JPH11328479A - 紙幣処理機 - Google Patents

紙幣処理機

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Publication number
JPH11328479A
JPH11328479A JP10137211A JP13721198A JPH11328479A JP H11328479 A JPH11328479 A JP H11328479A JP 10137211 A JP10137211 A JP 10137211A JP 13721198 A JP13721198 A JP 13721198A JP H11328479 A JPH11328479 A JP H11328479A
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JP
Japan
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unit
housing
groove
units
case body
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Application number
JP10137211A
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English (en)
Inventor
Takashi Ebinuma
孝 海老沼
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Laurel Bank Machine Co Ltd
Original Assignee
Laurel Bank Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型・軽量化のためフレームレス構造で筐体
の作られた紙幣処理機では、筐体に歪みが生じると、筐
体に引き出し自在に設けた上下ユニットがズレ、上下ユ
ニット間での紙幣の受け渡しに支障が生じる虞れがあっ
た。 【解決手段】 筐体25と、この筐体25内に上下に階
層状態で設けられるとともにスライドレール27、29
により筐体25から筐体25前方に引き出し自在とされ
た複数のユニット13、15とを有する紙幣処理機11
において、上下に隣接する一方のユニット15に、溝4
1を設ける。上下に隣接する他方のユニット13に、こ
の他方のユニット13を筐体に収納したとき、筐体に既
に収納してある一方のユニットの溝41に嵌入し、一方
のユニットと他方のユニットとを相対的に位置規制する
突起45を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドレールに
より複数のユニットが筺体から引き出し自在に設けられ
た紙幣処理機に関し、更に詳しくは、筐体歪みに起因し
て発生するユニット間の紙幣搬送ジャムをなくすユニッ
ト引き出し構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】筐体と、この筐体内に設けられた複数の
ユニットと、ユニットに設けられた支持部材と、筐体と
支持部材との間に取り付けられユニットを筐体から引き
出し自在に支持するスライドレールとを有する紙幣処理
機として、例えば、特開平8−44937号公報に開示
されるものがある。
【0003】この紙幣処理機1は、図6に示すように、
筐体3内に、各機構部を有する複数のユニット5が階層
状態で設けられている。それぞれのユニット5は、水平
方向に引き出し自在となっている。ユニット5として
は、主に機体内に取り込むかあるいは機体外に繰り出す
紙幣を目的位置まで搬送する搬送路を構成する上層ユニ
ット5aと、この上層ユニット5aによって搬送された
紙幣を金種別に収納する着脱自在な金種別スタッカを有
した、紙幣を収納するための収納部を基本構成とする下
層ユニット5bとがある。
【0004】これら上層ユニット5a及び下層ユニット
5bは、それぞれ筐体1内に設けられたスライドレール
7により水平移動がガイドされるようになっており、下
層ユニット5bは金種別スタッカの補充・回収時に、一
方、上層ユニット5aは搬送路中でのジャムの解消処理
時等に、それぞれ人手によって筐体1から引き出される
ようになっている。
【0005】ここで、紙幣処理機1におけるジャム発生
の要因として紙幣の引っ掛かりが挙げられ、それらは分
岐部や方向転換部、ユニット間の受け渡し部で多く発生
する。つまり、複雑な搬路や無理な方向への搬送、搬送
路の段差やズレが原因であり、これらは、極力抑えられ
るように設計されている。具体的には、搬送路に滑りや
すい素材のものを使用したり、製造過程でのバリや組み
立て時の段差を極力抑えたり、また、ユニット間の受け
渡しがあるところでは受け側を若干大きくして多少のズ
レに対処したりといったようなことである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
装置本体の小型化及び軽量化が進められており、装置本
体の側板自体に強度を持たせた上で、骨格となるフレー
ムを組み込まない装置設計手法が取り入れられている。
このような手法は、装置本体の小型化及び軽量化には大
きく貢献するが、一方で機械の設置条件によっては筐体
が歪んでしまい、上層ユニットと下層ユニットの支持位
置がズレ、これら上下ユニット間で受け渡される紙幣の
間で搬送不良等のジャムの発生する可能性が出てきた。
【0007】これは、ユニットの支持方法が、筐体内の
両側面に設けられた二本のスライドレールと、ユニット
を筐体内に固定するためのロックの三点及び上下ユニッ
トを合体させるためのロックだけであること、ロックに
関しては、単に遊嵌させるだけのものであり、位置的な
補正をすることができないような構造であること等に起
因している。
【0008】また、これらの支持方法は、構造上前後方
向のズレには強いが、横方向のズレには弱く、万が一筐
体が歪んだ時に各ユニットを合体し筐体内に格納するこ
とはできるが、上下のユニット間で横方向に大きなズレ
が生じることになった。
【0009】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、小型・軽量化のためフレームレス構造で作られた筐
体において万が一筐体に歪みが生じても、上下ユニット
間での紙幣の受け渡しに支障がないように正確な上下ユ
ニット間の位置出しが行える紙幣処理機を提供し、搬送
不良等のジャムを防止して、搬送機能の信頼性向上を図
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1の紙幣処理機は、筐体と、該筐
体内に上下に階層状態で設けられるとともにスライドレ
ールにより前記筐体から筐体前方に引き出し自在とされ
た複数のユニットとを有する紙幣処理機において、上下
に隣接する一方のユニットに設けられる溝と、上下に隣
接する他方のユニットに設けられ該他方のユニットを前
記筐体に収納したときに、前記筐体に既に収納してある
前記一方のユニットの該溝に嵌入し、前記一方のユニッ
トと該他方のユニットとを相対的に位置規制する突起と
を具備したことを特徴とする。
【0011】この紙幣処理機では、一方のユニットと他
方のユニットとが、筐体に収納されると、一方のユニッ
トの溝に、他方のユニットの突起が嵌入する。これによ
り、両ユニットが、所定の相対位置に規制されることと
なる。従って、嵌入した溝と突起により、両ユニット間
の位置ズレが補正されることになる。
【0012】請求項2の紙幣処理機は、前記突起及び溝
が、前記一方のユニットと前記他方のユニットとの筐体
前部側に配設されていることを特徴とする。
【0013】この紙幣処理機では、溝、突起からなる位
置出し部が、筐体前部側に配設されることで、ユニット
の引き出し開口を有した特に歪みの大きい筐体の前部側
の歪みが補正可能になる。
【0014】請求項3の紙幣処理機は、前記突起及び溝
が、前記一方のユニットと前記他方のユニットとの筐体
前部側に加えて、筐体後部側にも設けられ、各ユニット
が複数箇所で位置規制されることを特徴とする。
【0015】この紙幣処理機では、複数の位置出し部が
設けられ、位置ズレに対する矯正効果がより高められ、
上下ユニットが更に高精度に位置規制可能になる。
【0016】請求項4の紙幣処理機は、前記突起が、前
記他方のユニットに対して回動自在に固定された口一ラ
であることを特徴とする。
【0017】この紙幣処理機では、一方のユニットと他
方のユニットとにズレが生じていると、突起が溝の開口
部左右のいずれか一方に衝接するが、突起がローラであ
ることにより、その際の摩擦が最小限に抑えられて、溝
へのスムースな嵌入が可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る紙幣処理機の
好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図
1は本発明に係る紙幣処理機の内部構成の一部分を透視
した側面図、図2は図1に示した紙幣処理機のユニット
収納時の平面図、図3は図1に示した紙幣処理機のユニ
ット引出時の側面図、図4は図1に示した紙幣処理機の
ユニット引出時の平面図、図5は図1に示した紙幣処理
機の要部拡大斜視図である。なお、説明の都合上、本明
細書において、前後方向とは図1の矢印A⇔B方向、横
方向とは図2の矢印C⇔D方向とする。
【0019】図1に示すように、紙幣処理機11は、上
下に階層状態で設けられる上層ユニット13と、下層ユ
ニット15とを有している。上層ユニット13は、紙幣
の鑑別および搬送等を行なう。下層ユニット15は、上
層ユニット13で搬送された紙幣の収納等を行なう。上
層ユニット13の前面部13aには、不図示の入金口、
返却口、及び出金口が設けられている。
【0020】上層ユニット13内の入金搬送には、紙幣
の正、損、偽、二重送り、斜行、金種および表裏等を鑑
別するための不図示の入金鑑別部が設けられている。上
層ユニット13は、入金鑑別部にて紙幣が正券と鑑別さ
れた場合に、正券紙幣を、下層ユニット15の前部に位
置する入出金スタッカ17の一時貯留部17aに受け入
れる。入出金スタッカ17内に受け入れられた紙幣は、
「入金承認」の指示が出力された場合に、一時貯留部1
7aの下方位置に設けられる収納部17bに入金され
る。
【0021】下層ユニット15の入出金スタッカ17の
後方側には、金種別スタッカ19、21、23を前後方
向一列に設けてある。金種別スタッカ19、21、23
は、千券、五千券、万券といった金種がそれぞれ分類収
納されるものであって、これら金種別スタッカ19、2
1、23内に収納されている各金種の紙幣は、上層ユニ
ット13の出金口に払い出されるようになっている。
【0022】この上層ユニット13及び下層ユニット1
5は、装置の外殻を構成する筐体25に収納されてい
る。上層ユニット13は、上スライドレール27により
前面部11a側から水平同方向に引き出し自在となって
いる。また、下層ユニット15は、下スライドレール2
9により前面部11a側から水平同方向に引き出し自在
となっている。
【0023】図3に示すように、上スライドレール27
は、筐体25側に固定されている固定レール27aと、
上層ユニット13に固定されている移動レール27bと
を有する。固定レール27aは、不図示の支持車を介し
て移動レール27bを長手方向にスライド自在に支持し
ている。同様に、下スライドレール29は、筐体25側
に固定されている固定レール29aと、下層ユニット1
5に固定されている移動レール29bとを有する。固定
レール29aは、不図示の支持車を介して移動レール2
9bを長手方向にスライド自在に支持している。
【0024】上スライドレール27と下スライドレール
29は、固定レール27a、29aと移動レール27
b、29bとが、横方向にガタツキなく係合している。
従って、上スライドレール27と下スライドレール29
を介して筐体25に取り付けられた上下ユニット13、
15も、筐体25に対して横方向にガタツカないように
なっている。また、上下ユニット13、15は、上スラ
イドレール27と下スライドレール29とに支持される
ことで、上下方向には位置ズレが生じないようになって
いる。
【0025】ここで、上層ユニット13は、上側が、水
平延在する略平面状の上面部13aとされ、下側が、前
面部11a側に水平延在する平面状の下面部13bと、
下面部13bに対し下側に位置して背面部11b側に水
平延在する平面状の下面部13cとを有する段付き形状
となっている。そして、これと相補するように、下層ユ
ニット15は、上側が、前面部11a側に水平延在する
平面状の上面部15aと、上面部15aに対し下側に位
置して背面部11b側に水平延在する平面状の上面部1
5bとを有する段付き形状をなし、下側が、水平延在す
る略平面状の下面部15cとなっている。
【0026】筐体25から下層ユニット15を下スライ
ドレール29で案内しつつ引き出す際には、下面部15
cに設けたローラ31を介して下層ユニット15の重量
を設置面で受けながら引き出す。これにより、下層ユニ
ット15は、自重で下がってしまうことなく、安定した
姿勢で引き出される。
【0027】下層ユニット15が引き出された状態で、
筐体25から上層ユニット13を、上スライドレール2
7で案内しつつ引き出すと、所定距離引き出された状態
で不図示のガイドローラが下層ユニット15の上面部1
5aに乗る。上層ユニット13は、ガイドローラを介し
て下層ユニット15に重量を支持させることにより下が
りが防止されながら、引き出される。
【0028】下層ユニット15は単独で引き出し可能で
あり、上層ユニット13は下層ユニット15が引き出さ
れた状態で引き出し可能となる。おな、各ユニット1
3、15は、歪みが生じない剛構造となっている。
【0029】筐体1の歪みにより発生する上下ユニット
13、15間のズレは、主に横方向へのズレである。ま
た、背面板により閉ざされている筐体後部よりも、上下
ユニット13、15を引き出すために開口している筐体
前部のほうがその歪み量は大きい。これら上下ユニット
13、15間の横方向のズレを生じさせないようにする
には、上下ユニット13、15をしっかりと位置出し
し、固定すれば良い。
【0030】上層ユニット13の下面部13bには、ね
じり剛性や強度を増すための上層ユニット支持部材(支
持部材)35を下面部13bと平行に設けてある。一
方、下層ユニット15の中央部より前部側には、同じく
ねじり剛性や強度を増すための下層ユニット支持部材
(支持部材)37を鉛直面状に配して設けてある。
【0031】図5に示すように、支持部材35は、後端
部が下方へ位置する段部状に折り曲げられている。この
段部39の横方向中央には、垂下板39a及び下部水平
板39bに渡って切り欠いた溝41を形成してある。一
方、支持部材37の上端部には、水平折り曲げ部37a
を形成してある。水平折り曲げ部37aの上面には、鉛
直方向の支持軸43回りに回動自在となった突起(ロー
ラ)45を取り付けてある。
【0032】溝41とローラ45とは、上層ユニット1
3を筐体25に収納した状態で、下層ユニット15を筐
体25へ収納した際、相互に嵌入するようになってい
る。溝41の開口幅とローラ45の外径とは、略同一に
形成してある。従って、溝41に嵌入したローラ45
は、横方向の移動が規制される。
【0033】また、上層ユニット13と下層ユニット1
5とが筐体25に完全収納された状態で、ローラ45
は、溝41の終端41aに当接するようになっている。
これら、溝41とローラ45とは、上層ユニット13と
下層ユニット15とが、相対的に横ズレしていない位置
で嵌入するようになっている。逆に、筐体25の歪みに
より、上スライドレール27、下スライドレール29を
介して筐体25に支持された上層ユニット13と下層ユ
ニット15とが、横方向にズレている場合では、嵌入し
た溝41とローラ45とにより、上層ユニット13と下
層ユニット15との横ズレは矯正されることとなる。
【0034】この際、ローラ45は、溝41の開口部左
右のいずれか一方に衝接することとなるが、支持軸43
回りに回動自在になっていることで、摩擦が最小限に抑
えられて、スムースに溝41内に嵌入する。
【0035】上層ユニット13の段部39の近傍の両側
板には、前方に突出する突出板部47を形成してある。
突出板部47には、外側へ突出するロックピン49を設
けてある。一方、下層ユニット15の支持部材37の近
傍の両側板には、上下方向に長いロック部材51を設け
てある。ロック部材51は、上下方向に長い長穴53を
穿設してある。長穴53は、下層ユニット15の側板に
設けたスライドピン55に係合している。これにより、
ロック部材51は、上下方向にスライド自在となってい
る。
【0036】ロック部材51の下部と、下層ユニット1
5との間には、圧縮スプリング57(図1参照)を配設
してある。即ち、上下方向にスライド自在となったロッ
ク部材51は、圧縮スプリング57によって、通常時、
上方へ押し上げられた状態に付勢されている。
【0037】ロック部材51の上部の筐体後方側には、
傾斜部51aを形成してある。この傾斜部51aは、上
層ユニット13と下層ユニット15とが、相対的に接近
することで、上述のロックピン49に当接する。ロック
ピン49に傾斜部51aを当接したロック部材51は、
上層ユニット13と下層ユニット15とが更に接近する
ことで、圧縮スプリング57を圧縮して下方へ押し下げ
られる。ロックピン49は、ロック部材51を押し下げ
ることで、ロック部材51を乗り越え、ロック部材51
と支持部材37との間(ロック部)59に進入する。
【0038】ロックピン49がロック部材51を乗り越
えることにより、ロック部材51は、ロックピン49に
よる下方向の押圧が解除され、再び圧縮スプリング57
の付勢力によって、上方へ移動される。これにより、ロ
ックピン49は、ロック部59に挟持される。即ち、下
層ユニット15と上層ユニット13とは、ロック部59
にロックしたロックピン49により、前後方向の移動が
規制される。なお、このロック状態において、溝41と
ローラ45とは、嵌入状態になる。
【0039】ロック部材51は、下層ユニット15に設
けられた不図示の解除レバー等により連動する。従っ
て、下層ユニット15の引き出し時に、解除レバーが操
作されることにより、ロック部材51が圧縮スプリング
57を圧縮して下方に押し下げられ、ロックピン49の
ロックが解除される。これにより、下層ユニット15の
みの引き出しが可能になる。
【0040】このように構成された紙幣処理機11で
は、上層ユニット13と下層ユニット15とが、筐体2
5に収納されると、上層ユニット13の溝41に、下層
ユニット15のローラ45が嵌入する。これにより、上
層ユニット13と下層ユニット15とが、所定の相対位
置に規制されることとなる。同時に、上層ユニット13
と下層ユニット15とは、ローラ45が溝41の終端に
当接することにより、前後方向が所定の相対位置に規制
されることとなる。従って、溝41とローラ45とが嵌
入することにより、上層ユニット13と下層ユニット1
5との間の横方向及び前後方向の位置ズレが補正される
ことになる。
【0041】また、この状態で、ロックピン49が圧縮
スプリング57の付勢力に抗してロック部材51を押し
下げる。これにより、ロックピン49がロック部59に
ロックし、上層ユニット13と下層ユニット15とを一
体に固定し、溝41とローラ45との嵌入解除を規制す
るようになっている。
【0042】また、一つ一つが剛体である上下ユニット
13、15を、筺体外の所定の相対位置で合体させる際
にも、ローラ45は、支持軸43回りに回動自在になっ
ていることで、摩擦が最小限に抑えられ、スムーズに溝
41内に嵌入することが可能であり、さらに、この合体
したユニットを筺体25内に収納することによって、仮
に筺体25に歪みが生じたていたとしても、その歪みは
矯正されることになる。
【0043】そして、溝41、ローラ45とからなる位
置出し部を、歪み率の高い筐体25の前部側に設けたこ
とにより、筐体25の前部に配設される紙幣受渡し部の
位置ズレが最小限に抑えられることとなる。これによ
り、上下ユニット13、15間での高精度な紙幣受け渡
しが可能になる。
【0044】このように、上述した紙幣処理機11は、
上層ユニット13に溝41を設け、下層ユニット15
に、溝41に嵌入するローラ45を設けた。これによ
り、筐体25に収納した際の上下ユニット13、15
を、溝41とローラ45との嵌入により、正規の相対位
置に規制することができ、両者の間の位置ズレを補正す
ることができる。この結果、筐体25の内部の上下ユニ
ット13、15間に渡って設けられる紙幣受け渡し部の
位置ズレを最小限に抑えて、ジャム発生を防止すること
ができる。
【0045】なお、上述の実施形態では、溝41、ロー
ラ45からなる位置出し部を、特に、歪みの大きい筐体
25の前部側に設けたが、本発明に係る紙幣処理機は、
筐体25の前部側に加え、筐体25の後部側にも上述と
同様の位置出し部を設けるものであってもよい。このよ
うに、複数の位置出し部を設ければ、位置ズレに対する
矯正効果をより高めることができ、上下ユニット13、
15を更に高精度に位置規制することができる。
【0046】また、上述の実施形態では、上層ユニット
13に溝41を設け、下層ユニット15にローラ45を
設けた場合を説明したが、本発明に係る紙幣処理機は、
これとは逆に、上層ユニット13にローラ45を設け、
下層ユニット15に溝41を設けるものであっても、上
述同様の効果を奏するものである。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る紙幣処理機は、一方のユニットと他方のユニットの間
でのズレを矯正することを可能とし、合致したユニット
同士を筐体内に収納することによって、歪んだ筐体をも
矯正することが可能になる。また、位置出し部を紙幣受
け渡し部に近い筐体前部に設置したので、一番重要な受
け渡し部分でのズレを最小限に抑えることが可能であ
る。このように、歪みを矯正し、ユニット間でのズレを
なくすので、機械運用中の搬送不良等を防ぐことができ
る。また、突起にローラを用いることによって、溝への
嵌入がスムースとなり、溝及び突起の嵌入時における機
械破損の虞れもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る紙幣処理機の内部構成の一部分
を透視した側面図である。
【図2】 図1に示した紙幣処理機のユニット収納時の
平面図である。
【図3】 図1に示した紙幣処理機のユニット引出時の
側面図である。
【図4】 図1に示した紙幣処理機のユニット引出時の
平面図である。
【図5】 図1に示した紙幣処理機の要部拡大斜視図で
ある。
【図6】 従来の紙幣処理機の内部構成の一部分を透視
した側面図である。
【符号の説明】
11 紙幣処理機 13、15 ユニット 25 筐体 27、29 スライドレール 41 溝 45 ローラ(突起)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体と、該筐体内に上下に階層状態で設
    けられるとともにスライドレールにより前記筐体から筐
    体前方に引き出し自在とされた複数のユニットとを有す
    る紙幣処理機において、 上下に隣接する一方のユニットに設けられる溝と、 上下に隣接する他方のユニットに設けられ該他方のユニ
    ットを前記筐体に収納したときに、前記筐体に既に収納
    してある前記一方のユニットの該溝に嵌入し、前記一方
    のユニットと該他方のユニットとを相対的に位置規制す
    る突起とを具備したことを特徴とする紙幣処理機。
  2. 【請求項2】 前記突起及び溝が、 前記一方のユニットと前記他方のユニットとの筐体前部
    側に配設されていることを特徴とする請求項1記載の紙
    幣処理機。
  3. 【請求項3】 前記突起及び溝が、 前記一方のユニットと前記他方のユニットとの筐体前部
    側に加えて、筐体後部側にも設けられ、各ユニットが複
    数箇所で位置規制されることを特徴とする請求項2記載
    の紙幣処理機。
  4. 【請求項4】 前記突起が、 前記他方のユニットに対して回動自在に固定された口一
    ラであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れか一項に記載の紙幣処理機。
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Cited By (6)

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