JPH11331275A - 通信網システム及び交換機 - Google Patents

通信網システム及び交換機

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JPH11331275A
JPH11331275A JP24686798A JP24686798A JPH11331275A JP H11331275 A JPH11331275 A JP H11331275A JP 24686798 A JP24686798 A JP 24686798A JP 24686798 A JP24686798 A JP 24686798A JP H11331275 A JPH11331275 A JP H11331275A
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Withdrawn
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JP24686798A
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English (en)
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Mitsuaki Kakemizu
光明 掛水
Kazunori Murata
一徳 村田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q11/00Selecting arrangements for multiplex systems
    • H04Q11/04Selecting arrangements for multiplex systems for time-division multiplexing
    • H04Q11/0428Integrated services digital network, i.e. systems for transmission of different types of digitised signals, e.g. speech, data, telecentral, television signals
    • H04Q11/0478Provisions for broadband connections
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/54Store-and-forward switching systems 
    • H04L12/56Packet switching systems
    • H04L12/5601Transfer mode dependent, e.g. ATM
    • H04L2012/5619Network Node Interface, e.g. tandem connections, transit switching
    • H04L2012/5621Virtual private network [VPN]; Private-network - network-interface (P-NNI)

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Sub-Exchange Stations And Push- Button Telephones (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 公衆網を経由するPNNI網間を適切に接続
し、PNNI処理量を少なくし、かつ帯域使用効率の向
上を図る。 【解決手段】 通信網システム1は、公衆網2と、互い
に異なる構内に敷設された複数の構内網21〜24と、
複数の交換機LS1〜LS4を有する。交換機LS1〜
LS4は、公衆網2と構内網21〜24とのインタフェ
ース処理を行ってプライベート網PG−A.1〜PG−
A.4を構成し、リング状のトポロジを持ち、隣接間で
通信情報の送受信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信網システム及び
交換機に関し、特に不特定多数の発側と着側との通信を
行う通信網システム及び公衆網を経由して不特定多数の
ATM−LAN(Asynchronous Transfer Mode−Local
Area Network) 間の相互接続を行う交換機に関する。
【0002】
【従来の技術】ATMはデータ、音声、動画などからな
るマルチメディア通信をそれぞれが必要とする速度や品
質に合わせて1つのネットワークで提供するために開発
された公衆網用の通信方式である。
【0003】また、近年の情報通信では、ビデオ会議等
のQoSを必要とするアプリケーションの増加やインタ
ーネットの普及に伴うスループットの向上などが要求さ
れており、従来のLANでは、このような音声や動画な
どのリアルタイムの通信要求に対して、通信帯域や品質
を保証するのが難しい。
【0004】そこで、LANにもATMを適用したAT
M−LANの構築が進められており、公衆網を経由した
遠隔のATM−LAN間での経済的かつシームレスな接
続が求められている。
【0005】さらに、今後インターネットのさらなる普
及やエクストラネットへのニーズの増大により、複数の
公衆網を経由する不特定多数のATM−LANとのシー
ムレスな接続を可能とするグローバルPNNI(Privat
e Network to Network Interface) インターネットワー
キングに対する要求が高まるものと考えられる。
【0006】公衆網でのVC(Virtual Channel)確立の
ためのNNI(Network Node Interface)プロトコルとし
ては、B−ISUP(Broadband ISDN User Part) が主
に用いられているのに対し、ATM−LANで主に使用
されるNNIプロトコルはPNNIであり、PNNIは
シグナリングプロトコルの他にB−ISUPで規定され
ていないルーティングプロトコルも規定している。
【0007】このため、シームレスなVC確立を実現す
るには、公衆網でPNNIをエミュレーションする通信
方式を確立することが必要である。遠隔地にあるATM
−LAN間を公衆網を経由して接続する接続形態は、A
TM−Forum(ATM Forum ,"Specification of In
terworking among ATM networks(DRAFT),"ATM Forum/B
TD-RA-CS-IAN-0.106,1998)で提示されている。
【0008】図65は従来のATM−LANの接続形態
を示す図である。(A)はPVP(Permanent virtual
Path) による特定ATM−LAN間の接続形態を示して
おり、(B)はPVC(Permanent virtual connectio
n) を用いたRCC(Routing Control Channel) による
特定ATM−LAN間の接続形態を示している。
【0009】(A)では、ATM−LAN201〜20
3は、PNNIシグナリング処理及びPNNIルーティ
ング処理を行う機能を持つ。そして、ATM−LAN2
01とATM−LAN202は、PVP301で接続さ
れ、ATM−LAN201とATM−LAN203は、
PVP302で接続される。
【0010】このように、(A)の接続形態の公衆網1
00aは、PNNIシグナリング及びPNNIルーティ
ング双方とも処理せず、特定ATM−LAN間毎に1:
1のPVP301、302のみを提供する。
【0011】(B)では、ATM−LAN201〜20
3は、PNNIシグナリング処理及びPNNIルーティ
ング処理を行う機能を持ち、公衆網100bはPNNI
シグナリング処理を行う機能を持つ。
【0012】そして、ATM−LAN201とATM−
LAN202は、PVC401aとPVC401bで接
続され、ATM−LAN201とATM−LAN203
は、PVC401cとPVC401dで接続される。
【0013】このように、(B)の接続形態の公衆網1
00bは、PNNIルーティングを処理せず、PNNI
ルーティングでやりとりされるトポロジ情報運搬用RC
Cを、特定ATM−LAN間毎に1:1で提供する。
【0014】また、公衆網100bは、PNNIシグナ
リングについては、B−ISUPへ変換することで必要
時のみ、特定ATM−LAN間のSVC(Switched Vir
tualConnection)を設定する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
ATM−LANの接続形態では、図65の(A)と
(B)を比較すると、帯域使用効率の点で(B)の方が
呼毎のSVC設定が可能なために優れている。ところ
が、(B)の接続形態では、公衆網がPNNIルーティ
ング処理を行う必要がない反面、各ATM−LANはR
CCの設定された遠隔のATM−LANのトポロジ情報
しか持たない。
【0016】このため、RCCの設定されない他のAT
M−LANへの呼設定は、情報要素として必須なDTL
(Designated Transit List)を作成できず、RCCの設
定されないATM−LANへの接続が不可能である。
【0017】したがって、(B)の適用領域は、特定少
数のATM−LAN間接続に限定されてしまうといった
問題があった。一方、公衆網でPNNIシグナリング処
理及びPNNIルーティング処理を行うATM−LAN
の接続形態を考えた場合では、各ATM−LANがそれ
ぞれ公衆網と1つのRCCを設定するだけで、公衆網か
ら他のすべてのATM−LANのトポロジ情報を受理で
きるので、不特定多数のATM−LANとの接続が可能
になる。
【0018】ところが、この場合のATM−LANの接
続形態については、例えば、公衆網内の交換機の接続関
係やPNNIインターネットワークに対する経路設定
等、適切なシステム構築の検討が現状では十分なされて
いなかった。
【0019】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、公衆網を経由するPNNI網間を適切に接続
し、PNNI処理量を少なくし、かつ帯域使用効率の向
上を図った通信網システムを提供することを目的とす
る。
【0020】また、本発明の他の目的は、公衆網を経由
するPNNI網間を適切に接続し、PNNI処理量を少
なくし、かつ帯域使用効率の向上を図った通信網を実現
する交換機を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような、不特定多数の発側と
着側との通信を行う通信網システム1において、公衆網
2と、互いに異なる構内に敷設された複数の構内網21
〜24と、公衆網2と構内網21〜24を接続してプラ
イベート網PG−A.1〜PG−A.4を構成し、公衆
網2内でリング状のトポロジで配置され、隣接間で通信
情報の送受信を行う複数の交換機LS1〜LS4と、を
有することを特徴とする通信網システム1が提供され
る。
【0022】ここで、複数の交換機LS1〜LS4は、
公衆網2と構内網21〜24を接続して、プライベート
網PG−A.1〜PG−A.4を構成し、リング状のト
ポロジを持ち、隣接間で通信情報の送受信を行う。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の通信網システム1
の原理図である。通信網システム1は、遠隔地にあるA
TM−LAN間を公衆網2(B−ISUP網)を経由し
て接続し、不特定多数の発側と着側との通信を行う。
【0024】通信網システム1は、公衆網2、構内網2
1〜24及び公衆網2と構内網21〜24を接続する交
換機(公衆網内加入者交換機)LS1〜LS4を有す
る。図では、構内網21が構内交換機P1とマルチメデ
ィア端末(以降、端末と呼ぶ)21aを含み、構内網2
2が構内交換機P2と端末22aを含んでいる。
【0025】そして、交換機LS1〜LS4は、公衆網
2と構内網21〜24を接続して互いのインタフェース
をとり、交換機LS1〜LS4と構内網21〜24が含
まれたプライベート網が構成される。
【0026】なお、以降の説明では、プライベート網を
PNNI網として説明する。また、図では説明を簡単に
するため、交換機LSが4台配置されているが、これは
一例であり、実際にはPNNI網に応じた任意の数の配
置となる。
【0027】通信網システム1では、4つのPNNI網
がそれぞれ公衆網2に交換機LS1〜LS4を介して接
続されており、各PNNI網には論理的な識別子(ピア
グループ識別子)PG−A.1〜PG−A.4が割り当
てられる。
【0028】ピアグループ(Peer Group:PG) とは、
ノードが複数集まって、階層的に構成される論理ノード
のことである。交換機LS1〜LS4は、公衆網2と構
内網21〜24とのインタフェース処理を行うPNNI
処理(PNNIシグナリング処理及びPNNIルーティ
ング処理)機能を備えた公衆網2内の交換機である。ま
た、リング状のトポロジを持ち、隣接間で通信情報の送
受信を行う。
【0029】通信情報とは、例えば、トポロジ情報や自
己の動作状態を示す状態情報を通知するハローパケット
等のパケットであったり、その他通信に必要な情報を指
す。ここで、交換機LS1〜LS4がリング状に接続さ
れていることを示すトポロジは、交換機LS1〜LS4
のそれぞれに保守端末等を通じて、最初はユーザにより
設定される。
【0030】これにより、PG−A.1の交換機LS1
とPG−A.2の交換機LS2は、共に隣接するノード
として、PG−A.3の交換機LS3、PG−A.4の
交換機LS4をそれぞれ認識する。
【0031】また、PG−A.3の交換機LS3とPG
−A.4の交換機LS4は、共に隣接するノードとし
て、PG−A.1の交換機LS1、PG−A.2の交換
機LS2をそれぞれ認識する。
【0032】このようにして、公衆網2に属する交換機
LS1〜LS4は、PNNI網としてみた場合に、リン
グ状に接続されて見えることになる。そして、PNNI
網内の各交換機LS1〜LS4は、PNNIルーティン
グ処理の1つとして、隣接する2つの交換機LSとの間
で、トポロジ情報から認識した自ノードのリンク情報、
及び自ノードの状態情報等を含むハローパケットを送受
信する。
【0033】また、交換機LS1が、異なるPNNI網
間での呼設定のためのシグナリング処理(例えば、PG
−A.1内の端末21aからPG−A.2内の端末22
aへの通信要求)を行う場合は、トポロジ情報にもとづ
いて、交換機LS1→交換機LS3→交換機LS2ある
いは交換機LS1→交換機LS4→交換機LS2のいず
れかのルートをDTL(呼設定のルートを指定するため
の経路情報)として指定する。
【0034】また、交換機LSの追加/削除等の設置変
更が行われた場合には、その交換機LSとインタフェー
スをなす交換機LSにだけトポロジ情報を設定する。そ
して、その交換機LS間では、ハローパケットの送受信
は行わず、トポロジ情報の変化を反映したPTSP(PN
NI Topology State Packet:PNNIトポロジ状態パケ
ット)を、交換機LS間で送受信することにより、各交
換機LS間でトポロジ情報の同期をとらせる。
【0035】例えば、図1で交換機LS4が削除された
場合には、その旨を含むトポロジ情報を、交換機LS1
と交換機LS2へ保守端末等を通じてユーザが設定す
る。その後に、交換機LS1と交換機LS2は、PTS
Pを互いに自動的に送受信する。
【0036】さらに、構内網に属する端末に対する通信
要求を受け付けた構内交換機は、トポロジ情報にもとづ
いて呼設定のための経路情報を決定し、経路情報を格納
した呼設定要求メッセージを出力するように構成する例
えば、構内網21に属する端末21aに対する通信要求
を受け付けた構内交換機P1は、トポロジ情報にもとづ
いて呼設定のための経路情報(DTL)を決定し、経路
情報を格納した呼設定要求メッセージを出力する。
【0037】また、交換機LSが、複数のPNNI網に
属する場合には、自己が属するPNNI網を識別するた
めの認識テーブルを持たせる。これにより、呼設定時に
受信したルーティングメッセージを認識テーブルと参照
することで、いずれのPNNI網から送られてきたルー
ティングメッセージであるのかを識別することができ
る。
【0038】また、識別したPNNI網に対して設けら
れるトポロジ情報のデータベース(以降、トポロジデー
タベース)に対し、ルーティングメッセージ内の情報を
反映させる。
【0039】ここで、交換機LSが複数のPNNI網に
属する場合の一例を図に示す。図2は交換機LSが複数
のPNNI網に属する場合の網構成を示す図である。交
換機LS1は、複数のPNNI網として、PG−A.1
とPG−A.5の2つに属している。また、交換機LS
2は、複数のPNNI網として、PG−A.2とPG−
A.6の2つに属している。
【0040】このような網構成の場合、交換機LS1と
交換機LS2は、PNNI網を識別するための認識テー
ブルが設けられる。そして、受信したルーティングメッ
セージがいずれのPNNI網からのものであるかを判断
する。また、その結果を、トポロジデータベースに設定
することで、次回の処理を行う場合に参照する。
【0041】以上説明したように、本発明の通信網シス
テム1では、公衆網2と構内網21〜24とのインタフ
ェース処理を行うPNNI処理機能を備えた交換機LS
1〜LS4を公衆網2内にリング状のトポロジを持つよ
うに接続する構成とした。
【0042】これにより、交換機LS1〜LS4を公衆
網2内にメッシュ状に接続した場合と比べて、隣接する
交換機LSの数が減少するするため、交換機LSのルー
ティング処理及び交換機LSと接続されたPNNI網内
の構内交換機のルーティング処理の負荷を軽減すること
が可能になる。
【0043】次に同一PG階層内のショートカット経路
(VC)設定について説明する。図3は同一PG階層内
のショートカット経路設定の原理を示す図である。図中
のPNNI網は、同一のPG階層であり、すべてPG−
A(Aは階層レベル名)である。
【0044】異なるPNNI網間での呼設定のためのシ
グナリング処理(例えば、PG−A.1内の端末21a
からPG−A.2内の端末22aへの通信要求)は、交
換機LS1は、指定された公衆網2内のDTL(交換機
LS1→交換機LS3→交換機LS2あるいは交換機L
S1→交換機LS4→交換機LS2)により、最も着側
端末寄りのPNNI網に属する着側の交換機LS2を求
め、その着側の交換機LS2へ直接メッセージを送出
(ショートカット)する。
【0045】このメッセージには、指定されたDTL
(交換機LS1→交換機LS3→交換機LS2あるいは
交換機LS1→交換機LS4→交換機LS2)が変更さ
れることなくそのまま格納される。
【0046】これにより、指定されたDTLは変更しな
いため、着側の交換機LS2では公衆網2内でDTLに
従わないルート(ショートカット経路)が選択されたこ
とを意識しない。これにより、従来のDTLの取り決め
をそのまま適用できる。
【0047】また、着側の交換機LS2は、呼設定要求
メッセージの出力先から呼設定ができない旨のメッセー
ジを受け取った場合には、呼設定要求メッセージの送出
元である発側の交換機LS1に対して呼設定ができない
旨のメッセージを出力する。
【0048】さらに、呼設定要求メッセージを受け付け
た発側の交換機LS1は、呼設定要求メッセージ内にお
ける構内網での呼設定プロトコルで使用される情報要素
(例えば、呼設定ができない旨の情報要素やDTL情報
要素)を、新規情報要素に格納、または既存の特定の情
報要素内に格納し、着側の交換機LS2でこれら格納さ
れた情報要素を抽出する。
【0049】また、発側の交換機LS1は、呼設定がで
きない旨のメッセージを受信した場合には、トポロジ情
報にもとづいて、先の経路とは異なる新たなショートカ
ット経路を決定し、新たな経路情報を格納した呼設定要
求メッセージを出力する。
【0050】さらに、交換機LSではなく、呼設定要求
メッセージを出力する発側の構内交換機P1から、宛先
の端末22aを収容する最も近い着側の構内交換機P2
までの最短経路であるショートカット経路を直接設定し
てもよい。
【0051】またさらに、複数のPNNI網に所属する
交換機LSでのショートカット経路を設定する場合(例
えば、図2の交換機LS1から交換機LS2へのショー
トカット)は、各PNNI網を識別するための認識テー
ブルを交換機LSで設ける。
【0052】そして、異なるPNNI網内に属する端末
への呼設定要求メッセージに対して、認識テーブルによ
りPNNI網を識別し、識別したPNNI網に対して設
けられるトポロジデータベースにもとづいて、ショート
カット経路を決定する。
【0053】以上説明したように、本発明の通信網シス
テム1は、ショートカット経路を設定する構成とした。
これにより、図1のような場合では、公衆網2内でのD
TLは、トポロジ情報にもとづいてリング状接続に従っ
て作成されるために、必ずしも公衆網2内で最適ルート
になるとは限らないが、ショートカット経路を設定する
ことにより、発側の交換機LSから着側の交換機LSま
での同一PG階層内で、最適ルートが構築できる。ま
た、交換機LSに対するPNNIシグナリング処理の負
荷を削減することが可能になる。
【0054】さらに、ショートカット経路設定時、指定
されたDTLは変更しないため、着側交換機LS2では
ショートカット経路が意識されず、このため従来のDT
Lの取り決めをそのまま適用することが可能になる。
【0055】次に互いに異なる階層にある複数PG階層
間のショートカット経路設定について説明する。図4は
互いに異なる階層にあるPG階層間のショートカット経
路設定の原理を示す図である。PNNI網は、異なる複
数PG階層として、PG−AとPG−Bで構成されてい
る。
【0056】交換機LS1は、PG−Bに属し、交換機
LS2〜LS4は、PG−Aに属するので、交換機LS
1から交換機LS2への通信は、同一なPG階層内通信
ではなく、PG−A〜PG−B間の通信となる。
【0057】したがって、この場合には、交換機LS1
は、交換機LS2のアドレス情報を求める必要がある。
異なるPNNI網間での呼設定のためのシグナリング処
理(例えば、PG−B.1内の端末21aからPG−
A.5内の端末22aへの通信要求)は、交換機LS1
は、交換機LS2のアドレス情報を求めるために、トポ
ロジ情報にもとづいた経路により、交換機LS2に呼設
定要求メッセージを送信する。そして、その応答とし
て、アドレス情報を受信し、その後にショートカット経
路を設定する。
【0058】また、宛先端末22aが属す網を収容する
交換機LS2から受信したアドレス情報は、交換機LS
1内のテーブルに格納(キャッシュ)される。そして、
その後のPG−A.5内の端末22aへの通信時には、
そのテーブルを参照して行う。
【0059】さらに、異なるPNNI網間での呼設定時
には、発側の交換機LS1内のテーブルを参照して行う
が、トポロジ情報の変更などにより、呼設定が失敗した
場合には、着側の交換機LS2から発側の交換機LS1
へ呼設定失敗メッセージが送信される。
【0060】そして、この場合のメッセージを受信した
発側の交換機LS1は、この時の呼設定に使用したアド
レス情報を削除する。またさらに、発側の交換機LS1
は、着側の交換機LS2からアドレス情報を受信する
が、その情報を格納するテーブル用のメモリ領域が満杯
になった時には、旧情報を削除した後に、新規情報を格
納する。
【0061】以上説明したように、本発明では、それぞ
れ異なる複数PG階層にある発側の交換機LS1から着
側の交換機LS2に対して、アドレス情報を求めて、シ
ョートカット経路を設定する構成とした。これにより、
互いに異なるPG階層間で公衆網2内での最適ルートを
設定できる。
【0062】次にサーバ(以降、着LS解決サーバとす
る)について説明する。図5は着LS解決サーバが設け
られた通信網の原理図である。公衆網2内に着LS解決
サーバ220が設置される。着LS解決サーバ220
は、公衆網2内の全交換機である交換機LS1〜LS4
との間にコネクションを構築する。
【0063】異なるPNNI網間での呼設定のためのシ
グナリング処理(例えば、PG−B.1内の端末21a
からPG−A.5内の端末22aへの通信要求)は、交
換機LS1は、宛先端末22aが属す網を収容する交換
機LS2のアドレス情報を求めるために、着LS解決サ
ーバ220に要求メッセージを送信する。
【0064】そして、その応答として、アドレス情報を
受信し、公衆網内呼設定(ショートカット経路を含む)
を行えるように構成する。また、着LS解決サーバ22
0から受信したアドレス情報は、交換機LS1内のテー
ブルに格納(キャッシュ)し、その後のPG−A.5内
の端末22aへの通信時には、そのテーブルを参照して
行う。
【0065】さらに、構内網のトポロジ状態が変化した
場合には、変化した構内網を収容する交換機LSがトポ
ロジ状態の変化を検出し、トポロジ状態の変化に伴うテ
ーブルの変化を着LS解決サーバ220に通知する。
【0066】以上説明したように、本発明は、着LS解
決サーバ220を公衆網2内に配置する構成とした。こ
れにより、着側の交換機LSにアドレス情報を要求する
必要がなくなるので、要求メッセージ送信のためのトポ
ロジ情報解析等の手間を省くことが可能になる。
【0067】次にブロードキャストサーバについて説明
する。図6はブロードキャストサーバが設けられた通信
網の原理図である。公衆網2内にブロードキャスト機能
を持つブロードキャストサーバ(Broadcast and Unknow
n Server:BUS) 270が設置される。
【0068】ブロードキャストサーバ270は、公衆網
2内の全交換機である交換機LS1〜LS4との間にコ
ネクションを構築する。異なるPNNI網間での呼設定
のためのシグナリング処理(例えば、PG−B.1内の
端末21aからPG−A.5内の端末22aへの通信要
求)は、交換機LS1は、宛先端末22aが属す網を収
容する交換機LS2のアドレス情報として、交換機LS
1内のテーブルを参照するが、その情報を、ブロードキ
ャストサーバ270からの同報により得る。
【0069】また、構内網のトポロジ状態が変化した場
合には、変化した構内網を収容する交換機LSがトポロ
ジ状態の変化を検出し、トポロジ状態の変化に伴うテー
ブルの変化をブロードキャストサーバ270に通知し、
その情報をブロードキャストサーバ270が、公衆網2
内の交換機LS1〜LS4に同報する。
【0070】以上説明したように、本発明では、ブロー
ドキャストサーバ270を公衆網2内に配置する構成と
した。これにより、アドレス情報が記載された宛先対応
のテーブルを、公衆網2内の交換機LSに同報すること
により、着側の交換機LSに対してアドレス情報を要求
する等の処理を行わずにすむので、処理手順を簡略化す
ることが可能になる。
【0071】次にアドレス情報を得る際の他の発明につ
いて説明する。着側の交換機LSは、呼設定完了後に発
側の交換機LSに対して、宛先端末を収容する着側の交
換機LSのアドレス情報を送信し、その後の呼設定をア
ドレス情報にもとづいて行う。
【0072】異なるPNNI網間での呼設定のためのシ
グナリング処理(例えば、PG−B.1内の端末からP
G−A.5内の端末への通信要求)は、交換機LS1
は、宛先端末22aが属す網を収容する交換機LS2の
アドレス情報を、呼設定中に交換機LS2からの呼設定
完了メッセージにより得ることができるように構成す
る。
【0073】これにより、1回目の呼設定時は、ショー
トカット経路は設定されないが、2回目以降では、アド
レス情報の要求処理手順が省略されるので、公衆網2内
の異なる複数PG階層間のショートカット経路を効率よ
く設定することが可能になる。
【0074】なお、上記で説明したアドレス情報やその
他の通信情報の格納に対しては、データ転送を高速に行
うためにキャッシュメモリが用いられる。次に通信網シ
ステム1の具体的な構成及び動作について詳細に説明す
る。まず、リング接続/同一PG階層内ショートカット
による呼設定に関するネットワーク構成について図7、
図8を用いて説明する。
【0075】図7はネットワーク構成の物理的配置を示
す図であり、図8はネットワーク構成の論理的配置を示
す図である。ネットワークは、公衆網2と複数のPNN
I網からなり、リング状に接続された交換機(以降、公
衆ATM交換機と呼ぶ)LS1〜LS4と、複数の構内
交換機(以降、構内ATM交換機と呼ぶ)P1〜P5か
ら構成される。なお、説明の関係上、ATMセルの転送
経路に直接関係のないATM交換機の図示は省略してい
る。
【0076】PG−A.1は、公衆ATM交換機LS1
と構内ATM交換機P1を含むピアグループ、PG−
A.2は公衆ATM交換機LS2と構内ATM交換機P
2を含むピアグループ、PG−A.3は公衆ATM交換
機LS3と構内ATM交換機P3を含むピアグループ、
PG−A.4は公衆ATM交換機LS4を含むピアグル
ープ、PG−A.5は構内ATM交換機P4を含むピア
グループ、PG−Bは公衆ATM交換機LS1と構内A
TM交換機P5を含むピアグループである。
【0077】また、公衆ATM交換機LS1は、PG−
A.1とPG−B.1との2つのピアグループに所属す
る。したがって、公衆ATM交換機LS1は、図ではP
G−A.1.1とPG−B.1のピアグループ識別子が
割り当てられている。
【0078】また、端末Xは構内ATM交換機P5に収
容され、端末Yは構内ATM交換機P4に収容され、端
末Zは構内ATM交換機P1に収容されている。さら
に、図のネットワークは3階層のピアグループとして、
論理的に把握されており、これらを識別するためにピア
グループ識別子(PG識別子)が用いられる。
【0079】すなわち、網Aは網A1〜A5からなり、
ピアグループA(PG−A)の下位に、ピアグループ
A.1(PG−A.1)、ピアグループA.2(PG−
A.2)、ピアグループA.3(PG−A.3)、ピア
グループA.4(PG−A.4)、ピアグループA.5
(PG−A.5)の5つの下位層のピアグループが構成
される。
【0080】ここで、PG−A.1は網A1に割り当て
られたPG識別子、PG−A.2は網A2に割り当てら
れたPG識別子、PG−A.3は網A3に割り当てられ
たPG識別子、PG−A.4は網A4に割り当てられた
PG識別子、PG−A.5は網A5に割り当てられたP
G識別子である。
【0081】また、PG−A.1は、公衆ATM交換機
LS1に割り当てられたさらに下位層のピアグループ
A.1.1(PG−A.1.1)と、構内ATM交換機
P1に割り当てられたさらに下位層のピアグループA.
1.2(PG−A.1.2)と、その他の構内ATM交
換機に割り当てられたさらに下位層のピアグループ(図
示省略)からなる。
【0082】PG−A.2は、公衆ATM交換機LS2
に割り当てられたさらに下位層のピアグループA.2.
1(PG−A.2.1)と、構内ATM交換機P2に割
り当てられたさらに下位層のピアグループA.2.2
(PG−A.2.2)と、その他の構内ATM交換機に
割り当てられたさらに下位層のピアグループからなる。
【0083】PG−A.3は、公衆ATM交換機LS3
に割り当てられたさらに下位層のピアグループA.3.
1(PG−A.3.1)と、構内ATM交換機P3に割
り当てられたさらに下位層のピアグループA.3.2
(PG−A.3.2)と、その他の構内ATM交換機に
割り当てられたさらに下位層のピアグループからなる。
【0084】また、網B1は、ピアグループB(PG−
B)の下位に、ピアグループB.1(PG−B.1)、
ピアグループB.2(PG−B.2)の2つの下位層の
ピアグループが構成される。
【0085】次に公衆ATM交換機の構成について説明
する。図9と図10は公衆ATM交換機の構成を示す図
である。図9は1つのピアグループに属する公衆ATM
交換機の機能ブロック図であり、公衆ATM交換機LS
2〜LS4の構成に相当する。
【0086】図10は複数のピアグループに属する公衆
ATM交換機の機能ブロック図であり、公衆ATM交換
機LS1の構成に相当する。図9の公衆ATM交換機L
S2〜LS4に対し、公衆ATM交換機10は、PNN
I網の通信処理のとき機能するルーティング処理手段1
1と、トポロジデータベース12と、PNNIシグナリ
ング処理手段13とを有すると共に、公衆網2の通信処
理のとき機能するB−ISUPシグナリング処理手段1
4を併せ持っている。
【0087】また、通信制御手段15は、PNNI網又
は公衆網2に対する通信処理の全体制御を行う。LS−
PG対応テーブル16は、ショートカットルートを選択
するために使用するショートカット経路選択用テーブル
である。
【0088】図11はLS−PG対応テーブル16の構
成を示す図である。LS−PG対応テーブル16に示さ
れる内容は、公衆網管理者が設定する。このLS−PG
対応テーブル16には、ピアグループ内に公衆ATM交
換機LSが含まれる場合に、各ピアグループ識別子(P
G識別子ネットワークプレフィックス)に対応して公衆
ATM交換機LSのnativeE.164 アドレスが登録され
る。
【0089】図では、PG−A.1とPG−Bがそれぞ
れ共通の公衆ATM交換機LS1を含んでいるため、ピ
アグループ識別子PG−A.1とPG−Bには、公衆A
TM交換機LS1のnativeE.164 アドレスが登録され
る。
【0090】以下、同様に、PG−A.2には公衆AT
M交換機LS2が含まれるためピアグループ識別子PG
−A.2と対応づけて公衆ATM交換機LS2のnative
E.164 アドレスが登録され、PG−A.3には公衆AT
M交換機LS3が含まれるためピアグループ識別子PG
−A.3と対応づけて公衆ATM交換機LS3のnative
E.164 アドレスが登録され、PG−A.4には公衆AT
M交換機LS4が含まれるためピアグループ識別子PG
−A.4と対応づけて公衆ATM交換機LS4のnative
E.164 アドレスが登録される。これに対して、PG−
A.5には公衆ATM交換機は存在しないため登録はな
い。
【0091】図10の公衆ATM交換機LS1に対し、
図9と同じ構成要素については同一符号を付してある。
公衆ATM交換機20が公衆ATM交換機10と異なる
点は、ルーティング処理手段11とトポロジデータベー
ス12が、NSAP(OSI Network Service Access Poi
nt) 1(PNNI網A1)用のルーティング処理手段1
1aとトポロジーデータベース12a、NSAP2(P
NNI網B1)用のルーティング処理手段11bとトポ
ロジーデータベース12bに分けられる。
【0092】PNNIシグナリング処理手段13は、P
NNI網A1及びPNNI網B1に対して共通に設けら
れる。図12はピア認識テーブルの構成を示す図であ
る。ピア認識テーブル17は、項番(トポロジーデータ
ベースの識別子)が所属するPNNI網のピアグループ
識別子(PG)と対応付けられて登録される。
【0093】公衆ATM交換機LS1は、PNNI網A
1とPNNI網B1の2つの網に所属するため、PG−
A.1のPG識別子を持つパケットに対してはトポロジ
ーデータベース12aを識別するための項番1を、PG
−BのPG識別子を持つパケットに対してはトポロジー
データベース12bを識別するための項番2が対応付け
られる。
【0094】次に公衆ATM交換機LS2〜LS4のル
ーティング処理について説明する。図13は1つのPN
NI網に所属する公衆ATM交換機のルーティング情報
の収集手順を示す図である。
【0095】PNNI網をそれぞれ終端する公衆ATM
交換機間のリング状リンクであるLS2〜LS3間リン
ク、LS2〜LS4間リンク、LS1〜LS3間リン
ク、LS1〜LS4間リンクのそれぞれのリンク情報と
公衆ATM交換機LS1〜LS4の状態情報などからな
るトポロジ情報は、公衆網2内の管理者から公衆ATM
交換機LS2に設定される(ステップS31)。
【0096】通信制御手段15は、管理者の端末から受
信した情報をルーティング処理手段11へ転送し、ルー
ティング処理手段11は、このトポロジ情報をトポロジ
データベース12ヘ設定する。
【0097】これにより、公衆ATM交換機LS2は、
LS3、LS4を隣接する公衆ATM交換機として認識
し、LS1は隣接しない公衆ATM交換機として認識す
る。通信制御手段15は、所属するPNNI網A2内の
隣接する構内ATM交換機P2等とハローパケットを交
換する(ステップS32)。
【0098】そして、公衆ATM交換機LS2は、パケ
ットフィルタリング処理(パケットの識別処理)を行う
(ステップS33)。公衆ATM交換機LS2は、PT
SE(PNNI Topology State Elements) を作成し、PT
SP(PNNI Topology StatePacket) に格納し、PTS
Pを構内ATM交換機P2とで送受信を行う(ステップ
S34)。
【0099】公衆ATM交換機LS2は、PTSPを解
析する(ステップS35)。ここで、図14にハローパ
ケット、図15にPTSE、図16にPTSPのフォー
マット構成を示す。なお、括弧内の数字はオクテット数
である。
【0100】図17は公衆ATM交換機LS2のパケッ
ト受信時のメッセージ処理フローを示す図である。通信
制御手段15は、パケットを受信する(ステップS4
1)。通信制御手段15は、パケットに格納されている
メッセージが、シグナリングメッセージであるのかルー
ティングメッセージであるのかを判断する(ステップS
42)。なお、シグナリングメッセージ時のシグナリン
グ処理については後述する。
【0101】ルーティングメッセージを受信した場合、
ルーティング処理手段11は、転送されたパケットがハ
ローパケットであるのかPTSPであるのかを判断する
(ステップS43)。
【0102】ハローパケットを受信したルーティング処
理手段11は、ハローパケット内のメッセージを解析
し、解析して得た情報と、すでに得た隣接するPNNI
網を終端する公衆ATM交換機との間のリンク情報を元
にPTSEを作成し、PTSPに格納する(ステップS
44)。
【0103】そして、ルーティング処理手段11は、こ
のPTSPを所属のピアグループPG−A.2内の各ノ
ードにフラッディング(トポロジを遠隔ノードに伝える
手法)するように通信制御手段15へ指示する。
【0104】PTSPを受信したルーティング処理手段
11は、PTSP内のメッセージを解析し、解析して得
た情報をトポロジーデータベース12に反映させる(ス
テップS45)。
【0105】次に公衆ATM交換機LS1のルーティン
グ処理について説明する。図18は複数のPNNI網に
所属する公衆ATM交換機のルーティング情報の収集手
順を示す図である。
【0106】PNNI網をそれぞれ終端する公衆ATM
交換機間のリング状リンクであるLS2〜LS3間リン
ク、LS2〜LS4間リンク、LS1〜LS3間リン
ク、LS1〜LS4間リンク情報と公衆ATM交換機L
S1〜LS4のATM- LAN情報などからなるトポロ
ジ情報は、公衆網2内のPNNIトポロジ状態管理者か
ら公衆ATM交換機LS1に設定される(ステップS5
1)。
【0107】通信制御手段15は、所属するPNNI網
A2内の隣接する構内ATM交換機P2等とハローパケ
ットを交換する(ステップS52)。公衆ATM交換機
LS1は、パケットフィルタリング処理及びハローパケ
ット解析を行う(ステップS53、54)。
【0108】公衆ATM交換機LS1は、PTSEを作
成し、PTSPに格納し、PTSPを構内公衆網P1、
PG5と送受信を行う(ステップS55)。公衆ATM
交換機LS1は、パケットフィルタリング処理及びPT
SPを解析する(ステップS56、57)。
【0109】図19は複数のPNNI網を収容する公衆
ATM交換機のフィルタリング処理を示す図である。通
信制御手段15は、各構内ATM交換機P1、P5から
ハローパケットを受信する(ステップS61)。
【0110】通信制御手段15は、パケットからシグナ
リングメッセージであるのかルーティングメッセージで
あるのかを判断する(ステップS62)。なお、シグナ
リング時の処理は後述する。
【0111】PNNIルーティングメッセージのフィル
タリング処理を行う。すなわち、受信したハローパケッ
トをピア認識テーブル17を参照することにより、どの
ピアグループからのパケットであるかを識別するフィル
タリングを行う(ステップS63)。
【0112】この結果、PG−A対応ハローパケット
は、NSAP1用のルーティング処理手段11aへ転送
し、PG−B対応のものはNSAP2用のルーティング
処理手段11bへ転送する。
【0113】各ルーティング処理手段11a、11bで
は、転送パケットがハローパケットであるのかPTSP
であるのかを識別する(ステップS64)。ルーティン
グ処理手段11a、11bは、ハローパケット内のメッ
セージを解析し、解析して得た情報と、すでに得た隣接
するPNNI網を終端する公衆ATM交換機との間のリ
ンク情報を元にPTSEを作成し、PTSPに格納する
(ステップS65)。
【0114】そして、ルーティング処理手段11a、1
1bは、このPTSPを所属のピアグループPG−A、
PG−B内の各ノードにフラッディングするように通信
制御手段15へ指示する。
【0115】ルーティング処理手段11a、11bは、
PTSP内のメッセージを解析し、解析して得た情報を
トポロジーデータベース12に反映させる(ステップS
66)。
【0116】次にシグナリング処理について、図20〜
図27を用いて説明する。ここでは図7のPG−B.2
に収容される端末Xが、別のPG−A.5に収容される
端末Yと公衆網2を経由して、PNNI接続する場合に
ついて説明する。
【0117】図20は公衆網内の呼設定ルートに同一P
G階層内ショートカットを適用した場合のSETUPシ
ーケンスを示す図である。端末Xは、構内ATM交換機
P5に対して、宛先として端末Yを示す情報をのせたU
NI(UNI3.1またはUNI4.0)シグナリング
メッセージ(SETUP)を送信する(ステップS10
1)。
【0118】UNIシグナリングメッセージ(SETU
P)を受信した構内ATM交換機P5は、宛先が所属す
るピアグループまでの最適ルート(例えば、距離情報や
リンクの混雑状況などを参考に決定されるルート)を選
択するためにトポロジデータベースを参照し、自ノード
PG−B.1を起点としたPG−Aまでの呼設定用DT
Lを作成する。
【0119】図21はDTL情報要素のフォーマットを
示す図である。DTL(DesignatedTransit List :経
路指定リスト)情報要素は、呼設定のルートを指定する
ための情報要素で、図のようなフォーマットからなる。
【0120】また、図22、図23にDTLの作成、削
除の処理フローを示す。ここでの呼設定用DTLは、レ
ベル1としてのDTL(PG−B→PG−A)、レベル
2としてPG−B内のDTL(PG−B.2→PG−
B.1)が作成され、トランジットポイントをレベル1
のPG−Bとレベル2のPG−B.2に設定する(図2
2(a))。
【0121】そして、呼設定用DTLを格納したPNN
Iシグナリングメッセージ(SETUP)を、DTLに
従いPG−B.1である公衆ATM交換機LS1へ送信
する(ステップS102)。
【0122】図24は発側の公衆ATM交換機LS1の
シグナリング処理フローを示す図である。公衆ATM交
換機LS1は、受信パケットがPNNIかB−ISUP
かを判断する(ステップS67)。
【0123】PNNIシグナリング処理手段13は、D
TLを解析し(ステップS68)、PG−Bを出るので
レベル2のDTLを除去する(ステップS70)(図2
2(b))。
【0124】次にピア認識テーブル17を参照して(ス
テップS71)、送信先ピアグループ識別子が自ノード
が所属している他のピアグループ識別子と一致するかを
判断する(ステップS72)。
【0125】ここでは、所属している他のピアグループ
識別子PG−A.1が送信先ピアグループ識別子PG−
Aと一致するため、自ノードが所属しているPNNI網
A1用アドレスに対応するトポロジーデータベース12
aを参照し、レベル2としてPG−A内の呼設定用DT
L(PG−A.1→PG−A.2→PG−A.5)を追
加すると共にポインタをPG−Aに設定する(ステップ
S73)(図22(c))。
【0126】次に、PNNIシグナリング処理手段13
は、LS−PG対応テーブル16を参照し、宛先に最も
近い側に存在する着側のLSのnativeE.164 アドレスを
得る(ステップS74)。
【0127】ここでは、宛先に一番近いピアグループと
して最初にPG−A.5が候補としてあがるが、LS−
PG対応テーブル16にPG−A.5に所属する公衆A
TM交換機LSがないため、次に宛先に近いピアグルー
プPG−A.2が次の候補となる。
【0128】PG−A.2は、LS−PGテーブル16
に存在するため、このPG−A.2の公衆ATM交換機
LS2のnative E.164アドレスをLS−PGテーブル1
6から取得する。
【0129】このように、公衆ATM交換機LS1は、
宛先に最も近い側からPG−A内の呼設定用DTL(P
G−A.1→PG−A.4→PG−A.2→PG−A.
5)のピアグループを順次みていき、そのピアグループ
が公衆ATM交換機LSを含んでいるのかをサーチし
て、ショートカット先の着側LSを求める。
【0130】次にショートカット先の着側LSが自ノー
ドであるのかを判断する(ステップS75)。この例で
は、ショートカット先として求まった着側の公衆ATM
交換機LS2は自ノードLS1とは異なるため、B−I
SUPシグナリング手順を実行するためにB−ISUP
シグナリング処理手段14へ呼設定のための指示を出力
する。
【0131】B−ISUPシグナリング処理手段14
は、nativeE.164 を宛先とした公衆ATM交換機LS2
宛のB−ISUP通信メッセージであるB−ISUPI
AM(Initial Address Message)メッセージを作成し、
PNNI網送信用宛先NSAPアドレスとDTL情報
を、B−ISUPユーザ・ユーザ情報要素のPNNIユ
ーザ・ユーザ情報要素に格納し、公衆網2に対して送信
する(ステップS76、ステップS103)。
【0132】ここで、B−ISUPメッセージとB−I
SUPユーザ・ユーザ情報パラメータの構成を図25、
図26に示す。もし、一致する場合(例えば、端末Xか
らPG−A.1.2に所属する構内ATM交換機P1に
収容される端末Zへの通信など)には、PNNIシグナ
リング処理手段13がPNNIシグナリング手順により
PNNI通信用メッセージを構内網に対して送信する
(ステップS77)。
【0133】図27はB−ISUPのシグナリング処理
フローを示す図である。公衆ATM交換機LS2の通信
制御手段15は、受信したB−ISUPIAMメッセー
ジがシグナリングメッセージであり(図17のステップ
S42)、メッセージをB−ISUP処理手段14ヘ転
送する。
【0134】B−ISUP処理手段14はB−ISUP
メッセージIAMメッセージを解析し(ステップS4
7)、自ノード宛のメッセージであるかを判断する(ス
テップS48)。自ノード宛のメッセージでPNNIメ
ッセージが含まれているので(ステップS49)、PN
NIシグナリング処理手段13へ転送する。
【0135】公衆ATM交換機LS2のPNNIシグナ
リング手段13は、B−ISUPシグナリング処理手段
14からIAMメッセージを受信し、IAMメッセージ
に含まれるPNNIメッセージの解析を行い、レベル3
としてPG−A.2内の呼設定用DTL(PG−A.
2.1→PG−A.2.2)を追加し、トランジットポ
インタをPG−A.2に設定する(図22(d) )。
【0136】そして、このDTLをPNNIシグナリン
グメッセージ(SETUP) に格納して、PNNI網内
交換機P2へ送信する(S104)。PNNI網内AT
M交換機P2は、PNNIシグナリングメッセージ(S
ETUP) を受信し、DTLを解析する。この解析の結
果、PG−A.2を出るので、DTLからレベル3のD
TLを除去して、PNNI網内ATM交換機P4へSE
TUPメッセージを送信する(S105)。
【0137】PNNI網内ATM交換機P4は、SET
UPメッセージ受信後、メッセージに従い、端末YにU
NIシグナリングメッセージ(SETUP) を送信する
(S106)。
【0138】端末Yからの応答メッセージは、SETU
Pメッセージを送信してきたルートに従い送信する(S
107〜S112)。このようにして、端末Xと端末Y
間に公衆網2を経由して通信パスを設定する(S11
3)。
【0139】なお、上記の例では、LS−PG対応テー
ブル16を参照し、宛先に最も近い側に存在する着側の
LSを求めショートカットする例を示したが、LS−P
G対応テーブル16を用いずに、DTLに忠実に従った
ルートを転送するようにしてもよい。
【0140】すなわち、図7で示すネットワークにおい
て、LS1→LS4→LS2と逐次転送することもでき
る。次にクランクバック処理について、図28〜図31
を用いて説明する。なお、クランクバックとは、呼設定
途中のノードに対し、ブロッキング(呼受付拒否)が発
生した場合、手前のノードに戻って別なルートで呼設定
をやり直す手法のことをいう。
【0141】図28は公衆網内呼設定ルートにショート
カットを適用した場合のクランクバック手順を示す図で
あり、図29は着側の公衆ATM交換機のクランクバッ
ク手順のフローチャートを示す図である。
【0142】ここでは、図7に示すネットワーク構成に
対し、PG−B.2に収容される端末Xと、PG−A.
5に収容される端末Yへの呼要求時に、クランクバック
が発生した場合のSETUP手順を以下に説明する。
【0143】公衆ATM交換機LS2から構内ATM交
換機P2へのPNNIシグナリングメッセージ(SET
UP)は、公衆ATM交換機LS2において編集したD
TL(図22(d))にもとづいて行われるが(ステッ
プS81)、そのPNNIシグナリングメッセージ(S
ETUP)が構内ATM交換機P2に受け付けられない
時、PG−A.2のソース側PNNI網ATM交換機で
あるLS2にクランクバック要求が発生する。
【0144】公衆ATM交換機LS2のPNNIシグナ
リング処理手段13は、クランクバックメッセージを受
信して呼設定が失敗した(ステップS114)ことを認
識すると(ステップS82)、自ノードがDTL作成ノ
ードであるのかを判断する(ステップS83)。
【0145】自ノードがDTL作成ノードである場合に
は、保持するトポロジデータベース12にもとづき、先
のDTL以外の最適DTLを新たに生成しようとする
(ステップS84)。
【0146】新たなDTLの作成が可能である場合に
は、新たに生成したDTLにもとづいて呼設定処理を行
う(ステップS87)。新たなDTLの作成が不可能で
ある場合には、この例では、構内ATM交換機P2への
代替パスが存在しないため、B−ISUP手順により、
発側の公衆ATM交換機LS1のnativeE.164 を抽出し
(ステップS85)、B−ISUPシグナリングにより
クランクバック要求を送信する(ステップS86、ステ
ップS115)。
【0147】図30は発側の公衆ATM交換機LS1の
クランクバック手順のフローチャートを示す図である。
公衆ATM交換機LS1のB−ISUPシグナリング処
理手段14は、B−ISUPシグナリングメッセージ内
のPNNIシグナリングメッセージが格納されていた場
合、PNNIシグナリングメッセージをPNNIシグナ
リング処理手段13に出力する。
【0148】PNNIシグナリング処理手段13は、シ
グナリングメッセージ内のクランクバック要求を認識す
ると(ステップS91)、自身がDTL作成ノードであ
るかを判断する(ステップS92)。
【0149】ここでは、自ノードがDTL作成のノード
である場合なので、自身が保持するトポロジデータベー
スにもとづき、最適DTL(PG−A.1→PG−A.
3→PG−A.5)(図23(g))を再生成する (ス
テップS93)。
【0150】もし、自ノードがDTL作成のノードでな
い場合は、クランクバック要求をDTL作成ノードへ向
けて行う(ステップS95)。公衆ATM交換機LS1
のPNNIシグナリング処理手段13は、作成したDT
Lを参照し、宛先端末Yに最も近い側に存在する着側の
公衆ATM交換機LS3のアドレスをLS−PG対応テ
ーブル16を参照することにより抽出し、それが自ノー
ドLS1と一致しないので、B−ISUPシグナリング
処理手段14において、B−ISUPシグナリング手順
を実行する。
【0151】公衆ATM交換機LS1のB−ISUPシ
グナリング処理手段14は、公衆ATM交換機LS3の
アドレスnativeE.164 を宛先としてB−ISUPIAM
メッセージを送信する(ステップS94、ステップS1
16)。
【0152】その際、PNNI網送信用宛先NSAPア
ドレスとDTL情報は、B−ISUP手順により、B−
ISUPIAMメッセージ内の図26に示すB−ISU
Pユーザ・ユーザ情報要素のPNNIユーザ・ユーザ情
報要素に格納する。
【0153】公衆ATM交換機LS3は、B−ISUP
IAMメッセージ受信後、PG−A.3内通信用DTL
を作成し、それをPNNISETUPメッセージに格納
して、PNNI網内ATM交換機P3へ送信する(ステ
ップS117)。
【0154】構内ATM交換機P3は、PNNISET
UPメッセージ受信後、メッセージに従い、構内ATM
交換機P4へPNNISETUPメッセージを送信する
(ステップS118)。
【0155】構内ATM交換機P4は、SETUPメッ
セージ受信後、メッセージに従い、宛先端末YにUNI
シグナリングメッセージを送信する(ステップS11
9)。そして、SETUPメッセージを受信してきたル
ートに従い、応答メッセージを送信し(S120〜S1
25)、端末Xと端末Y間にパスが設定される(S12
6)。なお、図31にクランクバック情報要素のフォー
マット構成を示す。
【0156】次に複数の異なるPG階層間ショートカッ
トによる呼設定について説明する。図32はネットワー
ク構成の物理的配置を示す図である。ネットワークは公
衆網2と複数のPNNI網からなり、リング状に接続さ
れた公衆ATM交換機LS2〜LS4と、公衆ATM交
換機LS2〜LS4とは別のピアグループに属する公衆
ATM交換機LS1、複数の構内ATM交換機P2〜P
5から構成される。
【0157】なお、説明の関係上、ATMセルの転送経
路に直接関係のないATM交換機の図示は省略してい
る。PG−A.2は、公衆ATM交換機LS2と構内A
TM交換機P2を含むピアグループ、PG−A.3は公
衆ATM交換機LS3と構内ATM交換機P3を含むピ
アグループ、PG−A.4は公衆ATM交換機LS4を
含むピアグループ、PG−A.5は構内ATM交換機P
4を含むピアグループ、PG−B.1は公衆ATM交換
機LS1と構内ATM交換機P5を含むピアグループで
ある。
【0158】端末Xは構内ATM交換機P5に収容さ
れ、端末Yは構内ATM交換機P4に収容されている。
図33はネットワーク構成の論理的配置を示す図であ
る。図33に示すように、このネットワークは3階層の
ピアグループとして論理的に把握されており、これらを
識別するためにピアグループ識別子(PG識別子)が用
いられる。
【0159】図ではピアグループAは、ピアグループ
A.2(PG−A.2)、ピアグループA.3(PG−
A.3)、ピアグループA.4(PG−A.4)、ピア
グループA.5(PG−A.5)の4つの下位層のピア
グループからなる。
【0160】また、PG−A.2は、公衆ATM交換機
LS2に割り当てられたさらに下位層のピアグループ
A.2.1(PG−A.2.1)と、構内ATM交換機
P2に割り当てられたさらに下位層のピアグループA.
2.2(PG−A.2.2)からなる。
【0161】PG−A.3は、公衆ATM交換機LS3
に割り当てられたさらに下位層のピアグループA.3.
1(PG−A.3.1)と、構内ATM交換機P3に割
り当てられたさらに下位層のピアグループA.3.2
(PG−A.3.2)からなる。 ピアグループB(P
G−B)は、ピアグループB.1(PG−B.1)、ピ
アグループB.2(PG−B.2)の2つの下位層のピ
アグループからなる。
【0162】ここで、PG−BとPG−A間のPNNI
論理仮想リンクは1本だけである。そのPNNI論理仮
想リンクはLS1〜LS4間、つまり、PG−B.1〜
PG−A.4間であり、PG−A〜PG−B間通信時
は、この論理仮想リンクを経由しなければいけない。
【0163】次に公衆ATM交換機の構成について説明
する。図34は公衆ATM交換機の構成を示す図であ
る。図は1つのPNNI網に属する公衆ATM交換機の
機能ブロック図であり、公衆ATM交換機LS1〜LS
4の構成に相当する。
【0164】公衆ATM交換機130は、PNNI網の
通信処理のとき機能するルーティング処理手段131と
トポロジデータベース132とPNNIシグナリング処
理手段133を有すると共に、公衆網2の通信処理のと
き機能するB−ISUPシグナリング処理手段134を
併せ持っている。
【0165】ARP(Address Resolution Protocol)処
理手段138は、後述のアドレス解決プロトコル処理を
行う。通信制御手段135は、PNNI網又は公衆網2
に対する通信処理の制御を行う。LS−PG対応テーブ
ル136は、同一PG階層内ショートカットルートを選
択するために使用するテーブルであり、構内網を収容し
ている交換機LSにのみ設定される。
【0166】各交換機LSが所属しているピアグループ
階層(例えば、交換機LS2の場合、PG−A.2とP
G−A.2.1)毎に、宛先となるピアグループに対応
する交換機LSのnativeE.164 アドレスがテーブルに設
定される。
【0167】LS1の場合は、LS−PG対応テ−ブル
136に示される内容を公衆網管理者が設定する。図3
5はLS−PG対応テ−ブル136の内容を示す図であ
る。このLS−PG対応テーブル136には、ピアグル
ープ内に公衆ATM交換機LSが含まれる場合に、各ピ
アグループ識別子に対応して公衆ATM交換機LSのna
tiveE.164 アドレスが登録される。
【0168】図35では、PG−Bの公衆ATM交換機
LS1を含んでいるため、ピアグループ識別子PG−B
には、公衆ATM交換機LS1のnativeE.164 アドレス
が登録される。
【0169】PG−Aには、PG−Bからの論理仮想リ
ンクは1本であり、その接続先は公衆ATM交換機LS
4であるので、公衆ATM交換機LS4のnativeE.164
アドレスが登録される。これに対して、PG−A.5に
は公衆ATM交換機は存在しないため登録はない。
【0170】一方、LS2、LS3、LS4の場合のL
S−PG対応テーブルは図36である。LS2、LS
3、LS4は、PG−A内で同一階層であるので、LS
−PG対応テーブルは同一となる。
【0171】図36では、PG−Bの公衆ATM交換機
LS1を含んでいるため、ピアグループ識別子PG−B
には、公衆ATM交換機LS1のnativeE.164 アドレス
が登録される。
【0172】同様に、PG−A.2には、公衆ATM交
換機LS2のnativeE.164 アドレスが登録され、PG−
A.3には、公衆ATM交換機LS3のnativeE.164 ア
ドレスが登録され、PG−A.4には、公衆ATM交換
機LS4のnativeE.164 アドレスが登録される。
【0173】宛先対応テーブル137は、複数PG階層
間ショートカットルートを選択するために使用するテー
ブルであり、発側の公衆ATM交換機LSからの要求メ
ッセージに対する着側の公衆ATM交換機LSからの応
答メッセージにより作成される。
【0174】宛先対応テーブル137は、図37に示す
ように、項番(トポロジデータベースの識別子)が所属
するPNNI網のピアグループ識別子(PG)と対応付
けられ、さらに、公衆ATM交換機LSが収容する構内
網のピアグループ識別子と公衆ATM交換機LSのnati
veE.164 が対応付けられて登録される。
【0175】ここで、複数の公衆ATM交換機LSに収
容される(マルチホームな)構内網は登録されない。P
G−A.2、PG−A.5は公衆ATM交換機LS2に
収容されるので、公衆ATM交換機LS2のnativeE.16
4 の対応として登録される。
【0176】同様に、PG−A.3は公衆ATM交換機
LS3のnativeE.164 の対応として登録され、PG−
A.4は公衆ATM交換機LS4の対応として登録され
る。なお、発側公衆ATM交換機LSから着側公衆AT
M交換機LSへの要求メッセージ及び着側公衆ATM交
換機LSから発側公衆ATM交換機LSへの応答メッセ
ージのパケット構成は図38、図39である。
【0177】図38は、要求メッセージのメッセージ種
別はARP_reqであり、4つのデータが含まれる。
宛先ホストのNSAPアドレスは、例えば、端末YのN
SAPアドレスなどである。
【0178】要求メッセージは、メッセージ送信用に、
公衆網内PNNIルーティング経路を使用するので、経
路情報として、発側公衆ATM交換機LSで作成したD
TLを格納する。
【0179】リクエスト番号は、要求メッセージと、対
応する応答メッセージと同一なものを使用し、中継する
公衆ATM交換機LSにおいて、応答メッセージが通過
するまで保持される。
【0180】なお、中継する公衆ATM交換機LSにお
ける保持テーブルが図40であり、リクエスト番号と発
側の公衆ATM交換機LSのnativeE.164 の対応が登録
される。
【0181】図39では、応答メッセージのメッセージ
種別はARP_resであり、4つのデータを含んでい
る。PG識別子は、着側の公衆ATM交換機LSが収容
する構内網のPG識別子であり、着側の公衆ATM交換
機LSの収容形態によっては、PG識別子は複数となり
得る。リクエスト番号は、要求メッセージ内のリクエス
ト番号と同一のものを用いる。
【0182】次に呼設定について説明する。ここでは図
32に対して、PG−B.2に収容される端末Xが、別
のPG−A.5に収容される端末Yと公衆網2を経由し
たPNNI接続する場合について説明する。
【0183】図41は公衆網内呼設定ルートに同一PG
階層内ショートカットを適用した場合のSETUPシー
ケンス図である。端末Xは、構内ATM交換機P5に対
して、宛先として端末Yを示す情報をのせたUNIシグ
ナリングメッセージ(SETUP)を送信する(S14
1)。UNIシグナリングメッセージ(SETUP)を
受信した構内ATM交換機P5は、宛先が所属するピア
グループまでの最適ルート(例えば、距離情報やリンク
の混雑状況などを参考に決定されるルート)を選択する
ためにトポロジデータベースを参照し、自ノードPG−
B.1を起点としたPG−Aまでの呼設定用DTLを作
成する。
【0184】なお、DTL(Designated Transit List
:経路指定リスト)情報要素は、呼設定のルートを指
定するための情報要素であり、図21のようなフォーマ
ットからなる。
【0185】ここでは、呼設定用DTLは、レベル1と
してのDTL(PG−B→PG−A)、レベル2として
PG−B内のDTL(PG−B.2→PG−B.1)が
作成され、トランジットポイントをレベル1のPG−B
とレベル2のPG−B.2に設定する。
【0186】そして、呼設定用DTLを格納したPNN
Iシグナリングメッセージ(SETUP)を、DTLに
従いPG−B.1である公衆ATM交換機LS1へ送信
する(S142)。
【0187】図42は発側の公衆ATM交換機のシグナ
リング処理フローを示す図である。公衆ATM交換機L
S1の通信制御手段135は、受信パケットのメッセー
ジがPNNIの場合はPNNIシグナリング処理手段1
33へ転送する(ステップS160)。
【0188】PNNIシグナリング処理手段133はD
TLを解析し(ステップS161)、PG−Bを出るの
でレベル2のDTLを編集する(ステップS164)。
ここで、図43にDTLの作成、削除の処理フローを示
す。
【0189】次にPNNIシグナリング処理手段133
は、LS−PG対応テーブル136を参照し、次に送信
すべきノードがLSか判断する(ステップS166)。
ここでは、次に送信すべきノードのピアグループ識別子
はPG−Aであり、それに対応するLS4が存在するの
で、次に送信すべきノードがLSだと認識し、宛先対応
テーブル137を参照する(ステップS167)。
【0190】宛先対応テーブル137内に宛先PGに対
応する着側公衆ATM交換機LSのnativeE.164 が登録
(ステップS169)されてなければ、ARP req
メッセージ内に、算出したリクエスト番号と、宛先ホス
トのAESA(ATM End System Address) 、DTL、自
分のnativeE.164 アドレスを格納し、隣接する公衆AT
M交換機LS4に対し送出する(ステップS171、ス
テップS143)。
【0191】公衆ATM交換機LS4は、通信制御手段
135において、メッセージ種別を判別し、メッセージ
をARP処理手段138に出力する(ステップS16
0)。図44、45はARPメッセージ解析フローを示
す図である。ARP処理手段138が行うアドレス解決
プロトコル処理の流れを示している。
【0192】ARPメッセージ種別を判別(ステップS
180)し、ARP reqメッセージであることを認
識する。メッセージ内のDTLを編集(ステップS18
1)し、それにより次に送出すべきピアグループはPG
−A.2であることを認識する。また、LS−PGテー
ブル136を参照(ステップS182)し、次に送出す
べきノードが公衆ATM交換機LSかどうかを判別する
(ステップS183)。
【0193】ノードが公衆ATM交換機LSの場合、メ
ッセージ内に格納されているリクエスト番号と発側の公
衆ATM交換機LS1のnativeE.164 アドレスの対応を
リクエスト番号管理表に登録する(ステップS18
4)。
【0194】この例では、次に送出すべきノードは公衆
ATM交換機LS2であるため、公衆ATM交換機LS
4は、RCCを使用し、ARP reqメッセージを公
衆ATM交換機LS2に対して送出する(ステップS1
89、ステップSS144)。
【0195】また、送出すべきノードがLSでない場
合、この例では、次に送出すべきノードは交換機P2で
あるので、ARP reqメッセージ作成にとりかか
る。交換機LS2は、宛先対応テーブルをARP re
q用テーブルとして確保する(ステップS185)。
【0196】さらに、ARP reqメッセージ内に格
納されていたリクエスト番号と発側の公衆ATM交換機
LS1のnativeE.164 アドレスの対応をリクエスト番号
管理表に従い(ステップS186)、指定されたインタ
フェーイスにARP reqメッセージを送出する(ス
テップS187)。
【0197】メッセージ送出後、参照したリクエスト番
号は、リクエスト番号管理表から削除する(ステップS
188、ステップS145)。ARP resメッセー
ジを受信した公衆ATM交換機LS4は、通信制御手段
135において、メッセージ種別を判別(ステップS1
80)し、メッセージをARP処理手段138に出力す
る。
【0198】ARP処理手段138では、メッセージ内
に格納されている発側の公衆ATM交換機LSが自分か
どうかを解析し確認する(ステップS190、ステップ
S191)。自分でない場合、この例では、発側の公衆
ATM交換機LSはLS1であるので、メッセージ転送
に取り掛かる。
【0199】次に公衆ATM交換機LS4は、リクエス
ト番号管理テーブルを参照し(ステップS196)、A
RP resメッセージを送出し(ステップS19
7)、参照したリクエスト番号は、リクエスト番号管理
表から削除する(ステップS198、ステップS14
6)。
【0200】発側の公衆ATM交換機LSが自分である
場合、この例では、発側の公衆ATM交換機LSはLS
1であるので、メッセージ内のテーブル情報を、自身が
管理する宛先対応テーブル内に、ピアグループ識別子と
着側の公衆ATM交換機LSのアドレスの対応表を格納
する(ステップS194)。
【0201】この時に、宛先対応テーブル137が満杯
(ステップS192)であった場合には、古いテーブル
情報を削除(ステップS193)した後、上記対応表を
格納する。
【0202】そして、次に得たテーブル情報をもとに、
着側の公衆ATM交換機LS2に対して、B−ISUP
シグナリング処理手段134へ呼設定のための指示を出
力する(ステップS195)。
【0203】B−ISUPシグナリング処理手段134
は、nativeE.164 を宛先とした公衆ATM交換機LS2
宛のB−ISUPIAMメッセージを作成し、PNNI
網送信用宛先NSAPアドレスとDTL情報を、図26
に示すB−ISUPユーザ・ユーザ情報要素のPNNI
ユーザ・ユーザ情報要素に格納し、公衆網に対して送信
する(ステップS147)。
【0204】公衆ATM交換機LS2の通信制御手段1
35は、図42に示すように、受信したメッセージが、
B−ISUPメッセージである場合(ステップS16
0)、メッセージをB−ISUP処理手段134ヘ転送
する(ステップS162)。
【0205】図46のフローチャートは、B−ISUP
処理手段134はB−ISUPメッセージIAMメッセ
ージ種別を判別する(ステップS210)。さらに、P
NNIメッセージが含まれているか判別(ステップS2
11)し、含まれているので宛先対応テーブルを参照す
る(ステップS212)。
【0206】参照した結果(ステップS213)、宛先
NSAPアドレスと自身が管理する宛先対応テーブル
(図37)の情報が一致したので、PNNIシグナリン
グ処理により、次ノードである交換機P2に対するPN
NIメッセージ送信に取り掛かる。
【0207】PNNIシグナリング手段133は、IA
Mメッセージに含まれるPNNIメッセージの解析を行
い、レベル3としてPG−A.2内の呼設定用DTL
(PG−A.2.1→PG−A.2.2)を追加し、ト
ランジットポインタをPG−A.2に設定する(図4
3)。
【0208】そして、このDTLをPNNIシグナリン
グメッセージ(SETUP)に格納して、PNNI網内
交換機P2へ送信する(ステップS148)。PNNI
網内ATM交換機P2は、PNNIシグナリングメッセ
ージ(SETUP)を受信し、DTLを解析する。
【0209】この解析の結果、PG−A.2を出るの
で、DTLからレベル3のDTLを除去して、PNNI
網内ATM交換機P4へSETUPメッセージを送信す
る(ステップS149)。
【0210】PNNI網内ATM交換機P4は、SET
UPメッセージ受信後、メッセージに従い、端末YにU
NIシグナリングメッセージ(SETUP)を送信する
(ステップS150)。
【0211】端末Yからの応答メッセージは、SETU
Pメッセージを送信してきたルートに従い送信する(ス
テップS151〜ステップS156)。このようにし
て、端末Xと端末Y間に公衆網を経由して通信パスを設
定する(ステップS157)。
【0212】なお、上記の例では、着側の公衆ATM交
換機LSに対してARP reqメッセージを送信し、
そのレスポンスであるARP resにより得られる情
報をもとに、着側の公衆ATM交換機LSへの、複数の
ピアグループ階層間のショートカットパスにより呼設定
するようにしているが、その方法を用いずにPG階層内
ショートカットに従ったルートを転送するようにしても
よい。
【0213】すなわち、図32で示すネットワークに対
して、LS1→LS4→LS2という経路で呼設定する
こともできる。さらに、上記の例では、B−ISUPシ
グナリング時に、PNNI網送信用宛先NSAPアドレ
スとDTL情報を、図26に示すB−ISUPユーザ・
ユーザ情報パラメータのPNNIユーザ・ユーザ情報パ
ラメータに格納し、公衆網2に対して送信しているが、
図47に示すDTLパラメータや、図48に示す着サブ
アドレスパラメータに格納し、公衆網2に対して送信し
てもよい。なお、図49にクランクバックパラメータの
構成を示す。
【0214】次に呼設定失敗による宛先対応テーブル1
37の更新について説明する。図50は公衆網内呼設定
ルートに複数階層間ショートカットを適用した場合の呼
設定失敗による宛先対応テーブル更新手順を示すシーケ
ンス図である。
【0215】図32に示すネットワーク構成に対する、
PG−B.2に収容される端末Yと、PG−5に収容さ
れる端末Yへの呼要求時に、宛先対応テーブル誤りによ
る呼設定失敗が発生した場合のSETUP手順を以下に
説明する。
【0216】ここでは、図32の構内ATM交換機P2
〜構内ATM交換機P4間リンクが切断され、PNNI
トポロジ状態の変化により、公衆ATM交換機LS2の
宛先対応テーブルと公衆ATM交換機LS1の宛先対応
テーブルに不一致が生じている場合を例とする。
【0217】図50には、呼設定手順が示されている
が、着側の公衆ATM交換機にB−ISUPシグナリン
グ(IAM)する手順までは、上述した呼設定手順と同
一であるので、説明は省く(S201〜S203)。
【0218】着側の公衆ATM交換機LS2に対して、
B−ISUPシグナリングメッセージ(IAM)を受信
時、メッセージ内にPNNIシグナリングメッセージが
格納されているので(図46のステップS211)、メ
ッセージをPNNIシグナリング処理手段133に出力
する。
【0219】ここで、宛先NSAPアドレス情報と自身
が管理する宛先対応テーブルとを比較し(ステップS2
12)、宛先NSAPアドレスとPG識別子、着側の公
衆ATM交換機LSのnativeE.164 が一致するかどうか
判断する(ステップS213)。
【0220】この例では、一致しないので、B−ISU
Pシグナリング手順により、発側の公衆ATM交換機L
S1にB−ISUPシグナリングメッセージ(IAM reje
ct)を送信する(ステップS204、ステップS21
4)。
【0221】メッセージを受信した発側の公衆ATM交
換機LS1は、メッセージ種別が、IAM rejec
tであることを認識すると、公衆網内呼設定時に参照し
た宛先対応テーブル情報(PG−A.5、公衆ATM交
換機LS2のnativeE.164 アドレス)を削除する(ステ
ップS215、ステップS216)。
【0222】その後、発側の公衆ATM交換機LSは、
再度、ARP_req手順により、公衆網呼設定を試み
るが(ステップS217)、この例では、他に呼設定経
路がないので、呼設定失敗のPNNIシグナリングメッ
セージ(クランクバック)を構内ATM交換機P5に送
信する(ステップS205)。
【0223】構内ATM交換機P5は、DTL作成ノー
ドであるので、DTLを再生成しようと試みるが、この
例では、他の呼設定経路がないので、呼設定失敗のUN
Iシグナリングメッセージを端末Xに送信する(ステッ
プS206)。
【0224】次に着LS解決サーバ配置の場合のネット
ワーク構成について説明する。図51は着LS解決サー
バ配置時のネットワーク物理構成の例を示す図である。
図では、着LS解決サーバ220が公衆網内に配備さ
れ、構内網を収容するすべてのLSとの間でARP
eqおよびARP resメッセージの交換用PVCが
設定される。
【0225】次に着LS解決サーバ220の構成、動作
フローについて説明する。図52に着LS解決サーバの
機能構成図を示す。通信制御手段223は、PVC経由
で構内網を収容するLSとARP処理手段221との間
で、ARP_req、ARP_resおよびInver
se_ARPメッセージを交換する機能を有する。
【0226】Inverse_ARPメッセージの形式
および内容は図54で表される。図54にて、テーブル
エントリ数とは、そのメッセージに含まれる宛先対応テ
ーブルのエントリ総数である。なお、ARP_req、
ARP_resメッセージの形式およびその内容につい
ては図38、39と同様である。
【0227】ARP処理手段221は、通信制御手段2
23および宛先対応テーブル222を用いて、図53に
示すフローに従って発LSからのARP_reqメッセ
ージに対する宛先対応テーブルエントリを求め、ARP
_resメッセージに乗せて返送する。
【0228】一方、着LS解決サーバ220で管理する
宛先対応テーブルの更新は、Inverse_ARPメ
ッセージをARP処理手段221がLSから受けたこと
を契機に実行する。
【0229】Inverse_ARPメッセージの送出
元LSでは、図55に示すフローの実行により宛先対応
テーブルを更新し、その差分が生じたのを契機にInv
erse_ARPメッセージを着LS解決サーバ220
に通知する。
【0230】次に公衆網内SVC設定処理について説明
する。着LS解決サーバ220の利用により、構内網を
収容する各LSは、着LSが特定でき、宛先対応テーブ
ルに保存できる。
【0231】着LS解決サーバ220の利用の実際は図
56に示すフロー内ARP_reqおよびARP_re
sのシーケンス処理により行われる。着LSが判明した
後は、同図に示すように、着LSとの間でのB−ISU
PによるSVC設定および着LSから宛先端末までのP
NNI/UNI3.1または4.0によるSVC設定を
行う。
【0232】次にブロードキャストサーバ配置時のネッ
トワーク構成について説明する。図57はブロードキャ
ストサーバ配置時のネットワーク物理構成の例を示す図
である。
【0233】図ではブロードキャストサーバ(BUS)
270が公衆網2内に配備され、構内網を収容するすべ
てのLSとの間で各LSからInverse_ARPを
受信するためのSVCまたはPVCが設定される。
【0234】次にブロードキャストサーバ270の構
成、動作フローについて説明する。図58にブロードキ
ャストサーバ270の機能構成図を示す。B−ISUP
シグナリング処理手段272は、構内網を収容するLS
との間でSVC設定するためのB−ISUPプロトコル
機能を有し、複製処理手段271は、受信したInve
rse_ARPメッセージを複製する。
【0235】なお、Inverse_ARPメッセージ
の形式およびその内容は上述したので説明は省略する。
同報処理手段273は、これらの処理手段および構内網
を収容するLSのE.164 アドレスを保持するLSアドレ
ステーブル274を用いて、任意の構内網を収容するL
SからのInverse_ARPメッセージをすべての
構内網を収容するLSにブロードキャストする機能を有
する。なお、LSアドレステーブル274の管理は、オ
ペレーション連携により行う。
【0236】図59に同報処理手段273の動作フロー
を示す。ブロードキャストサーバ270と各LSとの接
続にPVCを用いる場合は、B−ISUPシグナリング
処理手段272は不要となり、SVC設定/解放手順も
不要となり、同図でのInverse_ARPまたはそ
の複製物の送受信インフラがPVCとなる。
【0237】Inverse_ARPの送出元LSで
の、本メッセージの送出論理は、着LS解決サーバ22
0の場合と同様である。図59に示されたフローおよび
図55のフローの実行により、例えば、図57のP2と
P4間のリンクがP3とP4間のリンクに切り替えられ
た時のシーケンスチャートは図60の通りとなる。
【0238】次に公衆網内SVC設定処理について説明
する。ブロードキャストサーバ270の利用により、構
内網を収容する各LSには、宛先対応テーブルが存在す
るため、本テーブルの利用により、構内網から受理した
SETUPメッセージに対する公衆網内SVCの設定先
LSが特定できる。
【0239】このため、図38、図39でのARP
eqおよびARP resメッセージについてのシーケ
ンスが不要となる。次に呼設定後通知の場合の呼設定と
宛先対応テーブルの作成について説明する。公衆ATM
交換機LSのARP処理手段138は、呼設定メッセー
ジ中にARP_ reqメッセージを格納して着側の交
換機LSまで運び、着側の交換機LSのARP処理手段
138では、呼設定完了メッセージ中にARP_res
メッセージを格納して発側の交換機LSまで運ぶ。これ
らの格納される情報の形式および内容は図38、39で
表される。
【0240】図61は公衆網内呼設定後に宛先対応テー
ブルを発側の公衆ATM交換機LSに送信する場合のS
ETUPシーケンス図であり、1回目の呼設定時のシー
ケンスを示す。
【0241】この図では、発側の交換機LS1と中継交
換機LS4のARP処理手段138は、通信制御手段1
35およびLS−PG対応テーブル136を用いて、図
62〜64に示すフローに従ってARP reqメッセ
ージを着側の交換機LS2に送信する。
【0242】着側の交換機LS2のARP処理手段13
8は、通信制御手段135および宛先対応テーブル13
7を用いて、図50に示すフローに従って自身が管理す
る宛先対応テーブルをB−ISUPシグナリング内のA
RP resメッセージに乗せて送信する。
【0243】次に図32に対して、PG−B.2に収容
される端末Xが、別のPG−A.5に収容される端末Y
と公衆網を経由したPNNI接続する場合について説明
する。
【0244】図61では、端末Xは構内ATM交換機P
5に対して、宛先として端末Yを示す情報をのせたUN
Iシグナリングメッセージ(SETUP)を送信する
(ステップS300)。
【0245】UNIシグナリングメッセージ(SETU
P)を受信した構内ATM交換機P5は、宛先が所属す
るピアグループまでの最適ルート(例えば、距離情報や
リンクの混雑状況などを参考に決定されるルート)を選
択するためにトポロジデータベースを参照し、自ノード
PG−B.1を起点としたPG−Aまでの呼設定用DT
Lを作成する。
【0246】すなわち、呼設定用DTLは、レベル1と
してのDTL(PG−B→PG−A)、レベル2として
PG−B内のDTL(PG−B.2→PG−B.1)が
作成され、トランジットポイントをレベル1のPG−B
とレベル2のPG−B.2に設定する。
【0247】そして、呼設定用DTLを格納したPNN
Iシグナリングメッセージ(SETUP)を、DTLに
従いPG−B.1である公衆ATM交換機LS1へ送信
する(ステップS301)。
【0248】PNNIシグナリングメッセージを受信し
た公衆ATM交換機LS1は、LS−PG対応テーブル
を参照し、同一PG階層内呼設定に取り掛かる。この例
では、公衆ATM交換機LS4に対し、B−ISUP
(IAM)シグナリングメッセージを送出する。この
時、複数階層間呼設定(LS1〜LS2)に必要な宛先
対応テーブルを求めるために、ARP reqメッセー
ジをB−ISUPメッセージ内に格納して送信する(ス
テップS302)。
【0249】B−ISUPメッセージを受信した公衆A
TM交換機LS4は、通信制御手段135において、メ
ッセージ種別を判別(ステップS340)し、メッセー
ジ種別がIAMメッセージであることを認識する。
【0250】さらに、メッセージ中にARPメッセージ
が含まれているか判別し(ステップS341)、含まれ
ている場合はメッセージをARP処理手段138に出力
し(ステップS342)、解析を行う。
【0251】図63、64はARPメッセージ解析のフ
ロー示す図である。ARP処理手段138では、ARP
メッセージ種別を判別(ステップS320)し、ARP
reqメッセージであることを認識する。PG−Aの
入り口ノードである公衆ATM交換機LS4は、DTL
を編集する(ステップS321)。
【0252】さらに、LS−PG対応テーブル136を
参照(ステップS322)し、次に送出すべきノードが
LSかどうかを判別する(ステップS323)。この例
では、次ノードはLSであるので、ARP reqメッ
セージと編集したPNNIシグナリングメッセージをB
−ISUPメッセージに格納し、公衆ATM交換機LS
2に送出する(ステップS326、ステップS30
3)。
【0253】また、送出すべきノードがLSでない場合
は、この例では、次ノードは構内ATM交換機P2であ
るので、自身が管理する宛先対応テーブルを参照し、A
RP reqメッセージを作成する(ステップS32
4)。
【0254】この時作成したARP reqメッセージ
は、後に、LS4に対してB−ISUPメッセージ(応
答)を送信する時に、B−ISUPメッセージ内に格納
し、送出する(ステップS325)。
【0255】ARP解析処理を終えると、公衆ATM交
換機LS2は、PNNIトポロジ情報にもとづき構内A
TM交換機P2にPNNIシグナリングメッセージ(S
ETUP)を送信する(ステップS304)。
【0256】PNNI網内ATM交換機P2は、PNN
Iシグナリングメッセージ(SETUP)を受信し、D
TLを解析する。この解析の結果、PG−A.2を出る
ので、DTLからレベル3のDTLを除去して、PNN
I網内ATM交換機P4へSETUPメッセージを送信
する(ステップS305)。
【0257】PNNI網内ATM交換機P4は、SET
UPメッセージ受信後、メッセージに従い、端末YにU
NIシグナリングメッセージ(SETUP)を送信する
(ステップS306)。
【0258】端末Yからの応答メッセージは、SETU
Pメッセージを送信してきたルートに従い送信する(ス
テップS307〜ステップS313)。このようにし
て、端末Xと端末Y間に公衆網2を経由して通信パスを
設定する(ステップS314)。
【0259】途中のシーケンス(ステップS309)で
は、公衆ATM交換機LS2は、公衆ATM交換機LS
4にB−ISUPメッセージ(応答)を送出するが、同
時にARP resメッセージを格納し、送出する。
【0260】また、発側の公衆ATM交換機LS1で
は、受信したB−ISUPシグナリングメッセージ内に
格納していたARP resメッセージを解析し、発明
3の手順と同様に、宛先対応テーブルを作成する(ステ
ップS320〜ステップS331)。
【0261】以上説明したように、本発明の通信網シス
テム1では、交換機LSを公衆網2内にリング状に接続
し、さらに最適ルートであるショートカット経路を設定
する構成とした。
【0262】これにより、公衆網2を経由した不特定多
数のPNNI網間通信を行う場合に、PNNI網を終端
する公衆ATM交換機のPNNIシグナリング処理負荷
及びPNNIルーティング処理負荷を軽減させ、公衆網
2内の帯域資源の効率的利用が可能になる。
【0263】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信網シ
ステムは、公衆網と構内網を接続してプライベート網を
構成する交換機を、公衆網内にリング状のトポロジに配
置させる構成とした。これにより、プライベート網内の
プロトコル機能処理量を減少させ、帯域使用効率の向上
を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信網システムの原理図である。
【図2】交換機が複数のPNNI網に属する場合の網構
成を示す図である。
【図3】同一PG階層内のショートカット経路設定の原
理を示す図である。
【図4】互いに異なる階層にあるPG階層間のショート
カット経路設定の原理を示す図である。
【図5】着LS解決サーバが設けられた通信網の原理図
である。
【図6】ブロードキャストサーバが設けられた通信網の
原理図である。
【図7】ネットワークの物理的配置を示す図である。
【図8】ネットワーク構成の論理的配置を示す図であ
る。
【図9】1つのピアグループに属する公衆ATM交換機
の機能ブロック図である。
【図10】複数のピアグループに属する公衆ATM交換
機の機能ブロック図である。
【図11】LS−PG対応テ−ブルの構成を示す図であ
る。
【図12】ピア認識テ−ブルの構成を示す図である。
【図13】1つのPNNI網に所属する公衆ATM交換
機のルーティング情報の収集手順を示す図である。
【図14】ハローパケットのフォーマット構成を示す図
である。
【図15】PTSEのフォーマット構成を示す図であ
る。
【図16】PTSPのフォーマット構成を示す図であ
る。
【図17】公衆ATM交換機のパケット受信時のメッセ
ージ処理フローを示す図である。
【図18】複数のPNNI網に所属する公衆ATM交換
機のルーティング情報の収集手順を示す図である。
【図19】複数のPNNI網を収容する公衆ATM交換
機のフィルタリング処理を示す図である。
【図20】公衆網内の呼設定ルートに同一PG階層内シ
ョートカットを適用した場合のSETUPシーケンスを
示す図である。
【図21】DTL情報要素のフォーマットを示す図であ
る。
【図22】DTLの作成、削除の処理フローを示す図で
ある。
【図23】DTLの作成、削除の処理フローを示す図で
ある。
【図24】発側の公衆ATM交換機のシグナリング処理
フローを示す図である。
【図25】B−ISUPメッセージの構成を示す図であ
る。
【図26】B−ISUPユーザ・ユーザ情報パラメータ
を示す図である。
【図27】B−ISUPのシグナリング処理フローを示
す図である。
【図28】公衆網内呼設定ルートにショートカットを適
当した場合のクランクバック手順を示す図である。
【図29】着側の公衆ATM交換機におけるクランクバ
ック手順のフローチャートを示す図である。
【図30】発側の公衆ATM交換機におけるクランクバ
ック手順のフローチャートを示す図である。
【図31】クランクバック情報要素のフォーマットを示
す図である。
【図32】ネットワーク構成の物理的配置を示す図であ
る。
【図33】ネットワーク構成の論理的配置を示す図であ
る。
【図34】公衆ATM交換機の構成を示す図である。
【図35】LS−PG対応テ−ブルの内容を示す図であ
る。
【図36】LS−PG対応テ−ブルの内容を示す図であ
る。
【図37】宛て先対応テ−ブルの内容を示す図である。
【図38】応答メッセージのパケット構成を示す図であ
る。
【図39】応答メッセージのパケット構成を示す図であ
る。
【図40】リクエスト管理テ−ブルの内容を示す図であ
る。
【図41】公衆網内呼設定ルートに同一PG階層内ショ
ートカットを適用した場合のSETUPシーケンス図で
ある。
【図42】発側の公衆ATM交換機のシグナリング処理
フローを示す図である。
【図43】DTLの作成、削除の処理フローを示す図で
ある。
【図44】ARPメッセージ解析フローを示す図であ
る。
【図45】ARPメッセージ解析フローを示す図であ
る。
【図46】公衆ATM交換機のB−ISUPシグナリン
グ処理フローを示す図である。
【図47】DTLパラメータを示す図である。
【図48】着サブアドレスパラメータを示す図である。
【図49】クランクバックのパラメータを示す図であ
る。
【図50】公衆網呼設定ルートに複数階層間ショートカ
ットを適用した場合の呼設定失敗による宛先対応テ−ブ
ル更新手順を示す図である。
【図51】着LS解決サーバ配置時のネットワーク物理
的構成の例を示す図である。
【図52】着LS解決サーバの機能構成を示す図であ
る。
【図53】着LS解決サーバでの処理フローを示す図で
ある。
【図54】Inverse_ARPの内容を示す図であ
る。
【図55】トポロジ状態変化を契機にした宛対応テ−ブ
ル更新のフローを示す図である。
【図56】公衆網内呼設定ルートに複数PG階層間ショ
ートカットを適用し、さらに着LS解決サーバを配置し
た場合のSETUPシーケンスを示す図である。
【図57】ブロードキャストサーバ配置時のネットワー
ク物理構成の例を示す図である。
【図58】ブロードキャストサーバの機能構成を示す図
である。
【図59】同報処理手段の動作フローを示す図である。
【図60】トポロジ状態変化を契機にした宛対応テ−ブ
ル更新のシーケンスを示す図である。
【図61】公衆網内呼設定を行う場合のシーケンスを示
す図である。
【図62】公衆ATM交換機のB−ISUPシグナリン
グ処理フローを示す図である。
【図63】公衆ATM交換機のARPメッセージ解析フ
ローを示す図である。
【図64】公衆ATM交換機のARPメッセージ解析フ
ローを示す図である。
【図65】従来のATM−LANの接続形態を示す図で
ある。(A)はPVPによる特定ATM−LAN間の接
続形態を示し、(B)はPVCを用いたRCCによる特
定ATM−LAN間の接続形態を示す。
【符号の説明】
1 通信網システム 2 公衆網 21〜24 構内網 21a、22a 端末 LS1〜LS4 交換機 P1〜P4 構内交換機 PG−A.1〜PG−A.4 プライベート網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 11/20 D

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不特定多数の発側と着側との通信を行う
    通信網システムにおいて、 公衆網と、 互いに異なる構内に敷設された複数の構内網と、 前記公衆網と前記構内網を接続してプライベート網を構
    成し、前記公衆網内でリング状のトポロジで配置され、
    隣接間で通信情報の送受信を行う複数の交換機と、 を有することを特徴とする通信網システム。
  2. 【請求項2】 前記交換機の設置変更があった場合は、
    設置変更があった前記交換機に隣接する交換機に対し
    て、変更後のトポロジ情報を設定することで、各交換機
    間で前記トポロジ情報を通知しあうことを特徴とする請
    求項1記載の通信網システム。
  3. 【請求項3】 前記交換機が、複数の前記プライベート
    網に属する場合には、自己が属する前記プライベート網
    を識別するための認識テーブルを持ち、呼設定時に受信
    したルーティングメッセージを前記認識テーブルを参照
    して、いずれの前記プライベート網からの前記ルーティ
    ングメッセージであるかを識別し、識別した前記プライ
    ベート網に対して設けられる前記トポロジ情報のデータ
    ベースに対し、前記ルーティングメッセージ内の情報を
    反映させることを特徴とする請求項1記載の通信網シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記構内網は構内交換機を含み、前記構
    内交換機は、呼設定時、前記交換機から設定された前記
    トポロジ情報にもとづいて、呼設定のための経路を決定
    し、経路情報を格納した呼設定要求メッセージを出力す
    ることを特徴とする請求項1記載の通信網システム。
  5. 【請求項5】 同一階層内にある前記プライベート網に
    属する発側及び着側の前記交換機に対し、前記呼設定要
    求メッセージを受け付けた発側の前記交換機は、前記公
    衆網内での経路情報から、宛先の端末を収容する最も近
    い着側の前記交換機までの最短経路であるショートカッ
    ト経路を設定し、前記経路情報を格納した呼設定要求メ
    ッセージを着側の前記交換機に対して出力することを特
    徴とする請求項4記載の通信網システム。
  6. 【請求項6】 着側の前記交換機は、前記呼設定要求メ
    ッセージの出力先から呼設定ができない旨のメッセージ
    を受け取った場合に、前記経路情報にもとづいて、発側
    の端末を収容する最も近い前記交換機に対して、前記呼
    設定ができない旨のメッセージを出力することを特徴と
    する請求項5記載の通信網システム。
  7. 【請求項7】 発側の前記交換機は、呼設定ができない
    旨の前記メッセージを受信した場合は、前記トポロジ情
    報にもとづいて、先の公衆網内の経路とは異なる呼設定
    のための公衆網内での新たなショートカット経路を決定
    し、新たな経路情報を格納した前記呼設定要求メッセー
    ジを出力することを特徴とする請求項6記載の通信網シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記呼設定要求メッセージを出力する発
    側の前記構内交換機は、前記公衆網内での経路情報か
    ら、宛先の端末を収容する最も近い着側の前記構内交換
    機までの最短経路であるショートカット経路を設定し、
    前記経路情報を格納した呼設定要求メッセージを着側の
    前記構内交換機に対して出力することを特徴とする請求
    項4記載の通信網システム。
  9. 【請求項9】 前記呼設定要求メッセージを受け付けた
    発側の前記交換機は、前記構内網での呼設定プロトコル
    でのみ使用される情報要素を、新規情報要素に格納、ま
    たは既存の特定の情報要素内に格納し、着側の前記交換
    機でこれら格納された情報要素を抽出することを特徴と
    する請求項4記載の通信網システム。
  10. 【請求項10】 同一階層内にあって、複数の前記プラ
    イベート網に属する発側及び着側の前記交換機に対し、
    自己が属する前記プライベート網を識別するための認識
    テーブルを持ち、識別した前記プライベート網に対して
    設けられる前記トポロジ情報のデータベースにもとづい
    て、発側の前記交換機から、宛先の端末を収容する最も
    近い着側の前記交換機までの最短経路であるショートカ
    ット経路を設定することを特徴とする請求項4記載の通
    信網システム。
  11. 【請求項11】 互いに異なる階層にある前記プライベ
    ート網に属する発側及び着側の前記交換機に対し、前記
    呼設定要求メッセージを受け付けた発側の前記交換機
    は、前記経路情報にもとづいて、着側の前記交換機に前
    記呼設定要求メッセージを送信し、前記呼設定要求メッ
    セージの応答として、アドレス情報を受信することで、
    着側の前記交換機にショートカット経路を設定すること
    を特徴とする請求項4記載の通信網システム。
  12. 【請求項12】 発側の前記交換機は、前記アドレス情
    報を格納し、次の呼設定時の際に前記アドレス情報を参
    照することを特徴とする請求項11記載の通信網システ
    ム。
  13. 【請求項13】 発側の前記交換機は、呼設定失敗時
    に、着側の前記交換機からの呼設定失敗メッセージを受
    信し、呼設定に用いた前記アドレス情報を削除すること
    を特徴とする請求項11記載の通信網システム。
  14. 【請求項14】 発側の前記交換機は、前記アドレス情
    報を格納する領域が満杯になった場合、旧アドレス情報
    を削除して、新規アドレス情報を格納することを特徴と
    する請求項11記載の通信網システム。
  15. 【請求項15】 前記公衆網内に、前記交換機とコネク
    ションを構築するサーバをさらに有し、発側の前記交換
    機は、前記サーバから前記アドレス情報を受信すること
    を特徴とする請求項11記載の通信網システム。
  16. 【請求項16】 発側の前記交換機は、前記サーバから
    受信した前記アドレス情報を格納し、次の呼設定時の際
    に前記アドレス情報を参照することを特徴とする請求項
    11記載の通信網システム。
  17. 【請求項17】 前記交換機は、前記トポロジ情報に変
    化があった場合は、変化情報を前記サーバに通知するこ
    とを特徴とする請求項11記載の通信網システム。
  18. 【請求項18】 前記公衆網内に、前記交換機とコネク
    ションを構築するブロードキャストサーバをさらに有
    し、発側の前記交換機は、前記ブロードキャストサーバ
    が同報した前記アドレス情報を受信することを特徴とす
    る請求項11記載の通信網システム。
  19. 【請求項19】 前記交換機は、前記トポロジ情報に変
    化があった場合は、変化情報を前記ブロードキャストサ
    ーバに通知し、前記ブロードキャストサーバは、前記変
    化情報を前記交換機に同報通知することを特徴とする請
    求項11記載の通信網システム。
  20. 【請求項20】 着側の前記交換機は、呼設定完了後に
    発側の前記交換機に対して、宛先端末を収容する着側の
    前記交換機のアドレス情報を送信し、その後の呼設定を
    前記アドレス情報にもとづいて行うことを特徴とする請
    求項11記載の通信網システム。
  21. 【請求項21】 公衆網を経由して不特定多数のATM
    −LAN間の相互接続を行う交換機において、 前記ATM−LANで使用されるプロトコルであるPN
    NIのルーティング処理を行うルーティング処理手段
    と、 宛先へのショートカット経路を設定するためのアドレス
    を保持するショートカット経路選択用テ−ブルと、 前記PNNIのシグナリング処理時に、前記ショートカ
    ット経路選択用テ−ブルから前記宛先に最も近い着側の
    前記アドレスを選択するPNNIシグナリング処理手段
    と、 前記公衆網で使用されるプロトコルであるB−ISUP
    のシグナリング処理を前記アドレスにもとづいて行い、
    前記ショートカット経路を設定するB−ISUPシグナ
    リング処理手段と、 を有することを特徴とする交換機。
  22. 【請求項22】 前記公衆網内にリング状のトポロジで
    配置されることを特徴とする請求項21記載の交換機。
  23. 【請求項23】 前記B−ISUPシグナリング処理手
    段は、前記ATM−LANで階層的に構成されたピアグ
    ループに対し、前記公衆網内の経路情報にもとづいて、
    同一階層内での前記ピアグループで前記ショートカット
    経路を設定することを特徴とする請求項21記載の交換
    機。
  24. 【請求項24】 前記B−ISUPシグナリング処理手
    段は、前記ATM−LANで階層的に構成されたピアグ
    ループに対し、前記着側のアドレス情報にもとづいて、
    異なる階層間での前記ピアグループで前記ショートカッ
    ト経路を設定することを特徴とする請求項21記載の交
    換機。
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