み出してダイレクトに書き込む。このとき、
内部メモリ2からのデータは128ビットで出力される
が、処理ユニット3が所要の32ビットのデータだけを
メモリ制御ユニット5に出力する。そして、この読み出
した内部メモリ2のメモリ領域に、レジスタ6の32ビ
ットのデータを書き込んでデータの部分的な交換を行
う。このとき、処理ユニット3からの内部メモリ2への
書き込みは、32ビットだけで行い、あとのデータバス
(96ビット)についてはライトマスクを施す。上記の
一連の基本動作を、指定メモリ領域の全てに亘って繰り
返し行って、内部と外部メモリ2、4間で指定メモリ領
域のデータ交換を行うのである。
【0029】なお、このデータ交換の動作は、レジスタ
6の容量に比べて指定されたメモリ領域の方が大きい場
合について述べたが、レジスタ6より小さいメモリ領域
でデータ交換を行う場合は、一回の基本動作で終了す
る。
【0030】図2に図1のメモリ制御ユニット5の内部
構成の変形例を示し、レジスタ6’を128ビットにす
るとともに、このレジスタ6’と外部メモリ4のデータ
バス(32ビット)との間に位置するPS/SP(para
llel-to-serial/serial-to-parallel)変換回路PSを
設けたメモリ制御ユニット5’が示されている。このメ
モリ制御ユニット5’は、処理ユニット3に対するデー
タバスが、内部メモリ2と処理ユニット3との間のデー
タバスと同様に128ビットで構成され、内部メモリか
ら外部メモリへのデータ転送では、このデータバスから
の128ビットのデータがレジスタ6’に格納され、こ
のレジスタ6’のデータがPS/SP変換回路PSで4
サイクルの32ビットに時分割されて、外部メモリ4へ
のデータバスに出力される。一方、外部メモリから内部
メモリへのデータ転送では、PS/SP変換回路PS
が、外部メモリ4からの32ビットのデータの4サイク
ル分をそのサイクル毎に順次レジスタ6’に書き込み、
レジスタ6’に128ビットのデータが揃うと、処理ユ
ニット3へ一度に出力する。
【0031】このように、この変形例では、メモリ制御
ユニット5’にPS/SP変換回路PSを設けたため、
処理ユニット3と内部メモリ2との間のデータバスと、
処理ユニット3とメモリ制御ユニット5’との間のデー
タバスとを、同じバス幅に構成できるので、バス幅の違
いによるデータの整列作業(例えばライトマスク)を処
理ユニット3がする必要がなく、処理ユニット3のデー
タ処理効率が上がるし、処理ユニット3と内部メモリ2
との間のデータバスと、処理ユニット3とメモリ制御ユ
ニット5との間のデータバスとを共通化してレイアウト
エリアの削減によるコストダウンも図れる。
【0032】上記のように、この発明のデータ処理装置
は、内外メモリ2、4間でデータの交換を行うのである
が、データ交換を行った際は、両メモリのアドレス割り
付けの入れ替えも行わなければならない。一例を図3に
示す。図3は、処理ユニット3に設けられているメモリ
アドレスマネージャMMを示している。このメモリアド
レスマネージャMMは、内外メモリ2、4について各1
6メガバイトで計32メガバイト(25ビット)のメモ
リ空間において1メガバイト毎のメモリ領域単位でアド
レスの入れ替えを行える。まず、CPU等からの25ビ
ットのシステムアドレスを受けると、下位20ビット
(1メガバイトのメモリ領域におけるメモリアドレスを
示す。)と、上位5ビット(内外メモリにおける計32
個のメモリ領域のどれかを示す。)とに分ける。下位2
0ビットは、そのままアクセス対象の内部又は外部のメ
モリ2、4に送られる。また、上位5ビットは、000
00(2進数)〜11111(2進数)におけるいずれ
かであるから、内部メモリ領域1〜16と外部メモリ領
域1〜16とに対応する比較ユニットCUがアドレスレ
ジスタとコンパレータとで内外メモリの計32個のどの
メモリ領域へのアクセスかを判断して、各メモリ領域に
対応する4ビットのアドレスをアドレスROM(read o
nly memory)から上位4ビットのアドレスとして、3ス
テートバッファを介して各メモリ2、4に出力するので
ある。なお、アドレスレジスタは、各メモリ領域の番号
(5ビットのアドレスに対応する。)を示しており、ア
ドレスROMは、各メモリ領域に対する固有の固定アド
レス(4ビットのアドレス)を表している。したがっ
て、各メモリ2、4は、24ビットのアドレスが与えら
れて16メガバイトのメモリ空間がアクセスされ得るの
である。
【0033】ここで、図3に示す状態において、内部メ
モリ領域2と外部メモリ領域16とでデータの交換が行
われたとすると、交換対象のメモリ領域の比較ユニット
CUにおけるアドレスレジスタの値をそれぞれ書き換え
る。つまり、交換対象のメモリ領域のアドレスレジスタ
の値が入れ替わるのである。
【0034】このように、この発明のデータ処理装置
は、データの交換の際に、メモリのアドレス割り付けの
入れ替えも行っている。すなわち、あるアドレスに対応
するデータの外部メモリにおける格納領域は、内部と外
部のメモリ間でのデータの交換により物理的に変わる可
能性がある。したがって、内外メモリ間でデータが重複
することなく、メモリ空間を形成できるのである。
【0035】図4は図2の処理ユニットの内部構成の一
例を示し、処理ユニット3’は、内部メモリ2からのデ
ータと、外部メモリ4及びメモリ制御ユニット5’から
のデータとを1ビットずつ比較するコンパレータCを備
えている。このコンパレータCは、内部と外部のメモリ
2、4から読み出したデータを互いに比較し、比較結果
でデータが一致しない場合は、ライトトリガをイネーブ
ルにして、内部メモリライト回路と外部メモリライト回
路とに、各々のメモリ2、4からのデータと逆のデータ
を、リードモディファイライトサイクルにより内外メモ
リ2、4の出力をハイインピーダンスにしつつ各メモリ
2、4に書き込む。また、データが全ビット一致する場
合には、交換対象たるデータが同一であるから、メモリ
2、4への書き込みを行わない。なお、これらライト回
路は、メモリのライト動作に必要なリードモディファイ
用のライトコントロール信号を出力する。また、データ
が部分的に一致する場合は、一致しているビットにライ
トマスクを施してリードモディファイライトサイクルを
実行する。このように、処理ユニット3にコンパレータ
Cを設けたため、交換対象のデータが全部一致する場合
は、ライトサイクルが起動されないので、データ交換全
体に要するサイクル数が減りデータ交換にかかる時間や
処理が軽減されて、トータルなパフォーマンスが向上す
る。なお、コンパレータC等はメモリ制御ユニット5’
に設けてもよい。
【0036】図5は図2の処理ユニットの内部構成の他
の例を示し、内部メモリ2からのデータと外部メモリ4
からのデータとを演算する演算回路ALUを設けた処理
ユニット3”が示されている。この処理ユニット3”
は、各メモリ2、4からのデータを演算回路ALUで1
ビット毎に所定演算し、この演算結果を内部と外部のメ
モリライト回路に出力する。各メモリライト回路は、演
算結果データを各メモリ2、4に出力する。なお、各メ
モリ2、4への書き込みは図4に示す場合と同様にリー
ドモディファイライトサイクルで行う。このように、こ
の実施の形態では、データの交換の際にデータの演算を
あわせて行えるため、例えばデータ処理装置をMPEG
の符号化LSIに適用し、I/B/Pピクチャのうち互
いに異なるピクチャが内部と外部のメモリにそれぞれ格
納されている場合に、内部と外部のメモリ間でデータの
交換を行うときにピクチャ間のデータ演算が行えるの
で、データの交換の際に演算後のピクチャデータをメモ
リに格納することができる。このため、よりパフォーマ
ンスの高いデータ処理が可能になる。
【0037】(実施の形態2)図6には、この発明に係
るデータ処理装置を適用したビデオコントローラ10が
示されている。このビデオコントローラ10は、内部メ
モリ12と外部メモリ14とをフレームバッファとして
使用し、これらメモリ12、14を一連のメモリアドレ
ス空間にマッピングして、これらメモリ12、14にモ
ニタにおける画像データを格納する。内部と外部のメモ
リ12、14は、所定容量のメモリ領域17、18にそ
れぞれ区切られており、このメモリ領域は、各メモリ1
2、14に与えるメモリアドレスによって特定される。
そして、この各メモリ領域17、18の上限と下限の境
界のメモリアドレスが処理ユニット13に記憶されてい
るので、処理ユニット13は、各メモリ12、14のど
のメモリ領域17、18が読み書きされているかを判別
できるのである。処理ユニット13は、IO(input-ou
tput)バスを介してCPU等のコアシステム(図示せ
ず)と交信しコアシステムからコマンドを受け取る。そ
して、処理ユニット13は、受け取ったコマンドを解析
し、そのコマンドの指示に応じて各メモリ12、14に
アクセスし、メモリ12、14内の画像データを処理す
る。なお、外部メモリ14へのアクセスには、メモリ制
御ユニット15が起動される。各メモリ12、14に格
納された画像データを適時DAコンバータ19を通して
ビデオ出力することによって、メモリ12、14内の画
像データを不図示のモニタに写し出すのである。
【0038】このビデオコントローラ10は、上記の実
施の形態1の場合と同様に、内部と外部のメモリ12、
14間でデータの交換をする。このデータ交換は、以下
に示すように、両メモリ12、14へのアクセス頻度に
基づいて上記メモリ領域単位で行われる。まず、処理ユ
ニット13は、アクセスすべきメモリアドレスを参照す
ることによって、各メモリ12、14のメモリ領域のど
こにアクセスしたかを逐次把握する。次いで、処理ユニ
ット13は、内部メモリ12で最もアクセスが少ないメ
モリ領域17及びそのメモリ領域17へのアクセス回数
と、外部メモリ14で最もアクセスが多いメモリ領域1
8及びそのメモリ領域18へのアクセス回数とを、予め
決められた時間毎にそれぞれ割り出して処理ユニット1
3内部のレジスタ(図示せず)に記憶する。そして、処
理ユニット13は、このレジスタ内の値を参照して、外
部メモリ14のメモリ領域18へのアクセス回数の方
が、内部メモリ12のメモリ領域17へのアクセス回数
より多い場合に、メモリ制御ユニット15をコントロー
ルして、これらメモリ領域17、18内のデータを交換
する。このデータ交換には、上記の実施の形態1の場合
と同様に、メモリ制御ユニット15のバッファ用レジス
タ16が、データの退避に用いられる。このレジスタ1
6にデータを部分的に退避させながら、メモリ領域1
7、18すべてのデータを交換するのである。
【0039】交換のタイミングとしては、図6に示すよ
うに、外部メモリ14における交換対象たる領域18が
DAコンバータ19を通してデータを出力しているとき
に、その出力データを順次バッファ用レジスタ16にコ
ピーするとともに、内部メモリ12における交換対象た
る領域17のデータを、リードモディファイライトサイ
クルにより、外部メモリ14の領域18に書き込む。そ
して、バッファ用レジスタ16のデータを、内部メモリ
12中の領域17に書き込む。このようにすれば、交換
に必要なオーバーヘッドを抑えて効率よくデータを交換
できる。このとき、バッファ用のレジスタ16が交換領
域を全て格納できる容量であると、交換が非常に早くス
ムーズになるので都合がよい。なお、ここでは、外部メ
モリ14からのデータの出力期間にデータの交換を行っ
たが、内部メモリ12からのデータの出力期間にデータ
の交換を行うようにしてもよい。また、交換のタイミン
グに、不図示のモニタのブランキング期間を使用しても
よい。
【0040】このように、このビデオコントローラ10
は、アクセス頻度が高いメモリ領域が内部メモリ12に
マッピングされることとなるので、例えばモニタ上でウ
インドウをひらき、このウインドウ内でビデオ動画を再
生させる場合に、このウインドウに対応するメモリ領域
が内部メモリ12にマッピングされて、非常にスムース
な動画再生が可能となる。ここで、通常では、動画再生
をする場合は、他のビデオ処理はあまり行わないので、
仮に動画再生のウインドウ以外の画像データが全て外部
メモリ14に格納されたとしても、外部メモリ14のア
クセススピードに起因するような問題は発生しない。つ
まり、このビデオコントローラ10(データ処理装置)
は、処理データの時間的局所性を利用して、内部と外部
のメモリ12、14間でデータの交換を適時行うので、
データ処理のパフォーマンスをトータルで向上させるこ
とができる。
【0041】(実施の形態3)図7に示すビデオコント
ローラ20は、内部と外部のメモリ22、24の各メモ
リ領域27、28毎に対応するように区分されて、各メ
モリ領域27、28へのアクセス回数を記録するタグメ
モリT1,T2をそれぞれ備えている。そして、処理ユ
ニット23が、このタグメモリT1,T2に各メモリ領
域へのアクセス回数を記憶させることによって、実施の
形態2の場合と異なり、全メモリ領域のアクセス頻度が
分かるので、よりきめ細かなメモリ領域の交換が可能に
なる。
【0042】タグメモリT1,T2は、図8に示すよう
に、その区分毎に、処理ユニット23からのメモリアド
レスを参照して担当するメモリ領域27、28かどうか
を判断するコンパレータを備えるタグコンパレータTC
と、このタグコンパレータTCにより担当するメモリ領
域27、28であると判断された場合にインクリメント
を行うメモリカウンタMCを備えるアクセス頻度判定回
路AJとからなる。各タグコンパレータTCは、各メモ
リ領域27、28の上限と下限の境界の各メモリアドレ
スをアドレスROM内に記憶し、その上下の境界のメモ
リアドレスの間に処理ユニット23からのメモリアドレ
スが入り、かつメモリ22、24への読み書きが行われ
る状態である場合に、メモリカウンタMCにカウントア
ップ信号を発信する。アクセス頻度判定回路AJのメモ
リカウンタMCは、カウントアップ信号に応じてインク
リメントを行うことによって、担当するメモリ領域2
7、28へのアクセス回数を記憶する。メモリカウンタ
MCの値は、データの交換が行われたときに、リセット
される。アクセス頻度判定回路AJは、予め決められた
時間間隔で各領域のメモリカウンタMCの値を参照し、
頻繁にアクセスされるメモリ領域が内部メモリ22にマ
ッピングされるように、内部と外部のメモリ22、24
間のデータ交換を処理ユニット23に指示する。そし
て、処理ユニット23は、タグメモリT1,T2のアク
セス頻度判定回路AJの指示にしたがって内部と外部の
メモリ22、24間でデータの交換を行う。この交換時
期は、上述のように、DAコンバータ19を通してデー
タを出力するときやモニタのブランキング期間が考えら
れる。
【0043】このビデオコントローラ20(データ処理
装置)は、アクセス頻度の一番高い外部メモリの領域と
アクセス頻度の一番低い内部メモリの領域とを交換した
図6に示す実施形態と異なり、各メモリ領域のアクセス
数を記憶するタグメモリT1,T2を設けてアクセス頻
度が高いメモリ領域をすべて内部メモリ22にマッピン
グすることとしたとともに、処理ユニット23がアクセ
ス毎にメモリ領域を特定してそのアクセス回数を記憶し
なくてもよいので、処理ユニット23の負荷が軽減され
て処理ユニット23が本来のデータ処理により集中でき
るので、よりデータ処理のトータルなパフォーマンスが
向上する。
【0044】(実施の形態4)図9は、この発明に係る
データ処理装置をいわゆるCPUとした場合の他の実施
形態を示している。このデータ処理装置30は、内部と
外部のメモリ32、34が、上記実施の形態2、3と同
様に、所定容量のメモリ領域37、38に区分されてお
り、このメモリ領域37、38単位でデータの交換が行
われる。メモリ制御ユニット35は、上記のバッファ用
レジスタの代わりに、メモリ領域37、38の容量以上
のバッファメモリBを備えている。このバッファメモリ
Bは、SRAM(static random access memory)又は
DRAMで構成され、メモリ制御ユニット35にコント
ロールされてデータの読み書きを行う。処理ユニット3
3からデータの交換が指示されると、メモリ制御ユニッ
ト35は、内部又は外部メモリ32、34からの交換メ
モリ領域37、38のデータを、バーストサイクルでま
とめて全てバッファメモリBに一旦退避させる。そし
て、このバッファメモリBにデータを退避した一方のメ
モリ領域に、他方のメモリ領域のデータをバーストサイ
クルでまとめて書き込み、この後、その他方のメモリ領
域にバッファメモリBのデータをバーストサイクルでま
とめて書き込んで、データの交換が終了するのである。
このデータ処理装置30は、メモリ領域37、38以上
の容量のバッファメモリBを設けたため、データ交換に
要する時間や処理が大幅に低減されるので、さらにデー
タ処理のトータルなパフォーマンスが向上する。
【0045】また、図10に示すように、他のバッファ
メモリB’を設けると、各メモリ32、34へのリード
アクセスを同時に開始してそれぞれのデータを各バッフ
ァメモリB,B’に蓄えて、各バッファメモリB,B’
から各メモリ32、34にそれぞれデータの書き込みを
同時に行うことができるので、データ交換に必要な時間
や処理を低減してトータルなパフォーマンスを向上させ
ることができる。
【0046】(実施の形態5)図11は、この発明に係
るデータ処理装置をビデオコントローラとした場合の他
の実施形態を示している。このビデオコントローラ40
は、内部と外部のメモリ42、44間のメモリ領域4
7、48単位でのデータの交換に、外部メモリ44の空
領域を利用している。すなわち、例えば内部メモリ42
を8メガビットDRAMとし、外部メモリ44を16メ
ガビットDRAMとした場合に、モニタのスクリーンサ
イズが1024x768ピクセルで1ピクセルあたり2
4ビットカラーならば、フレームバッファとして必要な
容量は18.5メガビットであるので、外部メモリ44
に5.5メガビットの空領域ができ、この空領域をデー
タ交換のためのデータ退避用バッファメモリとして利用
するのである。
【0047】処理ユニット43には、図12に示すよう
に、外部メモリ44におけるメモリ領域48のそれぞれ
に対応する識別ビットRが設けられており、この識別ビ
ットRを参照することにより、処理ユニット43は外部
メモリ44内の空領域を、次のようにメモリ領域48ご
とに把握するのである。識別ビットRは、例えばメモリ
領域47、48の容量を1メガビットに設定した場合
は、外部メモリ44が16メガビットDRAMなので1
6個設けられる。そして、外部メモリ44における一連
のメモリ領域48のそれぞれが各識別ビットRに対応
し、識別ビットRが‘1’の場合は、そのメモリ領域4
8にデータが格納されており、‘0’の場合は、そのメ
モリ領域48が空領域であることを示す。この識別ビッ
トRは、データの交換のときに処理ユニット43によっ
て参照され書き換えられる。図12に示す場合は、メモ
リアドレスが8〜9、11〜14、及び15〜16メガ
の領域が、空領域となっている。
【0048】このビデオコントローラ40(データ処理
装置)は、外部メモリ44の空領域を利用してバースト
サイクルでメモリ領域47、48のデータをまとめて交
換できるため実施の形態4ほどではないもののデータ交
換に要する時間や処理が大幅に低減されてトータルなパ
フォーマンスが向上するうえ、上記実施の形態のような
バッファ用のレジスタやバッファメモリを設ける必要が
なくコスト的に安くなるので、非常に商品価値を高める
ことができる。また、識別ビットRを参照すれば、外部
メモリ44の空領域がわかるため、処理ユニット43
は、空領域のアドレスを逐次記憶しなくてよいので、デ
ータの処理に集中できパフォーマンスが向上する。
【0049】(実施の形態6)図13に示すデータ処理
装置50は、メモリ制御ユニット55が、外部メモリへ
のアクセスポートP,P’を複数有しており、これらア
クセスポートP,P’に外部メモリ54、54’が接続
されている。これら外部メモリ54、54’と内部メモ
リ52との間で、処理ユニット53が、メモリ領域単位
のデータの交換を行うのである。
【0050】この実施の形態では、複数のアクセスポー
トP,P’を介して複数の外部メモリ54、54’と内
部メモリ52とでデータの交換を行うので、大きなメモ
リシステム内で高速処理が必要なデータやアクセス頻度
が高い特定のデータを内部メモリにマッピングして、メ
モリシステム全体のパフォーマンスを向上させることが
できる。
【0051】(データ処理システムの実施の形態1)図
14には、データ処理装置61、61’をデータバスで
互いに接続して構成したデータ処理システム60が示さ
れている。データ処理装置61、61’は、処理ユニッ
ト63、63’が各々の内部メモリ62、62’を使用
して、互いに独立にデータ処理を行い、いわゆるパラレ
ルプロセッシングを実現する。
【0052】各データ処理装置61、61’の内部メモ
リ62、62’に一連のメモリアドレスが割り振られて
おり、あるデータ処理装置61が、他のデータ処理装置
61’の内部メモリ62’のデータが必要な場合は、そ
のメモリアドレスをアクセスすることによって、各メモ
リ制御ユニット65、65’を通して、所望の内部メモ
リ62’のデータを参照することができる。また、所望
のデータが、今後アクセスする可能性が非常に高い場合
は、ハードウェアの判断やプログラムの指定により、他
の内部メモリ62’の所望データのメモリ領域67’
を、自己の内部メモリ62のアクセス頻度が低いメモリ
領域67と交換できる。このデータ交換には、バッファ
メモリB、B’が利用される。
【0053】このデータ処理システム60においては、
データ処理装置61、61’の相互間で内部メモリ6
2、62’のメモリ領域67、67’、68、68’の
データを交換できるため、必要かつアクセスが頻繁なデ
ータ、例えば他のデータ処理装置がデータ処理を行った
結果データ等を、自己の内部メモリ62、62’にマッ
ピングすることができるので、高速で内部メモリとデー
タ通信してデータ処理速度を向上させることができる。
【0054】(データ処理システムの実施の形態2)図
15に示されるデータ処理システム70は、データ処理
装置71、71’が、メモリ制御ユニット75、75’
に2個のアクセスポートP1,P2,P1’,P2’を
備えており、このアクセスポートP1,P2,P1’,
P2’を介してデータ処理装置71、71’が互いに接
続されている。
【0055】このデータ処理システム70においては、
データ処理装置71、71’が複数のアクセスポートP
1,P2,P1’,P2’を有して互いに複数のデータ
バスで接続されているため、これらデータバスを使用し
て、互いにデータの交換対象のデータ制御ユニット間
で、内部メモリ72、72’のデータの読み出しと書き
込みを同時に行うことができるので、データの交換にか
かる時間が低減しトータルなパフォーマンスが向上す
る。
【0056】
【発明の効果】この発明に係るデータ処理装置及びデー
タ処理システムは、処理時間のかかるデータやアクセス
頻度の高いデータが内部メモリに格納されるように、内
部と外部のメモリ間でデータの交換を適時行えるので、
外部メモリへのアクセスによるパフォーマンスネックを
軽減して、データ処理のトータルなパフォーマンスを向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデータ処理装置の第1実施形態を示
すブロック図である。
【図2】図1のメモリ制御ユニットの内部構成の変形例
を示すブロック図である。
【図3】処理ユニット内のメモリアドレスマネージャを
示すブロック図である。
【図4】図2の処理ユニットの内部構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図5】図2の処理ユニットの内部構成の他の例を示す
ブロック図である。
【図6】この発明のデータ処理装置の第2実施形態を示
すブロック図である。
【図7】この発明のデータ処理装置の第3実施形態を示
すブロック図である。
【図8】タグメモリを示すブロック図である。
【図9】この発明のデータ処理装置の第4実施形態を示
すブロック図である。
【図10】他のバッファメモリを設けたデータ処理装置
のブロック図である。
【図11】この発明のデータ処理装置の第5実施形態を
示すブロック図である。
【図12】識別ビットを示すブロック図である。
【図13】この発明のデータ処理装置の第6実施形態を
示すブロック図である。
【図14】この発明のデータ処理システムの第1実施形
態を示すブロック図である。
【図15】この発明のデータ処理システムの第2実施形
態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、10、20、30、40、50 データ処理装置 2、12、22、32、42、52、62、72 内部
メモリ 3、13、23、33、43、53、63 処理ユニッ
ト 4、14、24、34、44、54 外部メモリ 5、15、25、35、45、55、65、75 メモ
リ制御ユニット 6 バッファ用レジスタ 17、18 メモリ領域 60、70 データ処理システム

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部のメモリと、このメモリに対して読
    み書きをすることによって所定のデータ処理を行う処理
    部とを備えたデータ処理装置において、 外部のメモリに対して読み書きを行うメモリ制御部と、
    内部又は外部のメモリからのデータを格納するバッファ
    部とを、上記処理部に制御可能に接続して、このバッフ
    ァ部に外部又は内部のメモリからのデータを一旦格納す
    ることによって内部と外部のメモリ間でデータの交換を
    行うようにしたデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、 上記処理部に、内部と外部のメモリのアドレスの管理を
    行うアドレス管理部を設け、このアドレス管理部によ
    り、外部と内部のメモリ間でのデータの交換の際に、そ
    のデータに対応するアドレス割り付けの入れ替えを行う
    ようにしたことを特徴とするデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、 上記メモリ制御部に、内部と外部のメモリの間でデータ
    のパラレル又はシリアル変換を行う機能を付加して、内
    部メモリと処理部とのデータバス幅で、処理部とメモリ
    制御部とを接続するようにしたことを特徴とするデータ
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、 上記メモリ制御部又は処理部に、内部メモリからのデー
    タと外部メモリからのデータとを比較するコンパレータ
    を設け、このコンパレータでの比較結果が一致しない場
    合に内部又は外部のメモリにデータを書き込むようにし
    て、内部と外部のメモリの間でデータの交換を行うよう
    にしたことを特徴とするデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、 上記メモリ制御部又は処理部に、内部メモリからのデー
    タと外部メモリからのデータとでデータ演算を逐次行う
    演算部を設けたことを特徴とするデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、 上記データの交換が所定容量のメモリ領域毎に行われる
    ようにし、処理部のアクセス頻度が高いメモリ領域が内
    部のメモリに、アクセス頻度が低いメモリ領域が外部の
    メモリに位置するように、内部と外部のメモリの間でデ
    ータの交換を行うようにしたことを特徴とするデータ処
    理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のデータ処理装置におい
    て、 上記処理部又はメモリ制御部に、内部と外部のメモリに
    おける各メモリ領域のアクセス数を記憶するタグメモリ
    を設け、このタグメモリの値を参照することにより、内
    部と外部のメモリの間でメモリ領域毎のデータの交換を
    行うようにしたことを特徴とするデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のデータ処理装置におい
    て、 上記タグメモリは、処理部からのメモリアドレスを受け
    てどのメモリ領域へのアクセスかを判別するタグコンパ
    レータ部と、このタグコンパレータ部からのトリガ信号
    を受けてカウントアップを行うメモリカウント部とから
    なることを特徴とするデータ処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、 上記データの交換が所定容量のメモリ領域毎に行われる
    ようにし、かつ、 上記バッファ部を、上記メモリ領域以上の容量を有する
    バッファメモリとし、このバッファメモリに一旦データ
    を書き込むことによって、内部と外部のメモリの間でデ
    ータの交換を行うようにしたことを特徴とするデータ処
    理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のデータ処理装置におい
    て、 上記バッファメモリを、複数設けたことを特徴とするデ
    ータ処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、 上記バッファ部を、外部のメモリの空領域に形成したこ
    とを特徴とするデータ処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のデータ処理装置にお
    いて、 上記処理部又はメモリ制御部に、外部メモリのメモリ領
    域のそれぞれに対応する空領域の識別ビットを設けたこ
    とを特徴とするデータ処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、 上記メモリ制御部が、外部のメモリへのアクセスポート
    を複数有し、この各ポートに接続される複数の外部メモ
    リと内部メモリとの間でデータの交換を行うことを特徴
    とするデータ処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、 上記データの交換を、内部又は外部のメモリから受けた
    交換対象のデータを外部へ出力している際に行うように
    したことを特徴とするデータ処理装置。
  15. 【請求項15】 複数のデータ処理装置を、そのメモリ
    制御部を介して互いに接続し、各データ処理装置の内部
    メモリの間でデータの交換を行うようにしてなるデータ
    処理システム。
  16. 【請求項16】 複数のデータ処理装置のメモリ制御部
    に外部へのアクセスポートを複数設け、これらのデータ
    処理装置をそれぞれのアクセスポートを介して互いに接
    続し、各データ処理装置の内部メモリの間でデータの交
    換を行うようにしてなるデータ処理システム。
JP10081000A 1997-04-17 1998-03-27 メモリ内蔵のデータ処理装置及び処理システム Pending JPH113324A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100328329B1 (ko) * 1998-01-22 2002-03-12 가네꼬 히사시 명령 메모리 회로
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US7603536B2 (en) 2005-06-30 2009-10-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Data processing apparatus and image reading apparatus
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