JPH11328950A - 半導体メモリおよびメモリシステム - Google Patents

半導体メモリおよびメモリシステム

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JPH11328950A
JPH11328950A JP11013650A JP1365099A JPH11328950A JP H11328950 A JPH11328950 A JP H11328950A JP 11013650 A JP11013650 A JP 11013650A JP 1365099 A JP1365099 A JP 1365099A JP H11328950 A JPH11328950 A JP H11328950A
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memory
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array
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column address
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Takefumi Yoshikawa
武文 吉河
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロウアクセスを高速に行うことにより、向上
したパフォーマンスを有する半導体メモリを提供する。 【解決手段】 半導体メモリ1000は、複数のメモリ
セル1004と、複数のメモリセル1004のうち、ロ
ウアドレスとカラムアドレスとに対応するメモリセル1
004にアクセスするアクセス部とを備えている。複数
のメモリセル1004は、少なくとも1つの高速メモリ
セル1004aと少なくとも1つの低速メモリセル10
04bとを含む。少なくとも1つの高速メモリセル10
04aは、少なくとも1つの特定のカラムアドレスにそ
れぞれ割り当てられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のメモリセル
を含み、その複数のメモリセルのそれぞれはロウアドレ
スとカラムアドレスとを用いて指定される半導体メモリ
およびメモリシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のメモリセルのうちアクセスすべき
メモリセルをロウアドレスとカラムアドレスとを用いて
指定する半導体メモリとしては、ダイナミックランダム
アクセスメモリ(DRAM)が代表的である。DRAM
は、ロウアドレスが指定された後に最初に指定されたカ
ラムアドレスに対応するアクセス(以下、「ロウアクセ
ス」という)が遅く、その最初に指定されたカラムアド
レスに続くカラムアドレスに対応するアクセス(以下、
「カラムアクセス」という)が比較的早いという特性を
有している。この特性は、ロウアドレスに対応するワー
ド線を活性化するのに時間がかかるけれども、いったん
そのワード線が活性化された後は、そのワード線に接続
されているメモリセルに比較的高速にアクセスすること
ができるという事実に基づいている。
【0003】例えば、パーソナルコンピュータのメイン
メモリにDRAMが使用される場合には、メモリコント
ローラは、DRAMに対して1回のロウアクセスを行っ
た後、3回または7回のカラムアクセス(いわゆるペー
ジアクセス)を行う。これにより、2サイクル目以降の
アクセスが高速化される。ロウアクセスは、所望のロウ
アドレスと所望のカラムアドレスとに応答して行われ
る。カラムアクセスは、ロウアドレスを維持したままカ
ラムアドレスを順次変化させることにより行われる。こ
のようなアクセスは、L1もしくはL2キャッシュのラ
インフィルのために行われる。
【0004】メモリコントローラは、4サイクルまたは
8サイクルのメモリアクセスが終了した後は、ロウアド
レスに対応するワード線を活性状態から非活性状態にす
る。その後、メモリコントローラは、メインメモリに対
する次のアクセス要求を受け取るまで待機する。
【0005】メモリセルに高速にアクセスするための方
法としては、主として以下に説明する2つの方法が知ら
れている。
【0006】1つ目の方法は、複数のロウアドレスに対
応する全カラムアドレス分のデータをSRAMに格納す
る方法である。この方法は、Enhanced Mem
ory Systems Inc.によって提唱されて
いる。
【0007】この方法を採用したDRAMは、例えば、
4個のSRAM Cacheを有することができる。4
個のSRAM Casheのそれぞれは、ロウアドレス
に対応する全カラムアドレス分のデータ(以下、「1ペ
ージ分のデータ」という)を格納することができる。従
って、4個のSRAM Cacheを用いて、4種類の
ロウアドレスに対応する4ページ分のデータを格納する
ことができる。
【0008】このようにすることによって、キャッシュ
ラインフィルごとに発生する4サイクルまたは8サイク
ルの最初のアクセスは、SRAM Cacheに格納さ
れている数ページ分のデータに対するアクセスである場
合に限り高速化される。
【0009】2つ目の方法は、複数のメモリセルを複数
のバンクに区分して、その複数のバンクをそれぞれ独立
にアクセスする方法である。この方法は、最近開発が進
んでいるSynchronous DRAMやRamb
us DRAMに採用されている。
【0010】この方法を採用したDRAMは、例えば、
8個または16個のバンクを有することができる。各バ
ンクは、センスアンプにより1ページ分のデータを保持
することができる。従って、ロウアドレスに対応するワ
ード線の活性状態を維持することにより、そのワード線
に対するアクセスはページアクセスとなる。その結果、
キャッシュフィルサイクルにおける最初のカラムアドレ
スに対応するアクセスが高速化される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2つの方法によれば、いずれも、1ページ分のデータ
を読み出すためのロウアクセスが遅い。従って、メモリ
パフォーマンスを飛躍的に向上させることができない、
という問題があった。
【0012】本発明は、カラムアクセスに先だって行わ
れるロウアクセスを高速に行うことにより、一層向上し
たパフォーマンスを有する半導体メモリおよびメモリシ
ステムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体メモリ
は、複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルのう
ち、ロウアドレスとカラムアドレスとに対応するメモリ
セルにアクセスするアクセス部とを備え、前記複数のメ
モリセルは、第1のアクセス速度でアクセスされ得る少
なくとも1つの第1のメモリセルと、第1のアクセス速
度よりも早い第2のアクセス速度でアクセスされ得る少
なくとも1つの第2のメモリセルとを含み、前記少なく
とも1つの第2のメモリセルは、少なくとも1つの特定
のカラムアドレスにそれぞれ割り当てられており、これ
により、上記目的が達成される。
【0014】前記第1のメモリセルはDRAMセルであ
り、前記第2のメモリセルはSRAMセルであってもよ
い。
【0015】前記少なくとも1つの特定のカラムアドレ
スは、前記ロウアアドレスに対応する複数のアクセス単
位のうちすべてのアクセス単位の先頭アドレスを指して
いてもよい。
【0016】前記複数のメモリセルは、複数のバンクに
区分されていてもよい。
【0017】前記少なくとも1つの特定のカラムアドレ
スは、前記ロウアアドレスに対応する複数のアクセス単
位のうち選択されたアクセス単位の先頭アドレスを指し
ていてもよい。
【0018】前記少なくとも1つの特定のカラムアドレ
スに対応する情報は、前記ロウアドレスと同時に前記半
導体メモリに入力されてもよい。
【0019】前記アクセス部は、前記第1のメモリセル
をプリチャージしている間に、前記第2のメモリセルに
対するアクセスを開始してもよい。
【0020】前記第1のメモリセルと前記第2のメモリ
セルとは、同一構成のメモリセルであってもよい。
【0021】前記半導体メモリのメモリアレイは、第1
のサブアレイと第2のサブアレイとに少なくとも分割さ
れており、前記第1のサブアレイは前記少なくとも1つ
の第1のメモリセルを含み、前記第2のサブアレイは前
記少なくとも1つの第2のメモリセルを含み、前記第1
のサブアレイにおける少なくとも1つの特定のカラムア
ドレスが前記第2のサブアレイにおける前記第2のメモ
リセルに割り当てられていてもよい。
【0022】本発明のメモリシステムは、半導体メモリ
と前記半導体メモリを制御するメモリコントローラとを
備えたメモリシステムであって、前記半導体メモリは、
複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルのうち、ロ
ウアドレスとカラムアドレスとに対応するメモリセルに
アクセスするアクセス部とを備え、前記複数のメモリセ
ルは、第1のアクセス速度でアクセスされ得る少なくと
も1つの第1のメモリセルと、第1のアクセス速度より
も早い第2のアクセス速度でアクセスされ得る少なくと
も1つの第2のメモリセルとを含み、前記少なくとも1
つの第2のメモリセルは、少なくとも1つの特定のカラ
ムアドレスにそれぞれ割り当てられており、これによ
り、上記目的が達成される。
【0023】前記第1のメモリセルはDRAMセルであ
り、前記第2のメモリセルはSRAMセルであってもよ
い。
【0024】前記複数のメモリセルは、複数のバンクに
区分されていてもよい。
【0025】以下、作用を説明する。
【0026】請求項1に係る発明では、少なくとも1つ
の第2のメモリセル(すなわち、高速メモリセル)は、
少なくとも1つの特定のカラムアドレスにそれぞれ割り
当てられている。その特定のカラムアドレスは、ロウア
ドレスが指定された後に最初に指定される確率が高いカ
ラムアドレスに設定される。これにより、ロウアクセス
が高速メモリセルに対するアクセスとなる確率が高くな
る。これにより、半導体メモリのパフォーマンスが向上
する。
【0027】請求項4に係る発明では、複数のメモリセ
ルは、複数のバンクに区分されている。これにより、ロ
ウアクセスが高速メモリセルに対するアクセスとなる確
率が飛躍的に高くなる。これは、シングルバンクメモリ
に比較して、ロウアドレスが指定された後に最初に指定
される確率が高いカラムアドレスをより少ない数のカラ
ムアドレスに限定することができるからである。その結
果、半導体メモリのパフォーマンスが飛躍的に向上す
る。
【0028】請求項10に係る発明では、少なくとも1
つの第2のメモリセル(すなわち、高速メモリセル)
は、少なくとも1つの特定のカラムアドレスにそれぞれ
割り当てられている。その特定のカラムアドレスは、ロ
ウアドレスが指定された後に最初に指定される確率が高
いカラムアドレスに設定される。これにより、ロウアク
セスが高速メモリセルに対するアクセスとなる確率が高
くなる。これにより、半導体メモリのパフォーマンスが
向上する。その結果、メモリシステムのパフォーマンス
も向上する。
【0029】請求項12に係る発明では、複数のメモリ
セルは、複数のバンクに区分されている。これにより、
ロウアクセスが高速メモリセルに対するアクセスとなる
確率が飛躍的に高くなる。これは、シングルバンクメモ
リに比較して、ロウアドレスが指定された後に最初に指
定される確率が高いカラムアドレスをより少ない数のカ
ラムアドレスに限定することができるからである。その
結果、メモリシステムのパフォーマンスが飛躍的に向上
する。
【0030】
【発明の実施の形態】はじめに、図1および図2を参照
して本発明の原理を説明する。
【0031】図1は、本発明をシングルバンクメモリ1
000に適用した場合におけるメモリセルアレイ100
2の構成を示す。メモリセルアレイ1002は、複数の
メモリセル1004を含む。複数のメモリセル1004
のそれぞれは、複数のワード線のうちの1つに接続され
ている。複数のメモリセル1004は、少なくとも1つ
の高速メモリセル1004a(図1において黒丸で示さ
れる)と、少なくとも1つの低速メモリセル1004b
(図1において白丸で示される)とを含む。高速メモリ
セル1004aは、例えば、SRAMセルであり得る。
低速メモリセル1004bは、例えば、DRAMセルで
あり得る。
【0032】ここで、高速メモリセル1004aとは、
低速メモリセル1004bに比べて高速にアクセスされ
得るメモリセルをいい、低速メモリセル1004bと
は、高速メモリセルに比べて低速にアクセスされ得るメ
モリセルをいう。このように、本明細書では、「高速」
および「低速」という用語は、絶対的な速度ではなく、
相対的な速度を表す用語として使用される。
【0033】図1に示されるように、1本のワード線上
には、高速メモリセル1004aと低速メモリセル10
04bとが混在して配置される。高速メモリセル100
4aは、ロウアドレスに対応するワード線が活性化され
た後に最初に指定される確率が高いカラムアドレスに対
応するように配置される。
【0034】シングルバンクメモリ1000では、複数
のロウアドレスに対応する複数のワード線を同時に活性
状態に維持することはできない。従って、例えば、ロウ
アドレスAdr1に対応するワード線1010が活性状
態である場合には、ロウアドレスAdr2に対応するワ
ード線1020は非活性状態である。
【0035】ワード線1010が活性状態である場合に
おいて、ワード線1020上のメモリセル1004に対
するアクセスが発生した場合には、いったんワード線1
010を活性状態から非活性状態に戻してプリチャージ
した後、ワード線1020を活性化させる必要がある。
例えば、パーソナルコンピュータの表示画面においてア
クティブなウィンドウを第1のアプリケーションのウィ
ンドウから第2のアプリケーションのウィンドウに移し
た場合がこの場合に相当する。
【0036】その後、ワード線1010上のメモリセル
1004に再びアクセスが戻った場合には、ワード線1
010を再び活性化させる必要がある。例えば、パーソ
ナルコンピュータの表示画面においてアクティブなウィ
ンドウを第2のアプリケーションのウィンドウから第1
のアプリケーションのウィンドウに戻した場合がこの場
合に相当する。
【0037】このように2本のワード線を交互に活性化
させる場合には、活性状態にある一方のワード線をいっ
たん非活性状態にしなければならず、ロウアドレスに対
応するワード線が活性化された後に最初に指定されるカ
ラムアドレスはワード線が活性化される度に異なる確率
が高いから、非常に多くのカラムアドレスをロウアドレ
スが指定された後に最初に指定されるカラムアドレスの
候補としなければならない。従って、シングルバンクメ
モリ1000では、高速メモリセル1004aに割り当
てられるべきカラムアドレスの数は非常に多くなってし
まう。このことは、シングルバンクメモリ1000のチ
ップ面積やコストを増大させる原因となる。
【0038】特定のカラムアドレスは、各ロウアドレス
に対応する複数のアクセス単位(実際のシステムにおい
て好適なアクセスの単位)1030のそれぞれの先頭ア
ドレスを指すように設定されていることが好ましい。例
えば、パーソナルコンピュータ(PC)などを用いたシ
ステムにおいて、キャッシュラインフィルなどの関係か
ら16個の連続アドレスに対応するメモリセルが通常ま
とまってアクセスされる場合には、上記アクセス単位は
16ビットに設定される。シングルバンクメモリ100
0のアクセス単位1030が16ビットである場合に
は、複数のアクセス単位1030のそれぞれに対して、
そのアクセス単位1030の先頭から数ビットに対応す
るいくつかのメモリセル1004を高速メモリセル10
04aとすることが好ましい。図1に示される例では、
アクセス単位1030の先頭から4ビットに対応するメ
モリセル1004を高速メモリセル1004aとしてい
る。
【0039】図2は、本発明をマルチバンクメモリ20
00に適用した場合におけるメモリセルアレイ2002
の構成を示す。メモリセルアレイ2002は、複数のメ
モリセル2004を含む。複数のメモリセル2004
は、複数のバンクに区分される。図2に示される例で
は、複数のメモリセル2004は、2つのバンク200
2aと2002bとに区分されている。複数のメモリセ
ル2004のそれぞれは、複数のワード線のうちの1つ
に接続されている。複数のメモリセル2004は、少な
くとも1つの高速メモリセル2004a(図2において
黒丸で示される)と、少なくとも1つの低速メモリセル
2004b(図2において白丸で示される)とを含む。
高速メモリセル2004aは、例えば、SRAMセルで
あり得る。低速メモリセル2004bは、例えば、DR
AMセルであり得る。
【0040】マルチバンクメモリ2000では、複数の
ロウアドレスに対応する複数のワード線を同時に活性状
態に維持することができる。図2に示される例では、ロ
ウアドレスAdr1に対応するワード線2010とロウ
アドレスAdr2に対応するワード線2020とが同時
に活性状態に維持される。その結果、ワード線2010
上のメモリセルとワード線2020上のメモリセルとに
交互にアクセスが発生する場合でも、活性状態にある一
方のワード線を非活性状態にする必要がない。このこと
は、ロウアドレスが指定された後に最初に指定されるカ
ラムアドレスの候補を非常に少ない数のカラムアドレス
に絞り込むことを可能にする。これは、シングルバンク
メモリ1000に比較して、ロウアドレスが指定された
後に最初に指定されるカラムアドレスが特定のカラムア
ドレスに集中する確率が高いからである。従って、マル
チバンクメモリ2000では、シングルバンクメモリ1
000に比較して、高速メモリセル2004aに割り当
てられるべきカラムアドレスの数を少なくすることが可
能である。
【0041】特定のカラムアドレスは、各ロウアドレス
に対応する複数のアクセス単位(実際のシステムにおい
て好適なアクセスの単位)2030のうち選択された少
なくとも1つのアクセス単位2030の先頭アドレスを
指すように設定されていることが好ましい。例えば、マ
ルチバンクメモリ2000のアクセス単位2030が1
6ビットである場合には、複数のアクセス単位2030
のうち選択された少なくとも1つのアクセス単位203
0に対して、そのアクセス単位2030の先頭から数ビ
ットに対応するいくつかのメモリセル2004を高速メ
モリセル2004aとすることが好ましい。図2に示さ
れる例では、アクセス単位2030の先頭から4ビット
に対応するメモリセル2004を高速メモリセル200
4aとしている。このように、マルチバンクメモリ20
00に配置される高速メモリセル2004aは、シング
ルバンクメモリ1000に配置される高速メモリセル1
004aからいくつかの高速メモリセル1004aを間
引くことによって得られる。
【0042】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を説明する。
【0043】(実施の形態1)図3は、本発明の実施の
形態1の半導体メモリ1のメモリ空間3000の概念を
示す。メモリ空間3000は、16個のバンク3010
に区分されている。図3では、16個のバンク3010
は、それぞれ、BANK0〜BANK15と表記されて
いる。16個のバンク3010は、互いに独立にアクセ
スされ得る。
【0044】半導体メモリ1は、1チップで構成されて
いる。半導体メモリ1は、2K×2Kの4Mビットの記
憶容量を有している。より詳細には、半導体メモリ1
は、16バンク×7ビット(128Row)×11ビッ
ト(2048Column)×1ビットI/Oのメモリ
構成を有している。1ビットのデータが半導体メモリ1
に入力され、または、半導体メモリ1から出力される。
【0045】半導体メモリ1は、複数のメモリセルを有
している。複数のメモリセルは、少なくとも1つの高速
メモリセル(例えば、SRAMセル)と、少なくとも1
つの低速メモリセル(DRAMセル)とを含む。
【0046】図3に示されるように、X軸方向はワード
線方向(ワード線が延びる方向)を示し、Y軸方向はビ
ット線方向(ビット線が延びる方向)を示す。X軸方向
に沿って、2K個のロウアドレスhex000〜hex
7FFが割り当てられている。Y軸方向に沿って、2K
個のカラムアドレスhex000〜hex7FFが割り
当てられている。ここで、hexは16進数表記を示
す。
【0047】図3において、斜線の領域は、高速メモリ
セルに割り当てられている領域(以下、「高速メモリセ
ル領域」という)を示し、それ以外の領域は、低速メモ
リセルに割り当てられている領域(以下、「低速メモリ
セル領域」という)を示す。高速メモリセル領域は、例
えば、2048(Row)×32(Column)とい
うメモリ構成を有するSRAMによって実現され得る。
低速メモリセル領域は、例えば、2048(Row)×
2016(Column)というメモリ構成を有するD
RAMによって実現され得る。
【0048】高速メモリセル領域は、ロウアドレスhe
x000からロウアドレスhex7FFにわたってX軸
方向に沿って形成され、Y軸方向に沿って特定の間隔を
あけて形成される。このように、高速メモリセル領域
は、メモリ空間3000において複数の帯領域として形
成される。
【0049】図3に示される例では、8個の帯領域が、
Y軸方向に沿って256アドレス毎に形成されている。
8個の帯領域のそれぞれは、X軸方向に2048ビット
の幅を有し、Y軸方向に4ビットの幅を有する領域であ
る。あるいは、帯領域のY軸方向の幅(ビット幅)は、
8ビットであってもよいし、16ビットであってもよ
い。
【0050】ロウアドレスが指定された後、最初に指定
されるカラムアドレスが特定のカラムアドレス(すなわ
ち、hex000、hex100、hex200、he
x300、hex400、hex500、hex60
0、hex700)に一致する場合には、そのロウアド
レスとそのカラムアドレスとに対応するアクセスは高速
に行われる。これは、その特定のカラムアドレスから所
定のバースト長ビット(図3に示される例では4ビッ
ト。8ビットまたは16ビットでもよい)の範囲に含ま
れるカラムアドレスが高速メモリセルに割り当てられて
いるからである。
【0051】高速メモリセルに対するアクセスを行って
いる間に、ロウアドレスに対応するすべての低速メモリ
セルが活性化される。従って、アクセス対象が高速メモ
リセルから低速メモリセルに移った場合でも、その低速
メモリセルに対して高速にアクセスすることが可能にな
る。
【0052】このように、ロウアドレスに対応するすべ
ての低速メモリセルが活性化されるまで、高速メモリセ
ルが”ワンポイントリリーフ”としてメモリアクセスを
担当するように、高速メモリセルが配置される。これに
より、切れ目のないアクセスを実現することができる。
【0053】特定のカラムアドレスは、ロウアドレスが
指定された後に最初に指定されるカラムアドレスがその
特定のカラムアドレスにヒットする確率が高くなるよう
に予め設定されている。このように特定のカラムアドレ
スを設定することにより、半導体メモリ1のパフォーマ
ンスが向上する。
【0054】ロウアドレスが指定された後に最初に指定
されるカラムアドレスが特定のカラムアドレスにヒット
する確率は、複数のメモリセルが複数のバンクに区分さ
れ、ロウアドレスに対応するワード線の活性化がキャッ
シュフィルサイクルごとに解除されない半導体メモリ
(すなわち、マルチバンクメモリ)においては飛躍的に
増大する。なぜなら、マルチバンクメモリでは、シング
ルバンクメモリに比べて、ロウアドレスが指定された後
に最初に指定されるカラムアドレスが、特定のカラムア
ドレスに集中する確率が高いからである。その特定のカ
ラムアドレスは、例えば、hex000、hex10
0、hex200、hex300、hex400、he
x500、hex600、hex700という非常に切
りのいい数字を有する256アドレス毎のカラムアドレ
スである。このようなカラムアドレスを高速メモリセル
用のカラムアドレスに設定することによって、ほとんど
すべてのロウアクセスが高速メモリセルから始まること
になる。これにより、半導体メモリ1のパフォーマンス
が向上する。
【0055】また、マルチバンクメモリでは、アクセス
対象が第1のバンクの第1のロウアドレスから第2のバ
ンクの第2のロウアドレスに移った場合でも、第1のロ
ウアドレスに対応するワード線の活性状態が維持され
る。従って、アクセス対象が第2の第2のバンクの第2
のロウアドレスから第1のバンクの第1のロウアドレス
に戻った場合には、その第1のロウアドレスに対応する
アクセスはやはり高速になる。このような高速アクセス
は、シングルバンクメモリでは不可能である。
【0056】なお、図3に示される例では、高速メモリ
セル領域がY軸方向に沿って256アドレスごとに形成
されるとした。しかし、本発明はこれに限定されない。
より多くの高速メモリセルを搭載することができる場合
には、高速メモリセル領域をより小さい間隔で(例え
ば、128または64アドレスごとに)形成してもよ
い。あるいは、あまり多くの高速メモリセルを搭載する
ことができない場合には、高速メモリセル領域をより大
きな間隔で(例えば、512または1024アドレスご
とに)形成してもよい。
【0057】例えば、8個のバンクを有する半導体メモ
リは、8ページ分のデータを高速に読み出し/書き込み
可能に持つこととなる。16個のバンクを有する半導体
メモリは、16ページ分のデータを高速に読み出し/書
き込み可能に持つこととなる。ロウアドレスに対応する
ワード線の活性化が解除されてそのワード線とは異なる
ワード線が活性化されるのは、シーケンシャルアクセス
からロウアクセスに移る場合、実行中のアプリケーショ
ンが切り替わる場合、ハードディスクドライブ(HD
D)などの周辺デバイスからメインメモリへのアクセス
が起動される場合などであると考えられる。
【0058】図4は、半導体メモリ1の構成を示す。半
導体メモリ1は、2048(Row)×2016(Co
lumn)のDRAMセルアレイ2と、2048(Ro
w)×32(Column)のSRAMセルアレイ3と
を含む。半導体メモリ1全体の記憶容量は、41943
04ビット(4Mビット)である。
【0059】DRAMセルアレイ2は、16個のバンク
(図4では、BANK0〜BANK15と表記されてい
る)に区分されている。16個のバンクのそれぞれは、
128(Row)×2016(Column)というメ
モリ構成を有している。16個のバンクは、互いに独立
してアクセスされ得る。
【0060】あるロウアドレスが指定されると、そのロ
ウアドレスに対応するすべてのカラムアドレス分のデー
タ(すなわち、1ページ分のデータに相当する2016
ビット)がセンスアンプ4にラッチされる。ロウアクセ
スを行うには、センスアンプ4によって1ページ分のデ
ータが増幅される時間が必要である。従って、1ページ
分のデータをセンスアンプ4にラッチするまでに時間が
かかるものの、いったん1ページ分のデータがセンスア
ンプ4にラッチされた後は、データの読み出しおよび書
き込みが高速に行われる。
【0061】また、センスアンプ4は、16個のバンク
のそれぞれに対して設けられている。センスアンプ4
は、16個のバンクのそれぞれに対して活性化され得
る。従って、センスアンプ4は、最大で16ページ分の
データをラッチすることができる。
【0062】SRAMセルアレイ3は、8種類の特定の
カラムアドレス(すなわち、hex000、hex10
0、hex200、hex300、hex400、he
x500、hex600、hex700)に対応する8
個のカラムブロック5(図4では、Column Bl
ock0、C−Blk1〜C−Blk7と表記されてい
る)を含む。8個のカラムブロック5のそれぞれは、2
048(Row)×4ビットというメモリ構成を有して
いる。また、8個のカラムブロック5のそれぞれは、D
RAMセルアレイ2の各バンクに対応するよう16個の
バンクに区分されている。
【0063】図5は、半導体メモリ1の動作タイミング
を示す。以下、図4および図5を参照して、半導体メモ
リ1の動作を説明する。
【0064】時刻T0では、チップイネーブル信号/C
EがLowレベルであり、かつ、RAS信号/RASが
Lowレベルである。コマンドデコーダ13は、Low
レベルのチップイネーブル信号/CEとLowレベルの
RAS信号/RASとに応答して、ロウアドレスラッチ
10にイネーブル信号を送る。ロウアドレスラッチ10
は、このイネーブル信号に応答して、アドレスバス(A
0〜A10)上のアドレスをロウアドレスとして取り込
み、それを保持する。
【0065】また、時刻T0では、制御信号CA−ST
RBがLowレベルである。3ビットデコーダ11は、
カラムアドレスバス(CA0〜CA2)から3ビットの
データを受け取り、この3ビットのデータをデコードす
る。この3ビットのデータは、アクセスされるべき特定
のカラムアドレス(hex000、hex100、he
x200、hex300、hex400、hex50
0、hex600、hex700のいずれか)を指定す
るために使用される。
【0066】3ビットのデータは、bin000〜bi
n111の8種類の値をとり得る。ここで、binは2
進数表記を示す。3ビットデータの8種類の値は、それ
ぞれ、特定のカラムアドレスに対応づけられている。例
えば、3ビットデータの値bin000は、特定のカラ
ムアドレスhex000に対応する。
【0067】3ビットデコーダ11は、3ビットのデー
タがbin000である場合には、カラムアドレスhe
x000をアンプおよびカラムセレクタ6に出力する。
アンプおよびカラムセレクタ6は、3ビットデコーダか
ら出力されるカラムアドレスに応じて、SRAMセルア
レイ3の8個のカラムブロック5のうちの1つを選択す
る。
【0068】なお、カラムアドレスバス(CA0〜CA
2)から入力される3ビットのデータの値と特定のカラ
ムアドレスとの対応関係は、プログラムドカラムアドレ
ス14に格納されており、プログラムドカラムアドレス
14の内容を変更することによりその対応関係を変更す
ることができる。例えば、3ビットデータの値bin0
00が特定のカラムアドレスhex700に対応するよ
うに対応関係を変更することができる。プログラムドカ
ラムアドレス14は、例えば、不揮発性メモリである。
【0069】ロウアドレスデコーダおよびバンクセレク
タ9は、ロウアドレスラッチ10に保持されているロウ
アドレスに応じて、SRAMセルアレイ3の選択された
1つのバンクの選択された1つのワード線を活性化す
る。その結果、選択されたカラムブロック5の選択され
たバンクから、4ビットのデータが出力される。
【0070】データアライナおよびパラレル/シリアル
変換器7は、SRAMセルアレイ3から出力される4ビ
ットのパラレルデータを1ビットのシリアルデータに変
換する。1ビットのシリアルデータは、I/O制御およ
びデータラッチ8を介して、順次、半導体メモリ1の外
部に出力される。
【0071】さらに、ロウアドレスデコーダおよびバン
クセレクタ9は、ロウアドレスラッチ10に保持されて
いるロウアドレスに応じて、DRAMセルアレイ2の選
択されたバンクの選択されたワード線を活性化する。
【0072】時刻T2では、チップイネーブル信号/C
EがLowレベルであり、かつ、CAS信号/CASが
Lowレベルである。コマンドデコーダ13は、Low
レベルのチップイネーブル信号/CEとLowレベルの
CAS信号/CASとに応答して、カラムアドレスラッ
チ12にイネーブル信号を送る。カラムアドレスラッチ
12は、このイネーブル信号に応答して、アドレスバス
(A0〜A10)上のアドレスをカラムアドレスとして
取り込み、それを保持する。
【0073】センスアンプおよびカラムデコーダ4は、
カラムアドレスラッチ12に保持されているカラムアド
レスに応じて、DRAMセルアレイ2における活性化さ
れたワード線に対応する2016ビットのデータ(1ペ
ージ分のデータ)を選択する。その結果、DRAMセル
アレイ2の選択されたバンクから、選択された2016
ビットのデータが出力される。
【0074】データアライナおよびパラレル/シリアル
変換器7は、SRAMセルアレイ3から出力される4ビ
ットのパラレルデータを1ビットのシリアルデータに変
換し、DRAMセルアレイ2から出力されるデータと整
列させる。整列後のデータは、I/O制御およびデータ
ラッチ8を介して、順次、半導体メモリ1の外部に出力
される。
【0075】SRAMセルアレイ3のデータは、DRA
Mセルアレイ2のデータよりも高速に出力される。従っ
て、I/O制御およびデータラッチ8から出力されるデ
ータのうち最初の4ビットのデータはSRAMセルアレ
イ3からのデータとなり、その最初の4ビットに続くデ
ータはDRAMセルアレイ2からのデータとなる(図5
参照)。
【0076】SRAMセルからのデータは、基準時刻T
0から2クロック後の時刻T2から出力することができ
る(SRAMセルに対するアクセス時間を20ns以下
に設定している)。一方、DRAMセルからのデータ
は、基準時刻T0から4クロック後の時刻T4からでな
いと出力されない(RASアクセス時間を20nsに設
定している。)。半導体メモリ1では、特定のカラムア
ドレスに対して、DRAMセルに対する低速アクセスが
SRAMセルに対する高速アクセスに置き換えられる。
これにより、半導体メモリ1のパフォーマンスを全体と
して向上させることが可能になる。
【0077】ここでは、クロック信号CLKの周波数は
100MHzであり、DDR(Double Data
Transfer)を行う場合を想定している。この
場合、データの1サイクルが5nsであり、4ビットの
シリアルデータを出力するのに20nsかかる。また、
tRAC(RASアクセス時間)=40ns、tCAC
(CASアクセス時間)=20ns、tAC(SRAM
アクセス時間)=20nsとすると、ロウアクセス起動
タイミング(T0、T8)から20ns経過後にSRA
Mセルアレイ3から4ビットのデータが出力され、その
出力に20nsかかり、その後(起動から60ns経過
後)にDRAMセルアレイ2からtRACのタイミング
で次のデータが出力される。この後、20nsごとにC
AS信号/CASをLowレベルにすることにより、t
CAC(20ns)のサイクルでデータが出力される。
その結果、図5に示されるように、データが途切れるこ
となく連続したデータ出力が実現される。
【0078】データを半導体メモリ1に書き込む場合に
は、I/O制御およびデータラッチ8はそのデータをラ
ッチする。I/O制御およびデータラッチ8にラッチさ
れたデータは、カラムアドレスに従って、DRAMセル
アレイ2またはSRAMセルアレイ3に書き込まれる。
カラムアドレスが特定のカラムアドレスに一致する場合
には、データはSRAMセルアレイ3に書き込まれる。
それ以外の場合には、データはDRAMセルアレイ2に
書き込まれる。
【0079】半導体メモリ1は、ロウアドレスが比較的
頻繁に変化し、ロウアドレスが指定された後に最初に指
定されるカラムアドレスが特定のカラムアドレスに一致
する確率が高い場合に非常に有効である。実際、Win
dowsなどの基本ソフトウェアの上で複数のアプリケ
ーションが実行されており、ハードディスクドライブ
(HDD)に対するアクセスも頻繁に行われる状況で
は、ロウアドレスが比較的頻繁に変化し、アプリケーシ
ョンの切り替わりやハードディスクドライブ(HDD)
からのデータ転送が開始される際のカラムアドレスは、
特定のいくつかのカラムアドレスに集中すると予想され
る。例えば、そのような特定のカラムアドレスは、he
x000、hex100などの切りのいい数字を有する
カラムアドレスである。従って、このような特定のカラ
ムアドレスに高速メモリセル(例えば、SRAMセル)
を割り当て、それ以外のカラムアドレスに低速メモリセ
ル(例えば、DRAMセル)を割り当てておくことによ
り、半導体メモリ1に対するアクセスを全体として高速
化することができる。
【0080】また、半導体メモリ1は、16個のバンク
を有している。16個のバンクのそれぞれは、ワード線
が活性化された後はセンスアンプおよびカラムデコーダ
4において1ページ分のデータを保持することができ
る。従って、半導体メモリ1全体としては、16ページ
分のデータを高速で読み書きできる状態にしておくこと
ができる。このため、ロウアドレスが各バンクで活性化
されているワード線に対応するロウアドレスにヒットす
れば、従来のDRAMと同様にカラムアドレスがランダ
ムに変化しても高速なアクセスを提供することができ
る。
【0081】本実施の形態では、特定のカラムアドレス
を表す情報は、ロウアドレスおよびカラムアドレスとは
独立に、カラムアドレスバス(CA0〜CA2)から3
ビットデコーダ11に入力される。特定のカラムアドレ
スを表す情報は、ロウアドレスと同時に入力される。こ
のことは、ロウアクセス時にSRAMセルを選択するこ
とを可能にする。その結果、SRAMセルに対するアク
セスを高速に行うことができる。なお、特定のカラムア
ドレスを表す情報を入力するための専用ピンを設けるこ
とは必須ではない。例えば、Rambus DRAMな
どに採用されているぱパケット入力を用いて特定のカラ
ムアドレスを表す情報を入力する場合にはそのような専
用ピンは不要となる。
【0082】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2の半導体メモリ101のメモリ空間4000の概
念を示す。メモリ空間4000は、16個のバンク40
10に区分されている。図6では、16個のバンク40
10は、それぞれ、BANK0〜BANK15と表記さ
れている。16個のバンク4010は、互いに独立にア
クセスされ得る。
【0083】半導体メモリ101は、64Mビットの記
憶容量を有している。より詳細には、半導体メモリ10
1は、16バンク×9ビット(512Row)×9ビッ
ト(512Column)×16ビットI/Oのメモリ
構成を有している。半導体メモリ101には、16個の
I/Oが設けられている。図6では、16個のI/O
は、I/O#0〜I/O#15と表記されている。1ビ
ットのデータが各I/Oに入力され、または、各I/O
から出力される。
【0084】図6において、斜線の領域は高速メモリセ
ル領域(例えば、SRAMセル領域)を示し、それ以外
の領域は低速メモリセル領域(例えば、DRAMセル領
域)を示す。
【0085】高速メモリセル領域は、各I/Oごとに2
つずつ設けられている。高速メモリセル領域は、Y軸方
向に8ビットの幅を有する領域である。各I/Oにおけ
る高速メモリセル領域は、9ビットのカラムアドレス
(hex000〜hex1FF)のうちhex000、
hex100(256アドレス毎)に対応するように設
けられている。
【0086】図7は、半導体メモリ101の構成を示
す。半導体メモリ101の構成は、DRAMセルアレイ
102とSRAMセルアレイ103と1ビットデコーダ
110とを除いて、図4に示される半導体メモリ1の構
成と同一である。図7において、図4に示される構成要
素と同一の機能を有する構成要素には同一の参照番号を
付し、その説明を省略する。
【0087】半導体メモリ101は、8192(Ro
w)×7936(Column)のDRAMセルアレイ
102と、8192(Row)×256(Colum
n)のSRAMセルアレイ103とを含む。
【0088】DRAMセルアレイ102は、16個のバ
ンク(図7では、BANK0〜BANK15と表記され
ている)に区分されている。16個のバンクのそれぞれ
は、512(Row)×7936(Column)とい
うメモリ構成を有している。16個のバンクは、互いに
独立してアクセスされ得る。
【0089】SRAMセルアレイ103は、16個のI
/Oにそれぞれ対応する16個のカラムブロック105
(図7では、Column Block0、C−Blk
1〜C−Blk15)を含む。16個のカラムブロック
105のそれぞれは、カラムアドレスhex000のた
めの512(Row)×8(Column)というメモ
リ構成と、カラムアドレスhex100のための512
(Row)×8(Column)というメモリ構成とを
有している。カラムアドレスhex000に対して8ビ
ットの連続データが割り当てられ、カラムアドレスhe
x100に対して8ビットの連続データが割り当てられ
る。従って、カラムブロック105は、8ビット×2=
16ビットのデータ幅を有している。
【0090】1ビットデコーダ110は、カラムアドレ
スバス(CA)から1ビットのデータを受け取り、この
1ビットのデータをデコードする。この1ビットのデー
タは、アクセスされるべき特定のカラムアドレス(図6
および図7に示される例では、hex000またはhe
x100のいずれか)を指定するために使用される。例
えば、1ビットデコーダ110は、1ビットのデータの
値が「0」である場合には特定のカラムアドレスhex
000をアンプおよびカラムセレクタ6に出力し、1ビ
ットのデータの値が「1」である場合には特定のカラム
アドレスhex100をアンプおよびカラムセレクタ6
に出力する。アンプおよびカラムセレクタ6は、1ビッ
トデコーダ110から出力されるカラムアドレスに応じ
て、SRAMセルアレイ103をアクセスする。なお、
カラムアドレスバス(CA)から入力される1ビットの
データの値と特定のカラムアドレスとの対応関係は、プ
ログラムドカラムアドレス14に格納されており、プロ
グラムドカラムアドレス14の内容を変更することによ
りその対応関係を変更することができる。
【0091】半導体メモリ101では、データのバース
ト長は8ビットである。クロック信号CLKの周波数は
100MHzである。クロック信号CLKの立ち上がり
エッジと立ち下がりエッジとに同期して5nsごとにデ
ータが出力される。
【0092】図8は、半導体メモリ101の動作タイミ
ングを示す。以下、図7および図8を参照して、半導体
メモリ101の動作を説明する。
【0093】時刻T4では、RAS信号/RASがLo
wレベルであり、かつ、CAS信号/CASがHigh
レベルであり、かつ、ライトイネーブル信号/WEがL
owレベルである。LowレベルのRAS信号/RAS
とHighレベルのCAS信号/CASとLowレベル
のライトイネーブル信号/WEとに応答して、時刻T0
で入力されたロウアドレスに対応するDRAMセルアレ
イ102のワード線のプリチャージが起動される。
【0094】また、時刻T4では、制御信号CA−ST
RBがLowレベルである。Lowレベルの制御信号C
A−STRBに応答して、カラムアドレスバス(CA)
から1ビットデコーダ110に特定のカラムアドレスを
示す1ビットのデータが入力される。
【0095】上述したワード線がプリチャージされる期
間(20ns)が経過した後に、時刻T5においてRA
S信号/RASが再びLowレベルとされる。Lowレ
ベルのRAS信号/RASに応答して、時刻T5で入力
されるロウアドレスに対応するSRAMセルアレイ10
3のワード線が活性化される。
【0096】時刻T4において、特定のカラムアドレス
を示す1ビットのデータを入力することにより、時刻T
4から1サイクル(20ns)後の時刻T5からデータ
を出力することが可能になる。これは、DRAMセルメ
モリ102のワード線をプリチャージすることと並行し
てSRAMセルメモリをアクセスすることができるから
である。SRAMセルメモリ103からのデータは、5
nsごとに8ビットバーストの形式で出力される。従っ
て、データの出力期間は40nsである。
【0097】一方、DRAMセルアレイ102にアクセ
スする場合には、データの出力期間は60nsとなる。
データの出力期間は、tRP(RASプリチャージ時
間)とtRAC(RASアクセス時間)との合計であ
り、tRP=20nsであり、tRAC=40nsであ
るからである。
【0098】半導体メモリ101では、ワード線をプリ
チャージするためのプリチャージ期間(20ns)と1
ビットのデータを入力してからデータの出力が開始され
るまでの期間(20ns)とを重複させることにより、
データが20nsだけ早く出力されるように構成されて
いる。このようにして、データの出力期間を短縮するこ
とにより、図8に示されるように、データ出力を途切れ
ることなく連続して行うことが可能になる。
【0099】なお、データのバースト長やサイクルタイ
ム(クロック信号CLKの周波数)は、設計に応じて適
切に選択され得る。これにより、どのような場合でも、
データ出力を途切れることなく連続して行うことができ
る。
【0100】(実施の形態3)図9は、本発明の実施の
形態3のメモリシステム3の構成を示す。メモリシステ
ム3は、メモリモジュール201と、メモリモジュール
201を制御するメモリコントローラ204とを含む。
メモリモジュール201とメモリコントローラ204と
は、情報を伝送するための伝送線路(例えば、データバ
スやアドレスバス)を介して接続されている。
【0101】メモリモジュール201は、2個のSRA
Mデバイス203と、8個のDRAMデバイス202と
を含む。
【0102】SRAMデバイス203は、1Mビット×
18ビットのメモリ構成を有している。SRAMデバイ
ス203の記憶容量は18Mビットである。SRAMデ
バイス203には、20ビットのアドレスが入力され
る。SRAMデバイス203は、入力されたアドレスに
応答して、8ビットのデータをクロック信号CLKに同
期して出力する。
【0103】DRAMデバイス202は、4バンク×1
Mビット×18ビットのメモリ構成を有している。DR
AMデバイス202の記憶容量は72Mビットである。
DRAMデバイス202には、13ビットのアドレス
(Bank&Row)と9ビットのアドレス(Colu
mn)とがそれぞれ共通のアドレスバス(13ビット)
を介して入力される。DRAMデバイス202は、入力
されたアドレスに応答して、8ビットのデータをクロッ
ク信号CLKに同期して出力する。
【0104】メモリモジュール201では、複数のDR
AMデバイス202からデータが同時に出力され得るた
め、データバスのビット幅は36ビット(データを伝送
するための32ビットとパリティビットを伝送するため
の4ビット)である。データバスには、2個のSRAM
デバイス203のデータピンがパラレルに接続されてお
り、8個のDRAMデバイス202のデータピンが、2
個のDRAMデバイス202を一組としてパラレルに、
4組のDRAMデバイス202がシリーズに接続されて
いる。
【0105】メモリモジュール201は、64Mバイト
のメモリモジュールとして機能する。メモリモジュール
201には、図10に示されるように、hex0000
000〜hex3FFFFFFのメモリ空間が割り当て
られている。このメモリ空間は、DRAMデバイス20
2とSRAMデバイス203とによってカバーされてい
る。DRAMデバイス202はロウアクセスが遅い。こ
のため、メモリモジュール201では、ロウアクセスは
SRAMデバイス203を用いて行われ、ロウアクセス
に続くカラムアクセスはDRAMデバイス202を用い
て行われる。
【0106】このように、メモリモジュール201で
は、DRAMデバイス202では時間のかかる特定のカ
ラムアドレスに対するアクセスをSRAMデバイス20
3に代替させることにより、全体のパフォーマンスを向
上させている。
【0107】SRAMデバイス203に入力される20
ビットのアドレスのうち、上位から13ビットのアドレ
スは、DRAMデバイス202のアドレスバスに接続さ
れている。残りの7ビットのアドレスは、DRAMデバ
イス202における所定のカラムアドレスに割り当てら
れている。この7ビットのアドレスのうち下位の3ビッ
トは、8ビットバーストに対応する最初のカラムアドレ
スの決定に関連している。この7ビットのアドレスのう
ち上位の4ビットは、32ビットごとの16種類のアド
レス(すなわち、hex0000、hex0020、h
ex0040、hex0060、・・・、hex01C
0、hex01D0)に1対1で割り当てられている。
【0108】図11は、DRAMデバイス202の単体
に対して、SRAMデバイス203の一部がどのように
対応づけられているかを示す。DRAMデバイス202
の9ビットのカラムアドレスが上述した16種類のアド
レスにヒットした場合には、SRAMデバイス203の
チップイネーブル信号/CEなどの制御信号がアクティ
ブにされる。このようにして、ヒットしたアドレスに格
納されているデータがSRAMデバイス203から読み
出され、または、与えられたデータがヒットしたアドレ
スに書き込まれる。
【0109】上述した7ビットのアドレスを、図4、図
6に示されるカラムアドレスバス(CA0〜CA2また
はCA)から入力されるアドレスとして使用し、制御信
号CA−STRBの代わりにSRAMデバイス203の
制御信号を使用することにより、図12に示すような連
続したデータ出力が可能となるのである。
【0110】DRAMデバイス202における特定のカ
ラムアドレスに対応するアクセス(すなわち、ロウアク
セス)は、高速アクセスが可能なSRAMデバイス20
3を用いて行われる。これにより、ロウアクセスが高速
化される。また、SRAMデバイス203にアクセスし
ている間にDRAMデバイス202を活性化することが
できるので、SRAMデバイス203からDRAMデバ
イス202にアクセスが移った場合でも、アクセスは依
然として高速となる。
【0111】また、図10に示されるように、図9のD
RAMデバイスグループA〜Dが順番にメモリマップ上
に割り当てられている場合には、DRAMデバイス20
2におけるバンクのコンフリクトを低減させることがで
きる。
【0112】上述した実施の形態は、キャッシュメモリ
を内蔵し、カラムアドレス方向にある程度連続的な読み
書きを行うパーソナルコンピュータ(PC)やワークス
テーションでは特に有効である。さらに、特定のカラム
アドレスを不揮発性メモリセル等を用いてプログラム可
能としてもよい。このことは、特定のカラムアドレスを
アプリケーション毎に最適化することを可能にする。例
えば、グラフィック用のアプリケーションに適するよう
にユーザが特定のカラムアドレスを再設定できるように
してもよい。このようにすれば、本発明の半導体メモリ
をキャッシュメモリのないグラフィックのような分野に
も適応することが可能になる。これにより、本発明の半
導体メモリの汎用性が増す。
【0113】(実施の形態4)図13は、本発明の実施
の形態4の半導体メモリ5001のメモリアレイ空間5
000の概念を示す。
【0114】半導体メモリ5001は、512(Ro
w)×1024(Column)×1ビットI/Oの5
12Kビットのメモリアレイを有している。1ビットの
データが半導体メモリ5001に入力され、または、半
導体メモリ5001から出力される。このメモリアレイ
は、2つのサブアレイ(すなわち、ノーマルアレイとプ
リフェッチアレイ)に分割されている。ノーマルアレイ
とプリフェッチアレイのそれぞれは、個別に活性化さ
れ、または、非活性化され得る。
【0115】ノーマルアレイおよびプリフェッチアレイ
は、それぞれ、複数のメモリセルを含む。ノーマルアレ
イに含まれる複数のメモリセルと、プリフェッチアレイ
に含まれる複数のメモリセルとは、同一の構成を有して
いる。それにもかかわらず、プリフェッチアレイのメモ
リセルに対するアクセスは、ノーマルアレイのメモリセ
ルに対するアクセスよりも高速に行われる。例えば、ノ
ーマルアレイおよびプリフェッチアレイは、それぞれ、
複数のDRAMセルを含む。
【0116】ノーマルアレイにおける特定のカラムアド
レスは、プリフェッチアレイのメモリセルに割り当てら
れている。これにより、ノーマルアレイにおける特定の
カラムアドレスに対応するアクセスをプリフェッチアレ
イのメモリセルに対するアクセスに代替することができ
る。
【0117】なお、メモリアレイを3以上のサブアレイ
に分割してもよい。この場合には、一のサブアレイにお
ける特定のカラムアドレスが、他のサブアレイのメモリ
セルに割り当てられる。これにより、一のサブアレイに
おける特定のカラムアドレスに対応するアクセスを他の
サブアレイのメモリセルに対するアクセスに代替するこ
とができる。
【0118】図13において、斜線の領域は、プリフェ
ッチアレイが担当する領域(以下、「プリフェッチアレ
イ領域」という)を示し、それ以外の領域は、ノーマル
アレイが担当する領域(以下、「ノーマルアレイ領域」
という)を示す。プリフェッチアレイ領域は、例えば、
64(Row)×1024(Column)というメモ
リ構成を有するDRAMのアレイによって実現され得
る。ノーマルアレイ領域は、例えば、512(Row)
×896(Column)というメモリ構成を有するD
RAMのアレイによって実現され得る。
【0119】プリフェッチアレイ領域は、ロウアドレス
hex000からロウアドレスhex1FFにわたって
X軸方向に沿って形成され、Y軸方向に沿って特定の間
隔をあけて形成される。このように、プリフェッチアレ
イ領域は、メモリアレイ空間5000において複数の帯
領域として形成される。
【0120】図13に示される例では、16個の帯領域
が、Y軸方向に沿って64アドレス毎に形成されてい
る。16個の帯領域のそれぞれは、X軸方向に512ビ
ットの幅を有し、Y軸方向に8ビットの幅を有する領域
である。
【0121】ロウアドレスが指定された後、最初に指定
されるカラムアドレスが特定のカラムアドレス(すなわ
ち、hex000、hex040、・・・、hex3C
0のいずれか)に一致する場合には、そのロウアドレス
とそのカラムアドレスとに対応するアクセスは高速に行
われる。これは、その特定のカラムアドレスから所定の
バースト長ビット(図13に示される例では8ビット)
の範囲に含まれるカラムアドレスがプリフェッチアレイ
のメモリセルに割り当てられているからである。
【0122】プリフェッチアレイのメモリセルに対する
アクセスを行っている間に、ロウアドレスに対応するノ
ーマルアレイのすべてのメモリセルルが活性化される。
従って、アクセス対象がプリフェッチアレイのメモリセ
ルからノーマルアレイのメモリセルに移った場合でも、
そのノーマルアレイのメモリセルに対して高速にアクセ
スすることが可能になる。
【0123】このように、ロウアドレスに対応するノー
マルアレイのすべてのメモリセルが活性化されるまで、
プリフェッチアレイのメモリセルが”ワンポイントリリ
ーフ”としてメモリアクセスを担当するように、ノーマ
ルアレイとプリフェッチアレイとが構成される。これに
より、切れ目のないアクセスを実現することができる。
【0124】ノーマルアレイにおける特定のカラムアド
レスは、ロウアドレスが指定された後に最初に指定され
るカラムアドレスがその特定のカラムアドレスにヒット
する確率が高くなるように予め設定されている。このよ
うにノーマルアレイにおける特定のカラムアドレスを設
定することにより、半導体メモリ5001のパフォーマ
ンスが向上する。
【0125】ロウアドレスが指定された後に最初に指定
されるカラムアドレスがその特定のカラムアドレスにヒ
ットする確率は、複数のメモリセルが複数のバンクに区
分され、ロウアドレスに対応するワード線の活性化がキ
ャッシュフィルサイクルごとに解除されない半導体メモ
リ(すなわち、マルチバンクメモリ)においては飛躍的
に増大する。なぜなら、マルチバンクメモリでは、シン
グルバンクメモリに比べて、ロウアドレスが指定された
後に最初に指定されるカラムアドレスが、特定のカラム
アドレスに集中する確率が高いからである。その特定の
カラムアドレスは、例えば、hex000、hex04
0、・・・、hex3C0という非常に切りのいい数字
を有する64アドレス毎のカラムアドレスである。この
ようなカラムアドレスをプリフェッチアレイのメモリセ
ルに割り当てることによって、ほとんどすべてのロウア
クセスがプリフェッチアレイのメモリセルから始まるこ
とになる。これにより、半導体メモリ5001のパフォ
ーマンスが向上する。
【0126】また、マルチバンクメモリでは、アクセス
対象が第1のバンクの第1のロウアドレスから第2のバ
ンクの第2のロウアドレスに移った場合でも、第1のロ
ウアドレスに対応するワード線の活性状態が維持され
る。従って、アクセス対象が第2の第2のバンクの第2
のロウアドレスから第1のバンクの第1のロウアドレス
に戻った場合には、その第1のロウアドレスに対応する
アクセスはやはり高速になる。このような高速アクセス
は、シングルバンクメモリでは不可能である。
【0127】なお、図13に示される例では、プリフェ
ッチアレイ領域がY軸方向に沿って64アドレスごとに
形成されるとした。しかし、本発明はこれに限定されな
い。アプリケーションに適合するようにプリフェッチア
レイ領域をより小さい間隔で形成してもよいし、より大
きな間隔で(例えば、128または256アドレスごと
に)形成してもよい。
【0128】プリフェッチアレイに含まれる複数のワー
ド線のうち活性化されていないワード線に対応するロウ
アドレスが指定された場合には、プリフェッチアレイの
メモリセルに対する高速アクセスは期待できない。しか
し、プリフェッチアレイでは、現在アクセスされている
メモリセルの近傍のロウアドレスに対応するワード線が
活性化されている。従って、実際のシステム上では、プ
リフェッチアレイにおいて活性化されていないワード線
に対応するロウアドレスが指定される確率を低く抑える
ことができるので、問題はない。
【0129】例えば、8個のバンクを有する半導体メモ
リは、8ページ分のデータを高速に読み出し/書き込み
可能に持つこととなる。16個のバンクを有する半導体
メモリは、16ページ分のデータを高速に読み出し/書
き込み可能に持つこととなる。ロウアドレスに対応する
ワード線の活性化が解除されてそのワード線とは異なる
ワード線が活性化されるのは、シーケンシャルアクセス
からロウアクセスに移る場合、実行中のアプリケーショ
ンが切り替わる場合、ハードディスクドライブ(HD
D)などの周辺デバイスからメインメモリへのアクセス
が起動される場合などであると考えられる。
【0130】図14は、半導体メモリ5001の構成を
示す。半導体メモリ5001のメモリアレイは、512
(Row)×896(Column)のノーマルアレイ
5002と、64(Row)×1024(Colum
n)のプリフェッチアレイ5003という2つのサブア
レイに分割されている。
【0131】プリフェッチアレイ5003の1本のワー
ド線は、ノーマルアレイ5002における8本のワード
線を担当するようになっている。例えば、プリフェッチ
アレイ5003の1本のワード線WLp0は、ノーマル
アレイ5002の8本のワード線WLn0〜WLn7に
それぞれ対応するように8個の領域WLp0(8n)〜
WLp0(8n+7)に区分されている。
【0132】ノーマルアレイ5002におけるワード線
WLn0に対応する特定のカラムアドレス(hex00
0、hex040、・・・、hex3C0)が、プリフ
ェッチアレイ5003のワード線WLp0の領域WLp
0(8n)における16個のメモリセルに割り当てられ
ている。16個のメモリセルのそれぞれは8ビットの幅
を有している。従って、ワード線WLp0の領域WLp
0(8n)は、128(=8×16)ビットの幅を有し
ている。
【0133】同様にして、ノーマルアレイ5002にお
けるワード線WLn1に対応する特定のカラムアドレス
(hex000、hex040、・・・、hex3C
0)が、プリフェッチアレイ5003のワード線WLp
0の領域WLp0(8n+1)における16個のメモリ
セルに割り当てられている。16個のメモリセルのそれ
ぞれは8ビットの幅を有している。従って、ワード線W
Lp0の領域WLp0(8n+1)は、128(=8×
16)ビットの幅を有している。
【0134】このように、ノーマルアレイ5002にお
けるhex000から始まる64ビット毎の特定のカラ
ムアドレスが、プリフェッチアレイ5003のメモリセ
ルに割り当てられる。従って、これらの特定のカラムア
ドレスに対応するデータは、プリフェッチアレイ500
3における1本のワード線に対応する複数のメモリセル
に格納される。プリフェッチアレイ5003は、102
4(=128×8)ビットの幅を有している。
【0135】以下、半導体メモリ5001の基本的な動
作を説明する。
【0136】はじめに、9ビットのロウアドレスが半導
体メモリ5001に入力される。ロウデコーダおよびワ
ード線ドライバ5004は、ロウアドレスに従ってノー
マルアレイ5002の複数のワード線(WLn0〜WL
511)のうち1本のワード線を選択し、その選択され
たワード線を駆動する。
【0137】ロウアドレスの上位6ビットは、ロウデコ
ーダおよびワード線ドライバ5005に供給される。ロ
ウデコーダおよびワード線ドライバ5005は、ロウア
ドレスの上位6ビットに従ってプリフェッチアレイ50
03の複数のワード線(WLp0〜WLp63)のうち
1本のワード線を選択し、その選択されたワード線を駆
動する。
【0138】ノーマルアレイ5002において選択され
た1本のワード線が駆動されると、そのワード線に接続
されているメモリセルがセンスアンプドライバ5006
Dとセンスアンプ5006とによって増幅される。この
ようにして、ノーマルアレイ5002が活性化される。
【0139】プリフェッチアレイ5003において選択
された1本のワード線が駆動されると、そのワード線に
接続されているメモリセルがセンスアンプドライバ50
07Dとセンスアンプ5007とによって増幅される。
このようにして、プリフェッチアレイ5003が活性化
される。
【0140】次に、10ビットのカラムアドレスが半導
体メモリ5001に入力される。カラムデコーダ500
8は、カラムアドレスの上位7ビットに従ってカラムス
イッチCSW1を制御する。カラムスイッチCSW1に
よって選択されたノーマルアレイ5002のデータがロ
ーカルデータ線LDに出力される。
【0141】ノーマルアレイ5002の1本のワード線
に対応する896ビットのデータは、8ビットずつの1
12のグループに分類されている。この112のグルー
プのうちのどのグループを選択するかがカラムアドレス
の上位7ビットによって決定される。選択されたグルー
プに対応する8ビットのデータがローカルデータ線LD
に出力される。
【0142】なお、カラムアドレスのうち下位3ビット
のアドレスは、連続出力される8ビットのデータの各々
に論理的に割り当てられる。
【0143】図15は、1本のワード線における論理ア
ドレスと物理アドレスとの関係を示している。図15に
示されるように、64ビットに対応する論理アドレス0
〜63のうち、先頭の8ビットに対応する論理アドレス
0〜7がプリフェッチアレイ5003に割り当てられ、
先頭の8ビットに続く56ビットに対応する論理アドレ
ス8〜63がノーマルアレイ5002に割り当てられて
いる。
【0144】従って、ロウアドレスが指定された場合に
おいて、64カラムアドレスごとの8ビットのデータ
は、プリフェッチアレイ5003から出力されることと
なる。ノーマルアレイ5002において活性化されてい
るワード線の近傍ロウアドレスと特定のカラムアドレス
とに対応するプリフェッチアレイ5003内のメモリセ
ルを活性化状態としておくことにより、そのメモリセル
に対するアクセスを高速に行うことができる。
【0145】ここで、図14に示されるノーマルアレイ
5002では、hex000から64アドレス毎の16
個の特定のカラムアドレス(すなわち、hex000、
hex040、hex080、・・・、hex3C0)
にはデータが格納されていない。カラムアドレスがこれ
らの特定の16個のアドレスのいずれかにヒットする場
合には、セレクト信号SelがHighレベルとされ
る。その結果、カラムデコーダ5008が反応しなくな
る。一方、セレクト信号SelがHighレベルである
場合には、カラムデコーダ5009が反応するようにな
る。
【0146】カラムデコーダ5009には、ロウアドレ
スの下位3ビットと、特定のカラムアドレスを示す4ビ
ットのデータとが供給される。カラムデコーダ5009
は、ロウアドレスの下位3ビットと特定のカラムアドレ
スを示す4ビットのデータとに従ってカラムスイッチC
SW2を制御する。カラムスイッチCSW2によって選
択されたプリフェッチアレイ5003のデータがローカ
ルデータ線LDに出力される。
【0147】プリフェッチアレイ5003の1本のワー
ド線に対応する1024ビットのデータは、128ビッ
トずつの8個の領域に割り当てられており、8個の領域
のそれぞれは16個の8ビット幅のメモリセルを含んで
いる。8個の領域のうちのどの領域を選択するかがロウ
アドレスの下位3ビットによって決定される。この選択
された領域は、ノーマルアレイ5002における8本1
組のワード線のうち選択された1本のワード線に対応す
る。この選択された領域に含まれる16個のメモリセル
のうちどのメモリセルを選択するかが特定のカラムアド
レスを示す4ビットのデータによって決定される。この
選択されたメモリセルは、16個の特定のカラムアドレ
ス(hex000、hex040、hex080、・・
・、hex3C0)のうち選択された1つのカラムアド
レスに対応する。選択されたメモリセルに対応する8ビ
ットのデータがローカルデータ線LDに出力される。
【0148】このように、セレクト信号Selに応じ
て、カラムデコーダ5008およびカラムデコーダ50
09の一方を選択的に活性化することにより、ノーマル
アレイ5002およびプリフェッチアレイ5003の一
方から選択的にデータが出力される。すなわち、ノーマ
ルアレイ5002からデータが出力される場合には、プ
リフェッチアレイ5003からはデータが出力されず、
プリフェッチアレイ5003からデータが出力される場
合には、ノーマルアレイ5002からはデータが出力さ
れない。従って、ノーマルアレイ5002とプリフェッ
チアレイ5003とに共通にローカルデータ線LDを設
けることができる。これにより、半導体メモリ5001
のチップ面積を削減することができる。
【0149】ローカルデータ線LDに出力された8ビッ
トのデータは、リードアンプ5010によって増幅さ
れ、グローバルデータ線GDに出力される。グローバル
データ線GDに出力されたデータは、例えば、図16に
示されるI/O回路RDを介して半導体メモリ5001
の外部に出力される。
【0150】(実施の形態5)図16は、本発明の実施
の形態5の半導体メモリ6001の構成を示す。
【0151】半導体メモリ6001は、16Mビットの
記憶容量を有するDRAMである。より詳細には、半導
体メモリ6001は、4バンク×9(Row)×10
(Column)×8ビットI/Oのメモリ構成を有し
ている。半導体メモリ6001のメモリコア6002
は、32個の512Kのメモリアレイコア6003を有
している。
【0152】メモリコア6002は、4個のバンク60
04に区分されている。図16では、4個のバンク60
04は、それぞれ、BANK1〜BANK4と表記され
ている。4個のバンク6004は、互いに独立にアクセ
スされ得る。
【0153】半導体メモリ6001には、8個の入出力
(I/O)が設けられている。図16では、8個のI/
Oは、I/O#0〜I/O#7と表記されている。1ビ
ットのデータが各I/Oに入力され、または、各I/O
から出力される。
【0154】ロウアドレスラッチ6011は、アドレス
バス(A0〜A10)から11ビットのロウアドレスを
ラッチする。ロウアドレスラッチ6011は、ロウアド
レスの上位2ビットをバンク選択回路6016に供給す
る。バンク選択回路6016は、ロウアドレスの上位2
ビットに従って4個のバンク6004のうちの1つを選
択する。4個のバンク6004のそれぞれは、ロウアド
レスに応じて互いに独立に活性化され得る。従って、最
大で4バンク分のデータがセンスアンプ(図示せず)に
よってラッチされ得る。
【0155】カラムアドレスラッチ6012は、アドレ
スバス(A0〜A10)から10ビットのカラムアドレ
スをラッチする。カラムアドレスは、例えば、アドレス
バス(A0〜A10)の上位10ビットに対応する。カ
ラムアドレスのラッチは、ロウアドレスのラッチとは異
なるタイミングで行われる。
【0156】特定アドレスラッチ6013は、カラムア
ドレスバス(CA0〜CA3)から4ビットのデータを
ラッチする。この4ビットのデータは、特定のカラムア
ドレスを指定するために使用される。4ビットのデータ
は、制御信号CA−STRBがLowレベルの状態でク
ロック信号CLKがLowレベルからHighレベルに
遷移したタイミングに応答して特定アドレスラッチ60
13にラッチされる。
【0157】制御信号CA−STRBがLowレベルの
状態でクロック信号CLKがLowレベルからHigh
レベルに遷移した時から1サイクルの間は、イネーブル
ジェネレータ6014は、セレクト信号SelをHig
hレベルとする。
【0158】各512Kのメモリアレイコア6003
は、図14に示される半導体メモリ5001と同一の構
成を有している。図16には示されていないが、セレク
ト信号Selは、各512Kのメモリアレイコア600
3のカラムデコーダ5008とカラムデコーダ5009
とに供給される。セレクト信号SelがHighレベル
である場合には、プリフェッチアレイ5003のための
カラムデコーダ5009が活性化され、ノーマルアレイ
5002のためのカラムデコーダ5008は非活性化さ
れる。
【0159】プリチャージコントローラ6015は、チ
ップセレクト信号/CS、RAS信号/RAS、ライト
イネーブル信号/WEがいずれもLowレベルである状
態に応答して、ロウアドレスに従ってノーマルアレイ5
002をプリチャージし、チップセレクト信号/CS、
RAS信号/RAS、ライトイネーブル信号/WE、C
AS信号/CAS、制御信号CA−STRBがいずれも
Lowレベルである状態に応答して、ロウアドレスに従
ってノーマルアレイ5002とプリフェッチアレイ50
03とをプリチャージする。プリフェッチアレイ500
3とノーマルアレイ5002をプリチャージするとき
は、連続データの読み書きがとだえる可能性がある。
【0160】図17は、半導体メモリ6001のメモリ
空間6000の概念を示す。図17において、斜線の領
域が、プリフェッチアレイ5003に割り当てられてい
る領域を示す。従って、ロウアクセスに対応するカラム
アドレスがhex000から64アドレス毎のいずれか
のカラムアドレスである場合には、プリフェッチアレイ
5003のメモリセルからデータが出力される。
【0161】図18は、半導体メモリ6001の動作タ
イミングを示す。以下、図16および図18を参照し
て、半導体メモリ6001の動作を説明する。
【0162】時刻T0では、チップセレクト信号/CS
がLowレベルであり、かつ、RAS信号/RASがL
owレベルである。ロウアドレスラッチ6011は、L
owレベルのチップセレクト信号/CSとLowレベル
のRAS信号/RASとに応答して、アドレスバス(A
0〜A10)上のアドレスをロウアドレスとしてラッチ
する。
【0163】また、時刻T0では、制御信号CA−ST
RBがLowレベルである。特定アドレスラッチ601
3は、カラムアドレスバス(CA0〜CA3)上の4ビ
ットのデータをラッチする。この4ビットのデータとロ
ウアドレスとに基づいて、プリフェッチアレイ5003
から8ビットのデータが時刻T2から出力される。この
ようにして、ロウアクセスが実行される。
【0164】時刻T0では、CAS信号/CASはLo
wレベルにならず、その代わりに制御信号CA−STR
BがLowレベルとなる。その結果、ロウアクセスが実
行される。CAS信号/CASおよび制御信号CA−S
TRBのどちらをLowレベルにするかは、アクセス対
象のアドレスに基づいて、メモリコントローラによって
決定される。
【0165】時刻T3では、CAS信号/CASがLo
wレベルである。カラムアドレスラッチ6012は、L
owレベルのCAS信号/CASに応答して、アドレス
バス(A0〜A10)上のアドレスをカラムアドレスと
してラッチする。ロウアドレスとカラムアドレスとに基
づいて、ノーマルアレイ5002から8ビットのデータ
が時刻T4から出力される。このようにして、カラムア
クセスが実行される。
【0166】時刻T4では、アドレスバス(A0〜A1
0)から新たなロウアドレスがラッチされるとともに、
ノーマルアレイ5002のプリチャージが開始される。
プリフェッチアレイ5003はプリチャージされず、依
然として活性化された状態が維持される。
【0167】また、時刻T5では、カラムアドレスバス
(CA0〜CA2)から新たな4ビットのデータがラッ
チされる。この新たな4ビットのデータと新たなロウア
ドレスとに基づいて、プリフェッチアレイ5003から
8ビットのデータが時刻T6から出力される。このよう
にして、ロウアクセスが実行される。
【0168】ノーマルアレイ5002がプリチャージさ
れている間に、プリフェチアレイ5003に対するアク
セスが開始される。このように、ノーマルアレイ500
2をプリチャージするためのプリチャージ期間と4ビッ
トのデータを入力してからプリフェッチアレイ5003
からデータの出力が開始されるまでの期間とを重複させ
ることにより、プリフェッチアレイ5003からのデー
タを早く出力することが可能になる。このようにして、
データの出力期間を短縮することにより、図18に示さ
れるように、データ出力を途切れることなく連続して行
うことが可能になる。
【0169】半導体メモリ6001は、ロウアドレスが
比較的頻繁に変化し、ロウアドレスが指定された後に最
初に指定されるカラムアドレスが特定のカラムアドレス
に一致する確率が高い場合に非常に有効である。実際、
Windowsなどの基本ソフトウェアの上で複数のア
プリケーションが実行されており、ハードディスクドラ
イブ(HDD)に対するアクセスも頻繁に行われる状況
では、ロウアドレスが比較的頻繁に変化し、アプリケー
ションの切り替わりやハードディスクドライブ(HD
D)からのデータ転送が開始される際のカラムアドレス
は、特定のいくつかのカラムアドレスに集中すると予想
される。例えば、そのような特定のカラムアドレスは、
hex000、hex040などの切りのいい数字を有
するカラムアドレスである。従って、このような特定の
カラムアドレスにプリフェッチアレイ5003のメモリ
セル(例えば、DRAMセル)を割り当て、それ以外の
カラムアドレスにノーマルアレイ5002のメモリセル
(例えば、DRAMセル)を割り当てておくことによ
り、半導体メモリ6001に対するアクセスを全体とし
て高速化することができる。
【0170】また、半導体メモリ6001は、4個のバ
ンク6003を有している。4個のバンク6003のそ
れぞれは、ワード線が活性化された後はセンスアンプ5
006またはセンスアンプ5007において1ページ分
のデータを保持することができる。従って、半導体メモ
リ6001全体としては、4ページ分のデータを高速で
読み書きできる状態にしておくことができる。このた
め、ロウアドレスが各バンクで活性化されているワード
線に対応するロウアドレスにヒットすれば、従来のDR
AMと同様にカラムアドレスがランダムに変化しても高
速なアクセスを提供することができる。
【0171】なお、メモリコントローラは、活性化され
ているノーマルアレイ5002とプリフェッチアレイ5
003のアドレスを常時把握しており、次のアクセスの
ためのアドレスが現在活性化されているプリフェッチア
レイ5003にヒットするか否かを判定する。ヒットす
る場合(すなわち、次のアクセスに必要なデータがプリ
フェッチアレイ5003に格納されている場合)には、
ノーマルアレイ5002のみがプリチャージされる。そ
の結果、図18に示すような動作で切れ目のないデータ
出力が実現される。ヒットしない場合(すなわち、次の
アクセスに必要なデータがプリフェッチアレイ5003
に格納されていない場合)には、メモリコントローラ
は、図19に示されるように時刻T5で、ノーマルアレ
イ5002とプリフェッチアレイ5003とを同時にプ
リチャージするようにチップセレクト信号/CS、RA
S信号/RAS、CAS信号/CAS、ライトイネーブ
ル信号/WE、制御信号CA−STRBをいずれもLo
wレベルにする。次のアクセスのためのアドレスに対応
するノーマルアレイ5002とプリフェッチアレイ50
03のワード線が活性化される。この場合は、通常のR
ASアクセスとなりデータの出力に切れ目が発生する
(時刻T6〜T7)。
【0172】本実施の形態では、特定のカラムアドレス
を表す情報は、ロウアドレスおよびカラムアドレスとは
独立に、カラムアドレスバス(CA0〜CA2)から特
定アドレスラッチ6013に入力される。特定のカラム
アドレスを表す情報は、ロウアドレスと同時に入力され
る。このことは、ロウアクセス時にプリフェッチアレイ
のメモリセルを選択することを可能にする。その結果、
プリフェッチアレイのメモリセルに対するアクセスを高
速に行うことができる。なお、特定のカラムアドレスを
表す情報を入力するための専用ピンを設けることは必須
ではない。例えば、半導体メモリ6001へのアドレス
情報とコントロール情報とをプロトコル形式で入力する
ようにすると、ロウアドレスとカラムアドレスとが同一
パケットで入力される。この場合には、そのような専用
ピンは不要となる。
【0173】(実施の形態6)図20は、本発明の実施
の形態6のメモリシステム7000の構成を示す。メモ
リシステム7000は、メモリモジュール7020と、
メモリモジュール7020を制御するメモリコントロー
ラ7010とを含む。メモリモジュール7020とメモ
リコントローラ7010とは、情報を伝送するための伝
送線路(例えば、データバスやアドレスバス)を介して
接続されている。
【0174】メモリモジュール7020は、2個のプリ
フェッチ用DRAMデバイス(P−DRAM)7030
と、8個のノーマル用DRAMデバイス(N−DRA
M)7040とを含む。
【0175】P−DRAM7030、N−DRAM70
40は、4M×18ビットのメモリ構成を有している。
これらのDRAMデバイスの記憶容量は72Mビットで
ある。これらのDRAMデバイスは、例えば、シンクロ
ナスDRAMであり得る。これらのDRAMデバイスに
は、12ビットのアドレス(Bank&Row)と10
ビットのアドレス(Column)とがそれぞれ共通の
アドレスバス(12ビット)を介して入力される。これ
らのDRAMデバイスは、入力されたアドレスに応答し
て、8ビットのデータをクロック信号CLKに同期して
出力する。
【0176】メモリモジュール7020では、複数のD
RAMデバイスからデータが同時に出力され得るため、
データバスのビット幅は36ビット(データを伝送する
ための32ビットとパリティビットを伝送するための4
ビット)である。データバスには、2個のP−DRAM
7030のデータピンがパラレルに接続されており、8
個のN−DRAM7040のデータピンが、2個のN−
DRAM7040を一組としてパラレルに、4組のN−
DRAM7040がシリーズに接続されている。
【0177】メモリモジュール7020は、64Mバイ
トのメモリモジュールとして機能する。メモリモジュー
ル7020には、図21に示されるように、hex00
00000〜hex3FFFFFFのメモリ空間が割り
当てられている。このメモリ空間は、P−DRAM70
30とN−DRAM7040とによってカバーされてい
る。N−DRAM7040はロウアクセスが遅い。この
ため、メモリモジュール7020では、ロウアクセスは
P−DRAM7030を用いて行われ、ロウアクセスに
続くカラムアクセスはN−DRAM7040を用いて行
われる。
【0178】このように、メモリモジュール7020で
は、N−DRAM7040では時間のかかる特定のカラ
ムアドレスに対するアクセスをP−DRAM7030に
代替させることにより、全体のパフォーマンスを向上さ
せている。
【0179】図22は、DRAMデバイス単体に対する
メモリ空間の概念を示す。P−DRAM7030は、h
ex000から32アドレス毎の8ビット幅の空間を担
当し、N−DRAM7040がプリチャージされても基
本的にプリチャージされない。これにより、CASアク
セスの速度でデータを読み書きすることができる。その
結果、図23に示されるような連続したデータ出力が可
能となるのである。
【0180】また、図21に示されるように、図20の
DRAMデバイスグループA〜Dが順番にメモリマップ
上に割り当てられている場合には、DRAMデバイスに
おけるバンクのコンフリクトを低減させることができ
る。
【0181】上述した実施の形態は、キャッシュメモリ
を内蔵し、カラムアドレス方向にある程度連続的な読み
書きを行うパーソナルコンピュータ(PC)やワークス
テーションでは特に有効である。さらに、特定のカラム
アドレスを不揮発性メモリセル等を用いてプログラム可
能としてもよい。このことは、特定のカラムアドレスを
アプリケーション毎に最適化することを可能にする。例
えば、グラフィック用のアプリケーションに適するよう
にユーザが特定のカラムアドレスを再設定できるように
してもよい。このようにすれば、本発明の半導体メモリ
をキャッシュメモリのないグラフィックのような分野に
も適応することが可能になる。これにより、本発明の半
導体メモリの汎用性が増す。
【0182】
【発明の効果】本発明によれば、特定のカラムアドレス
に高速メモリセルが割り当てられているため、カラムア
クセスに先だって最初に実行されるロウアクセスがある
確率に従って高速化される。実際のアプリケーションに
即するように特定のカラムアドレスを設定し、高速メモ
リセルのアクセスの高速性と、高速メモリセル以外のメ
モリセルの一旦ロウアクセスした後のアクセスの高速性
とを、うまくメモリコントローラで制御し両立させるこ
とによって、従来の半導体メモリの欠点であるロウ方向
のランダムアクセス速度を向上させることができる。こ
れにより、メモリシステム全体のパフォーマンスを向上
させることができる。
【0183】なお、半導体メモリのメモリアレイが複数
のサブアレイに分割されている場合には、一のサブアレ
イにおける特定のカラムアドレスを他のサブアレイにお
けるメモリセルに割り当てることにより、上述した効果
と同様の効果を得ることができる。これは、ロウアクセ
スがある確率に従って高速化されるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をシングルバンクメモリ1000に適用
した場合におけるメモリセルアレイ1002の構成を示
す図である。
【図2】本発明をマルチバンクメモリ2000に適用し
た場合におけるメモリセルアレイ2002の構成を示す
図である。
【図3】本発明の実施の形態1の半導体メモリ1のメモ
リ空間3000の概念を示す図である。
【図4】半導体メモリ1の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】半導体メモリ1の動作タイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2の半導体メモリ101の
メモリ空間4000の概念を示す図である。
【図7】半導体メモリ101の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】半導体メモリ101の動作タイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3のメモリシステム3の構
成を示すブロック図である。
【図10】メモリシステム3のメモリマップを示す図で
ある。
【図11】メモリシステム3のメモリ空間の概念を示す
図である。
【図12】メモリシステム3の動作タイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図13】本発明の実施の形態4の半導体メモリ500
1のメモリアレイ空間5000の概念を示す図である。
【図14】半導体メモリ5001の構成を示すブロック
図である。
【図15】1本のワード線における論理アドレスと物理
アドレスとの関係を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態5の半導体メモリ600
1の構成を示すブロック図である。
【図17】半導体メモリ6001のメモリ空間6000
の概念を示す図である。
【図18】半導体メモリ6001の動作タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図19】半導体メモリ6001の動作タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図20】本発明の実施の形態6のメモリシステム70
00の構成を示すブロック図である。
【図21】メモリシステム7000のメモリマップを示
す図である。
【図22】メモリシステム7000のメモリ空間の概念
を示す図である。
【図23】メモリシステム7000の動作タイミングを
示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1000 シングルバンクメモリ 1002 メモリセルアレイ 1004 メモリセル 1004a 高速メモリセル 1004b 低速メモリセル 1010、1020 ワード線 1030 アクセス単位 2000 マルチバンクメモリ 2002 メモリセルアレイ 2002a、2002b バンク 2004 メモリセル 2004a 高速メモリセル 2004b 低速メモリセル 2010、2020 ワード線 2030 アクセス単位

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメモリセルと、 前記複数のメモリセルのうち、ロウアドレスとカラムア
    ドレスとに対応するメモリセルにアクセスするアクセス
    部とを備え、 前記複数のメモリセルは、第1のアクセス速度でアクセ
    スされ得る少なくとも1つの第1のメモリセルと、第1
    のアクセス速度よりも早い第2のアクセス速度でアクセ
    スされ得る少なくとも1つの第2のメモリセルとを含
    み、 前記少なくとも1つの第2のメモリセルは、少なくとも
    1つの特定のカラムアドレスにそれぞれ割り当てられて
    いる、半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記第1のメモリセルはDRAMセルで
    あり、前記第2のメモリセルはSRAMセルである、請
    求項1に記載の半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの特定のカラムアド
    レスは、前記ロウアアドレスに対応する複数のアクセス
    単位のうちすべてのアクセス単位の先頭アドレスを指
    す、請求項1に記載の半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 前記複数のメモリセルは、複数のバンク
    に区分されている、請求項1に記載の半導体メモリ。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1つの特定のカラムアド
    レスは、前記ロウアアドレスに対応する複数のアクセス
    単位のうち選択されたアクセス単位の先頭アドレスを指
    す、請求項4に記載の半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも1つの特定のカラムアド
    レスに対応する情報は、前記ロウアドレスと同時に前記
    半導体メモリに入力される、請求項1に記載の半導体メ
    モリ。
  7. 【請求項7】 前記アクセス部は、前記第1のメモリセ
    ルをプリチャージしている間に、前記第2のメモリセル
    に対するアクセスを開始する、請求項1に記載の半導体
    メモリ。
  8. 【請求項8】 前記第1のメモリセルと前記第2のメモ
    リセルとは、同一構成のメモリセルである、請求項1に
    記載の半導体メモリ。
  9. 【請求項9】 前記半導体メモリのメモリアレイは、第
    1のサブアレイと第2のサブアレイとに少なくとも分割
    されており、前記第1のサブアレイは前記少なくとも1
    つの第1のメモリセルを含み、前記第2のサブアレイは
    前記少なくとも1つの第2のメモリセルを含み、前記第
    1のサブアレイにおける少なくとも1つの特定のカラム
    アドレスが前記第2のサブアレイにおける前記第2のメ
    モリセルに割り当てられている、請求項1に記載の半導
    体メモリ。
  10. 【請求項10】 半導体メモリと前記半導体メモリを制
    御するメモリコントローラとを備えたメモリシステムで
    あって、 前記半導体メモリは、 複数のメモリセルと、 前記複数のメモリセルのうち、ロウアドレスとカラムア
    ドレスとに対応するメモリセルにアクセスするアクセス
    部とを備え、 前記複数のメモリセルは、第1のアクセス速度でアクセ
    スされ得る少なくとも1つの第1のメモリセルと、第1
    のアクセス速度よりも早い第2のアクセス速度でアクセ
    スされ得る少なくとも1つの第2のメモリセルとを含
    み、 前記少なくとも1つの第2のメモリセルは、少なくとも
    1つの特定のカラムアドレスにそれぞれ割り当てられて
    いる、メモリシステム。
  11. 【請求項11】 前記第1のメモリセルはDRAMセル
    であり、前記第2のメモリセルはSRAMセルである、
    請求項10に記載のメモリシステム。
  12. 【請求項12】 前記複数のメモリセルは、複数のバン
    クに区分されている、請求項10に記載のメモリシステ
    ム。
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WO2004075199A1 (ja) * 2003-02-18 2004-09-02 Fujitsu Limited 半導体記憶装置及び半導体記憶装置の読み出し方法
JP2016515274A (ja) * 2013-03-15 2016-05-26 クアルコム,インコーポレイテッド 混載メモリタイプハイブリッドキャッシュ

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