以下では、添付の図面を参考として、本発明の実施例について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明に関する説明は、構造的乃至機能的な説明のための実施例に過ぎないので、本発明の権利範囲は、本文に説明された実施例により制限されることと解析されてはいけない。すなわち、実施例は、様々な変更が可能であり、様々な形態を有することができるので、本発明の権利範囲は、技術的思想を実現することができる均等物を含むことと理解されなければならない。また、本発明で提示された目的又は効果は、特定の実施例がこれを全て含むべきであるか、このような効果のみを含むべきであるという意味ではないので、本発明の権利範囲は、これにより制限されることと理解されてはいけない。
本発明における用語の意味は、以下のように理解される。
「第1」、「第2」などの用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別するためのものであり、これらの用語によって権利範囲が限定されてはいけない。例えば、第1の構成要素は、第2の構成要素と名付けられ、同様に、第2の構成要素も、第1の構成要素と名付けられることができる。ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いることは、該当他の構成要素に直接して連結されることもできるが、中間に他の構成要素が存在することもあり得ると理解されるべきである。これに対して、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いることは、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されるべきである。一方、構成要素間の関係を説明する他の表現、すなわち、「~間に」と「すぐ~間に」、又は「~に隣接する」と「~に直接隣接する」なども同様に解析されるべきである。
単数の表現は、文脈上、明らかに異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。また、「含む」又は「有する」等の用語は、説示された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、パーツ、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであり、1つ又はその以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、パーツ、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を排除しないことと理解すべきである。
ここで用いられる全ての用語は、異なった定義しない限り、本発明が属する分野における通常の知識を有する者によって一般に理解されることと同一の意味を有する。一般に使用される辞書に定義されている用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致することと解析されるべきであり、本発明において明らかに定義されない限り、理想的又は過度に形式的な意味を有するものと解析できない。
部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置
以下では、図1乃至図4を参照して、本発明の一実施例による部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置10について、詳しく説明する。
部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置10は、使用者の身体の一部に対する生体信号変化を測定して、最適の電気刺激信号を生成した後、最適の電気刺激信号を使用者の身体の一部に伝達して、使用者の身体の一部を最大で治療可能な装置である。
このような部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置10は、生体信号測定センサ100と、電気刺激センサ110と、モニタ部120、データベース130、分析部140と、制御部150とを含む。
生体信号測定センサ100は、分析部140から最適の生成信号測定方式が判断されるようにするため、使用者の身体の一部に対する生体信号を測定する。
ここで、使用者の身体の一部とは、使用者の身体を成す頭、首、胸、腹、腕、脚、足、肩、腰、骨盤、尻などの少なくとも1つの部位をいい、1つの身体部位だけでなく、2つ以上の身体部位を意味することもできる。
このような生体信号測定センサ100は、2つ以上の身体部位に対する生体信号を測定するか、使用者の身体部位の周り、長さ、体積、面積などにより変わる生体信号測定領域から、使用者の身体の一部に対する生体信号を最大限正しく測定するため、複数の生体信号測定センサ100-1、100-2、100-3、100-4...100-nからなり得る。
ここで、複数の生体信号測定センサ100-1、100-2、100-3、100-4...100-nを構成する各生体信号測定センサ100は、同一の生体信号測定方式又は互いに異なる生体信号測定方式で、使用者の身体の一部に対する生体信号を測定することができる。
生体信号測定センサ100は、分析部140から判断される最適の生体信号測定方式で、使用者の身体の一部に対する最適の生体信号を測定することができる。
ここで、最適の生体信号とは、複数の生体信号測定方式で測定可能な生体信号のうち、相対的に使用者のバイオリズムを正しく反映する生体信号であり、各生体信号測定センサ100が測定した生体信号のうち、未測定値又は欠測値が相対的に少ない又はない生体信号を意味する。
また、生体信号測定センサ100は、同一の生体信号測定方式又は互いに異なる生体信号測定方式で、使用者の身体の一部に対する生体信号を測定するために、生体信号処理方法などの変数が互いに異なる複数の生体信号測定方式1050に対する情報を格納する生体信号アルゴリズム105が格納される。
具体例として、生体信号アルゴリズム105には、生体電気信号測定方式1050aと、生体インピーダンス測定方式1050bと、生体磁気信号測定方式1050c、生体力学信号測定方式1050dと、生体音響信号測定方式1050eに対する情報が格納される。
ここで、生体電気信号測定方式1050aは、心電図、脳電図、眼球電図、筋電図などの使用者の身体の一部で生じる電気信号を測定する方式であり、生体インピーダンス測定方式1050bは、使用者の身体の一部に微細電流を通して、インピーダンスを測定する方式であり、生体磁気信号測定方式1050cは、使用者の身体の一部で生じる磁気信号(活動電流)の微細な変化を測定する方式であり、生体力学信号測定方式1050dは、トランスデューサなどの測定手段を用いて、使用者の身体の一部に対する力学信号を測定する方式であり、生体音響信号測定方式1050eは、聴診器、心音計などの測定手段を用いて、使用者の身体の一部に対する音響信号を測定する方式である。
生体信号アルゴリズム105は、前記生体信号測定方式1050a、1050b、1050c、1050d、1050eのみならず、更に、使用者の身体の一部に対する生体信号を測定する他の生体信号測定方式(心電図(GCG)、光容積脈波(Photoplethysmogram、PPG)など)に対する情報が格納される。
これにより、生体信号測定センサ100は、心弾図及び光容積脈波などの生体信号測定方式でも、使用者の身体の一部に対する最適の生体信号を測定することができる。
電気刺激センサ110は、電気刺激アルゴリズム115に格納される電気刺激方式により、同一の電気刺激方式又は互いに異なる電気刺激方式で、使用者の身体の一部に電気刺激信号を伝達する。
ここで、電気刺激信号は、使用者の身体の一部に伝達される微細電流であり、微細電流の量(mA/Cm2)、微細電流の周期(usec)、及び微細電流による電気刺激の繰返し周期(Hz)による波形を含む信号(エネルギー)である。
このような電気刺激センサ110は、生体信号測定センサ100が最適の生体信号を測定した後に、分析部140から使用者の身体の一部を治療するための最適の電気刺激信号が演算されると、使用者の身体の一部に最適の電気刺激信号を伝達することができる。
ここで、最適の電気刺激信号は、使用者の身体の一部に対する治療を極大化する電気刺激信号を意味し、生体信号測定センサ100で測定される最適の生体信号により、微細電流の量、微細電流の周期、及び微細電流による電気刺激の繰返し周期による波形が変わるのが望ましい。
そして、電気刺激センサ110は、2つ以上の身体部位に電気刺激信号を伝達するか、使用者の身体部位の周り、長さ、体積、面積などによって変わる電気刺激領域に、最適の電気刺激信号を伝達するために、複数の電気刺激センサ110-1、110-2、110-3、110-4...110-nからなり得る。
ここで、複数の電気刺激センサ110-1、110-2、110-3、110-4...110-nを構成する各電気刺激センサ110は、使用者の身体の一部に最適の電気刺激信号を同時に伝達するか、時間差を置いて順次伝達することができる。
また、電気刺激センサ110は、最適の生体信号に合わせて、最適の電気刺激信号を生成するために、電気刺激方法、電流の種類、波形、脈動頻度、位相期間、脈動期間、脈動間隔などの変数が互いに異なる複数の電気刺激方式1150に対する情報を格納する電気刺激アルゴリズム115が格納される。
具体例として、電気刺激アルゴリズム115には、断続直流電流方式1150a、交流電流方式1150b、単相脈動電流方式1150c、異常脈動電流方式1150d、低周波方式1150e、近赤外線方式1150fに関する情報が格納される。
電気刺激アルゴリズム115は、前記電気刺激方式1150a、1150b、1150c、1150d、1150e、1150fのみならず、前記電気刺激方式1150a、1150b、1150c、1150d、1150e、1150fと波形が異なる電気刺激方式(中周波、高周波など)に対する情報が格納される。
また、電気刺激アルゴリズム115は、前記電気刺激方式1150a、1150b、1150c、1150d、1150e、1150fのみならず、前記電気刺激方式1150a、1150b、1150c、1150d、1150e、1150fと電気刺激方法が異なる電気刺激方式(TDCS、DBS、TACS、ECT、ECS、CES、NIRなど)に対する情報が格納される。
これにより、電気刺激センサ110は、中周波、高周波、TDCS、DBS、TACS、ECT、ECS、CES、NIRなどの電気刺激方式でも、最適の電気刺激信号を使用者の身体の一部に伝達することができる。
モニタ部120は、生体信号測定センサ100に連結され、生体信号測定センサ100で測定される生体信号に基づく使用者バイオリズム、又は電気刺激センサ110が使用者の身体の一部に、最適の電気刺激信号を伝達することにつれ、変化する使用者バイオリズムをモニタリングする。
このようなモニタ部120は、生体信号測定センサ100が複数からなることにつれ、各生体信号測定センサ100で測定される生体信号に基づく使用者バイオリズムを区分して、モニタリングすることができる。
また、モニタ部120は、各生体信号測定センサ100が互いに異なる複数の生体信号測定方式1050で生体信号を測定する場合、複数の生体信号測定方式1050による複数の使用者バイオリズムを区分して、モニタリングすることができる。
具体例として、第1の生体信号測定センサ100-1が生体電気信号測定方式1050a、第2の生体信号測定センサ100-2が生体インピーダンス信号測定方式1050bで生体信号を測定する場合、モニタ部120は、第1の生体信号測定センサ100-1と第2の生体信号測定センサ100-2とを区分し、生体電気信号測定方式1050aによる使用者バイオリズムと、生体インピーダンス信号測定方式1050bによる使用者バイオリズムとを区分して、モニタすることができる。
また、モニタ部120は、生体信号測定センサ100が最適の生体信号測定方式で、使用者の身体の一部から最適の生体信号を測定する場合、生体信号測定センサ100で測定される最適の生体信号に基づく使用者バイオリズムをモニタリングすることができる。
データベース130は、モニタ部120でモニタリングされた使用者バイオリズムに対する情報が格納される。
ここで、データベース130に格納される使用者バイオリズムに対する情報は、複数の生体信号測定センサ100で測定される生体信号又は最適の生体信号である。すなわち、使用者バイオリズムは、生体信号又は最適の生体信号であり得る。
また、データベース130は、使用者バイオリズムに対する情報のみならず、制御部150が本発明の部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置10を制御するためのプログラムが格納される。
分析部140は、データベース130に格納される使用者バイオリズムに対する情報を分析して、最適の生体信号を測定するための最適の生体信号測定センサを判断し、使用者の身体の一部に伝達される最適の電気刺激信号を演算するために、第1の分析アルゴリズム141及び第2の分析アルゴリズム142が格納される。
第1の分析アルゴリズム141は、複数の生体信号測定センサ100で測定される複数の生体信号を比較して、複数の生体信号のうち、未測定値又は欠測値が相対的に少ない又はない生体信号を測定する生体信号測定方式を、最適の生体信号測定方式と判断する。
具体例として、第1の生体信号測定センサ100-1が、生体電気信号測定方式1050aで生体信号を測定し、第2の生体信号測定センサ100-2が、生体インピーダンス信号測定方式1050bで生体信号を測定する場合、第1の分析アルゴリズム141は、データベース130に格納される第1の生体信号測定センサ100-1の生体信号と、第2の生体信号測定センサ100-2の生体信号とを比較して、未測定値又は欠測値が相対的に少ない又はない生体信号が第1の生体信号測定センサ100-1である結果を導出することで、生体電気信号測定方式1050aが最適の生体信号測定方式であると判断することができる。
第2の分析アルゴリズム142は、生体信号測定センサ100が、第1の分析アルゴリズム141から判断された最適の生体信号測定方式で、使用者の身体の一部に対する最適の生体信号を測定することになると、最適の生体信号を基準に、複数の電気刺激方式1150で生成される複数の電気刺激信号を、使用者の身体の一部と同一の身体部位である仮想の使用者の身体の一部に適用するシミュレーションを行った後、シミュレーション結果から、複数の電気刺激信号のうち、使用者の身体の一部が最大で治療されるようにするための最適の電気刺激信号を演算する。
具体例として、第2の分析アルゴリズム142は、最適の生体信号を基準に、断続直流電流方式1150a、交流電流方式1150b、単相脈動電流方式1150c、異常脈動電流方式1150d、低周波方式1150e、及び近赤外線方式1150fでそれぞれ生成される複数の電気刺激信号を、使用者の身体の一部と同一の身体部位である仮想の使用者の身体の一部に適用するシミュレーションを行った後、シミュレーション結果から、断続直流電流方式1150aで生成された電気刺激信号が、使用者の身体の一部が最大で治療されるようにするための最適の電気刺激信号と判断する場合、断続直流電流方式1150aの電気刺激信号を、最適の電気刺激信号として演算することができる。
ここで、仮想の使用者の身体の一部に対する情報は、情報生成部(図示せず)が複数の被測定人の身体の全体部位に対する生体信号を測定して、被測定人の各部位別生体信号の平均値を算出した後、仮想の使用者身体をモデリングして、仮想の使用者身体の各部位別に被測定人の平均生体信号を適用した情報であって、情報生成部により、データベース130に送信することができる。
これにより、第2の分析アルゴリズム142は、シミュレーションが行われる度に、データベース130から仮想の使用者身体の一部に対する情報をロードするのが望ましい。
また、最適の生体信号が測定、又は最適の電気刺激信号が伝達される使用者の身体の一部は、使用者の選択により変わることができるので、データベース130には、使用者身体の全ての部位と同一の仮想の使用者身体の情報が格納されるのが望ましい。
制御部150は、第1の分析アルゴリズム141から最適の生体信号測定方式が判断される場合、生体信号測定センサ100が最適の生体信号測定方式で、使用者の身体の一部に対する最適の生体信号を測定するように、生体信号測定センサ100を制御する。
また、制御部150は、第2の分析アルゴリズム142から最適の電気刺激信号が演算される場合、電気刺激センサ110で最適の電気刺激信号が生成されるように制御して、電気刺激センサ110から最適の電気刺激信号が、使用者の身体の一部へ伝達されるようにする。
更に、制御部150は、本発明の部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置10の全体の動作過程を制御することができる。
具体例として、制御部150は、前記生体信号測定センサ100の生体信号又は最適の生体信号測定過程、電気刺激センサ110の最適の電気刺激信号生成過程、モニタ部120の使用者バイオリズムモニタリング過程、データベース130の使用者バイオリズムに対する情報格納過程と仮想の使用者身体の一部に対する情報送信過程、及び分析部140の最適の生体信号測定方式判断過程と最適の電気刺激信号演算過程を制御することができる。
一方、本発明の部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置10は、生体信号測定センサ100、電気刺激センサ110、モニタ部120、データベース130、及び分析部140の動作のための電源を供給する給電部(図示せず)を更に含むことができる。
また、本発明の部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置10は、最適の生体信号測定可否を使用者に案内するため、発光、点滅、発光及び点滅の1つの方式で、第1及び第2の色の光を所定の時間の間、発生する第1のアラーム部(図示せず)を更に含むことができる。
具体例として、最適の生体信号が測定される場合、第1のアラーム部は、第1の色の光を1~4秒間、発光し、これとは異なり、最適の生体信号が測定されない場合、第1のアラーム部は、第2の色の光を、5~10秒間、点滅することができる。
このように、第1のアラーム部は、最適の生体信号測定可否により、第1及び第2の色の光を発生する方式と、第1及び第2の色の光を発生する時間を互いに異ならせて設定するか、制御部150により制御することができる。
そして、本発明の部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置10は、最適の電気刺激信号生成可否を使用者に案内するために、強さ(又は振幅)、高低(又は振動数)、音色(又は波動)が互いに異なる第1及び第2のサウンドを、所定の時間の間、発生する第2のアラーム部(図示せず)を更に含むことができる。
具体例として、最適の電気刺激信号が生成される場合、第2のアラーム部は、第1のサウンドを1~2秒間、発生し、これとは異なり、最適の電気刺激信号が生成されない場合、第2のアラーム部は、第2のサウンドを3~5秒間、発生する。
このように、第2のアラーム部は、最適の電気刺激信号生成可否により、第1及び第2のサウンドを発生する方式と、第1及び第2のサウンドを発生する時間を互いに異ならせて設定するか、制御部150により制御することができる。
以下では、図5乃至図8を参照して、本発明の他の実施例による部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置20について、詳しく説明する。
他の実施例の部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置20は、前記一実施例の部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置10の変形例であるので、前記一実施例と符号が異なるだけで、同一の構成要素に対しては、詳しい説明を省略する。
部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置20は、治療センサ200と、モニタ部210と、データベース220と、分析部230と、制御部240と、ディスプレイ250とを含む。
治療センサ200は、前記生体信号測定センサ100と前記電気刺激センサ110を含むハイブリッド方式のセンサであり、前記生体信号測定センサ100と前記電気刺激センサ110を備えることにつれ、使用者の身体の一部に対する生体信号又は最適の生体信号を測定しつつ、最適の電気刺激信号を使用者の身体の一部に伝達することができる。
このような治療センサ200は、2つ以上の身体部位に対する生体信号を測定するか、使用者の身体部位の周り、長さ、体積、面積などにより変わる生体信号測定領域から、使用者の身体の一部に対する生体信号を最大限正しく測定、又は2つ以上の身体部位に電気刺激信号を伝達するか、使用者の身体部位の周り、長さ、体積、面積などにより変わる電気刺激領域に最適の電気刺激信号を伝達するために、複数の治療センサ200-1、200-2、200-3、200-4...200-nからなることができる。
ここで、複数の治療センサ200-1、200-2、200-3、200-4...200-nを構成する各治療センサ200は、同一の生体信号測定方式又は互いに異なる生体信号測定方式で、使用者の身体の一部に対する生体信号を測定することができ、使用者の身体の一部に最適の電気刺激信号を同時に伝達するか、時間差を置いて順次伝達することができる。
また、治療センサ200は、同一の生体信号測定方式又は互いに異なる生体信号測定方式で、使用者の身体の一部に対する生体信号を測定するために、生体信号処理方法などの変数が互いに異なる複数の生体信号測定方式2010に対する情報を格納する生体信号アルゴリズム201が格納される。
生体信号アルゴリズム201に格納される生体信号測定方式2010に対する情報は、前記一実施例の生体信号測定方式1050に対する情報と符号が異なるだけであるので、これに関する詳しい説明は、省略する。
そして、治療センサ200は、最適の生体信号に合わせて、最適の電気刺激信号を生成するために、電気刺激方法、電流の種類、波形、脈動頻度、位相期間、脈動期間、脈動間隔などの変数が互いに異なる複数の電気刺激方式2030に対する情報を格納する電気刺激アルゴリズム203が格納される。
電気刺激アルゴリズム203に格納される電気刺激方式2030に関する情報は、前記一実施例の電気刺激方式1150に対する情報と符号が異なるだけであるので、これに関する詳しい説明は、省略する。
モニタ部210は、前記一実施例のモニタ部120と比較して、前記生体信号測定センサ100の代わりに、治療センサ200に連結されることが異なるだけで、モニタリング過程は、前記一実施例と同一であるので、これに対する詳しい説明は、省略する。
データベース220は、モニタ部120でモニタリングされた使用者バイオリズムに対する情報が格納され、本発明の部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置20を制御するためのプログラム、治療センサ200の治療モード、及び仮想の使用者身体の一部に対する情報が格納される。
ここで、治療モードは、治療センサ200が、1つの生体信号測定方式2010と、1つの電気刺激方式2030で動作する命令モードである。
分析部230は、データベース220に格納される使用者バイオリズムに対する情報を分析して、最適の生体信号測定方式を判断するための第3の分析アルゴリズム231と、使用者の身体の一部に伝達される最適の電気刺激信号を演算するための第4の分析アルゴリズム232とが格納される。
第3の分析アルゴリズム231は、複数の治療センサ200で測定される複数の生体信号を比較して、複数の生体信号のうち、未測定値又は欠測値が相対的に少ない又はない生体信号を測定する生体信号測定方式を、最適の生体信号測定方式と判断することができる。
第4の分析アルゴリズム232は、治療センサ200が第3の分析アルゴリズム231から判断された最適の生体信号測定方式で、使用者の身体の一部に対する最適の生体信号を測定することになると、最適の生体信号を基準に、複数の電気刺激方式2030で生成される複数の電気刺激信号を、使用者の身体の一部と同一の身体部位である仮想の身体の一部に適用するシミュレーションを行い、シミュレーション結果から、複数の電気刺激信号のうち、使用者の身体の一部が最大で治療される最適の電気刺激信号を演算することができる。
制御部240は、治療センサ200が最適の治療モードで動作される前又は動作中に、最適の治療モードが維持、又は他の治療モードに変わるように制御することができる。
ここで、最適の治療モードは、治療センサ200の治療モードのうち、使用者の身体の一部が最大で治療される最適の生体信号測定方式2010と最適の電気刺激方式2030で動作されるようにする命令モードである。
一方、分析部230は、最適の治療モードを判断するための第5の分析アルゴリズム233が格納される。
第5の分析アルゴリズム233は、データベース220に格納される複数の治療モードを適用する場合、使用者の身体の一部と同一の身体部位である仮想の使用者身体の一部に対する生体信号(使用者バイオリズム)の変化程度を予測して、複数の治療モードのうち、最適の治療モードを判断することができる。
制御部240は、治療センサ200が、第5の分析アルゴリズム233から判断される最適の治療モードで動作するように制御することができる。
ディスプレイ250は、治療センサ200が制御部240により、最適の治療モードで動作する前に、使用者に、第5の分析アルゴリズム233の判断結果、すなわち、最適の治療モードに対する情報を案内することができる。
一方、他の実施例の部位別電気刺激に基づく生体信号測定装置20は、前記一実施例と同様に、給電部(図示せず)、第1のアラーム部(図示せず)、及び第2のアラーム部(図示せず)を含み、前記給電部、第1のアラーム部、及び第2のアラーム部は、前記一実施例と同様であるので、詳しい説明は省略する。
選択的部位刺激が可能な電流刺激機器及び制御方法
図9は、本発明の実施例による選択的部位刺激が可能な電流刺激機器の電子的な構成を概略的に示すブロック図であり、図10は、本発明の実施例による選択的部位刺激が可能な電流刺激機器の本体及び報知ユニットを示す斜視図であり、図11は、本発明の実施例による選択的部位刺激が可能な電流刺激機器の電極ユニットにおいて、電極の円形配列とそれによる微細電流の経路を概略的に示す図であり、図12は、本発明の実施例による選択的部位刺激が可能な電流刺激機器の電極ユニットにおいて、電極間微細電流の波形を概略的に示す図であり、図13は、本発明の実施例による選択的部位刺激が可能な電流刺激機器の電気的連結を概略的に示す図であり、図14は、本発明の他の実施例による選択的部位刺激が可能な電流刺激機器の電気的連結を概略的に示す図であり、図15は、本発明の実施例による選択的部位刺激が可能な電流刺激機器及びこの制御方法を示すフローチャートである。
図9乃至図13に示しているように、本発明による選択的部位刺激が可能な電流刺激機器10000は、微細電流を用いて、使用者の身体の少なくとも一部を治療する医療用機器であって、本体11000と、電極ユニット12000と、制御ユニット13000と、脳波測定ユニット14000と、報知ユニット15000と、絶縁ユニット16000とを含む。
前記本体11000は、本発明の各構成を全体として覆うものであり、望ましくは、円形周囲を有する3次元の半球状で、前記身体のうち、頭に着用可能になされる。
このような前記本体11000は、図10に示しているように、ヘッドギアの形状が適用され得るが、これに限定されず、本発明の技術的範囲内で当該関連分野の当業者により、様々な形状に製作可能であることは勿論、様々な素材が使用される。
前記電極ユニット12000は、複数の電極からなり、前記使用者の身体のうち、少なくとも一部と接触するように、前記本体11000に設けられ、前記各電極が集まった集合体を意味する。
このような前記電極ユニット12000は、前述した本体11000の構成により、前記身体のうち、頭に接触可能に設けられるのが望ましく、より望ましくは、前記電極が、前記本体11000の円形周囲に沿って、少なくとも11個以上で一定間隔をもって円形配列されるように構成され、本発明による前記図10では、本体11000に内設されたことと、図示を省略している。
すなわち、前記電極は、身体のうち、前記頭と間接に接触して、後述する構成間の電気的な結合関係により、1mA以下の微細電流を頭脳に伝達するように構成され、CES治療技法を誘導可能な環境となる。
また、前記電極ユニット12000は、微細電流を誘導するための電気刺激を発生する刺激発生部(図示せず)を含むことができる。
前記刺激発生部は、別の給電部(図示せず)から電源を供給され、前記制御ユニット13000の制御により、前記微細電流の誘導のための電気刺激を生成して、前記電極に伝達するように構成される。
ここで、前記電気刺激は、前記制御ユニット13000の制御による単位面積当たりの微細電流の量(単位面積当たりの微細電流の量(mA/Cm)、微細電流を流す周期(usec)、微細電流刺激の繰返し周期(Hz)による微細電流波形の少なくともいずれか1つを意味する。
また、前記給電部は、上述した電極ユニット12000の刺激発生部に電源を供給する構成であって、本発明の好適な実施例によると、効率側面から、前記制御ユニット13000の制御により、オン/オフ作動するように構成され、前記制御ユニット13000により、前記刺激発生部に電源を選択的に供給する機能を働く。
このような前記給電部の給電に関する技術は、一般の公知技術であるので、本発明の図面では図示を省略しており、本発明の技術範囲内で当該関連分野の当業者により、様々な公知の給電装置(モジュール)を取り扱うことができる。
前記制御ユニット13000は、給電部の作動を制御し、前記電極ユニット12000がCES方式で、1mA以下の微細電流を前記使用者の頭脳に伝達するように制御する構成で、後述する脳波測定ユニット14000で測定される脳波によって、前記電極ユニット12000を適応的に制御するようにする。
具体的に、前記制御ユニット13000は、前記頭脳の全領域のうち、前記使用者の疾患の種類によって、刺激すべき少なくとも1つの刺激領域(A)を決めるようにすることができる。
また、前記制御ユニット13000は、刺激領域(A)に前記微細電流を集束して前記疾患を治療するために、前記複数の電極のうち、活性化(ON)すべき2つ以上の第1の電極12100と、前記第1の電極12100の各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fが、誘導すべき微細電流の強さ及び経路の少なくとも1つを決めるようにするのが望ましい。
このため、前記制御ユニット13000は、使用者の頭脳に関する疾患にそれぞれ対応する刺激パターン情報を予め設定することができる。
ここで、本発明の好適な実施例によると、前記疾患は、睡眠障害、鬱病、認知症、軽度認知障害(MCI)、発達障害、注意力欠乏過剰行動障害(ADHD)の少なくとも1つであるのが望ましい。
例えば、このような前記疾患は、頭脳上で刺激をすべき部位がそれぞれ異なり、その刺激の強度も異にしなければならない。
前記刺激パターン情報は、前述した疾患にそれぞれ対応し、前記脳波測定ユニット14000で測定される脳波に供えて、前記電極ユニット12000でどの電極をある程度複数に選択(ON)して、ある程度複数の対12100a-12100b、12100c-12100d、12100e-12100fにマッチング(link)すべきであるかに対する情報(図11参照)と、前記マッチングされる電極12100a-12100b、12100c-12100d、12100e-12100f間の微細電流が、どのような波形(W1又はW2)を有するべきかに関する情報(図12参照)と、前記マッチングされる電極12100a-12100b、12100c-12100d、12100e-12100f間の微細電流に対するインピーダンスを考えて、ある程度の電圧強さに調整すべきかに関する情報を含む。
すなわち、前記制御ユニット13000は、所定の刺激パターン情報と前記脳波測定ユニット14000で測定される脳波を相互マッチングして分析し、前記分析結果に応じて、前記刺激領域(A)と、前記刺激領域(A)に対する第1の電極12100、前記第1の電極12100に対する微細電流の強さ及び経路などを決める。
一方、本発明の実施例では、前記制御ユニット13000に電極ユニット12000の制御のための信号として、前記脳波測定ユニット14000の脳波のみを適用しているが、前記制御ユニット13000には、電極ユニット12000の制御のための任意の刺激要求信号が付加的に受信されるようにすることもできる。
このような前記刺激要求信号は、使用者に望ましいか、使用者が意図的に所望する微細電流の変化要求値に対する電気信号であって、別に設けられた外部機器10100の入力手段(図示せず)により、使用者が直接に手動入力するか、前記使用者の頭脳状態を感知可能な本発明の技術的範囲内で様々な公知のセンサユニット(図示せず)により、自動入力することができる。
例えば、前記センサユニットは、制御ユニット13000に連動する音声認識SDKが搭載された音声センサを含むことができ、前記のような構成を取る場合、前記刺激要求信号が、使用者の音声によっても、入力されることになる。
前記脳波測定ユニット14000は、使用者の身体の少なくとも一部と接触して、前記使用者の脳波(EEG、Electro Encephalo Graphy)を測定するように、前記本体11000に設けられるセンサであって、より望ましくは、使用者の頭に触るようにすることができる。
ここで、前記脳波測定ユニット14000は、様々な公知の脳波センサが適用され、これは、別の脳波感知用電極(図示せず)によっても具現可能であり、より具体的な説明は、省略する。
結果として、本発明の好適な実施例による前記制御ユニット13000は、脳波測定ユニット14000で測定される脳波をリアルタイムに分析して、前記頭脳疾患の種類によって、前記刺激領域(A)を決め、前記決められた刺激領域(A)に対応する前記第1の電極12100、前記第1の電極12100の各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fが誘導すべき微細電流の強さ及び経路の少なくとも1つを決めるようにすることができる。
ここで、前記電極ユニット12000の第1の電極12100は、前記制御ユニット13000の制御により選択された電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fであって、前記制御ユニット13000の制御に応じて、複数選択されて活性化(ON動作)して、微細電流を誘導することができ、より具体的には、互いに異なる電極同士、複数の対(12100a-12100b、12100c-12100d、12100e-12100fで交差可能にマッチングされ、前記刺激領域(A)に向かって集束される微細電流を誘導することができる。
このような前記電極ユニット12000の電極全体は、より望ましくは8つからなり、図11に示しているように、様々な経路(R)を有する微細電流を誘導することができ、これに限定されず、より様々な微細電流の誘導経路を確保できるように、少なくとも8つ以上の電極からなるのが望ましい。
ここで、前記制御ユニット13000は、前記第1の電極12100の各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fが同時に活性化(ON)するように制御するのが望ましく、これにより、前記刺激領域(A)に対する微細電流の集束が同時に行われる。
この際、前記各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fで誘導される微細電流の波形は、Pulse(mono-phase、bi-phase、multi-phase)であることが望ましいが、DC、AC、ランダム波形、符号化波形、有無線連結により、外部機器10100で生成された波形のいずれか1つであるが、これに限定されない。
同時に、前記各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fで誘導される微細電流のパターンは、DC、sine、pulse、チャープ(chirp)などの正規パターンであるのが望ましいが、ランダムパターンとなり得、これに限定されず、有無線連結により、外部機器10100で生成されたパターンとなり得る。
例えば、図12に示しているように、前記制御ユニット13000は、前記マッチングされる電極12100a、12100b間の微細電流が定電流である場合、前記刺激領域(A、図11)を基準に中心を通る第1の波形(W1)であると、100%の比重で計算して、前記微細電流の強さを決めるのが望ましい。
一方、前記マッチングされる電極12100a、12100b間の微細電流が定電流である場合、前記刺激領域(A、図11)を基準に最外側を通る第2の波形(W2)であると、20%の比重で計算して、前記微細電流の強さを決めることができ、更には、前記第1、第2の波形(W1、W2)の間に位置している波形(符号未図示)であると、その間の値の比重で計算して、前記微細電流の強さを決めることができる。
このような前記微細電流の強さは、前記制御ユニット13000が、前記第1の電極12100の各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100f間のインピーダンスを考えて、電圧の強さを調整して調節可能に構成されるのが望ましいが、これに限定されず、該当関連分野の通常の知識を有する当業者により、様々に変更設計可能である。
一方、本発明の好適な実施例によると、前記制御ユニット13000は、上述した刺激領域(A)のうち、優先して決められた第1の刺激領域(符号未図示)に前記微細電流を集束した後にも、前記脳波測定ユニット14000で測定される脳波を基に、使用者の頭脳状態を持続的にモニタリングしながら、前記第1の刺激領域の変化必要可否を判断する。
また、前記制御ユニット13000は、前記判断結果、既存の前記第1の刺激領域から、前記刺激領域(A)のうち、新たな第2の刺激領域(符号未表示)への変化が必要であると判断されると、新たな前記第2の刺激領域に微細電流を集束するために、前記第1の電極、前記第1の電極の各電極が誘導すべき微細電流の強さ及び経路の少なくとも1つを変えるようにするのが望ましい。
さらには、前記制御ユニット13000は、刺激領域(A)に前記微細電流を集束する場合と、前記第1の電極12100、前記第1の電極12100の各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fが誘導すべき微細電流の強さ及び経路の少なくとも1つを変える場合に、それぞれ相違する報知信号を出力するようにすることができる。
例えば、前記刺激領域(A)に前記微細電流を集束する前者の場合は、前記電流刺激機器10000による治療進行中であることを意味することができ、一方、前記第1の電極12100、前記第1の電極12100の各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fが誘導すべき微細電流の強さ及び経路の少なくとも1つを変える後者の場合は、前記使用者の脳波変化があることを意味することができる。
これに関して、前記報知ユニット15000は、制御ユニット13000から出力される報知信号に応じて、所定のパターンで音響と光を放出するようにすることができる。
このような前記報知ユニット15000は、本発明による前記電流刺激機器10000による治療進行中可否と、自分の脳波変化可否(頭脳状態)を、使用者が自ら認識できるようにする機能を働き、音響出力部151及び発光部152を含むことができる。
前記音響出力部151は、上述した報知信号により、所定のパターンで音響を放出しながら、使用者に治療進行中可否と脳波変化可否を聴覚的に報知する機能を働く。
このような前記音響出力部151は、音の強さ、高低、音色などの音響パターン情報を、前記それぞれの報知信号別に相違して設定することができ、これは、様々な公知のスピーカーモジュールが適用される。
前記発光部152は、上述した報知信号により、所定のパターンで光を放出しながら、使用者に治療進行中可否と脳波変化可否を視覚的に報知する機能を働く。
このような前記発光部152は、色、点滅などの照明パターン情報を、前記それぞれの報知信号別に相違して設定することができ、LEDが適用されるのが望ましいが、これに限定されず、通常の知識を有する該当関連分野の当業者により、様々な公知の照明モジュールが適用可能である。
合わせて、本発明の好適な実施例において、前記報知ユニット15000は、前記可否を視覚的に報知する構成として、前記発光部152を適用しているが、これに限定されず、同一の技術仕様で構成され、上述した報知信号によR、所定のテキストとイメージを任意の画面上に視覚的にディスプレイするディスプレイ部(図示せず)を更に含むか、又は入替えることもできる。
このような前記ディスプレイ部は、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、フレキシブルディスプレイ、3次元ディスプレイ(3D display)の少なくとも1つを含むことができる。
前記絶縁ユニット16000は、上述した電極ユニット12000、給電部、及び前記制御ユニット13000を回路的に絶縁して、相互電気的な干渉を防止する構成であって、より具体的には、第1の絶縁部16100と、第2の絶縁部16200とを含む。
前記第1の絶縁部16100は、給電部を回路的に絶縁して、電源信号に対する電気的干渉を防止する機能を働く。
このような前記第1の絶縁部16100は、トランスであるのが望ましいが、DC-DCコンバータが適用されることもでき、これに限定されない。
前記第2の絶縁部16200は、電極ユニット12000の電極間及び刺激発生部、前記制御ユニット13000を回路的に絶縁して、制御信号に対する電気的干渉を防止する機能を働く。
ここで、前記第2の絶縁部16200は、フォトカップラー(photo coupler)であるのが望ましいが、シグナルトランス適用可能であり、これに限定されず、本発明の技術的範囲内で該当関連分野の通常の知識を有する当業者により、様々に変更設計可能である。
一方、本発明の他の実施例において、前記電極ユニット12000及び制御ユニット13000は、個別的な通常の電気刺激機器(前記外部機器、10100)にそれぞれ構成されるが、この際は、図14を参照して、前記電極ユニット12000及び制御ユニット13000がモジュール化して、複数の電極部120a、複数の制御部130aに分けて構成することができる。
ここで、前記絶縁ユニット16000も、それぞれの絶縁ためにモジュール化され、複数の絶縁部160aがそれぞれの構成にマッチングされるようにするのが望ましい。
特に、前記本発明の他の実施例による制御ユニット130(図14)は、前記それぞれの制御部130aに連動して、前記制御部130aを統合的に制御する機能が含まれるようにするのが望ましい。
すなわち、複数の電極部120aは、モジュール化された電気刺激機器10100aによりそれぞれ区分して構成しているだけで、本発明による前記電極ユニット12000と同一仕様の機能を行うことができ、前記制御部130aは、本発明の制御ユニット13000に含まれた機能である前記電極部120aの第1の電極12100を選択的に活性化(ON)する制御機能を果たすことができる。
また、前記給電部も、同様な技術的仕様で構成できることは、言うまでもない。
ついで、このように構成された選択的部位刺激が可能な電流刺激機器10000を制御する方法は、図15に示しているように、リアルタイム脳波測定ステップ(S100)と、刺激領域決定ステップ(S200)と、選択条件決定ステップ(S300)と、微細電流集束ステップ(S400)とを含む。
前記リアルタイム脳波測定ステップ(S100)では、脳波測定ユニット14000が使用者から、任意の脳波をリアルタイムで測定する。
前記刺激領域決定ステップ(S200)では、制御ユニット13000が前記リアルタイム脳波測定ステップ(S100)で測定される脳波を基に、頭脳の全領域のうち、使用者の疾患の種類によって、刺激すべき少なくとも1つの刺激領域(A)を決める。
前記選択条件決定ステップ(S300)では、前記刺激領域(A)に微細電流を集束して前記疾患を治療するために、前記制御ユニット13000が電極ユニット12000の複数の電極のうち、活性化(ON)すべき2つ以上の第1の電極12100、前記第1の電極12100の各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fが誘導すべき微細電流の強さ及び経路の少なくとも1つを決める。
前記微細電流集束ステップ(S400)では、前記電極ユニット12000が前記選択条件決定ステップ(S300)で決められた結果による微細電流を誘導して、前記刺激領域決定ステップ(S200)で決められた刺激領域(A)に集束して、CES方式で前記使用者の頭脳(brain)に伝達する。
一方、本発明による前記電流刺激機器10000の制御方法は、選択条件補正ステップ(S500)をさらに含む。
具体的に、前記選択条件補正ステップ(S500)では、前記微細電流集束ステップ(S400)において、前記刺激領域(A)のうち、優先して決められた第1の刺激領域に前記微細電流を接続した後でも、前記制御ユニット13000が前記リアルタイム脳波測定ステップ(S100)で測定される脳波を基に、使用者の頭脳状態を持続的にモニタリングしながら、前記第1の刺激領域の変化必要可否を判断する。
また、前記選択条件補正ステップ(S500)では、前記判断結果、前記第1の刺激領域から、前記刺激領域(A)のうち、新たな第2の刺激領域への変化が必要であると判断されると、新たな前記第2の刺激領域に効率よい微細電流を集束するために、前記第1の電極12100、前記第1の電極12100の各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fが誘導すべき微細電流の強さ及び経路の少なくとも1つを変える。
さらには、前記電流刺激機器10000の制御方法は、報知ユニット動作ステップ(S401、S501)を更に含む。
前記報知ユニット動作ステップ(S401、S501)では、上述した微細電流集束ステップ(S400)において、前記刺激領域(A)に前記微細電流を集束する時点と、前記選択条件補正ステップ(S500)において、前記第1の電極12100、前記第1の電極12100の各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fが誘導すべき微細電流の強さ及び経路の少なくとも1つを変える時点に、前記制御ユニット13000がそれぞれ異なる報知信号を出力する。
また、前記報知ユニット動作ステップ(S401、S501)では、報知ユニット15000が前記制御ユニット13000から出力される報知信号により、所定のパターンで音響と光を放出する。
そこで、本発明による選択的部位刺激が可能な電流刺激機器10000及びこの制御方法は、使用者の疾患種類によって、刺激が要求される少なくとも1つの刺激領域(A)を決め、刺激領域(A)に微細電流を集束するために、電極ユニット12000の複数の電極のうち、活性化(ON)すべき2つ以上の第1の電極12100、第1の電極12100の各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fが誘導すべき微細電流の強さ及び経路の少なくとも1つを決める制御ユニット13000により、更に正しい領域に適切な強度で集中的な治療が可能となり、もって、刺激領域(A)について効率的な治療環境の提供が可能となる。
また、本発明によると、一定の間隔で円形配列された複数の電極からなり、微細電流の誘導に際して、各電極12100a、12100b、12100c、12100d、12100e、12100fが複数の対でマッチングされ、且つ、相互多重的に交差可能な微細電流の誘導経路を生成する電極ユニット12000の構成により、微細電流に対する集束ポイントと強さ調節範囲を様々に確保できることになり、もって、広範囲な刺激領域(A)に対応すると共に、容易に刺激強度を調節できるというメリットがある。
さらに、本発明によると、頭に着用可能な本体11000と、リアルタイムで脳波を測定する脳波測定ユニット14000と、測定される脳波によって、電極ユニット12000を適応的に制御する制御ユニット13000により、人工知能方式のCES治療技法を誘導することができ、もって、睡眠障害、鬱病、認知症、軽度認知障害(MCI)、発達障害、注意力欠乏過剰行動障害(ADHD)の少なくとも1つの疾患に対して、より効率よい治療を達成可能な効果がある。
また、本発明によると、各電気的な構成を回路的に絶縁する絶縁ユニット16000により、各構成間の相互電気的な干渉を防止することができ、もって、信頼性のある治療環境を提供することができる。
さらには、本発明によると、それぞれ相違する報知信号を出力する制御ユニット13000と、制御ユニット13000の報知信号によって、所定のパターンで音響と光を放出する報知ユニット15000により、使用者が治療進行中可否と脳波変化可否を視聴覚的に容易に認識することができる。
上述したように本発明の好適な実施例に対する詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施できるように提供されている。前記では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者は、本発明の領域から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できることを理解するだろう。例えば、当業者は、上述した実施例に記載された各構成を互いに組み合わせる方式で利用可能である。そこで、本発明は、ここに現れた実施形態に制限しようとすることではなく、ここで開示された原理及び新規の特徴と一致する最広の範囲を付与しようとすることである。
本発明は、本発明の精神及び必須の特徴を逸脱しない範囲で、他の特定の形態で具体化することができる。そこで、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解析されてはいけず、例示的なことと考えられるべきである。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解析により決められ、本発明の等価的範囲内での全ての変更は、本発明の範囲に含まれる。本発明は、ここに現れた実施形態に制限しようとすることではなく、ここに開示された原理及び新規の特徴と一致する最広の範囲を付与しようとする。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合わせして、実施例を構成するか、出願後の補正により、新たな請求項として含むことができる。