JPH1133126A - 心搏同期刺激電気治療器 - Google Patents

心搏同期刺激電気治療器

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JPH1133126A
JPH1133126A JP22056697A JP22056697A JPH1133126A JP H1133126 A JPH1133126 A JP H1133126A JP 22056697 A JP22056697 A JP 22056697A JP 22056697 A JP22056697 A JP 22056697A JP H1133126 A JPH1133126 A JP H1133126A
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JP
Japan
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heartbeat
heart
current
rhythm
electric currents
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JP22056697A
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English (en)
Inventor
Ryuzo Nagayama
隆造 永山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 心臓の搏動を検出し電流に変換する心搏検出
部と、心搏検出部からの電流のうち心臓の収縮波成分の
一部(心電図上のQT時間の間の一定時)のみを増幅、
波形整形して出力信号を発生する心搏同期信号発生部
と、それとは別に従来型の可変パルス低周波信号発生部
と、両信号発生部からの信号の選択切替スイッチと、刺
激電流出力部を設けた電気治療器。 【効果】 心搏が生理的正常範囲内にある時は、心搏同
期信号発生部からの信号を選択して、心電図上の不応期
(収縮期)に完全に一致したリズムで刺激電流を通じる
ことが出来る。心搏は呼吸に伴う長短のリズムを繰り返
すが本発明は、生理的に最も基本とされるこのリズムに
完全に一致した通電を行うことを可能にしたため、鎮
痛、鎮静、生理機能賦活効果にすぐれている。また心臓
の不応期での刺激電流であるため安全効果が大である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、人体に電気刺激
電流を通じて神経、筋、内臓等の鎮痛、針麻酔、自律神
経機能の改善などを目的とする電気治療器に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、この種の治療器は一定のリズム
で刺激を出力するものが知られてるが、これらの刺激リ
ズムは人体の生理的リズムとは無関係のものが多い。
【0003】 しかしながら呼吸や心搏などの人体生理
に対する配慮を持つものとして以下のものなどが挙げら
れる。特開平5−337195は脈拍の拡張期に、特開
平7−313608は患者の脈拍とあらかじめ設定され
た脈拍の周期の間に、刺激電流を流すことを特徴として
おり、特開平8−308942は呼気時に低周波レーザ
ーを照射することを特徴とするなどである。
【0004】 しかるに、これらの刺激リズムは人体の
最も基本的な生理的リズムとしての心臓の収縮リズムが
呼気時には遅く、吸気時には早いことや、心臓が収縮期
に発生する生体電気リズムなどには一致していない。
【0005】 特に刺激電流を人体に通じた場合、心臓
の不応期(心電図上のQT時間)以外での通電は心臓な
どに対する悪影響も考えられる。また生体リズムに反す
る刺激リズムは弱少者の治療や針麻酔などの長時間の刺
激時には効果と安全の面で問題を生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、従来の電
気治療器の刺激リズムの欠点を解消し安全かつ効果的な
電気治療器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明は人体の最も基
本的な生理リズムである心臓の活動電流のリズムのう
ち、心臓が心臓外からの如何なる刺激に対しても反応を
起こさない心臓の不応期、すなわち心電図上の心臓の収
縮期であるQT時間の間の一定時ごとに刺激電流を通ず
る方法により、刺激リズムを生体リズムに一致させる手
段とした。
【0008】 この手段を達成するために、心臓の搏動
を検出し電流に変換する心搏検出部と、心搏検出部から
の電流のうち心臓の収縮波成分の一部(QT時間の間の
一定時)のみを増幅、波形整形し、パルス電流に変換し
て刺激電流出力信号を発生する心搏同期信号発生部と、
その信号により完全に心臓の収縮期(不応期またはQT
時間と同じ)に一致したリズムで出力する刺激電流出力
部とを設けたことを特徴とした。
【0009】
【実施例】 本発明の実施例を低周波治療器を例に、図
1に基づき説明する。
【0010】 1は、心搏検出部である。心搏検出部
は、音電変換素子、圧電変換素子、光電変換素子などの
センサを用い胸壁、動脈触知部、耳朶などから心臓の搏
動を検出して電流に変換する心搏検出部である。
【0011】 2は、心搏同期信号発生部であり、ロジ
ックC−MOSIC等で構成される。該部は1による心
臓の搏動の電流のうち心臓の収縮期に相当する波形成分
の一部のみを増幅および波形整形を行い、パルス電流に
変換して心搏同期信号を発生する。
【0012】 3は、従来型の可変パルス低周波信号発
生部である。該部は患者の心臓が正常範囲から逸脱した
リズムの場合には、心搏同期の刺激を行わず、任意のパ
ルスで治療を行うためのものである。
【0013】 4は、信号の切替スイッチである。2と
3のそれぞれの信号発生部からの信号をこれにより任意
に選択し得る。
【0014】 5は、刺激電流出力部で、2からの信号
では心搏同期刺激電流を、3からの信号では従来型の可
変パルス低周波電流を出力する。
【0015】 6は、出力端子である。これには皮膚表
面電極や針電極などが用いられる。この端子を介して人
体に刺激電流を通ずる。
【0016】 図2に、具体的な回路構成について示
す。
【0017】 7は、心搏検出部で、発光ダイオードと
CDSから成っている。心臓の搏動に伴う耳朶の血流量
の変化を、発光ダイオードの光の透過量により感知し
て、透過量の変化から心臓の搏動を電流量の変化に変
え、8に送る。
【0018】 8は、心搏同期信号発生部である。7か
らの心臓の搏動に伴い変化する電流を増幅し、心臓の収
縮波成分の一成分(QT時間の一定時)のみを波形整形
して、心臓の収縮期(本実施例ではT波の起始部)に完
全に一致するパルス電流に変え、心搏同期信号を発生す
る。
【0019】 9は、従来型の低周波出力信号発生部
で、VRIは周波数を、VR2は刺激電流の通電間隔を
任意に可変する抵抗器を有する回路である。
【0020】 10は、信号切替スイッチである。これ
により8あるいは9のどちらかの信号を任意に選択す
る。
【0021】 11は、スイッチング用のトランジスタ
ーで、10で選択されたどちらかの信号によりオンオフ
する。
【0022】 12は、出力信号発生の確認部である。
発光ダイオードとスピーカーの組合せで11からの出力
発生信号に同調して光の点滅と音が断続する。心搏同期
信号が心臓の搏動と一致していることは、施術者が患者
の脈を触知しながら、この光と音で容易に確認すること
が出来る。
【0023】 13は、刺激電流出力部で、11からの
出力発生信号の電流を刺激電流にまで増幅するトランス
である。
【0024】 14は、可変抵抗器で、これにより電気
刺激の強さを自由に調整することが出来る。
【0025】 15は、陽極の出力端子で、この先に皮
膚表面電極を接続し人体に接着する。
【0026】 16は、陰極の出力端子で、この先に針
治療に用いる針を接続して治療上のツボに刺入し通電を
行う。
【0027】
【実施例の心電図上の説明】 ここで図3および図4を
用いて、心搏同期刺激電流の持つ意義について説明を加
える。
【0028】 図3は、正常心電図の説明で図のP、
Q、R、S、Tはそれぞれ心臓の活動により発生する電
流の波形の名称である。QT時間は、心臓の収縮期に相
当する。TP時間は、心臓の拡張期に相当する。R−R
時間は、心搏の間隔の時間に相当する。
【0029】 QT時間は、不応期とも言う。この時間
の間は、心臓は心臓外からの如何なる刺激にも応ずるこ
となく、心臓個有の収縮運動を行う。すなわち人体に刺
激を与える場合に、心臓に対して最も安全な時期であ
る。
【0030】 R−R時間は、心搏間隔と等しいので、
通常はこれにより1分間の心搏数や、心搏の平均間隔時
間を求めている。
【0031】 図4は、実例の心電図で10秒間のグラ
フである。Aは実例にそれぞれの波形と時間の名称を示
している。
【0032】 Bは、1分間の心搏数が84の場合のR
−R時間の平均は0.71秒であり、吸気時には最短
0.6秒、呼気時には最長0.8秒に及ぶことを示して
いる。すなわちR−R時間は呼吸のリズムに伴って長短
のリズムを繰り返すことが示されている。
【0033】 Cは、従来型の可変パルス低周波治療器
で1分間の心搏数が84の場合に、1分間を84等分し
た等時間間隔で刺激電流を通じた時の刺激電流波と心電
図の合成図である。心搏数と同数の等間隔の刺激電流は
心搏とは無関係に通電されることを示している。
【0034】 Dは、心搏同期信号発生部からの信号に
より出力された心搏同期刺激電流と、心電図の合成図で
ある。心搏同期刺激電流は、心臓の収縮期、すなわち不
応期に完全に一致したリズムで通電されていることを示
している。
【0035】
【発明の効果】 本発明は、従来の電気治療器の刺激間
隔の設定とは本質的に異なり、生体の基本的リズムであ
る呼吸と心搏のリズムに完全に一致する刺激間隔を自動
的に、かつ容易に設定することを可能ならしめた。
【0036】 このために本発明は、人体に対する最も
自然なリズムで、かつ体調に合った刺激電流量を調整し
て人体に通じることが出来るので、鎮痛、鎮静や生理機
能賦活効果を非常に高める効果がある。
【0037】 また心臓の不応期にのみ刺激電流が通じ
られるので、針麻酔のように長時間に及ぶ場合や弱少者
の治療時にも心臓に対する安全性に非常にすぐれている
という効果がある。
【0038】 また心臓の搏動が正常範囲を逸脱してい
る時には、心搏同期信号をオフにして従来の可変パルス
低周波治療にいつでも切り替えられる、2つのモードを
有している効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例である電気治療器の電気回路
のブロック図である。
【図2】 同電気回路図である。
【図3】 正常心電図の波形説明図である。
【図4】 実施例の心電図上の説明図である。
【符号の説明】
1 心搏検出部 2 心搏同期信号発生部 3 従来型の可変パルス低周波信号発生部 4 信号切替スイッチ 5 刺激電流出力部 6 出力端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心臓の搏動を検出し電流に変換する心搏
    検出部と、心搏検出部からの電流の波形のうち、心臓の
    収縮波成分の一部(心電図上のQT時間の間の一定時)
    のみを増幅、波形整形して出力信号を発生する心搏同期
    信号発生部と、刺激電流出力部とを設けて、心臓の収縮
    期と完全に同期した刺激電流を出力することを特徴とし
    た電気治療器。
JP22056697A 1997-07-14 1997-07-14 心搏同期刺激電気治療器 Pending JPH1133126A (ja)

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JP22056697A JPH1133126A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 心搏同期刺激電気治療器

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JP22056697A JPH1133126A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 心搏同期刺激電気治療器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010506617A (ja) * 2006-10-11 2010-03-04 カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド 心臓血管機能を調節する経皮神経刺激装置
JP2010506618A (ja) * 2006-10-11 2010-03-04 カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド 心臓血管機能を調節する経皮性神経刺激装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010506617A (ja) * 2006-10-11 2010-03-04 カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド 心臓血管機能を調節する経皮神経刺激装置
JP2010506618A (ja) * 2006-10-11 2010-03-04 カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド 心臓血管機能を調節する経皮性神経刺激装置

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