JPH11330535A - フォトダイオードおよび光通信システム - Google Patents

フォトダイオードおよび光通信システム

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JPH11330535A
JPH11330535A JP10201244A JP20124498A JPH11330535A JP H11330535 A JPH11330535 A JP H11330535A JP 10201244 A JP10201244 A JP 10201244A JP 20124498 A JP20124498 A JP 20124498A JP H11330535 A JPH11330535 A JP H11330535A
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JP
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contact layer
photodiode
light
type
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Withdrawn
Application number
JP10201244A
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English (en)
Inventor
Shojiro Kitamura
昇二郎 北村
Takeo Kawase
健夫 川瀬
Takeo Kaneko
丈夫 金子
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 単一の素子で波長分割多重された光信号を受
信でき、作製容易なフォトダイオード、およびこれを用
い、シンプルな光回路によって波長分割多重光通信が可
能な光通信システムを提供する。 【解決手段】 フォトダイオード100は、n型半導体
基板101上に積層された複数の半導体層を有する堆積
体に、異なるバンド幅の光吸収層を有する2つの第1お
よび第2のpin型フォトダイオード100−1,10
0−2を有し、半導体基板101の側から光吸収層10
2,104のバンド幅の小さい順に積層される。受光部
110は、バンド幅がより大きい光吸収層を有するpi
n型フォトダイオード100−2の側に形成され、上記
2つのフォトダイオードは、それぞれの同一導電型(p
型)のコンタクト層が単一のコンタクト層103で共用
され、このフォトダイオードは、2つの異なる波長の光
を電気変換できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長分割多重光通
信に用いるのに適したフォトダイオードおよびこれを用
いた光通信システムに関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、高速、大容量の通信が可能な波長分
割多重光通信が注目されている。この波長分割多重光通
信の従来技術の一例を図13に示す。
【0003】図13に示す例においては、2つの波長の
光を用いた波長分割多重光通信を例に取ると、発光素子
(半導体レーザ)LD1(波長λ1)およびLD2(波
長λ2)から出射された光はそれぞれレンズL1および
L2を介して合波器(ダイクロイックミラー)M1に集
光され、この光はレンズL3を介して光ファイバ2に送
られる。受信側では、光ファイバ2によって伝送された
光は、レンズL4を介して分波器(ダイクロイックミラ
ー)M2に送られ、この分波器M2によって各波長成分
に分波される。さらに、分波された光はレンズL5およ
びL6を介してそれぞれ受光素子(フォトダイオード)
PD1およびPD2に伝送される。
【0004】このため、複数の波長成分の信号光を受信
するためには、成分光に応じた数の個別のフォトダイオ
ードを必要とし、また、光を分波するための光分波器や
レンズが必要となるため、光回路が複雑になるという問
題を有していた。
【0005】これらの問題を解決するために、特開平5
−183181号公報では、基板上に半絶縁性の中間層
を挟んでバンド幅の大きい光吸収層とバンド幅の小さい
光吸収層を設け、その一部にそれぞれ不純物拡散領域を
形成し、バンド幅の大きい光吸収層のある側から光を入
射することによって、波長分割多重された光信号を単一
の素子で受信することが可能なフォトダイオードが提案
されている。
【0006】しかしながら、上記従来技術においては、
その作製過程で不純物拡散を行っているため、作製プロ
セスが複雑であるという問題点を有する。さらに、上記
従来技術における構成では、不純物拡散を行うプロセス
があるため、基板に垂直な方向に3つ以上のフォトダイ
オードを積層することは非常に困難であるという問題点
を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するものであり、その目的とするところは、単
一の素子で波長分割多重された光信号を受信することが
でき、かつ作製の容易なフォトダイオードを提供するこ
とにある。
【0008】本発明の他の目的は、本発明に係るフォト
ダイオードを用い、合波器や分波器などの光部品を要せ
ず、極めてシンプルな光回路によって波長分割多重光通
信が可能な光通信システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のフォトダイオー
ドは、半導体基板上に積層された複数の半導体層を有す
る堆積体に、異なるバンド幅の光吸収層を有する複数の
pin型フォトダイオードが含まれ、前記pin型フォ
トダイオードは、前記半導体基板の側から前記光吸収層
のバンド幅の小さい順に積層され、かつ、受光部は、バ
ンド幅が最も大きい光吸収層を有するpin型フォトダ
イオードの側に形成され、複数の異なる波長の光を光−
電気変換できる。
【0010】このフォトダイオードによれば、半導体基
板上に異なるバンド幅の光吸収層を有する複数のpin
型フォトダイオードが積層され、その積層の順序が前記
半導体基板の側から前記光吸収層のバンド幅の小さい順
であり、かつバンド幅が最も大きい光吸収層を有するp
in型フォトダイオードの側から光が入射されることに
より、異なる波長を有する複数の光を検出することがで
きる。
【0011】例えば、半導体基板から順にn層の異なる
バンド幅の光吸収層を有する場合、第n層目の光吸収層
のバンド幅のエネルギーに相当する波長よりも短い波長
の光はこの第n層目の光吸収層に吸収され、第n層目の
光吸収層のバンド幅のエネルギーに相当する波長よりも
長い波長で、かつ第n−1層目の光吸収層のバンド幅の
エネルギーに相当する波長よりも短い光は第n−1層目
の光吸収層に吸収される。そして、第n−2層目,・・
・,第1層目でも順次同様の光吸収が行われる。その結
果、単一のフォトダイオードによって、nの異なる波長
の光をそれぞれ個別に検出することができる。前記フォ
トダイオードにおいて、隣接する第1および第2のpi
n型フォトダイオードからなる1組のフォトダイオード
が含まれ、前記第1のpin型フォトダイオードおよび
前記第2のpin型フォトダイオードは、それぞれの同
一導電型のコンタクト層が単一のコンタクト層で共用さ
れることが望ましい。このように、2つのpin型フォ
トダイオードのコンタクト層を共用することにより、半
導体層の数を減ずることができ、デバイスを小さくでき
るだけでなく、製造プロセスの工程数を少なくすること
ができる。
【0012】フォトダイオードを構成するpin型フォ
トダイオードの数は、2以上であり、製造プロセス上の
制約を考慮すると、2〜4つが望ましい。
【0013】(a) pin型フォトダイオードの数が
2つのフォトダイオードにおいては、以下の層構造を有
することが望ましい。
【0014】このフォトダイオードは、第1導電型の半
導体基板上に、第1の光吸収層と、第2導電型の第1の
コンタクト層と、第2の光吸収層と、第1導電型の第2
のコンタクト層とがこの順に積層され、前記第1のpi
n型フォトダイオードは、前記半導体基板と、前記第1
の光吸収層と、前記第1のコンタクト層とから構成さ
れ、前記第2のpin型フォトダイオードは、前記第1
のコンタクト層と、前記第2の光吸収層と、前記第2の
コンタクト層とから構成され、前記第1の光吸収層、前
記第1のコンタクト層、前記第2の光吸収層および前記
第2のコンタクト層のバンド幅のエネルギーに相当する
波長をそれぞれλga、λgb、λgcおよびλgdとしたと
き、λgd<λgc<λga、かつ、λgb≦λgc、である。
【0015】(b) pin型フォトダイオードの数が
3つのフォトダイオードにおいては、以下の層構造を有
することが望ましい。
【0016】フォトダイオードは、前記1組のフォトダ
イオードと、前記1組のフォトダイオードを構成する前
記第1または第2のpin型フォトダイオードと隣接す
る第3のpin型フォトダイオードが含まれ、前記第1
または第2のpin型フォトダイオードと、前記第3の
pin型フォトダイオードとの間に絶縁層が形成され、
前記1組のフォトダイオードと前記第3のpin型フォ
トダイオードとが電気的に分離されている。
【0017】このフォトダイオードは、さらに以下の層
構造を有することが望ましい。
【0018】フォトダイオードは、高抵抗の半導体基板
上に、第1導電型の第1のコンタクト層と、第1の光吸
収層と、第2導電型の第2のコンタクト層と、第2の光
吸収層と、第1導電型の第3のコンタクト層と、絶縁層
と、第1導電型の第4のコンタクト層と、第3の光吸収
層と、第2導電型の第5のコンタクト層とがこの順に積
層され、前記第1のpin型フォトダイオードは、前記
第1のコンタクト層と、第1の光吸収層と、第2のコン
タクト層とから構成され、前記第2のpin型フォトダ
イオードは、前記第2のコンタクト層と、前記第2の光
吸収層と、前記第3のコンタクト層とから構成され、前
記第3のpin型フォトダイオードは、前記第4のコン
タクト層、前記第3の光吸収層と、前記第5のコンタク
ト層とから構成され、前記第1の光吸収層、前記第2の
コンタクト層、前記第2の光吸収層、前記第3のコンタ
クト層、前記絶縁層、前記第4のコンタクト層、前記第
3の光吸収層および前記第5のコンタクト層のバンド幅
のエネルギーに相当する波長を、それぞれλga、λgb
λgc、λgd、λge、λgf、λgg、およびλghとしたと
き、λgh<λgg<λgc<λga、λgb≦λgc、かつ、λgd
≦λge≦λgf≦λgg、であるフォトダイオード。
【0019】(c) pin型フォトダイオードの数が
4つのフォトダイオードにおいては、以下の層構造を有
することが望ましい。
【0020】このフォトダイオードは、前記1組のフォ
トダイオードが、絶縁層の両側にそれぞれ設けられ、4
つのpin型フォトダイオードが含まれる。そして、2
組のフォトダイオードは、前記絶縁層によって電気的に
分離される。
【0021】このフォトダイオードは、さらに以下の層
構造を有することが望ましい。
【0022】フォトダイオードは、高抵抗の半導体基板
上に、第1導電型の第1のコンタクト層と、第1の光吸
収層と、第2導電型の第2のコンタクト層と、第2の光
吸収層と、第1導電型の第3のコンタクト層と、絶縁層
と、第1導電型の第4のコンタクト層と、第3の光吸収
層と、第2導電型の第5のコンタクト層と、第4の光吸
収層と、第1導電型の第6のコンタクト層がこの順に積
層され、第1のpin型フォトダイオードは、前記第1
のコンタクト層と、前記第1の光吸収層と、前記第2の
コンタクト層とから構成され、第2のpin型フォトダ
イオードは、前記第2のコンタクト層と、前記第2の光
吸収層と、前記第3のコンタクト層とから構成され、第
3のpin型フォトダイオードは、前記第4のコンタク
ト層と、前記第3の光吸収層と、前記第5のコンタクト
層とから構成され、第4のpin型フォトダイオード
は、前記第5のコンタクト層と、前記第4の光吸収層
と、前記第6のコンタクト層とから構成され、前記第1
の光吸収層、前記第2のコンタクト層、前記第2の光吸
収層、前記第3のコンタクト層、前記絶縁層、前記第4
のコンタクト層、前記第3の光吸収層、前記第5のコン
タクト層、前記第4の光吸収層および前記第6のコンタ
クト層のバンド幅のエネルギーに相当する波長を、それ
ぞれλga、λgb、λgc、λgd、λge、λgf、λgg
λgh、λgi、およびλgjとしたとき、λgj<λgi<λgg
<λgc<λga、λgb≦λgc、λgd≦λge≦λgf≦λgg
かつ、λgh≦λgi、である。
【0023】また、本発明に係るフォトダイオードは、
各pin型フォトダイオードの相互間が、絶縁層によっ
てそれぞれ電気的に分離されている構造をとることもで
きる。このフォトダイオードによれば、各pin型フォ
トダイオードを個別に制御できる。
【0024】本発明に係る光通信システムは、発光素子
と、光導波路と、請求項1〜請求項8のいずれかに記載
のフォトダイオードとが含まれ、前記発光素子と前記フ
ォトダイオードとが光導波路によって直接的に光学接続
され、波長分割多重光通信に好適である。
【0025】この光通信システムによれば、発光素子、
光導波路、例えば光ファイバ、および本発明に係るフォ
トダイオードの3者からなるシンプルな構成で、つまり
レンズ,合波器,分波器などの光学部品を必要としない
構成で、波長分割多重光通信システムを構成することが
できる。
【0026】そして、前記発光素子として異なる発振波
長を有する複数の面発光レーザを搭載した素子、および
複数の波長の光をそれぞれ個別に単一の素子で検出可能
な、本発明に係るフォトダイオードを用い、さらに、発
光素子を構成する複数の面発光レーザの各出射口と、光
導波路のコアと、本発明に係るフォトダイオードの受光
面とを光学的に直接結合することにより、従来の光通信
システムのように、レンズ,合波器,分波器などの光学
部品を必要としない。その結果、構成がシンプルで、か
つ、光学調整が容易で、低コストな波長分割多重伝送が
可能な光通信システムを構成することができる。
【0027】前記発光素子として、発振波長の異なる複
数の面発光レーザ、好ましくは垂直共振器型の面発光レ
ーザを配置して構成された素子を用いることにより、し
きい値および電流−光出射特性の制御が優れ、かつ組立
も容易となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0029】(実施の形態1) (デバイス構造)図1は、本発明の一実施の形態に係る
フォトダイオード100の断面を模式的に示す図であ
る。
【0030】フォトダイオード100は、n型GaAs
からなるn型半導体基板101上に、i型AlaGa1-a
Asからなる第1の光吸収層102、p型AlbGa1-b
Asからなるp型コンタクト層103、i型AlCGa
1-CAsからなる第2の光吸収層104およびn型Ald
Ga1-dAsのn型コンタクト層105が、順次積層さ
れている。そして、第2の光吸収層104およびn型コ
ンタクト層105からなる柱状部は、それより下位の第
1の光吸収層102およびp型コンタクト層103から
なる柱状部の径より小さい径を有し、p型コンタクト層
103の表面にステップSが形成されている。
【0031】また、n型半導体基板101上に形成され
た複数の半導体層からなる堆積層の周囲には、シリコン
酸化膜、シリコン窒化膜などから構成される誘電体膜1
06が形成されている。この誘電体膜106の下端はn
型半導体基板101に到達するように形成されている。
また、n型コンタクト層105の上面の受光部110で
は、誘電体膜106は入射面を構成するため、少なくと
も光学的に透明である。
【0032】さらに、n型コンタクト層105の上面に
は、受光部110を囲むようにn型オーミック電極10
7(E1)が形成され、p型コンタクト層103の上面
のステップSにはp型オーミック電極108が形成され
ている。n型半導体基板101の下面には、n型オーミ
ック電極109(E3)が形成されている。
【0033】n型半導体基板101、第1の光吸収層1
02およびp型コンタクト層103によって、第1のp
in型フォトダイオード100−1が構成される。p型
コンタクト層103、第2の光吸収層104およびn型
コンタクト層105によって、第2のpin型フォトダ
イオード100−2が構成される。
【0034】ここで、第1の光吸収層102、p型コン
タクト層103、第2の光吸収層104およびn型コン
タクト層105の各層のAlの組成割合には、0≦a<
c<dかつc≦bという関係がある。すなわち、第1の
光吸収層102、p型コンタクト層103、第2の光吸
収層104およびn型コンタクト層105の各層のバン
ド幅のエネルギーに相当する波長を、それぞれλga、λ
gb、λgcおよびλgdとすると、λgd<λgc<λgaかつλ
gb≦λgcという関係になる。
【0035】したがって、受光部110から入射する光
のうち、波長λgcよりも短い波長の光は第2の光吸収層
104でほぼ吸収される。波長λgcよりも長波長でかつ
λgaよりも短い波長の光は第2の光吸収層104を透過
し、第1の光吸収層102で吸収される。
【0036】また、λgd<λgcとし、n型コンタクト層
105に窓層としての機能を持たせることにより、表面
再結合による量子効率の低下を防いでいる。さらに、λ
gb≦λgcとしたのは、第2の光吸収層104を透過した
光が、p型コンタクト層103で吸収されずに透過し、
効率よく第1の光吸収層102で吸収されるようにする
ためである。
【0037】図5に、フォトダイオード100の等価回
路を示す。フォトダイオード100は、第1のフォトダ
イオード100−1と第2のフォトダイオード100−
2とが、アノードでp型オーミック電極108(E2)
と共通接続されている。図5において、符号E1および
E3は、n型オーミック電極107およびn型オーミッ
ク電極109を示す。
【0038】フォトダイオード100によれば、異なる
2つの波長λ1およびλ2の光は、2つのフォトダイオー
ド100−1および100−2によってそれぞれ電流に
変換され、電気信号として出力される。そして、波長λ
1と波長λ2(λ2<λ1)の光で波長分割多重光通信を行
う場合、λgc<λ1≦λgaかつ、λgd<λ2≦λgcとなる
ように光源の波長を選択すればよい。
【0039】本実施の形態では、半導体層の組成におい
て、a=0、b=c=0.07、d=0.15としたと
き、λga≒870nm、λgb=λgc≒820nm、λgd
≒770nmであることを確認した。したがって、波長
分割多重通信を行う2つの光源の波長を上記式を満たす
ように、例えばλ1=860nm、λ2=810nmと設
定することにより、単一のフォトダイオード100によ
って、これらの2つの波長の光を検出することができ
る。
【0040】(デバイスの製造工程)次に、図1に示す
フォトダイオード100の製造工程の一例を図2〜図4
を用いて説明する。
【0041】(a)まず、図2に示すように、n型Ga
Asからなるn型半導体基板101上に、GaAsから
なる第1の光吸収層102、p型Al0.07Ga0.93As
からなるp型コンタクト層103、Al0.07Ga0.93
sからなる第2の光吸収層104およびn型Al0.15
0.85Asからなるn型コンタクト層105をMOVP
E(Metal Organic Vapor Pha
se Epitaxy)法によって順次エピタキシャル
成長させる。本実施の形態では、エピタキシャル成長に
MOVPE法を用いたが、MBE(Molecular
Beam Epitaxy)法あるいはLPE(Li
guid Phase Epitaxy)法を用いても
よい。
【0042】(b)次に、図3に示すように、常圧熱C
VD(Chemical Vapor Deposit
ion)法によってエピタキシャル成長層上に25nm
程度のSiO2からなる誘電体膜106を形成する。こ
の誘電体膜106によって、エピタキシャル成長層のプ
ロセス中での表面汚染を防いでいる。
【0043】次に、フォトレジストをマスクとして、p
型コンタクト層103が露出するまで、エピタキシャル
成長層の上面から見て円形の形状にエッチングして柱状
部111を形成する。同様にフォトレジストをマスクと
して、n型半導体基板101の途中までエッチングして
柱状部112を形成する。これらの柱状部111および
112の平面形状は、本実施の形態では円形としたが、
これに限られるものではない。また、柱状部111およ
び112を形成する順番は逆でもかまわない。
【0044】(c)次に、図4に示すように、フォトレ
ジストを除去し、硫化アンモニウム等によるエッチング
断面の処理を行った後、常圧熱CVD法によってエピタ
キシャル成長層上とエッチング断面にSiO2からなる
誘電体膜106をさらに形成する。ここで、柱状部11
1の上面の部分は受光部110となるため、誘電体膜1
06は受光部110において保護膜と反射防止膜を兼ね
るように、受光部110での誘電体膜106の膜厚を、
その光学的厚さが光源として使用する光の2波長の平均
値のほぼ1/4倍になるように設定する。
【0045】(d)次に、図1に示すように、n型コン
タクト層105上の誘電体膜106に受光部110を囲
むリング状コンタクトホールを開けてn型オーミック電
極107を形成し、さらにp型コンタクト層103が露
出したステップS上の誘電体膜106にコンタクトホー
ルを開けてp型オーミック電極108を形成する。そし
て、n型半導体基板101をへき開が容易な厚さである
50〜150μmの厚さまで研磨した後、n型オーミッ
ク電極109を形成し、最後に各素子にへき開して、図
1に示す素子が完成する。素子をへき開でなくダイシン
グ等で形成する場合は、n型半導体基板の研磨は必要な
い。
【0046】ここで、n型半導体基板101を高抵抗の
GaAs半導体基板とn型コンタクト層に置き換えて、
このn型コンタクト層をエッチングにより露出させて誘
電体膜を形成し、この誘電体膜上にコンタクトホールを
開けてn型オーミック電極109を形成してもよい。
【0047】また、p型コンタクト層103を第1およ
び第2のフォトダイオードの共通のコンタクト層として
いるが、2つのフォトダイオードを独立に動作させたい
ときは、このコンタクト層の中間に例えば高抵抗のAl
0.07Ga0.93Asからなる絶縁層を挿入して、この絶縁
層の上下のp型コンタクト層にそれぞれp型コンタクト
電極を形成してもよい。
【0048】以上説明したように本実施の形態のフォト
ダイオードは、光分波器等の複雑な光回路を必要とせ
ず、単一の素子で波長分割多重された光信号を分離して
受信することができる。
【0049】(実施の形態2) (デバイス構造)図6は、本発明の一実施の形態に係る
フォトダイオード400の平面を模式的に示す図であ
り、図7は、図6に示すフォトダイオード400のx−
x′線に沿った断面を模式的に示す図、図8は、フォト
ダイオード400のy−y′線に沿った断面を模式的に
示す図、および図9は、フォトダイオード400のz−
z′線に沿った断面を模式的に示す図である。
【0050】フォトダイオード400は、GaAsから
なる高抵抗半導体基板401上に、p型GaAsからな
るp型コンタクト層402(p1)、i型AlaGa1-a
Asからなる第1の光吸収層403(i1)、n型Al
bGa1-bAsからなるn型コンタクト層404(n
1)、i型AlcGa1-cAsからなる第2の光吸収層4
05(i2)、p型AldGa1-dAsからなるp型コン
タクト層406(p2)、半絶縁性AleGa1-eAsか
らなる絶縁層407(SI)、p型AlfGa1-fAsか
らなるp型コンタクト層408(p3)、i型Alg
1-gAsからなる第3の光吸収層409(i3)、n
型AlhGa1-hAsからなるn型コンタクト層410
(n2)、i型AliGa1-iAsからなる第4の光吸収
層411(i4)、およびp型AljGa1-jAsからな
るp型コンタクト層412(p4)が順次積層されてい
る。そして、図7〜図9に示すように、各コンタクト層
402,404,406,408および410の一部が
露出するように、ステップS1〜S5が形成されてい
る。
【0051】また、半導体基板401上に形成された複
数の半導体層からなる堆積層の周囲には、シリコン酸化
膜、シリコン窒化膜などから構成される誘電体膜106
が形成されている。この誘電体膜106の下端は、半導
体基板401に到達するように形成されている。また、
p型コンタクト層412の上面の受光部420では、誘
電体膜413は入射面を構成するため、少なくとも光学
的に透明である。
【0052】さらに、半導体基板401上に形成された
複数の半導体層からなる堆積層の周囲には、絶縁性の埋
込み層414が形成されている。この埋込み層414
は、例えばポリイミドなどの耐熱性樹脂の他に、シリコ
ン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン炭化膜などを用い
ることができる。
【0053】さらに、露出する誘電体膜413および埋
込み層414の上面には、図6に示すように、各コンタ
クト層402,404,406,408,410および
412に接続されるオーミック電極415a〜415f
が所定のパターンで形成されている。各オーミック電極
415a,415b,415c,415eおよび415
fは、図7〜図9に示すように、埋込み層414に形成
されたコンタクトホール内の導電層416a,416
b,416c,416eおよび416fを介して、ステ
ップS4,S1,S3,S5およびS2において露出す
る各コンタクト層408,402,406,410およ
び404と電気的に接続されている。また、オーミック
電極415dは、誘電体膜413に形成されたコンタク
トホール内の導電層416dを介してコンタクト層41
2と電気的に接続されている。
【0054】p型コンタクト層402、第1の光吸収層
403およびn型コンタクト層404によって第1のp
in型フォトダイオード400−1が構成される。n型
コンタクト層404、第2の光吸収層405およびp型
コンタクト層406によって第2のpin型フォトダイ
オード400−2が構成される。p型コンタクト層40
8、第3の光吸収層409およびn型コンタクト層41
0によって第3のpin型フォトダイオード400−3
が構成される。そして、n型コンタクト層410、第4
の光吸収層411およびp型コンタクト層412によっ
て、第4のpin型フォトダイオード400−4が構成
される。
【0055】ここで、p型コンタクト層402、第1の
光吸収層403、n型コンタクト層404、第2の光吸
収層405、p型コンタクト層406、絶縁層407、
p型コンタクト層408、第3の光吸収層409、n型
コンタクト層410、第4の光吸収層411およびp型
コンタクト層412の各層のAlの組成割合には、a<
c<g<i<j、c≦b、g≦f≦e≦d、かつi≦h
という関係がある。
【0056】すなわち、図7に示すように、各半導体層
403〜412のバンド幅のエネルギーに相当する波長
をそれぞれλga〜λgjとすると、λgj<λgi<λgg<λ
gc<λga、λgb≦λgc、λgd≦λge≦λgf≦λgg、か
つ、λgh≦λgiという関係が成立する。
【0057】光の透過原理は前述した実施の形態1と同
様である。具体的には、受光部420から入射する光の
うち、波長λgiよりも短い波長の光は第4の光吸収層4
11でほぼ吸収される。波長λgiよりも長波長でかつλ
ggよりも短い波長の光は第4の光吸収層411を透過
し、第3の光吸収層409で吸収される。さらに、波長
λggより長波長でかつ波長λgcよりも短い波長の光は、
第4の光吸収層411および第3の光吸収層409を透
過し、第2の光吸収層405でほぼ吸収される。波長λ
gcよりも長波長でかつλgaよりも短い波長の光は、第4
の光吸収層411、第3の光吸収層409および第2の
光吸収層405を透過し、第1の光吸収層403で吸収
される。
【0058】また、λgj<λgiとし、p型コンタクト層
412に窓層としての機能を持たせることにより、表面
再結合による量子効率の低下を防いでいる。さらに、λ
gh≦λgiとしたのは、第4の光吸収層411を透過した
光が、n型コンタクト層410で吸収されずに透過し、
効率よく第3の光吸収層409で吸収されるようにする
ためである。λgd≦λge≦λgf≦λgg、およびλgb≦λ
gcとしたのも、同様の理由による。
【0059】本実施の形態に係るフォトダイオード40
0は、第1のフォトダイオード400−1と第2のフォ
トダイオード400−2とが、カソードでn型オーミッ
ク電極415fに共通接続され、かつ、第3のフォトダ
イオード400−3と第4のフォトダイオード400−
4とが、カソードでn型オーミック電極415eに共通
接続されている(図9参照)。そして、フォトダイオー
ド400においては、絶縁層407で分離される上下の
2組のフォトダイオード、すなわちpin型フォトダイ
オード400−1と400−2との組み合わせ、並びに
pin型フォトダイオード400−3と400−4との
組み合わせをみると、各組み合わせのpin構造の順序
が同一であるため、全てのpin型フォトダイオードに
対して同一極性の逆バイアスを印加することができる利
点を有する。
【0060】このように、フォトダイオード400によ
れば、異なる4つ波長の光を同一基板に形成された、4
つのpin型フォトダイオード400−1〜400−4
によって、それぞれ光−電流変換することができる。そ
して、波長λ1、λ2、λ3およびλ4(λ4<λ3<λ2
λ1)の光で波長分割多重光通信を行う場合、λgj<λ4
≦λgi、λgi<λ3≦λgg、λgg<λ2≦λgc、λgc<λ
1≦λgaとなるように光源の波長を選択すればよい。
【0061】本実施の形態では、半導体層の組成におい
て、a=0、b=c=0.042、d=e=f=g=
0.085、h=i=0.133、およびj=0.18
4としたとき、 λga≒870nm λgb=λgc≒840nm λgd=λge=λgf=λgg≒810nm λgh=λgi≒780nm λgj≒750nm であることを確認した。したがって、波長分割多重通信
を行う4つ光源の波長λ1〜λ4を上記式を満たすよう
に、例えば、λ1=870nm、λ2=840nm、λ3
=810nmおよびλ4=780nmと設定することに
より、単一のフォトダイオード400によって、これら
の4波長の光を検出することができる。
【0062】(デバイスの製造工程)次に、図6〜図9
に示すフォトダイオード400の製造工程の一例を説明
する。
【0063】(a)まず、高抵抗半導体基板401上
に、例えば図7に示す組成を有する、p型コンタクト層
402、第1の光吸収層403、n型コンタクト層40
4、第2の光吸収層405、p型コンタクト層406、
絶縁層407、p型コンタクト層408、第3の光吸収
層409、n型コンタクト層410、第4の光吸収層4
11、およびp型コンタクト層412を順次エピタキシ
ャル成長させる。この成膜工程では、実施の形態1と同
様なエピタキシャル成長法を用いることができる。
【0064】(b)次に、実施の形態1と同様に、常圧
熱CVD法によってエピタキシャル成長層上に25nm
程度のシリコン酸化膜からなる誘電体膜を形成する。こ
の誘電体膜によって、エピタキシャル成長層のプロセス
中での表面汚染を防いでいる。
【0065】次に、フォトレジストをマスクとして、図
7に示すように、p型コンタクト層402が露出するま
で、エピタキシャル成長層の一部をエッチングしてステ
ップS1を形成する。同様にして、フォトレジストをマ
スクとして、エピタキシャル成長層をエッチングして、
ステップS2(図9参照)、S3(図8参照)、S4
(図7参照)をおよびS5(図9参照)を形成する。こ
れらのステップS1〜S5を形成する順序およびこれら
の平面形状は特に限定されず、オーミック電極415
b,415f,415c,415aおよび415eとコ
ンタクト層402,404,406,408および41
0とのコンタクト領域を確保できればよい。
【0066】(c)次に、実施の形態1と同様に、フォ
トレジストを除去し、硫化アンモニウム等によるエッチ
ング断面の処理を行った後、常圧熱CVD法によってエ
ピタキシャル成長層上とエッチング断面にシリコン酸化
膜からなる誘電体膜413を形成する。そして、受光部
420における誘電体膜413は、保護膜と反射防止膜
とを兼ねるように、その膜厚は、光学的厚さが光源とし
て使用する光の4波長の平均値のほぼ1/4倍になるよ
うに設定する。
【0067】(d)次に、エピタキシャル成長層の周囲
にポリイミドなどのフォトリソグラフィの可能な耐熱性
樹脂、あるいはシリコン酸化膜、シリコン窒化膜などの
絶縁性の層を形成して、埋込み層414を形成する。埋
込み層414の形成方法は特に限定されないが、耐熱性
樹脂の場合には、スピンコート等の方法により形成する
ことができ、シリコン酸化膜の場合にはスピンオングラ
ス法により形成することができる。
【0068】(e)次に、オーミック電極とコンタクト
層とを接続するためのコンタクトホールを一般に用いら
れているフォトリソグラフィを含むプロセスによって形
成する。また、誘電体膜413の露出部分にもコンタク
トホールを形成する。次いで、各コンタクトホール内に
導電層を埋め込んだ後電極層を形成してパターニングす
ることにより、各コンタクト層402,404,40
6,408,410および412と電気的に接続される
オーミック電極415a〜415fを形成する。
【0069】ここで、n型コンタクト層404および4
10は、第1および第2、ならびに第3および第4のフ
ォトダイオードの共通のコンタクト層として用いられて
いるが、4つのpin型フォトダイオードを独立に動作
させたいときは、例えば、n型コンタクト層404の中
間に半絶縁性Al0.042Ga0.958Asからなる絶縁層、
およびn型コンタクト層410の中間に半絶縁性Al
0.133Ga0.867Asからなる絶縁層をそれぞれ挿入し
て、これらの絶縁層の上下のn型コンタクト層にそれぞ
れn型コンタクト電極を形成してもよい。
【0070】(実施の形態3)3つのpin型フォトダ
イオードを有するフォトダイオードにおいては、図6〜
図9に示す実施の形態2に係るフォトダイオード400
で、第1のpin型フォトダイオード400−1あるい
は第4のpin型フォトダイオード400−4を有さな
い構造などを採用することができる。
【0071】例えば、図10に、本実施の形態に係るフ
ォトダイオード500の半導体層の積層構造の一例を示
す。
【0072】フォトダイオード500は、GaAsから
なる高抵抗半導体基板501上に、n型GaAsからな
るn型コンタクト層502(n1)、i型AlaGa1-a
Asからなる第1の光吸収層503(i1)、p型Al
bGa1-bAsからなるp型コンタクト層504(p
1)、i型AlcGa1-cAsからなる第2の光吸収層5
05(i2)、n型AldGa1-dAsからなるn型コン
タクト層506(n2)、半絶縁性AleGa1-eAsか
らなる絶縁層507(SI)、n型AlfGa1-fAsか
らなるn型コンタクト層508(n3)、i型Alg
1-gAsからなる第3の光吸収層509(i3)、p
型AlhGa1-hAsからなるp型コンタクト層510
(p2)、が順次積層されている。
【0073】図10に示すフォトダイオード500は、
前述した実施の形態2の最も上に位置するpin型フォ
トダイオードを有さず、かつ各pin型フォトダイオー
ドの極性を逆にした構成を有している。その他の構成に
ついては、実施の形態2と同様を構成を採用することが
でき、その詳細な説明を省略する。
【0074】n型コンタクト層502、第1の光吸収層
503およびp型コンタクト層504によって第1のp
in型フォトダイオード500−1が構成される。p型
コンタクト層504、第2の光吸収層505およびn型
コンタクト層506によって第2のpin型フォトダイ
オード500−2が構成される。そして、n型コンタク
ト層508、第3の光吸収層509およびp型コンタク
ト層510によって第3のpin型フォトダイオード5
00−3が構成される。
【0075】ここで、n型コンタクト層502、第1の
光吸収層503、p型コンタクト層504、第2の光吸
収層505、n型コンタクト層506、絶縁層507、
n型コンタクト層508、第3の光吸収層509および
p型コンタクト層510の各層のAlの組成割合には、
a<c<g<h、c≦b、かつg≦f≦e≦d、という
関係がある。
【0076】すなわち、図10に示すように、各半導体
層503〜510のバンド幅のエネルギーに相当する波
長をそれぞれλga〜λghとすると、λgh<λgg<λgc
λga、λgb≦λgc、かつλgd≦λge≦λgf≦λgg、とい
う関係が成立する。
【0077】光の透過原理は前述した実施の形態1と同
様である。具体的には、受光部から入射する光のうち、
λggよりも短い波長の光は第3の光吸収層509でほぼ
吸収される。さらに、波長λggよりも長波長でかつ波長
λgcよりも短い波長の光は、第3の光吸収層509を透
過し、第2の光吸収層505でほぼ吸収される。波長λ
gcよりも長波長でかつλgaよりも短い波長の光は、第3
の光吸収層509および第2の光吸収層505を透過
し、第1の光吸収層503で吸収される。
【0078】また、λgh<λggとし、p型コンタクト層
510に窓層としての機能を持たせることにより、表面
再結合による量子効率の低下を防いでいる。さらに、λ
gd≦λge≦λgf≦λggとしたのは、第3の光吸収層50
9を透過した光が、n型コンタクト層508,絶縁層5
07およびn型コンタクト層506で吸収されずに透過
し、効率よく第2の光吸収層505で吸収されるように
するためである。また、λgb≦λgcとしたのも同様の理
由による。
【0079】本実施の形態に係るフォトダイオード50
0は、第1のフォトダイオード500−1と第2のフォ
トダイオード500−2とが、アノードでp型オーミッ
ク電極に共通接続されている。そして、フォトダイオー
ド500においては、絶縁層507で第1および第2の
pin型フォトダイオード500−1および500−2
と、第3のpin型フォトダイオード500−3とが電
気的に分離されている。
【0080】このように、フォトダイオード500によ
れば、異なる3つ波長の光を同一基板に一体的に形成さ
れた、3つのpin型フォトダイオード500−1〜5
00−3によって、それぞれ光−電流変換することがで
きる。そして、波長λ1、λ2およびλ3(λ3<λ2
λ1)の光で波長分割多重光通信を行う場合、λgh<λ3
≦λgg、λgg<λ2≦λgc、かつ、λgc<λ1≦λgaとな
るように光源の波長を選択すればよい。
【0081】本実施の形態では、半導体層の組成におい
て、a=0、b=c=0.056、d=e=f=g=
0.117、およびh=0.184としたとき、 λga≒870nm λgb=λgc≒830nm λgd=λge=λgf=λgg≒790nm λgh≒750nm であることを確認した。したがって、波長分割多重通信
を行う3つ光源の波長λ1〜λ3を上記式を満たすよう
に、例えば、λ1=860nm、λ2=820nmおよび
λ3=780nmと設定することにより、単一のフォト
ダイオード500によって、これらの3波長の光を検出
することができる。
【0082】(その他のデバイス構造)前述した実施の
形態では、2つ,3つおよび4つのpin型フォトダイ
オードを積層したフォトダイオードについて述べたが、
これらに限らず5つ以上のpin型フォトダイオードを
積層することもできる。
【0083】また、各pin型フォトダイオードを独立
して駆動するために、各pin型フォトダイオードの間
に絶縁層を挿入する構成としてもよい。
【0084】本発明に係るフォトダイオードにおいて
は、前述した実施の形態において、各層におけるp型と
n型を入れ替えて、極性を逆にしたフォトダイオードを
構成することもできる。また、前述した実施の形態で
は、AlGaAs系のフォトダイオードについて述べた
が、その他の材料系、例えば、GaInP系、ZnSS
e系、InGaN系等の半導体からなるフォトダイオー
ドについても適用できる。
【0085】(実施の形態4) (光通信システム)図11に、本発明に係るフォトダイ
オードを用いた光通信システムの一例を示す。この光通
信システムは、発光素子10と、この発光素子10から
出射された光を伝送する光ファイバ20と、この光ファ
イバ20からの光を受光するフォトダイオード100
(400または500)とを有する。
【0086】発光素子10は、出射光の波長が異なる複
数の半導体レーザを有する。例えば、4つの成分光を用
いた波長分割多重光通信を行う場合には、発光素子10
としては、図12に示すように、波長の異なる4つの面
発光レーザ10−1〜10−4を用いる。
【0087】すなわち、この発光素子10は、波長が異
なる4つの面発光レーザ10−1,10−2,10−3
および10−4を近接して配置し、各面発光レーザの出
射口12a,12b,12cおよび12dが、光ファイ
バ20のコア部22に対向するように配置される。
【0088】波長の異なる複数の発光素子を近接させて
配置することは、端面発光型の半導体レーザでは非常に
困難である。これに対し、基板に対し垂直な方向に共振
経路を設けた垂直共振器型の面発光レーザは、面内配置
の自由度が高く、波長の異なる複数の発光素子の発光部
を近接させて配置することが容易であり、本発明の発光
素子として最も適しているものの一つである。
【0089】受光素子としては、前記波長λ1〜λ4に対
応する波長の検出が可能なフォトダイオード(例えば実
施の形態2に係るフォトダイオード400)を用いる。
そして、フォトダイオード400は、その受光面420
が光ファイバ20のコア部と対面する状態で配置され
る。
【0090】また、発光素子として異なる波長を有する
2つの面発光レーザを用いる場合には、受光素子として
は少なくともこれらの2つの波長を検出可能なフォトダ
イオード(例えば実施の形態1に係るフォトダイオード
100)を用いることができる。さらに、発光素子とし
て異なる波長を有する3つの面発光レーザを用いる場合
には、受光素子としては、少なくともこれらの3つの波
長を検出可能なフォトダイオード(例えば実施の形態3
に係るフォトダイオード500)を用いることができ
る。
【0091】本実施の形態で用いられる発光素子10と
しては、上述したように、発振波長が異なる複数の面発
光レーザを実装したものを用いることが、レーザ発振の
しきい値並びに電流−光出力特性(I−L特性)などを
そろえる点で望ましいが、これに限定されず、複数の波
長の光を出射することができるモノリシックな面発光レ
ーザを用いることもできる。また、光ファイバ20とし
ては、コア径が大きく、光の損失、分散の小さいGI
(Graded Index)型のフッ素系プラスチッ
クファイバあるいはGI型のHPCF(Hard Po
lymer Clad Fiber)が好ましい。
【0092】本実施の形態に係る光通信システムによれ
ば、発光素子として異なる発振波長を有する複数の面発
光レーザを搭載した素子、および複数の波長の光を単一
の素子で検出可能な、本発明に係るフォトダイオードを
用いることにより、発光素子、光ファイバおよびフォト
ダイオードの3者からなるシンプルな構成の波長分割多
重光通信システムを構成することができる。そして、発
光素子を構成する複数の面発光レーザの各出射口と、光
ファイバ20のコア部と、本発明に係るフォトダイオー
ドの受光面とを光学的に位置合わせすることにより、従
来の光通信システムのように、レンズ,合波器,分波器
などの光学部品を必要としない。その結果、構成がシン
プルで、かつ、光学調整が容易で、低コストな波長分割
多重伝送が可能な光通信システムを構成することができ
る。
【0093】(実験例)発光素子として、波長λ1=8
60nm、波長λ2=810nmの面発光レーザが実装
されたものを用い、受光素子として実施の形態1に係る
フォトダイオード100を用い、波長分割多重光通信を
行ったところ、クロストークが20dB以下の良好な通
信ができることが確認された。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るフォトダイオード
を模式的に示す断面図である。
【図2】図1に示すフォトダイオードの製造プロセスを
模式的に示す断面図である。
【図3】図2に引き続き行われる製造プロセスを模式的
に示す断面図である。
【図4】図3に引き続き行われる製造プロセスを模式的
に示す断面図である。
【図5】図1に示すフォトダイオードの等価回路であ
る。
【図6】本発明の実施の形態2に係るフォトダイオード
を模式的に示す平面図である。
【図7】図6に示すフォトダイオードをx−x′線に沿
って模式的に示す断面図である。
【図8】図6に示すフォトダイオードをy−y′線に沿
って模式的に示す断面図である。
【図9】図6に示すフォトダイオードをz−z′線に沿
って模式的に示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係るフォトダイオー
ドの半導体層の積層構造を模式的に示す断面図である。
【図11】本発明に係るフォトダイオードを用いた光通
信システムを示す図である。
【図12】図11に示す発光素子の構成例を示す図であ
る。
【図13】従来の波長分割多重光通信を模式的に示す図
である。
【符号の説明】
100,400,500 フォトダイオード 100−1,100−2 pin型フォトダイオード 101 n型半導体基板 102,104 光吸収層 103 p型コンタクト層 105 n型コンタクト層 106 誘電体膜 107,109 n型オーミック電極 108 p型オーミック電極 110 受光部 400−1,400−2,400−3,400−4 p
in型フォトダイオード 401 高抵抗半導体基板 402 p型コンタクト層 403 第1の光吸収層 404 n型コンタクト層 405 第2の光吸収層 406 p型コンタクト層 407 絶縁層 408 p型コンタクト層 409 第3の光吸収層 410 n型コンタクト層 411 第4の光吸収層 412 p型コンタクト層 413 誘電体膜 414 埋込み層 415a〜415f オーミック電極 500−1,500−2,500−3 pin型フォト
ダイオード 501 高抵抗半導体基板 502 n型コンタクト層 503 第1の光吸収層 504 p型コンタクト層 505 第2の光吸収層 506 n型コンタクト層 507 絶縁層 508 n型コンタクト層 509 第3の光吸収層 510 p型コンタクト層 10 発光素子 10−1,10−2,10−3,10−4 面発光レー
ザ 20 光ファイバ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に積層された複数の半導体
    層を有する堆積体に、異なるバンド幅の光吸収層を有す
    る複数のpin型フォトダイオードが含まれ、 前記pin型フォトダイオードは、前記半導体基板の側
    から前記光吸収層のバンド幅の小さい順に積層され、か
    つ、 受光部は、バンド幅が最も大きい光吸収層を有するpi
    n型フォトダイオードの側に形成され、 複数の異なる波長の光を光−電気変換できるフォトダイ
    オード。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 隣接する第1および第2のpin型フォトダイオードか
    らなる1組のフォトダイオードが含まれ、 前記第1のpin型フォトダイオードおよび前記第2の
    pin型フォトダイオードは、それぞれの同一導電型の
    コンタクト層が単一のコンタクト層で共用されるフォト
    ダイオード。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 第1導電型の半導体基板上に、第1の光吸収層と、第2
    導電型の第1のコンタクト層と、第2の光吸収層と、第
    1導電型の第2のコンタクト層とがこの順に積層され、 前記第1のpin型フォトダイオードは、前記半導体基
    板と、前記第1の光吸収層と、前記第1のコンタクト層
    とから構成され、 前記第2のpin型フォトダイオードは、前記第1のコ
    ンタクト層と、前記第2の光吸収層と、前記第2のコン
    タクト層とから構成され、 前記第1の光吸収層、前記第1のコンタクト層、前記第
    2の光吸収層および前記第2のコンタクト層のバンド幅
    のエネルギーに相当する波長をそれぞれλga、λgb、λ
    gcおよびλgdとしたとき、 λgd<λgc<λga、かつ、 λgb≦λgc、 であるフォトダイオード。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 請求項2に記載の前記1組のフォトダイオードと、 前記1組のフォトダイオードを構成する前記第1または
    第2のpin型フォトダイオードと隣接する第3のpi
    n型フォトダイオードが含まれ、 前記第1または第2のpin型フォトダイオードと、前
    記第3のpin型フォトダイオードとの間に絶縁層が形
    成されたフォトダイオード。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 高抵抗の半導体基板上に、第1導電型の第1のコンタク
    ト層と、第1の光吸収層と、第2導電型の第2のコンタ
    クト層と、第2の光吸収層と、第1導電型の第3のコン
    タクト層と、絶縁層と、第1導電型の第4のコンタクト
    層と、第3の光吸収層と、第2導電型の第5のコンタク
    ト層とがこの順に積層され、 前記第1のpin型フォトダイオードは、前記第1のコ
    ンタクト層と、第1の光吸収層と、第2のコンタクト層
    とから構成され、 前記第2のpin型フォトダイオードは、前記第2のコ
    ンタクト層と、前記第2の光吸収層と、前記第3のコン
    タクト層とから構成され、 前記第3のpin型フォトダイオードは、前記第4のコ
    ンタクト層、前記第3の光吸収層と、前記第5のコンタ
    クト層とから構成され、 前記第1の光吸収層、前記第2のコンタクト層、前記第
    2の光吸収層、前記第3のコンタクト層、前記絶縁層、
    前記第4のコンタクト層、前記第3の光吸収層および前
    記第5のコンタクト層のバンド幅のエネルギーに相当す
    る波長を、それぞれλga、λgb、λgc、λgd、λge、λ
    gf、λgg、およびλghとしたとき、 λgh<λgg<λgc<λga、 λgb≦λgc、かつ、 λgd≦λge≦λgf≦λgg、 であるフォトダイオード。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 請求項2に記載の前記1組のフォトダイオードが、絶縁
    層の両側にそれぞれ設けられ、4つのpin型フォトダ
    イオードが含まれるフォトダイオード。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 高抵抗の半導体基板上に、第1導電型の第1のコンタク
    ト層と、第1の光吸収層と、第2導電型の第2のコンタ
    クト層と、第2の光吸収層と、第1導電型の第3のコン
    タクト層と、絶縁層と、第1導電型の第4のコンタクト
    層と、第3の光吸収層と、第2導電型の第5のコンタク
    ト層と、第4の光吸収層と、第1導電型の第6のコンタ
    クト層がこの順に積層され、 第1のpin型フォトダイオードは、前記第1のコンタ
    クト層と、前記第1の光吸収層と、前記第2のコンタク
    ト層とから構成され、 第2のpin型フォトダイオードは、前記第2のコンタ
    クト層と、前記第2の光吸収層と、前記第3のコンタク
    ト層とから構成され、 第3のpin型フォトダイオードは、前記第4のコンタ
    クト層と、前記第3の光吸収層と、前記第5のコンタク
    ト層とから構成され、 第4のpin型フォトダイオードは、前記第5のコンタ
    クト層と、前記第4の光吸収層と、前記第6のコンタク
    ト層とから構成され、 前記第1の光吸収層、前記第2のコンタクト層、前記第
    2の光吸収層、前記第3のコンタクト層、前記絶縁層、
    前記第4のコンタクト層、前記第3の光吸収層、前記第
    5のコンタクト層、前記第4の光吸収層および前記第6
    のコンタクト層のバンド幅のエネルギーに相当する波長
    を、それぞれλga、λgb、λgc、λgd、λge、λgf、λ
    gg、λgh、λgi、およびλgjとしたとき、 λgj<λgi<λgg<λgc<λga、 λgb≦λgc、 λgd≦λge≦λgf≦λgg、かつ、 λgh≦λgi、 であるフォトダイオード。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 各pin型フォトダイオードの相互間は、絶縁層によっ
    てそれぞれ電気的に分離されているフォトダイオード。
  9. 【請求項9】 発光素子と、光導波路と、請求項1〜請
    求項8のいずれかに記載のフォトダイオードとが含ま
    れ、 前記発光素子と前記フォトダイオードとが光導波路によ
    って直接的に光学接続された、波長分割多重光通信のた
    めの光通信システム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記発光素子は、発振波長の異なる複数の面発光レーザ
    を配置して構成された光通信システム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記面発光レーザは、垂直共振器型の面発光レーザであ
    る光通信システム。
  12. 【請求項12】 請求項9〜請求項11のいずれかにお
    いて、 前記光導波路は、光ファイバである光通信システム。
  13. 【請求項13】 請求項10〜請求項12のいずれかに
    おいて、 前記発光素子を構成する前記面発光レーザの各出射口
    と、前記光導波路の光伝送部とが、ならびに前記光導波
    路の光伝送部と、前記フォトダイオードの受光面とが、
    それぞれ光学的に対向するように配置されている光通信
    システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005135993A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 光センサ
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