JPH11327695A - リセット制御方法および情報処理システム - Google Patents
リセット制御方法および情報処理システムInfo
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- JPH11327695A JPH11327695A JP10131684A JP13168498A JPH11327695A JP H11327695 A JPH11327695 A JP H11327695A JP 10131684 A JP10131684 A JP 10131684A JP 13168498 A JP13168498 A JP 13168498A JP H11327695 A JPH11327695 A JP H11327695A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バスに繋がる処理装置の信頼性の高い動作継
続を保証するリセット方式を提供する。 【解決手段】 SCSIバス等のホストインタフェース
40を介してホストコンピュータ10に繋がる制御装置
20、70の各々にバスの使用状態を記録するバス接続
状態管理テーブル26、現在の命令実行状態を記録する
命令実行管理テーブル27、中断不可命令リスト28を
持たせる。ホストコンピュータ10がホストインタフェ
ース40を解放するために、リセット信号41を用いて
制御装置20、70にリセット要求を出した場合、制御
装置20、70の各々はバス接続状態管理テーブル2
6、命令実行管理テーブル27に従い、リセット処理の
実行可否を決定する。ホストインタフェース40を使用
せずに中断不可命令リスト28にある処理を行っていた
制御装置はリセット処理を行わず、安全に動作を継続で
きる。
続を保証するリセット方式を提供する。 【解決手段】 SCSIバス等のホストインタフェース
40を介してホストコンピュータ10に繋がる制御装置
20、70の各々にバスの使用状態を記録するバス接続
状態管理テーブル26、現在の命令実行状態を記録する
命令実行管理テーブル27、中断不可命令リスト28を
持たせる。ホストコンピュータ10がホストインタフェ
ース40を解放するために、リセット信号41を用いて
制御装置20、70にリセット要求を出した場合、制御
装置20、70の各々はバス接続状態管理テーブル2
6、命令実行管理テーブル27に従い、リセット処理の
実行可否を決定する。ホストインタフェース40を使用
せずに中断不可命令リスト28にある処理を行っていた
制御装置はリセット処理を行わず、安全に動作を継続で
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リセット制御技術
およびそれを用いた情報処理技術に関し、特に、リセッ
ト信号を含むバスにて複数の処理装置を接続した構成の
情報処理システムにおけるリセット処理等に適用して有
効な技術に関する。
およびそれを用いた情報処理技術に関し、特に、リセッ
ト信号を含むバスにて複数の処理装置を接続した構成の
情報処理システムにおけるリセット処理等に適用して有
効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ホストコンピュータ(上位装置)と制御
装置の接続は、一対一に接続される場合、一対複数、複
数対複数に接続される場合があるが、バス信号、制御装
置の異常の解除を目的としたリセット信号は共通信号と
して1本のみ接続されている。通常、上位装置がバス信
号の異常および制御装置の異常を検出すると、リセット
信号をセットし、そのバスに接続されている全ての制御
装置はハードウエアおよびメモリの初期化(リセット処
理)を実施する。
装置の接続は、一対一に接続される場合、一対複数、複
数対複数に接続される場合があるが、バス信号、制御装
置の異常の解除を目的としたリセット信号は共通信号と
して1本のみ接続されている。通常、上位装置がバス信
号の異常および制御装置の異常を検出すると、リセット
信号をセットし、そのバスに接続されている全ての制御
装置はハードウエアおよびメモリの初期化(リセット処
理)を実施する。
【0003】小型の外部記憶装置の接続インタフェース
として広く利用されているSCSI(Small Co
mputer System Interface)に
おいて、パラレル転送のワイド接続では上位装置および
制御装置が最大で16台接続され、バス上の信号を全て
クリアし、制御装置の初期化を行いバスロック等を解除
するためのバスリセット信号が用意されている。上位装
置と制御装置間のコマンド応答、データ転送を制御する
インタフェースコントローラ(チップ)は、バスリセッ
トの信号をレベルで検出し、制御プロセッサにリセット
要求を行う。制御プロセッサは、インタフェースコント
ローラ(チップ)の初期化を行い、再びバスリセット検
出可能状態とする。
として広く利用されているSCSI(Small Co
mputer System Interface)に
おいて、パラレル転送のワイド接続では上位装置および
制御装置が最大で16台接続され、バス上の信号を全て
クリアし、制御装置の初期化を行いバスロック等を解除
するためのバスリセット信号が用意されている。上位装
置と制御装置間のコマンド応答、データ転送を制御する
インタフェースコントローラ(チップ)は、バスリセッ
トの信号をレベルで検出し、制御プロセッサにリセット
要求を行う。制御プロセッサは、インタフェースコント
ローラ(チップ)の初期化を行い、再びバスリセット検
出可能状態とする。
【0004】近年、複数バスにそれぞれ制御装置を有す
る複数の小型の磁気ディスク装置を接続したRAID
(Redundant Arrays of Inex
pensive Disks)構成により、大容量の記
憶装置システムが実現されるようになった。このシステ
ムにおいても、前述のSCSIによって上位装置と制御
装置との間のデータ授受を行う。従来のRAIDシステ
ムでは上位装置のリセット要求により、バスに接続され
る全ての制御装置がリセット処理を実施する。その際、
コマンドを受領しバスを一旦切り離した後、独立してコ
マンド処理中の制御装置も上位装置のリセット要求によ
り処理が中断される。しかし、リセット要求による処理
の中断があっても通常の場合は上位装置による回復処理
が可能である。例えば、データライト処理では、コマン
ド終了の受領前は全ての書き込みデータを上位装置が保
持しているため、再度、データライトコマンドを発行す
ればよい。
る複数の小型の磁気ディスク装置を接続したRAID
(Redundant Arrays of Inex
pensive Disks)構成により、大容量の記
憶装置システムが実現されるようになった。このシステ
ムにおいても、前述のSCSIによって上位装置と制御
装置との間のデータ授受を行う。従来のRAIDシステ
ムでは上位装置のリセット要求により、バスに接続され
る全ての制御装置がリセット処理を実施する。その際、
コマンドを受領しバスを一旦切り離した後、独立してコ
マンド処理中の制御装置も上位装置のリセット要求によ
り処理が中断される。しかし、リセット要求による処理
の中断があっても通常の場合は上位装置による回復処理
が可能である。例えば、データライト処理では、コマン
ド終了の受領前は全ての書き込みデータを上位装置が保
持しているため、再度、データライトコマンドを発行す
ればよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】RAIDシステムにお
いては、通常データとは別にパリティデータと呼ばれる
データ回復用の情報を保持している。パリティデータの
ライト処理は、通常データ領域の更新前のデータ、新デ
ータ、パリティデータの3つのデータの排他的論理和を
計算し、RAIDシステム中のパリティ領域に書き込む
という手順で行われる。
いては、通常データとは別にパリティデータと呼ばれる
データ回復用の情報を保持している。パリティデータの
ライト処理は、通常データ領域の更新前のデータ、新デ
ータ、パリティデータの3つのデータの排他的論理和を
計算し、RAIDシステム中のパリティ領域に書き込む
という手順で行われる。
【0006】近年のRAIDシステムでは、性能向上の
ため、従来は上位装置で実施していたパリティデータの
生成およびライト処理を制御装置内部で実施する方式が
用いられている。しかし、本方式によるパリティデータ
ライトコマンドの実行中に従来のリセット処理を実施す
ると、上位装置でデータを回復できず、データ喪失とな
ることがある。なぜなら、従来は上位装置がパリティデ
ータ書き込みに必要な情報を全て保持した上で、排他的
論理和の計算を行い、でき上がったデータの書き込みを
制御装置に要求していたが、制御装置内部でこれらの処
理を全て行う場合、上位装置が全ての情報は保持してい
ないため、リセット後に上位装置からの回復処理を実行
できないからである。
ため、従来は上位装置で実施していたパリティデータの
生成およびライト処理を制御装置内部で実施する方式が
用いられている。しかし、本方式によるパリティデータ
ライトコマンドの実行中に従来のリセット処理を実施す
ると、上位装置でデータを回復できず、データ喪失とな
ることがある。なぜなら、従来は上位装置がパリティデ
ータ書き込みに必要な情報を全て保持した上で、排他的
論理和の計算を行い、でき上がったデータの書き込みを
制御装置に要求していたが、制御装置内部でこれらの処
理を全て行う場合、上位装置が全ての情報は保持してい
ないため、リセット後に上位装置からの回復処理を実行
できないからである。
【0007】関連する従来技術としては、たとえば、特
開平5−342145号公報の「バス接続システムの個
別リセット方式」がある。この技術では、共用バスに接
続される複数の処理装置のうち、バス占有権を確保して
いる処理装置のみをリセットする技術が開示されてい
る。しかし、この方式では、処理装置の内部における、
より細かなリセット条件の設定が行えず、本課題の解決
には不十分である。従って、こうしたデータ喪失を避け
るために新たなリセット処理方式が必要となった。
開平5−342145号公報の「バス接続システムの個
別リセット方式」がある。この技術では、共用バスに接
続される複数の処理装置のうち、バス占有権を確保して
いる処理装置のみをリセットする技術が開示されてい
る。しかし、この方式では、処理装置の内部における、
より細かなリセット条件の設定が行えず、本課題の解決
には不十分である。従って、こうしたデータ喪失を避け
るために新たなリセット処理方式が必要となった。
【0008】本発明の目的は、接続インタフェースに繋
がる処理装置の状態に応じた多様なリセット処理を行う
ことが可能なリセット制御技術を提供することにある。
がる処理装置の状態に応じた多様なリセット処理を行う
ことが可能なリセット制御技術を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、障害を発生させるこ
となく、接続インタフェースに繋がる処理装置の的確な
リセット処理を行うことが可能なリセット制御技術を提
供することにある。
となく、接続インタフェースに繋がる処理装置の的確な
リセット処理を行うことが可能なリセット制御技術を提
供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、接続インタフェース
に繋がることによってシステムを構成する処理装置の状
態に応じた多様なリセット処理を行うことが可能な情報
処理技術を提供することにある。
に繋がることによってシステムを構成する処理装置の状
態に応じた多様なリセット処理を行うことが可能な情報
処理技術を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、接続インタフェース
に繋がることによってシステムを構成する処理装置の状
態に応じた多様なリセット処理を行うことが可能な情報
処理技術を提供することにある。
に繋がることによってシステムを構成する処理装置の状
態に応じた多様なリセット処理を行うことが可能な情報
処理技術を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、データ喪失等の障害
を発生させることなく、接続インタフェースに繋がるこ
とによってシステムを構成する処理装置の的確なリセッ
ト処理を行うことが可能な情報処理技術を提供すること
にある。
を発生させることなく、接続インタフェースに繋がるこ
とによってシステムを構成する処理装置の的確なリセッ
ト処理を行うことが可能な情報処理技術を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、接続インタ
フェースな繋がる処理装置の各々が現在の状態を管理
し、上位装置や他の処理装置からリセット要求を受領し
た際、リセット処理を行うことが可能な状態にあるかど
うかを各処理装置が個々に判断し、可能と判断した場合
時のみ、ハードウエアおよびメモリの状態の初期化等を
行うリセット処理を実施するようにしたものである。
フェースな繋がる処理装置の各々が現在の状態を管理
し、上位装置や他の処理装置からリセット要求を受領し
た際、リセット処理を行うことが可能な状態にあるかど
うかを各処理装置が個々に判断し、可能と判断した場合
時のみ、ハードウエアおよびメモリの状態の初期化等を
行うリセット処理を実施するようにしたものである。
【0014】たとえば、バスを使用してデータ授受を行
っている処理装置、および現在処理を行っていない処理
装置、データ喪失の危険性のない処理を行っている処理
装置以外は、リセット要求に対してリセット処理を実施
せず、現在実行中の処理を継続する。それにより、パリ
ティデータ更新中の処理装置も処理が途中で中断するこ
とがなくなり、データ喪失を回避できる。また、バスを
使用していない処理装置にもリセット処理を行わせるこ
とができるため、障害からの復帰が容易となる。
っている処理装置、および現在処理を行っていない処理
装置、データ喪失の危険性のない処理を行っている処理
装置以外は、リセット要求に対してリセット処理を実施
せず、現在実行中の処理を継続する。それにより、パリ
ティデータ更新中の処理装置も処理が途中で中断するこ
とがなくなり、データ喪失を回避できる。また、バスを
使用していない処理装置にもリセット処理を行わせるこ
とができるため、障害からの復帰が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
を参照しながら詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明のリセット制御方法を実施
する情報処理システムの構成の一例を示す概念図であ
る。本実施の形態では、情報処理システムの一例とし
て、磁気ディスク制御装置を含む外部記憶システムを例
に採って説明する。
する情報処理システムの構成の一例を示す概念図であ
る。本実施の形態では、情報処理システムの一例とし
て、磁気ディスク制御装置を含む外部記憶システムを例
に採って説明する。
【0017】図1において、10はホストコンピュー
タ、20は制御装置を示し、ホストコンピュータ10お
よび、制御装置20はホストインタフェース40で接続
される。ホストインタフェース40は、一例としてSC
SIインタフェースを使用している。ホストインタフェ
ース40は、バスロックを解除し、制御装置20、制御
装置70へのリセット要求をするためのリセット信号4
1と、メッセージの保有を通知するATN信号42を有
する。30は磁気ディスクを示し、制御装置20とはデ
ィスクインタフェース60を介し接続される。
タ、20は制御装置を示し、ホストコンピュータ10お
よび、制御装置20はホストインタフェース40で接続
される。ホストインタフェース40は、一例としてSC
SIインタフェースを使用している。ホストインタフェ
ース40は、バスロックを解除し、制御装置20、制御
装置70へのリセット要求をするためのリセット信号4
1と、メッセージの保有を通知するATN信号42を有
する。30は磁気ディスクを示し、制御装置20とはデ
ィスクインタフェース60を介し接続される。
【0018】制御装置20は、インタフェースコントロ
ーラ21、バッファコントローラ22、ディスクコント
ローラ23、制御プロセッサ24、内部メモリ25で構
成される。インタフェースコントローラ21は、ホスト
コンピュータ10とのコマンド受領、データ転送等の制
御、およびリセット信号41の検出を行う。ディスクコ
ントローラ23は、磁気ディスク30とのデータの転送
を制御する。バッファコントローラ22は、ホストイン
タフェース40とディスクインタフェース60のデータ
転送速度の違いを吸収し、制御装置20内部のデータ転
送を制御する。内部メモリ25は後述のような制御情報
等の格納に用いられる。
ーラ21、バッファコントローラ22、ディスクコント
ローラ23、制御プロセッサ24、内部メモリ25で構
成される。インタフェースコントローラ21は、ホスト
コンピュータ10とのコマンド受領、データ転送等の制
御、およびリセット信号41の検出を行う。ディスクコ
ントローラ23は、磁気ディスク30とのデータの転送
を制御する。バッファコントローラ22は、ホストイン
タフェース40とディスクインタフェース60のデータ
転送速度の違いを吸収し、制御装置20内部のデータ転
送を制御する。内部メモリ25は後述のような制御情報
等の格納に用いられる。
【0019】制御プロセッサ24は、インタフェースコ
ントローラ21、バッファコントローラ22、ディスク
コントローラ23、内部メモリ25の制御を行う。
ントローラ21、バッファコントローラ22、ディスク
コントローラ23、内部メモリ25の制御を行う。
【0020】その他の制御装置70も制御装置20と同
様にインタフェースコントローラ21、バッファコント
ローラ22、ディスクコントローラ23、制御プロセッ
サ24、内部メモリ25を持っている。
様にインタフェースコントローラ21、バッファコント
ローラ22、ディスクコントローラ23、制御プロセッ
サ24、内部メモリ25を持っている。
【0021】本実施の形態の場合、内部メモリ25に
は、制御情報として、バス接続状態管理テーブル26、
命令実行管理テーブル27、中断不可命令リスト28、
等が設定される。
は、制御情報として、バス接続状態管理テーブル26、
命令実行管理テーブル27、中断不可命令リスト28、
等が設定される。
【0022】図5に例示されるように、バス接続状態管
理テーブル26には、接続FLAG26aが設定され、
現在、当該制御装置20がホストインタフェース40を
使用中である場合には、接続FLAG26aに“1”が
セットされ、非使用中の場合には、接続FLAG26a
に“0”がセットされる。
理テーブル26には、接続FLAG26aが設定され、
現在、当該制御装置20がホストインタフェース40を
使用中である場合には、接続FLAG26aに“1”が
セットされ、非使用中の場合には、接続FLAG26a
に“0”がセットされる。
【0023】図6に例示されるように、命令実行管理テ
ーブル27には、現在実行中の命令を示す命令種別27
aと、実行状態を示す実行FLAG27bとが設定され
る。当該命令が実行中の場合には、実行FLAG27b
に“ON”がセットされ、それ以外の場合には、“OF
F”がセットされる。命令種別27aと実行FLAG2
7bの情報は、当該命令の実行が完了すると、クリアさ
れる。
ーブル27には、現在実行中の命令を示す命令種別27
aと、実行状態を示す実行FLAG27bとが設定され
る。当該命令が実行中の場合には、実行FLAG27b
に“ON”がセットされ、それ以外の場合には、“OF
F”がセットされる。命令種別27aと実行FLAG2
7bの情報は、当該命令の実行が完了すると、クリアさ
れる。
【0024】図7に例示されるように、中断不可命令リ
スト28は、リセット受領時に中断してはいけない命令
の種別が、必要な数だけセットされる複数のエントリが
設けられている。
スト28は、リセット受領時に中断してはいけない命令
の種別が、必要な数だけセットされる複数のエントリが
設けられている。
【0025】以下、図4のフローチャート等を参照しな
がら、本実施の形態の作用の一例について説明する。
がら、本実施の形態の作用の一例について説明する。
【0026】ホストコンピュータ10は、磁気ディスク
30のデータの読み込み、更新が必要になった場合、ホ
ストインタフェース40を介し、制御装置20へリー
ド、ライト命令を発行する。命令を受領した制御装置2
0は、命令実行中であるという状態(実行FLAG27
b)を命令種別27aと共に命令実行管理テーブル27
へ書き込む。命令実行管理テーブル27は、命令の実行
完了と共にクリアする。また、ホストインタフェース4
0を使用中は、バス接続状態管理テーブル26に使用中
であるという情報(接続FLAG26a=“1”)を記
録する。ホストインタフェース40の使用が終わると、
バス接続状態管理テーブル26をクリア(接続FLAG
26a=“0”)する。
30のデータの読み込み、更新が必要になった場合、ホ
ストインタフェース40を介し、制御装置20へリー
ド、ライト命令を発行する。命令を受領した制御装置2
0は、命令実行中であるという状態(実行FLAG27
b)を命令種別27aと共に命令実行管理テーブル27
へ書き込む。命令実行管理テーブル27は、命令の実行
完了と共にクリアする。また、ホストインタフェース4
0を使用中は、バス接続状態管理テーブル26に使用中
であるという情報(接続FLAG26a=“1”)を記
録する。ホストインタフェース40の使用が終わると、
バス接続状態管理テーブル26をクリア(接続FLAG
26a=“0”)する。
【0027】たとえば、データの受け渡し中に、ホスト
インタフェース40上にノイズ等が発生し、データ転送
が進まなくなった場合、ホストコンピュータ10は、一
定時間待った後、バスの解放のためリセット信号41を
セットし(第1のリセットモード)、リセット要求を実
施する。リセット要求は、現在、ホストインタフェース
40を使用中の制御装置20のみならず、接続されてい
る全ての制御装置70にも出される。ただし、実際にリ
セット処理を行うか否かは、本実施の形態の場合、命令
実行管理テーブル27およびバス接続状態管理テーブル
26の状態で決定される。
インタフェース40上にノイズ等が発生し、データ転送
が進まなくなった場合、ホストコンピュータ10は、一
定時間待った後、バスの解放のためリセット信号41を
セットし(第1のリセットモード)、リセット要求を実
施する。リセット要求は、現在、ホストインタフェース
40を使用中の制御装置20のみならず、接続されてい
る全ての制御装置70にも出される。ただし、実際にリ
セット処理を行うか否かは、本実施の形態の場合、命令
実行管理テーブル27およびバス接続状態管理テーブル
26の状態で決定される。
【0028】まず、バス接続状態管理テーブル26にホ
ストインタフェース40を使用中であるという情報(接
続FLAG26a=“1”)が書き込まれている制御装
置20は、リセット処理を行う(ステップ82、ステッ
プ89)。バスの解放のためには、ホストインタフェー
ス使用中の制御装置は必ずリセットしなければならない
ため、バス接続状態管理テーブル26は、命令実行管理
テーブル27に優先して判定される(ステップ82、ス
テップ83)。
ストインタフェース40を使用中であるという情報(接
続FLAG26a=“1”)が書き込まれている制御装
置20は、リセット処理を行う(ステップ82、ステッ
プ89)。バスの解放のためには、ホストインタフェー
ス使用中の制御装置は必ずリセットしなければならない
ため、バス接続状態管理テーブル26は、命令実行管理
テーブル27に優先して判定される(ステップ82、ス
テップ83)。
【0029】その他の制御装置70は、バス接続状態管
理テーブル26によりホストインタフェース40を使用
中でないと判定され、命令実行管理テーブル27の状態
でリセット処理を行うか否かを決定する(ステップ8
3)。現在、ホストコンピュータ10より何の命令も受
領していない制御装置70は、リセット処理を行う(ス
テップ89)。また、命令は受領しているものの、その
命令種別が中断可能な制御装置70もリセット処理を行
う(ステップ83、ステップ89)。中断可能か否か
は、中断不可命令リスト28によって判定を行う(ステ
ップ83)。中断不可命令リスト28には、中断不可な
命令種別が列挙してあり、この中断不可命令リスト28
にある命令を実行している制御装置70は、リセット処
理を行わず、現在実行中の処理を継続し(ステップ8
5、ステップ86)、ホストコンピュータ10に対して
コマンド終了報告を行う(ステップ87、ステップ8
8)。
理テーブル26によりホストインタフェース40を使用
中でないと判定され、命令実行管理テーブル27の状態
でリセット処理を行うか否かを決定する(ステップ8
3)。現在、ホストコンピュータ10より何の命令も受
領していない制御装置70は、リセット処理を行う(ス
テップ89)。また、命令は受領しているものの、その
命令種別が中断可能な制御装置70もリセット処理を行
う(ステップ83、ステップ89)。中断可能か否か
は、中断不可命令リスト28によって判定を行う(ステ
ップ83)。中断不可命令リスト28には、中断不可な
命令種別が列挙してあり、この中断不可命令リスト28
にある命令を実行している制御装置70は、リセット処
理を行わず、現在実行中の処理を継続し(ステップ8
5、ステップ86)、ホストコンピュータ10に対して
コマンド終了報告を行う(ステップ87、ステップ8
8)。
【0030】ただし、この条件に合致してリセット処理
を実行しないと判定された場合でも、リセット後に、正
常に実行が継続できる段階まで命令実行が完了していた
場合は(ステップ83、ステップ84)、制御装置70
の判断でリセット処理を行うことも可能である。
を実行しないと判定された場合でも、リセット後に、正
常に実行が継続できる段階まで命令実行が完了していた
場合は(ステップ83、ステップ84)、制御装置70
の判断でリセット処理を行うことも可能である。
【0031】リセット処理を行った制御装置20、制御
装置70は、インタフェースコントローラ21、バッフ
ァコントローラ22、ディスクコントローラ23、制御
プロセッサ24、内部メモリ25の初期化を実施する。
このリセット処理により新たにホストインタフェース4
0の使用が可能となる。
装置70は、インタフェースコントローラ21、バッフ
ァコントローラ22、ディスクコントローラ23、制御
プロセッサ24、内部メモリ25の初期化を実施する。
このリセット処理により新たにホストインタフェース4
0の使用が可能となる。
【0032】ホストコンピュータ10は、ホストインタ
フェース40を使用して、制御装置20、制御装置70
に対して、たとえば所定のコマンド(たとえばSCSI
の場合にはベンダユニークコマンド)(第2の手段)を
発行することにより、中断不可命令リスト28の設定を
することができる。設定を受けた制御装置は、以後、リ
セット信号を検知すると、命令実行管理テーブル27、
バス接続状態管理テーブル26、新しく設定された中断
不可命令リスト28を参照することでリセット実行の可
否を判定する上述のようなリセット方法でリセット処理
を行う。いかなる命令の実行中にもリセット処理を行う
ように設定するには中断不可命令リスト28を空にすれ
ばよい。
フェース40を使用して、制御装置20、制御装置70
に対して、たとえば所定のコマンド(たとえばSCSI
の場合にはベンダユニークコマンド)(第2の手段)を
発行することにより、中断不可命令リスト28の設定を
することができる。設定を受けた制御装置は、以後、リ
セット信号を検知すると、命令実行管理テーブル27、
バス接続状態管理テーブル26、新しく設定された中断
不可命令リスト28を参照することでリセット実行の可
否を判定する上述のようなリセット方法でリセット処理
を行う。いかなる命令の実行中にもリセット処理を行う
ように設定するには中断不可命令リスト28を空にすれ
ばよい。
【0033】ただし、本実施の形態の場合には、リセッ
ト要求の際にリセット信号41とATN信号42をとも
に立てて(アサートして)いた場合(第2のリセットモ
ード)は、制御装置は、ここで行った設定によらず必ず
ハードリセット(バスの解放および装置の初期化)を実
施する。この判定は、リセット検出時に最初に行われる
(ステップ81)。
ト要求の際にリセット信号41とATN信号42をとも
に立てて(アサートして)いた場合(第2のリセットモ
ード)は、制御装置は、ここで行った設定によらず必ず
ハードリセット(バスの解放および装置の初期化)を実
施する。この判定は、リセット検出時に最初に行われる
(ステップ81)。
【0034】すなわち、本実施の形態の場合には、リセ
ット信号41のみにより、リセット処理の実行の有無
を、制御装置20、70の側に判断させる方法と、リセ
ット信号41およびATN信号42の両方をアサートす
るか、または中断不可命令リスト28を空にすること
で、制御装置20、70の現在の状態に無関係に強制的
にリセット処理を実行させる方法とを、ホストコンピュ
ータ10が任意に選択することができる。
ット信号41のみにより、リセット処理の実行の有無
を、制御装置20、70の側に判断させる方法と、リセ
ット信号41およびATN信号42の両方をアサートす
るか、または中断不可命令リスト28を空にすること
で、制御装置20、70の現在の状態に無関係に強制的
にリセット処理を実行させる方法とを、ホストコンピュ
ータ10が任意に選択することができる。
【0035】ホストコンピュータ10は、ホストインタ
フェース40を使用して特定のコマンド(たとえばSC
SIの場合にはベンダユニークコマンド)(第1の手
段)を出すことにより、制御装置20、70の各々が上
位装置により設定された特定の状態の時のみリセット処
理を実施する機能を有しているかどうかを知ることがで
きる。
フェース40を使用して特定のコマンド(たとえばSC
SIの場合にはベンダユニークコマンド)(第1の手
段)を出すことにより、制御装置20、70の各々が上
位装置により設定された特定の状態の時のみリセット処
理を実施する機能を有しているかどうかを知ることがで
きる。
【0036】このように、本実施の形態のリセット制御
方法によれば、バス使用中を示す状態、および実行中の
命令を、バス接続状態管理テーブル26、および命令実
行管理テーブル27、中断不可命令リスト28等の制御
情報等で管理し、上位側からのリセット要求にたいし
て、リセット処理の実行の可否を、制御装置20、70
の側で判断することで、多様なリセット処理が可能とな
る。
方法によれば、バス使用中を示す状態、および実行中の
命令を、バス接続状態管理テーブル26、および命令実
行管理テーブル27、中断不可命令リスト28等の制御
情報等で管理し、上位側からのリセット要求にたいし
て、リセット処理の実行の可否を、制御装置20、70
の側で判断することで、多様なリセット処理が可能とな
る。
【0037】また、実行中にリセット処理が行われると
不都合な命令群を、中断不可命令リスト28に設定して
リセット実行の可否をきめ細かく判別することにより、
中断不可な命令の実行中のリセット要求での処理中断に
起因する障害の発生を確実に防止して、信頼性の高いリ
セット処理が可能となる。
不都合な命令群を、中断不可命令リスト28に設定して
リセット実行の可否をきめ細かく判別することにより、
中断不可な命令の実行中のリセット要求での処理中断に
起因する障害の発生を確実に防止して、信頼性の高いリ
セット処理が可能となる。
【0038】また、リセット信号41とATN信号42
をともにアサートすることで、制御装置20、70の状
態に関係なくリセット処理を実行させることができ、比
較的に重い障害の場合にも確実なリセット処理によるエ
ラー回復を実行できる、という利点がある。
をともにアサートすることで、制御装置20、70の状
態に関係なくリセット処理を実行させることができ、比
較的に重い障害の場合にも確実なリセット処理によるエ
ラー回復を実行できる、という利点がある。
【0039】次に、上述のような本実施の形態のリセッ
ト制御方法をRAIDシステムに適用した例を示す。図
2は1台のデータディスクと1台のパリティディスクを
持つRAIDシステムを示している。
ト制御方法をRAIDシステムに適用した例を示す。図
2は1台のデータディスクと1台のパリティディスクを
持つRAIDシステムを示している。
【0040】100はホストコンピュータ、201、3
01は制御装置を示し、これらの間はホストインタフェ
ース500、リセット信号400によって接続されてい
る。データディスク204は、実データを格納する磁気
ディスク、パリティディスク304は、データ回復用の
パリティデータを格納する磁気ディスクである。データ
ディスク204は、ディスクインタフェース203で制
御装置201と接続され、パリティディスク304は、
ディスクインタフェース303で制御装置301と接続
されている。
01は制御装置を示し、これらの間はホストインタフェ
ース500、リセット信号400によって接続されてい
る。データディスク204は、実データを格納する磁気
ディスク、パリティディスク304は、データ回復用の
パリティデータを格納する磁気ディスクである。データ
ディスク204は、ディスクインタフェース203で制
御装置201と接続され、パリティディスク304は、
ディスクインタフェース303で制御装置301と接続
されている。
【0041】制御装置201、制御装置301は、各々
が、バス接続状態管理テーブル202、バス接続状態管
理テーブル302、命令実行管理テーブル205、命令
実行管理テーブル305、中断不可命令リスト206、
中断不可命令リスト306を持つ。中断不可命令リスト
206、306には、実行中はリセットを行わない命令
種別が列挙されている。この例では、パリティデータラ
イト命令(XORライト)が中断不可命令リスト306
に書き込まれている。
が、バス接続状態管理テーブル202、バス接続状態管
理テーブル302、命令実行管理テーブル205、命令
実行管理テーブル305、中断不可命令リスト206、
中断不可命令リスト306を持つ。中断不可命令リスト
206、306には、実行中はリセットを行わない命令
種別が列挙されている。この例では、パリティデータラ
イト命令(XORライト)が中断不可命令リスト306
に書き込まれている。
【0042】図2のシステムでデータディスク204に
データを書き込む処理の流れは、一例として以下の通り
である。
データを書き込む処理の流れは、一例として以下の通り
である。
【0043】(処理1) 最初にデータディスク204
のデータを読み込む。このデータは、パリティディスク
304の更新に必要なものである。ホストコンピュータ
100は、ホストインタフェース500を用い、制御装
置201にディスクのリード命令を発行する。命令を受
けた制御装置201は、まず、命令実行管理テーブル2
05にリード命令実行中と記録する。そして、データデ
ィスク204からディスクインタフェース203を使用
してデータを読み込む。読み込み完了後、バス接続状態
管理テーブル202にバス使用中と書き込む。そして、
ホストインタフェース500を使って読み込みデータを
ホストコンピュータ100に送信する。送信終了後、バ
ス接続状態管理テーブル202はクリアされ、ホストイ
ンタフェース500は解放される。そして、命令実行が
完了したので、命令実行管理テーブル205をクリアす
る。
のデータを読み込む。このデータは、パリティディスク
304の更新に必要なものである。ホストコンピュータ
100は、ホストインタフェース500を用い、制御装
置201にディスクのリード命令を発行する。命令を受
けた制御装置201は、まず、命令実行管理テーブル2
05にリード命令実行中と記録する。そして、データデ
ィスク204からディスクインタフェース203を使用
してデータを読み込む。読み込み完了後、バス接続状態
管理テーブル202にバス使用中と書き込む。そして、
ホストインタフェース500を使って読み込みデータを
ホストコンピュータ100に送信する。送信終了後、バ
ス接続状態管理テーブル202はクリアされ、ホストイ
ンタフェース500は解放される。そして、命令実行が
完了したので、命令実行管理テーブル205をクリアす
る。
【0044】(処理2) ホストコンピュータ100
は、データディスク204へのライト命令を発行する。
命令を受けて、制御装置201は、命令実行管理テーブ
ル205にライト命令実行中と記録する。次に、ホスト
コンピュータ100は、書き込みデータの送信をホスト
インタフェース500を通じて行う。制御装置201
は、バス接続状態管理テーブル202に、ホストインタ
フェース使用中と記録し、書き込みデータの受信を行
う。受信が完了した後、バス接続状態管理テーブル20
2をクリアし、データディスク204への書き込みを行
う。書き込みが完了したら命令実行管理テーブル205
をクリアしライト処理を終了する。
は、データディスク204へのライト命令を発行する。
命令を受けて、制御装置201は、命令実行管理テーブ
ル205にライト命令実行中と記録する。次に、ホスト
コンピュータ100は、書き込みデータの送信をホスト
インタフェース500を通じて行う。制御装置201
は、バス接続状態管理テーブル202に、ホストインタ
フェース使用中と記録し、書き込みデータの受信を行
う。受信が完了した後、バス接続状態管理テーブル20
2をクリアし、データディスク204への書き込みを行
う。書き込みが完了したら命令実行管理テーブル205
をクリアしライト処理を終了する。
【0045】(処理3) ホストコンピュータ100
は、パリティディスク304にパリティデータの書き込
み要求を行う。ホストコンピュータ100は、制御装置
301にパリティデータライトの命令を発行する。制御
装置301は、命令実行管理テーブル305にパリティ
データライト実行中と記録する。その後、ホストインタ
フェース500を通して、処理1において読み込んだデ
ータ(データ1)と処理2において、データディスク2
04に書き込んだデータ(データ2)を制御装置301
に送信する。制御装置301は、データの受信中はバス
接続状態管理テーブル302にホストインタフェース使
用中状態を記録し、受信の終了とともにクリアする。
は、パリティディスク304にパリティデータの書き込
み要求を行う。ホストコンピュータ100は、制御装置
301にパリティデータライトの命令を発行する。制御
装置301は、命令実行管理テーブル305にパリティ
データライト実行中と記録する。その後、ホストインタ
フェース500を通して、処理1において読み込んだデ
ータ(データ1)と処理2において、データディスク2
04に書き込んだデータ(データ2)を制御装置301
に送信する。制御装置301は、データの受信中はバス
接続状態管理テーブル302にホストインタフェース使
用中状態を記録し、受信の終了とともにクリアする。
【0046】(処理4) 制御装置301は、パリティ
ーデータの作成、書き込みを行う。まず、パリティディ
スク304のデータ(データ3)をディスクインタフェ
ース303を通して読み込む。次に、処理3でホストコ
ンピュータ100から受けたデータ1、データ2、およ
び今読み込んだデータ3の3つの排他的論理和を計算
し、データ4を作成する。そして、データ4をパリティ
ディスク304へ書き込む。書き込みが完了したら、パ
リティデータ書き込み完了の通知をホストコンピュータ
100に送信した後、命令実行管理テーブル305をク
リアし処理を終了する。
ーデータの作成、書き込みを行う。まず、パリティディ
スク304のデータ(データ3)をディスクインタフェ
ース303を通して読み込む。次に、処理3でホストコ
ンピュータ100から受けたデータ1、データ2、およ
び今読み込んだデータ3の3つの排他的論理和を計算
し、データ4を作成する。そして、データ4をパリティ
ディスク304へ書き込む。書き込みが完了したら、パ
リティデータ書き込み完了の通知をホストコンピュータ
100に送信した後、命令実行管理テーブル305をク
リアし処理を終了する。
【0047】前記処理1〜4でデータディスク204へ
のデータ書き込みが完了する。ここで制御装置301が
処理4を実行中に、以下のような処理5が並行して行わ
れたとする。
のデータ書き込みが完了する。ここで制御装置301が
処理4を実行中に、以下のような処理5が並行して行わ
れたとする。
【0048】(処理5) ホストコンピュータ100
が、制御装置201にデータを送信した。制御装置20
1は、バス接続状態管理テーブル202にホストインタ
フェース使用中と記録し、データの受信を行った。とこ
ろが、ここでホストインタフェース500に何らかの障
害が発生し、データの送信が停止してしまった。ホスト
コンピュータ100は一定時間経過後、ホストインタフ
ェース500の回復のため、リセット信号400を使用
して制御装置201、制御装置301にリセット要求を
発行した。
が、制御装置201にデータを送信した。制御装置20
1は、バス接続状態管理テーブル202にホストインタ
フェース使用中と記録し、データの受信を行った。とこ
ろが、ここでホストインタフェース500に何らかの障
害が発生し、データの送信が停止してしまった。ホスト
コンピュータ100は一定時間経過後、ホストインタフ
ェース500の回復のため、リセット信号400を使用
して制御装置201、制御装置301にリセット要求を
発行した。
【0049】従来のリセット方式の場合、この処理5が
発生すると、全ての制御装置がリセット処理を行う。処
理4を実行中の制御装置301が、パリティディスク3
04にパリティデータライト中だった場合、そこでリセ
ット処理を行うと、パリティディスク304のデータの
復元ができなくなる。なぜなら、パリティデータを再作
成するためには、データ1〜3の全てのデータが必要で
あり、ホストコンピュータ100が保持しているのは、
データ1、2のみだからである。すなわち、データロス
トが発生する。
発生すると、全ての制御装置がリセット処理を行う。処
理4を実行中の制御装置301が、パリティディスク3
04にパリティデータライト中だった場合、そこでリセ
ット処理を行うと、パリティディスク304のデータの
復元ができなくなる。なぜなら、パリティデータを再作
成するためには、データ1〜3の全てのデータが必要で
あり、ホストコンピュータ100が保持しているのは、
データ1、2のみだからである。すなわち、データロス
トが発生する。
【0050】一方、本実施の形態の場合には、処理5が
発生しても、リセット処理を行うのは、バス接続状態管
理テーブル202(302)にホストインタフェースを
使用していると記録されている制御装置と、処理を行っ
ていない制御装置、ホストインタフェースを使用せずに
中断可能な処理を行っている制御装置のみである。この
例の場合は、制御装置201だけがリセット処理を行
い、ホストインタフェース500を使用せずに中断不可
な命令(パリティデータライト命令)を実行している制
御装置301はリセット処理を行わず、それまでの処理
を続行する。よって、リセット要求がなされても従来方
式のようなデータロストは発生しない。
発生しても、リセット処理を行うのは、バス接続状態管
理テーブル202(302)にホストインタフェースを
使用していると記録されている制御装置と、処理を行っ
ていない制御装置、ホストインタフェースを使用せずに
中断可能な処理を行っている制御装置のみである。この
例の場合は、制御装置201だけがリセット処理を行
い、ホストインタフェース500を使用せずに中断不可
な命令(パリティデータライト命令)を実行している制
御装置301はリセット処理を行わず、それまでの処理
を続行する。よって、リセット要求がなされても従来方
式のようなデータロストは発生しない。
【0051】尚、ホストコンピュータ100をディスク
アレイコントローラに置き換え、サブシステムを構築し
た場合も同様の効果を得ることができる。そのシステム
を図3に示す。図2のホストコンピュータ100に当た
る部分がディスクアレイコントローラ700になってお
り、そのさらに上位にホストコンピュータ600があ
り、ホストインタフェース601でディスクアレイコン
トローラ700と接続されている。ホストコンピュータ
600は、ディスクアレイコントローラ700を通して
サブシステムへ命令を出すことにより、データディスク
804、パリティディスク904をあたかも大容量の単
一のディスクであるかのように扱うことが可能である。
このシステムにおいて、ディスクアレイコントローラ7
00がリセット信号702を用いて制御装置801、制
御装置901にリセット要求を発行した場合、図2の例
と同様の方式でリセット制御が行われ、データロスト等
の致命的な障害等の懸念のない、安全な処理継続が可能
となる。
アレイコントローラに置き換え、サブシステムを構築し
た場合も同様の効果を得ることができる。そのシステム
を図3に示す。図2のホストコンピュータ100に当た
る部分がディスクアレイコントローラ700になってお
り、そのさらに上位にホストコンピュータ600があ
り、ホストインタフェース601でディスクアレイコン
トローラ700と接続されている。ホストコンピュータ
600は、ディスクアレイコントローラ700を通して
サブシステムへ命令を出すことにより、データディスク
804、パリティディスク904をあたかも大容量の単
一のディスクであるかのように扱うことが可能である。
このシステムにおいて、ディスクアレイコントローラ7
00がリセット信号702を用いて制御装置801、制
御装置901にリセット要求を発行した場合、図2の例
と同様の方式でリセット制御が行われ、データロスト等
の致命的な障害等の懸念のない、安全な処理継続が可能
となる。
【0052】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0053】たとえば、情報処理システムは、一例とし
て、磁気ディスクを媒体とする記憶サブシステムおよび
この記憶サブシステムをRAID構成で運用する場合に
ついて説明したが、複数の処理装置をバス等の接続イン
タフェースを介して接続した構成の一般の情報処理シス
テムに広く適用することができる。
て、磁気ディスクを媒体とする記憶サブシステムおよび
この記憶サブシステムをRAID構成で運用する場合に
ついて説明したが、複数の処理装置をバス等の接続イン
タフェースを介して接続した構成の一般の情報処理シス
テムに広く適用することができる。
【0054】また、接続インタフェースとしては、SC
SI等に限らず、リセット信号を含む一般の接続インタ
フェースに広く適用することができる。
SI等に限らず、リセット信号を含む一般の接続インタ
フェースに広く適用することができる。
【0055】
【発明の効果】本発明のリセット制御方法によれば、接
続インタフェースに繋がる処理装置の状態に応じた多様
なリセット処理を行うことができる、という効果が得ら
れる。
続インタフェースに繋がる処理装置の状態に応じた多様
なリセット処理を行うことができる、という効果が得ら
れる。
【0056】また、本発明のリセット制御方法によれ
ば、障害を発生させることなく、接続インタフェースに
繋がる処理装置の的確なリセット処理を行うことができ
る、という効果が得られる。
ば、障害を発生させることなく、接続インタフェースに
繋がる処理装置の的確なリセット処理を行うことができ
る、という効果が得られる。
【0057】また、本発明の情報処理システムによれ
ば、接続インタフェースに繋がることでシステムを構成
する処理装置の状態に応じた多様なリセット処理を行う
ことができる、という効果が得られる。
ば、接続インタフェースに繋がることでシステムを構成
する処理装置の状態に応じた多様なリセット処理を行う
ことができる、という効果が得られる。
【0058】また、本発明の情報処理システムによれ
ば、接続インタフェースに繋がることでシステムを構成
する処理装置の状態に応じた多様なリセット処理を行う
ことができる、という効果が得られる。
ば、接続インタフェースに繋がることでシステムを構成
する処理装置の状態に応じた多様なリセット処理を行う
ことができる、という効果が得られる。
【0059】また、本発明の情報処理システムによれ
ば、データ喪失等の障害を発生させることなく、接続イ
ンタフェースに繋がることでシステムを構成する処理装
置の的確なリセット処理を行うことができる、という効
果が得られる。
ば、データ喪失等の障害を発生させることなく、接続イ
ンタフェースに繋がることでシステムを構成する処理装
置の的確なリセット処理を行うことができる、という効
果が得られる。
【図1】本発明のリセット制御方法を実施する情報処理
システムの構成の一例を示す概念図である。
システムの構成の一例を示す概念図である。
【図2】本発明のリセット制御方法を実施する情報処理
システムの一例であるRAIDシステムの構成の一例を
示す概念図である。
システムの一例であるRAIDシステムの構成の一例を
示す概念図である。
【図3】本発明のリセット制御方法を実施する情報処理
システムの一例であるRAIDシステムの構成の変形例
を示す概念図である。
システムの一例であるRAIDシステムの構成の変形例
を示す概念図である。
【図4】本発明のリセット制御方法を実施する情報処理
システムの作用の一例を示すフローチャートである。
システムの作用の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明のリセット制御方法を実施する情報処理
システムにて使用される制御情報の一例を示す説明図で
ある。
システムにて使用される制御情報の一例を示す説明図で
ある。
【図6】本発明のリセット制御方法を実施する情報処理
システムにて使用される制御情報の一例を示す説明図で
ある。
システムにて使用される制御情報の一例を示す説明図で
ある。
【図7】本発明のリセット制御方法を実施する情報処理
システムにて使用される制御情報の一例を示す説明図で
ある。
システムにて使用される制御情報の一例を示す説明図で
ある。
10…ホストコンピュータ(第1の処理装置)、20…
制御装置(第2の処理装置)、21…インタフェースコ
ントローラ、22…バッファコントローラ、23…ディ
スクコントローラ、24…制御プロセッサ、25…内部
メモリ、26…バス接続状態管理テーブル、26a…接
続FLAG、27…命令実行管理テーブル、27a…命
令種別、27b…実行FLAG、28…中断不可命令リ
スト、30…磁気ディスク、40…ホストインタフェー
ス、41…リセット信号、42…ATN信号、60…デ
ィスクインタフェース、70…制御装置(第2の処理装
置)、100…ホストコンピュータ(第1の処理装
置)、201…制御装置(第2の処理装置)、202…
バス接続状態管理テーブル、203…ディスクインタフ
ェース、204…データディスク、205…命令実行管
理テーブル、206…中断不可命令リスト、301…制
御装置(第2の処理装置)、302…バス接続状態管理
テーブル、303…ディスクインタフェース、304…
パリティディスク、305…命令実行管理テーブル、3
06…中断不可命令リスト、400…リセット信号、5
00…ホストインタフェース、600…ホストコンピュ
ータ、601…ホストインタフェース、700…ディス
クアレイコントローラ(第1の処理装置)、702…リ
セット信号、801…制御装置(第2の処理装置)、8
04…データディスク、901…制御装置(第2の処理
装置)、904…パリティディスク。
制御装置(第2の処理装置)、21…インタフェースコ
ントローラ、22…バッファコントローラ、23…ディ
スクコントローラ、24…制御プロセッサ、25…内部
メモリ、26…バス接続状態管理テーブル、26a…接
続FLAG、27…命令実行管理テーブル、27a…命
令種別、27b…実行FLAG、28…中断不可命令リ
スト、30…磁気ディスク、40…ホストインタフェー
ス、41…リセット信号、42…ATN信号、60…デ
ィスクインタフェース、70…制御装置(第2の処理装
置)、100…ホストコンピュータ(第1の処理装
置)、201…制御装置(第2の処理装置)、202…
バス接続状態管理テーブル、203…ディスクインタフ
ェース、204…データディスク、205…命令実行管
理テーブル、206…中断不可命令リスト、301…制
御装置(第2の処理装置)、302…バス接続状態管理
テーブル、303…ディスクインタフェース、304…
パリティディスク、305…命令実行管理テーブル、3
06…中断不可命令リスト、400…リセット信号、5
00…ホストインタフェース、600…ホストコンピュ
ータ、601…ホストインタフェース、700…ディス
クアレイコントローラ(第1の処理装置)、702…リ
セット信号、801…制御装置(第2の処理装置)、8
04…データディスク、901…制御装置(第2の処理
装置)、904…パリティディスク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高安 厚志 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 城戸 一也 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 平田 敬一郎 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内
Claims (5)
- 【請求項1】 リセット信号を含む接続インタフェース
を介して第1および第2の処理装置を接続し、前記第2
の処理装置は、前記第1の処理装置から発行された前記
接続インタフェース上の前記リセット信号を検出すると
当該第2の処理装置の状態を初期化するリセット処理を
実行するリセット制御方法であって、 前記第2の処理装置は、特定の前記状態の時のみ前記リ
セット処理を実行し、それ以外の時は前記リセット処理
を実行しないことを特徴とするリセット制御方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のリセット制御方法におい
て、 特定の状態の時のみ前記リセット処理を実行する機能を
前記第2の処理装置が有することを前記第1の処理装置
に知らせる第1の手段、 前記第1の処理装置から前記第2の処理装置に対して、
前記リセット処理を実行可能とする条件を設定する第2
の手段、 の少なくとも一方を備えたことを特徴とするリセット制
御方法。 - 【請求項3】 請求項1記載のリセット制御方法におい
て、 前記リセット信号は、前記第2の処理装置が、特定の前
記状態の時のみ前記リセット処理を実行し、それ以外の
時は前記リセット処理を実行しないことを許す第1のリ
セットモードと、前記第2の処理装置の前記状態に無関
係に強制的に前記リセット処理を実行させるための第2
のリセットモードと、からなることを特徴とするリセッ
ト制御方法。 - 【請求項4】 リセット信号を含む接続インタフェース
を介して第1および第2の処理装置を接続し、前記第2
の処理装置は、前記第1の処理装置から発行された前記
接続インタフェース上の前記リセット信号を検出すると
当該第2の処理装置の状態を初期化するリセット処理を
実行するようにした情報処理システムであって、 前記第2の処理装置は、当該第2の処理装置の前記状態
を管理する制御情報と、前記接続インタフェース上の前
記リセット信号を検出したとき、前記制御情報を参照し
て、特定の前記状態の時のみ前記リセット処理を実行
し、それ以外の時は前記リセット処理を実行しない制御
論理と、を有することを特徴とする情報処理システム。 - 【請求項5】 請求項4記載の情報処理システムにおい
て、 特定の状態の時のみ前記リセット処理を実行する機能を
前記第2の処理装置が有することを前記第1の処理装置
に知らせる第1の手段、および前記第1の処理装置から
前記第2の処理装置に対して、前記リセット処理を実行
可能とする条件を設定する第2の手段、の少なくとも一
方を備え、 前記リセット信号は、前記第2の処理装置が、特定の前
記状態の時のみ前記リセット処理を実行し、それ以外の
時は前記リセット処理を実行しないことを許す第1のリ
セットモードと、前記第2の処理装置の前記状態に無関
係に強制的に前記リセット処理を実行させるための第2
のリセットモードと、からなることを特徴とする情報処
理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10131684A JPH11327695A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | リセット制御方法および情報処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10131684A JPH11327695A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | リセット制御方法および情報処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11327695A true JPH11327695A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15063811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10131684A Pending JPH11327695A (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | リセット制御方法および情報処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11327695A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010186215A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Mitsubishi Electric Corp | 電気回路及び待機系システム |
-
1998
- 1998-05-14 JP JP10131684A patent/JPH11327695A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010186215A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Mitsubishi Electric Corp | 電気回路及び待機系システム |
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