JPH1133113A - 血管造影剤注入用針の針先カバー - Google Patents

血管造影剤注入用針の針先カバー

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JPH1133113A
JPH1133113A JP9203925A JP20392597A JPH1133113A JP H1133113 A JPH1133113 A JP H1133113A JP 9203925 A JP9203925 A JP 9203925A JP 20392597 A JP20392597 A JP 20392597A JP H1133113 A JPH1133113 A JP H1133113A
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JP
Japan
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needle
contrast medium
air
injection
blood vessel
Prior art date
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Pending
Application number
JP9203925A
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English (en)
Inventor
Shigeru Nemoto
茂 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nemoto Kyorindo Co Ltd
Original Assignee
Nemoto Kyorindo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用前あるいは使用後の血管造影剤用注入用
針の針先を安全に保護するとともに、造影剤を血管内に
注入する際に、造影剤の漏洩を生じずに注入用針内のエ
ア抜きを確認することのできる、血管造影剤注入用針の
針先カバーを提供する。 【解決手段】 血管造影剤注入用針の針先カバーを透明
又は半透明のプラスチックにより構成し、血管造影剤注
入用針の針先を挿入する針保持部と、針保持部に連設し
た造影剤貯留室を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管造影剤注入用
針の針先を保護し、造影剤の漏洩を防止する針先カバー
に関する。
【0002】
【従来の技術】造影剤や輸液等を血管内に注入する注入
用針の針先カバーとしては、例えば図3にみられるよう
に針全体を鞘状におおうものが知られているが、これら
の針先カバーは、単に使用前の注入用針を保護し、ある
いは使用済の注入用針を安全に廃棄することを目的とす
るものである。
【0003】各種診断を目的として造影剤を血管内に注
入する際には、図1にみられるような注入用針を使用
し、注入装置に接続した注入用針内に造影剤を吸入し、
造影剤を機械的に血管内に圧入することが行われてい
る。この際に、血管内に空気が入るのを防止するため
に、造影剤を圧入する前に注入用針内のエア抜きを行う
必要がある。このエア抜きは、通常造影剤注入装置を作
動させて空気を押し出し、注入用針内に吸入された造影
剤を注入用針先端から滴下させ、目視で確認することに
よって行われるのが実情である。この血管造影剤は通常
きわめて粘性の高いものであり、机や床等に付着した場
合には除去することがきわめて困難である。そして、注
入用装置を使用する場合には、注入時に10〜20kg
/cm2 程度の圧力をかけるために、エア抜きの確認時
に相当量の造影剤が注入用針先端から漏洩し、その処置
が問題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、使用前あるいは使用後の血管造影剤用注入用針の針
先を安全に保護するとともに、造影剤を血管内に注入す
る際に、造影剤の漏洩を生じずに注入用針内のエア抜き
を確認することのできる、血管造影剤注入用針の針先カ
バーを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、血管造影剤注入用針の針先カバーを透
明又は半透明のプラスチックにより構成し、血管造影剤
注入用針の針先を挿入する針保持部と、針保持部に連設
した造影剤貯留室を設けたことを特徴とするものであ
る。本発明の針先カバーは、このような構成をとること
によって、血管造影剤を注入用装置に接続した注入用針
内に吸入後、注入用針を針先カバーで覆い注入装置を作
動させてエア抜きをする際に、針先から滴下した造影剤
が針先カバーの貯留室内に貯留され、その漏洩を防止す
ることができるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の針先カバーを構成するプ
ラスチックとしては、透明又は半透明のものであれば特
に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステ
ル、アクリル系樹脂等、通常針先カバーに使用されるプ
ラスチックは、いずれも使用することができる。好まし
いプラスチックとしては、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィンが挙げられる。本発明の針
先カバーでは、造影剤の針先先端からの滴下を目視する
ことによりエア抜きを確認するものであるから、透明又
は半透明のプラスチックを使用することが必要となる。
【0007】針保持部の形状や寸法は、血管造影剤注入
用針を安定に保持できるものであれば特に制限はなく、
例えば図1にみられるように、円筒状の針保持部端部に
注入用針の基部を嵌合保持する針保持板を設けたものと
することができる。この針保持板は針カバー本体と一体
に成形したものとすることができ、また別部材で形成し
た針保持板を針カバー本体に設けた針保持部に嵌合等に
より一体化させてもよい。この針保持部の寸法を大きめ
のものとした場合には、注入用針の使用時又は使用後に
針先をカバーで覆う際に、手指を針先で刺すおそれが小
さくなるので好ましい。
【0008】針保持部に連設する造影剤貯留室の形状に
は特に制限はなく、例えば円筒状、断面多角形の柱状等
種々のものとすることができる。貯留室の寸法として
は、注入用針全体を保護し、かつある程度の量の造影剤
を貯留できるものであれば特に制限はないが、通常は貯
留室の容積が1〜10ml、好ましくは2〜5ml程度
となるように構成する。この貯留室には、所望により空
気抜き用の細孔を設けることによって、造影剤の貯留を
より円滑に行うことができる。設置する細孔の形状や位
置、数等は造影剤が漏洩しないものであれば、特に制限
はない。
【0009】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について図面に基づ
いて詳細に説明するが、以下の実施例は本発明を限定す
るものではない。 (実施例1)図1は本発明の針先カバーの1例を示す斜
視図であり、図2は図1の針先カバーの模式断面図であ
る。これらの図において、符号1は針先カバー、符号2
は針保持部、符号3は針保持板、符号4は針挿入孔、符
号5は造影剤貯留室、そして符号6は空気抜き細孔を表
す。また、符号11は血管造影剤注入用針、符号12は
針先、符号13は翼、符号14は注入用装置に連結され
るチューブを表す。この針先カバー1は、透明なポリエ
チレンにより細径の針保持部2(内径6mm、長さ10
mm)、太径の造影剤貯留部5(内径9mm、長さ40
mm)を有する円筒状のカバー本体を一体に構成したも
のである。針保持部2の端部には、針挿入孔4を有する
エラストマー製の針保持板2が一体に嵌合されている。
また、造影剤貯留室5には、その上部に合計8個の空気
抜き細孔6が設けられている。
【0010】この針先カバー1の使用方法について説明
すると、血管造影剤を注入装置(図示せず)に連結した
注入用針11内に吸入後、注入用針11の針先12を針
先カバー1の針保持板3に設けた針挿入孔4に挿入し、
針11の基部を針保持板3と弾性嵌合させる。つぎに、
注入装置を作動させ針先12から空気を押し出し、造影
剤を滴下させて注入用針11内のエア抜きを行う。貯留
室5は滴下する造影剤を貯留するのに充分な容量を有す
るものであり、また上部に空気抜き細孔6を設けてある
ので、造影剤の滴下は円滑に行われ、外部に造影剤が漏
洩することはない。また、この針先カバーは、患者の準
備ができるまでは注入用針のスタンド代わりに使用する
ことができるものであり、造影剤の注入終了後は注入用
針の針先を再び針先カバーに挿入して、注入用針と一体
に廃棄することができるものである。
【0011】上記実施例1では、針保持板3の弾性によ
り針11の基部を嵌合保持する構成としたが、針保持板
3と針11の基部に互いに係合する凹凸部等を設け、ス
ナップ嵌合等により針の基部を保持する構成とすること
もできる。また、針先カバー1の形状は円筒状に限られ
ず、断面四角形、六角形、八角形等の柱状体とする等適
宜変更できることは言うまでもない。そして、針先カバ
ーを構成するプラスチック材料や各部の寸法等は、造影
剤の種類や用途等に応じて適宜選択することができるも
のである。
【0012】
【発明の効果】本発明の血管造影剤注入用針の針先カバ
ーは、造影剤を血管に注入するにあたってエア抜きを確
認する際の造影剤の漏洩を防止し、粘性の高い造影剤に
よる汚染を防止するという、血管造影剤注入用針に特有
の技術課題を解決したものである。また、注入用針の使
用前及び使用中において針先を保護するとともに、使用
後は注入用針と一体化させて安全に廃棄することができ
るものであり、きわめて実用的価値が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の針先カバーの1例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の針先カバーの模式断面図である。
【図3】従来の針先カバーを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明の針先カバー 2 針保持部 3 針保持板 4 針挿入孔 5 造影剤貯留部 6 空気抜き細孔 11 血管造影剤注入用針 12 針先 13 翼 14 チューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明又は半透明のプラスチックにより構
    成された、血管造影剤注入用針の針先を挿入する針保持
    部と、針保持部に連設した造影剤貯留室を有することを
    特徴とする血管造影剤注入用針の針先カバー。
  2. 【請求項2】 貯留室に空気抜き用の細孔が設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の針先カバー。
JP9203925A 1997-07-15 1997-07-15 血管造影剤注入用針の針先カバー Pending JPH1133113A (ja)

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JP9203925A JPH1133113A (ja) 1997-07-15 1997-07-15 血管造影剤注入用針の針先カバー

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JPH1133113A true JPH1133113A (ja) 1999-02-09

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ID=16481975

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8945051B2 (en) 2009-07-24 2015-02-03 Bayer Medical Care Inc. Multi-fluid medical injector system and methods of operation
JP2016055198A (ja) * 2012-02-17 2016-04-21 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置システム及び医療機器

Cited By (4)

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A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060329